JPH04255708A - 水素化重合体 - Google Patents

水素化重合体

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JPH04255708A
JPH04255708A JP3654791A JP3654791A JPH04255708A JP H04255708 A JPH04255708 A JP H04255708A JP 3654791 A JP3654791 A JP 3654791A JP 3654791 A JP3654791 A JP 3654791A JP H04255708 A JPH04255708 A JP H04255708A
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polymer
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Yasunobu Nakafutami
仲二見 泰伸
Yuichi Kitagawa
裕一 北川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐候性、耐オ
ゾン性、加工性に優れた水素化ブタジエン系共重合体に
関し、更に詳しくは、特定構造を有する2種類のブロッ
クからなる水素化ブタジエン系重合体に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】スチレン−ブタジエン共重
合体の水素化物については古くから知られている。例え
ば、特公昭36−3895 号公報、特公昭42−89
33 号公報、特公昭42−25304号公報には、水
素化スチレン−ブタジエン共重合体の製造方法が開示さ
れている。
【0003】水素化スチレン−ブタジエン共重合体の製
法については特公昭45−39274号公報に、また、
未加硫物の強度を向上させた組成物については、特公昭
46−35497号公報に、さらに、温度に対して粘度
変化の少ない潤滑油組成物については特公昭48−39
203号公報に開示されている。
【0004】一方、星型構造の水素化スチレン−ブタジ
エン共重合体を用いた高剪断安定性の潤滑油組成物も特
公昭61−50120号公報に開示されている。特開昭
60−252643 号公報には分子量分布がポリモー
ダルで加工性、強度に優れた組成物について開示されて
いる。特公昭62−45883号公報にはジブロック型
水素化共重合体について、特開平1−217069号公
報には結晶ブロックと非晶ブロックからなるジブロック
ポリマーの歴青質組成物について開示されている。
【0005】これらの共重合体は水素化による耐熱性の
向上と結晶性の向上を図ったものであるが、これだけで
十分な強度、耐候性、加工性、耐熱性、ゴム弾性のバラ
ンスを同時に満足する重合体は得られていない。また、
従来の水素化スチレン−ブタジエン共重合体は他ゴムと
のブレンドで相溶性が悪く、強度やゴム弾性が不十分で
あった。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は上述の問題点
を解決する新規な重合体を提案するものである。すなわ
ち本発明は、ブタジエン部のビニル結合量が25%未満
であるブタジエン重合体からなるブロックA1〜9重量
%と、ブタジエン100〜50重量%と、ビニル芳香族
化合物0〜50重量%からなり、ブタジエン部のビニル
結合量が25〜70%であるブタジエン重合体またはブ
タジエン系ランダム共重合体からなるブロックB99〜
91重量%とからなり、該ブロックがA−B構造を持ち
、重量平均分子量(Mw)が1万〜100万、分子量分
布(Mw/Mn)が10以下のブタジエン系重合体にお
いて、全ブタジエン部の二重結合を75%以上水素化し
たことを特徴とする水素化重合体を提供するものである
【0007】本発明の水素化重合体の水素化前の重合体
を構成するブロックAはビニル結合量が25%未満、好
ましくは15%以下のブタジエン重合体ブロックである
。ビニル結合が25%を越えると水素化重合体の結晶性
が低下し強度の低下をもたらすので好ましくない。ブロ
ックAの含量は1〜9重量%、好ましくは3〜7重量%
である。9重量%を越えるとゴム弾性が失われ樹脂的性
質が強まるので好ましくない。1%未満では、結晶部分
が少なくなり強度の低下やポリエチレンとの相溶性が低
下してくる。
【0008】ブロックBは、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、p−tert−ブチルスチレン
などの芳香族ビニル化合物から選ばれた1種または2種
以上の芳香族ビニル化合物が0〜50重量%、好ましく
は0〜30重量%、1,3−ブタジエンが100〜50
重量%、好ましくは100〜70重量%の重合体または
ランダム共重合体である。芳香族ビニル化合物が50%
を越えると水素化重合体のゴム弾性が失われるので好ま
しくない。ブタジエン部のビニル結合量は25〜70%
で、好ましくは30〜60%である。70%を越えると
水素化重合体の強度を低下させ、25%未満では水素化
重合体のゴム弾性を低下させるので好ましくない。
【0009】ブロックA及びBは、芳香族ビニル化合物
が含まれた場合は、ランダム共重合体であり、ブロック
性の芳香族ビニル化合物量(I.M.Kolthoff
; J.Polym. Sci.1,429(1946
).の方法による)が各重合体ブロックの10重量%以
下である。ブロック性の芳香族ビニル化合物が10重量
%を越えると硬度が上昇しゴム弾性が失われるので好ま
しくない。
【0010】一方、ブタジエン部分のビニル結合は、分
子内に均一に存在しても、分子鎖に沿って増加或は減少
してもよい。本発明の水素化重合体のブタジエン部分の
二重結合は75%以上、好ましくは85%以上水素化さ
れていることが必要である。75%未満では耐オゾン性
、耐熱性に劣り好ましくない。
【0011】本発明の水素化共重合体の水素化前の重量
平均分子量(Mw)は1万〜100万、分子量分布(M
w/Mn)は10以下である。重量平均分子量が100
万以上では加工性は著しく劣り、1万以下では水素化重
合体の強度が低くなる。Mw/Mnが10を越えると低
分子による表面べた付きが激しくなる。本発明の水素化
重合体の水素化前の重合体は、前述の特定の構造に該当
する物であればその製造方法はいかなるものであっても
よい。これら重合体を得る代表的な製造方法を以下に示
す。
【0012】水素化前の重合体は、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン等の不活性溶媒中において、重合触媒
としてn−ブチルリチウムなどの有機リチウムないし他
のアルカリ金属化合物を用い、必要に応じて助触媒成分
として、カリウムブトキシドなどのアルコキシド、ドデ
シスベンゼンスルフォン酸塩、ステアリン酸ナトリウム
などの有機酸塩を代表例とする有機化合物を用い、更に
必要に応じてビニル結合量を調節する化合物として、エ
ーテル、ポリエーテル、第三級アミン、ポリアミン、チ
オエーテル、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどの極
性有機化合物を用いて、モノマーのブタジエン、場合に
より更にスチレンを所定の比率で共重合することにより
得られる。ビニル結合量は、前記極性有機化合物の添加
量及び重合温度によって制御できる。
【0013】また、前記重合方法において、モノマーの
添加方法を調節したり、ビニル結合量を調節する化合物
の量、添加方法、重合温度を重合反応の途中で変化させ
るなどの各種重合条件を変えることにより、前記したよ
うな分子鎖中に於て、スチレン含有量やビニル結合量が
増加または減少した共重合体とすることができる。また
、重合においては分子量調節剤として、アセチレン、1
,2−ブタジエン、フルオレン、第一級アミン、第二級
アミン等の各種化合物を使用することもできる。
【0014】また、上記で得られた活性末端を有する重
合体鎖を、四塩化珪素、四塩化スズ、ポリエポキシ化合
物などの多官能性化合物によって、カップリングするか
、あるいはジビニルベンゼンなどの分岐剤を重合系に添
加することによって、分岐状ないしは放射状の共重合体
が得られる。すなわち、ブロックAとブロックBを二官
能性以上のカップリング剤(X)を用いて、(A)a 
−X−(B)b [a+b=2〜4、a,bは1以上の
整数]、(A−B)n −X[n=2〜4]の構造の重
合体を得ることもできる。
【0015】上記の重合体を得る重合プロセスは、バッ
チプロセス、連続プロセス、それらの組合せのいずれで
も用いることができる。また、水素化前の共重合体は、
リチウム触媒を使用する以外の他の重合法、例えばニッ
ケル、コバルト、チタン等の有機化合物と、リチウム、
マグネシウム、アルミニウム等の有機金属成分とから成
るチグラー系触媒を使用する方法ないしは乳化重合法に
よるものであっても使用可能である。
【0016】水素化反応の方法及び条件は、本発明で限
定する水素化率の重合体が得られるのであれば、いずれ
の方法及び条件を用いることが可能である。それらの水
素化方法の例としては、チタンの有機金属化合物を主成
分とする触媒を水素化触媒として使用する方法、鉄、ニ
ッケル、コバルトの有機化合物とアルキルアルミニウム
等の有機金属化合物からなる触媒を使用する方法、ルテ
ニウム、ロジウム等の有機金属化合物の有機錯体を使用
する方法、パラジウム、白金、ルテニウム、コバルト、
ニッケル等の金属を、カーボン、シリカ、アルミナ等の
担体に担持した触媒を使用する方法などがある。
【0017】各種の方法の中では、最近開発されたチタ
ンの有機金属化合物単独またはそれとリチウム、マグネ
シウム、アルミニウムの有機金属化合物とから成る均一
触媒(特開昭59−133203 号公報、特開昭60
−220147 号公報)を用い、低圧、低温の穏和な
条件で水素化する方法が工業的に好ましい。
【0018】水素化は触媒に不活性で、重合体が可溶な
溶剤中で実施される。好ましい溶媒としては、n−ペン
タン、n−ヘキサン、n−オクタンのような脂肪族炭化
水素、シクロヘキサン、シクロヘプタンのような脂環族
炭化水素、ベンゼン、トルエンのような芳香族炭化水素
、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエー
テル類の単独またはそれらを主成分とする混合物である
【0019】水素化反応は、一般には重合体を水素また
は不活性雰囲気下、所定の温度に保持し、攪拌下または
不攪拌下にて水素化触媒を添加し、次いで水素ガスを導
入して所定圧に加圧することによって実施される。不活
性雰囲気とは、例えばリチウム、ネオン、アルゴン等の
水素化反応のいかなる関与体とも反応しない雰囲気を意
味する。空気や酸素は触媒を酸化したりして触媒の失活
を招くので好ましくない。また窒素は水素化反応時触媒
毒として作用し、水素化活性を低下させるので好ましく
ない。特に、水素化反応器内は水素ガス単独の雰囲気で
あることが最も好適である。
【0020】水素化重合体を得る水素化反応プロセスは
、バッチプロセス、連続プロセス、それらの組合せのい
ずれでも用いることができる。また、水素化触媒として
チタノセンジアリール系化合物を用いる場合は単独でそ
のまま反応溶液に加えても良いし、不活性有機溶媒の溶
液として加えてもよい。触媒を溶液として用いる場合に
使用する不活性有機溶媒は、水素化反応のいかなる関与
体とも反応しない前記各種溶媒を用いることができる。 好ましくは水素化反応に用いる溶媒と同一の溶媒である
。また、触媒の添加量は水素化前重合体100g当り0
.02〜20ミリモルである。
【0021】本発明の水素化重合体を得る最も好ましい
方法は、水素化前重合体を有機リチウム触媒を用いて溶
液重合し、得られた重合体溶液をそのまま次の水素化反
応に用いることであり、工業的に極めて有用である。本
発明の水素化重合体は上記で得られた溶液から溶媒を除
去し、重合体を単離して得られる。
【0022】本発明の水素化重合体はその特性を生かし
、エチエン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−
ポリエン共重合ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴムが現在使用されている用途に使用できる。 本発明の水素化ブタジエン系共重合体は単独または天然
ゴム、他の合成ゴムとブレンドし、所定の配合、成形、
加硫を経て最終用途に供される。この場合、本発明の水
素化ブタジエン系共重合体がその効果を発現するために
は原料ゴムの少なくとも30%は本発明の水素化共重合
体である必要がある。
【0023】またブレンドして使用され得る合成ゴムの
例としては、エチエン−プロピレンゴム、エチレン−プ
ロピレン−ポリエン共重合ゴム、ブチルゴム、アクリル
ゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、塩素化ポリエチレ
ン、エピクロルヒドリンゴム、水素化アクリロニトリル
−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素化
スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴム
、水素化スチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム等が挙げられる。特に天然ゴムとのブ
レンドで本発明のブロック構造の水素化ブタジエン系共
重合体は好ましい効果をもたらす。好ましいブレンド比
率は水素化ブタジエン系共重合体が30%〜90%、天
然ゴムが70%〜10%である。
【0024】また、配合において、上記原料ゴムに添加
される配合剤としては、補強剤、軟化剤、充填剤、加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤、着色剤、難燃剤、滑剤、発
泡剤、可塑剤、加工助剤、酸化防止剤、老化防止剤、ス
コーチ防止剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、着色防止剤
、その他の配合剤などがあり、組成物の用途に応じて、
適宜選択されて使用される。
【0025】補強剤としては、カーボンブラックのSA
F,SRFのファーネスブラック及びMT,FTなどの
サーマルブラック、ホワイトカーボン、塩基性炭酸カル
シウム、活性化炭酸カルシウムなどの無機補強剤、ハイ
スチレン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂などの有機補強剤などを使用し、な
かでもカーボンブラック及び無機補強剤が好ましい。補
強剤を使用する場合、その使用量は、重合体100重量
部当り、5〜200重量部である。
【0026】充填剤としては、炭酸カルシウム、クレー
、タルク、ゼオライト、ケイソウ土、硫酸アルミニウム
、硫酸バリウムなどが使用できる。軟化剤としては、パ
ラフィン系プロセス油、ナフテン系プロセス油、芳香族
(アロマチック)系プロセス油、パラフィンワックス、
石油樹脂、アスファルト、植物油系軟化剤、サブ類等を
使用する。特にパラフィン系プロセス油、ナフテン系プ
ロセス油、芳香族(アロマチック)系プロセス油が好ま
しい。軟化剤を使用する場合、その使用量は、重合体1
00重量部あたり、1〜200重量部である。前記の補
強剤及び軟化剤の量は、得られる架橋ゴム組成物の硬さ
及び弾性率を考慮して使用する。
【0027】架橋剤としては、有機パーオキサイド化合
物およびアゾ化合物などのラジカル発生剤のほか、オキ
シム化合物、ニトロソ化合物、ポリアミン化合物が使用
できる。加硫剤としては、硫黄、塩化硫黄化合物、有機
硫黄化合物などが使用できる。加硫促進剤としては、グ
アジン系、アルデヒド−アミン系、アルデヒド−アンモ
ニア系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チオ尿素
系、チラウム系、ジチオカルバメート系、ザンテート系
等の化合物が使用できる。
【0028】可塑剤としては、フタル酸誘導体、オレイ
ン酸誘導体、ステアリン酸誘導体、リン酸誘導体などが
使用できる。加工助剤としては、ステアリン酸、ラウリ
ン酸、パルミチン酸などの脂肪酸及び、その金属塩など
が使用できる。酸化防止剤ないし老化防止剤としては、
ジフェニルアミン系、p−フェニレンジアミン系などの
アミン誘導体、キノリン誘導体、ハイドロキノン誘導体
、モノフェノール類、ジフェノール類、チオビスフェノ
ール類、ヒンダードフェノール類、亜リン酸エステル類
などが使用できる。
【0029】紫外線防止剤、滑剤、発泡剤、発泡助剤、
難燃剤、帯電防止剤、着色防止剤その他のゴム配合薬品
は、公知のものをその使用目的に応じて使用することが
できる。本発明の水素化重合体の組成物は、公知の方法
により、配合、混練、成型、架橋の工程を経て架橋ゴム
組成物となる。
【0030】本発明の水素化重合体を用いた架橋ゴム組
成物は、公知のゴム製品として使用可能であり、それら
の例としてはタイヤチューブ、エンジンマウント、ブッ
シュ、ストッパーなどの防振ゴム、窓枠、グラステン、
スポンジ、防水シート、ルーフィング、電線、パッキン
、ヒーターホース、ラジエターホースなどの工業用品、
自動車部品、建築資材などの各種用途に使用可能である
【0031】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を具体的
に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するもので
はない。 実施例1 内容積10リットルの攪拌機付き、ジャケット付きオー
トクレーブを反応器として用い、n−ヘキサンを202
0ml、n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(濃度
5重量%)9.0ml、テトラヒドロフラン(THF)
をリチウムの16倍モル量導入し、1,3−ブタジエン
/n−ヘキサン溶液(ブタジエン濃度20重量%)を9
72ml添加し、60℃にて重合した。
【0032】転化率がほぼ100%となった後、THF
をリチウムの45倍モル量になるように添加し、1,3
−ブタジエン/n−ヘキサン溶液(ブタジエン濃度20
重量%)5510mlを添加し、60℃で重合した。転
化率が100%に達した後、メタノールをリビングリチ
ウムに対して等モル量加え、失活させた。
【0033】水素化触媒としてジ−p−トリルビス(1
−シクロペンタジエニル)チタニウム/シクロヘキサン
溶液(濃度1ミリモル/リットル)250mlとn−ブ
チルリチウム溶液(濃度5ミリモル/リットル)50m
lとを0℃、2.0kg/cm2 の水素下で混合した
溶液を添加し、水素分圧2.5kg/cm2 にて90
分間反応させた。 得られた水素化共重合体は、酸化防止剤として2,6−
ジターシャリーブチルヒドロキシトルエンを重合体当り
0.5部添加して、溶媒を除去した。得られた水素化共
重合体の分析値を表1に示した。また、この水素化共重
合体の物性及び架橋物性を表2に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】実施例2〜6、比較例1〜3モノマー溶液
の添加量及びTHFの添加量を変化させ、各ブロックの
存在率とビニル結合量を変動させる以外は実施例1と同
様の条件にて水素化重合体を得た。水素化重合体の分析
値を表1に、物性を表2に示した。
【0037】実施例7 水素化前の重合体の合成後、二塩化珪素でカップリング
する以外は実施例1と同様の条件にてA−B−Aのブロ
ック構造をもった水素化重合体を得た。水素化重合体の
分析値を表1に、物性を表2に示した。水素化前重合体
のスチレン含有率、ブタジエン部分のビニル結合量、重
量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)及び
水素化率は、以下に示す方法で測定した。各ブロックの
存在比率はモノマー添加量から求めた。
【0038】スチレン含有量:水素化前の共重合体をク
ロロホルム溶液とし、スチレンのフェニル基によるUV
254nm吸収により、測定した。ブタジエン部分のビ
ニル結合量:水素化前の共重合体を重クロロホルム溶液
とし、FT−NMR(270MHz 、日本電子(株)
製)にて、 1H−NMRスペクトルを測定し、化学シ
フト4.7ppm 〜5.2ppm のビニル結合によ
るプロトン(=CH2 )と、化学シフト5.2ppm
 〜5.8ppm のプロトン(=CH−)の積分強度
比より、計算した。
【0039】重量平均分子量及び分子量分布(Mw/M
n):水素化前の重合体をTHF溶液とし、GPC(ポ
ンプ:(株)島津製作所製LC−5A、カラム:ポリス
チレンゲルHSG−40,50,60各1本、検出器:
示差屈折計)にて、クロマトグラムを測定した。標準ポ
リスチレンのピークの分子量と保持体積との関係の検量
線を用い、定法によりポリスチレン換算の重要平均分子
量(Mw)、数平均分子量(Mn)を計算して求めた。
【0040】水素化率:水素化前の重合体および水素化
後の重合体を重クロロホルム溶液とし、FT−NMR(
270MHz 、日本電子(株)製)にて、各々のNM
Rスペクトルを測定し、水素化前の重合体に関しては化
学シフト4.7ppm 〜5.2ppm のビニル結合
によるプロトン(=CH2 )と、化学シフト5.2p
pm 〜5.8ppm のプロトン(=CH−)の積分
強度を計算し、一方水素化後の重合体に関しては、化学
シフト0.6ppm 〜1.0ppm の水素化したビ
ニル結合によるメチルプロトン(−CH3 )、化学シ
フト4.7ppm 〜5.2ppm の水素化されてい
ないビニル結合によるプロトン(CH2 )、化学シフ
ト5.2ppm 〜5.8ppm の水素化されていな
いプロトン(=CH−)それぞれの積分強度を求め、水
素化率を計算した。
【0041】表2に示した水素化重合体物質は、以下の
ように測定した。ガラス転移点、吸熱量:示差走差熱量
計(セイコー電子工業(株)製、DSC−200)にて
、昇温速度1℃/min で、−100〜150℃の範
囲を測定した。ムーニー粘度:100℃にて測定した。
【0042】表2に示した架橋物の各性能は、以下のよ
うに測定した。 (1)硬さ、引張試験:JIS−K−6301に従って
測定した。 (2)耐オゾン性:JIS−K−6301に従い、40
℃、20%伸長、オゾン濃度1ppm の条件で、50
0時間オゾン暴露の亀裂発生状況(亀裂の数、大きさ及
び深さ)を観察した。 (3)耐老化性:JIS−K−6301に従い、125
℃に設定したギャー式老化試験機中で空気老化を行い、
引張強度の変化を測定した。 (4)反発弾性:JIS−K−6301に従い、リュプ
ケ型反発試験機で測定した。
【0043】以上の様に、従来の水素化重合体(比較例
1)に比べ、本発明の水素化共重合体(実施例1〜4)
は特に強度が優れている。
【0044】
【発明の効果】本発明の特定された構造を有する水素化
共重合体により、強度、耐熱性、耐オゾン性、反発弾性
に優れ、特に強度と反発弾性との物性バランスがとれた
原料ゴムが提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ブタジエン部のビニル結合量が25%
    未満であるブタジエン重合体からなるブロックA1〜9
    重量%と、ブタジエン100〜50重量%と、ビニル芳
    香族化合物0〜50重量%からなり、ブタジエン部のビ
    ニル結合量が25〜70%であるブタジエン重合体また
    はブタジエン系ランダム共重合体からなるブロックB9
    9〜91重量%とからなり、該ブロックがA−B構造ま
    たはA−B−A構造を持ち、重量平均分子量(Mw)が
    1万〜100万、分子量分布(Mw/Mn)が10以下
    である重合体を、全ブタジエン部の二重結合を75%以
    上水素化したことを特徴とする水素化重合体。
JP3036547A 1991-02-07 1991-02-07 水素化重合体 Expired - Lifetime JP3016264B2 (ja)

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