JPH0427084A - 鉄筋コンクリート造耐震壁 - Google Patents

鉄筋コンクリート造耐震壁

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JPH0427084A
JPH0427084A JP13151690A JP13151690A JPH0427084A JP H0427084 A JPH0427084 A JP H0427084A JP 13151690 A JP13151690 A JP 13151690A JP 13151690 A JP13151690 A JP 13151690A JP H0427084 A JPH0427084 A JP H0427084A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、21以上の中低層建物乞こ実施される鉄筋
コンクリート造(以下RC造と略す)耐震壁に関する。
従来の技術 従来、中低層の鉄筋コンクリート造建物に実施される耐
震壁として、変形吸収機構が明快で、岡lj性及び最大
耐力の推定を簡単に精度良くてきるRC造耐震壁の技術
開発が多様に進められ、その一つに特公昭64・117
96号公@C’ニーM己載されたものが公知である。
この公知のRC造耐震壁は、第5図に作用原理図を示し
たように、鉄筋コンク1ノート造の柱3゜3と梁4,4
で囲まれた架構面内にRC造の壁板1を設けたRC造耐
震壁てあフて、 (イ) 壁板1の中間部の水平方向に水平横鉄筋として
両端を柱3,3へ強固に定着した大径鉄筋2を設置し、
壁板1において前記太径鉄筋2にt台う上下2箇所の位
置の水平方向ここ、同壁板の水平方向すべりを誘発する
せん断容易箇所7.7をi¥を置している。
(ロ) 同し壁板1とその両側の柱3,3との取合い部
は、柱3に沿って垂直方向4こ、壁板1と柱3.3との
引張り分離を誘発する分離容易箇所6を設置している。
(ハ) 壁板lと上下の梁4,4との取合し1部ζよ強
固に定着している。
なお、上記せん断容易箇所7及び引張り分離容易箇所6
は、具体的にはテフロン(商標)板の如き分離板の敷設
又は壁板の打継ぎ又は断面欠損又はスリット等で形成さ
れている。
第5図のRC造耐震壁に許容限度以上の水平力Qが作用
すると、壁板中央のせん断容易箇所7のところで水平な
すべり破壊を生し、壁板は上下2枚の壁板1,1に分断
される。と同時に、壁板1と柱3とは引張り分離容易箇
所6のところが引張力により分離される。
壁板1のすへり破壊面におけるすべりと、壁板1から分
離した柱3の172長さ部分(短柱)の曲げせん断変形
とによって壁板1のせん断変形の大部分を吸収可能であ
り、大きな変形吸収能力を発揮する。そして、分離され
た上半分の壁板lは云わば垂れ壁に相当し、下半分の壁
板1は腰壁に相当するので、この耐震壁は垂れ壁付柱と
腰壁付柱とが合成された構成とみなすことができる。
第5図のRC造耐震壁には大きなせん断耐力が要求され
、大径鉄筋2がせん断耐力Fの決定要素となる。即ち、
このRC耐震壁に負荷された水平せん断力は、左側の柱
3のせん断耐力Q Clと、上半分の壁板1のせん断耐
力WIとして伝達処理される。壁板のせん断耐力W1は
太径鉄筋2の弓張力T、及び右側の柱3のせん新劇・・
力QC2として伝達し処理される。そして、前2己大径
鉄筋2の引張力T及び柱3のせん断耐力QC2ζよ、下
半分の壁板1のせん断耐力W2によって下階の梁4及び
柱3に伝達し処理される。従って、上下2ヰ父に分離さ
れた壁板1.1のせん断耐力Wl、  W2がT+QC
1+QC2より十分に大きく、しめ)も柱3が十分なせ
ん断補強によってそのせん断面」力QC1,QC2を大
とされて%sる力)ぎり、当該RC耐震壁の最大せん断
耐力は大径鉄筋2の降伏弓141%強度Tに支配され、
QCI+QC2+QS+T  の式で推定される。但し
、Qsは壁板1. 1の分離面(すべり面)の摩擦力で
ある・ 要するに、第5図のRC造耐震壁の最太ぜん断耐力は、
上式に基づいて、大径鉄筋2の降伏弓1弓長強度によフ
て明快に計算し推定できる。し力)もこのRC造耐震壁
は、水平荷重によって徐々に最大耐力に到達し、その後
の耐力低下の要因は一切なく、そのまま安定な耐力によ
る変形の増大に移tテする。また、太径鉄筋2の降伏引
張強度Tを、当該耐震壁が目標とする耐力に必要な量だ
け配筋することにより、荷重変形曲線の耐力調整の目的
は達成できる。
本発明が解決しようとする課題 ■) 第5図のRC造耐震壁は、上述したように変形吸
収機構が明快で、剛性及び最大耐力の推定を簡単に精度
良くでき、理想に近い耐震壁と云える。しかし、大径鉄
筋2ti:左右の柱3.3のおよそ階高の1/2の高さ
位置に設置するので、応力の伝達機構を見ると、柱3が
短柱化することになる。その結果、地震等の水平荷重が
負荷された場合、大径鉄筋2の応力伝達に原因して柱3
の強制変形が急激なものとなり、耐震性能が不安視され
る。
また、壁板1の中間部位の水平方向に大径鉄筋2やせん
断容易箇所7が設けられるため、壁板1のコンクリート
打設の際にコンクリートの流動性や充填性にじゃまな存
在となり、施工上の問題点になっている。ちなみに、通
常のRC造耐震壁の壁厚は18cm位であるが、その壁
厚内にφ25の太径鉄162が各々必要十分なコンクリ
ート被りを確保し横並びで平行に2本ずつ合計4本設置
されると、残るコンクリート流動隙間は大きくても5c
mぐらいに制限されてしまい、コンクリートの流動性、
充填性が甚だしく阻害される。
■) ところで、上記■)の技術課題を解決するために
、本発明者らは第4図に示した構成原理の鉄筋コンクリ
ート造耐震壁を間発し、別途出願した。
これは、多層階の鉄筋コンクリート造建物の柱3.3と
梁4,4で囲まれた架構面内に鉄筋コンクリート造の壁
板1を設けて成るRC造耐震壁において、 イ) 壁板】は上梁4との取合い部を例えば壁縦筋10
を梁4に通すなどの方法で強固に定着し、下梁4との取
合い部は一定大きさの水平荷重で水平方向すべりを発生
するようにせん断容易に固定した。そして、両側の柱3
,3との取合い8ドは一定大きさの水平荷重て柱4に沿
って引張り分離を発生するように分離容易に固定したこ
と、 口) 前記梁4の主筋量は、耐震壁の耐力決定要素とし
たこと、 をそれぞれ特徴とする。
第4図のRC造耐震壁の場合も、建物に許容限度以上・
の水平力Qが作用すると、壁板1と下梁4との間で水平
方向のすべり破壊とすべりSを発生する。と同時に、当
該壁板1と左右の柱3.3との間でも、間柱3の変形に
伴なう引張力で引張り分離Rを発生する。かくして水平
力Qによる壁板1のせん断変形は、前記水平方向のすべ
り破壊によろずべりSと、左右の柱3.3のせん断変形
とによって吸収され、十分に大きな変形能力を発揮する
また、水平力Qは、−側の柱3のせん断耐力Q c +
と、壁板1のせん断耐力W1として伝達し処理される。
このうち壁板1のせん断耐力W+は下梁4(の主筋11
)の引張力T、及び他側の下階の柱3のせん断耐力QC
2として伝達し処理される。そして、前記下梁4の引張
り力T及び下階の柱3のせん断耐力QC2は、下階の壁
板】のせん断耐力W2によってその下梁4及びざらに下
階の柱3に伝達し処理される。
したがって、上下階の壁板1,1のせん断耐力W+、W
2が梁4の引張力Tと柱3.3のせん断耐力QCII 
 QC2との合力T+QC1+QC2よりも十分に大き
く、し・かも左右の柱3.3の極限耐力が前記せん断耐
力QC1+QC2より大きいかぎり、このRC造耐震壁
−の最大ぜん断耐力は、梁4(の主1!1ll)の降伏
引張強度Tiこ支配され、Qc++QC2+QS+T・
・・(1)の式で明快に計算され精度よく推定される。
QSは壁板lと梁4とのすべり面での摩擦力である。
したがって、梁4の主筋11の給量を耐1!壁の耐力決
定要素として設計することが可能であり、同主筋11の
降伏引張強度Tを基に、上記(1)式によりこのRC造
耐i!壁の最大ぜん断耐力を明快に計算でき、耐力調整
の目的も容易に達成てきる。要するに、第4図の鉄筋コ
ンクリート造耐震壁は、水平力に対する変形吸収機構が
明快で、剛性及び最大耐力の推定を精度良く簡単に出来
る特長を有する上に、柱3は階高をそのまま働かせるか
ら、所謂短柱とはならない。よって、柱3の強制変形が
緩やかて、耐震性能が大きく向上する。
また、壁板1の躯体内には壁鉄筋以外の何物も配置され
ないから、壁板1のコンクリート打設時のコンクリート
の流動性、充填性が良好で施工性に優れる。さらに壁板
1と下梁4との取り合い部及び壁板1と左右の柱3,3
との取り合い部は、単純な面接触の平滑仕上げて施工さ
れるから、やはり施工性に優れる等々の特長を有する。
しかし、第4図のRC造耐震のうち、最下層の基礎梁9
を下梁とする耐震壁を子細に検討すると、第4図は便宜
上壁板1と基礎梁9との間の水平方向のすべり破壊(す
へり量S’)を表現しているが、実際には基礎梁9は1
階以上の梁に比べて断面が大きく伸びにくいので、左右
の柱3,3の広間寸法はほとんど変化せず、上述した耐
震壁理論をそのまま適用できないという間点がある。こ
の点が本発明の解決すべき課題になっている。
filを解決するための手段 上述の課題を解決するための手段として、第1の発明に
係る鉄筋コンクリート造耐震は、多層階の鉄筋コンクリ
ート造建物の柱3,3と梁4.4で囲まれた架構面内に
鉄筋コンクリート造の壁板1を設けて成る鉄筋コンクリ
ート造耐震壁において、 イ) 壁板1は上梁4との取合い部を強固に定着し、下
梁4との取合い部は一定大きさの水平荷重で水平方向す
べりを発生するようにせん断容易に固定した。そして、
両側の柱3,3との取合い部は一定大きさの水平荷重に
より柱3に沿って引張り分離を発生するように分離容易
に固定したこと、 口) 各階層の柱3の下端と梁4とは両者のコンクリー
トを絶縁し、柱3の主筋12の周囲には梁4への定着位
置である程度の水平移動が可能な隙間13を形成し、柱
3が梁4へ定着される位置に柱3の前記水平移動を許容
する隙間14を梁4に形成した。しかも梁4は上下2段
に、かつスライド可能に分離せしめ、上段梁の主筋量は
耐震壁の耐力決定要素となし、該上段梁の両端は柱3,
3と強固に定着し、上段梁は圧縮力伝達要素として構成
したこと、 をそれぞれ特徴とする。
また、第2の発明に係る鉄筋コンクリート造耐震壁は、
図面の第1図〜第4図に実施例を示したとおり、 多層階の鉄筋コンクリート造建物の柱3,3と梁4.4
で囲まれた架構面内に鉄筋コンクリート造の壁板lを設
けて成る鉄筋コンクリート造耐震壁において、 イ) 壁板1は上梁4との取合い部を強固に定着し、下
梁4との取合い部は一定大きさの水平荷重で水平方向す
べりSを発生するようにせん断容易に固定し、両側の柱
3,3との取合い部は一定大きさの水平荷重により柱3
に沿って引張り分離Rを発生するように分離容易に固定
したこと、 口) 梁4の主筋11の量は、耐震壁の耐力決定要素と
したこと、 ハ) 柱4の下端と基礎梁9とは両者のコンクリートを
絶縁し、柱3の主筋12の周囲には基礎梁9への定着位
置である程度の水平移動が可能な隙間13を形成し、柱
3が基礎梁9へ定着される位置に柱3の前記水平移動を
許容する隙間14を形成した。そして、基礎梁9は上下
2段に、かつスライド可能に分離せしめ、上段基礎梁9
aの主筋量は耐H壁の耐力決定要素となし、該上段基礎
梁9aの両端は左右の柱3,3と強固に定着した。また
、下段基礎梁9aは圧縮力伝達要素として構成したこと
、 をそれぞれ特徴とする。
作    用 建物に許容限度以上の水平力Qが作用した場合に、2階
以上の各階層の耐震壁が呈する挙動及び応力の伝達態様
は、第4図Aに基づいて上記解決するべき課題の■)で
詳しく述べたところと同してあり、ここでは重複するの
で割愛する。
基礎梁9の直上に位置する最下層のRC造耐震壁につい
て見ると、第1図と第2図で明らかなように、2階の壁
板1のせん断耐力W2の反力である上梁4(2階の梁)
の引張力T及び最下層の柱3のせん断耐力QC3は、最
下階の壁板1のせん断耐力W3によって、基礎梁9の特
に上段基礎梁9aに伝達され引張力Tとして処理される
上段基礎梁9aの主筋量が当該耐震壁の耐力決定要素で
ある関係上、前記引張力Tが主筋の降伏引張強度を超え
た段階で上段基礎梁9aに伸びが発生し、壁板1と上段
基礎梁9aとの間に水平方向のすべり破壊(すべりS)
が発生し、上層の各階層の耐震壁と全く同し挙動と応力
の伝達態様を呈する。上段基礎梁9aの前記伸びに対し
、下段基礎梁9bは剛な圧縮伝達要素として、第2図の
場合には左側の柱3の変位を完全に拘束し、右側の柱3
が隙間14の範囲内で移動する。このとき右側の柱3の
主筋12は隙間13の範囲で移動し変形する(第3図)
。上段基礎梁9aの伸びは、不動である下段基礎梁9b
との接触面20てスライドを生ずる。
実  施  例 次に、第1図〜第4図に示した本発明の詳細な説明する
第4図Aに示したRC造耐震壁は、建物の3層に連層さ
れた構成の実施例であり、建物の柱3゜3と梁4,4に
囲まれた各階層の架構面内に、鉄筋コンクリート造の壁
板1が設けられている。壁板1は、現場打ちコンクリー
ト壁板又はプレキャストコンクリート壁板のいずれても
よい。また、一つの架構面内に単一の壁板1を設ける実
施態様と、縦に分割された複数枚のモジュール壁板lの
集合体を設ける実施態様とがある。
このRCC造壁板上上梁4との取合い部は、第4図Bの
上半分に例示したように、壁板1の上縁を上梁4のコン
クリート中に一部埋め込む(のみ込ませる)と共に、壁
縦筋10(又は別途に設けた緊結コネクター)を上梁4
中に十分深く差し入れて強固に一体的に定着されている
。同壁板lと下梁4との取り合い部は、第4図Bの下半
分に例示したように、単に壁板1の下縁を下梁4のコン
クリート中に少し埋め込んだだけて緊結コネクターを設
けない平滑仕上げとし、もって一定の大きさ(許容限度
)以上の水平荷重て壁板1と下梁4との間に水平方向す
べりを発生するように、所謂せん断破壊の容易な構造で
固定されている。同様に、壁板1と柱3との取合い部は
、第4図Cに例示したように、単に壁板1の側縁を柱3
のコンクリート中に少し埋め込んだだけて緊結コネクタ
ーを設けない平滑仕上げとし、もって一定大きさ(許容
限度)以上の水平荷重により柱3に沿って引張り分離を
発生するように、所謂分離容易な構造で固定されている
各梁4の主筋11・・・の総量は、当該耐震壁の最大ぜ
ん断耐力を決定する引張り強度(降伏応力度)で設計さ
れている。
前記柱3,3の下端と基礎梁9との取合いの詳細は第1
図〜13図に示したように、まず両者のコンクリートは
打継ぎ等の方法により符号15の部位で絶縁されている
また、前記絶縁箇所15の部位には、柱3の主筋12の
周囲に、第3図に示したように、コンクリート打設時に
発泡スチロール樹脂ブロックを埋め込む等の方法で隙間
13が形成(用意)され、柱3は基礎梁9への定着位置
である隙間13の限度て水平移動(撓み変形)が可能に
構成されている。基礎梁9において柱3が定着された位
置には、柱3の前記水平移動を許容する大きさの隙間1
4が凹部状に形成されている。
基礎梁9は、打継ぎによる方法又は積極的にテフロンシ
ート等の分離材を布設する方法などによる分離面20に
おいて、上下2段にスライド可能に分離された上段基1
梁9aと下段基礎梁9bとの2段構造で構築されている
。上段基礎梁9aの両端は左右の柱3.3と一体的に強
固に定着(接合)され、この上段基礎梁9aが最下階の
壁板lの下梁とされている。この上段基礎梁9aの主筋
の総量は、当該耐震壁の最大ぜん断耐力を決定する要素
(降伏引張強度T)として設計されている。
下段基礎梁9bは、上段基礎梁9aが伝える引張力Tに
よって柱3の位置を変化させることのない圧縮力伝達要
素(剛な構造体)として構成されている。
このRC造耐I!壁は、例えば集合住宅のはり開方向の
ようなワンスパン架構の耐震壁として好適に実施される
第2の実施例 図示説明することは省略したが、多層階の鉄筋コンクリ
ート造建物の柱と梁で囲まれた架構面内に鉄筋コンクリ
ート造の壁板を設けて成る鉄筋コンクリート造耐震壁に
おいて、基礎梁のみならず、建物各階の梁を上下2段に
分離された構造として第1実施例と全く同様に実施し同
様な作用効果を得ることができる。
即ち、壁板1は上梁4との取合い部を強固に一体的に定
着し、下梁4との取合い部は一定大きさの水平荷重で水
平方向すべりを発生するようにせん断容易に固定される
。また、両側の柱3との取合い部は一定大きさの水平荷
重により柱3に沿って引張り分離を発生するように分離
容易に固定する。そして、各階層の柱3の下端と梁4と
は両者のコンクリートを絶縁し、柱3の主筋12の周囲
には梁4への定着位置である程度の水平移動が可能な隙
間を形成する。柱3が梁4へ定着される位置に柱3の前
記水平移動を許容する隙間14を梁4に形成する。更に
、梁4は分離面によって上下2段に、かつスライド可能
に分離せしめ、上段梁の主筋量は耐震壁の耐力決定要素
とし、該上段梁の両端は柱と強固に定着する。他方、上
段梁は圧縮力伝達要素として構成し実施される。
本発明が奏する効果 本発明に係る鉄筋コンクリート造耐lI壁は、最下階か
ら最上階まで等しく水平力に対する変形吸収機構が明快
で、剛性及び最大耐力の推定を精度良く簡単に出来る特
長を有する。その上、柱3については各階層の階高をそ
のまま働かせるから、所謂短柱とはならず、柱3の強制
変形が緩やかであり、耐震性能が大きく向上する。
また、壁板1の編体内には、壁鉄筋以外に格別の部材は
配置されないから、壁板1のコンクリート打設時のコン
クリートの流動性、充填性が良好で、施工性に優れる。
さらに、壁板lと下梁4との取り合い及び壁板1と左右
の柱3,3との取り合い部は、単純な面接触の平滑仕上
げで施工されるから、やはり施工性に優れるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鉄筋コンクリート造耐震壁の特に
最下階部分について示した立面図、第2図は同耐震壁の
水平人力の負荷による変形状態を示した立面図、第3図
は第1図のm−m矢視断面図、第4図Aは耐震壁の構造
を簡単に模式化して、かつ変形状態を少し誇張して示し
た立面図、第4図Bは第4図Aの■−TV線矢視の少し
拡大した断面図、第4図Cは第4図AのV−V線矢視の
少し拡大した断面図、第5図は従来のRC造耐震壁の変
形状態を少し誇張して示した正面図である。 3・・・柱 1・・・壁板 9・・・基f11梁 13・・・隙間 9a・・・上段基礎梁 4・・・梁 10・・・壁縦筋(定着用) 12・・・柱の主筋 14・・・隙間 9b・・・下段基礎梁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【1】多層階の鉄筋コンクリート造建物の柱と梁で囲ま
    れた架構面内に鉄筋コンクリート造の壁板を設けて成る
    鉄筋コンクリート造耐震壁において、 イ)壁板は上梁との取合い部を強固に定着され、下梁と
    の取合い部は一定大きさの水平荷重で水平方向すべりを
    発生するようにせん断容易に固定され、両側の柱との取
    合い部は一定大きさの水平荷重により柱に沿って引張り
    分離を発生するように分離容易に固定されていること、 ロ)各階層の柱の下端と梁とは両者のコンクリートが絶
    縁され、柱の主筋の周囲には梁への定着位置にある程度
    の水平移動が可能な隙間が形成され、柱が梁へ定着され
    る位置に柱の前記水平移動を許容する隙間が梁に形成さ
    れ、梁は上下2段に、かつスライド可能に分離され、上
    段梁の主筋量は耐震壁の耐力決定要素とされ、該上段梁
    の両端は柱と強固に定着され、下段梁は圧縮力伝達要素
    として構成されていること、をそれぞれ特徴とする鉄筋
    コンクリート造耐震壁。 【2】多層階の鉄筋コンクリート造建物の柱と梁で囲ま
    れた架構面内に鉄筋コンクリート造の壁板を設けて成る
    鉄筋コンクリート造耐震壁において、 イ)壁板は上梁との取合い部を強固に定着され、下梁と
    の取合い部は一定大きさの水平荷重で水平方向すべりを
    発生するようにせん断容易に固定され、両側の柱との取
    合い部は一定大きさの水平荷重により柱に沿って引張り
    分離を発生するように分離容易に固定されていること、 ロ)前記梁の主筋量は、耐震壁の耐力決定要素とされて
    いること、 ハ)柱の下端と基礎梁とは両者のコンクリートが絶縁さ
    れ、柱の主筋の周囲には基礎梁への定着位置である程度
    の水平移動が可能な隙間が形成され、柱が基礎梁へ定着
    される位置には柱の前記水平移動を許容する隙間が基礎
    梁に形成され、基礎梁は上下2段に、かつスライド可能
    に分離され、上段基礎梁の主筋量は耐震壁の耐力決定要
    素とされ、該上段基礎梁の両端は柱と強固に定着され、
    下段基礎梁は圧縮力伝達要素として構成されていること
    、 をそれぞれ特徴とする鉄筋コンクリート造耐震壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040460A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Takenaka Komuten Co Ltd 多段階ステッピング制震構造及び方法

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JP2013040460A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Takenaka Komuten Co Ltd 多段階ステッピング制震構造及び方法

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