JPH04259446A - ブレスレット型体調測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、体調を測定するため
のブレスレット型体調測定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、心ぱく数や血圧を測定するものと
して、心ぱく数測定機能付デジタル血圧計があり、体温
を測定するものとしてデジタル体温計などがある。これ
らの測定器具は、いずれも測定中、行動が大幅に制約さ
れ、また心ぱく数や血圧などの測定は病院等の特定の場
所でしか行なえないこともあり、煩わしさのあまり健康
チェックの機会を逸することが応々にしてあった。

【０００３】これに対し、簡易に体調測定を行なうこと
ができる従来の技術としては、ヘッドバンドに脳波電極
を埋め込んだものや（実開昭６３−５７４５２号公報）
、心ぱく計付の腕時計などがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、脳波電極を
埋め込んだヘッドバンドには、測定に際し頭に装着しな
ければならないので、測定中の行動が制約され、しかも
バンド使用者に心理的抵抗感を与えるため、測定する場
所や時間が限定され、結局手軽に体調を測定することが
できないという問題があった。

【０００５】また、心ぱく計付腕時計には、単に心ぱく
数しか測定できず、しかも測定の度に各測定結果を記憶
しておくか、書き留めておく必要があり、測定データの
記録、管理が煩雑であるという問題がある。

【０００６】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は体調測定中の行動が制約されず、
測定する場所や時間も限定されず、手軽に２項目以上の
体調測定ができるとともに、測定した心ぱく数等の体調
データを容易且つ確実に記録することができるブレスレ
ット型体調測定装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めこの発明は、図１に示すように、体調を測定する２種
以上のセンサａ，ｂと、これらのセンサａ，ｂによって
測定した体調データを記憶する測定体調データ記憶手段
ｃと、基準となる体調データを記憶する基準体調データ
記憶手段ｄと、前記測定体調データと前記基準体調デー
タとを比較して異常か否かを判定する異常判定手段ｅと
、この異常判定手段ｅが異常と判定したとき、異常であ
ることを表示する表示手段ｆと、上記各センサａ，ｂ及
び各手段ｃ，ｄ，ｅが一体的に組み込まれたブレスレッ
トｇとを備えている。

【０００８】

【作用】２種以上のセンサや記憶手段等をブレスレット
に組み込んだので、腕時計的使用態様で２項目以上の体
調測定が可能になり、使用に際し心理的抵抗感を与えず
、しかも日常活動中常時体調を監視することができる。 また、各種の測定体調データは記憶手段中に記録される
。

【０００９】

【実施例】次に、この発明の一実施例を図面に基いて説
明する。

【００１０】図２はこの発明の一実施例に係る体調測定
装置の裏面を示す平面図であり、図中１は手首に装着で
きる環状のブレスレットであり、ブレスレット１のケー
ス部１ａには心ぱくセンサ２、血圧センサ３、体温セン
サ４及び疲労センサ５が組み込まれている。各センサ２
〜５の一部は、いずれもブレスレット１を装着したとき
、手首表面に接触できるように、ケース部１ａの裏面側
に露出している。心ぱくセンサ２としては例えば心電位
検出用電極又は圧電セラミックスを用いた脈はくピック
アップがあり、血圧センサ３としては例えば圧力センサ
があり、体温センサ４としては例えば半導体温度センサ
があり、疲労センサ５としては例えば汗中の乳酸量を測
定するｐＨセンサなどがある。

【００１１】ブレスレット１のケース部１ａには、各種
センサ２〜５の他に、表示手段としてのディスプレイ６
及びアラーム７（アラームの代わりに発光装置でもよい
）、基準となる平常時の体調データ（基準値）を記憶す
る基準体調データ記憶手段としての図示しないメモリ、
各センサ２〜５によって測定した測定体調データ（測定
値）とメモリから読み出した基準体調データとを比較し
て異常か否かを判断する図示しないＣＰＵ（異常判定手
段）などが組み込まれている。ディスプレイ６の画面及
びアラーム７は図３に示すようにケース部１ａの表面側
に露出している。また、ケース部１ａの外周には、体調
測定制御をスタートさせるためのボタン８ａ、メモリに
格納した基準体調データを修正するためのボタン８ｂ、
メモリ初期化のためのボタン８ｃ等が配設されている。

【００１２】図４は体調測定制御のプログラムフローチ
ャートである。

【００１３】まず、ステップ４０１でメモリを初期化し
、ステップ４０２に進む。このステップ４０２で、平常
時の体調（心ぱく数等）を測定し、ステップ４０３に進
み、ステップ４０２で測定した各データを基準値として
メモリに記憶させる。

【００１４】次に、ステップ４０４に進み、ボタン８ａ
をオンにし、体調測定を開始する。そして、心ぱく数を
測定し（ステップ４０５）、その心ぱく数測定値と心ぱ
く数基準値との差が１０以上か否かを判断する。この答
が否定（Ｎｏ）、すなわち心ぱく数測定値と心ぱく数基
準値との差が１０未満のとき、心ぱく数を正常とみなし
、ステップ４０７に進み、最高血圧と最低血圧をそれぞ
れ測定する。そして、まず最高血圧測定値が最高血圧基
準値（例えば１４０ｍｍＨｇ）以上か否かを判断し（ス
テップ４０８）、この答が否定（Ｎｏ）、すなわち最高
血圧測定値が最高血圧基準値未満のとき、最高血圧正常
とみなし、ステップ４０９に進む。ステップ４０９で、
最低血圧測定値が最低血圧基準値（例えば９０ｍｍＨｇ
）以上か否かを判断する。この答が否定（Ｎｏ）、すな
わち最低血圧測定値が最低血圧基準値未満のとき、最低
血圧正常とみなし、ステップ４１０に進み、体温を測定
する。 そして、体温測定値と体温基準値との差が２以上か否か
を判断する。この答が否定（Ｎｏ）、すなわち体温測定
値と体温基準値との差が２未満のとき、正常なしとみな
し、ステップ４１２に進み、疲労度を測定する。その後
、ステップ４１３に進み、疲労度測定値と疲労度基準値
（通常０）との差が２以上か否かを判断し、この答が否
定（Ｎｏ）、すなわち疲労度検出値と疲労度基準値との
差が２未満のとき、疲労していないとみなし、ステップ
４１４に進む。ステップ４１４で、心ぱく数、血圧、体
温及び疲労度のすべての点において正常であるとみなし
、各基準値と各測定値とをディスプレイ６の画面に表示
し、同時に各測定値をメモリ中に読み込み、記録して本
プログラムを終了する。

【００１５】前記ステップ４０６の答が肯定（Ｙｅｓ）
、すなわち心ぱく数測定値と心ぱく数基準値との差が１
０以上のとき、異常（例えば病気や興奮状態）とみなし
、ステップ４１５に進み、心ぱく数が異常であることを
ディスプレイ６画面上に表示するとともに、アラーム７
を作動させて警報を発し、更にメモリ中に読み込ませ、
ステップ４０４に戻る。

【００１６】同様に、前記ステップ４０８，４０９，４
１１，４１３の答が肯定（Ｙｅｓ）、すなわち最高血圧
測定値が最高血圧基準値以上のとき、最低血圧測定値が
最低血圧基準値以上のとき、体温測定値と体温基準値と
の差が２以上のとき、又は疲労度測定値と疲労度基準値
との差が２以上のとき、血圧、体温及び疲労度の点にお
いて異常があるとみなし、いずれもステップ４１５に進
み、異常があることをディスプレイ６画面上に表示し、
アラーム７から警報が発し、各測定値をメモリ中に読み
込み、ステップ４０４に戻る。

【００１７】以上のような測定制御により、平常時との
比較において体調を知ることができ、測定結果に応じた
行動をすることにより健康管理を図ることができる。ま
た、ブレスレットにタイマを組み込み、一定時間おきに
体調測定制御を実行するようにすれば、体調を常時監視
することができ、きめの細かい健康管理ができる。

【００１８】上述の実施例においては単に体調測定を行
なう場合について述べたが、他の実施例として、ブレス
レット１のケース部１ａに送信機を組み込み、車両用空
調装置に受信機を配設するとともに、覚醒効果又は鎮静
効果のある香りを発生させる芳香器を配設し、例えば心
ぱく数、血圧又は体温が低レベルで安定したとき、運転
中眠くなったとみなし、送信機から体調信号を送り、受
信機を介して体調信号を受けた車両用空調装置の電子制
御装置（ＥＣＵ）はその体調信号に基く制御信号を冷媒
圧縮機に送って作動させ、冷風を運転者の顔に向けて吹
き出させ、同時に芳香器を作動させて覚醒効果のある香
り（シトラス、ペパーミント等）を車室内に送るような
空調制御に応用してもよい。

【００１９】また、運転中疲労が増すと、汗中の乳酸が
増加し、心ぱく数、血圧にも変化が現れるので、そのよ
うな変化を検出した場合、疲労しているとみなし、また
運転中緊張すると、心ぱく数、血圧が増加するので、そ
のような変化を検出した場合、緊張しているとみなし、
これらの場合には、芳香器からリラックス効果のある香
り（ラベンダー、ローズマリー等）を発生させたり、冷
風を吹き出させたりして、疲労又は緊張を緩和するよう
にしてもよい。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明のブレスレ
ット型体調測定装置によれば、２種以上のセンサや記憶
手段等をブレスレットに組み込んだので、腕時計的使用
態様で２項目以上の体調測定が可能になり、体調測定中
の行動は特に制約されず、また使用に際し心理的抵抗感
を与えないから、体調測定の場所や時間が限定されない
。したがって、体調測定を手軽に行なうことができ、多
忙な現代人の健康維持、増進に資する。

【００２１】また、日常活動中常時体調を監視すること
ができ、異常を検出したときは表示手段に表示されるの
で、健康管理に役立ち、安全も確保し得る。

【００２２】更に、各種の測定体調データは記憶手段中
に記録されるので、治療等を受ける際に正確な情報を提
供することができ、適切な治療と効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のクレーム対応図である。

【図２】この発明の一実施例のブレスレット型体調測定
装置の裏面を示す平面図である。

【図３】そのブレスレット型体調測定装置の表面を示す
平面図である。

【図４】体調測定制御のプログラムフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１　　ブレスレット １ａ　　ケース部 ２　　心ぱくセンサ ３　　血圧センサ ４　　体温センサ ５　　疲労センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　体調を測定する２種以上のセンサと、
   これらのセンサによって測定した体調データを記憶する
   測定体調データ記憶手段と、基準となる体調データを記
   憶する基準体調データ記憶手段と、前記測定体調データ
   と前記基準体調データとを比較して異常か否かを判定す
   る異常判定手段と、この異常判定手段が異常と判定した
   とき、異常であることを表示する表示手段と、上記各セ
   ンサ及び各手段が一体的に組み込まれたブレスレットと
   を備えているブレスレット型体調測定装置。