JPH04274935A - 車両の操作量決定装置 - Google Patents

車両の操作量決定装置

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JPH04274935A
JPH04274935A JP3059592A JP5959291A JPH04274935A JP H04274935 A JPH04274935 A JP H04274935A JP 3059592 A JP3059592 A JP 3059592A JP 5959291 A JP5959291 A JP 5959291A JP H04274935 A JPH04274935 A JP H04274935A
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road
vehicle
neural network
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image
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Fumio Matsunari
松成 文夫
Masuji Oshima
満寿治 大嶋
Hiroyuki Yoshida
浩之 吉田
Kazuharu Ota
大田 一晴
Takeshi Ishimoto
石本 豪
Setsuo Tokoro
節夫 所
Yasuaki Kato
康聡 加藤
Kenji Asano
憲司 浅野
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Toyota Industries Corp
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行中に得られ
た走行路面の道路画像情報から、車両のその時の望まし
い操作量を直接的に決定することにより、短い演算時間
でリアルタイムに車両の操作量を決定する装置に関する
。 【0002】 【従来技術】従来より、車両にTVカメラを搭載して走
行経路を撮像し、これを画像処理して道路と車両の進行
方向のなす角や車両の位置等を演算し、演算された結果
より車両の操作量であるアクセル、ブレーキ及びステア
リング等の操作量と車両の運動特性とに応じた制御アル
ゴリズムに基づき、車両の操作量を決定する装置が知ら
れている(特開昭62−140110 号公報、特開昭
63−273917 号公報、特開昭60−15761
1 号公報) 。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、車両の位置・方位を決定するための画像処理に多
大の時間を要し、しかも制御アルゴリズムは複雑なもの
となるため、適切な処理プログラムが得られず、車載装
置としては大規模なシステムが必要になるという問題が
あった。 【0004】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、道路画像情報から車両の操
作量を直接的に決定することにより、短い演算時間でリ
アルタイムに車両の操作量を決定することである。 【0005】 【問題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、車両の走行中において車両の走行路面
を撮像し、撮像により得られた道路画像情報を多数の小
領域に分割し、この分割された分割領域毎に、この分割
領域における道路部分の存在情報を示した道路データを
作成する道路データ作成手段と、分割領域毎の各道路デ
ータを、分割領域のそれぞれに対応して入力する複数の
入力素子と、車両の挙動を決定する操作値を出力とする
出力素子とを有するニューラルネットワークとを有する
ことを特徴とする。 【0006】 【作用】道路データ作成手段において、車両の走行中に
おいて車両の走行路面が撮像され、その撮像により得ら
れた道路画像情報が多数の小領域に分割される。そして
、この多数の小領域に分割された道路画像情報において
、各分割領域毎にその分割領域における道路部分の存在
情報を示す道路データが作成される。 【0007】次に、この各分割領域毎の道路データは、
その各分割領域に対応したニューラルネットワークの入
力素子に入力される。そして、ニューラルネットワーク
の出力素子から、撮像により得られた道路画像情報に応
じて最適な車両の挙動を決定する操作値が出力される。 【0008】尚、このニューラルネットワークの結合係
数は、様々な道路画像情報から得られた道路データ、即
ち、様々な道路の曲率、曲がる方向、道路の傾斜等の道
路環境に対応した車両の最適な挙動を決定する操作値を
教師信号として予め教示されている。 【0009】 【実施例】車両の運転席から見た道路の画像は、直進路
、カーブ、交差点などの道路状況及び道路に対する車の
位置と方向により変化する。即ち、道路画像は道路の状
況と道路に対する車の相対的な位置方位関係を表してい
る。このため、種々の道路画像に対する車のアクセル、
ブレーキ、ステアリングなど走行制御装置の操作量の関
係を求め、道路画像の特徴から直接的に操作量を決定す
ることができる。この時、走行制御装置の操作特性や、
道路画像から操作量を求めるアルゴリズムは用いられな
い。 【0010】今、道路画像がRの時の操作量、例えば、
ステアリングの操作量をSRとする。又、道路画像Rを
横方向(車両の幅方向)にn、縦方向(車両の進行方向
)にm分割して多数の小領域に分割する。この分割領域
をapq、分割領域apq内を道路が占める割合をrp
q、その分割領域apqを道路が占めることにより、分
割領域apqが操作量SRに寄与する割合をgpqとす
る。尚、簡単のために、操作量SRは車の速度に影響さ
れないとし、画像の分割領域間の相互作用はないと仮定
する。この条件の時、操作量SRは次の式で表される。 【0011】 【数1】   SR=r11・g11+r12・g12+…+rp
q・gpq+…+rnm・gnm    …(1) 【0012】種々の環境の道路画像Rとその道路環境に
最適な操作量SRとの組合せに関して、(1) 式を作
り、この式をn×m次の連立方程式として解いてgpq
を求める。即ち、道路画像の各分割領域の操作量に対す
る寄与率gpqの表( 以下これを寄与率のマップと呼
ぶ) を作成することができる。 【0013】この方法によれば、道路画像の分割数n×
m回の積和演算により、道路画像から直接に且つ高速度
で操作量を求めることができる。しかし、実際には、操
作量は車の速度の影響を受けるため、速度毎の寄与率の
マップが必要になる。このため、寄与率のマップを記憶
するための大容量メモリを必要とし、しかも、車速にに
応じた寄与率のマップを選択することと、速度に対応す
る寄与率のマップが存在しない場合に速度に対応した寄
与率を求めるための補間計算に多大な処理時間が必要と
なる。 【0014】又、(1) 式は、分割領域間の相互作用
を考慮していない。例えば、分割領域a11と分割領域
a12についてみると、この2つの分割領域から求まる
操作量は、(1) 式によれば、r11×g11+r1
2×g12で決定される。すなわち、(1) 式は、r
11とr12の値で決まり、r11とr12との相互作
用を表す項(r11+r12)×g11.12 (g1
1.12 はr11およびr12の寄与率)が存在しな
い。この相互作用を加味するためには、全ての領域間の
相互作用を表す寄与率のマップを各速度毎に準備する必
要がある。このため、寄与率のマップを記憶するのに、
膨大な容量のメモリが必要となると共に、操作量を演算
するのに多くの時間が必要となる。又、相互作用に非線
形要素が含まれる場合には、寄与率を数式で解くことも
困難である。 【0015】これらの問題を解決するために、本発明者
等は、道路画像又は道路画像と車速等の他の要素を入力
データとし、車両の操作量を出力データとするニューラ
ルネットワークを導入した。このニューラルネットワー
クは、各種の道路画像又は道路画像と車速等の他の要素
から成る入力データに対して、最適な操作量を教師信号
として予め学習されている。このように、道路画像と操
作量との間の関係が非線形な関係を含めて、ニューラル
ネットワークの結合係数として学習される。この結合係
数の学習により、上述のように寄与率を解くことができ
ない場合にも、道路画像からその道路環境に最適な操作
量を直接的に求めることが可能となる。 【0016】尚、交差点においては、何方の方向に進行
するべきかの運転者の意図が必要となるので、道路環境
から一意的には車両の操作量を求めることができないが
、そのような場合には、別の手段、たとえば、公知のナ
ビゲーション装置を用いたり、交差点で進行方向を直接
指定したりすることになる。 【0017】図1は本実施例装置の全体の構成を示した
ブロック図である。CCDカメラ10は、車両1の走行
方向の前方の走行路を撮像するように、車両1の車室内
の天井部に進行方向前方に面して取り付けられている。 CCDカメラ10は画像処理装置12によりある一定の
周期で駆動され、車両の走行とリアルタイムで、車両の
走行方向前方の走行環境を撮像する。CCDカメラ10
の1フレームの各画素は、画像処理装置12により走査
され、各画素毎の濃淡レベルがディジタル化される。そ
のディジタル化された1フレームの画像データはフレー
ムメモリ14に記憶される。 【0018】次に、画像処理装置12は、所定の撮像周
期で、図2に示す処理を繰り返し実行する。ステップ1
00では、フレームメモリ14から1フレームの画像デ
ータが読出される。そして、ステップ102において、
読み出された画像データから良く知られたグラジェント
演算により微分画像が生成され、その微分画像は微分画
像メモリ16に記憶される。次に、ステップ104にお
いて、微分画像メモリ16に生成された微分画像からエ
ッジ線分が抽出される。更に、ステップ106において
、抽出された多数のエッジ線分間の相互距離、相互角が
演算され、同一の長い線分や、曲率の等しい連続した曲
線を構成する複数のエッジ線分をクラスタリングする。 これにより、連続直線、連続曲線が抽出可能となる。 【0019】次に、ステップ108において、道路の縁
石ラインや道路両端ラインのパターンマッチングにより
、道路の両側の縁石ライン等が特定される。次に、ステ
ップ110において、得られた画像において、道路形状
のパターンマッチングにより道路部分が特定される。 この結果得られた道路部分の画像は、図3に示すような
画像となる。図3に示すような道路部分の画像は道路画
像メモリ18に記憶される。 【0020】次に、ステップ112において、道路画像
メモリ18上の撮像画面は、図4に示すように小領域に
分割される。即ち、車両の進行方向にはm分割、進行方
向に垂直な車両の幅方向にはn分割される。運転席から
見た道路画像を作成するための画像処理範囲は、図4に
示す範囲である。即ち、視点の高さはH(m) 、可視
距離は運転者の位置から前方にXO(m)からXL(m
) の範囲、位置XOにおける左右の可視範囲はWX0
(m) 、位置XLでの左右の可視範囲はWXLである
。尚、WXL=XL/XO×WXOである。また、位置
XLにおいて、左右の可視範囲をWXN(WXN≦WX
L)としても良い。このようにすることで、遠方での不
要な画像を削除することができる。 【0021】この画像処理範囲は、左右方向(横方向)
にn、車両の進行方向(縦方向)にm分割される。左右
方向の分割は等距離に分割される。又、進行方向の分割
は、視点と位置XOを結ぶ線分と、視点と位置XLを結
ぶ線分との成す角(視角)θを等角度で分割することで
行われる。 具体的には、視点の高さ: H=1.0(m)画像処理
範囲: XO= 2.0(m) 、XL=8.0(m)
WXO=10.0(m) 、WXL=40.0(m) 
、WXN=20.0(m) 画像分解能: n=20、m=6 である。 【0022】図5は、n×mの小領域に分割された領域
をapqとし、各分割領域apqを、全て同一面積、同
一形状の正方形で表した時の画像処理範囲を示す。ステ
ップ114において、各分割領域apqが、図3に示す
道路部分で占有される割合rpqが演算される。そして
、ステップ116において、この占有割合rpqが道路
データとして、道路データメモリ20に記憶される。こ
の道路データrpqとしては、各分割領域apqの中心
位置に道路が存在する時「1」、道路が存在しない時「
0」の2値としても良い。各分割領域apqは画像処理
範囲をn×mに分割した各領域を示すが、図5において
「×」で示された分割領域は、前述の如く遠方での不要
な画像として調査の範囲から除外された可視領域外の分
割領域である。従って、可視領域外の分割領域の道路デ
ータrpqは、道路部分の存在に係わらず「0」である
。 【0023】道路が図6に示すようなトラックに構成さ
れている場合には、車両の存在位置A,B,Cに対応し
て、撮像して得られた道路データrpqは、図7の(A
),(B),(C)に示すようになる。尚、図において
、黒塗りの分割領域apqの道路データrpqは「1」
、即ち、道路部分の存在を意味し、白抜きの分割領域a
pqの道路データrpqは「0」、即ち、道路部分の不
存在を意味する。(A)は車両がトラックの直線部分を
走行している時に得られる道路データを示し、(B)は
車両がトラックのコーナー部分に差し掛かった時に得ら
れる道路データを示し、(C)は車両がトラックのコー
ナー部分を走行している時に得られる道路データを示し
ている。このようにして、画像処理装置12によって得
られた図7に示すような道路データrpqは、ステップ
116において、道路データメモリ20に記憶される。 以上のようにして、画像処理装置12は所定の撮像周期
に同期して、上記した演算を実行して道路データを道路
データメモリ20に生成する。 【0024】一方、良く知られた車両のナビゲーション
装置50が用いられており、そのナビゲーション装置5
0は図8に示すように道路地図のデータを記憶した地図
データメモリ52と図8に示すように車両の交差点での
進行方向の指令値を記憶した走行経路データメモリ56
と車両の現在の位置及び方位を演算する位置演算装置5
4とで構成されている。そして、位置演算装置54によ
って時々刻々演算される車両の現在位置と地図データと
から、車両の現在位置が地図上で特定される。たとえば
、図8に示すように、現在位置は、位置a又は位置bの
ように地図上で特定される。この位置の特定データは画
像処理装置30に出力される。 【0025】画像処理装置30は、図9に示す処理を実
行する装置である。ステップ200において、道路デー
タメモリ20に形成されている現在の道路データが入力
され、ステップ202において、その道路データが交差
点を示すか否かが判定される。車両が現在進行している
道路が車両の進行方向が多岐に別れる交差点に差し掛か
ったか否かの道路データによる判定は、予め準備された
多数の交差点パターンと照合するか否かで実行される。 【0026】道路データが交差点を示すものでない場合
には、ステップ204において、位置演算装置54の出
力が交差点を示すか否かが判定され、判定結果がNOの
場合には、ステップ200に戻り、次の撮像周期に同期
して、道路データを入力して、同様な判定が実行される
。 このように、通常は、撮像周期に同期して生成された道
路データ及び位置演算装置54の出力結果から車両が交
差点に差し掛かったか否かが常時監視されている。 【0027】画像処理装置30により車両が交差点付近
に差し掛かったと判定された場合には、画像処理装置3
0は、ステップ206において位置演算装置54から地
図上の車両の位置を特定する特定データを入力する。そ
して、ステップ208において、その特定データに基づ
いて、走行経路データメモリ56をアクセスして、道路
上の特定位置での進行方向の指令値を入力する。 【0028】次に、画像処理装置30は、ステップ21
0において、この進行方向の指令値に基づいて、道路デ
ータメモリ20に現在作成されている道路データにおい
て、車両の進行方向の道路データだけ残し、車両が進行
しない方向の道路データを「0」とする。たとえば、図
8の道路地図上で、車両が位置a、位置bのように交差
点に差し掛かった場合には、道路データメモリ20に形
成されている道路データは図10に示すようになってい
る。車両が図8の位置aに位置する場合には、走行経路
データメモリ56から与えられるその時の走行経路の指
令値は「右折」である。従って、この場合には、画像処
理装置30は、図11の(A)に示すように、車両の左
方向及び直進方向の非進行方向の道路データを「0」と
してマスクする。 【0029】また、車両が図8の位置bの交差点に差し
掛かっている場合には、走行経路データメモリ56から
与えられるその時の走行経路の指令値は「直進」である
。よって、この場合には、画像処理装置30は、図11
の(B)に示すように、車両の左右方向の非進行方向の
道路データを「0」としてマスクする。尚、走行経路の
指令値は、走行経路データメモリ56に予め記憶させる
他、車両の走行とリアルタイムで交差点に差し掛かった
時に、運転者によって与えるようにしても良い。 【0030】道路データメモリ30に形成された図11
に示すような進行方向の道路形状を示す各分割領域ap
qの各道路データrpqは、ニューラルネットワーク4
0の入力層の各入力素子に入力する。又、車速検出器2
2により測定された車両の現在における車速データは、
ニューラルネットワーク40の入力層の1つの入力素子
に入力する。 【0031】ニューラルネットワーク40は、図12に
示すように、入力層401と出力層402とで構成され
ている。入力層401は、道路データのデータ点数(1
20)と車速データのデータ点数(1)を入力する12
1個の入力素子で構成されており、出力層402は、ア
クセル、ブレーキ、操舵量の3種の車両の操作量Ac,
Br,Stを出力する3個の出力素子で構成されている
。 【0032】ニューラルネットワークは、図12に示す
ように2層とする他、図13に示すように、中間層40
3を設けても良い。さらに、この中間層は、任意の複数
の層で構成されていても良い。ニューラルネットワーク
は、一般的に、次の演算を行う装置として定義される。 第i 層の第j 番目の素子の出力Oij は、次式で
演算される。但し、i ≧2 である。 【0033】 【数2】   Oij =f(Iij)            
                         
    …(2) 【数3】   Iij=ΣWi−1k,ij・Oi−1k +Vi
j                        
 …(3)       k            
                      【数4
】   f(x)=1/{1+exp(−x)}     
                         
  …(4) 【0034】但し、Vij は第i 層の第j 番目の
演算素子のバイアス、Wi−1k,ijは、第i−1 
層の第k 番目の素子と第i 層の第j 番目の素子間
の結合係数、O1j は第1 層の第 j番目の素子の
出力値を表す。即ち、第1 層であるから演算を行うこ
となく、そのまま入力を出力するので、入力層(第1層
)の第j 番目の素子の入力値でもある。 従って、 【0035】 【数5】   O1j=rpq                
                         
   …(5)   即ち、O1jは、各分割領域ap
qの道路データrpqに等しい。 【0036】次に、図13に示す3層構造のニューラル
ネットワーク41の演算手順について図14を参照して
説明する。なお、ニューラルネットワーク41の中間層
の素子数はs個である。ステップ300において、中間
層(第2層)の第j 番目の素子は、入力層(第1層)
の各素子からの出力値O1j =(rpq) を入力し
て、(3) 式を具体化した次式の積和関数演算を行な
う。 【数6】       121   I2j=ΣW1k,2j・O1k+V2j    
                         
 …(6)      k=1      【0037】次に、ステップ302において、次式によ
り、(6) 式で表される入力値の積和関数値のシグモ
イド関数により、中間層(第2層)の各素子の出力が演
算される。第2層の第j 番目の素子の出力値は次式で
演算される。 【0038】 【数7】 O2j=f(I2j )=1/{1+exp(−I2j
) }              …(7)この出力
値 O2j は出力層(第3層)の各素子の入力値とな
る。次に、ステップ304において、出力層(第3層)
の各素子の入力値の積和演算が実行される。 【0039】 【数8】        s   I3j=ΣW2k,3j・O2k +V3j   
                  …(8)   
    k=1               次に、
ステップ306において、(7) 式と同様に、シグモ
イド関数により、出力層の各素子の出力値が演算される
。この出力値 O3j は、それぞれ、アクセル、ブレ
ーキ、ステアリングの操作量を示す。即ち、操作量 O
3j は次式で求められる。 【0040】 【数9】 O3j=f(I3j)=1/{1+exp(−I3j)
}               …(9)【0041
】尚、このニューラルネットワークは、図15に示す手
順で学習される。結合係数は良く知られたバックプロパ
ーゲーション法により実行される。この学習は、各種の
道路データを入力とし、その道路データに最適な操作量
を教師信号として予め実行される他、車両の現実の運転
時に運転者により操作される適正な操作量を教師信号と
して実行することもできる。この場合、長く使用される
に伴って、更に適正な操作量が求められることになる。 【0042】図15のステップ400において、次式に
より出力層の各素子の学習信号δ3jが演算される。 【数10】   δ3j=(Tj−O3j)・f’(I3j)   
                     …(10
)  但し、Tj は出力である操作量 O3j に対
する教師信号であり、外部から付与される。又、f’(
x) はシグモイド関数の導関数である。 【0043】次に、ステップ402において、中間層の
学習信号δ2j が次式で演算される。 【数11】                  3  δ2j= 
f’(I2j)・Σδ3k・W2j,3k      
             …(11)       
         k=1           【0
044】次に、ステップ404において、出力層の各結
合係数が補正される。補正量は次式で求められる。 【数12】   Δω2i,3j(t)=P・δ3j・O2i +Q
・Δω2i,3j(t−1)       …(12)
但し、Δω2i,3j(t)  は、出力層の第j 番
目の素子と中間層の第i 番目の素子との間の結合係数
の第t 回目演算の補正量である。又、Δω2i,3j
(t−1) は、その結合係数の前回の補正量である。 P,Q は比例定数である。よって、結合係数は、 【0045】 【数13】 W2i,3j+Δω2i,3j(t) →W2i,3j
              …(13)により、補正
された結合係数が求められる。次に、ステップ406へ
移行して、中間層の各素の結合係数が補正される。その
結合係数の補正量は出力層の場合と同様に、次式で求め
られる。 【0046】 【数14】   Δω1i,2j(t)=P・δ2j・O1i +Q
・Δω1i,2j(t−1)     …(14) よって、結合係数は、 【数15】    W1i,2j + Δω1i,2j(t) →W
1i,2j                 …(1
5)により、補正された結合係数が求められる。 【0047】次に、ステップ408において、結合係数
の補正量が所定の値以下になったか否かを判定して、結
合係数が収束したか否かが判定される。結合係数が収束
していなければ、ステップ400に戻り、新たに補正さ
れた結合係数を用いて、同様な演算が繰り返され、結合
係数が再度補正される。このような演算の繰り返しによ
り、学習が完了する。 【0048】上記のニューラルネットワークの学習は、
熟練した運転者の運転により図6のようなトラックや一
般の道路を多数回走行して、得られる道路データを入力
とし、運転者による操作量を教師信号とすることで、実
行することができる。 【0050】図12に示すニューラルネットワーク40
の出力は、アクセル、ブレーキ、ステアリングの各操作
量Ac,Br,Stであるが、3種の操作量を全て用い
ても良く、又、任意の2種又は1種の操作量であっても
良い。図12のニューラルネッワーク40の結合係数は
、分割領域apqにおける寄与率gpqである。又、こ
の結合係数には、車速による影響も当然に含まれる。又
、図13に示すように多層構造のニューラルネットワー
ク41を用いた場合には、分割領域間の相互作用、分割
領域と車速との相互作用が考慮された操作量を得ること
ができる。 【0051】このようにして、学習されたニューラルネ
ットワークを用いて、現実の走行時にニューラルネット
ワークから得られた操作量は、走行制御装置24に入力
する。走行制御装置24は車両1のアクセル、ブレーキ
、ステアリングを駆動して、車両の挙動を道路環境に応
じて最適化する。一方、警報装置として用いるときはニ
ューラルネットワーク40の出力は比較装置26に入力
する。又、比較装置26において、運転者により操作さ
れた車両1の操作量が入力され、その操作量とニューラ
ルネットワーク40の出力する操作量とが比較される。 そして、差が所定値以上となった場合には、警報装置2
8が駆動されて、運転者の操作がニューラルネットワー
ク40による操作量と大きく外れていることを警報する
ことにより、居眠りなどによる操作ミスを防ぐことがで
きる。 【0052】上記の図13に示すニューラルネットワー
ク41に代えて、図16に示すようにニューラルネット
ワークを用いることが可能である。図16に示すニュー
ラルネットワークは、運転者によるステアリングの操作
量を入力値に加えている。そして、ステアリングの現実
の操作量と道路データと車速のそれぞれの相互作用が加
味されて、アクセルとブレーキの操作量が決定される。 このように、ニューラルネットワークの入力値にステア
リングの現実の操作量を用いているので、運転者がステ
アリング操作量を自ら決定する場合は、運転者の意志に
更に忠実に適切なアクセルおよびブレーキの操作量を決
定することができる。 【0053】又、ニューラルネットワークは図17に示
すような構成とすることもできる。この場合には、ニュ
ーラルネットワークの入力は、道路データ、車速、前回
制御時(微小時間前)のアクセル、ブレーキ、ステアリ
ングの操作量であり、出力はアクセル、ブレーキ、ステ
アリングの操作量の変化ΔAc,ΔBr,ΔStである
。このニューラルネットワークは、前回制御時の操作量
、道路データ、車速を入力データとして、操作量の変化
を教師信号として学習される。尚、入力データの操作量
と出力の操作量の変化は、アクセル、ブレーキ、ステア
リング操作量の中の任意の1種、任意の2種であっても
良い。 【0054】又、ニューラルネットワークは、図18に
示すように構成しても良い。このニューラルネットワー
クを用いれば、過去の履歴データを入力して、出力され
る操作量をより最適化することができる。即ち、ニュー
ラルネットワークの入力データは、前回制御時の道路デ
ータと車速及び今回制御時の道路データと車速である。 ニューラルネットワークの出力はアクセル、ブレーキ、
ステアリングの操作量である。前回制御時の道路データ
と車速が今回制御時のそれらのデータとの相互作用を含
めて考慮されることから、道路データと車速の連続性が
考慮されることになり、より最適な操作量が求められる
。このニューラルネットワークの学習は、過去の道路デ
ータと車速を入力データとして、この時の操作量を教師
信号とすることで実行することが可能である。又、この
ニューラルネットワークにおいて、出力を前回制御時に
おける操作量からの操作量の変化とすることもできる。 その場合には、教師信号は操作量の変化が用いられる。 【0055】 【発明の効果】以上述べたように、本発明は、車両の走
行時において、走行路面をリアルタイムで撮像し、その
撮像画像から各分割領域毎に道路部分を特定した道路デ
ータを生成し、その道路データをニューラルネットワー
クの入力値として車両の挙動を決定する操作量を出力値
とするようにしたものである。従って、道路環境から直
接に車両の挙動を決定する操作量を求めることができる
ので、操作量の決定時間を極めて短くすることができる
。又、操作量の決定は、ニューラルネットワークの結合
係数によって行われることから、アルゴリズムにより操
作量を決定する場合に比べて、演算速度が向上し、記憶
装置の容量が少なくて済む。更に、ニューラルネットワ
ークの結合係数は、現実の車両の走行と並行して学習さ
せることができるので、道路環境により最適化された操
作量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る操作量決定装
置の構成を示したブロック図。
【図2】操作量決定装置の画像処理装置12の処理手順
を示したフローチャート。
【図3】撮像画面から道路部分を特定した画像を示した
説明図。
【図4】撮像画面の分割を示した説明図。
【図5】多数の分割領域で構成された画面を示した説明
図。
【図6】車両の走行する道路を示した説明図。
【図7】道路画像から生成された道路データを示した説
明図。
【図8】道路網の構成と進行方向の指令を示した説明図
【図9】画像処理装置30の処理手順を示したフローチ
ャート。
【図10】交差点付近で得られる道路データを示した説
明図。
【図11】進行方向の指令値に応じてマスク処理された
道路データを示した説明図。
【図12】ニューラルネットワークの構成を示した構成
図。
【図13】ニューラルネットワークの構成を示した構成
図。
【図14】ニューラルネットワークでの演算手順を示し
たフローチャート。
【図15】ニューラルネットワークの学習手順を示した
フローチャート。
【図16】他の実施例に係る操作量決定装置のニューラ
ルネットワークの構成を示した構成図。
【図17】他の実施例に係る操作量決定装置のニューラ
ルネットワークの構成を示した構成図。
【図18】他の実施例に係る操作量決定装置のニューラ
ルネットワークの構成を示した構成図。
【符号の説明】
10…CCDカメラ    12…画像処理装置  2
0…道路データメモリ 30…画像処理装置  40,41…ニューラルネット
ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  車両の走行中において車両の走行路面
    を撮像し、撮像により得られた道路画像情報を多数の小
    領域に分割し、この分割された分割領域毎に、この分割
    領域における道路部分の存在情報を示した道路データを
    作成する道路データ作成手段と、前記分割領域毎の各道
    路データを、前記分割領域のそれぞれに対応して入力す
    る複数の入力素子と、前記車両の挙動を決定する操作値
    を出力とする出力素子とを有するニューラルネットワー
    クとを有することを特徴とする車両の操作量決定装置。
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