JPH04260223A - 通信チャネル識別システム - Google Patents
通信チャネル識別システムInfo
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- H04N7/00—Television systems
- H04N7/08—Systems for the simultaneous or sequential transmission of more than one television signal, e.g. additional information signals, the signals occupying wholly or partially the same frequency band, e.g. by time division
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信チャネルの特性(
characteristics) を識別する(id
entify)ための方法及び装置に関し、また通信チ
ャネルにより変更(alter) された信号をチャネ
ル特性情報を用いて復元する(restore) ため
の方法及び装置に関する。 【0002】通信技術は常に、その信号が伝送された通
信チャネルにより変更されたところの信号を復元すると
いう問題を取り扱わなければならない。もし通信チャネ
ルが少なくとも信号変更に関与するパラメータに関して
完全に特性化され(fully character
ized)ているならば、しばしば信号の復元は達成で
きる。従って、通信チャネルの特性を識別するというこ
とが、信号の復元問題のしばしば本質的な構成要因(c
omponent) である。 【0003】 【従来の技術】チャネル識別問題への簡明なアプローチ
というのは、該チャネル上に既知の信号を送り出し、該
チャネルを通過した後の送信された信号を受信すること
である。最初に送出された信号を受け取った信号と比較
すれば、チャネル特性のモデルはこの比較によって明ら
かにされる。 【0004】チャネル識別がリアルタイムで、あるいは
殆どリアルタイムに近く実行されようとするならば、計
算処理の負担は尨大なものである。実用上の多くの場合
に、ハードウェア及びコストの制約は、装備されるチャ
ネル識別機構(channel identific
ation scheme)にかなりの妥協を必要とし
、リアルタイムでのチャネル識別に対してどんなアプロ
ーチをすることも出来なくなるかも知れない。 【0005】信号の復元に対するハードウェア及びコス
トの制約が重要な制限を課する分野の一つに、反響(エ
コー)阻止があり、特にビデオ信号のゴースト消去の分
野がある。ゴースト消去の問題についての優れた検討が
、IEEE Trans. on Consumer
Elec. 誌Vol.CE−25,No.1,(19
79年2月) 所載の W.Ciciora他による
”A Tutorialon Ghost Cance
lling in Television Syste
ms” という文献に見出される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の1つは
、通信チャネルを通過した後に変更を受けた受信信号を
復元する方法及び装置を提供することである。 【0007】本発明のもう1つの目的は、通信チャネル
の特性を識別する方法及び装置を提供することである。 【0008】本発明のもう1つの目的は、エコー又はビ
デオ・ゴースト、並びに存在すべきその他の信号歪(s
ignal distortions)を消去するため
に、受信信号を復元する方法及び装置を提供することで
ある。 【0009】本発明のもう1つの目的は、単純で廉価で
且つ最小の計算処理用ハードウェアを装備すれば足りる
受信信号を復元する方法及び装置を提供することである
。 【0010】更に本発明のもう1つの目的は、テレビ受
信機中でほぼリアルタイム動作の出来る受信信号を復元
する方法及び装置を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の方法では、信号
とチャネルとの相互作用(interaction)
は線形システム理論(linear system t
heory)により記述されるということ以外、通信チ
ャネルの特性に何らの仮定をも設けない。その結果とし
て、チャネルはインパルス応答(impulse re
sponse)によって完全に特性化される。 【0012】テスト信号がチャネル上を送信されると、
受信したテスト信号は歪むか又はその他の変更が生じる
であろう。テスト信号と受信した信号とはチャネル・イ
ンパルス応答によって関係付けられている。 【0013】本発明によれば、テスト信号の標本は、マ
トリクス状に順序付けて並べた標本列の集合によって表
され、このマトリクスは、テスト信号展開行列(tes
t signalevolution matrix)
と呼ばれる。該テスト信号展開行列は、テスト信号が時
間的に展開するやり方で行から行へ(from row
to row) 変化する。受信した信号及びチャネ
ル・インパルス応答の標本はベクトル状に順序付けて並
べることができる。そうすると、チャネル・インパルス
応答標本ベクトルは、テスト信号展開行列の逆行列と受
信信号標本ベクトルとの乗算により直接得ることができ
る。 【0014】こうして得られたチャネル・インパルス応
答関数の標本列(sequence)は、正しい係数値
をフィルタに供給するのに用いられる。受信した信号は
それからフィルタに与えられ、濾波することにより該受
信した信号は復元される。 【0015】この方法はその性質が一般的なものであり
、信号歪のいかなる特定のモデルから得られるものでも
ない。特に、しばしば仮定される単純な遅延モデルや減
衰モデルのようなエコー生成のためのいかなる特定のモ
デルをも前提としない。 【0016】テスト信号が既知であるから、テスト信号
展開行列及びその逆行列も既知である。逆行列の要素(
element) の値の少なくとも幾つかは受信機中
に記憶され、テスト信号展開行列の逆行列と受信信号の
ベクトルとの乗算は、比較的簡単で廉価なハードウェア
を用いて受信機で実行される。 【0017】この方法がテレビジョン受信に応用される
ときには、テスト信号は送信されたビデオ信号の垂直間
隔(vertical interval) 中に含ま
れる。受信されたテスト信号は本発明によって処理され
、こうして得られたチャネル特性はビデオ・フィルタ回
路の係数値の設定に用いられる。フィルタの係数値は垂
直間隔の間に設定されるので、チャネル情報は信号受信
の過程で継続的に更新(update)される。 【0018】 【実施例】チャネル識別の過程はチャネルと伝送された
信号との相互作用に対する線形モデルに基づくもので、
従って受信した信号は、{T(i) }を伝送された信
号Tの標本列、{C(i) }をチャネル・インパルス
応答Cの標本列、{R(i) }を受信した信号すなわ
ちチャネルを通過した後の送信された信号Rの標本列と
するときに、畳込み関数(convolution)
【数5】 によって記述される。この明細書の記述中では指数(i
ndices) i,j,k,L,M,N 等はすべて
整数を表すものとし、小文字は動く指数、大文字はある
特定の値を表すことにする。 【0019】数列{T(i) }及び{R(i) }は
共に、もし信号Tが前以て分かっているならば、例えば
予め定められたテスト信号であるならば、テレビ受信機
にアクセス可能な(accesible) ものである
。そうするとチャネル識別の問題は数列{T(i) }
及び{R(i) }からチャネル・インパルス応答の標
本列{C(i) }を計算する問題に帰着する。 【0020】本発明は、数列{T(i) }をテスト信
号展開行列〔T(m,i)〕(又は単に〔T〕とも書く
)【数6】 に展開することによって数列{C(i) }の計算を行
うものであって、この展開行列は{T(i) }の時間
展開(temporal evolution)に関す
る情報を具現するものである。 【0021】マトリクスの第m行はその各々が{T(i
) }の部分列(sub−sequence)であって
、第1番目の標本T(1) から始まり、数列のm個の
要素(members) を持ち、各行の次の行という
のは前行の部分列に{T(i) }のその次の標本を付
加したものである。茲で数列{C(i) }及び{R(
i) }がそれぞれベクトルC(i) 〕及びR(i)
〕によって表されるとすれば、受信した信号を定義す
る畳込み方程式は R(i) 〕=〔T(m,i) 〕・C(
i) 〕
(2) と書くことができる。 【0022】この方程式は、チャネル・インパルス応答
の標本に対しては両辺に〔T(m,i) 〕の逆行列を
乗算することにより直接解くことができる、すなわち
C(p) 〕=〔T(p,q) 〕−1・R
(q) 〕
(3) である。 【0023】マトリクス〔T(m,i) 〕はテスト信
号Tの標本に含まれ、それ故に前もって分かっているの
で、完全にシステム設計者の制御下にある。その結果と
して、逆行列〔T(p,q) 〕−1も同様にシステム
設計者の制御下にある。〔T〕−1の要素はテレビ受信
機中に記憶されることができ、T−1(p,q) を〔
T(p,q) 〕−1の (p,q)番目の要素とすれ
ば、マトリクスの乗算は C(1) =T−1(1,1) R(1) +T−
1(1,2) R(2) +T−1(1,3) R(3
) −−−, C(2) =T−1(2,1) R(
1) +T−1(2,2) R(2) +T−1(2,
3) R(3) −−−, −−−, 【数7】 というように、数列{R(i) }が受信されるのに
従って継起的な畳込みにより実行できる。 【0024】マトリクス方程式(3) の計算は、〔T
〕の適当な行に追加要素(additional el
ements) を加算して、循環テプリッツ(Toe
plitz)行列といわれる新しいマトリクス〔T〕を
造り出すことによって簡単化できるのであって、これは
各対角線要素がすべて同一で且つ行と列とはすべて循環
的なマトリクスである。循環テプリッツ行列の性質とし
てその逆行列〔T〕−1もまたテプリッツ形になる。従
ってこのマトリクスのある1つの行が他のすべての要素
を生成することができ、それはある特定の行の要素の値
の2番目の(すなわち列の)指数を単にシフトするだけ
でよいのである。テプリッツ行列の循環的な性質により
、逆行列のある1つの行が方程式(3) で表されるす
べての畳込み加算を実行するのに用いられることになる
。数列{C(i) }を生成する畳込みは図1に示す回
路で実行できる。 【0025】図1では、行列〔T〕−1のN個の要素を
もつある特定の行をMとするとき、レジスタ1が数列{
T−1(M,j) }を記憶する。受信した信号標本列
{R(i) }はシフトレジスタ2に記憶される。レジ
スタ1及びシフトレジスタ2のそれぞれのセル(cel
ls) の内容は複数の乗算器3により掛け算され、そ
の積は加算器4により加え合わされる。その加算器4の
出力は、チャネル・インパルス応答の標本列の値C(i
) である。数列{C(i) }の全部が、最初に受信
した信号標本R(1) をシフトレジスタ2の中に記憶
し、C(1) を計算することにより生成できる;すな
わちシフトレジスタ2の中の1つのセルでR(1) を
シフトし、そのR(2) を記憶し、C(2) を計算
する、等々を繰り返すのである。 【0026】計算を実行するもう1つの回路が図2に示
される。茲では読み出し専用メモリ(ROM)10 が
、T−1(p,q) の値及び方程式(3) を計算す
るプログラムを記憶している。ランダムアクセスメモリ
(RAM)11 が、受信した信号Rの標本と、計算過
程での中間結果と、チャネル・インパルス応答Cの標本
とを記憶するのに用いられる。中央処理ユニット(CP
U)12 が、ROM10 に記憶されたプログラムの
制御の下に計算を実行し、その計算結果をRAM11
に書き込む。CPU はまた、受信した信号の標本をR
AM11 に書き込み、チャネル・インパルス応答の値
をRAM11 から読み出すことも制御する。 【0027】システムが種々のチャネル上を送信される
信号に用いられるような場合には、チャネル指定信号も
RAM11 に記憶される。異なるチャネルに対する異
なるチャネル・インパルス応答の値が、使用されている
チャネルに従って計算され、記憶され、読み出される。 【0028】本発明でビデオ・ゴースト消去用にコンピ
ュータ内で実際に使われたテスト信号Tは、sincx
=(sinx)/xであった。この関数は図3に示され
る。sincxという関数は、明確に定義され、チャネ
ルを特性化する適切な高周波コンポネントを含み、その
主要なエッジ(leading edge)は十分低い
値なので先端を切ってしまうエラー(truncati
on error)は許容できる程度である、という利
点を有する。それ以外のテスト信号を用いることも同様
に差し支えない。 【0029】マトリクス〔T〕はテプリッツ形であって
、すべて特定の対角線上の要素の値が相等しいという性
質を持つ。すなわちaij=ai+n,j+n である
。 【0030】逆行列〔T〕−1の計算は、そのサイズを
「頭切り(truncate)」して循環テプリッツ形
に変形することにより、簡単化することができ、受信機
中に必要なメモリの量を大幅に減少させることができる
。これをどういうふうにしてやるかは、図4(A) に
示されている。 【0031】図4(A) に示す例では、数列{T(i
) }は3つの要素{T(1),T(2),T(3)
}を持っている。テスト信号展開行列は 6×6 マト
リクスであって、受信した信号及びチャネルのベクトル
は各々6つの要素を持っている。この例ではテスト信号
の標本中でT(2) が最大値を持っていると仮定する
。行列〔T〕は頭切りされて各行の要素T(2) が該
頭切りされたマトリクスの主対角線上に来るようにする
。図4(A) の点線はマトリクス〔T〕の第1行と最
終列とが除去されることを示す。このことは圧倒的に0
の多い要素から成る行と列とを消去するという効果を持
つ。もしマトリクス〔T〕を、0や小さい値の要素が圧
倒的に多い行と列とを消去することなしに逆転するなら
ば、その結果としての逆行列〔T〕−1はその要素の値
が広範囲にわたり、この逆行列に係わるその後の計算を
極めて困難なものとする。 【0032】頭切りされたマトリクスは次のようにして
循環形に直される。除去された行から要素T(1) を
、図中の矢印aで示すように最終行の最初の場所に置く
。次いで要素T(3) を、図中の矢印bで示すように
最終行の最終列の下に対角線に沿って延長してから、そ
れを図中の矢印cで示すように最初の行に「反射(re
flect) 」する。その結果、マトリクスはテプリ
ッツ形で且つ循環形にもなっている。マトリクスの各列
各行はテスト信号の標本を循環的な順序で含んでいる、
すなわち、もしある列(column)が、最初のテス
ト信号の標本T(1) からスタートしてトラバース(
traverse)され且つこのトラバーサル(tra
versal) が列の最後の要素から該列の最初の要
素へ続くならば、そのときにはテスト信号標本列(se
quence)が順序正しくトラバースされるであろう
。これは各行についても同様である。循環テプリッツ行
列は、もしそれが逆転可能であるならば逆行列もまたテ
プリッツ形である。以後本明細書の記述では、マトリク
ス〔T〕は循環テプリッツ形のテスト信号展開行列を指
すものとする。 【0033】上述のようにして〔T〕から得られた循環
テプリッツ行列は、マトリクスの次数(dimensi
on) よりもマトリクス〔T〕の位数(rank)の
方が小さいこともあり得るので、必ずしも逆転可能では
ない。これは例えばテレビジョン・システム中では起き
ることであって、その理由は標本周波数が最大ビデオ信
号周波数よりもかなり高い、すなわちビデオ信号が過剰
標本化されている(oversampled) からで
ある。NTSC画像信号は約3.85MHz の色サブ
キャリアを持ち、これは約14.3MHz すなわちサ
ブキャリア周波数の4倍、Nyquist 標本化速度
の2倍で標本化されている。これは廉価なフィルタを用
いてしかも標本化された信号のエイリアシング(ali
asing)を避けることを許すものである。 【0034】もし循環テプリッツ行列が固有値分解(e
igenvalue decomposition)を
条件とするものならば、その結果のマトリクス〔λ〕は
対角線形で、その対角線要素はマトリクス〔T〕により
表される線形変換の固有値であろう。マトリクスの次数
よりも位数の方が小さい結果として〔λ〕の対角線要素
のあるものは0となるであろう。 【0035】もしマトリクス〔T〕があるベクトル空間
内の線形変換と考えられるならば、そのとき非0の固有
値はある部分空間(位数空間−rank space−
と呼ばれる)に対応し0値の固有値は別のある部分空間
(零空間−null space−と呼ばれる)に対応
する。本発明にとって重要なこれらの部分空間の性質は
それらが共通要素を持たない(disjoint)こと
であって、その一方から他方への直交写像(ortho
gonal projection) は存在しない。 その結果、〔T〕は逆転可能ではなくなる。その数学的
な詳細は線形代数学の大抵の教科書に出ている。(例え
ば、Paul Shields著Linear Alg
ebra, 1964年Addison−Wesley
社発行.等) 【0036】マトリクス〔T〕の逆転可能性を保証し、
逆行列の要素の大きさの範囲を限定するために、本出願
人は次のような近似技術を発見した。 【0037】テスト信号展開行列〔T〕は固有値分解変
換により変換(transform) されて、〔T〕
の固有値のマトリクス〔λ〕が次のようにして得られる
:すなわち〔E〕を固有値変換とし、〔λ〕を固有値の
マトリクス【数8】 とするとき 〔E〕〔T〕〔E〕−1=〔λ〕 となる。 【0038】一般的には、固有値λ1 からλr まで
は非0となり、固有値λr+1 からλn までは0と
なるであろう。非0固有値の数であるrという値をマト
リクス〔T〕の位数と呼ぶ。マトリクスが逆転可能であ
るためには、その位数がその次数に等しくなければなら
ない。 このことは、〔λ〕の0値の固有値の場所に非0値を置
いた拡大(augmenting)マトリクス〔A〕を
、〔λ〕に付加することにより達成できる。すなわち【
数9】 とするのである。それから固有値分解変換〔E〕を〔A
〕に施して次のようにする: 〔W〕=〔E〕−1〔A〕〔E〕. この新しいマトリクス〔W〕は、〔W〕の各列が〔T〕
の各列とは相関がないという性質を持つ。そこで〔W〕
の任意の列を1つ選んでこれをテスト信号標本列{T(
i) }に加算して新しいテスト信号標本列{T* (
i)}を形成する。この新しい数列{T* }が新しい
テスト信号展開行列〔T* 〕を形成するのに用いられ
て、これは拡大マトリクス〔A〕の非0固有値を持って
いるから常に逆転可能である。のみならず、マトリクス
〔T* 〕が逆転され、方程式 C〕=〔T* 〕−1・R〕
(
4) を解くのに用いられるときには、W〕からの非相
関コンポネントは平均化する方向に向かうであろう。特
定のチャネル・インパルス応答の標本列{C(i) }
は復元フィルタ係数を定めるのに用いられる。入力信号
は濾波されてその結果の出力はチャネルの誘導した歪を
縮小するか又は完全に除去する。時間に亙って生起する
チャネル・インパルス応答の変動を補償するためには、
チャネル・インパルス応答の標本列{C(i) }を繰
り返し再計算してチャネル係数を更新(update)
すればよい。更にまた、図2の回路の説明に関連して述
べた通り、種々の異なるチャネルを通過した信号は、チ
ャネル・インパルス応答の標本の適当な一組をフィルタ
へ通すことにより、同一のフィルタを使用して復元する
ことができる。 【0039】図5はフィルタの一般的概念図である。有
限インパルス応答フィルタ20が、チャネル・インパル
ス応答の標本の数列{C(i) }を図1又は図2のい
ずれかの回路から受信して、フィルタ係数値が設定され
る。フィルタ20の構造は任意であって、システム設計
者は多数の利用可能なデザインの中から通常の技術的ト
レードオフに基づいて選定して宜しい。 【0040】受信した信号標本列{X(i) }は減算
器22の入力点に与えられ、フィルタ20の出力もこれ
に与えられる。茲で入力信号Xはすべての受信した信号
であって、テスト信号Tばかりではない。減算器22の
出力は、受信した信号Xからチャネルの影響を除去して
復元されたところの、送信された信号Yの標本列{Y(
i) }である。 【0041】既に論じたとおり、本発明の方法及び回路
は完全に一般的なもので、チャネル特性やチャネル雑音
やテスト信号やその他これに類似の考察に関する事前の
仮定には依存しない。それは高い雑音免疫性を有し、設
置は容易である。従って茲に示した特定の回路は例示で
あって、本発明の範囲は請求項によって規定されるもの
である。
characteristics) を識別する(id
entify)ための方法及び装置に関し、また通信チ
ャネルにより変更(alter) された信号をチャネ
ル特性情報を用いて復元する(restore) ため
の方法及び装置に関する。 【0002】通信技術は常に、その信号が伝送された通
信チャネルにより変更されたところの信号を復元すると
いう問題を取り扱わなければならない。もし通信チャネ
ルが少なくとも信号変更に関与するパラメータに関して
完全に特性化され(fully character
ized)ているならば、しばしば信号の復元は達成で
きる。従って、通信チャネルの特性を識別するというこ
とが、信号の復元問題のしばしば本質的な構成要因(c
omponent) である。 【0003】 【従来の技術】チャネル識別問題への簡明なアプローチ
というのは、該チャネル上に既知の信号を送り出し、該
チャネルを通過した後の送信された信号を受信すること
である。最初に送出された信号を受け取った信号と比較
すれば、チャネル特性のモデルはこの比較によって明ら
かにされる。 【0004】チャネル識別がリアルタイムで、あるいは
殆どリアルタイムに近く実行されようとするならば、計
算処理の負担は尨大なものである。実用上の多くの場合
に、ハードウェア及びコストの制約は、装備されるチャ
ネル識別機構(channel identific
ation scheme)にかなりの妥協を必要とし
、リアルタイムでのチャネル識別に対してどんなアプロ
ーチをすることも出来なくなるかも知れない。 【0005】信号の復元に対するハードウェア及びコス
トの制約が重要な制限を課する分野の一つに、反響(エ
コー)阻止があり、特にビデオ信号のゴースト消去の分
野がある。ゴースト消去の問題についての優れた検討が
、IEEE Trans. on Consumer
Elec. 誌Vol.CE−25,No.1,(19
79年2月) 所載の W.Ciciora他による
”A Tutorialon Ghost Cance
lling in Television Syste
ms” という文献に見出される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の1つは
、通信チャネルを通過した後に変更を受けた受信信号を
復元する方法及び装置を提供することである。 【0007】本発明のもう1つの目的は、通信チャネル
の特性を識別する方法及び装置を提供することである。 【0008】本発明のもう1つの目的は、エコー又はビ
デオ・ゴースト、並びに存在すべきその他の信号歪(s
ignal distortions)を消去するため
に、受信信号を復元する方法及び装置を提供することで
ある。 【0009】本発明のもう1つの目的は、単純で廉価で
且つ最小の計算処理用ハードウェアを装備すれば足りる
受信信号を復元する方法及び装置を提供することである
。 【0010】更に本発明のもう1つの目的は、テレビ受
信機中でほぼリアルタイム動作の出来る受信信号を復元
する方法及び装置を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の方法では、信号
とチャネルとの相互作用(interaction)
は線形システム理論(linear system t
heory)により記述されるということ以外、通信チ
ャネルの特性に何らの仮定をも設けない。その結果とし
て、チャネルはインパルス応答(impulse re
sponse)によって完全に特性化される。 【0012】テスト信号がチャネル上を送信されると、
受信したテスト信号は歪むか又はその他の変更が生じる
であろう。テスト信号と受信した信号とはチャネル・イ
ンパルス応答によって関係付けられている。 【0013】本発明によれば、テスト信号の標本は、マ
トリクス状に順序付けて並べた標本列の集合によって表
され、このマトリクスは、テスト信号展開行列(tes
t signalevolution matrix)
と呼ばれる。該テスト信号展開行列は、テスト信号が時
間的に展開するやり方で行から行へ(from row
to row) 変化する。受信した信号及びチャネ
ル・インパルス応答の標本はベクトル状に順序付けて並
べることができる。そうすると、チャネル・インパルス
応答標本ベクトルは、テスト信号展開行列の逆行列と受
信信号標本ベクトルとの乗算により直接得ることができ
る。 【0014】こうして得られたチャネル・インパルス応
答関数の標本列(sequence)は、正しい係数値
をフィルタに供給するのに用いられる。受信した信号は
それからフィルタに与えられ、濾波することにより該受
信した信号は復元される。 【0015】この方法はその性質が一般的なものであり
、信号歪のいかなる特定のモデルから得られるものでも
ない。特に、しばしば仮定される単純な遅延モデルや減
衰モデルのようなエコー生成のためのいかなる特定のモ
デルをも前提としない。 【0016】テスト信号が既知であるから、テスト信号
展開行列及びその逆行列も既知である。逆行列の要素(
element) の値の少なくとも幾つかは受信機中
に記憶され、テスト信号展開行列の逆行列と受信信号の
ベクトルとの乗算は、比較的簡単で廉価なハードウェア
を用いて受信機で実行される。 【0017】この方法がテレビジョン受信に応用される
ときには、テスト信号は送信されたビデオ信号の垂直間
隔(vertical interval) 中に含ま
れる。受信されたテスト信号は本発明によって処理され
、こうして得られたチャネル特性はビデオ・フィルタ回
路の係数値の設定に用いられる。フィルタの係数値は垂
直間隔の間に設定されるので、チャネル情報は信号受信
の過程で継続的に更新(update)される。 【0018】 【実施例】チャネル識別の過程はチャネルと伝送された
信号との相互作用に対する線形モデルに基づくもので、
従って受信した信号は、{T(i) }を伝送された信
号Tの標本列、{C(i) }をチャネル・インパルス
応答Cの標本列、{R(i) }を受信した信号すなわ
ちチャネルを通過した後の送信された信号Rの標本列と
するときに、畳込み関数(convolution)
【数5】 によって記述される。この明細書の記述中では指数(i
ndices) i,j,k,L,M,N 等はすべて
整数を表すものとし、小文字は動く指数、大文字はある
特定の値を表すことにする。 【0019】数列{T(i) }及び{R(i) }は
共に、もし信号Tが前以て分かっているならば、例えば
予め定められたテスト信号であるならば、テレビ受信機
にアクセス可能な(accesible) ものである
。そうするとチャネル識別の問題は数列{T(i) }
及び{R(i) }からチャネル・インパルス応答の標
本列{C(i) }を計算する問題に帰着する。 【0020】本発明は、数列{T(i) }をテスト信
号展開行列〔T(m,i)〕(又は単に〔T〕とも書く
)【数6】 に展開することによって数列{C(i) }の計算を行
うものであって、この展開行列は{T(i) }の時間
展開(temporal evolution)に関す
る情報を具現するものである。 【0021】マトリクスの第m行はその各々が{T(i
) }の部分列(sub−sequence)であって
、第1番目の標本T(1) から始まり、数列のm個の
要素(members) を持ち、各行の次の行という
のは前行の部分列に{T(i) }のその次の標本を付
加したものである。茲で数列{C(i) }及び{R(
i) }がそれぞれベクトルC(i) 〕及びR(i)
〕によって表されるとすれば、受信した信号を定義す
る畳込み方程式は R(i) 〕=〔T(m,i) 〕・C(
i) 〕
(2) と書くことができる。 【0022】この方程式は、チャネル・インパルス応答
の標本に対しては両辺に〔T(m,i) 〕の逆行列を
乗算することにより直接解くことができる、すなわち
C(p) 〕=〔T(p,q) 〕−1・R
(q) 〕
(3) である。 【0023】マトリクス〔T(m,i) 〕はテスト信
号Tの標本に含まれ、それ故に前もって分かっているの
で、完全にシステム設計者の制御下にある。その結果と
して、逆行列〔T(p,q) 〕−1も同様にシステム
設計者の制御下にある。〔T〕−1の要素はテレビ受信
機中に記憶されることができ、T−1(p,q) を〔
T(p,q) 〕−1の (p,q)番目の要素とすれ
ば、マトリクスの乗算は C(1) =T−1(1,1) R(1) +T−
1(1,2) R(2) +T−1(1,3) R(3
) −−−, C(2) =T−1(2,1) R(
1) +T−1(2,2) R(2) +T−1(2,
3) R(3) −−−, −−−, 【数7】 というように、数列{R(i) }が受信されるのに
従って継起的な畳込みにより実行できる。 【0024】マトリクス方程式(3) の計算は、〔T
〕の適当な行に追加要素(additional el
ements) を加算して、循環テプリッツ(Toe
plitz)行列といわれる新しいマトリクス〔T〕を
造り出すことによって簡単化できるのであって、これは
各対角線要素がすべて同一で且つ行と列とはすべて循環
的なマトリクスである。循環テプリッツ行列の性質とし
てその逆行列〔T〕−1もまたテプリッツ形になる。従
ってこのマトリクスのある1つの行が他のすべての要素
を生成することができ、それはある特定の行の要素の値
の2番目の(すなわち列の)指数を単にシフトするだけ
でよいのである。テプリッツ行列の循環的な性質により
、逆行列のある1つの行が方程式(3) で表されるす
べての畳込み加算を実行するのに用いられることになる
。数列{C(i) }を生成する畳込みは図1に示す回
路で実行できる。 【0025】図1では、行列〔T〕−1のN個の要素を
もつある特定の行をMとするとき、レジスタ1が数列{
T−1(M,j) }を記憶する。受信した信号標本列
{R(i) }はシフトレジスタ2に記憶される。レジ
スタ1及びシフトレジスタ2のそれぞれのセル(cel
ls) の内容は複数の乗算器3により掛け算され、そ
の積は加算器4により加え合わされる。その加算器4の
出力は、チャネル・インパルス応答の標本列の値C(i
) である。数列{C(i) }の全部が、最初に受信
した信号標本R(1) をシフトレジスタ2の中に記憶
し、C(1) を計算することにより生成できる;すな
わちシフトレジスタ2の中の1つのセルでR(1) を
シフトし、そのR(2) を記憶し、C(2) を計算
する、等々を繰り返すのである。 【0026】計算を実行するもう1つの回路が図2に示
される。茲では読み出し専用メモリ(ROM)10 が
、T−1(p,q) の値及び方程式(3) を計算す
るプログラムを記憶している。ランダムアクセスメモリ
(RAM)11 が、受信した信号Rの標本と、計算過
程での中間結果と、チャネル・インパルス応答Cの標本
とを記憶するのに用いられる。中央処理ユニット(CP
U)12 が、ROM10 に記憶されたプログラムの
制御の下に計算を実行し、その計算結果をRAM11
に書き込む。CPU はまた、受信した信号の標本をR
AM11 に書き込み、チャネル・インパルス応答の値
をRAM11 から読み出すことも制御する。 【0027】システムが種々のチャネル上を送信される
信号に用いられるような場合には、チャネル指定信号も
RAM11 に記憶される。異なるチャネルに対する異
なるチャネル・インパルス応答の値が、使用されている
チャネルに従って計算され、記憶され、読み出される。 【0028】本発明でビデオ・ゴースト消去用にコンピ
ュータ内で実際に使われたテスト信号Tは、sincx
=(sinx)/xであった。この関数は図3に示され
る。sincxという関数は、明確に定義され、チャネ
ルを特性化する適切な高周波コンポネントを含み、その
主要なエッジ(leading edge)は十分低い
値なので先端を切ってしまうエラー(truncati
on error)は許容できる程度である、という利
点を有する。それ以外のテスト信号を用いることも同様
に差し支えない。 【0029】マトリクス〔T〕はテプリッツ形であって
、すべて特定の対角線上の要素の値が相等しいという性
質を持つ。すなわちaij=ai+n,j+n である
。 【0030】逆行列〔T〕−1の計算は、そのサイズを
「頭切り(truncate)」して循環テプリッツ形
に変形することにより、簡単化することができ、受信機
中に必要なメモリの量を大幅に減少させることができる
。これをどういうふうにしてやるかは、図4(A) に
示されている。 【0031】図4(A) に示す例では、数列{T(i
) }は3つの要素{T(1),T(2),T(3)
}を持っている。テスト信号展開行列は 6×6 マト
リクスであって、受信した信号及びチャネルのベクトル
は各々6つの要素を持っている。この例ではテスト信号
の標本中でT(2) が最大値を持っていると仮定する
。行列〔T〕は頭切りされて各行の要素T(2) が該
頭切りされたマトリクスの主対角線上に来るようにする
。図4(A) の点線はマトリクス〔T〕の第1行と最
終列とが除去されることを示す。このことは圧倒的に0
の多い要素から成る行と列とを消去するという効果を持
つ。もしマトリクス〔T〕を、0や小さい値の要素が圧
倒的に多い行と列とを消去することなしに逆転するなら
ば、その結果としての逆行列〔T〕−1はその要素の値
が広範囲にわたり、この逆行列に係わるその後の計算を
極めて困難なものとする。 【0032】頭切りされたマトリクスは次のようにして
循環形に直される。除去された行から要素T(1) を
、図中の矢印aで示すように最終行の最初の場所に置く
。次いで要素T(3) を、図中の矢印bで示すように
最終行の最終列の下に対角線に沿って延長してから、そ
れを図中の矢印cで示すように最初の行に「反射(re
flect) 」する。その結果、マトリクスはテプリ
ッツ形で且つ循環形にもなっている。マトリクスの各列
各行はテスト信号の標本を循環的な順序で含んでいる、
すなわち、もしある列(column)が、最初のテス
ト信号の標本T(1) からスタートしてトラバース(
traverse)され且つこのトラバーサル(tra
versal) が列の最後の要素から該列の最初の要
素へ続くならば、そのときにはテスト信号標本列(se
quence)が順序正しくトラバースされるであろう
。これは各行についても同様である。循環テプリッツ行
列は、もしそれが逆転可能であるならば逆行列もまたテ
プリッツ形である。以後本明細書の記述では、マトリク
ス〔T〕は循環テプリッツ形のテスト信号展開行列を指
すものとする。 【0033】上述のようにして〔T〕から得られた循環
テプリッツ行列は、マトリクスの次数(dimensi
on) よりもマトリクス〔T〕の位数(rank)の
方が小さいこともあり得るので、必ずしも逆転可能では
ない。これは例えばテレビジョン・システム中では起き
ることであって、その理由は標本周波数が最大ビデオ信
号周波数よりもかなり高い、すなわちビデオ信号が過剰
標本化されている(oversampled) からで
ある。NTSC画像信号は約3.85MHz の色サブ
キャリアを持ち、これは約14.3MHz すなわちサ
ブキャリア周波数の4倍、Nyquist 標本化速度
の2倍で標本化されている。これは廉価なフィルタを用
いてしかも標本化された信号のエイリアシング(ali
asing)を避けることを許すものである。 【0034】もし循環テプリッツ行列が固有値分解(e
igenvalue decomposition)を
条件とするものならば、その結果のマトリクス〔λ〕は
対角線形で、その対角線要素はマトリクス〔T〕により
表される線形変換の固有値であろう。マトリクスの次数
よりも位数の方が小さい結果として〔λ〕の対角線要素
のあるものは0となるであろう。 【0035】もしマトリクス〔T〕があるベクトル空間
内の線形変換と考えられるならば、そのとき非0の固有
値はある部分空間(位数空間−rank space−
と呼ばれる)に対応し0値の固有値は別のある部分空間
(零空間−null space−と呼ばれる)に対応
する。本発明にとって重要なこれらの部分空間の性質は
それらが共通要素を持たない(disjoint)こと
であって、その一方から他方への直交写像(ortho
gonal projection) は存在しない。 その結果、〔T〕は逆転可能ではなくなる。その数学的
な詳細は線形代数学の大抵の教科書に出ている。(例え
ば、Paul Shields著Linear Alg
ebra, 1964年Addison−Wesley
社発行.等) 【0036】マトリクス〔T〕の逆転可能性を保証し、
逆行列の要素の大きさの範囲を限定するために、本出願
人は次のような近似技術を発見した。 【0037】テスト信号展開行列〔T〕は固有値分解変
換により変換(transform) されて、〔T〕
の固有値のマトリクス〔λ〕が次のようにして得られる
:すなわち〔E〕を固有値変換とし、〔λ〕を固有値の
マトリクス【数8】 とするとき 〔E〕〔T〕〔E〕−1=〔λ〕 となる。 【0038】一般的には、固有値λ1 からλr まで
は非0となり、固有値λr+1 からλn までは0と
なるであろう。非0固有値の数であるrという値をマト
リクス〔T〕の位数と呼ぶ。マトリクスが逆転可能であ
るためには、その位数がその次数に等しくなければなら
ない。 このことは、〔λ〕の0値の固有値の場所に非0値を置
いた拡大(augmenting)マトリクス〔A〕を
、〔λ〕に付加することにより達成できる。すなわち【
数9】 とするのである。それから固有値分解変換〔E〕を〔A
〕に施して次のようにする: 〔W〕=〔E〕−1〔A〕〔E〕. この新しいマトリクス〔W〕は、〔W〕の各列が〔T〕
の各列とは相関がないという性質を持つ。そこで〔W〕
の任意の列を1つ選んでこれをテスト信号標本列{T(
i) }に加算して新しいテスト信号標本列{T* (
i)}を形成する。この新しい数列{T* }が新しい
テスト信号展開行列〔T* 〕を形成するのに用いられ
て、これは拡大マトリクス〔A〕の非0固有値を持って
いるから常に逆転可能である。のみならず、マトリクス
〔T* 〕が逆転され、方程式 C〕=〔T* 〕−1・R〕
(
4) を解くのに用いられるときには、W〕からの非相
関コンポネントは平均化する方向に向かうであろう。特
定のチャネル・インパルス応答の標本列{C(i) }
は復元フィルタ係数を定めるのに用いられる。入力信号
は濾波されてその結果の出力はチャネルの誘導した歪を
縮小するか又は完全に除去する。時間に亙って生起する
チャネル・インパルス応答の変動を補償するためには、
チャネル・インパルス応答の標本列{C(i) }を繰
り返し再計算してチャネル係数を更新(update)
すればよい。更にまた、図2の回路の説明に関連して述
べた通り、種々の異なるチャネルを通過した信号は、チ
ャネル・インパルス応答の標本の適当な一組をフィルタ
へ通すことにより、同一のフィルタを使用して復元する
ことができる。 【0039】図5はフィルタの一般的概念図である。有
限インパルス応答フィルタ20が、チャネル・インパル
ス応答の標本の数列{C(i) }を図1又は図2のい
ずれかの回路から受信して、フィルタ係数値が設定され
る。フィルタ20の構造は任意であって、システム設計
者は多数の利用可能なデザインの中から通常の技術的ト
レードオフに基づいて選定して宜しい。 【0040】受信した信号標本列{X(i) }は減算
器22の入力点に与えられ、フィルタ20の出力もこれ
に与えられる。茲で入力信号Xはすべての受信した信号
であって、テスト信号Tばかりではない。減算器22の
出力は、受信した信号Xからチャネルの影響を除去して
復元されたところの、送信された信号Yの標本列{Y(
i) }である。 【0041】既に論じたとおり、本発明の方法及び回路
は完全に一般的なもので、チャネル特性やチャネル雑音
やテスト信号やその他これに類似の考察に関する事前の
仮定には依存しない。それは高い雑音免疫性を有し、設
置は容易である。従って茲に示した特定の回路は例示で
あって、本発明の範囲は請求項によって規定されるもの
である。
【図1】図1は、通信チャネルのインパルス応答の値を
計算する回路の概略図である。
計算する回路の概略図である。
【図2】図2は、通信チャネルのインパルス応答の値を
計算するもう1つの回路の概略図である。
計算するもう1つの回路の概略図である。
【図3】図3は、本発明を実行するのに用いるテスト信
号のグラフを示す図である。
号のグラフを示す図である。
【図4】図4(A) 及び図4(B) は、テスト信号
展開行列がどのようにして循環テプリッツ形に直される
かを説明する図である。
展開行列がどのようにして循環テプリッツ形に直される
かを説明する図である。
【図5】図5は、本発明を実行するのに用いるフィルタ
配置の概略図である。
配置の概略図である。
1 レジスタ
2 シフトレジスタ
3 乗算器
4 加算器
10 読み出し専用メモリ(ROM) 11 ラン
ダムアクセスメモリ(RAM) 12 中央処理ユニ
ット(CPU) 20 有限インパルス応答フィルタ 22 減算器
ダムアクセスメモリ(RAM) 12 中央処理ユニ
ット(CPU) 20 有限インパルス応答フィルタ 22 減算器
Claims (10)
- 【請求項1】 識別しようとする通信チャネル上にテ
スト信号Tを送出するための送信機と、通信チャネルを
通過した後のテスト信号Tである信号Rを受信する受信
機とを有する通信チャネル識別システムにおいて、この
システムは、チャネル値の数列を表す数式【数1】 を計算するための計算手段を有して成り、この数式にあ
っては、テスト信号展開行列を表すマトリクス【数2】 の逆行列の (p,q)番目の要素をT−1(p,q)
で表し、{T(i) }を送出されたテスト信号の値
の数列とし、{R(i) }を受信したテスト信号の値
の数列とするものであることを特徴とする通信チャネル
識別システム。 - 【請求項2】 T−1(p,q) は、テスト信号展
開行列から得られた循環テプリッツ行列の逆行列の (
p,q)番目の要素を表すこと、及び該システムは、テ
プリッツ形の逆行列を用いることにより生じたエラーを
持つ要素の少なくとも幾つかを、数列{C(m) }か
らディスカードする手段を有することを特徴とする請求
項1に記載の通信チャネル識別システム。 - 【請求項3】 T−1(p,q) は、テスト信号展
開行列に加算された信号展開行列の各行とは相関のない
コンポネントにより定義されたところの、テスト信号展
開行列から導かれたマトリクス〔T* 〕の逆行列の
(p,q)番目の要素を表すことを特徴とする請求項1
又は2に記載の通信チャネル識別システム。 - 【請求項4】 T−1(p,q) は、〔T* 〕の
上の方からある数の行を除去し、また右の方から同数の
列を除去することによって、マトリクス〔T* 〕から
導かれたマトリクスの (p,q)番目の要素を表すこ
とを特徴とする請求項3に記載の通信チャネル識別シス
テム。 - 【請求項5】 通信チャネルはビデオ・チャネルであ
り、テスト信号はビデオ・テスト信号であることを特徴
とする請求項1ないし4のうちのいずれか1項に記載の
通信チャネル識別システム。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のうちのいずれか1
項に記載の通信チャネル識別システムを使用して、信号
からチャネルが誘導した歪を除去するシステムにおいて
、該システムは、チャネル上を伝送された信号を、計算
されたチャネル値の数列{C(p) }から定められた
フィルタ係数に従って濾波するための手段を有すること
を特徴とするチャネルが誘導した歪を信号から除去する
システム。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のうちのいずれか1
項により定義されたシステムで使用するのに適すること
を特徴とする受信機。 - 【請求項8】 1つより多いチャネルに対して計算さ
れたチャネル・インパルス応答の標本を記憶するための
手段を有し、また、上記計算手段は、多数チャネルの信
号の復元を許容するようにチャネル・インパルス応答の
標本を計算するのに有効であることを特徴とする請求項
7に記載の受信機。 - 【請求項9】 識別しようとする通信チャネル上にテ
スト信号Tを送出することと、通信チャネルを通過した
後のテスト信号Tである信号Rを受信することと、チャ
ネル値の数列を表す数式 【数3】 を計算することとを含んで成り、この数式にあっては、
T−1(p,q) をテスト信号展開行列を表すマトリ
クス【数4】 の逆行列の (p,q)番目の要素とし、{T(i)
}を送出されたテスト信号の値の数列とし、{R(i)
}を受信したテスト信号の値の数列としたものである
ことを特徴とする通信チャネルを識別する方法。 - 【請求項10】 マトリクス〔T〕を循環テプリッツ
形で書き表すこと、及びマトリクス〔T〕を逆転してこ
れもやはりテプリッツ形の逆行列〔T−1〕を形成する
ことと、テプリッツ形の逆行列〔T−1〕を使用してチ
ャネル値の数列{C(p) }を計算することと、テプ
リッツ形の逆行列〔T−1〕を用いることにより生じた
エラーを持つところの{C(m) }の要素の少なくと
も幾つかをディスカードすることとを含む請求項9に記
載の通信チャネルを識別する方法。
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JPH04260223A true JPH04260223A (ja) | 1992-09-16 |
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