JPH0425921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は豆、芋等作物の栽培における培土作業
に用いて好適な培土具用の培土羽根に関するもの
である。

（従来の技術） 従来の培土羽根は鋼板を所定形状に裁断成形し
てなり、作物の種類、土質等によつて形状を変更
することはできず、第６図に示すように、表面に
プラスチツク板イを固着した培土羽根ロを支杆ハ
に取付けるとともに均し板ニと刃ホを取付けて培
土具ヘを形成した。

（考案が解決しようとする問題点） 所定形状に裁断成形してなる鋼板製の培土羽根
は作物の種類、畦幅および土壌の状態により羽根
の形状を変えることが困難であり、不適切な培土
作業となつたため作業能率も劣るという問題点が
あつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は作物の種類、畦幅、土壌状態により適
切な羽根形状となし得るものであつて、湾曲上縁
近くをワイヤ入り保形部とし中央部を支杆取付部
とするとともにゴム加工布等製翼形とし裁断加工
自在としてなる培土羽根を提供するものである。

（作用） 本考案は培土羽根はゴム製翼形としてあるから
中央部の支杆取付部と支杆にボルト、ナツトで取
付け、両翼部を裁断し、ワイヤ入り保形部を湾曲
させて所望形状として、両翼を作物の種類、畦
幅、土壌状態に適合させることができる。

（実施例） 本考案の実施例を第１図乃至第５図について説
明すれば、培土羽根１は８プライ乃至10プライと
したゴム加工布等製翼形を呈し、湾曲上縁近くを
ワイヤ入り保形部２とし、横長方向中央部に通孔
３，３……を貫設して支杆取付部４とするととも
に下部に切欠き５を欠設してあり、ワイヤ入り保
形部２は中央部から両側を後方に折曲げれば両翼
部６，６を所望角度の拡開状態となし得、また両
翼下縁７，７の湾曲形状、両翼端８，８の尖り形
状等を所望形状に適宜裁断具（図示しない）を用
いて裁断成形することができるようにしてある。

本考案培土羽根１は前記にように構成するか
ら、ワイヤ入り保形部２の中央部の支杆取付部４
の両側を公報に折曲げ両翼部６，６を所要拡開さ
せ、所定形状に両翼下縁７，７、両翼端８，８を
裁断し支杆取付部４の裏面を支杆ａの前面部に当
て、通孔３，３……にボルトｂ，ｂ……を挿通
し、ナツトで培土羽根１を支杆ａに固定し、下部
の通孔３，３……に刃ｃの通孔ｄ，ｄを合わせ、
ボルトｅ，ｅを挿通させ、ナツトにより刃ｃを培
土羽根１の下部に取付けるとともに支杆ａに固定
する。

第５図は主桁ｆにそれぞれ前端を取付けた複数
の取着杆ｇ，ｇの後端に、それぞれ支杆ａ，ａの
上端を取付け、これら支杆ａ，ａに培土羽根１を
具えた培土具ｈをカルチベータｉの後部に装着し
た状態を示す。

図中、ｊは車輪、ｋはカルチ爪である。

このようして、カルチベータｉをトラクタに連
結し、走行牽引させると、カルチ爪ｋにようて畦
間が耕起され、次いで培土具ｈの刃ｃと培土羽根
１によつて培土作業がなされる。

なお、本考案培土羽根を具えた培土具は培土専
用フレーム等に取付けてもよい。

（考案の効果） 本考案培土羽根はゴム加工布等資材からなり作
物の種類、畦幅、土壌状態に適合した羽根形状に
裁断し得るから、豆、芋等の作物栽培における培
土具用の培土羽根として極めて適切であり、特に
圃場において畦幅、土壌状態に合わせて羽根形状
を選択することができ、作業能率を格段と向上せ
しめる等、幾多の実用的効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案培土羽根を取付けた培土具の斜
視図、第２図は本考案培土羽根の斜面図、第３図
は支杆の側面図、第４図は刃の斜面図、第５図は
本考案培土羽根を具えたカルチベータに装着した
状態の斜視図、第６図は従来の鋼板製培土羽根を
具えた培土具の斜視図である。 １……培土羽根、２……ワイヤ入り保形部、３
……通孔、４……支杆取付部、５……切欠き、６
……両翼部、７……両翼下縁、８……両翼端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 湾曲上縁近くをワイヤ入り保形部とし中央部を
   支杆取付部とするとともにゴム加工布等製翼形と
   し裁断加工自在としてなる培土羽根。