JPH04264945A - データバッファリング処理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネットワークに接続さ
れた複数の端末から送信されたデータを受信して処理す
るシステムにおいて、受信データの優先順位を識別可能
にして、優先順位の高い受信データを受信順位とは関係
なく先に処理できるようにしたデータバッファリング処
理方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＬＡＮなどのネットワークに接続された
複数の端末からなるＰＯＳなどのシステムでは、端末間
で売上データや価値表データの転送、あるいはカード取
引時のカードＩＤデータの転送などの多量のデータ転送
が行われる。各端末では、データを受信するごとに受信
バッファに格納し、受信された順番にデータを取り出し
て処理プログラムに通知を行っている。図６に従来の受
信データのバッファリング処理方式を示す。

【０００３】図６において、３３は受信バッファであり
、複数の受信データを格納することができる。書き込み
用と読み出し用にそれぞれポインタをもち、データの書
き込みと読み出しが行われるごとにそれぞれアドレスを
進められる。３４は登録カウンタであり、受信バッファ
３３に格納されている受信データの数を管理し、データ
の書き込み時に＋１、読み出し時に−１される。３５は
ＬＡＮからの受信データである。受信データ３５は受信
されるごとに受信バッファ３３の空き領域に順次格納さ
れ、登録カウンタ３４が＋１される。他方、処理プログ
ラムからの要求により、登録カウンタ３４が“０”でな
ければ受信バッファ３３から受信データが入力順に読み
出され、登録カウンタ３４は−１される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のデータ転送方式
では、受信データは、受信順に受信バッファに格納され
、そして受信順に取り出されて処理される。そのためＰ
ＯＳシステムにおける商品価格変更通知やカードＩＤの
問い合わせなどのように処理を急ぐデータの転送が、売
上ファイルの転送のようなバックグラウンド処理での大
量ファイルの転送と競合すると、大幅に処理が遅くなり
、サービスが低下するという問題があった。このため送
信端末ごとに優先順位を定め、たとえばマスタ端末から
の受信データをスレーブ端末からの受信データよりも優
先的に処理するなどの方法も考えられたが、完全な解決
にはなっていなかった。本発明は、処理を急ぐデータに
ついては優先的に処理が行われるデータ通知方式を提供
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は端末間で転送さ
れるデータに優先順位を与えることと、端末内で受信デ
ータを優先順位別に管理し、高い優先順位のデータから
処理を行うようにすることによって課題の解決を図って
いる。図１に、本発明の原理的構成を示す。図１におい
て、１はネットワークからの受信データ、Ｐは優先順位
コード、２は受信バッファ、３は優先順位の高い（Ｐ＝
０）データの受信テーブル、４は優先順位の低い（Ｐ＝
１）データの受信テーブル、５は受信テーブル３の登録
データ数をカウントする登録カウンタ、６は受信テーブ
ル４の登録データ数をカウントするカウンタ、７は受信
データのバッファリング処理を制御するバッファ制御部
である。

【０００６】バッファ制御部７は、ネットワークからデ
ータを、受信するごとにその受信データ１を受信バッフ
ァ２に格納し、データの優先順位コードＰが高優先順位
（Ｐ＝０）を示していれば、受信バッファ２の格納アド
レス等の管理データを受信テーブル３に登録して登録カ
ウンタ５を＋１し、他方、優先順位コードが低優先順位
（Ｐ＝１）を示していれば格納アドレス等の管理データ
を受信テーブル４に登録して登録カウンタ６を＋１カウ
ントする。

【０００７】バッファ制御部７は、また、登録カウンタ
５，６の内容を監視し、登録カウンタ５の値が０でなけ
れば受信テーブル３に登録されているデータを優先的に
処理プログラムに通知して、通知ごとに登録カウンタ５
を−１し、０になったとき受信テーブル４のデータの処
理を行うようにする。

【０００８】

【作用】　　　　本発明によれば、データ送信元端末は
即時処理を要するデータに高順位を示す優先順位コード
Ｐ＝０を付与して送信し、宛先の端末はそのデータを受
信すると優先順位コードＰを識別して高優先順位の受信
テーブル３に登録する。他方、バックグラウンド処理デ
ータ等の低優先順位の送信データには、低順位を示す優
先順位コードＰ＝１を付与して、送信されるので、宛先
の端末はこれを低順位の受信テーブル４に登録し、高順
位の受信テーブル３の受信データの処理後に処理される
ようにする。

【０００９】このようにして、送信データに処理の緊急
度に応じた優先順位コードを付与することによって、受
信側端末に受信データの優先的処理やその反対の劣後的
処理を自動的に行わせることができる。

【００１０】

【実施例】図２に、本発明実施例による端末の全体構成
を示す。図２において、８はデータ処理部であり、他の
端末に対するデータの送受信要求をもつ。９はＬＡＮ制
御部であり、ＬＡＮに対するデータのパケット転送制御
を行う。１０は受信データバッファリング処理部であり
、パケットの分解、ヘッダ識別、受信データのバッファ
格納、受信データ通知などを行う本発明が対象とする部
分である。１１は送信データバッファリング処理部であ
る。１２はＬＡＮインタフェース制御部である。１３は
ＬＡＮである。１４はＬＡＮ１３に接続された他の端末
＃１〜＃Ｎである。

【００１１】図３は本発明実施例に用いられる転送デー
タのデータフォーマットを示す。図３において、１５は
データ本体部であり、受信バッファに格納される部分で
ある。１６はヘッダー部であり、受信先アドレス１７、
送信元アドレス１８、優先順位コード１９、データ長を
示すデータバイトカウント２０を含む。このようなデー
タフォーマットは、送信元の端末の送信データバッファ
リング処理部１１で組み立てられる。

【００１２】図４は、登録カウンタ、受信テーブル、受
信バッファの実施例構成を示す。図４において、２１は
優先順位“０”の受信テーブル、２２は優先順位“１”
の受信テーブルである。２３は優先順位“０”用の登録
カウンタ、２４は優先順位“１”用の登録カウンタ、２
５は全体の登録個数をカウントする登録カウンタである
。２６は受信バッファ、２７はデータ本体部である。 ２８は受信データの管理データであり、有効フラグ２９
、受信バッファアドレス３０、送信元アドレス３１、デ
ータバイトカウント３２を含む。

【００１３】図５に本発明実施例による受信データのバ
ッファリング処理部１０の制御フローを示す。図５の（
１）はＬＡＮ側からのデータ受信処理、（２）はソフト
側への受信データの通知処理である。以下、図２ないし
図４を参照しつつ制御の流れを説明する。

【００１４】まず（１）のデータ受信処理について（１
）　〜（５）　のステップにより説明する。 （１）：データ受信の有無をＬＡＮインタフェース制御
部１２からの割り込みにより監視する。 （２）：データを受信すると、受信データのデータ本体
部１５を受信バッファ２６の空き領域にデータ本体部２
７で示すように格納する。空き領域の先頭アドレスはポ
インタで管理されている。 （３）：全体の登録個数をカウントする登録カウンタ２
５を＋１する。 （４）：受信データの優先順位コードを識別して、指示
された優先順位が“０”か“１”かに従って、対応する
レベルの登録カウンタ２３あるいは２４の一方を＋１す
る。

【００１５】（５）：該当するレベルの受信テーブル２
１あるいは２２の一方の有効フラグ２９によって識別さ
れる最終有効域の次の領域に、受信データの管理データ
２８を登録する。管理データ２８の内容は次のようなも
のである。 ・有効フラグ２９←“１” ・受信バッファアドレス３０←受信バッファ２６内のデ
ータ格納アドレス ・送信元アドレス３１←受信データのヘッダー部１６か
ら得られる ・データバイトカウント３２←　　　　　　　　　　　
　〃この後（１）　に戻り、次のデータ受信を待つ。

【００１６】次に図５の（２）に示すソフトへの受信デ
ータの通知処理について、（６）　〜（１０）のステッ
プにより説明する。 （６）：ソフトのデータ処理部８からのデータのリード
要求により起動される。 （７）：全体の登録個数の登録カウンタ２５を調べ、全
体の登録個数が“０”であれば（６）　に戻り、“０”
でなければ次のステップ（８）　を実行する。 （８）：高優先順位の登録カウンタ２３が“０”かどう
か、“０”ならば低優先順位の登録カウンタ２４が“０
”かどうかを順に調べる。

【００１７】（９）：最初に“０”でないことが検出さ
れた登録カウンタのレベルに対応する受信テーブルにお
いて先頭に登録されている受信データの管理データ２８
をデータ処理部８に通知し、受信バッファ２６から該当
するデータ本体部１５を読み出させる。 （１０）：データ処理部８に通知した受信テーブルを１
段スクロールアップし、全体の登録個数の登録カウンタ
２５と、該当する優先順位の登録カウンタ２３または２
４をそれぞれ−１する。この後（６）　に戻る。

【００１８】このようにして受信データのバッファリン
グ処理部１０は、受信データを優先順位別にバッファ管
理し、優先順位にしたがって受信データを処理すること
ができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、ファイル転送等の大量
のデータ転送を行っている場合でも、即時性の高いデー
タは優先的に処理されることができるので、レスポンス
の遅れを最小限に抑えることができ、処理を効率化する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理的構成図である。

【図２】本発明実施例による端末の全体構成図である。

【図３】本発明実施例に用いられる転送データのデータ
フォーマット説明図である。

【図４】本発明実施例による登録カウンタ、受信テーブ
ル、受信バッファの構成図である。

【図５】本発明実施例による受信データのバッファリン
グ処理部の制御フロー図である。

【図６】従来の受信データのバッファリング処理方式の
説明図である。

【符号の説明】

１　　受信データ Ｐ　　優先順位コード ２　　受信バッファ ３　　優先順位の高いデータの受信テーブル４　　優先
順位の低いデータの受信テーブル５　　受信テーブル３
のための登録カウンタ６　　受信テーブル４のための登
録カウンタ７　　バッファ制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ネットワークに接続された複数の端末
   間のデータ通知方式において、送信側端末は、送信デー
   タに優先順位を表示する優先順位コードを付加して送信
   し、受信側端末は、受信データを格納する受信バッファ
   と、優先順位別に受信データを登録する受信テーブルを
   そなえ、データを受信するごとに受信バッファに格納す
   るとともにデータの優先順位コードを識別して、該当す
   る優先順位の受信テーブルに登録し、受信バッファのデ
   ータのうち優先順位の高い受信テーブルに登録されてい
   る受信データから処理を行うことを特徴とするデータバ
   ッファリング処理方式。