JPH04264339A - 電子線装置の磁気遮蔽構造 - Google Patents
電子線装置の磁気遮蔽構造Info
- Publication number
- JPH04264339A JPH04264339A JP3026316A JP2631691A JPH04264339A JP H04264339 A JPH04264339 A JP H04264339A JP 3026316 A JP3026316 A JP 3026316A JP 2631691 A JP2631691 A JP 2631691A JP H04264339 A JPH04264339 A JP H04264339A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens barrel
- shielding
- electron beam
- beam device
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 title claims abstract description 9
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 claims abstract description 16
- 230000035699 permeability Effects 0.000 claims abstract description 16
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 4
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】電子線装置、特に走査型電子顕微
鏡に影響する外乱磁場の磁気遮蔽に関する。
鏡に影響する外乱磁場の磁気遮蔽に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気遮蔽に関しては、鏡筒、試料室、外
側のカバーなどに鉄を使用し、鏡筒に一重の高透磁率磁
性材料を貼り付ける等が知られていた。
側のカバーなどに鉄を使用し、鏡筒に一重の高透磁率磁
性材料を貼り付ける等が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように鏡筒だけ
の場合、鏡筒に一重のシールドを設けた場合ではまだ外
乱磁場の影響を受けてしまい、特に電界放射型走査電子
顕微鏡において、像の分解能が劣化するという問題があ
った。そこでこの発明の目的は、高透磁率磁性材料の円
筒を二重にし、かつそれらの配置を適切にすることによ
り、より高い遮蔽効果を得ることである。
の場合、鏡筒に一重のシールドを設けた場合ではまだ外
乱磁場の影響を受けてしまい、特に電界放射型走査電子
顕微鏡において、像の分解能が劣化するという問題があ
った。そこでこの発明の目的は、高透磁率磁性材料の円
筒を二重にし、かつそれらの配置を適切にすることによ
り、より高い遮蔽効果を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は電子線装置の鏡筒の外半径をR1 、内
側の高透磁率磁性材料の円筒の外半径をR2 、外側の
高透磁率磁性材料の円筒の外半径をR3 とした時、R
1 が20mm≦R1 ≦70mmの範囲内において、
1.1 R1 ≦R2 ≦1.4 R1 の範囲にR2
を配置することを特徴とした電子線装置の磁気遮蔽構
造。
に、この発明は電子線装置の鏡筒の外半径をR1 、内
側の高透磁率磁性材料の円筒の外半径をR2 、外側の
高透磁率磁性材料の円筒の外半径をR3 とした時、R
1 が20mm≦R1 ≦70mmの範囲内において、
1.1 R1 ≦R2 ≦1.4 R1 の範囲にR2
を配置することを特徴とした電子線装置の磁気遮蔽構
造。
【0005】
【作用】図1のような走査電子顕微鏡を高透磁率磁性材
の円筒で囲み磁気遮蔽をする。鏡筒1は比透磁率200
の鉄を使用し、厚さは5mmとする。内円筒2、外円
筒3の高透磁率磁性材料は比透磁率80000 とし、
厚さは1mmとする。又、磁気遮蔽度SはWills
の式を使用し、以下のように求められる。
の円筒で囲み磁気遮蔽をする。鏡筒1は比透磁率200
の鉄を使用し、厚さは5mmとする。内円筒2、外円
筒3の高透磁率磁性材料は比透磁率80000 とし、
厚さは1mmとする。又、磁気遮蔽度SはWills
の式を使用し、以下のように求められる。
【0006】
S=He/Hi
(1)S=1+S1 +S2 +
S3 +S1 ・S2 (1−A1 /A2 )+S2 ・S
3 (1−A2 /A3 )+S1 ・S3 (1−A
1 /A3 )+S1 ・S2 ・S3 (1−A1
/A2 )×(1−A2 /A3 )
(2)Si =μi ・ti /
2Ri (i=1,2,3)
(3)Ai=πRi2 (A1 <A2 <A3
) (4)式(1)に関して、Heは外
部磁場、Hiは円筒シェル内部の磁場、HeとHiの比
を遮蔽度(Shielding factor) とよ
ぶ。式(2)はWills の式の3重シェルの求め方
。式(3)は各シェルごとの遮蔽度で内側から1,2,
3と番号づけ、各シェルの比透磁率μi、厚さti、外
半径をRiとする。式(4)は外半径からの面積で内側
から1,2,3と番号づける。以下この式を使用して遮
蔽度Sの変化率を求める。
(1)S=1+S1 +S2 +
S3 +S1 ・S2 (1−A1 /A2 )+S2 ・S
3 (1−A2 /A3 )+S1 ・S3 (1−A
1 /A3 )+S1 ・S2 ・S3 (1−A1
/A2 )×(1−A2 /A3 )
(2)Si =μi ・ti /
2Ri (i=1,2,3)
(3)Ai=πRi2 (A1 <A2 <A3
) (4)式(1)に関して、Heは外
部磁場、Hiは円筒シェル内部の磁場、HeとHiの比
を遮蔽度(Shielding factor) とよ
ぶ。式(2)はWills の式の3重シェルの求め方
。式(3)は各シェルごとの遮蔽度で内側から1,2,
3と番号づけ、各シェルの比透磁率μi、厚さti、外
半径をRiとする。式(4)は外半径からの面積で内側
から1,2,3と番号づける。以下この式を使用して遮
蔽度Sの変化率を求める。
【0007】まず図2は内円筒2の外半径R2 と遮蔽
度の変化率(S/S0 )の関係を表したグラフで、内
円筒2と外円筒3の間隔はR3 −R2 =10mmで
一定にする。 鏡筒1の外半径は50mmとし、S0 は鏡筒1と内円
筒2が密着していた時の遮蔽度。7は図1と同じ鉄製の
鏡筒での8は非磁性材料で形成され鏡筒の遮蔽度を示す
。このグラフから鏡筒1と内円筒2が密着している時の
遮蔽度を1とし、磁性材料同士に関隙を作るため、それ
ぞれの外半径をR1,R2 とし、この比がR2 /R
1 ≒1.3 の時、遮蔽度は約1.95で遮蔽度にp
eakができることがわかる。図3は図1と同じ条件で
鏡筒1の外半径R1 を変えた時の内円筒2の外半径R
2 と遮蔽度の変化率を表したグラフである。このグラ
フから遮蔽度SがS0 の1.5 倍以上になるための
R2 の範囲が求められ、R2 をR1 の係数k1,
k2 でk1 R1 ≦R2 ≦k2 R1 と表す。 図4は内円筒2、外円筒3の隙間R3 −R2 と係数
kの関係を表したグラフ。k1 はほぼ1.1 で一定
、k2 は20mm≦R1 ≦70mmの範囲でk2
≦1.4 ではS/S0 ≧1.5 であることが図3
からわかる。R1 の範囲については走査電子顕微鏡で
通常使用される範囲を考慮したもの。したがってR2
の範囲を1.1 R1 ≦R2 ≦1.4 R1 とし
た。また、この範囲は図1中の内円筒2、外円筒3の磁
性材料の比透磁率、厚さには依存しない。
度の変化率(S/S0 )の関係を表したグラフで、内
円筒2と外円筒3の間隔はR3 −R2 =10mmで
一定にする。 鏡筒1の外半径は50mmとし、S0 は鏡筒1と内円
筒2が密着していた時の遮蔽度。7は図1と同じ鉄製の
鏡筒での8は非磁性材料で形成され鏡筒の遮蔽度を示す
。このグラフから鏡筒1と内円筒2が密着している時の
遮蔽度を1とし、磁性材料同士に関隙を作るため、それ
ぞれの外半径をR1,R2 とし、この比がR2 /R
1 ≒1.3 の時、遮蔽度は約1.95で遮蔽度にp
eakができることがわかる。図3は図1と同じ条件で
鏡筒1の外半径R1 を変えた時の内円筒2の外半径R
2 と遮蔽度の変化率を表したグラフである。このグラ
フから遮蔽度SがS0 の1.5 倍以上になるための
R2 の範囲が求められ、R2 をR1 の係数k1,
k2 でk1 R1 ≦R2 ≦k2 R1 と表す。 図4は内円筒2、外円筒3の隙間R3 −R2 と係数
kの関係を表したグラフ。k1 はほぼ1.1 で一定
、k2 は20mm≦R1 ≦70mmの範囲でk2
≦1.4 ではS/S0 ≧1.5 であることが図3
からわかる。R1 の範囲については走査電子顕微鏡で
通常使用される範囲を考慮したもの。したがってR2
の範囲を1.1 R1 ≦R2 ≦1.4 R1 とし
た。また、この範囲は図1中の内円筒2、外円筒3の磁
性材料の比透磁率、厚さには依存しない。
【0008】図5は鏡筒の厚みtを変えた時の内円筒2
の半径R2 と遮蔽度の変化率S/S0 の関係を表し
たグラフ。鏡筒の外半径R1 =50mmとする。この
グラフから鏡筒の厚みによってS/S0 が変化してい
ることが解かる。したがって厚さtが5mmより大きけ
ればS/S0 の値も1.5 倍以上になる。なお、t
=5mmとしたのは走査電子顕微鏡に一般に使用される
最低の範囲として決めたものである。
の半径R2 と遮蔽度の変化率S/S0 の関係を表し
たグラフ。鏡筒の外半径R1 =50mmとする。この
グラフから鏡筒の厚みによってS/S0 が変化してい
ることが解かる。したがって厚さtが5mmより大きけ
ればS/S0 の値も1.5 倍以上になる。なお、t
=5mmとしたのは走査電子顕微鏡に一般に使用される
最低の範囲として決めたものである。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1の走査電子顕微鏡に対していくつかの例
を用い比較する。1鏡筒、2と3は高透磁率磁性材料を
用いた内円筒と外円筒、4電子銃、5集束レンズ、6対
物レンズとする。
説明する。図1の走査電子顕微鏡に対していくつかの例
を用い比較する。1鏡筒、2と3は高透磁率磁性材料を
用いた内円筒と外円筒、4電子銃、5集束レンズ、6対
物レンズとする。
【0010】鏡筒1の厚さは10mmで、材質は鉄等の
磁性材で形成されており、その比透磁率は200 、外
半径R1 は50mmとする。内円筒2と外円筒3の形
は鏡筒を覆うような円筒形で厚さはそれぞれ1mm、比
透磁率は80,000、内円筒2の外半径R2 は本実
施例では65mm、外円筒3の外半径R3 は+10m
mで75mmとする。このタイプを■とし、以下鏡筒1
のみ■、鏡筒1と内円筒2で構成されるタイプを■、内
円筒2と外円筒3の外半径R2,R3 が夫々51mと
61mで内円筒2が鏡筒1と接触している時■とし、計
算した結果、■の遮蔽度は760,000 、■の遮蔽
度は20、■の遮蔽度は5600、■の遮蔽度は280
,000 となり、■が他と比較して、効果があること
がわかる。また実際に像に写し出してみたところ、遮蔽
していなかった時と比較して像質の向上が顕著であった
。
磁性材で形成されており、その比透磁率は200 、外
半径R1 は50mmとする。内円筒2と外円筒3の形
は鏡筒を覆うような円筒形で厚さはそれぞれ1mm、比
透磁率は80,000、内円筒2の外半径R2 は本実
施例では65mm、外円筒3の外半径R3 は+10m
mで75mmとする。このタイプを■とし、以下鏡筒1
のみ■、鏡筒1と内円筒2で構成されるタイプを■、内
円筒2と外円筒3の外半径R2,R3 が夫々51mと
61mで内円筒2が鏡筒1と接触している時■とし、計
算した結果、■の遮蔽度は760,000 、■の遮蔽
度は20、■の遮蔽度は5600、■の遮蔽度は280
,000 となり、■が他と比較して、効果があること
がわかる。また実際に像に写し出してみたところ、遮蔽
していなかった時と比較して像質の向上が顕著であった
。
【0011】
【発明の効果】電子線装置の鏡筒の外側に、高透磁率磁
性材料の円筒を二重にかつ適切に配置することにより、
磁気遮蔽効果を大幅に増し、画像を鮮明にする。
性材料の円筒を二重にかつ適切に配置することにより、
磁気遮蔽効果を大幅に増し、画像を鮮明にする。
【図1】本発明の一実施例を示す走査型電子顕微鏡の鏡
筒部の概略図である。
筒部の概略図である。
【図2】磁気遮蔽度の変化率と内円筒の外半径の関係を
示したグラフである。
示したグラフである。
【図3】磁気遮蔽度の変化率と内円筒の外半径の関係を
示したグラフである。
示したグラフである。
【図4】R2 を決める係数kの範囲を示したグラフで
ある。
ある。
【図5】鏡筒の厚さtを変化させた時の遮蔽度の変化率
とR2 の関係を示したグラフである。
とR2 の関係を示したグラフである。
1 鏡筒
2 内円筒
3 外円筒
4 電子銃
5 集束レンズ
6 対物レンズ
7 鉄製鏡筒の遮蔽度
8 非磁性材料鏡筒の遮蔽度
Claims (1)
- 【請求項1】 電子線装置の鏡筒に対して高透磁率磁
性材料の円筒を二重に設置し、鏡筒の外半径をR1 、
内円筒の外半径をR2 、外円筒の外半径をR3 とし
た時、R1 が20mm≦R1 ≦70mmの範囲で
1.1R1 ≦R2 ≦ 1.4R1 の範囲にR2
を指定することを特徴とした電子線装置の磁気遮蔽構造
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026316A JPH04264339A (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 電子線装置の磁気遮蔽構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026316A JPH04264339A (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 電子線装置の磁気遮蔽構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04264339A true JPH04264339A (ja) | 1992-09-21 |
Family
ID=12189982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3026316A Pending JPH04264339A (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 電子線装置の磁気遮蔽構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04264339A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007294303A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Shimadzu Corp | 熱電子放出型電子銃 |
-
1991
- 1991-02-20 JP JP3026316A patent/JPH04264339A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007294303A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Shimadzu Corp | 熱電子放出型電子銃 |
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