JPH04257767A - 列車用運転曲線作成方法 - Google Patents

列車用運転曲線作成方法

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JPH04257767A
JPH04257767A JP3038905A JP3890591A JPH04257767A JP H04257767 A JPH04257767 A JP H04257767A JP 3038905 A JP3038905 A JP 3038905A JP 3890591 A JP3890591 A JP 3890591A JP H04257767 A JPH04257767 A JP H04257767A
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train
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brake
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Fumitoshi Yamaguchi
山口 文敏
Masayoshi Kumano
熊野 昌義
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、列車ダイヤ自動作成
システムに適用される列車用運転曲線作成方法に関し、
特に操作性を向上させて高速化を実現した列車用運転曲
線作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、列車の運転区間に対しては、下
り坂やカーブ等の種々の軌道条件が調査データとして蓄
積されており、又、騒音制限条件等に応じて各区間毎の
制限速度が決定されている。従って、列車が到着駅の目
標位置で正確に停止するためには、出発駅から到着駅ま
での運転速度パターン(運転曲線)を、制限速度を越え
ないように、軌道条件等に応じて予め正確にプログラム
しておく必要がある。
【0003】運転状態には、所要推力のノッチ位置に応
じた力行、ノッチオフ時の惰行及びブレーキ等があり、
これらを組合わせることにより所望の運転曲線を得るこ
とができる。例えば、力行により制限速度に到達した後
の惰行運転中に、運転速度が制限速度−15km/hま
で減速した場合には、再力行して運転速度を復帰させる
ことが必要である。又、下り坂区間では、惰行運転中に
次第に加速されて制限速度を越えるおそれがあるため、
制限速度に達すると予測される地点を見越して、手前の
地点でブレーキ運転に遷移する必要がある。
【0004】このため、従来より、専門家がオペレータ
となり、ディスプレイ、マウス又はキーボードを介して
計算機と対話を行いながら、試行錯誤的に運転曲線の作
成及び修正を繰り返し、目標の運転曲線を完成させる方
法がとられている。
【0005】このとき、オペレータは、計算機に対して
、1)運転曲線の構成要素(力行、惰行、ブレーキ等)
の選択、2)運転曲線の構成要素の描画開始地点及び描
画終了地点の指定、3)修正時に不必要な運転曲線部分
を消去するための消去開始地点及び消去終了地点の指定
、を行う必要がある。又、ノッチをオフする地点やブレ
ーキをかける地点もオペレータが試行錯誤的に求めなけ
ればならず、更に、力行時、惰行時及びブレーキ時の加
減速パターン等も計算しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の列車用運転曲線
作成方法は以上のように、構成要素等の指定や選択が全
てオペレータの判断に基づいて試行錯誤的に行われてい
るので、操作性が悪く、時間もかかるという問題点があ
った。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、操作性を向上させると共に計算
機によりほぼ自動的に且つ短時間に運転曲線を作成でき
る列車用運転曲線作成方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る列車用運
転曲線作成方法は、下り坂での終点速度を制限速度とし
て、列車の走行方向に対して逆方向計算することにより
ノッチオフ限界曲線を作成するステップと、ブレーキを
かけたときに列車が目的位置で目的速度に到達するよう
に、列車の走行方向に対して逆方向計算することにより
ブレーキ限界曲線を作成するステップと、ノッチオフ限
界曲線及びブレーキ限界曲線に基づいて運転曲線を作成
するステップとを含むものである。
【0009】
【作用】この発明においては、下り坂での終点速度が制
限速度を越えないことを前提とした逆方向計算によりノ
ッチオフ限界曲線を作成すると共に、目標位置で停止す
ることを前提とした逆方向計算によりブレーキ限界曲線
を作成し、各限界曲線に基づいて列車の運転速度変化の
シミュレーションを行い、制限速度を越えないことを確
認しながら、ほぼ自動的に運転曲線を作成する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示すフローチャート
図であり、図2は図1内のノッチオフ限界曲線作成ステ
ップを具体的に示す説明図、図3は図1内のブレーキ限
界曲線作成ステップを具体的に示す説明図、図4〜図7
は図1内の運転状態遷移ステップの一例をそれぞれ具体
的に示す説明図、図8は運転状態遷移ステップにより最
終的に得られる運転曲線を示す説明図である。
【0011】図2〜図8において、横軸は距離、縦軸は
速度である。図2において、1b〜1eは各始点a〜e
から得られるノッチオフ限界曲線、2a〜2fは各区間
での制限速度、3は列車の出発駅、4は出発駅の次に列
車が停止する予定の到着駅、5a〜5fは駅間の各区間
に位置する勾配(高さの違いで示す)の異なる下り坂、
a〜eは各区間の下り坂の終点位置に対応する地点であ
る。尚、図2から明らかなように、5a及び5eは急な
下り坂、5dはやや急な下り坂、5b、5c及び5fは
緩い下り坂である。
【0012】図3において、8a〜8eは各始点A〜E
から得られるブレーキ限界曲線である。図4において、
9は点Kでブレーキ限界曲線8に到達する力行曲線、1
0は力行曲線9上の点Lからブレーキ限界曲線8上の点
Mに向けて得られる惰行曲線、αは点Lから点Kまでの
所定距離(戻し距離)、Xは点Lから点Mまでの惰行距
離である。図5において、10′はブレーキ限界曲線8
上の点Vに向けて得られる架空の惰行曲線、Wは実際の
ノッチオフ地点、Yは惰行曲線10による惰行区間距離
である。 図6において、9′は惰行曲線10上の点Oからブレー
キ限界曲線8上の点Nに向けて得られる架空の力行曲線
、10Aは惰行曲線10の延長部である。図7において
、2は制限速度、8はブレーキ制御終了点Zを遷移点と
するブレーキ限界曲線である。図8において、9a〜9
dは力行曲線、10a〜10fは惰行曲線、11a〜1
1cはブレーキ曲線である。これらの力行曲線9a〜9
d、惰行曲線10a〜10f及びブレーキ曲線11a〜
11cは、それぞれ運転曲線の構成要素となっており、
全体で目標の運転曲線を形成している。
【0013】まず、図1のように、状態遷移図に基づい
て出発駅3から到着駅4まで走行する列車の運転曲線を
自動作成(ステップS3)するためには、前準備として
、計算機上でノッチオフ限界曲線(ステップS1)及び
ブレーキ限界曲線(ステップS2)を作成する必要があ
る。
【0014】ここで、図2を参照しながら、ノッチオフ
限界曲線作成ステップS1について具体的に説明する。 まず、2a〜2fで示す各制限速度の変化区間毎の最後
の下り坂に注目し、その下り坂の終点速度を制限速度と
する。そして、下り坂終点で制限速度となるようにノッ
チをオフしたことを想定して、列車走行方向に対して逆
方向の速度逆計算を行う。ここでは、下り坂5a、5b
、5c、5e及び5fの各終点a、b、c、d及びeで
の速度が各変化区間の制限速度となる。
【0015】速度逆計算においては、各速度における列
車の加速力及び線路抵抗等がパラメータとなり、各終点
a〜eを始点として逆方向にノッチオフ限界曲線1a〜
1eがそれぞれ作成される。このとき、ノッチオフ限界
曲線1b〜1dに関しては、制限速度が変化する地点f
〜hが終点となり、ノッチオフ限界曲線1a及び1eに
関しては、その区間の制限速度に到達する地点i及びj
が終点となる。
【0016】上記ノッチオフ限界曲線1a〜1eを除く
区間に対しては、図2の太線で示すように、各区間毎の
制限速度と一致した直線がノッチオフ限界曲線として作
成される。そして、これらのノッチオフ限界曲線を合成
することにより、出発駅3から到着駅4までの全区間に
対するノッチオフ限界曲線1が得られる。
【0017】一般に、列車が出発駅3から到着駅4に向
かって走行しているときに、ノッチオフ限界曲線1より
高い速度でノッチをオフすると、下り坂において列車が
加速され続け、制限速度を越えてしまうことになる。従
って、ブレーキ状態を考慮しない場合は、列車は必ずノ
ッチオフ限界曲線1以下の速度で走行しなければならな
い。
【0018】次に、図3を参照しながら、ブレーキ限界
曲線作成ステップS2について具体的に説明する。まず
、列車が停止すべき到着駅4の地点Aの速度を零とする
。 又、列車走行方向に対する制限速度変化区間の凹部の開
始地点に注目し、この開始地点に対応したノッチオフ限
界曲線1の点B〜Eでの速度値を制限速度とする。そし
て、地点Aで零、又は、各地点B〜Eで制限速度となる
ようにブレーキがかけられたことを想定して、列車走行
方向に対して逆方向の速度逆計算を行う。ここでは、点
B、C及びEでの速度は各区間開始地点の制限速度と一
致し、点Dでの速度は、図2内のノッチオフ限界曲線1
d上の点hでの速度となる。
【0019】速度逆計算においては、各地点A〜Eを始
点として逆方向にブレーキ限界曲線8a〜8eがそれぞ
れ作成されるが、ブレーキ限界曲線8aに関しては、制
限速度が変化する地点Fが終点となり、ブレーキ限界曲
線8c〜8eに関しては、出発駅3側に隣接する区間の
制限速度に到達する地点G〜Iが終点となり、ブレーキ
限界曲線8bに関しては、出発駅3に到達する地点Jが
終点となる。尚、点AF間で使用されるブレーキは列車
を停止するための停止ブレーキであり、他の区間で使用
されるブレーキは緩い制限ブレーキである。こうして、
各区間毎のブレーキ限界曲線8a〜8eで総称されるブ
レーキ限界曲線8が作成される。
【0020】一般に、列車が出発駅3から到着駅4に向
かって走行しているときに、ブレーキ限界曲線8a〜8
eより高い速度でブレーキをかけると、目標位置におい
て目標速度を得ることができず、制限速度を越えてしま
うことになる。従って、少なくともブレーキ限界曲線8
a〜8eに沿ったいずれかの地点で、列車は必ずブレー
キをかける必要がある。以上の理由から、列車の運転速
度は、ノッチオフ限界曲線1又はブレーキ限界曲線8の
いずれかに到達した場合を考慮して、図3内のハッチン
グ部の範囲内で作成されなければならない。
【0021】次に、図4〜図8を参照しながら、運転曲
線作成ステップS3について、具体的に説明する。出発
駅3から列車が走行することを想定すると、まず、出発
駅3の地点において列車は停止しているので、計算機は
、時々刻々のモータ推力や走行抵抗等を用いて、列車を
加速するための力行計算から始め、力行曲線を作成する
。 以下、表1の状態遷移図に従い、運転状態を遷移させな
がら運転曲線を作成する。
【0022】 表1:状態遷移図                   限界曲線に到達
(上限)          制限速度    ブレー
キ状態変化    ノッチオフ限界    ブレーキ限
界      −15km/h    制御終了点  
          曲線に到達        曲線
に到達         に到達      に到達力
行状態    ノッチをオフ      惰行区間を設
          ×          ×   
         (惰行に遷移)      けてブ
レーキ惰行状態        ×         
   ブレーキ          再び力行    
    ×ブレーキ        ×       
         ×               
 ×      ブレーキオフ状態         
                         
                      (惰行
に遷移)
【0023】表1から明らかなように、力行状
態から運転状態が遷移するのは、以下の2つの条件、即
ち、1)列車の運転速度がノッチオフ限界曲線1の速度
に到達、2)列車の運転速度がブレーキ限界曲線8の速
度に到達、のいずれかが発生した場合である。
【0024】1)の状態が発生した場合、計算機は力行
計算を止め、ノッチをオフにして惰行計算に遷移する(
ノッチオフ計算ステップ)。これにより、列車は惰行運
転状態になる。又、2)の状態が発生した場合は、例え
ば惰行区間(惰行計算ステップ)を設けた後、ブレーキ
の計算(ブレーキ計算ステップ)に遷移する。これによ
り、列車は惰行状態からブレーキ状態に移行する。ここ
で、惰行区間を設けるのは、乗客の乗心地及び運転手の
操作性を考慮しているからである。
【0025】図4は力行状態からブレーキ状態に遷移す
るときの惰行区間の設定方法を示している。いま、力行
曲線9に沿って列車の運転速度が上昇し、点Kにおいて
ブレーキ限界曲線8の速度に到達したとする。このとき
、交点Kからα(例えば、140m)戻った地点Lでノ
ッチをオフして惰行計算を行い、惰行曲線10を作成し
て、点Mでブレーキ限界曲線8に到達させる。従って、
計算機は、交点Mの地点からブレーキ計算に遷移する。
【0026】ここで、ノッチオフ地点Lからブレーキ開
始点Mまでの惰行距離をXとし、交点Lの直前に行われ
た惰行区間の距離をYとすると、戻し距離αは、
【数1
】α=(X−Y)×0.7+Y    …■で表わされ
る。図4においては、Y=0であるから、■式よりα=
0.7Xとなる。ここで、0.7はブレーキ限界曲線8
の傾き特性から割り出される値であり、交点Kから、少
なくとも所望の惰行距離Xの0.7倍の距離αだけ戻せ
ばよいことを示している。又、通常、惰行距離Xは約2
00メートルに設定すればよいので、■式より、αは1
40メートルとなる。
【0027】尚、力行状態においては、加速されている
ことが前提条件なので、運転速度が減速されて制限速度
−15km/hに到達する場合やブレーキ制御終了点Z
に到達する場合について考慮する必要はない。
【0028】一方、上記表1から明らかなように、列車
の運転状態が惰行状態から遷移するのは、1)列車の運
転速度がブレーキ限界曲線8の速度に到達、2)列車の
運転速度が減速して制限速度−15km/hに到達、の
いずれかが発生した場合である。
【0029】1)の状態が発生した場合、計算機は惰行
計算を止め、直ちにブレーキの計算に遷移する。これに
より、列車は惰行運転状態からブレーキ運転状態に移行
される。但し、惰行計算に入るノッチオフ地点からブレ
ーキ限界曲線8に到達するまでの惰行区間距離Yが20
0メートル未満の場合には、ブレーキ限界曲線8上の交
点から所定距離αだけ手前の点を実際のノッチオフ地点
とする。又、2)の状態が発生した場合は、惰行計算を
止め、力行計算に遷移する。これにより、列車は惰行状
態から力行状態に移行する。但し、再力行を開始した地
点から直ちにブレーキ限界曲線8に到達した場合には、
乗心地を優先して惰行状態を保持させる。
【0030】図5は、最初に計算された架空の惰行曲線
10′に基づく惰行区間距離Yが200m未満の場合の
戻し距離αを示している。即ち、力行曲線9から惰行曲
線10′に移行した点から、ブレーキ限界曲線8上の交
点Vまでの惰行区間距離Yが200m未満であれば、前
述と同様に、■式に従って所定距離αを求める。そして
、惰行曲線10′とブレーキ限界曲線8との交点Vから
所定距離αだけ戻った点Wを実際のノッチオフ地点とし
、惰行計算を行う。これにより、ブレーキ状態に入る前
に、約200mの惰行距離Xが確保される。
【0031】図6は、列車の運転速度が減少して惰行状
態から再力行状態に遷移させる場合、力行運転直後にブ
レーキ限界曲線8に到達してしまう場合の実際の運転状
態を示している。この場合、惰行曲線10上の地点Oに
おいて、運転速度が制限速度−15km/hまで減速す
るので、力行曲線9′に沿って力行計算に遷移するが、
点Nにおいてブレーキ限界曲線8に到達する。このとき
、■式より、惰行区間距離Y=0として所定距離α(=
140m)が計算されるが、点Oからブレーキ限界曲線
8上の交点Nまでの力行距離はαより小さい。従って、
力行状態からブレーキ状態へ遷移するときに200mの
惰行距離を確保することができないため、再力行状態へ
の遷移は取り消される。これにより、点Oからブレーキ
限界曲線8に到達するまでの区間も、惰行曲線10の延
長部10Aに沿って惰行計算が行われ、列車は惰行状態
から直ちにブレーキ状態に遷移する。
【0032】尚、惰行状態はノッチオフの状態であるか
ら、ノッチオフ限界曲線に到達することは考慮する必要
がなく、ブレーキ制御終了点に到達することも考慮する
必要がない。
【0033】又、表1から明らかなように、列車の運転
状態がブレーキ状態から遷移するのは、運転速度がブレ
ーキ制御終了点Zに到達したときのみである。図7はブ
レーキ限界曲線8に沿ったブレーキ状態がブレーキ制御
終了点Zで終了する場合を示している。この場合、計算
機は、ブレーキ制御終了点Zで直ちにノッチをオフして
惰行計算に遷移し、列車を惰行状態に移行させる。尚、
ブレーキ状態においては、運転曲線がブレーキ限界曲線
8と一致しているので、ノッチオフ限界曲線1に到達す
る場合、ブレーキ限界曲線8に到達する場合尾良い制限
速度−15km/hに到達する場合については、考慮す
る必要がない。
【0034】このように、計算機により、表1の状態遷
移図に基づいて、列車の運転速度がノッチオフ限界曲線
1の速度に到達したときはノッチをオフして惰行運転状
態に遷移させ、運転速度がブレーキ限界曲線8の速度に
到達したときはブレーキ運転状態に遷移させることを繰
り返すことにより、図8のような運転曲線が自動的に求
められる。図8において、点Pは、列車の運転速度が減
少して制限速度−15km/hに到達した地点であり、
惰行曲線10bから力行曲線9cに遷移している。又、
ブレーキ状態におけるブレーキ曲線11a〜11cは、
各ブレーキ限界曲線8d、8e及び8a(図3参照)に
それぞれ対応している。
【0035】尚、上記実施例では、各区間毎の制限速度
を物理的な線路条件等に基づく制限速度と一致させたが
、特に物理的条件による制限速度と一致させる必要はな
く、必要に応じて適切な値を制限速度として設定すれば
よい。又、惰行計算に列車の運転速度が制限速度−15
km/hまで減速したときに再力行計算するようにした
が、再力行に遷移する速度は任意に設定され得ることは
言うまでもない。
【0036】又、力行状態から惰行状態への遷移時に、
惰行区間を設けるために、所定距離αの計算式■を導入
したが、他の計算式を導入してもよい。又、ブレーキを
かける前に惰行区間を設けたが、乗心地等に特に支障が
なければ、力行状態から直ちにブレーキ状態へ遷移させ
てもよい。
【0037】又、ブレーキ限界曲線8を作成する場合に
、制限速度の凹部の開始地点に対応したノッチオフ限界
曲線1の速度を制限速度としたが、ノッチオフ限界曲線
1の速度値を用いずに、凹部の開始地点での制限速度そ
のものを用いても同等の効果を奏する。
【0038】更に、図8の運転曲線を計算機により自動
的に作成したが、図2のノッチオフ限界曲線1及び図3
のブレーキ限界曲線8が計算機により得られているので
、運転曲線を一部手動で作成しても操作性が向上し、ほ
ぼ自動的に運転曲線が得られるので、上記実施例と同様
に著しく労力が軽減され、同等の効果を奏する。
【0039】図9は運転曲線を一部手動で作成するよう
にしたこの発明の他の実施例を示すフローチャート図で
あり、ステップS1及びS2は前述と同様のステップで
ある。この場合、運転曲線は、ノッチオフ限界曲線及び
ブレーキ限界曲線に基づいて、計算機とオペレータとの
対話形式により作成される。図10及び図11は図9に
よる運転曲線の描画ステップを示す説明図であり、Qは
出発駅3で指定される描画開始点、Rは力行曲線9aと
ブレーキ限界曲線8bとの交点即ち力行曲線9aの終点
、Tは惰行曲線10aの開始点即ち指定点である。又、
1、3、4、5a〜5f、8、8b、9a及び10aは
前述と同様のものである。
【0040】図9において、まず、前述と同様に、計算
機により、ノッチオフ限界曲線1を作成すると共に(ス
テップS1)、ブレーキ限界曲線8を作成する(ステッ
プS2)。このとき、ブレーキ限界曲線作成ステップS
2において、制限速度変化区間の凹部の開始点に対応す
るノッチオフ限界曲線の速度でなく、区間凹部の開始点
の速度をそのまま制限速度としてもよい。
【0041】次に、オペレータにより運転曲線の構成要
素を選択する(ステップS31)。このときに指定され
る運転曲線の構成要素としては、例えば、力行(2ノッ
チ、3ノッチ、4ノッチ)、ブレーキ(制限、停止)、
及び、惰行、の6種類があり、力行のノッチ位置は必要
な推力に応じて設定され、ブレーキの大きさは到着駅4
の停止位置へのブレーキか否かによって設定される。
【0042】続いて、ステップS31で選択された構成
要素によって描画が開始される位置、即ち始点を指定す
る(ステップS32)。各ステップS31及びS32に
おける指定は、例えばマウスピックによりディスプレイ
上で行われる。最初は、ステップS31において力行(
ノッチ位置は任意)が選択され、ステップS32におい
て出発駅3での始点Q(速度が零)が指定される。これ
により、計算機は、時々刻々のモータの推力や走行抵抗
等を用いて列車速度を計算し、図10のように、列車の
運転速度がブレーキ限界曲線8bに到達する地点Rまで
、力行曲線9aを描画する(ステップS33)。
【0043】次に、オペレータは、既に描画された運転
曲線の構成要素に続けて、新たな運転曲線の構成要素を
接続するため、新たな構成要素を選択し(ステップS3
4)、続いて、新たな描画開始位置を指定する(ステッ
プS35)。例えば、図11のように、新たな構成要素
として惰行を選択し、ブレーキ限界曲線8bに到達する
前の力行曲線9a上の点Tを新たな始点として指定する
。これにより、計算機は、時々刻々の走行抵抗や下り坂
条件等を用いて惰行による列車の運転速度を計算し、運
転速度が零になる地点Uまで惰行曲線10aを作成する
。又、これと同時に、図11内の破線のように、前回の
運転曲線のうち、点TR間の構成要素を消去する(ステ
ップS36)。
【0044】以上のステップS34〜S36は運転曲線
の作成が終了するまで(ステップS37)繰り返され、
同様の対話形式で、順次運転曲線が接続されていき、図
8と同様の運転曲線が作成される。このとき、描画の始
点は、図10及び図11のハッチング範囲内で指定され
る。又、各構成要素の描画終了位置は、制限速度に到達
する地点、ブレーキ限界曲線に到達する地点、制限速度
を越えてしまう変化地点に到達する地点、あるいは、運
転速度が零に到達する地点となる。
【0045】尚、上記実施例では、ノッチオフ限界曲線
1が直接的に用いられておらず、ブレーキをかけずに惰
行運転可能な速度としてオペレータが容易に判別できる
ように表示されているのみであるが、ブレーキ限界曲線
8と同様に、運転曲線の構成要素の描画終了点のために
用いられてもよい。又、図10及び図11のハッチング
範囲をブレーキ限界曲線8と区間毎の制限速度とで規定
したが、ブレーキ限界曲線8とノッチオフ限界曲線1と
で規定してもよい。
【0046】又、運転曲線の構成要素として6種類の構
成要素を考慮したが、構成要素は任意に設定でき、種類
数が増減可能であることは言うまでもない。又、描画開
始点と指定等をマウスピックで行うようにしたが、他の
手段を用いてもよい。
【0047】又、前回の運転曲線の構成要素に新たな構
成要素を接続する際に、前回の運転曲線上に沿って新た
な運転曲線の開始点を指定するようにしたが、開始点を
厳密に指定する必要はなく、例えば、横軸(距離)又は
縦軸(速度)のいずれか一方を指定し、前回の運転曲線
との対応点を新たな運転曲線の開始点としてもよい。
【0048】更に、運転曲線作成ステップとして、計算
機との対話形式を一部とりいれ、前述の実施例の自動作
成方法を合成してもよい。この場合、例えば、初期の運
転曲線の構成要素及び始点をオペレータが指定すると、
その後は、計算機が自動的に運転曲線を順次計算しなが
ら作成していくことになる。
【0049】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、下り坂
での終点速度を制限速度として列車の走行方向に対して
逆方向計算することによりノッチオフ限界曲線を作成す
るステップと、ブレーキをかけたときに列車が目的位置
で目的速度に到達するように、列車の走行方向に対して
逆方向計算することによりブレーキ限界曲線を作成する
ステップと、ノッチオフ限界曲線及びブレーキ限界曲線
に基づいて運転曲線を作成するステップとを含み、各限
界曲線に基づいて列車の運転速度変化のシミュレーショ
ンを行い、制限速度を越えないことを確認しながら運転
曲線を作成するようにしたので、操作性を向上させると
共に計算機によりほぼ自動的に且つ短時間に運転曲線を
作成できる列車用運転曲線作成方法が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すフローチャート図で
ある。
【図2】図1内のノッチオフ限界曲線作成ステップを具
体的に示す説明図である。
【図3】図1内のブレーキ限界曲線作成ステップを具体
的に示す説明図である。
【図4】図1内の運転曲線作成ステップのうちのノッチ
オフ計算ステップを具体的に示す説明図である。
【図5】図1内の運転曲線作成ステップのうちの惰行計
算ステップを具体的に示す説明図である。
【図6】図1内の運転曲線作成ステップのうちの惰行計
算ステップを具体的に示す説明図である。
【図7】図1内の運転曲線作成ステップのうちのブレー
キ計算ステップを具体的に示す説明図である。
【図8】図1内の運転曲線作成ステップにより最終的に
得られる運転曲線を示す説明図である。
【図9】この発明の他の実施例を示すフローチャート図
である。
【図10】図9内の運転曲線の初期描画ステップを具体
的に示す説明図である。
【図11】図10内の運転曲線に接続される運転曲線の
描画ステップを具体的に示す説明図である。
【符号の説明】
1、1a〜1f    ノッチオフ限界曲線2a〜2f
    制限速度 3    出発駅 4    到着駅 5a〜5f    下り坂 8、8a〜8e    ブレーキ限界曲線9、9a〜9
d    力行曲線 10、10a〜10f    惰行曲線11a〜11c
    ブレーキ曲線 α    所定距離 Q、T    描画開始位置(始点) R、U    描画終了位置(終点) S1    ノッチオフ限界曲線を作成するステップS
2    ブレーキ限界曲線を作成するステップS3 
   運転曲線を作成するステップS31、S34  
  運転曲線の構成要素が選択されるステップS32、
S35    運転曲線の描画開始位置が指定されるス
テップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  出発駅から到着駅までの各位置におけ
    る列車の運転速度を計算により求め、前記運転速度が制
    限速度を越えないように前記列車の運転曲線を作成する
    方法であって、下り坂での終点速度を制限速度として、
    前記列車の走行方向に対して逆方向計算することにより
    ノッチオフ限界曲線を作成するステップと、ブレーキを
    かけたときに前記列車が目的位置で目的速度に到達する
    ように、前記列車の走行方向に対して逆方向計算するこ
    とによりブレーキ限界曲線を作成するステップと、前記
    ノッチオフ限界曲線及び前記ブレーキ限界曲線に基づい
    て運転曲線を作成するステップと、を含む列車用運転曲
    線作成方法。
  2. 【請求項2】  運転曲線を作成するステップは、列車
    の走行方向に対して順方向計算を行い、前記列車の運転
    速度がノッチオフ限界曲線の速度に到達したときにノッ
    チオフ状態への遷移計算を行うノッチオフ計算ステップ
    と、前記運転速度がブレーキ限界曲線の速度に到達した
    ときにブレーキ状態への遷移計算を行うブレーキ計算ス
    テップと、を含むことを特徴とする請求項1の列車用運
    転曲線作成方法。
  3. 【請求項3】  ブレーキ計算ステップは、力行状態で
    の列車の運転速度がブレーキ限界曲線の速度に到達する
    ことが判定されたときに、前記速度に到達する位置より
    所定距離だけ手前の位置で惰行状態への遷移計算を行う
    惰行計算ステップを含むことを特徴とする請求項2の列
    車用運転曲線作成方法。
  4. 【請求項4】  運転曲線を作成するステップは、オペ
    レータにより前記運転曲線の構成要素と描画開始位置と
    なる始点とが指定されるステップと、前記始点から前記
    構成要素に従って計算される運転速度を運転曲線として
    描画すると共に、前記運転速度が少なくとも制限速度又
    はブレーキ限界曲線の速度に到達した位置を描画終了位
    置として描画するステップと、を含むことを特徴とする
    請求項1の列車用運転曲線作成方法。
  5. 【請求項5】  運転曲線を作成するステップは、オペ
    レータにより新たな始点が指定されたときに、前回描画
    された運転曲線上の前記新たな始点に対応する位置から
    描画終了位置までの曲線を消去するステップを含むこと
    を特徴とする請求項4の列車用運転曲線作成方法。
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