JPH04270225A - 悪液質の治療剤 - Google Patents

悪液質の治療剤

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JPH04270225A
JPH04270225A JP3286820A JP28682091A JPH04270225A JP H04270225 A JPH04270225 A JP H04270225A JP 3286820 A JP3286820 A JP 3286820A JP 28682091 A JP28682091 A JP 28682091A JP H04270225 A JPH04270225 A JP H04270225A
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Japan
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cachexia
csf
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therapeutic agent
agent according
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JP3286820A
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English (en)
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Sutorasuman Gideon
ギデオン ストラスマン
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/53Colony-stimulating factor [CSF]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロファージコロニ
ー刺激因子(以下M−CSFと略する。)を投与するこ
とによって、患者、特にヒトの悪液質(cachexi
a)を治療する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】悪液質、即ち哺乳類を苦しめる潜在的な
致命的な症候群(syndrome)は、しばしば感染
、炎症及び癌の治療を複雑にする。それは、体の脂肪(
fat 、adipose)及び筋肉(蛋白質)の消耗
によって引き起こされる大いなる体重の減少によって、
特徴付けられる。トレイシーら(Tracey et 
al)(J. Exp. Med., 167巻、12
11〜1227頁(1988年3月))、ローソンら(
Lawson et al)(Ann. Rev. N
utr.,  2:277〜301頁(1982年))
。悪液質において、食欲不振(Anorexia)、貧
血(anemia)及び衰弱(weakness)もま
た起こる場合がある。トレイシーら、前述の文献参照。 悪液質は更に、グルコースレベルの低下(低血糖症)及
びトリグリセリドレベルの上昇(高トリグリセリド血症
)によって、特徴付けられる。
【0003】悪液質は、年齢、癌及び寄生虫並びにバク
テリア、カビ、ウィルス、原生動物等の微生物による感
染の様な種々の原因に起因する場合がある。急性及び慢
性感染又は疾患がしばしば悪液質を引き起こす。事実、
大部分の慢性、致命的、非腫瘍性の疾患は、悪液質で終
わる(例えば、慢性播種性感染、又は心臓、肺、肝臓、
腎臓又は小腸の長期の機能不全)。ローソンら(Law
son et al)(Ann. Rev.Nutr.
,  2:277〜301頁(1982年))。更にそ
の症候群は、十分なカロリーの摂取によって緩和されな
い。事実、体重の減少は、十分な食事を消費しても、悪
液質においては続く場合がある。シルバら(Silva
 et al )(J. Genaral Micro
biology,134巻、1629〜1633頁(1
988年))。
【0004】研究者らは微生物感染及び、トリパノソー
マ症やリーシュマニア症等の寄生虫感染によって誘発さ
れる悪液質を研究してきた。シェリイら(Sherry
 et al)(J. Cell. Biology,
 107巻、1269〜1277頁(1988年10月
))。微生物感染により誘発される悪液質の研究によっ
て、本症候群は微生物の直接的作用又は微生物によって
産生される毒素に起因する場合があることが、示された
。例えば、マウスにおいて、エンドトキシン、即ちグラ
ム陰性のバクテリア由来のリポポリサッカライドを注射
すると、体重の減少が毒性の発現として観察される。ボ
ーゲルら(Vogel et al )(インフェクシ
ョン  アンド  イムニティ(Infection 
and Immunity)56巻、10号、2650
〜2657頁(1988年10月))。
【0005】確かに微生物によって産生される毒素は、
悪液質の研究のためのモデルを創製するために用いられ
てきた。この点に関し、悪液質が、ノカルジアアステロ
イデス(Nocardia asteroides )
から単離された、トレハロースジミコレート(treh
alose dimycolate、TDM)のマウス
への腹腔内注射によって誘発された。シルバら(J. 
Genaral Microbiology,134巻
、1629〜1633頁(1988年))。研究者は、
コードファクター(cord factor)(CF)
としても知られている、ミコバクテリア由来の毒性のあ
る糖脂質であるTDMが、悪液質を誘発する機構を研究
した。シルバら(インフェクションアンド  イムニテ
ィ(Infection and Immunity)
56巻、12号、3067〜3071号(1988年1
2月))。その研究室では、CFの投与により著しい体
重の減少が観察された。その動物は、ひどく衰弱し、高
トリグリセリド血症、低血糖症及び血漿中での腫瘍壊死
因子の高レベルを示した。デキサメサゾンは、部分的に
CFの悪液質−誘発作用を抑制することが発見された。
【0006】最近の研究は、悪液質に関する生理学に集
中している。例えば、観察される循環トリグリセリドの
増加は、リポプロテインリパーゼ(LPL)の全身的抑
制に起因するとされた。トレイシーら(J. Exp.
 Med., 167巻、1211〜1227頁(19
88年3月))。しかしながら、結腸の移植可能なアデ
ノカルチノーマ(MAC16)は、悪液質の症状を、随
伴する高トリグリセリド血症と共に生じさせることが報
告されている。マホニイら(Mahony et al
)(Br. J. Cancer,57、385〜38
9頁(1988年))。
【0007】「カケクチン(cachectin )」
としても知られている腫瘍壊死因子(以下TNFと略す
る。)(ボートラーら、(Beutleret al 
)(アドヴァンスイス  インイムノロジー(Adva
ncesin Immunology)42巻、213
〜231頁)(1988年))が、悪液質における中心
的役割を示す場合があることもまた、示唆されている。 トレイシーら(J. Exp. Med., 167巻
、1211〜1227頁(1988年3月))、ミッシ
ーら(Michie et al)(サージェリー(S
urgery )、104巻、2号、280〜286頁
(1988年8月))は、TNFは敗血症(sepsi
s)及び内毒素血症と関連した多くの代謝応答を起こす
一次刺激を示す場合があると報告している。
【0008】しかしながら、TNFの役割は明らかでは
ない。癌患者における悪液質は、TNFの存在と関連づ
けられていたが、この因子は悪液質性の癌患者の血清中
に、一様には検出されなかった。シェリイら(Sher
ry et al)(The FASEB J., 3
巻、1956〜1962頁(1989年6月))。一つ
の研究において、悪液質誘発(MAC16)及び非悪液
質誘発(MAC13)のアデノカルチノーマの双方を用
いて、研究者らは、TNFによる体重の減少は、癌悪液
質と関連した複雑な代謝変化とは異なる食欲不振作用か
ら起こると、結論づけている。マホニイら(Mahon
y et al)(Br. J. Cancer,  
57、385〜389頁(1988年))。同様に、ウ
ィルス関連悪液質の研究において、持続的にリンパ球性
脈絡髄膜炎ウィルス(LCMV)を感染させたマウスを
用いて、その研究室は観察される20%以上の悪液質様
体重減少は、測定されうるTNFの増加とは関連がない
らしいと結論づけている。ラースィーら(Lathey
 et al)(Am. J. Pathol.,13
2巻、3号、586〜592頁(1988年9月))。
【0009】悪液質の重大な体重減少及び脂肪なし体重
(lean bodymass)の衰弱性消耗は、しば
しば悪性又は慢性感染で苦しんでいる患者の治療を複雑
にする。確かに、悪液質は癌の死亡率に寄与する。癌患
者の30%もの多くの患者が、癌の負担よりもむしろ悪
液質で死亡するというデータがある。トレイシーら、前
述の文献参照。ある医学テキストには、次の様に記載さ
れている。
【0010】「死に至らしめる悪性の最も一般的な態様
は、悪液質、即ち進行性の衰弱、体重減少及び衰弱の進
展である。通常、存在する悪性疾患の量と悪液質のひど
さとの間には密接な相関がある…。この衰弱した状態に
おいて、癌患者は特に、しばしば死を早める、肺炎の様
な末期感染にかかりやすくなる。ブァン  エイス(v
anEys )(Ann. Rev. Nutr., 
 5、435〜461頁(1985年))(ロビンスの
テキストブック  オブ  パソロジー(Robbin
s ′Textbook of Pathology 
)の第2版に基づく)。」悪液質のひどさは、腫瘍の大
きさや寄生虫の負荷に無関係の場合があり、わずか0.
01から5.0%の体重の腫瘍負担(tumor bu
rden)を有する患者においても、根深い消耗が観察
された。もし、逆転されない場合、悪液質に関係する生
理学的変化は、免疫不全、器官不全及び多発性代謝性異
常に至る。トレイシーら(Tracey et al)
(J. Exp. Med., 167巻、1211〜
1227頁(1988年3月))。テオロギデス(Th
eologides )、キャンサー(Cancer)
、May Supplement、43巻、2004−
2012頁(1979)。
【0011】悪液質による生理学的変化は、手術後の合
併症の頻度を増大させると共に、化学療法及び放射線療
法に対する患者の耐性を減少させる。放射線障害と共に
化学療法剤によって誘発される悪心、嘔吐及び食欲不振
は、非常に重大なものとなり得る。加えて、化学療法は
、栄養失調の主な因子である。治療はしばしば癌そのも
のと同じ様に衰弱させるものであると理解されている。 栄養失調の患者は、多くの腫瘍学的治療のための安全治
療マージン(safe therapeutic ma
rgin )が非常に狭い。ブァン  エイス(van
Eys )、前述書参照。
【0012】更にメジアン生存率(median su
rvival )は、審査された腫瘍のほとんどの型に
ついて体重を失った患者において、非常に短いものであ
ることが見出されている。ローソンら(Lawson 
et al)(Ann. Rev. Nutr.,  
2:277〜301頁(1982年))。
【0013】悪液質症候群が患者によっては死を引き起
こし、また他の患者においてもその死に寄与しているで
あろうところの正確な機構は、完全には解明されていな
い。ローソンら(Lawson et al)(Ann
. Rev. Nutr.,  2:277〜301頁
(1982年))。この様に、ガン及び感染疾患のよう
な病因に起因する悪液質を治療する効果的な方法の探索
が続けられている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、悪液質の治
療剤を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、悪液質治療に
、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)を有
効量患者に投与する段階を含む悪液質の治療方法を提供
する。
【0016】また、本発明は、M−CSFを含有するこ
とを特徴とする悪液質の治療剤を提供する。
【0017】本発明は、感染、癌、年齢その他によって
誘発されるすべての形態の悪液質を治療することを目的
としている。
【0018】本発明の他の目的及び態様は、以下の記載
の中で、一部分明らかにされるだろう。上述の一般的な
記載及び以下の詳細な記載は、例示的でかつ説明的に過
ぎず、本発明を限定するものではない。
【0019】本発明は、感染、癌、年齢その他によって
おこる悪液質を治療する方法及び治療剤に関する。
【0020】本発明の方法は、また、悪液質症候群に関
連する全ての症状を治療するために、使用することがで
きる。このように、本発明の方法は、身体の脂肪及び筋
肉の衰弱、高トリグリセリド血症、低血糖症及び食欲不
振による体重減少を軽減し又は完全に除去する為に使用
することができる。加えて、本発明は、生体器官の組織
の損失を防ぐのに使用できる。本発明の方法は、特に癌
又は慢性感染による悪液質を治療するのに有用である。
【0021】本発明の方法は、例えば、単細胞又は多細
胞の寄生虫、バクテリア、真菌、原生動物又はウィルス
の様な微生物又はこれら微生物の組み合わせによって引
き起こされる、慢性その他の感染の結果として起こる悪
液質を、治療するために使用することができる。例えば
、本発明は以下の微生物の感染による悪液質の治療を目
的としている:グラム陰性又はグラム陽性のバクテリア
による感染、例えば、グラム陽性球菌による感染(肺炎
球菌、ブドウ球菌及び連鎖球菌感染)、グラム陰性球菌
による感染(髄膜炎菌感染)、腸のグラム陰性バチルス
による感染(大腸菌型バクテリア感染、腸チフス、サル
モネラ属感染、赤痢菌属感染、コレラ)、ミコバクテリ
ウム属、ヘモフィルス属のグループのバクテリアによる
感染(百日咳、インフルエンザバチルス感染)、結核感
染、真菌感染(カンジダ)、スピロヘータ及びリケッチ
ア感染、ウィルス(インフルエンザ、肝炎、センダイ、
ヘルペス)感染及び原生動物門による感染(マラリア、
リーシュマニア症)。
【0022】本発明の方法は、癌に起因する悪液質の治
療にもまた有用である。TNF又は非TNF産生腫瘍に
起因する悪液質の治療は、本発明の範囲内のものである
。このように、例えば、カルチノーマ(carcino
mas)又は白血病によって産生されるすべての形態の
悪液質は、本発明の方法によって治療できる。本発明に
よる方法は、衰弱や他の生理学的変化の様な悪液質の症
状を軽減又は完全に除去する。この治療は患者を、化学
療法又は放射線療法により耐容性があるようにし、患者
の総体的な予後及び生活の質を改善する。
【0023】本明細書において、本発明の「M−CSF
」という用語は、コロニー刺激因子の特殊な型に関する
。コロニー刺激因子は、造血細胞の産生を調節する糖蛋
白質である。少なくとも4種のコロニー刺激因子が、造
血の前駆体から顆粒細胞及び/又はマクロファージへの
増殖と分化をコントロールする。
【0024】マクロファージコロニー刺激因子(M−C
SF。CSF−1としても知られている。)は、選択的
に単核食細胞系列細胞(mononuclear ph
agocyte lineage cells )の生
存、増殖及び分化を刺激する。これまでの研究によって
、M−CSFがまた抗菌活性(antifungal 
activity )及びリンホカイン−誘導の殺腫瘍
性活性の様な成熟単核細胞(monocyte)のエフ
ェクター(effector)機能を刺激することが明
らかになった。スタンリー  イー.アール.及びグル
バート  エル.ティー.(Stanley E.R.
 and Gulbert L.T. )(コロニー刺
激因子「CSF−1」の精製、アッセイ、特性及びター
ゲット細胞結合の方法(Method for the
 purification, Assay, Cha
racterization and Target 
Cell Binding of Colony−St
imulating Factor [CSF−1 ]
))(J. Immunologic Methods
 42:253−284 頁(1981年));カルバ
ッシイ  エー.ら(Karbassi, A., e
tal., )(マクロファージコロニー刺激因子で処
理されたネズミ(murine)マクロファージによる
カンジダアルビカンスの促進された死滅:増加されたマ
ンノースレセプターの発現の証拠(Enhanced 
Killing of Candida Albica
ns by Murine Macrophages 
Treatedwith Macrophage Co
lony−Stimulating Factor:E
vidence forAugmented Expr
ession of Mannose Recepto
rs))(J. Immunology 139:41
7〜421頁(1987年));メトカルフ  ディ.
(Metcalf, D. )(顆粒細胞マクロファー
ジコロニー刺激因子の分子生物学及び機能(The M
olecular Biology and Func
tions of the Granulocyte 
Macrophage Colony−Stimula
ting Factors))(ブラッド(Blood
 )、67:257頁(1986年))及びラルフ  
ピー.及びナコインツ  アイ.(Ralph P. 
and Nakoinz, I., )(成長及び分化
因子CSF−1によるマクロファージ殺腫瘍性活性の刺
激(Stimulation of Macropha
ge Tumoricidal Activity b
y Growth and Differentiat
ion Factor CSF−1 )、セルラー  
イムノロジー(Cellular Immunolog
y )、105:270〜279頁(1987年))。
【0025】本発明の方法は、完全な全M−CSF(w
hole intact M−CSF )及び標準的な
生化学的又は組換え技術によって切形され(trunc
ated )又は他の変化を受けたM−CSFを含む、
任意の及び全ての形態のM−CSFの使用を包含するも
のである。ヒトコロニー刺激因子類(Human Co
lony−Stimulating Factors)
)なる名称のタカハシ.エム(Takahashi.M
 )らによる1989年2月1日出願の米国特許出願第
07/304692号参照。該出願の内容は、参照する
ことによりここに引用加入される。尚該出願に対応する
ものとして、特開平2−2391号がある。悪液質の所
望の緩和及び全体的な除去を与えるものであれば、いか
なる形態のM−CSFであっても本発明で使用できる。 この様にM−CSFは、天然のM−CSF、又は例えば
ヨーロッパ特許公開第261592号及び第32801
6号、及び米国特許第4868119号に記載された組
換えM−CSF及びその誘導体を指すものである。M−
CSFは、ヒト由来のもの又は他の哺乳類由来であって
もよいが、好ましくは、ヒト由来のものが良い。
【0026】本発明の方法にしたがって患者に投与する
場合、M−CSFはそのままで、或いは有効な量のM−
CSF及び1種又は2種以上の薬理学的に許容される無
毒性の担体、希釈剤又は補助剤を含有する薬理組成物と
して投与される。そのような組成物は、例えば、溶液、
懸濁液及び乳液製剤等の液体製剤の形態にある。またそ
の様な組成物は、固体製剤であっても又は使用するため
に適当な担体を添加することによって液体に再構成され
る固体製剤であっても良い。
【0027】薬学的な担体としては、水及び落花生油、
ダイズ油、鉱油(mineral oil )、ゴマ油
の様な鉱油、動物油、植物油、合成油等の油のような無
菌の液体が例示できる。水は、本薬理組成物を静脈内投
与する時、特に好ましい担体である。食塩水及び水溶性
ブドウ糖(dextrose)及びグリセロール溶液も
また、液体担体、特に注射用溶液のために使用すること
ができる。適当な薬学的賦形剤としては、でんぷん、グ
ルコース、ラクトース、シュクロース、ゼラチン、麦芽
、米、小麦粉、白亜、シリカゲル、炭酸マグネシウム、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、
モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウ
ム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリ
コール、水、エタノール等を挙げることができる。本発
明のこれら組成物は、溶液、懸濁液、錠剤、丸剤、カプ
セル、粉末、持続性放出形態等の形を取ることができる
。適当な薬学的担体としては、イー.ダブリュー.マー
ティン(E.W.Martin)による「レミングトン
の薬学科学(Remington ′s Pharma
ceutical Science)」中に記載されて
いる。M−CSFはリポソームとの集合体(aggre
gate)、例えば、同時係属中の1990年4月6日
出願のギデオン  ストラスマン(Gideon St
rassmann )による米国特許出願第07/50
5584号に開示されているリポソーム結合M−CSF
組成物として投与することができる。該出願は参照して
ここに引用加入する。尚、該出願に対応する日本出願は
、特開平3−34920号である。
【0028】M−CSFは、経口、静脈内、皮下、皮内
、又は筋内のように、当業者に知られている方法に従っ
て、適当な形態で投与することができる。皮下注射と同
様に腹腔内注射が、投与方法として好ましい。
【0029】特に本発明の方法に従って、悪液質の発病
又は悪液質を発生させる因子への暴露の前又は後に、M
−CSFを投与することが好ましい。
【0030】当業者であれば、本発明の目的を達成する
ために有効なM−CSFの投与量を決定することができ
る。選択される投与量は、悪液質に関連する症状を緩和
または完全に除去するものである。治療のための適当な
投与量の決定は、当業者によって通例的になされ、過度
の実験なく当業者によって通例的になされる一連の作業
の範囲内にある。任意の形態で投与されるM−CSFの
量は、特に制限されるものではないが、患者の年齢、性
別、病気の程度などに従って、適宜決定することができ
、M−CSFは、例えば蛋白質量としてのM−CSFの
量基準で、約0.0001〜1mg/kg/日の投与量
で、投与することができる。この投与量は、毎日単回で
または複数に分けて投与することもできる。
【0031】「患者」という用語は、本明細書では、ヒ
ト及び他の哺乳類、例えば犬、猫、モルモット、マウス
、ラットの様な実験動物を含む哺乳類を意味する最も広
い意味で使用されている。
【0032】本発明は、更に以下の実施例によって例示
されるが、それらは単に本発明を例証するものであって
、本発明を限定するものではない。
【0033】
【実施例】A.マクロファージコロニー刺激因子の製造
以下にM−CSFの製造方法を示す。M−CSFは、大
腸菌(E.coli.)中で発現したヒトの切形された
M−CSFの復元(renaturation)及び精
製によって得られる。
【0034】(1)構築及び発現 切形された形態(truncated form)のヒ
トM−CSFの発現を、2種のシストロン(cistr
onic )発現システムを用いて行った。554アミ
ノ酸のM−CSF前駆体のN末端の185アミノ酸残基
をコードする、pcDhMCSF11−185と名付け
られたCOS発現プラスミドをScaI及びBamHI
制限酵素で消化した。得られたフラグメント(約450
bp)を、内部SD配列、第1のシストロンのための終
止コドン及び第2のシストロンのための開始コドンを保
持する合成リンカーに結合させる。結合したフラグメン
トを、prepIL−2D8のXbaI及びBamHI
部位間に挿入した。M−CSFの151アミノ酸配列を
コードする得られたプラスミド、ptrpIL−2X 
 M−CSF101を、塩化カルシウム法によって大腸
菌内に導入して形質転換した。このような組換え技術は
、同時係属中のタカハシ  エム(Takahashi
, M. )らの1989年2月1日出願の、米国特許
出願第07/304692号(発明の名称、ヒトコロニ
ー刺激因子類(Human Colony−Stimu
lating Factors))に記載されている。
【0035】(2)復元 形質転換された大腸菌細胞を、アンピシリンを含む補充
されたM9培地中で振盪した。該細胞をハーベストし、
ペレットとした後、トリトンX−100で洗浄した。最
終のペレットは、切形されたM−CSFを含有する封入
体(inclusionbody)を含んでいた。該ペ
レットを、7.0M塩酸グアニジン及び25mM  2
−メルカプトエタノール中で室温で4時間撹拌すること
により可溶化させた。その可溶化したペレットを、グル
タチオン溶液(50mM  トリス塩酸、pH8.5中
に、0.5mMの還元された及び0.1mMの酸化され
たグルタチオン及び2.0M尿素含有)2000mlに
激しく撹拌しながら滴下した。この溶液を4℃で48時
間維持した。
【0036】10mlの復元溶液(renatured
 solution)を、アミコンのメンブランで50
0μlに濃縮し、溶液を、事前に0.3M塩化ナトリウ
ム含有40mMリン酸ナトリウム,pH6.8にて平衡
化したショーデックスWS−803(Shodex W
S−803 )カラムに、アプライし、流速0.7ml
/分でゲル濾過HPLCを行った。画分を集め、M−C
SF活性をアッセイした。
【0037】(3)精製 復元溶液を遠心分離し、上清を、事前に50mM  ト
リス塩酸、pH8.5にて平衡化したファルマシア(P
harmacia )−LKB社のQAE−ZeTA 
 Prepカートリッジ100にアプライし、0.5M
  塩化ナトリウム含有50mMトリス塩酸、pH8.
5にて溶出した。
【0038】硫酸アンモニウム沈殿の後、上清を、事前
に飽和硫酸アンモニウム溶液を含む40mM  リン酸
ナトリウム、pH7.4にて平衡化したTSK−gel
  フェニル−5PW(Phenyl−5PW)HPL
C  カラム(トーソー、21.5x1500mm)に
アプライした。活性フラグメントは、6−3%硫酸アン
モニウムで得られ、濃縮後40mM  リン酸ナトリウ
ム、pH7.4に対して交換(exchange)した
【0039】濃縮された試料を、事前に40mM  リ
ン酸ナトリウム、pH7.4にて平衡化したTSK−g
el  DEAE  5PW  カラム(トーソー、2
1.5x150mm)にアプライし、流速3ml/分に
て、NaClのグラジエントで溶出した。
【0040】B.実験手法 下記の手法を、以下の実験1〜4において使用した。
【0041】(i)マウス:C57BL/6の平均体重
18−20gmの、病原体フリーの雌マウスを用いた。
【0042】(ii)エンドトキシン誘発悪液質シグマ
社製(Cat.#L−2880)リポポリサッカライド
(LPS)、大腸菌セロタイプ055:B5を使用した
。LPS  10μgをリン酸緩衝生理食塩水(以下P
BSと略する)(pH7.4)にて希釈し、腹腔内(以
下IPと略する)に注射した。(ボーゲルら(Voge
l et al )(インフェクション  アンドイム
ニティ(Infection and Immunit
y)56巻、10号、2650〜2657頁(1988
年10月))参照)。
【0043】(iii)トレハロース  6,6−ジベ
ヘネート(TDB)−誘発悪液質 TDB(シグマ  Cat  #T−2268)は、ミ
コバクテリア−由来トレハロース  ジミコレート(コ
ードファクター−完全フロインドアジュバントの活性コ
ンポーネント)の合成アナログである(レッツィンジャ
ーら(Retzinger et al., )ジャー
ナル  オブ  バイオロジカル  ケミストリー(J
. Biol. Chem., )256巻、8208
〜8216頁(1981年8月10日)参照)。 TDBをクロロホルム:メタノール(9:1)に溶解し
、窒素気流下で乾燥させ、軽油中で可溶化させた。その
後、混合物を、回転(vortex)し、バスソニケー
ター(ラバラトリーサプライズ  カンパニー、ヒック
スビル、ニューヨーク、300ワット(Laborat
ory Supplies Co.,Hicksvil
le, N.Y., 300watts ))中で10
分間超音波処理を行った。超音波処理直後に、0.1m
lの鉱油中に入れた15μgのTDBをIP注射した(
シルバら(Silva et al )(J. Gen
aral Microbiology,134巻、16
29〜1633頁(1988年))。マウスの体重を、
最初及び注射から24時間の間をおいて測定した。
【0044】(iv)グルコース測定 血液をレトロバイタル  プレクサス(retrobi
tal plexus )から抜き、血清を遠心分離に
よって得た。10μlの血清をグルコースレベルを調べ
るために、エクタケム(Ektachem)  DT−
60自動分析機(イーストマンコダック(Eastma
n Kodak ))にて分析した。
【0045】実験1.TDB−誘発悪液質に対するM−
CSFの効果 I.プロトコール
【0046】
【表1】
【0047】−1日に、C57BL/6雌マウスに0.
1mlのPBS(グループ1及び2)又はM−CSF(
50μg)を腹腔内に(グループ3)注射した。0日に
、グループ1には0.1mlの鉱油(mineral 
oil )(M.O.IP)を与え、グループ2及び3
には、15μgのトレハロース  ジベヘネート(TD
B)を含有するM.O.を与えた。4時間後にグループ
1及び2にはPBSをIP注射し、他方、グループ3に
は50μgのM−CSFを与えた。2日にグルコースレ
ベルを測定した。
【0048】この様に、グループ1は、コントロール群
であって、これには不活性物質(PBS及び鉱油)が投
与され、注射単独の効果を評価するものである。グルー
プ2は、悪液質−誘発剤TDBを投与された群であり、
TDB−誘発悪液質の作用を評価するものである。グル
ープ3は、悪液質−誘発剤TDB及び本発明によるM−
CSFで処置された群であり、TDB−誘発悪液質の効
果を緩和する点について、M−CSFの有効性を評価す
るものである。
【0049】実験1.TDB−誘発悪液質に対するM−
CSFの効果 IIA.結果:体重損失
【0050】
【表2】
【0051】*  1日及び0日でのグループ2の平均
体重間の統計学的な差は、スチューデント  T  テ
ストによってp=0.02である。
【0052】+  同グループにおいて、前日の平均体
重と統計学的に差がない。
【0053】カッコ内の数値は、1日及び0日間の平均
体重の変化を示す。
【0054】上述のデータは、1つのグループの動物(
グループ2)へのTDBの投与によって、平均体重にお
いて統計的に有意な減少が誘発されたことを示しており
、コントロール群(グループ1)ではその様な減少は観
察されなかった。また、このデータは、TDB処理動物
(グループ3)へ本発明に従いM−CSFを投与するこ
とにより、TDB誘発体重減少が緩和されたことを示し
ている。
【0055】IIB.結果:グルコースレベル
【005
6】
【表3】
【0057】*  グループ1対グループ2又はグルー
プ2対グループ3の統計学的な差は、p=0.02。グ
ループ1対グループ3間では差がない。
【0058】上述のデータは、TDB処理動物(グルー
プ2)では低血糖症が誘発されたが、TDB処理動物に
本発明のM−CSFを投与(グループ3)した結果、コ
ントロール群(グループ1)とは、有意差がないグルコ
ースレベルになったことを示している。
【0059】この実験により、本発明のM−CSFの投
与は、TDBによって誘発される悪液質に起因する体重
減少及び低血糖症を軽減することが証明される。
【0060】実験2.TDB−誘発悪液質に対するM−
CSFの効果 I.プロトコール
【0061】
【表4】
【0062】−1日に1グループにつき8匹のC57B
L/6雌マウスに、PBS(0.1ml)を腹腔内に(
グループ1及び2)、又はrh  M−CSF(10μ
g)を腹腔内に(IP)(グループ3)又は皮下に(S
C)(グループ4)、注射した。0日に、マウスに鉱油
(M.O.0.1ml)(グループ1)又は15μgの
トレハロース  ジベヘネート(TDB)を含有するM
.O.(グループ2、3及び4)を注射し、続いて4時
間後にPBS(グループ1及び2)又はM−CSF(グ
ループ3及び4)を注射した。1日及び2日にM−CS
F(10μg)(グループ3及び4)又はPBS(グル
ープ1及び2)を一日2回午前9時と午後5時に注射し
た。体重は毎日午前9時に測定した。3日にマウスを犠
牲にした。
【0063】このように、グループ1は、コントロール
群であり、不活性物質(PBS及び鉱油)が投与され、
注射単独の効果を評価するものである。グループ2は、
悪液質−誘発剤TDBを投与された群であり、TDB−
誘発悪液質の作用を評価するものである。グループ3及
び4は、悪液質−誘発剤TDB及び本発明の方法による
M−CSFで処置された群であり、TDB−誘発悪液質
の作用を緩和する点について、M−CSFの有効性を評
価するものである。グループ3及び4は、M−CSFを
それぞれ腹腔内及び皮下注射によって投与された群であ
り、これらの投与方法の相対的な有効性を評価するもの
である。
【0064】実験2.TDB−誘発悪液質に対するM−
CSFの効果 II.結果
【0065】
【表5】
【0066】2日でのグループ2の平均体重は0日での
平均体重と比べ統計学的に差が認められた(スチューデ
ント  T  テストによってp=0.01)。
【0067】2日でのグループ3又は4の平均体重と、
0日での各平均体重とは統計学的に差が認められなかっ
た。
【0068】体重の変化(%)は次式によって計算され
た。
【0069】   [平均体重(X日)−平均体重(0日)]×100
/平均体重(0日)上述のデータは、(各動物の体重を
使用することにより計算した)平均体重の減少が、TD
B処理動物(グループ2)で誘発されたことを示す。上
述のデータは、また、本発明のM−CSFの投与は、腹
腔内(グループ3)及び皮下(グループ4)によっても
、共にTDBにより誘発された体重減少を軽減すること
を示す。
【0070】この実験により、本発明のM−CSFの投
与は、TDBによって誘発される悪液質に起因する体重
減少を軽減することが証明される。
【0071】実験3.LPS−誘発悪液質に対するM−
CSFの効果 I.プロトコール
【0072】
【表6】
【0073】1グループにつき8匹のC57BL/6雌
マウスに、(a)−1日にPBS(グループ1及び2)
、又はM−CSF(グループ3及び4)を、(b)0日
に、LPS(グループ2、3及び4)又はPBS(グル
ープ1)を、及び(c)0日に(b)の注射から4時間
後に、PBS(グループ1及び2)又はM−CSF(グ
ループ3及び4)を、注射した。LPS注射から24時
間後に、マウスの体重を測定し、殺した。
【0074】このように、グループ1は、コントロール
群であり、不活性物質が投与され、注射単独の効果を評
価するものである。グループ2は、悪液質−誘発剤LP
Sを投与された群であり、LPS−誘発悪液質の作用を
評価するものである。グループ3及び4は、悪液質−誘
発剤LPS及び本発明の方法によるM−CSFで処置さ
れた群であり、LPS−誘発悪液質の作用を緩和する点
について、M−CSFの有効性を評価するものである。 グループ3及び4は、M−CSFをそれぞれ腹腔内(I
P)及び皮下(SC)注射によって投与され、これらの
投与方法の相対的な有効性を評価するものである。
【0075】次の結果は、各動物群での1日と0日との
間での平均変化を示す。
【0076】実験3.LPS−誘発悪液質に対するM−
CSFの効果 II.結果
【0077】
【表7】
【0078】*  グループ3及び2間の統計学的な差
は、p=0.012である(スチューデント  T  
テスト)。
【0079】+  グループ4及び2間において、統計
学的に差がない。
【0080】上述のデータは、テストされた動物の平均
体重の減少が、LPSによって誘発された(グループ2
)ことを示す。上述のデータは、また、LPS処理動物
(グループ3)において、本発明のM−CSFの腹腔内
投与が、体重減少及び低血糖症を軽減することを示す。
【0081】この実験により、本発明のM−CSFの腹
腔内投与は、LPSによって誘発される悪液質に起因す
る体重減少及び低血糖症を部分的に軽減することが証明
される。
【0082】実験4:内臓器官に対するM−CSFの効
果 I.プロトコール 以下の表に示すように、1グループにつき6匹のC57
BL/6雌マウスに、−1日に及びLPSの注射(0日
に10μg/マウス)から4時間後に、PBS又はM−
CSF10μgを注射した。全ての注射はIPで行った
。+1日にマウスを殺し、重量を測定した。
【0083】このように、グループ1は、悪液質−誘発
剤LPSを投与された群であり、LPS−誘発悪液質の
作用を評価するものである。グループ2は、悪液質−誘
発剤LPS及び本発明によるM−CSFで処置された群
であり、LPS−誘発悪液質の作用を緩和する点につい
て、M−CSFの効果を評価するものである。
【0084】実験4:内臓器官に対するM−CSFの効
果 II.結果
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
【0087】上述のデータは、LPS処理動物に本発明
のM−CSFを投与すると(グループ2)、M−CSF
を投与しなかったLPS処理動物に比べ、全体の体重減
少が軽減されたことを示す。上述のデータは、また、M
−CSFの投与は、LPS処理動物(グループ2)の心
臓及び脾臓中の組織の減少を、M−CSFを投与しなか
ったLPS処理動物(グループ1)に比べ、軽減するこ
とを示す。
【0088】この実験により、本発明のM−CSFの投
与は、オーバーオールの体重の減少を緩和するばかりで
なく、LPS誘発悪液質に起因する心臓及び脾臓の組織
重量の減少を、軽減することが証明される。
【0089】本発明の他の態様は、明細書の考察および
ここに記載の本発明の実施から、当業者に明らかであろ
う。明細書及び実施例は、単に例示として考えられるべ
きであって、本発明の本来の範囲及び精神は、特許請求
の範囲によって明確にされる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  有効な量のマクロファージコロニー刺
    激因子(M−CSF)を含むことを特徴とする悪液質の
    治療剤。
  2. 【請求項2】  該悪液質が、1種又は2種以上の微生
    物による感染の結果であることを特徴とする請求項1に
    記載の治療剤。
  3. 【請求項3】  該悪液質が、バクテリアによる感染の
    結果であることを特徴とする請求項2に記載の治療剤。
  4. 【請求項4】  該悪液質が、グラム陽性バクテリアに
    よる感染の結果であることを特徴とする請求項3に記載
    の治療剤。
  5. 【請求項5】  該悪液質が、グラム陰性バクテリアに
    よる感染の結果であることを特徴とする請求項3に記載
    の治療剤。
  6. 【請求項6】  該悪液質が、ウィルスによる感染の結
    果であることを特徴とする請求項2に記載の治療剤。
  7. 【請求項7】  該悪液質が、原生動物による感染の結
    果であることを特徴とする請求項2に記載の治療剤。
  8. 【請求項8】  該悪液質が、真菌による感染の結果で
    あることを特徴とする請求項2に記載の治療剤。
  9. 【請求項9】  該悪液質が、寄生虫による感染の結果
    であることを特徴とする請求項1に記載の治療剤。
  10. 【請求項10】  該悪液質が、1種又は複数の形態の
    癌の結果であることを特徴とする請求項1に記載の治療
    剤。
  11. 【請求項11】  該M−CSFが、全部の、インタク
    トなM−CSFであることを特徴とする請求項1に記載
    の治療剤。
  12. 【請求項12】  該M−CSFが、切形されたM−C
    SFであることを特徴とする請求項1に記載の治療剤。
  13. 【請求項13】  該M−CSFが、リポソームとの集
    合体の形態にあることを特徴とする請求項1に記載の治
    療剤。
JP3286820A 1990-11-01 1991-10-31 悪液質の治療剤 Pending JPH04270225A (ja)

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US07/607693 1990-11-01

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ID=24433310

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EP (1) EP0483643B1 (ja)
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DE (1) DE69120021D1 (ja)

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EP0483643A2 (en) 1992-05-06
DE69120021D1 (de) 1996-07-11
US5087453A (en) 1992-02-11
EP0483643A3 (en) 1992-07-08
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