JPH04258693A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH04258693A
JPH04258693A JP3892491A JP3892491A JPH04258693A JP H04258693 A JPH04258693 A JP H04258693A JP 3892491 A JP3892491 A JP 3892491A JP 3892491 A JP3892491 A JP 3892491A JP H04258693 A JPH04258693 A JP H04258693A
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JP
Japan
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lubricating oil
oil composition
oil
examples
dialkyl carbonate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3892491A
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English (en)
Inventor
Toshio Kunugi
功刀 俊夫
Katsushi Nishi
西 克司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温条件下の使用に耐え
うる内燃機関油、ギヤ油、自動変速機油(ATF)、ト
ラクター油、パワーステアリング油、ショックアブソー
バー油、油圧油、軸受油等に適した潤滑油組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】様々な用途に使用される潤滑油は、一般
に熱安定性、酸化安定性が要求される。近年、装置の高
性能化、コンパクト化により、これら潤滑油の使用条件
は益々厳しくなり、さらに優れた熱安定性、酸化安定性
が要求される。そのため、従来からのジチオリン酸亜鉛
等の酸化防止剤を使用したものに加え、ポリα−オレフ
ィンやポリエステル等の合成潤滑油の利用が特開昭62
−240385または特開昭63−66295等で提案
されている。
【0003】しかし、これら酸化防止剤を使用したもの
については近年の高温条件という苛酷な環境下、分解等
の不具合が生じ、急激な粘度上昇、ラッカー、スラッジ
の生成により、劣化が加速度的に促進される。また、ポ
リα−オレフィンやポリエステル等の合成潤滑油の利用
についても高価である、高温清浄性が悪い等の問題点が
依然残っており要求性能を満足するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、近年益々厳しくなる苛酷な高温条件下に
おいても優れた熱安定性、酸化安定性を有する潤滑油組
成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、特定の基油に
ヒドロキシアルキル安息香酸および/またはアルキルフ
ェノールのアルカリ土類金属塩硫化混合物(以下、ヒド
ロキシベンゾエート・フェネート硫化混合物という。)
とジアルキルカーボネートを併用した潤滑油組成物が高
温条件下において優れた熱安定性、酸化安定性を有する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の要旨は、100℃で2〜5
0cStの粘度を有する基油に、ヒドロキシベンゾエー
ト・フェネート硫化混合物1〜15重量%と、ジアルキ
ルカーボネート5〜50重量%を配合してなる潤滑油組
成物に関する。
【0007】本発明を更に詳しく述べると、その一つの
好ましい実施態様は100℃における粘度が約2〜50
cSt、好ましくは約10〜30cStの鉱物性潤滑油
、あるいはその精製品(以下、鉱油という。)および合
成潤滑油基材の中から選ばれる潤滑油に対し、ヒドロキ
シベンゾエート・フェネート硫化混合物約1〜15重量
%、好ましくは約3〜10重量%、かつジアルキルカー
ボネートを約5〜50重量%、好ましくは約5〜30重
量%の割合で配合してなる潤滑油組成物である。
【0008】本発明組成物の構成成分の一つであるヒド
ロキシベンゾエート・フェネート硫化混合物の例は、フ
ェノール類、二価アルコールおよびフェノール類に対す
るグラム当量比が0.99以下のアルカリ土類金属の酸
化物もしくは水酸化物またはそれらの混合物よりなる反
応原料混合物を反応させ、次いで水および金属試薬1モ
ル当り0.6モル以下になるまで二価アルコールを留去
し、得られた蒸留塔底物に二酸化炭素を反応させ、得ら
れた生成物に金属試薬1モル当り0.1〜4.0モルの
元素硫黄を反応させて得られるもので、特開昭64−2
9354に詳しい。
【0009】ジアルキルカーボネートは、次式で示され
る。 R1−O−C(=O)−O−R2 ここでR1、R2はともに炭素数5〜20、好ましくは
12〜20のアルキル基である。
【0010】アルキル基は直鎖であっても分岐であって
も良いが、炭素数が少な過ぎても多過ぎても高温での熱
安定性や酸化安定性が悪くなり好ましくない。
【0011】ジアルキルカーボネートは、グリニャール
試薬を用いたアルコールとケトンとの反応、塩化カルボ
ニルとアルコールとの反応、あるいはハロゲン化アルキ
ルと炭酸塩との反応など公知の方法によって製造するこ
とができる。
【0012】前記ヒドロキシベンゾエート・フェネート
硫化混合物およびジアルキルカーボネートの配合割合は
、いずれも少な過ぎると高温での熱安定性や酸化安定性
が悪くなり、多過ぎてもそれ程効果があがらず経済的に
不利である。
【0013】基油として合成潤滑油を用いる場合の合成
潤滑油基材としては、α−オレフィンオリゴマー、ポリ
ブテン、ジエステル、ポリオールエステル、アルキルベ
ンゼン等が用いられる。
【0014】本発明の潤滑油組成物はヒドロキシベンゾ
エート・フェネート硫化混合物およびジアルキルカーボ
ネートを特定量配合させており、その作用の詳細は明ら
かではないが、両者が相乗効果的に作用し、熱安定性、
高温酸化安定性を向上させているものと推察される。即
ち、ヒドロキシベンゾエート・フェネート硫化混合物は
通常単独でも高温条件下、可溶化能、酸中和能により基
油などの熱あるいは酸化劣化を抑制するが、更にジアル
キルカーボネートを配合することにより、ヒドロキシベ
ンゾエート・フェネート硫化混合物と化学的、物理的に
作用し、油中に分散し、苛酷な使用条件下においても相
乗効果的に熱分解、酸化劣化を抑制することなどが考え
られる。
【0015】本発明の潤滑油組成物は、前記の二種の化
合物を必須成分とするが、これらの他にも必要に応じて
更に公知の添加剤、例えば金属型清浄剤、無灰型分散剤
、摩耗防止剤、摩擦調整剤、酸化防止剤、腐蝕防止剤、
粘度指数向上剤、流動点降下剤並びに消泡剤などを含有
しても良い。金属型清浄剤としては、アルカリ土類金属
スルフォネート、アルカリ土類金属フェネートなどが挙
げられる。無灰型分散剤としては、アルケニルコハク酸
イミド、アルケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポ
リアミンとのアミド(アミノアミド型)などが挙げられ
る。摩耗防止剤としては、ジアルキルジチオリン酸亜鉛
などが挙げられる。摩擦調整剤としては、脂肪酸、有機
モリブデン化合物などが挙げられる。酸化防止剤として
は、アミン系、フェノール系酸化防止剤などが挙げられ
る。腐蝕防止剤としては、ベンゾトリアゾール、アルケ
ニルコハク酸エステルなどが挙げられる。粘度指数向上
剤としては、ポリメタクリレート、オレフィンコポリマ
ーなどが挙げられる。流動点降下剤としては、ポリメタ
クリレートなどが挙げられる。消泡剤としては、シリコ
ン化合物、エステル系などが挙げられる。
【0016】本発明の潤滑油組成物は、高温条件下の使
用に耐えうる内燃機関油、ギヤ油、自動変速機油(AT
F)、トラクター油、パワーステアリング油、油圧作動
油、ショックアブソーバー油、軸受油等に適する。
【0017】
【実施例】以下、実施例、比較例および参考例により本
発明を説明するが、これらは単に例示であり、本発明は
これらによって制限されるものではない。下記参考例は
、本発明組成物に配合するヒドロキシベンゾエート・フ
ェネート硫化混合物の製造例を示すものである。
【0018】参考例1 攪拌器、冷却管、窒素ガス導入管および温度計を装着し
た5lオートクレーブにノニルフェノール2379g(
10.8モル)、純度98.4%の酸化カルシウム20
5g(3.6モル)を挿入し、攪拌した。この懸濁液に
、水2.8wt%を含むエチレングリコール345g(
5.4モル)を窒素気流中6kg/cm2の加圧下、1
55℃で添加し、これを160℃で3時間反応させた後
、該反応系を徐々に減圧しながら、添加水、生成水、添
加した大部分のエチレングリコールおよび一部のノニル
フェノールを留去することにより、カラシ色の液状の蒸
留残留物2358gが得られた。その際、終了時の塔底
物の温度は180℃、留出物温度は160℃(11mm
Hg)であった。
【0019】次に、該蒸留残留物2358gに120℃
、22mmHgの状態から275ml/min(6kg
/cm)の流速で二酸化炭素を約0.6時間吹き込み圧
力を5.3kg/cm2とした。その後昇温して178
℃になってから二酸化炭素を再び吹き込み6kg/cm
2まで昇圧し、その状態で4時間保持して、暗い灰黄赤
色の液状反応生成物2508gを得た。この反応生成物
のカルシウム含有率は、5.76wt%であった。なお
、この反応生成物2.00gを分液ロートに採り、60
mlのエーテルに溶解させ、1Nの硫酸15mlを添加
して加水分解し(振とう機60分攪拌)、十分水洗後、
エーテル層を分離し、次いでエーテルをロータリーエバ
ポレーターにて除去したところ、褐色の液状物1.88
gを得た。この液状物の酸価は64mgKOH/gであ
った。
【0020】次に、前記オートクレーブ中の二酸化炭素
処理生成物418gを1lオートクレーブに移し、硫黄
23.1g(0.72モル)をCO2気流中、常圧下に
149℃で添加し、次いで温度を178℃に、圧力をC
O2にて6kg/cm2に上げ、4時間その温度で攪拌
して、極暗い黄赤色の液状生成物436.4gを得た。 この生成物の酸価(上記と同様にして測定)は53mg
KOH/gであった。
【0021】1l三つ口梨型フラスコに上記硫化反応生
成物392.3gと150ニュートラル油(100℃の
粘度が5.38cStのパラフィン系潤滑油)165.
6gを封入し、大部分のノニルフェノールおよび少量の
潤滑油留分を留去して、蒸留残留物330.9gを得た
。 その際の最終留出物温度は190℃(2mmHg)であ
った。そして、この蒸留残留物中に含まれる極少量の不
溶解分をロ過により除去し、粘度131.3cSt(@
100℃)、塩基価174mgKOH/g、カルシウム
量6.20wt%、硫黄量3.32wt%の極暗い黄赤
色透明粘稠な液状の最終製品328.7gを得た。
【0022】実施例1〜5、比較例1〜5表1及び表2
に示すように、潤滑油組成物を調製した。 上記組成物の熱安定性及び酸化安定性の評価としてホッ
トチューブ試験及び酸化安定度試験を行った。
【0023】(ホットチューブ試験)ホットチューブ試
験の概要は以下の通りである。空気が送り込まれている
280℃、300℃又は320℃に加熱したガラス管中
に試料油が0.3ml/hrで注入される。注入された
試料油はガラス管中を上下しながら少しずつ上部出口か
ら排出される。16時間後、ガラス管を取り出し、ノル
マルヘキサンで洗浄、乾燥してガラス管壁内に付着した
ラッカーの評点付けをする。評点はラッカーが付着して
いない無色透明を10点、黒色不透明を0点とした。
【0024】(酸化安定度試験)酸化安定性の評価は内
燃機関用潤滑油酸化安定度試験法(JIS  K  2
514)に準拠し、170℃、72時間の条件で行った
。結果を表1及び表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】また、実施例1〜5の組成物の一般性状は
下記の通りであった。 密度(15℃)g/cm3      0.89〜0.
91粘度  cSt @  40℃                   
70〜90@100℃               
10.5〜12.0粘度指数            
         130〜140流動点  ℃   
                −50〜−55
【0
028】以上の実施例1〜5と比較例1〜5とから、本
発明の潤滑油組成物(実施例1〜5)は、ヒドロキシベ
ンゾエート・フェネート硫化混合物、ジアルキルカーボ
ネートの両者を含有していない組成物(比較例1、2)
、ヒドロキシベンゾエート・フェネート硫化混合物の代
わりに他の金属型清浄剤を配合した組成物(比較例3、
4)及び合成潤滑油であるポリα−オレフィンを用いた
組成物(比較例5)のいずれと比べても高温下で優れた
熱安定性、酸化安定性を有した。
【0029】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、基油に特定の
ヒドロキシアルキル安息香酸および/またはアルキルフ
ェノールのアルカリ土類金属塩硫化物とジアルキルカー
ボネートを特定量配合させたため、相乗効果的に作用し
、高温下での熱安定性及び酸化安定性に優れる。この結
果、高温条件下で使用される本潤滑油組成物の寿命を高
めるとともに潤滑油系の安定な操業を保証する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】100℃で2〜50cStの粘度を有する
    基油に、ヒドロキシアルキル安息香酸および/またはア
    ルキルフェノールのアルカリ土類金属塩硫化混合物1〜
    15重量%と、ジアルキルカーボネート5〜50重量%
    を配合してなる潤滑油組成物。
JP3892491A 1991-02-12 1991-02-12 潤滑油組成物 Pending JPH04258693A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5562851A (en) * 1994-12-21 1996-10-08 Exxon Chemical Patents Inc. Sulfur-containing carbonate reaction products as lubricating oil antiwear additives
US8550579B2 (en) 2009-12-17 2013-10-08 Ricoh Company, Ltd. Image forming device, pump control method, and recording medium

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5562851A (en) * 1994-12-21 1996-10-08 Exxon Chemical Patents Inc. Sulfur-containing carbonate reaction products as lubricating oil antiwear additives
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