JPH0426045Y2

JPH0426045Y2 -

Info

Publication number: JPH0426045Y2
Application number: JP1988009885U
Authority: JP
Priority date: 1988-01-28
Filing date: 1988-01-28
Publication date: 1992-06-23
Also published as: JPH01114871U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、例えば書籍やビデオカセツトのケー
スといつた書籍状の物品を陳列するのに用いられ
る陳列用支持具に関する。

（従来の技術）一般に、書店において書籍のほとんどはその背
表紙が正面に向くように陳列棚に陳列されている
が、新刊の書籍やベストセラー等、客の関心が高
いと思われる書籍の場合は、表紙を正面に向けて
陳列する、いわゆる面出しと呼ばれる方法で陳列
されていることが多い。また、近時、一般家庭に
ビデオ機器が急速に普及したのに伴い、映画等を
収録したビデオテープを貸す店が急増している
が、そのような店においても、人気の高いテープ
の場合には、書籍の場合と同様に上記したような
面出しと呼ばれる方法で陳列されていることが多
い。

ところで、上記したような面出しによる陳列を
行うには、該物品が見易いようまた取り出し易い
ように、該物品の背後に同種類の物品を複数個あ
るいは厚紙等で作つた箱状のものを置いて、該物
品の表紙面が陳列棚のほぼ前縁に沿うようにして
いる。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、前者の方法にあつては、陳列し
ようとする物品の背後に並べる分だけ余計に物品
を陳列台に置くことになるので、陳列作業が面倒
であつた。また、後者の方法にあつては、物品の
背後に置く箱状のものの厚みを、該物品の表紙面
が陳列棚のほぼ前縁に沿うように、該物品の厚み
に応じて変える必要があり、この方法もまた前者
と同様面倒であつた。さらに、上記いずれの方法
も、物品を直立状態の一通りの方法でしか陳列す
ることができず、例えば陳列棚の下段の方で、客
の視線を受けやすいように物品をその表紙面が斜
め上方に向くような状態で陳列するといつたこと
ができなかつた。

（課題を解決するための手段）本考案に係る陳列支持具は、陳列棚の上に載置
され、書籍状の物品をその表紙面が正面に向くよ
うに且つ直立状態または傾斜状態のいずれかの状
態で支持する支持具であつて、主体がその中程で
逆Ｖ字状に屈曲され、その一方の傾斜部に腕部が
設けられるとともに該傾斜部の下端部に直立受部
が形成され、これら腕部と直立受部とで前記物品
を直立状態で支持する直立支持部が構成される一
方、前記主体の他方の傾斜部にはその下端部に傾
斜受部が設けられ、該他方の傾斜部と傾斜受部と
で前記物品を傾斜状態で支持する背凭れ部が構成
されてなるものである。

（作用）本考案の作用を、本考案の一実施例を示す第２
図および第３図を参照して説明する。

まず、本考案の陳列支持具１を用いて物品Ａを
直立状態で支持し陳列するには、陳列台Ｂの上に
陳列支持具１をその直立支持部２が正面にくるよ
うにして載置する。そして、物品Ａの下端部を陳
列支持具１の直立受部２２内に入れる。これで物
品Ａはその下端部が直立受部２２によつて支持さ
れるとともに、その背面が腕部２１によつて支持
され、安定して直立状態を保つことになる。

また、物品Ａを傾斜状態で支持し陳列するに
は、陳列台Ｂの上に陳列支持具１をその背凭れ部
３が正面にくるようにして載置する。そして、物
品Ａを背凭れ部３上に置く。これで物品Ａはその
下面が傾斜受部３１によつて支持され、安定して
傾斜状態を保つことになる。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図は本考案に係る陳列支持具の使用状態を
示す斜視図、第２図は陳列品を直立状態で陳列す
る場合を示す側面図、第３図は陳列品をその表紙
面が斜め上方に向くように傾斜状態で陳列する場
合を示す側面図、第４図は陳列支持具の斜視図で
ある。

本考案の陳列支持具１は、第４図に示すよう
に、物品Ａを直立状態で支持する直立支持部２
と、物品Ａをその表紙面ａが斜め上方に向くよう
に傾斜状態で支持する背凭れ部３とが背中合わせ
に設けられたものである。

この陳列支持具１は、物品Ａの幅よりもやや幅
狭になされており、例えば金属材あるいは合成樹
脂材等からなる線材を所定形状に屈曲することに
より形成されている。本実施例の場合、線材を長
方形状に屈曲してなる主体１１をその中程で逆Ｖ
字状に屈曲１２し、この主体１１の一方の傾斜部
１３には該屈曲部１２の近傍に主体１１と同じ線
材を略コ字状に屈曲してなる腕部２１を固着する
とともに、該傾斜部１３の下端部を略水平に外方
に屈曲しさらにその先端部１４を上方に略垂直に
立上げて直立受部２２を形成し、これら腕部２１
と直立受部２２とで前記直立支持部２を構成して
いる。また、主体１１の他方の傾斜部１５の下端
部を該傾斜部１５と略直角に外方に屈曲して傾斜
部３１を形成し、これら傾斜部１５と傾斜受部３
１とで前記背凭れ部３を構成している。

また、前記直立受部２２の相対向する側辺２２
ａ，２２ａの内側には、それぞれ先端が前記傾斜
受部３１に向いた一対の水平杆４，４を固着し、
これら水平杆４，４の先端部の下側に該水平杆
４，４と直交するように係止杆５を固着してい
る。上記係止杆５は、第２図および第３図に示す
ように、陳列棚Ｂの幅方向中央部に長手方向に沿
つて形成された係止溝ｂと係合して、陳列支持具
１が陳列棚Ｂから不測に滑り落ちるのを防止する
ためのものである。

上記のようになる本考案の陳列支持具１を用い
て物品Ａを直立状態で支持し陳列するには、陳列
台Ｂの上に陳列支持具１をその直立支持部２が正
面にくるようにして載置し、係止杆５を陳列台Ｂ
の係止溝ｂ内に嵌め入れる。そして、物品Ａの下
端部を陳列支持具１の直立受部２２内に入れる。
これで物品Ａはその下端部が直立受部２２によつ
て支持されるとともに、その背面が腕部２１によ
つて支持され、安定して直立状態を保つことにな
る。

また、物品Ａを傾斜状態で支持し陳列するに
は、陳列台Ｂの上に陳列支持具１をその背凭れ部
３が正面にくるようにして載置し、係止杆５を陳
列台Ｂの係止溝ｂ内に嵌め入れる。そして、物品
Ａを背凭れ部３上に置く。これで物品Ａはその下
面が傾斜受部３１によつて支持され、安定して傾
斜状態を保つことになる。

なお、本実施例では、陳列支持具１を線材で構
成したが、これに限らず、板状体を屈曲すること
により構成してもよい。また、陳列支持具１の幅
を広くして複数個の物品Ａ…を横一列に陳列する
ことができるようになしてもよい。

（考案の効果）以上説明したように、本考案の陳列支持具は、
これ一つで物品を直立状態または傾斜状態の２通
りの方法で陳列することができるものである。し
たがつて、様々な陳列の仕方が可能となり、物品
を効果的に陳列することができる。

また、主体がその中程で逆Ｖ字状に屈曲され、
その一方の側に直立支持部が、他方の側に背凭れ
部がそれぞれ構成されたものであるから、自立が
可能であり、したがつて陳列台上に単に任意の向
きに置くだけで物品を直立状態又は傾斜状態のい
ずれの状態にも支持することができ、取扱いに優
れている。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る陳列支持具の一実施例を示
し、第１図は陳列支持具の使用状態を示す斜視
図、第２図は陳列品を直立状態で陳列する場合を
示す側面図、第３図は陳列品をその表紙面が斜め
上方に向くように傾斜状態で陳列する場合を示す
側面図、第４図は陳列支持具の斜視図である。１……陳列支持具、１１……主体、１２……屈
曲部、１３……一方の傾斜部、１５……他方の傾
斜部、２……直立支持部、２１……腕部、２２…
…直立受部、３……背凭れ部、３１……傾斜受
部、Ａ……物品、ａ……表紙面、Ｂ……陳列棚。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】陳列棚の上に載置され、書籍状の物品をその表
紙面が正面に向くように且つ直立状態または傾斜
状態のいずれかの状態で支持する支持具であつ
て、主体がその中程で逆Ｖ字状に屈曲され、その一
方の傾斜部に腕部が設けられるとともに該傾斜部
の下端部に直立受部が形成され、これら腕部と直
立受部とで前記物品を直立状態で支持する直立支
持部が構成される一方、前記主体の他方の傾斜部
にはその下端部に傾斜受部が設けられ、該他方の
傾斜部と傾斜受部とで前記物品を傾斜状態で支持
する背凭れ部が構成されてなることを特徴とする
陳列用支持具。