JPH04270347A - ネガ型フォト・レジストにおけるイメージ反転方法 - Google Patents

ネガ型フォト・レジストにおけるイメージ反転方法

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JPH04270347A
JPH04270347A JP3098058A JP9805891A JPH04270347A JP H04270347 A JPH04270347 A JP H04270347A JP 3098058 A JP3098058 A JP 3098058A JP 9805891 A JP9805891 A JP 9805891A JP H04270347 A JPH04270347 A JP H04270347A
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photoresist
film
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photoresist material
wavelength
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JP3098058A
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English (en)
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John S Hargreaves
ジョン・エス・ハーグリーブス
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、フォト・レジスト材料に
おけるイメージ反転に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】高密度集積回路の製造といっ
た目的のため、精密で詳細なごく小さいパターンを形成
すべき場合、必要とされる精巧なパターンを形成するた
めに、フォト・レジストがよく用いられる。フォト・レ
ジスト・フィルムは、一般に、厚さが1〜3μmであり
、所望のパターンのサイズは厚さ1μm以下の細部を備
えるようにすることかできる。フォト・レジスト材料が
こうした目的に用いられる場合、フォト・レジスト材料
は、所望の特徴を描くフォト・マスクでカバーされ、フ
ォト・マスクとフォト・レジストの組が、適合するエネ
ルギーの電磁放射線または粒子ビームで照射される。 ネガ型フォト・レジスト材料を利用する場合、適合する
現像液によって後で現像すると、フォト・マスクを介し
て露光したフォト・レジストの一部は残り、露光しなか
った部分は除去される。ポジ型フォト・レジストを利用
する場合、後続の現像によって、露光した材料が除去さ
れ、露光しなかった材料が残ることになる。
【0003】ネガ型フォト・レジスト・フィルムの場合
、現像液として用いられる有機溶剤が、現像段階におい
てフィルムの露光部分に混入するので(最新の成果の中
には、それを抑制し得たものもあるが)フォト・レジス
トの現像時に膨張する傾向がある。このため、ネガ型フ
ォト・レジストを利用する場合、直径の公差が小さい穴
または開口のラインといったパターンを形成するのが困
難な場合もある;ネガ型フォト・レジストは、膨張し、
所望のオープン・チャネルを部分的にふさぐので、フォ
ト・レジスト材料の隣接する2つの壁面間に、わずかな
公差の狭い開放ギャップを備えた開放トレンチを形成す
るのは困難である。ポジ型フォト・レジスト材料は、現
像時に膨張しない。しかし、ラインの太さに関する公差
がわずかな場合、孤立した細いラインの形成は、ネガ型
フォト・レジストを利用した場合に比べて、ポジ型フォ
ト・レジストを利用した場合の方が困難になる。 ポジ型フォト・レジスト材料は、全てではないが、数多
くの高解像度の用途に選択されることになる。用途によ
っては、とりわけ、大部分が暗く、ほんのわずかな明る
い部分を備えるパターンを作成すべき場合には、ネガ型
フォト・レジスト材料を用いる方が便利である。従って
、ある型(例えばポジ型)のフォト・レジスト材料で開
始して、処理中にイメージ反転によって逆の型(例えば
ネガ型)のフォト・レジスト材料に変換することができ
たらというのは、魅力的な幻想である。
【0004】それぞれ、米国特許第4,007,047
号、及び、第4,104,070号には、Kaplan
他及びMoritz他によって、ジアゾ・ケトン・レジ
スト/樹脂1−ヒドロキシエチル−2−アルキル−イミ
ダゾリンといったポジ作用のフォト・レジスト材料で始
まるイメージ反転法が開示されている。この材料は、基
板に塗布され、フォト・マスクを介して低波長の放射線
にさらされ、加熱され、低波長の放射線にブランケット
露光され、溶剤で現像されて、フォト・レジストで最初
に露光されなかった部分が取り除かれ、ネガイメージが
形成される。
【0005】米国特許第4,456,679号には、も
う1つのイメージ反転プロセスが開示されているが、こ
の場合、最初の感光層には、芳香族及びヘテロ芳香族の
両方またはいずれかの酸O−ニトロカルビノール・エス
テル基を2つ以上備えた化合物、架橋を促進する化合物
、及び、カルボキシル基(COOH)と反応して、共有
化学結合を生じることが可能な2つ以上の化学基が含ま
れている。次に、感光層が低波長の光にさらされ、該層
の露光領域は、水性現像液によって除去される。次に、
結果生じるイメージが、低波長の光によって均一に照射
を受け、架橋され、ベーキングによって硬化される。
【0006】Ito他に対して与えられた米国特許第4
,491,628号には、酸を生じる光開始剤によるポ
ジ作用及びネガ作用のフォト・レジスト組成の調製が開
示されている。フォト・レジスト材料は、酸を再発する
、不安定なペンダント基と、アリール・ジアゾニウム、
ジアリールヨードニウム、またはトリアリールスルホニ
ウム金属ハライドといった陽イオン光開始剤を結合する
。フォト・レジスト材料にベーキングが施され、次に、
フォト・マスクを介して放射線にさらされ、さらに、ポ
スト・ベーキングが施され、露光領域は、アルカリ現像
液または極性溶媒を用いた処理によって選択的に除去さ
れる。フィルムの非露光部分は、無極性のままであり、
無極性溶媒を用いた処理によって選択的に処理すること
が可能になる。この方法は、架橋あるいは主連鎖劣化で
はなく、副連鎖へき開に依存したものである。
【0007】米国特許第4,546,066号において
、Field等はフォト・マスクを介してポジ作用のフ
ォト・レジスト材料を過剰露光し、そして生じた回折効
果に1部依存して、フォト・マスクの境界線に隣接して
部分的に露光された領域を形成している。フォト・レジ
スト材料は、ナフトキノリン(1,2)・ジアジド・ス
ルホン酸エステル増感剤に、1−ヒドロキシエチル−2
−アルキル−イミダゾリンを加えたものが望ましい。 フォト・レジスト材料は、フォト・マスクの境界に隣接
しかつカバーされている、フォト・マスクの下の領域を
部分的に露光するのに十分な時間、フォト・マスクを介
して露光が施される。次に、フォト・レジスト材料を加
熱して、露光領域が現像液に溶けないようにし、さらに
、低波長の放射線によって均一な露光が施される。次に
、露光しなかったか、露光が部分的にしか施されなかっ
たフォト・レジストの部分が、現像液によって除去され
、その結果、フォト・マスクの不透明な部分より狭い、
フォト・レジストでカバーされた領域が形成される。こ
のプロセスは、フォト・マスクを介したパターンに対す
る大幅な過剰露光に依存するものである。
【0008】米国特許第4,567,132号には、F
redericks他によって、パターンのリフト・オ
フ、反応性イオン・エッチング、または、イオン注入の
ため、二重層のフォト・レジストを現像するのに単一の
現像ステップしか必要としないフォト・レジストのフォ
ト・リソグラフィ・プロセスが開示されている。フォト
・レジスト材料には、露光及びベーキング後、現像液に
溶ける第1の層と、露光及びベーキング後、現像液に溶
けない第2の層とが含まれている。逆の特性を有するこ
うした2つの隣接層を用いることによって、複合フォト
・レジスト材料における窓の有効アパーチャの断面寸法
を厳密に制御することができる。フォト・レジスト材料
底部層は、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂にジアゾ
・ナフトキノン増感剤を加えたようなポジ型フォト・レ
ジストである。上部層は、1重量パーセントの1−ヒド
ロキシエチル−2−アルキル−イミダゾリンと化合した
上述の樹脂・増感剤の混合物のようなネガ型フォト・レ
ジストである。このフォト・レジスト及び関連処理は、
砂時計形のフォト・レジスト構造を形成するのに有効で
ある。
【0009】米国特許第4,568,631号には、B
adami他によって、ポジ作用のフォト・レジストで
始まるイメージ反転も開示されている。基板は、イメー
ジ反転を促進するために1パーセントのアルキル・イミ
ダゾリンのような添加剤を含んだポジ型フォト・レジス
トでカバーされる。次に、フォト・マスクを介してフォ
ト・レジストが露光され、不透明なマスク領域のエッジ
は、エッジにおける光回折によって部分的露光される。 フォト・レジストを溶媒中で現像すると、その露光部分
が除去され、残りのフォト・レジストにベーキングを施
すと、除去されなかった、部分的に露光された部分に硬
化反応が生じる。この反応は、部分露光時に形成される
分解生成物によって生じるものである。残りのフォト・
レジストの大部分(露光されなかった領域における)は
、これらの分解生成物を含んでいないので、ベーキング
・ステップ時に反応を示さない。硬化反応によって、非
露光領域の溶解度に対し部分露光領域の溶解性が凍結さ
れる。さらに、フォト・レジストに均一な露光を施すと
、非露光領域の溶解度が増す。第2の現像液を用いたフ
ォト・レジスト材料に対する後続処理によって、非露光
部分が除去され、マスクのエッジに隣接したフォト・レ
ジストの薄い部分だけが残ることになる。太さが約0.
5〜2.0μmのフォト・レジスト・ラインをこのアプ
ローチによって形成することが可能であり、あるいは、
このプロセスによって、狭いトレンチの分離領域が生じ
るようにすることもできる。選択的イオン注入を用いて
、狭い不溶性領域の現像を促進するやや類似のプルセス
が、米国特許第4,799,990号においてKerb
augh他によって開示されている。
【0010】米国特許第4,775,609号には、M
cFarlandによって、疎水性のブロック・ポリマ
ーを含むポジ作用のフォト・レジスト材料で始まるイメ
ージ反転プロセスが開示されている。フォト・マスクを
介してフォト・レジストに露光を施すことによって、露
光部分に光で発生する酸が生じ、次に、フォト・レジス
トは、アンモニアのような気体塩基で処理を受ける。塩
基は、ポリマーのデブロッキングを阻止する光で発生す
る酸と反応し、その不溶性を維持する。次に、余剰な塩
基が除去され、フォト・レジストは、紫外線によって均
一な照射を受ける。これによって、前に露光されていな
い領域に酸が発生する。最初に露光された領域において
、増感剤は既に大部分が破壊されているので、そこでは
ほとんど酸が生じない。次に、フォト・レジストにベー
キングを施して、最初露光されていない領域のポリマー
に対するデブロッキング(deblocking)が行
なわれ、引続きこれらの領域は、水性アルカリ中での現
像によって除去される。結果生じるイメージは、もとの
マスキング・パターンと逆のネガ作用のパターンである
【0011】米国特許第4,814,243号において
Zigerは熱処理の細部に対する慎重な配慮に頼って
、イメージ反転プロセスを作り上げている。ポジ型フォ
ト・レジスト材料はフォト・マスクを介して露光され、
アミン・ガスの存在下でベーキングが施される。ベーキ
ングによって、フォト・レジスト材料の露光部分が塩基
性アミン・ガスに不溶性になり、フォト・レジスト材料
の非露光領域は、該ガスの影響を受ける。引続き、フィ
ルムは、最初に露光しなかった領域を基礎液中で選択的
に溶かすことによって現像され、もとのイメージの陰画
が形成される。ベーキング・ステップの時間及び温度の
細部にわたって、オーブン内の環境を絶えずモニターす
るコンピュータの制御が加えられ、それらはフォト・レ
ジスト材料の最初に露光しなかった領域に最適な反応を
生じさせるアルゴリズムで制御される。
【0012】1989年のAdvances  in 
 Resist  Technologyand  P
rocessing  VI,S.P.I.E.第10
86巻34〜47頁におけるThackeray他によ
る“DeepUV  ANR  Photoresis
ts  for  248nm  Excimer  
LaserPhotolithography”には、
Newton  Lower  Falls,Mass
achusettsのShipley  Compan
yとPhiladelphia,Pennsylvan
iaのRohm&Haas  Companyとの間に
おける共同研究事業体で開発された2つのネガ型フォト
・レジスト材料XP−4388(現在のSNR248)
及び、XP−8866に関するいくつかの実験結果が示
されている。フォト・レジスト材料SNR248及びX
P−8866は、それぞれ、フェノール、及びノボラッ
クをベースにしたものであり、両方とも、λ=0.25
μmほどの深紫外線(deep  UV)波長の範囲内
において、低いか、もしくは、適度な吸光度を示す。T
hackeray他は、ネガ型フォト・レジストとして
のこうした2つの材料に対する従来の処理に関して、吸
光度対波長、及び、正規化レジスト・フィルム厚対露光
線量といったいくつかの実験結果を報告している。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、適合する処理によって
当初ネガ型のフォト・レジストを変換し、処理後に、所
望のパターンのポジ型イメージが形成されるようにする
ことの可能な、イメージ反転のための手順及び適合する
材料の提供である。また、本発明の別の目的はどの波長
範囲に対してイメージ反転プロセスが最も鋭敏かを識別
し、それに関連して、最適範囲にイメージ反転プロセス
のパラメータを割り付ける、イメージ反転手順である。
【0014】
【発明の概要】前記の目的は少なくとも限られた範囲の
深紫外線波長において吸光度が極めて低い(<0.5)
ネガ型フォト・レジスト材料で始める方法によって満た
される。こうした材料の例として、Shipley  
SNR248フォト・レジスト材料がある。原子分率が
0.5〜4パーセントの1,2,4トリアソールのよう
な塩基性化合物が、このフォト・レジスト材料に加えら
れて、これと混合し、厚さが0.5〜2μmの混合物に
よるフィルムが形成される。混合物の一部は、Δt=Δ
t1 =15〜180秒の長さの時間間隔に対しλ=λ
1 =240〜265nmの範囲といった適合する波長
の紫外線にさらされるが(線量率20〜270mJ/秒
)、この場合、混合物の露光部分は、紫外線の光源と混
合物の間に配置されたフォト・マスクによって形成され
る。 この露光結果として、混合物の露光部分におけるフォト
・レジスト成分が、隣接する塩基成分と反応する酸を形
成し、その結果、露光したフォト・レジスト成分が中和
されることになる。次に、フォト・レジストと塩基の混
合物は、Δt=Δt2 =75〜600秒の長さの時間
間隔にわたって、P=P2 =6×104 パスカル以
下の圧力下で、T=T2 =353〜383Kの範囲の
温度まで過熱され、塩基(トリアゾール)の非露光部分
を混合物から蒸発させることが可能になる。次に、混合
物の残りが、Δt=Δt3 =15〜75秒の時間間隔
にわたって、λ=λ2 =240〜260nmの範囲の
第2の波長の光に対して均一にさらされる。次に、フォ
ト・レジストと塩基の混合物の残りが、Δt=Δt4 
=30〜90秒の長さの時間間隔にわたって、ほぼ大気
圧(P=P3 =105パスカル)で、T=T3 =3
63〜413Kの範囲の温度まで加熱される。次に、残
りの混合物が、適合する手段で現像され、もとのフォト
・マスク・パターンのポジ型イメージが形成される。オ
プションとして、λ1 =約250nmの波長の紫外線
に対して混合物を露光させる前に、Δt=Δt5 =3
0〜90秒の範囲の時間間隔にわたって、343〜41
3Kの温度範囲で、フォト・レジストと塩基の混合物に
対してプリ・ベーキングを施すことも可能である。この
手順によって、当初ネガ型フォト・レジスト材料で始ま
るイメージ反転が可能となり、これによって、フォト・
マスクのパターンのポジが得られることになる。
【0015】この手順の完了後にポジ型イメージを形成
する材料は、プラズマ・エッチングに対する耐性が極め
て高く、0.4〜1μmといった低い解像度で、半導体
集積回路にパターン形成するのに用いることが可能であ
る。ポジ型イメージにおける側壁は、数度の範囲内で垂
直になっている。Shipley  SNR248ある
いは別の適合するネガ型フォト・レジストといった、当
初用いられるフォト・レジスト材料は、貯蔵寿命が少な
くとも6ヶ月であり、少なくさも473Kまでの温度に
は熱的に安定しているように思われる。
【0016】
【発明の実施例】図1を参照すると、厚さが1μmのS
hipleyフォト・レジスト材料SNR248は、λ
=240〜260nmの範囲の深紫外線波長に対して、
魅力的な、0.3〜0.35の範囲内の最低吸光度を示
している。吸光度数は、このフォト・レジスト材料の露
光前の調整によって決まり、λ=248nmの波長にお
いては、0.22といったいっそう小さい値にすること
が可能である。SNR248フォト・レジスト材料は、
フェノールをベースにしており、露光後のベーキング及
び現像がすむと、パターンのネガ型イメージを生じるエ
ネルギー感応架橋系を含んでいる。
【0017】図2は、(a)プリ・ベーキングを施され
ているが、露光されていないSNR248、(b)露光
されたSNR248材料、及び、(c)露光され、ポス
ト・ベーキングを施されたSNR248材料に関する吸
光度対波長のプロットであり、材料に適用された処理ス
テップに関係する波長において、吸光度のパラメータが
いかに変動するかを示している。フォト・レジスト材料
の露光前のベーキングは、ベーキング時間が穏当であれ
ば、あまり吸光度の変化を生じない。ベーキング後にS
NR248を露光すると、おそらくは、この露光ステッ
プにおける酸の発生時に生じる反応生成物のため、関係
する波長間隔(λ=240〜265nm)において、フ
ォト・レジスト・フィルムが少し暗くなる。露光前のベ
ーキング及び露光をすませた後の露光後ベーキングによ
って、おそらくは、材料における架橋形成のため、関係
する波長間隔においてフィルムが大幅に暗くなる。
【0018】本発明によれば、トリアゾール0.5〜4
パート、フォト・レジスト100パートの割合で、酸を
生じる添加物である1,2,4−トリアゾールを用いて
、フォト・レジストとトリアゾール(“PT”)の混合
物を形成することにより、SNR248といったネガ型
フォト・レジスト材料のネガからポジへのイメージ反転
が行なわれる。使用前に、ヘキサメチルジシラザンで下
塗りされたシリコン・ウェーハに、PT混合物のコーテ
ィングが施される。通常の大気圧における露光前のベー
キングの利用によって、最終的なフィルム厚が約1μm
になった。フィルムの放射線露光は、波長λ=248n
mに中心がくる狭バンド・パス・フィルタを備えたOr
iel密着プリンタで行なわれた。標準化のため、フォ
ト・レジストの架橋に必要な線量が、ここでは、部分的
に架橋を生じた後に残る正規化フィルム厚を0.5の値
にするのに必要な線量とする。露光後のフィルム現像は
、T=300Kの周囲温度で、Δt=30〜60秒の時
間間隔にわたって、Shipley  MF  319
現像液の溶液中で揺動させることによって行なわれた。
【0019】ネガ型フォト・レジスト材料SNR248
は、メラミン架橋剤及び光酸発生剤(“PAG”)を含
む樹脂であるポリ酢酸ビニル(ヒドロキシスチレン)を
利用している。深紫外線にさらすと、PAGによって、
後続の熱処理時に樹脂とメラミンとの間の架橋反応に触
媒作用を及ぼす酸が発生する。この酸は、再生するので
、1つ光子によって多くの架橋を生じさせることができ
る。フォト・レジスト材料SNR248の感度は、初期
露光線量と後続の熱処理の細部に大きく依存している。 図3には、残された正規化フィルムの厚さ対放射線量の
プロットが示されているが、露光後のベーキング温度T
peb は、T=363〜413Kの範囲で変動した。 図3の曲線の勾配によって測定されるこの材料のコント
ラストは、Tpeb が変化してもほとんど変化しない
。ただし、残りの正規化フィルムの厚さが0.5に達す
る線量によって測定されるこのフォト・レジストの感度
は、Tpeb の上昇につれて増大する。
【0020】図4には、残りの正規化フィルムの厚さ対
一連の照射時間Δtpeb =15〜180秒に関する
線量が示されているが、この場合、温度Tpeb は一
定に保持された。さらに、感度は、露光後のベーキング
時間Δtpeb が長くなるにつれて増大する。
【0021】Jour.Vac.Sci.Tech.B
第6巻(1989年)の2303〜2307頁には、S
eligson他によって、露光後のベーキング条件の
変化に伴う感度の変化を説明するための熱活性化フォト
・レジスト材料のモデルが提示されている。これらの研
究者が導き出した式は、以下の通りである:Deff 
=D exp 〔Ee /RTpeb 〕(Δt)1/
m (1)ここで、Deff は、有効線量、Dは、入
射線量、Ee は、架橋に関する有効活性化エネルギー
、Δtは、正規化ベーキング時間、mは、酸反応の運動
次数(Kinetic  order)である。Sel
ingson他の式によれば、同じ値の有効Deff 
を生じる異なるプロセス・パラメータの場合にも、同様
の感度を得ることができる。
【0022】図5は、図3からの情報を利用した、Δt
peb を一定に保った状態における、D0.5 対T
peb の擬似アレニウスのプロットである。この場合
、約85KJ/モル=20.3Kcal/モルまたは約
0.88eV/原子の有効活性化エネルギーが得られる
。この値は、S.P.I.E.Proc.第1086巻
(1989年)34〜47頁の”Deep  UV  
ANR  photoresist  for  24
8nm  Excimer  Laser  Phot
olithography”においてThackera
y他によって得られた値である35〜45KJ/モルと
同等とみなすことがきる。SNR248のコントラスト
は、用いられる基板によって決まり、水晶基板の場合に
は約3、シリコン基板の場合には約6になるが、有効活
性化エネルギーEe は、基板によって左右されない。
【0023】図6は、図5に含まれる情報に関する線量
D0.5 対Δtpeb のプロットである。導き出さ
れた反応次数mの値は、約2である。他の研究者によっ
て、SNR248及び同様のフォト・レジスト材料につ
いて2.5〜3のm値が得られている。実験で求められ
たEe 及びmの値や感度(D0.5 によって測定)
を利用し、Seligson他の関係式(1)を用いて
、有効線量Deff が同じ値になる、同様ではあるが
、異なるプロセス条件を求めることができる。
【0024】図7は、図3から得られる情報及びEe 
及びmに関して実験によって求められる値を利用した、
残りの正規化フィルムの厚さ対有効線量Deff のプ
ロットである。データは、Tpeb =383K及びΔ
tpeb =60秒における露光後の標準ベーキング・
プロセスに対して正規化されたものである。異なる値の
Tpeb に関する曲線は、互いに正確に重なることは
ないが、用いられる最高温度であるTpeb =413
Kの場合を除き、良好なオーバ・ラップを示す。このず
れは、フォト・レジストの焼成によるものと思われる。
【0025】図8は、図4から得られる情報に関した、
残りの正規化されたフィルムの厚さ対有効線量Deff
 の同様のプロットである。この場合、オーバ・ラップ
は、Δtpeb の全ての値に対して良好である。図7
及び図8からの結果は、Seligson他のモデル及
び式(1)が、こうしたフォト・レジスト材料の処理の
相違について十分に明らかにするものであることを強く
示唆するものである。ただし、SNR248といったフ
ォト・レジストの感度は、後続の処理条件、とりわけ、
Tpeb によって決まるという点に留意すべきである
。指定の線量Dに関するSeligson他によるモデ
ルを利用して、フォト・レジスト材料の架橋に必要な露
光後のベーキング処理条件を式(1)から求めることが
できる。この情報は、SNR248のような材料におい
てイメージ反転を生じさせるのに必要である。フォト・
レジストの架橋を担うプロセスは、選択的に抑制しなけ
ればならない。これは、ここでは1,2,4トリアゾー
ルが選択されている、隣接した塩基によって酸性種を中
和することによって実現される。トリアゾール塩基は、
λ=248nmの波長の光を吸収しないので、SNR2
48の溶液に加えても、形成される薄いフィルムの吸光
度は変化しない。
【0026】図9は、固定放射線量がD=1.5J/c
m2 の場合における、残りの正規化フィルムの厚さ対
SNR248に加えられる1,2,4トリアゾールの重
量百分率のプロットである。この線量は、照射されたP
AGの全てを酸に変換するのに十分であると考えられる
。 これらのフィルムは、露光前にベーキングを施されてい
ない。図9に示すように、架橋反応は、0.5〜4パー
セントの範囲で変動可能な十分な量のトリアゾール塩基
を加えることによって、完全に抑制することができる。 架橋反応の抑制に必要なトリアゾール塩基の量は、露光
後のベーキング条件に左右され、温度Tpeb の上昇
には、添加剤を増す必要がある。
【0027】図10は、図9と同様のプロットであるが
、フィルムは、Δtprb =60秒の時間間隔にわた
って、Tprb =363Kの温度でプリ・ベーキング
を施される。プリ・ベーキング時に、トリアゾール塩基
添加剤の一部が失われるので、特定の温度Tpeb に
関する架橋を阻止するのに必要なこうした材料の初期量
は、図9における対応する条件に比べると、図10の場
合の方が多くなる。一方、露光前のベーキング後におけ
るフィルムには、十分なトリアゾール塩基が保持される
ので、添加剤の損失は重要な問題ではない。フォト・レ
ジスト材料SNR248  100につき、トリアゾー
ル塩基5の割合までの添加で、適度な露光前のベーキン
グ条件には十分のはずである。
【0028】図11には、3重量パーセントのトリアゾ
ール塩基を含むSNR248のフィルムに関して残りの
正規化フィルムの厚さ対線量が示されている。このフィ
ルムには、Δtprb =60秒の時間間隔にわたって
、Tprb =363Kの温度でプリ・ベーキングが施
された。 図11と図3及び図4の結果を比較すると、PT混合物
の感度が未処理のSNR248レジスト材料の感度に比
べてかなり低くなることが分る。ただし、こうした材料
のコントラストは、ほとんど変化しない。慎重に選択し
た塩基をSNR248のようなレジスト材料に添加する
ことによって、露光領域における架橋が制御可能な形で
抑制できるようになる。照射パターンからポジ型イメー
ジを形成するには、塩基添加剤を除去して、フォト・レ
ジストが本来の意図通りの働きをするようにしなければ
ならない。トリアゾール塩基または抑制剤を除去する方
法の1つとして、フィルムの加熱がある。ただし、SN
R248の露光フィルムを加熱すると、フォト・レジス
ト材料の架橋が生じるので、従って、適度な温度、及び
、慎重に制御された条件下において加熱を行ない、トリ
アゾール塩基の除去時におけるフォト・レジストの架橋
を回避しなければならない。
【0029】図11に示す結果によって、特定の組をな
すプロセス条件に関して、SNR248の架橋に必要な
線量D0.5 に対する少なくとも1つのデータ・ポイ
ントが得られる。この状況に関する有効線量を計算する
ことができるので、Deff の同じ予測値を生じる同
等の組をなすポスト・ベーキング温度及び時間の値を求
めることができる。図12には、Tpeb =363K
、373K、383K、及び393Kからなる露光前の
一連のベーキング温度に関して、標準入射線量1J/c
m2 を利用し、時間間隔Δtpeb の関数としての
有効線量が作図されている。図12から分るように、Δ
tpeb =60秒の場合、Tpeb =363Kのポ
スト・ベーキングによって、時間間隔△tpeb =7
5秒の場合のTpeb =373Kによるポスト・ベー
キングと同様の影響が、全有効線量値に及ぼされること
になる。理想としては、トリアゾールは、できるだけ低
い温度Tpeb で除去すべきであるが、これは、こう
した低いポスト・ベーキング温度において、ベーキング
時間△tpeb を延長することで容易になる。低い温
度Tpeb の利用も、存在する光酸発生剤の保存に役
立つ。残存するトリアゾール塩基の除去には、真空ポス
ト・ベーキングが選択されたが、図13には、さまざま
なベーキング時間に関して、Tpeb =90Kによる
真空ベーキングで、この塩基の除去される程度が示され
ている。ポスト・ベーキング時間が600秒の場合、P
T混合物の感度は、未処理のSNR248レジスト材料
の感度に近づくが、該混合物のコントラストは、比較的
変化しない。
【0030】図14は、一連の真空ポスト・ベーキング
温度に関する、ポスト・ベーキング時間△tpeb 対
線量のプロットである。図14の曲線は、ほぼ直線であ
り、未処理のSNR248フォト・レジストを架橋する
のに必要な線量にほぼ相当する、約15mJ/cm2 
の線量に収束するように思われる。選択された真空ベー
キング・プロセスを利用し、次に、初期露光ステップで
酸を中和するのに必要な線量が決定される。この場合は
ポジ型フォト・レジスト材料の特性を表わしている図1
5には、SNR248に添加される3パーセントの1,
2,4トリアゾール塩基に関する正規のフィルム厚対線
量が示されている。△tpeb =60秒の時間間隔に
おいて、Tpeb =363Kの温度でプリ・ベーキン
グを施す場合、PT混合物が真空ベーキングでさらに処
理を加えられ、最終的に250mJ/cm2 のブラン
ケット露光が施されると、約100mJ/cm2 の初
期線量を受けた後、フォト・レジストは残らなくなる。 ブランケット露光線量は、図14から推定される。
【0031】例11,2,4−トリアゾール塩基x(x
=0.5〜5)にShipley  SNR248  
100を加えた混合物を調製して、シリコン基板に回転
塗布し、基板上に該混合物による厚さ約0.85〜1μ
mのフィルムを形成させる。次に、6×104 パスカ
ル以下の圧力下で、△t=△tprb =45〜75秒
の時間間隔にわたって、T=Tprb =343〜36
3Kの温度によるベーキング(オプション)が、このフ
ィルムに施されると、このステップにおいてトリアゾー
ル塩基の損失が、ほとんど、あるいは、全くなくなるこ
とになる。次に、波長λ=248nmにその中心がくる
狭波長バンドの光を発生する光源とフィルムの間におい
て、フィルムの上方に、それと隣接するように、所望の
パターンを備えたフォト・マスクの位置決めを行なう。 この光源としては、例えば、波長が約248.5nmの
干渉性放射線を増幅し、放出するKr Fエキシマー・
レーザがある。 露光時間によって、時間分線量は、D=2〜400mJ
/cm2 の範囲内のいずれかに位置することになり、
線量の増大は、露光後の比較的低いベーキング温度と比
較的短いベーキング時間の両方または一方に対応し、そ
のまた逆も言える。次に、フィルムの露光部分における
トリアゾール塩基には、6×104 パスカル以下のオ
ーブン圧力下で、△tpeb =45〜600秒の時間
間隔にわたって、T=Tpeb =363〜383Kの
温度による露光後のベーキングが施される。温度Tpe
b は十分に低く保たれるので、フィルムの非露出部分
におけるSNR248レジスト材料は、こうした加熱の
結果として架橋を形成しない。このため、組をなす該処
理条件に備え、Seligson他の関係式(1)を用
いて計算する有効線量は、D0.5 よりかなり低い値
に保たれる。次に、フィルムは、λ≒248nmの波長
の光に均等にさらされ、フィルムの前には露光しなかっ
た部分のSNR248に架橋が形成されるため、不溶性
になる。フィルムの前に露光済みの部分における架橋材
料は、トリアゾール塩基によって中和されており、露光
後のベーキングで除去されている。均一な露光、時間積
分線量Dは、SNR248に残存するメラシンの架橋に
十分なものでなければならない。以前は露光しなかった
フィルム部分を完全に不溶性にするには、160mJ/
cm2 以上の線量で十分のはずである。次に、T=1
00〜140℃の温度でフィルムにベーキングを施し、
残存メラシンの架橋を促進する。次に、△t=△tde
v =45秒の時間間隔にわたって、室温でShipl
ey  MF  319現像液をかく拌し、フィルムに
塗布する。このプロセスの結果、所望のパターンのポジ
型イメージが生じることになる。
【0032】以上の論考は、本発明のイメージ反転プロ
セスについて、塩基としての1,2,4−トリアゾール
の利用に集中して行なった。トリアゾール及びその他の
誘導体、トリアジン及びその誘導体、ピリミジン及びそ
の誘導体、ピリダジン及びその誘導体、ピロール及びそ
の誘導体、ピロリジン及びその誘導体、ピロリン及びそ
の誘導体、ピロジン及びその誘導体、ピリジン及びその
誘導体といった、1つ以上のNまたはNH基を含む他の
複素環式化合物を塩基として利用することも可能である
。トリメチルアミン、トリエチルアミン、及び、トリブ
チルアミン、及び、これらの誘導体を塩基として用いる
ことも可能である。塩基に適した他の選択には、プロト
ン・スポンジ(Aldrich  Chemical 
 Co.の商標権付き製品)及びその誘導体、アニリン
及びその誘導体、別のイメージ反転プロセスに関してM
cFarlandに対して発行された米国特許第4,7
75,609号に用いられているようなアンモニアの蒸
気といった芳香族アミンも含まれる。こうした塩基の要
件は、次の通りである:(1)塩基は、λr ≦0.3
nmといった比較的低い波長の照射によって、直接影響
を受けない;(2)塩基は、隣接するフォト・レジスト
分子に生じる酸とすぐに反応し(波長λr の照射によ
って生じる)、この酸を部分的に、または、完全に中和
する;(3)T=353〜383Kほどの温度で露光後
のベーキングを施された時、化学的に反応しない塩基だ
けがすぐに蒸発する;(4)塩基は、フォト・レジスト
材料に対し可溶性である。別のフォト・レジストが、関
係のある低波長λr の光で照射される時、比較的吸光
度が低く(<0.4)、下記要件に合致する場合、SN
R248の代りにそのフォト・レジストを用いることが
できる:(1)レジストは、波長λrの光で照射される
と適度な量の酸を生じる;(2)この酸が、隣接する塩
基の分子と反応して、中和され、第1の中間化合物を発
生する;(3)T=353〜383K程度の温度まで加
熱されると、前に照射を受けなかった中間化合物が、架
橋を形成する;(4)ステップ3の照射後のベーキング
が済んだ後、フォト・レジストの照射部分は、フォト・
レジストの現像液に対して不溶性のままである。もう1
つの適合するフォト・レジストは、Shipley  
Company製のSAL601である。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、ネガ型フォトレジスト
材料(例えばShipley  SNR248)から出
発して、確立された方法により、反転ポジ型イメージを
得ることができるので、高集積度LSI等の製造に有益
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いるSNR248の吸光度の
波長特性を示すグラフである。
【図2】フォト・レジスト材料の吸光度の対波長高温プ
リ・ベーキング、露光、ポスト・ベーキング効果を示す
グラフである。
【図3】ポスト・ベーキング温度をパラメータとした照
射線量に対する正規化フィルム厚さの実験曲線である。
【図4】ポスト・ベーキング時間をパラメータとした照
射線量に対する正規化フィルム厚さの実験曲線である。
【図5】図3の情報から得られる擬似アレニウス曲線で
ある。
【図6】図4の情報から得られるポスト・ベーキング時
間と照射線量の関係を表わすグラフである。
【図7】図3の情報を理論式に当てはめて計算した実効
紫外線照射線量対正規化フォト・レジストフィルム厚さ
の実験曲線である。
【図8】図4の情報を用いた図7と同様の曲線である。
【図9】フォト・レジストSNR248とトリアゾール
混合物にプリ・ベーキングを施さずに、1.5J/cm
2 の一定照射をした場合のSNR248に添加された
1,2,4トリアゾールの重量%に対するフォト・レジ
スト・フィルム厚さの実験曲線である。
【図10】プリ・ベーキングを施した場合の図9と同様
の実験曲線である。
【図11】フォト・レジストとトリアゾールの混合物に
プリベーキングを施した場合の照射線量対正規化フォト
・レジスト・フィルム厚さの実験曲線である。
【図12】ポスト・ベーキング温度をパラメータとした
ポスト・ベーキング時間対理論実効照射線量のグラフで
ある。
【図13】フォト・レジストとトリアゾールの混合物か
ら残留アミン混合物(トリアゾール)を除去するに必要
なポスト・ベーキング時間をパラメータとした照射線量
対正規化フォト・レジスト・フィルム厚さの実験曲線で
ある。
【図14】図13と同様にアミン混合物を除くに必要な
ポスト・ベーキング温度をパラメータとした照射線量対
ポスト・ベーキング時間のグラフである。
【図15】フォト・レジストとトリアゾールの混合物に
プリ・ベーキングし残存混合物にポスト・ベーキングを
して一均一露光を行った場合の照射線量対残留フォト・
レジスト厚さのグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後記(イ)及至(リ)より成る通常ネガ型
    であるネガ型フォト・レジストにポジ型フォト・レジス
    ト・イメージを生成するための、ネガ型フォト・レジス
    トにおけるイメージ反転方法。 (イ)後記(i)及至(iii)の性質を有する深紫外
    線ネガ型フォト・レジスト材料を準備する工程。 (i)前記フォト・レジスト材料は波長λr の光で照
    射された時、適量の酸を発生する。 (ii)前記照射を受けないフォト・レジスト材料は、
    少くとも350Kまで加熱されると架橋を形成する。 (iii)波長約λr で、少くとも20mJ/cm2
     の線量で照射され、少くとも350Kまで加熱された
    前記フォト・レジスト材料はフォト・レジスト現像剤で
    溶解する。ここでλr は0.3μm以下の所定波長と
    される。 (ロ)後記(i)及至(iv)の性質を有する塩基性化
    合物を前記フォト・レジスト100パートに対し0.5
    及至5パートの比率で混合しフォト・レジストと塩基の
    混合物を作る工程。 (i)前記塩基は前記フォト・レジスト材料に溶解する
    。 (ii)前記塩基は波長約λr で線量1J/cm2 
    以下の照射により影響されない。 (iii)前記フォト・レジスト材料と前記塩基性化合
    物が波長λr の光で照射されると、前記フォト・レジ
    スト材料により発生した酸は直ちに前記塩基と反応して
    部分的にあるいは全てが中和される。 (iV)前記混合物が少くとも350Kに加熱されると
    、化学反応しない塩基は全て前記混合物から直ちに蒸発
    する。 (ハ)厚さが0.5及至2μmの範囲の前記混合物のフ
    ィルムを準備する工程。 (ニ)前記フィルムの1部分を深紫外線で露光する工程
    。前記フィルムの前記露光される部分は前記フィルムと
    前記深紫外線の線源の間に配設されたフォト・マスクに
    よって決定される。 (ホ)前記フィルムの露光された部分の前記フォト・レ
    ジスト成分が酸を形成し、前記露光された塩基成分と反
    応し、前記露光されたフォト・レジスト成分を中和でき
    るようにする工程。 (ヘ)前記フィムを室温より少くとも70K高いポスト
    ・イメージング温度に加熱し、前記塩基性化合物の露光
    されない部分を前記フィルムから蒸発できるようにする
    工程。 (ト)前記残留フィルム全体を深紫外線に曝し以前に露
    光されなかった部分のフォト・レジストに架橋を生じう
    るようにする工程。 (チ)前記残留フィルムを少くとも室温より70K高い
    温度に加熱する工程。 (リ)前記照射を受けない前記フォト・レジスト材料が
    溶解するフォト・レジスト現像剤で前記残留フィルムを
    現像し、全ての残留有機物質を除去し、これによって前
    記フォトマスクのパターンのポジ型フォト・レジスト・
    イメージを形成する工程。
  2. 【請求項2】前記フォト・レジスト材料をShipky
      SNR249とShipky  SAL  601
    から成るネガ型フォト・レジスト材料のクラスから選択
    する工程をさらに追加して成る請求項1記載のネガ型フ
    ォト・レジストにおけるイメージ反転方法。
  3. 【請求項3】前記塩基性化合物として1,2,4トリア
    ゾールを選択する工程をさらに追加して成る請求項2記
    載のネガ型フォト・レジストにおけるイメージ反転方法
JP3098058A 1990-04-03 1991-04-03 ネガ型フォト・レジストにおけるイメージ反転方法 Pending JPH04270347A (ja)

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