JPH04277502A - 高活性バナジウム基剤触媒 - Google Patents

高活性バナジウム基剤触媒

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JPH04277502A
JPH04277502A JP3276344A JP27634491A JPH04277502A JP H04277502 A JPH04277502 A JP H04277502A JP 3276344 A JP3276344 A JP 3276344A JP 27634491 A JP27634491 A JP 27634491A JP H04277502 A JPH04277502 A JP H04277502A
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JP
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boron
alkoxide
aluminum
polymerization
catalyst system
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JP3276344A
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English (en)
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Kevin Joseph Cann
ケビン・ジョゼフ・キャン
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Original Assignee
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、触媒活性及び重合体生産性の
向上したレベルでエチレン重合体を製造するのに好適な
バナジウム基剤触媒に関する。
【0002】
【発明の背景】米国特許第4,508,842号には、
(A)(1)担体としての無機キャリヤー、(2)(a
)三ハロゲン化バナジウムと(b)電子ドナーとの反応
生成物及び(3)ハロゲン化硼素又はアルキルアルミニ
ウム変性剤より本質上なる固体触媒成分、(B)アルキ
ルアルミニウム助触媒、及び(C)ハロ炭化水素重合促
進剤、 を含むエチレン重合体の製造に好適な高活性バナジウム
含有触媒系が開示されている。
【0003】米国特許第4,426,317号にも、(
A)(a)バナジウム化合物、(b)周期律表の第II
I 族の金属の有機金属化合物及び(c)無機酸化物担
体を含有する固体触媒成分並びに(B)トリアルキルア
ルミニウム助触媒を含むエチレン重合用バナジウム含有
触媒系が開示されている。この文献によれば、有機アル
ミニウム化合物は、無機酸化物担体と反応されなければ
ならない。
【0004】同様に、特開昭62−25,112号(特
願昭60−163,525号)には、エチレン重合体の
製造において有用なバナジウム含有触媒組成物が開示さ
れている。かかる組成物は、(1)シリカ及び/又はア
ルミナ担体上にエーテル溶液から三ハロゲン化バナジウ
ムを沈殿させ次いでその生成物をアルキルアルミニウム
で処理することによって得られた固体触媒成分、(2)
アルキルアルミニウム、(3)ハロゲン化アルキル及び
(4)珪素のアルコキシ化合物よりなる。不幸にして、
かかる組成物におけるアルコキシ珪素化合物の存在は、
重合体の生産性に悪影響を及ぼすことが判明した。
【0005】
【発明の概要】ここに本発明に従えば、エチレン重合体
は、(A)(1)担体としての固体粒状多孔質無機キャ
リヤー、(2)(a)三ハロゲン化バナジウムと(b)
電子ドナーとの反応生成物及び(3)ハロゲン化硼素又
はアルキルアルミニウム変性剤より本質上なる固体触媒
成分、 (B)トリエチルアルミニウム助触媒、(C)ハロ炭化
水素重合促進剤、及び (D)式:Rn B(OR1 )3−n[式中、R及び
R1 は1〜14個の炭素原子を含有するアルキル基で
あって、同種又は異種であってよく、そしてnは0、1
又は2の値を有する]を有する硼素アルコキシド活性向
上剤、を含むバナジウム基剤触媒系を使用して触媒活性
及び重合体生産性の向上したレベルで製造することがで
きることが分かった。
【0006】
【発明の具体的な説明】本発明に従って硼素アルコキシ
ド活性向上剤を含有するバナジウム含有触媒系は、かか
る硼素アルコキシドを含有しない同様の触媒系よりも有
意に活性であることが判明した。その結果として、かか
る触媒系の使用によってエチレン重合体を触媒活性及び
重合体生産性の向上したレベルで製造することが可能で
ある。しかしながら、驚いたことに、この活性向上はト
リエチルアルミニウムを助触媒として使用する触媒系に
特有であることが判明し、そしてかかる活性向上は他の
アルキルアルミニウム化合物を助触媒として用いるとき
には得られない。
【0007】触媒成分(A)は、(1)担体としての固
体粒状多孔質無機キャリヤー、(2)(a)三ハロゲン
化バナジウムと(b)電子ドナーとの反応生成物及び(
3)ハロゲン化硼素又はアルキルアルミニウム変性剤よ
り本質上なる。
【0008】触媒成分(A)の製造において電子ドナー
と反応される三ハロゲン化バナジウムは好ましくは三塩
化バナジウムであるが、該三ハロゲン化バナジウム中に
存在するハロゲンは、塩素、臭素、沃素又はそれらの混
合物であってよい。
【0009】用いられる電子ドナーは、三ハロゲン化バ
ナジウムが可溶性であるところの液状有機ルイス塩基で
ある。好適な電子ドナーは、脂肪族及び芳香族カルボン
酸のアルキルエステル、脂肪族ケトン、脂肪族アミン、
脂肪族アルコール、脂肪族エーテル並びにシクロ脂肪族
エーテルを包含する。特に有用なものは、1〜4個の炭
素原子を含有する飽和脂肪族カルボン酸のアルキルエス
テル、7〜8個の炭素原子を含有する芳香族カルボン酸
のアルキルエステル、3〜6個好ましくは3〜4個の炭
素原子を含有する脂肪族ケトン、1〜14個好ましくは
2〜8個の炭素原子を含有する脂肪族アミン、1〜8個
好ましくは2〜8個の炭素原子を含有する脂肪族アルコ
ール、2〜8個好ましくは4〜5個の炭素原子を含有す
る脂肪族エーテル、及び4〜5個の炭素原子を含有する
シクロ脂肪族エーテル好ましくは4個の炭素原子を含有
するモノ−又はジエーテルである。脂肪族及びシクロ脂
肪族エーテル特にテトラヒドロフランが最も好ましい。 所望ならば、これらの電子ドナーは、三ハロゲン化バナ
ジウムとの反応間に並びに触媒成分(A)の製造及びそ
れによる重合間に用いられる反応条件下に不活性な1つ
以上の置換基によって置換されることもできる。
【0010】触媒成分(A)の製造に用いられる変性剤
は、式:MXa [式中、Mは、硼素又はA1R2 (3−a) (ここ
で、各R2 は1〜14個の炭素原子を含有するアルキ
ル基であって、同種又は異種であってよい)であり、X
は、弗素、塩素、臭素、沃素又はそれらの混合物よりな
る群から選択され、そしてaは、0、1又は2の値を有
する整数であるが、但しMが硼素であるときにはaは3
であるものとする]を有するハロゲン化硼素又はアルキ
ルアルミニウム化合物である。
【0011】好ましくは、変性剤中に存在するハライド
は塩素であり、そして存在するアルキル基は1〜6個の
炭素原子を含有する。かかるアルキル基は、環状、分枝
又は直鎖であってよく、そして触媒成分(A)の製造及
びそれによる重合間に用いられる反応条件下に不活性な
1つ以上の置換基によって置換されることもできる。ジ
エチルアルミニウムクロリドが好ましい。
【0012】触媒成分(A)の製造では、固体粒状多孔
質無機物質がキャリヤーとして用いられる。この担体は
、三ハロゲン化バナジウム/電子ドナー反応生成物及び
ハロゲン化硼素又はアルキルアルミニウム変性剤に対す
る担体として働く。好適なキャリヤーとしては、珪素、
アルミニウム及びジルコニウムの酸化物並びにアルミニ
ウムの燐酸塩の如き物質が挙げられる。通常、これらの
物質は、約10〜約250ミクロン好ましくは約20〜
約150ミクロンの平均粒度及び少なくとも3m2/g
好ましくは少なくとも50m2/gの表面積を有する。 この触媒の重合活性は、少なくとも80Å単位好ましく
は少なくとも100Å単位の平均細孔寸法を有するシリ
カ担体を用いることによって向上させることができる。 担体材料は、乾燥しているべきであり、即ち、吸収水を
含むべきでない。担体材料の乾燥は、例えば、シリカを
担体として用いるときには少なくとも600℃の温度で
加熱することによって行うことができる。触媒成分(A
)は、固体粒状多孔質無機キャリヤーを(1)(a)三
ハロゲン化バナジウムと(b)電子ドナーとの反応生成
物及び(2)ハロゲン化硼素又はアルキルアルミニウム
変性剤で処理することによって製造される。
【0013】三ハロゲン化バナジウム/電子ドナー反応
生成物は、少なくとも1種の三ハロゲン化バナジウムを
少なくとも1種の電子ドナー中に約20℃から電子ドナ
ーの沸点までの温度で溶解させることによって製造され
る。電子ドナー中での三ハロゲン化バナジウムの溶解は
、撹拌によってそしてある場合には三ハロゲン化バナジ
ウムを電子ドナー中において還流させることによって促
進させることができる。溶解を完結させるのに数時間ま
での加熱を必要とする場合がある。
【0014】三ハロゲン化バナジウムを電子ドナー中に
溶解させた後に、反応生成物は、キャリヤー中に含浸さ
れる。含浸は、キャリヤーを三ハロゲン化バナジウムの
電子ドナー溶液に加え次いでその混合物を乾燥させて過
剰の電子ドナーを除去することによって行うことができ
る。キャリヤーは、乾燥粉末として単独で又は所望なら
ば追加的な電子ドナー中におけるスラリーとして加える
ことができる。別法として、三酸化バナジウムの電子ド
ナー溶液をキャリヤーに加えることもできる。通常、キ
ャリヤー及び三ハロゲン化バナジウムの電子ドナー溶液
は、乾燥後に含浸済のキャリヤーが約0.05〜約1.
0ミリモル/g好ましくは約0.3〜約0.8ミリモル
/gそして最も好ましくは約0.3〜約0.6ミリモル
/gのバナジウムを含有するような量で一緒に混合され
る。この態様で製造された含浸済三ハロゲン化バナジウ
ム/電子ドナー反応生成物は、三ハロゲン化バナジウム
1モル当り約1〜約5モル好ましくは約2〜約4モルそ
して最も好ましくは約3モルの電子ドナーを含有する。 三ハロゲン化バナジウムと実際に錯化されない過剰の電
子ドナーは、悪影響なしにキャリヤーに吸着されたまま
に残すことができる。
【0015】ハロゲン化硼素又はアルキルアルミニウム
変性剤は、通常、三ハロゲン化バナジウム/電子ドナー
反応生成物を含浸させた後のキャリヤーに加えらる。し
かしながら、所望ならば、ハロゲン化硼素又はアルキル
アルミニウム変性剤は、三ハロゲン化バナジウム/電子
ドナー反応生成物を含浸させる前のキャリヤーに加える
こともできる。キャリヤーへの変性剤の添加は、1種以
上の変性剤を該変性剤を溶解することができる1種以上
の不活性液状溶剤中に溶解させ、その溶液中にキャリヤ
ーを浸漬し次いでその混合物を乾燥させて溶剤を除去す
ることによって行うことができる。三ハロゲン化バナジ
ウム/電子ドナー反応生成物の後に変性剤を適用する場
合には、溶剤は、三ハロゲン化バナジウム/電子ドナー
反応生成物を溶解しないものでなければならない。キャ
リヤーは、乾燥粉末として単独で又は所望ならば追加的
な不活性液状溶剤中におけるスラリーとして変性剤の溶
液に加えることができる。別法として、変性剤の溶液を
キャリヤーに加えることもできる。通常、キャリヤー及
び変性剤の不活性液状溶剤溶液は、乾燥後にキャリヤー
がキャリヤー中に存在する(又はもし変性剤の後にキャ
リヤーを適用するならばキャリヤーに加えられるべき)
三ハロゲン化バナジウム/電子ドナー反応生成物1モル
当り約0.1〜約10モル好ましくは約1〜約5モルの
変性剤を含有するような量で一緒に混合される。
【0016】ハロゲン化硼素又はアルキルアルミニウム
変性剤を溶解させるのに用いることができる溶剤として
は、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キ
シレン及びナフサの如き炭化水素溶剤が挙げられる。
【0017】本発明の触媒系の成分(B)はトリエチル
アルミニウムである。先に記載したように、本発明の触
媒系の活性向上はトリエチルアルミニウムを助触媒とし
て用いた場合に特有であり、トリエチルアルミニウム以
外の助触媒を用いたときには有意の活性向上は全く得ら
れない。
【0018】本発明の触媒系の成分(C)は、式:R3
bCX’(4−b) [式中、R3 は水素又は1〜6個の炭素原子を含有す
る非置換若しくはハロ置換アルキル基であって、同種又
は異種であってよく、X’はハロゲンでありそしてbは
0、1又は2である]を有するハロ炭化水素重合促進剤
である。
【0019】好ましい促進剤は、CC14 、CHC1
3 、CH2 C12 、CBr4 、CFC13 、
CH3 CC13 及びCF2 C1CC13 の如き
フルオロ−、クロル−又はブロム置換エタン又はメタン
を包含する。特に好ましい促進剤は、CHC13 、C
FC13 及びCH3 CC13 である。
【0020】本発明の触媒系の成分(C)は、式:Rn
 B(OR1 )3−n [式中、R及びR1 は1〜14個の炭素原子を含有す
るアルキル基であって、同種又は異種であってよく、そ
してnは0、1又は2の値を有する整数である]を有す
る硼素アルコキシドである。好ましくは、R及びR’は
1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基である。かか
るアルキル基は、環状、分枝又は直鎖であってよく、そ
して本発明の触媒系による重合間に用いられる反応条件
下に不活性な1つ以上の置換基によって置換されること
もできる。硼酸トリメチル及び硼酸トリエチルが好まし
い。
【0021】重合は、本発明の触媒系を使用して、エチ
レン又はエチレンと3〜8個の炭素原子を含有する少な
くとも1種のα−オレフィンとの混合物に触媒系の4種
の成分即ち固体触媒成分、トリエチルアルミニウム助触
媒、ハロ炭化水素重合促進剤及び硼素アルコキシド活性
向上剤を接触させることによって行われる。重合は、溶
液、スラリー又は気相技術のいずれかを使用して行うこ
とができる。気相重合に有用である好適な流動床反応系
は、例えば、米国特許第4,302,565号、同第4
,302,566号及び同第4,303,771号に記
載されているので、必要ならばこれらの特許を参照され
たい。
【0022】固体触媒成分、トリエチルアルミニウム助
触媒、重合促進剤及び硼素アルコキシド活性向上剤は別
個の供給管路を経て重合反応器に導入することができ、
又は所望ならば、反応器への導入前に成分のうちの2種
以上を互いに一部分又は完全に混合させることもできる
。いずれにしても、トリエチルアルミニウム助触媒及び
重合促進剤は、約0.1:1〜約10:1好ましくは約
0.2:1〜約2:1の促進剤対トリエチルアルミニウ
ム助触媒モル比を提供するような量で用いられ、そして
トリエチルアルミニウム助触媒及び固体触媒成分は助触
媒のアルミニウム対固体触媒成分のバナジウムの原子比
が約10:1〜約400:1好ましくは約15:1〜約
60:1になるような量で用いられる。
【0023】本発明の触媒系に用いられる硼素アルコキ
シドの量は、用いる硼素アルコキシドの種類及び所望の
触媒活性向上度に左右される。一般的には、一定温度で
は、触媒活性は、硼素アルコキシドのアルコキシド基対
トリエチルアルミニウム助触媒のアルミニウム原子の比
率が高くなるにつれて向上する。しかしながら、約0.
1:1よりも低い比率では、活性向上が最低限になる場
合がある。更に、触媒活性の向上は通常その比率が約0
.6:1に近づくにつれて減少し始め、そして最後には
約1.0:1を越えた比率では活性はかかる硼素アルコ
キシドを含有しない同様の触媒の活性よりもかなり低い
レベルに低下する。この理由のために、硼素アルコキシ
ドは、一般には、硼素アルコキシドのアルコキシド基対
トリエチルアルミニウム助触媒のアルミニウム原子の比
率が約0.1:1〜約0.6:1好ましくは約0.3:
1〜約0.6:1になるような量で用いられる。しかし
ながら、もし重合が気相で例えば流動床で行われるなら
ば、最適な結果を得るには幾分多い量の硼素アルコキシ
ドを用いるのが望ましい場合がある。
【0024】トリエチルアルミニウム助触媒、重合促進
剤及び硼素アルコキシド活性向上剤は、不活性液状溶剤
即ち触媒系のすべての成分並びに反応系のすべての成分
と非反応性の溶剤中に溶解させて反応器に導入すること
ができる。この目的に対して、イソペンタン、ヘキサン
、ヘプタン、トルエン、キシレン、ナフサ及び鉱油の如
き炭化水素が好ましい。一般には、かかる溶液は、これ
らの物質を1〜75重量%含有する。所望ならば、それ
よりも低濃度又は高濃度の溶液を用いることができ、又
は別法としてトリエチルアルミニウム助触媒、重合促進
剤及び硼素アルコキシド活性向上剤は、溶剤の不在下に
加えることができ若しくは所望ならば液化単量体の流れ
中に懸濁させることもできる。溶剤を使用しそして重合
を気相で行うときには、反応器に導入される溶剤の量は
、かかる重合に干渉するような過剰量の液体の使用を回
避するように注意深く制御されるべきである。
【0025】トリエチルアルミニウム助触媒、重合促進
剤及び硼素アルコキシド活性向上剤を溶解させるのに用
いる溶剤は、固体触媒成分を反応器に導入するのに用い
ることもできる。この目的に対して、鉱油の如き高沸点
溶剤が好ましい。固体触媒成分は溶剤の不在下に反応器
に導入することができ又は液化単量体中に懸濁させるこ
ともできるが、かかる溶剤は、固体触媒成分を分散させ
且つ反応器へのその流入を容易にするのに用いることも
できる。かかる分散液は、一般には、固体触媒成分を1
〜75重量%含有する。
【0026】エチレンと重合させることができるα−オ
レフィンは、一分子当り3〜8個の炭素原子を含有する
。これらのα−オレフィンは、二重結合から2個離れた
炭素原子よりも近い原子上にいかなる分枝も含有すべき
でない。好適なα−オレフィンは、プロピレン、ブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテ
ン−1、ヘプテン−1及びオクテン−1を包含する。 好ましいα−オレフィンは、プロピレン、ブテン−1、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1及びオクテン−
1である。
【0027】重合で用いる温度は、重合を気相で又はス
ラリーで行うときには約10〜約115℃好ましくは約
80〜約110℃の間、そして重合を溶液で行うときに
は約150〜約250℃の間を変動してよい。重合を気
相で行うときには、温度は、勿論、重合体のアグロメレ
ーションを防止するために製造された重合体の焼結温度
よりも下に維持されなければならない。他方、気相重合
で用いる温度は、反応混合物の液体状態への実質的な凝
縮を防止するのに十分なだけ高められなければならない
。というのは、このような凝縮は、生成する重合体粒子
を互いに付着させると共に重合体のアグロメレーション
問題を悪化させるからである。この困難は、比較的高い
露点を有する5個以上の炭素原子を含有するα−オレフ
ィンを使用した場合に通常付随する。いくらかの少量の
凝縮は許容し得るけれども、これを越えると、反応器の
閉塞が引き起こされる。
【0028】用いる圧力は、減圧から高圧まで変動して
よい。気相、スラリー及び溶液重合に対して約7,00
0kPa までそして好ましくは約70〜約3,500
kPa の圧力が好適である。
【0029】所望ならば、重合は、不活性ガス即ち重合
で用いる条件下に非反応性であるガスの存在下に行うこ
とができる。水素の如き連鎖移動剤を存在させてもよい
。しかしながら、反応器は、水分、酸素、一酸化炭素、
二酸化炭素、アセチレン等の如き望ましくない触媒毒を
実質上含まないように維持されるべきである。
【0030】重合を流動床で行うときには、床を通るガ
ス状反応混合物の空塔ガス速度は、生育し得る流動床を
維持するためには流動化に要求される最少流量を越えな
ければならない。
【0031】本発明の触媒系で製造された重合体は、0
g/10分〜約500g/10分そして通常約0.1g
/10分〜約100g/10分のメルトインデックスを
有する。重合体のメルトインデックスはその分子量と逆
に変動し、そして反応系に用いる水素/単量体比、重合
温度及び重合体の密度の関数である。かくして、メルト
インデックスは、水素/単量体比、重合温度及び/又は
反応系に用いる高級α−オレフィン対エチレン比を増大
することによって高められる。
【0032】本発明の触媒系で製造された重合体は、約
0.86〜約0.96g/cm3 の密度によっても特
徴づけられる。かかる重合体は、一般には、少なくとも
50モル%の重合エチレン及び3〜8個の炭素原子を含
有するせいぜい50モル%の重合α−オレフィンそして
随意として重合ジエンを含有する。重合ジエンが存在す
るときには、重合体は、通常、少なくとも1種のかかる
ジエンを0.0.〜10モル%、3〜8個の炭素原子を
含有する少なくとも1種の重合α−オレフィンを6〜5
5モル%、そして重合エチレンを35〜94モル%含有
する。
【0033】以下に記載の実施例は、本発明の方法を例
示するものであって、本発明の範囲を限定するものでは
ない。各実施例で製造した重合体の特性は、次の試験法
によって測定された。 メルトインデックス(MI) ASTM  D−1238  条件E。190℃で測定
しそして10分当りのg数で報告。 フローインデックス(FI) ASTM  D−1238  条件F。上記のメルトイ
ンデックス試験で使用した重量の10倍で測定。 メルトフロー比(MFR) フローインデックス:メルトインデックスの比率。 活性 活性値は、製造した重合体のg数/触媒中のバナジウム
mmol/エチレン重合圧100psi を基にして標
準化した値である。
【0034】
【実施例】例1 VCl3 /THF反応生成物によるキャリヤーの含浸
機械式撹拌機を備えたフラスコに、4リットルの無水テ
トラヒドロフラン(THF)次いで64g(0.406
モル)の固体VCl3 をそれぞれ加えた。VCl3 
を完全に溶解させるために、この混合物を窒素下に連続
的に撹拌しながら65℃の温度で5時間加熱した。80
0gのシリカゲルを窒素下に600℃の温度で20時間
加熱することによって脱水した。脱水したゲルを先に調
製した溶液に加え、そしてその混合物を窒素下に1時間
還流した。この時間の終わりに、混合物を乾燥窒素のパ
ージ下に55℃の温度で約6時間加熱して約8重量%の
THFを含有する乾燥した自由流動性粉末を生成した。
【0035】例2 ジエチルアンモニウムクロリドによるキャリヤーの処理
例1に従ってVCl3 /THF反応生成物を含浸させ
たシリカキャリヤー500gを4リットルの無水ヘキサ
ン中でスラリー化した。スラリーを絶えず撹拌しながら
、ジエチルアルミニウムの10重量%無水ヘキサン溶液
を30分間にわたって加えた。含浸済キャリヤー及びジ
エチルアルミニウムクロリド溶液は、2.5:1のアル
ミニウム対バナジウム原子比を提供した量で用いられた
。 ジエチルアルミニウムクロリド溶液の添加が完了した後
に、混合物を乾燥窒素のパージ下に45℃の温度で約6
時間加熱して乾燥した自由流動性粉末を生成した。
【0036】例3〜10 エチレンとヘキセン−1との共重合 例3〜10は、本発明の触媒系を使用したエチレンとヘ
キセン−1との共重合を例示するものである。
【0037】例3〜7 1リットルのオートクレーブ反応器において、例2に記
載の如くして製造した固体触媒成分を、助触媒としての
トリエチルアルミニウム、重合促進剤としてのクロロホ
ルム(CHCl3 )及び活性向上剤としての硼酸トリ
エチルと一緒に用いてエチレン及びヘキセン1を共重合
させた。これらの各例では、4種の触媒成分を反応器に
加える前に6オンスのびんにおいて予備混合した。びん
に、先ず固体触媒成分次いでトリエチルアルミニウム助
触媒(25重量%ヘキサン溶液として)、硼酸トリエチ
ル活性向上剤及びクロロホルム重合促進剤を加えた。常
に、無水条件を維持した。重合反応器を乾燥窒素の流れ
下に96℃で20分間加熱することによって乾燥させた
。反応器を50℃に冷却させた後に、反応器に500ミ
リリットルのヘキサン次いで20ミリリットルのヘキセ
ン−1を加えた。反応器の内容物を窒素の穏やかな流れ
下に撹拌し、予備混合した触媒成分を反応器に移しそし
て反応器を密封した。反応器の温度を徐々に70℃に上
げ、そして反応器を水素で30kPaの圧力に次いでエ
チレンで1,050kPa に加圧した。85℃の所望
の重合温度が達成されるまで加熱を続けた。重合を30
分間続けさせ、その間に反応器にエチレンを連続的に加
えて圧力を一定に維持した。30分間の終わりに、反応
器をガス抜きしそして開いた。
【0038】下記の表IIは、これらの重合に用いた触
媒の組成並びに重合で用いた反応条件、生成した重合体
の特性及び各触媒系の生産性を含めた詳細を示している
。 表II及びIII で用いた略語は次の如くである。
【0039】
【表1】
【0040】例8〜10 1リットルのオートクレーブ反応器において、例2に記
載の如くして製造した固体触媒成分を、助触媒としての
トリエチルアルミニウム、重合促進剤としてのクロロホ
ルム(CHCl3 )及び活性向上剤としての硼酸トリ
エチルと一緒に用いてエチレン及びヘキセン1を共重合
させた。例8〜10で用いた操作は、硼酸トリエチルの
代わりに硼酸トリメチルを用いたことを除いて例3〜7
のものと同様であった。
【0041】比較例A 比較の目的で、硼素アルコキシド活性向上剤の使用を省
いたことを除いて例3〜10における如くしてエチレン
をヘキセン−1と共重合させた。この重合の詳細を下記
の表IIに例3〜10の詳細と一緒に示す。
【0042】比較例B〜E 比較例Bでは、助触媒としてトリエチルアルミニウムの
代わりにトリイソブチルアルミニウムを用いたことを除
いて比較例Aにおける如くしてエチレンをヘキセン−1
と共重合させた。比較例C〜Eでは、活性向上剤として
様々な量の硼酸トリエチルを用いて操作を反復した。こ
れらの重合の詳細を下記の表IIに示す。比較例B〜E
から、助触媒としてトリイソブチルアルミニウムを用い
たときには硼素アルコキシド活性向上剤の使用によって
せいぜいごく僅かな活性向上しか得られないことが明ら
かである。しかしながら、表IIのデータから明らかで
あるように、硼素アルコキシド活性向上剤をトリエチル
アルミニウム助触媒と一緒に用いたときにはその効果は
全く異なる。
【0043】
【表2】
【0044】例11 エチレンのホモ重合 1リットルのオートクレーブ反応器において、例2に記
載の如くして製造した固体触媒成分を、助触媒としての
トリエチルアルミニウム、重合促進剤としてのクロロホ
ルム(CHCl3 )及び活性向上剤としての硼酸トリ
エチルと一緒に用いてエチレンをホモ重合させた。例1
1で用いた操作は、エチレンを共重合させるよりもホモ
重合させたことを除いて例3〜7のものと同様であった
。 下記の表III は、この重合に用いた触媒の組成並び
に重合で用いた反応条件、生成した重合体の特性及び触
媒系の生産性を含めた詳細を示している。
【0045】比較例F 比較の目的で、硼酸トリエチルの使用を省いたことを除
いて例11における如くしてエチレンをホモ共重合させ
た。この重合の詳細を下記の表III に例11の詳細
と一緒に示す。
【0046】
【表3】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)(1)担体としての固体粒状多
    孔質無機キャリヤー、(2)(a)三ハロゲン化バナジ
    ウムと(b)電子ドナーとの反応生成物及び(3)ハロ
    ゲン化硼素又はアルキルアルミニウム変性剤より本質上
    なる固体触媒成分、 (B)トリエチルアルミニウム助触媒、(C)ハロ炭化
    水素重合促進剤、及び (D)式:Rn B(OR1 )3−n[式中、R及び
    R1 は1〜14個の炭素原子を含有するアルキル基で
    あって、同種又は異種であってよく、そしてnは0、1
    又は2の値を有する]を有する硼素アルコキシド活性向
    上剤、を含み、しかも該硼素アルコキシド活性向上剤が
    かかる硼素アルコキシドのアルコキシド基対トリエチル
    アルミニウム助触媒のアルミニウム原子の比率を0.1
    :1〜0.6:1にするのに十分な量で存在することか
    らなる触媒系。
  2. 【請求項2】  R及びR1 が1〜6個の炭素原子を
    含有するアルキル基である請求項1記載の触媒系。
  3. 【請求項3】  硼素アルコキシド活性向上剤がかかる
    ホウ素アルコキシドのアルコキシド基対トリエチルアル
    ミニウム助触媒のアルミニウム原子の比率を0.3:1
    〜0.6:1にするのに十分な量で存在することからな
    る請求項1又は2記載の触媒系。
  4. 【請求項4】  硼素アルコキシド活性向上剤が硼酸ト
    リエチルである請求項1、2又は3記載の触媒系。
  5. 【請求項5】  硼素アルコキシド活性向上剤が硼酸ト
    リメチルである請求項1、2又は3記載の触媒系。
  6. 【請求項6】  (A)(1)担体としての固体粒状多
    孔質無機キャリヤー、(2)(a)三ハロゲン化バナジ
    ウムと(b)電子ドナーとの反応生成物及び(3)ハロ
    ゲン化硼素又はアルキルアルミニウム変性剤より本質上
    なる固体触媒成分、 (B)トリエチルアルミニウム助触媒、及び(C)ハロ
    炭化水素重合促進剤 を含む触媒系を用いてエチレンをホモ重合させる又はエ
    チレンを3〜8個の炭素原子を含有するα−オレフィン
    と共重合させる方法において、 式:Rn B(OR1 )3−n [式中、R及びR1 は1〜14個の炭素原子を含有す
    るアルキル基であって、同種又は異種であってよく、そ
    してnは0、1又は2の値を有する]を有する硼素アル
    コキシド活性向上剤を触媒系に添加し、しかも該硼素ア
    ルコキシド活性向上剤がかかる硼素アルコキシドのアル
    コキシド基対トリエチルアルミニウム助触媒のアルミニ
    ウム原子の比率を0.1:1〜0.6:1にするのに十
    分な量で存在することを特徴とするエチレンの重合法。
  7. 【請求項7】  R及びR1 が1〜6個の炭素原子を
    含有するアルキル基である請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】  硼素アルコキシド活性向上剤がかかる
    ホウ素アルコキシドのアルコキシド基対トリエチルアル
    ミニウム助触媒のアルミニウム原子の比率を0.3:1
    〜0.6:1にするのに十分な量で存在することからな
    る請求項6又は7記載の方法。
  9. 【請求項9】  重合がスラリー中において10〜11
    5℃の温度において行われる請求項6、7又は8記載の
    方法。
  10. 【請求項10】  重合がスラリー中において80〜1
    10℃の温度において行われる請求項6、7又は8記載
    の方法。
  11. 【請求項11】  硼素アルコキシド活性向上剤が硼酸
    トリエチルである請求項6、7、8、9又は10記載の
    方法。
  12. 【請求項12】  硼素アルコキシド活性向上剤が硼酸
    トリメチルである請求項6、7、8、9又は10記載の
    方法。
JP3276344A 1990-12-21 1991-09-30 高活性バナジウム基剤触媒 Withdrawn JPH04277502A (ja)

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US07/631,942 US5071810A (en) 1990-12-21 1990-12-21 High activity vanadium-based catalyst
US631942 1990-12-21

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CA2052513A1 (en) 1992-06-22
BR9104203A (pt) 1992-08-18
US5071810A (en) 1991-12-10
EP0492066A1 (en) 1992-07-01

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