JPH04259615A - エンジンの動弁装置 - Google Patents
エンジンの動弁装置Info
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- JPH04259615A JPH04259615A JP3041040A JP4104091A JPH04259615A JP H04259615 A JPH04259615 A JP H04259615A JP 3041040 A JP3041040 A JP 3041040A JP 4104091 A JP4104091 A JP 4104091A JP H04259615 A JPH04259615 A JP H04259615A
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims abstract description 33
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの動弁装置に
係り、さらに詳しくは、吸気弁あるいは排気弁を電気的
駆動手段によって開閉するようにしたエンジンの動弁装
置に関する。
係り、さらに詳しくは、吸気弁あるいは排気弁を電気的
駆動手段によって開閉するようにしたエンジンの動弁装
置に関する。
【0002】
【背景技術】従来、エンジンの吸気もしくは排気弁は、
エンジンによって駆動されるカム機構を用いて機械的に
開閉するのが一般的であったが、このようにカム機構に
よって機械的に弁の開閉をする場合には、エンジンの機
械抵抗が増大することから、エンジンの出力特性上得策
でなく、このため、近年、ソレノイド等の電気的駆動手
段を用いて直接的に弁を開閉するいわゆる電気的動弁機
構を採用する傾向になってきた(例えば、特開昭58−
183805号公報参照)。しかし、この公知例の如く
ソレノイド等の電気的駆動手段によって直接的に弁を開
閉駆動する場合には、該電気的駆動手段には、その作動
特性上、変位量を大きくとればそれだけその作動応答性
が悪化し、作動騒音が高くなるという不都合があり、こ
のため、バルブリフト量を大きくとることができず、結
果的に、エンジンの吸排気特性が悪化するという不都合
があった。
エンジンによって駆動されるカム機構を用いて機械的に
開閉するのが一般的であったが、このようにカム機構に
よって機械的に弁の開閉をする場合には、エンジンの機
械抵抗が増大することから、エンジンの出力特性上得策
でなく、このため、近年、ソレノイド等の電気的駆動手
段を用いて直接的に弁を開閉するいわゆる電気的動弁機
構を採用する傾向になってきた(例えば、特開昭58−
183805号公報参照)。しかし、この公知例の如く
ソレノイド等の電気的駆動手段によって直接的に弁を開
閉駆動する場合には、該電気的駆動手段には、その作動
特性上、変位量を大きくとればそれだけその作動応答性
が悪化し、作動騒音が高くなるという不都合があり、こ
のため、バルブリフト量を大きくとることができず、結
果的に、エンジンの吸排気特性が悪化するという不都合
があった。
【0003】かかる問題点を解決するため、最近になっ
て、エンジンの吸気もしくは排気弁と該弁を電気的に開
閉駆動する(圧電素子等から成る)電気的駆動手段との
間に、非圧縮性流体を用いた変位増幅機構を介設して電
気的駆動手段の変位を増幅して弁側に伝達するようにし
たエンジンの動弁装置が提案されている(特開昭61−
58909号公報参照)。
て、エンジンの吸気もしくは排気弁と該弁を電気的に開
閉駆動する(圧電素子等から成る)電気的駆動手段との
間に、非圧縮性流体を用いた変位増幅機構を介設して電
気的駆動手段の変位を増幅して弁側に伝達するようにし
たエンジンの動弁装置が提案されている(特開昭61−
58909号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−58
909号公報に記載されている発明によれば、確かに、
電気的駆動手段の作動ストロークを増大させることなく
弁のバルブリフト量を増大させることは可能であると考
えられる。しかしながら、この発明では、「第1のピス
トンが摺動する第1室と該第1室に連通し且つ該第1の
ピストンより小さい受圧面積を持つ第2のピストンが摺
動する第2室内にそれぞれ非圧縮性流体を単に充填封入
する」という手段が採用されていることから、第1,第
2のピストンが摺動することに鑑みれば、非圧縮性流体
(作動流体)の外部への漏洩を完全に防止することは不
可能であり、これがため、経時的に作動流体が減少して
弁を当初と同様に作動させることが困難となり、経時的
に吸排気特性が悪化するおそれがあるという不都合を有
していた。かかる場合に、第1室,第2室内に常時作動
流体を外部から供給するようにすることが考えられるが
、このようにすると、ピストンの移動により作動流体(
室内)に負圧が生じた場合に、外部から作動流体が過剰
に室内に流入して作動流体の圧力が異常に上昇し、ピス
トンひいては弁の動きが規制されて吸気あるいは排気を
円滑に行なえなくなるおそれがあるという不都合がある
。
909号公報に記載されている発明によれば、確かに、
電気的駆動手段の作動ストロークを増大させることなく
弁のバルブリフト量を増大させることは可能であると考
えられる。しかしながら、この発明では、「第1のピス
トンが摺動する第1室と該第1室に連通し且つ該第1の
ピストンより小さい受圧面積を持つ第2のピストンが摺
動する第2室内にそれぞれ非圧縮性流体を単に充填封入
する」という手段が採用されていることから、第1,第
2のピストンが摺動することに鑑みれば、非圧縮性流体
(作動流体)の外部への漏洩を完全に防止することは不
可能であり、これがため、経時的に作動流体が減少して
弁を当初と同様に作動させることが困難となり、経時的
に吸排気特性が悪化するおそれがあるという不都合を有
していた。かかる場合に、第1室,第2室内に常時作動
流体を外部から供給するようにすることが考えられるが
、このようにすると、ピストンの移動により作動流体(
室内)に負圧が生じた場合に、外部から作動流体が過剰
に室内に流入して作動流体の圧力が異常に上昇し、ピス
トンひいては弁の動きが規制されて吸気あるいは排気を
円滑に行なえなくなるおそれがあるという不都合がある
。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに、吸気弁あるいは排気弁の動き
を運転状況に応じて且つ所望のタイミングで制御し得る
とともに、弁の経時的な動作の不確実性に起因して吸排
気特性が悪化するのを抑制することが可能なエンジンの
動弁装置を提供することにある。
不都合を改善し、とくに、吸気弁あるいは排気弁の動き
を運転状況に応じて且つ所望のタイミングで制御し得る
とともに、弁の経時的な動作の不確実性に起因して吸排
気特性が悪化するのを抑制することが可能なエンジンの
動弁装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気弁もしく
は排気弁の移動方向に沿って変位し該弁を開閉駆動する
ための電気的駆動手段と、この電気的駆動手段と前記弁
との間に介設されるとともに,電気的駆動手段の変位量
を所定の倍率で増幅して前記弁に伝達する変位増幅機構
とを備えている。そして、当該変位増幅機構が、電気的
駆動手段側の第1室内に摺動可能に設けられた第1のピ
ストンと、第1室に連通する弁側の第2室内に摺動可能
に設けられ且つ第1のピストンより小さい受圧面積を有
する第2のピストンとを有し、第1のピストンと第2の
ピストンとの間に形成される流体収容室内に非圧縮性の
作動流体が充填されて構成されている。さらに、流体収
容室に外部から連通可能な作動流体補給通路が設けられ
るとともに、この作動流体補給通路の一部が第2のピス
トンの所定箇所に形成されている、という構成を採って
いる。これによって、前述した目的を達成しようとする
ものである。
は排気弁の移動方向に沿って変位し該弁を開閉駆動する
ための電気的駆動手段と、この電気的駆動手段と前記弁
との間に介設されるとともに,電気的駆動手段の変位量
を所定の倍率で増幅して前記弁に伝達する変位増幅機構
とを備えている。そして、当該変位増幅機構が、電気的
駆動手段側の第1室内に摺動可能に設けられた第1のピ
ストンと、第1室に連通する弁側の第2室内に摺動可能
に設けられ且つ第1のピストンより小さい受圧面積を有
する第2のピストンとを有し、第1のピストンと第2の
ピストンとの間に形成される流体収容室内に非圧縮性の
作動流体が充填されて構成されている。さらに、流体収
容室に外部から連通可能な作動流体補給通路が設けられ
るとともに、この作動流体補給通路の一部が第2のピス
トンの所定箇所に形成されている、という構成を採って
いる。これによって、前述した目的を達成しようとする
ものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0008】図1には、図示しない吸気ポートの開閉を
行なう吸気弁の動弁装置1が示されている。この動弁装
置1は、シリンダヘッド10に設けられたガイド部材5
に沿って図中矢印A,B方向に往復移動可能な吸気弁2
の移動方向に沿って変位し該吸気弁2を開閉駆動する電
気的駆動手段3と、この電気的駆動手段3と吸気弁2と
の間に介設され、電気的駆動手段3の変位量を所定の倍
率で増幅して吸気弁2に伝達する変位増幅機構4とを含
んで構成されている。
行なう吸気弁の動弁装置1が示されている。この動弁装
置1は、シリンダヘッド10に設けられたガイド部材5
に沿って図中矢印A,B方向に往復移動可能な吸気弁2
の移動方向に沿って変位し該吸気弁2を開閉駆動する電
気的駆動手段3と、この電気的駆動手段3と吸気弁2と
の間に介設され、電気的駆動手段3の変位量を所定の倍
率で増幅して吸気弁2に伝達する変位増幅機構4とを含
んで構成されている。
【0009】吸気弁2は、実際には、図示しない吸気ポ
ートの図示しないシリンダブロック側の入口を開閉し得
る位置に設けられている。この吸気弁2は、そのシリン
ダヘッド10側(図1における上側)にプランジャ6が
一体的に設けられ、本実施例では、このプランジャ6の
上端の部分が、変位増幅機構4の要部を成す第2のピス
トン7を構成している。このプランジャ6及び吸気弁2
は、第2のピストン7の下方の部分に固定されたストッ
パ8に図における下方から嵌合する一方のばね押さえ9
とガイド部材5に装備された他方のばね押さえ11との
間に介設された圧縮コイルばねから成るバルブリターン
スプリング12によって、図中矢印A方向に付勢されて
いる。図1の状態が、このバルブリターンスプリング1
2が最大限伸びた状態を示す。
ートの図示しないシリンダブロック側の入口を開閉し得
る位置に設けられている。この吸気弁2は、そのシリン
ダヘッド10側(図1における上側)にプランジャ6が
一体的に設けられ、本実施例では、このプランジャ6の
上端の部分が、変位増幅機構4の要部を成す第2のピス
トン7を構成している。このプランジャ6及び吸気弁2
は、第2のピストン7の下方の部分に固定されたストッ
パ8に図における下方から嵌合する一方のばね押さえ9
とガイド部材5に装備された他方のばね押さえ11との
間に介設された圧縮コイルばねから成るバルブリターン
スプリング12によって、図中矢印A方向に付勢されて
いる。図1の状態が、このバルブリターンスプリング1
2が最大限伸びた状態を示す。
【0010】前記変位増幅機構4は、その内部に第1室
13が形成された有底円筒状のシリンダ14と、第1室
13内に摺動可能に装備された第1のピストン15とを
含んで構成されている。そして、シリンダ14の底面中
央には、前述した第2のピストン7の直径とほぼ同一径
の孔から成る第2室16が形成されており、この第2室
16の内部に第2のピストン7が摺動可能に装備されて
いる。ここで、図1では、バルブリフトが「0」で第2
のピストンが上がりきった状態が示されている。シリン
ダ14内部の第1室13と、シリンダ14の底面に形成
された第2室17とは当然に連通しており、当該両室1
3,17部分の第1のピストン15と第2のピストン7
との間には流体収容室18が形成され、この流体収容室
18内には、非圧縮性の作動流体としてのオイルが充填
されている。また、第1のピストン15は、板ばねから
成るピストンリターンスプリング19により、図の矢印
A方向に付勢されている。
13が形成された有底円筒状のシリンダ14と、第1室
13内に摺動可能に装備された第1のピストン15とを
含んで構成されている。そして、シリンダ14の底面中
央には、前述した第2のピストン7の直径とほぼ同一径
の孔から成る第2室16が形成されており、この第2室
16の内部に第2のピストン7が摺動可能に装備されて
いる。ここで、図1では、バルブリフトが「0」で第2
のピストンが上がりきった状態が示されている。シリン
ダ14内部の第1室13と、シリンダ14の底面に形成
された第2室17とは当然に連通しており、当該両室1
3,17部分の第1のピストン15と第2のピストン7
との間には流体収容室18が形成され、この流体収容室
18内には、非圧縮性の作動流体としてのオイルが充填
されている。また、第1のピストン15は、板ばねから
成るピストンリターンスプリング19により、図の矢印
A方向に付勢されている。
【0011】さらに、本実施例では、流体収容室18に
外部から連通可能な作動流体補給通路20が設けられて
いる。この作動流体補給通路20は、第1室13からシ
リンダ14の一部を介して第2室16に至る断面L字状
の第1通路部20Aと、この第1通路部20Aの第2室
16側に対応する位置の第2のピストン7部分に形成さ
れたリング状の溝から成る第2通路部20Bと、この第
2通路部20Bを介して第1通路部20Aと反対側のシ
リンダ14部分に第2通路部20Bと対応して形成され
た第3通路部20Cとを含んで構成されている。そして
、この第3通路部20Cの図における左端部には、外部
から作動流体補給通路20側へのオイルの流れのみを許
容し、反対向きの流れを阻止する逆止弁21が設けられ
ている。この逆止弁21の図における左方には、図示し
ないオイル供給手段に接続されたオイル通路が設けられ
ている。
外部から連通可能な作動流体補給通路20が設けられて
いる。この作動流体補給通路20は、第1室13からシ
リンダ14の一部を介して第2室16に至る断面L字状
の第1通路部20Aと、この第1通路部20Aの第2室
16側に対応する位置の第2のピストン7部分に形成さ
れたリング状の溝から成る第2通路部20Bと、この第
2通路部20Bを介して第1通路部20Aと反対側のシ
リンダ14部分に第2通路部20Bと対応して形成され
た第3通路部20Cとを含んで構成されている。そして
、この第3通路部20Cの図における左端部には、外部
から作動流体補給通路20側へのオイルの流れのみを許
容し、反対向きの流れを阻止する逆止弁21が設けられ
ている。この逆止弁21の図における左方には、図示し
ないオイル供給手段に接続されたオイル通路が設けられ
ている。
【0012】前記電気的駆動手段3は、電圧が印加され
ることによって、機械的に変位を発生する(伸びる)圧
電素子3Aを同軸状に多数積み重ねて構成されている。 この電気的駆動手段3は、前述したシリンダ14の上端
開口部に固定されたアウターケース22内部のインナー
ケース24に収納装備されている。これをさらに詳述す
ると、このアウターケース22は、図1における下端面
が開口した有底円筒状の形状を有しており、このアウタ
ーケース22は、当該ケース22の蓋を成す円盤部材2
3を介してシリンダ14の上端開口部に固定されている
。ここで、円盤部材23の中心部には、前述したプラン
ジャ6の軸心と同一直線上に中心を有する孔23Aが形
成されており、この孔23A内にインナーケース24の
底面に下方に向かって突設されたプッシュロッド25が
摺動自在に装備されている。インナーケース24は、図
1のおける上端開口部の周囲にフランジ部24Aが設け
られた有底円筒状のケースであり、このインナーケース
24の内部に前述した電気的駆動手段3が収納されてい
る。また、このインナーケース24は、フランジ部24
Aと円盤部材23との間に介装された圧縮コイルばねか
らなるロッドリターンスプリング26により、矢印A方
向に付勢されている。このため、電気的駆動手段3は、
このロッドリターンスプリング26の作用により、イン
ナーケース24とアウターケース22とで挟持された状
態となっている。また、前述した第1のピストン15は
、ピストンリターンスプリング19の作用により、プッ
シュロッド25に圧接せしめられている。
ることによって、機械的に変位を発生する(伸びる)圧
電素子3Aを同軸状に多数積み重ねて構成されている。 この電気的駆動手段3は、前述したシリンダ14の上端
開口部に固定されたアウターケース22内部のインナー
ケース24に収納装備されている。これをさらに詳述す
ると、このアウターケース22は、図1における下端面
が開口した有底円筒状の形状を有しており、このアウタ
ーケース22は、当該ケース22の蓋を成す円盤部材2
3を介してシリンダ14の上端開口部に固定されている
。ここで、円盤部材23の中心部には、前述したプラン
ジャ6の軸心と同一直線上に中心を有する孔23Aが形
成されており、この孔23A内にインナーケース24の
底面に下方に向かって突設されたプッシュロッド25が
摺動自在に装備されている。インナーケース24は、図
1のおける上端開口部の周囲にフランジ部24Aが設け
られた有底円筒状のケースであり、このインナーケース
24の内部に前述した電気的駆動手段3が収納されてい
る。また、このインナーケース24は、フランジ部24
Aと円盤部材23との間に介装された圧縮コイルばねか
らなるロッドリターンスプリング26により、矢印A方
向に付勢されている。このため、電気的駆動手段3は、
このロッドリターンスプリング26の作用により、イン
ナーケース24とアウターケース22とで挟持された状
態となっている。また、前述した第1のピストン15は
、ピストンリターンスプリング19の作用により、プッ
シュロッド25に圧接せしめられている。
【0013】前記電気的駆動手段3には、エンジンコン
トロールユニット(以下、「ECU」という。)30が
接続されており、このECU30によって、エンジンの
運転状態に応じてその通電タイミング及び通電時間(即
ち、吸気弁2の開弁タイミングと開弁時間)が制御され
るようになっている。図1において、符号41及び符号
42はオイルシールを示す。
トロールユニット(以下、「ECU」という。)30が
接続されており、このECU30によって、エンジンの
運転状態に応じてその通電タイミング及び通電時間(即
ち、吸気弁2の開弁タイミングと開弁時間)が制御され
るようになっている。図1において、符号41及び符号
42はオイルシールを示す。
【0014】このように構成された本実施例の動弁装置
1では、ECU30により電気的駆動手段3に通電が行
なわれると、当該電気的駆動手段を構成する各圧電素子
3Aが軸方向に伸び該電気的駆動手段3が矢印B方向に
変位を発生する。この変位により、インナーケース24
を介してプッシュロッド25が矢印B方向に移動し、さ
らにこのプッシュロッド25の移動により第1のピスト
ン15が矢印B方向に付勢される。この第1のピストン
15は、流体収容室18内のオイルに圧力を与え、この
圧力により、第2のピストン7が矢印B方向に移動せし
められる。この結果、第2のピストン7が設けられたプ
ランジャ6を介して吸気弁2が開放せしめられる。この
時、電気的駆動手段3の変位は、第1のピストン15と
第2のピストン7の面積の比に応じて増幅されて吸気弁
2に伝達される。従って、例えば、電気的駆動手段3を
構成する各圧電素子3Aの変位量がミクロンオーダーで
あっても、吸気弁2の移動量即ち、バルブリフト量はミ
リメーターオーダーとすることができる。図2には、こ
の実施例の同弁装置1を吸気弁2及び図示しない排気弁
に適用したエンジンにおける電気的駆動手段(圧電素子
)30の変位量e,fと吸気弁2のバルブリフト量c,
排気弁のバルブリフト量dとの関係が示されている。こ
の図から明らかなように、ECU30による電気的駆動
手段3への通電開始・通電停止(オン・オフ)により吸
気弁2(あるいは排気弁)の開閉は制御されるので、弁
の開閉のタイミングはソフトウェアのプログラムに応じ
て所望のタイミングに設定できる。
1では、ECU30により電気的駆動手段3に通電が行
なわれると、当該電気的駆動手段を構成する各圧電素子
3Aが軸方向に伸び該電気的駆動手段3が矢印B方向に
変位を発生する。この変位により、インナーケース24
を介してプッシュロッド25が矢印B方向に移動し、さ
らにこのプッシュロッド25の移動により第1のピスト
ン15が矢印B方向に付勢される。この第1のピストン
15は、流体収容室18内のオイルに圧力を与え、この
圧力により、第2のピストン7が矢印B方向に移動せし
められる。この結果、第2のピストン7が設けられたプ
ランジャ6を介して吸気弁2が開放せしめられる。この
時、電気的駆動手段3の変位は、第1のピストン15と
第2のピストン7の面積の比に応じて増幅されて吸気弁
2に伝達される。従って、例えば、電気的駆動手段3を
構成する各圧電素子3Aの変位量がミクロンオーダーで
あっても、吸気弁2の移動量即ち、バルブリフト量はミ
リメーターオーダーとすることができる。図2には、こ
の実施例の同弁装置1を吸気弁2及び図示しない排気弁
に適用したエンジンにおける電気的駆動手段(圧電素子
)30の変位量e,fと吸気弁2のバルブリフト量c,
排気弁のバルブリフト量dとの関係が示されている。こ
の図から明らかなように、ECU30による電気的駆動
手段3への通電開始・通電停止(オン・オフ)により吸
気弁2(あるいは排気弁)の開閉は制御されるので、弁
の開閉のタイミングはソフトウェアのプログラムに応じ
て所望のタイミングに設定できる。
【0015】ECU30により通電が停止されると、電
気的駆動手段3を構成する各圧電素子3Aは元の形状に
戻る。この時、各リターンスプリング26,19,12
の原位置復帰力により、プッシュロッド25,第1のピ
ストン15,プランジャ6及び吸気弁2が原位置(図1
の状態)に戻る。このようにして、吸気弁2が矢印A,
B方向に往復駆動されることにより、当該吸気弁2の開
閉が行なわれる。
気的駆動手段3を構成する各圧電素子3Aは元の形状に
戻る。この時、各リターンスプリング26,19,12
の原位置復帰力により、プッシュロッド25,第1のピ
ストン15,プランジャ6及び吸気弁2が原位置(図1
の状態)に戻る。このようにして、吸気弁2が矢印A,
B方向に往復駆動されることにより、当該吸気弁2の開
閉が行なわれる。
【0016】この場合において、使用中にオイルシール
41からオイルが漏れ流体収容室18内のオイルの圧力
が低下した時、吸気弁2がリフトしていない図1の状態
において、図示しないオイル供給手段からのオイルが、
逆止弁21,作動流体補給通路20を介して補充される
。(ここで、補充されるオイル量は、オイルシールより
漏れた小量のオイル分である。)一方、かかる場合であ
っても、吸気弁2がリフトしている(原位置にない)時
は、第2通路部20Bが図1の下方に下がるので、補給
通路20が途中で切断され、吸気弁2の開き行程中はも
ちろん閉じ行程中であってもオイルが外部から流入しな
いようになっており、これによって、作動流体室18内
にオイルが過剰に流入するのが阻止されている。
41からオイルが漏れ流体収容室18内のオイルの圧力
が低下した時、吸気弁2がリフトしていない図1の状態
において、図示しないオイル供給手段からのオイルが、
逆止弁21,作動流体補給通路20を介して補充される
。(ここで、補充されるオイル量は、オイルシールより
漏れた小量のオイル分である。)一方、かかる場合であ
っても、吸気弁2がリフトしている(原位置にない)時
は、第2通路部20Bが図1の下方に下がるので、補給
通路20が途中で切断され、吸気弁2の開き行程中はも
ちろん閉じ行程中であってもオイルが外部から流入しな
いようになっており、これによって、作動流体室18内
にオイルが過剰に流入するのが阻止されている。
【0017】以上説明したように、本実施例によると、
吸気弁の開閉のタイミングをエンジンの運転状況に応じ
て且つ所望のタイミングでECU30により制御するこ
とが可能となり、従来のカムを使用する方式と異なり、
吸気弁等の開閉のタイミングをECUのソフトエアのプ
ログラム変更により容易に変更設定することができ、こ
れにより、他機種への対応が可能となり汎用性の面でも
優れている。また、変位増幅機構4として油圧機構を採
用しているので、変位増幅機構として例えばてこ式の機
械的増幅機構を採用する場合と比較して、機械抵抗が少
なくそれだけ装置の作動応答性が向上するという利点が
ある。さらに、本実施例では、経時的に作動流体室内の
オイルがオイルシール部分から漏洩した場合に、その漏
洩した分に相当するオイルが補給されるので、初期と同
様の良好な弁の動作状態を相当長期間にわたって維持し
続けることができ、経時的に弁の動作不良に起因して吸
排気性能が低下するのを効果的に抑制することができる
。
吸気弁の開閉のタイミングをエンジンの運転状況に応じ
て且つ所望のタイミングでECU30により制御するこ
とが可能となり、従来のカムを使用する方式と異なり、
吸気弁等の開閉のタイミングをECUのソフトエアのプ
ログラム変更により容易に変更設定することができ、こ
れにより、他機種への対応が可能となり汎用性の面でも
優れている。また、変位増幅機構4として油圧機構を採
用しているので、変位増幅機構として例えばてこ式の機
械的増幅機構を採用する場合と比較して、機械抵抗が少
なくそれだけ装置の作動応答性が向上するという利点が
ある。さらに、本実施例では、経時的に作動流体室内の
オイルがオイルシール部分から漏洩した場合に、その漏
洩した分に相当するオイルが補給されるので、初期と同
様の良好な弁の動作状態を相当長期間にわたって維持し
続けることができ、経時的に弁の動作不良に起因して吸
排気性能が低下するのを効果的に抑制することができる
。
【0018】なお、上記実施例においては、電気的駆動
手段3として、圧電素子3Aから成るものを採用したが
、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、
電気的駆動手段としてソレノイド等を使用することもで
きる。ここで、ソレノイドを使用した場合には、作動応
答性の面において圧電素子を使用する場合に比べて劣る
ので、変位増幅機構4によって電気的駆動手段3の変位
を増幅して吸気弁2に伝達できる本発明においては、ソ
レノイド方式のように大きなストロークが採れないとい
う圧電素子の欠点を補うことができるので、圧電素子を
使用することが望ましい。
手段3として、圧電素子3Aから成るものを採用したが
、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、
電気的駆動手段としてソレノイド等を使用することもで
きる。ここで、ソレノイドを使用した場合には、作動応
答性の面において圧電素子を使用する場合に比べて劣る
ので、変位増幅機構4によって電気的駆動手段3の変位
を増幅して吸気弁2に伝達できる本発明においては、ソ
レノイド方式のように大きなストロークが採れないとい
う圧電素子の欠点を補うことができるので、圧電素子を
使用することが望ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによれば、変位増幅機構の作用により電気
的駆動手段の変位を、第1のピストンと第2のピストン
の面積の比に応じて増幅して吸気弁あるいは排気弁に伝
達できるので、この電気的駆動手段に対する通電開始・
通電停止を適宜な制御装置を用いて制御することにより
、吸気弁あるいは排気弁の開閉をエンジンの運転状況に
応じて所望のタイミングで行なうことが可能となり、ま
た、流体収容室に外部から連通可能な作動流体補給通路
が設けられ、この作動流体補給通路の一部が第2のピス
トンの所定箇所に形成されていることから、経時的に作
動流体室内のオイルがオイルシール部分から漏洩した場
合に、その漏洩した分に相当するオイルが補給されるの
で、初期と同様の良好な弁の動作状態を相当長期間にわ
たって維持し続けることができ、経時的に弁の動作不良
に起因して吸排気性能が低下するのを効果的に抑制する
ことができるという従来にない優れたエンジンの動弁装
置を提供することができる。
るので、これによれば、変位増幅機構の作用により電気
的駆動手段の変位を、第1のピストンと第2のピストン
の面積の比に応じて増幅して吸気弁あるいは排気弁に伝
達できるので、この電気的駆動手段に対する通電開始・
通電停止を適宜な制御装置を用いて制御することにより
、吸気弁あるいは排気弁の開閉をエンジンの運転状況に
応じて所望のタイミングで行なうことが可能となり、ま
た、流体収容室に外部から連通可能な作動流体補給通路
が設けられ、この作動流体補給通路の一部が第2のピス
トンの所定箇所に形成されていることから、経時的に作
動流体室内のオイルがオイルシール部分から漏洩した場
合に、その漏洩した分に相当するオイルが補給されるの
で、初期と同様の良好な弁の動作状態を相当長期間にわ
たって維持し続けることができ、経時的に弁の動作不良
に起因して吸排気性能が低下するのを効果的に抑制する
ことができるという従来にない優れたエンジンの動弁装
置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。
【図2】電気的駆動手段の変位とバルブリフトとの関係
を示す線図である。
を示す線図である。
1 動弁装置
2 吸気弁
3 電気的駆動手段
4 変位増幅機構
7 第2のピストン
13 第1室内
15 第1のピストン
16 第2室
18 流体収容室
20 作動流体補給通路
Claims (1)
- 【請求項1】 吸気弁もしくは排気弁の移動方向に沿
って変位し該弁を開閉駆動するための電気的駆動手段と
、この電気的駆動手段と前記弁との間に介設されるとと
もに,前記電気的駆動手段の変位量を所定の倍率で増幅
して前記弁に伝達する変位増幅機構とを備え、当該変位
増幅機構が、前記電気的駆動手段側の第1室内に摺動可
能に設けられた第1のピストンと、前記第1室に連通す
る前記弁側の第2室内に摺動可能に設けられ且つ前記第
1のピストンより小さい受圧面積を有する第2のピスト
ンとを有し、前記第1のピストンと第2のピストンとの
間に形成される流体収容室内に非圧縮性の作動流体が充
填されて成るエンジンの動弁装置において、前記流体収
容室に外部から連通可能な作動流体補給通路を設けると
ともに、この作動流体補給通路の一部が前記第2のピス
トンの所定箇所に形成されていることを特徴としたエン
ジンの動弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3041040A JPH04259615A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | エンジンの動弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3041040A JPH04259615A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | エンジンの動弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04259615A true JPH04259615A (ja) | 1992-09-16 |
Family
ID=12597293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3041040A Withdrawn JPH04259615A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | エンジンの動弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04259615A (ja) |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP3041040A patent/JPH04259615A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |