JPH04252804A - 改良した流体圧応答性バランス機構を有するスラスト力補償装置 - Google Patents

改良した流体圧応答性バランス機構を有するスラスト力補償装置

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JPH04252804A
JPH04252804A JP3094967A JP9496791A JPH04252804A JP H04252804 A JPH04252804 A JP H04252804A JP 3094967 A JP3094967 A JP 3094967A JP 9496791 A JP9496791 A JP 9496791A JP H04252804 A JPH04252804 A JP H04252804A
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    • F16C32/0692Construction or mounting aspects of hydrostatic bearings, for exclusively rotary movement, related to the direction of load for axial load only
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の表示】この出願は、本出願人に譲渡された
下記の出願に技術的に関連している。
【0002】1.Kennech  O.Johnso
nの米国特許出願071,594号「二重反転出力ター
ビン」(1987年7月10日出願) 2.米国特許出願第505,120号「タービンエンジ
ン二重反転ロータのエアーホイル段の段間シール構造」
(1990年4月3日出願)(発明者Przytuls
kiら) 3.米国特許出願第505,118号「タービンブレー
ド外端取付け構造」(1990年4月3日出願)(発明
者Przytulskiら) 4.米国特許出願第505,121号「タービンブレー
ド内端取付け構造」(1990年4月3日出願)(発明
者Przytulskiら) 5.米国特許出願第505,117号「能動的にシール
クリアランスを制御する熱調整された回転ラビリンスシ
ール」(1990年4月3日出願)(発明者Starl
ing)
【0003】
【産業上の利用分野】この発明は、一般にガスタービン
エンジンに関し、特に軸線方向スラスト力補償装置の相
対回転可能な2つの流体フィルム担持面間に平行関係を
維持する改良した流体圧応答性バランス機構に関する。
【0004】
【従来の技術】通常ガスタービンエンジンに設けられる
ガス発生機は、エンジン内を後方に流れる空気を圧縮す
る圧縮機と、燃料を圧縮空気と混合し、点火して高エネ
ルギーのガス流を形成する燃焼器と、ガス流により駆動
され、圧縮機を駆動するロータを駆動するように連結さ
れたタービンとを含む。多くのエンジンではさらに、出
力(パワー)タービンと称される第2のタービンをガス
発生機の後方に配置し、これによりガス流からエネルギ
ーを抽出し、ヘリコプタ、ダクト付きターボファンエン
ジンおよびターボプロップエンジンのプロパルサに見ら
れるような可変ピッチブレードを有する回転負荷を駆動
する。
【0005】ターボファンおよびターボプロップエンジ
ンに対する近年の改良として、関連出願1として挙げた
米国特許出願に開示されているようなダクトなしファン
エンジンがある。ダクトなしファンエンジンでは、出力
タービンが、二重反転するエアーホイル段を画定するタ
ービンブレードを有する二重反転ロータを含み、これら
のロータが出力タービンに関して半径方向に配置された
ダクトなしファンブレードをほぼ同様に駆動する。ダク
トなしファンエンジンのファンブレードは、性能を最適
にするようにピッチを可変としたブレードである。運転
中、ブレードのピッチを特定の運転条件に合わせて変え
ることにより、エンジンの燃料効率を高くすることがで
きる。
【0006】ダクトなしファンエンジンでは、多くの他
の形式のエンジンと同様、タービンブレードがそこでの
圧力降下に対抗することによりロータに大きな軸線方向
の力が発生する。ロータの軸線方向のずれを防止するた
めに、スラスト玉軸受を静止エンジン構造体と外側ロー
タの間および外側ロータと内側ロータの間に使用してい
る。しかし、スラスト玉軸受の最大荷重限度は、通常、
ブレードが発生する軸線方向スラスト力の量より小さい
【0007】ダクトなしファンエンジンにおいて、加圧
ガス流がロータ間の流路から外へ漏れ出ることによるエ
ンジン性能の低下を最小限に抑えるために、ラビリンス
・ガスシールを使用しているが、ラビリンスシールは、
スラスト玉軸受に許容できる最大値を越える余分な軸線
方向の力を吸収して軸受を保護するのにも用いられてい
る。しかし、ラビリンスシールは、シールの対向する部
品間の熱膨張差を吸収するために半径方向クリアランス
を比較的大きくしなければならない、大径のシールであ
る。大きなクリアランスは、シールを通しての漏れが比
較的大きくなり、それに伴ってエネルギー損失が大きく
なるため、エンジンに大きな性能損失(ペナルティ)、
たとえば1%近い性能損失をもたらす。
【0008】この大径のシールによる性能低下を軽減す
る1つの方法は、その直径を小さくすることである。た
とえば、シールの直径を半分にすることができれば、ガ
ス漏れを3/4だけ減らすことができる。しかし、性能
低下を軽減するためにラビリンスシールの直径を小さく
すると、シールが軸線方向スラスト力を均衡させてエン
ジンのスラスト玉軸受を保護する効果も小さくなる。
【0009】その結果、ラビリンスシールの直径寸法を
小さくすることによりエンジン性能を改良するためには
、軸線方向スラスト力をバランスさせてエンジンのスラ
スト玉軸受を保護する別の方法が必要である。
【0010】
【発明の概要】この発明は、上述した要求を満たすよう
に設計された改良した軸線方向スラスト力補償装置を提
供する。この発明の改良装置は、一次および二次の流体
圧応答性バランス機構を備え、これらの機構が一次およ
び二次補償モーメント力を発生して、装置の相対回転可
能な流体フィルム担持支承面間に平行な関係を維持し、
流体フィルム担持面間の接触を防止する。一次および二
次流体圧バランス機構は、スラスト力補償装置の相対回
転する対向する2つの部品に画定された複数のオリフィ
ス、ポケット、導管および隔室を含み、これらが両部品
の流体フィルム担持端面を大体平行な関係に維持するよ
うに機能する。
【0011】したがって、この発明は、相対回転できる
第1および第2構造体を有するガスタービンエンジンに
用いる軸線方向スラスト力補償装置を提供する。この軸
線方向スラスト力補償装置は、(a)第1エンジン構造
体に装着され、環状端面を有する第1環状部品と、(b
)第2エンジン構造体に装着され、上記第1環状部品の
環状端面と対向しかつ向かい合う環状端面を有する第2
環状部品と、(c)別々の外側および内側流体流れを第
1環状部品を通して、第1および第2部品の両端面間の
外側および内側領域に、これらの領域で上記両端面間に
存在する分離の量に応じた圧力で、それぞれ形成する一
次流体圧バランス手段とを備える。分離量に応じた圧力
での別々の流体流れは、上記両端面の間にかつそれと接
触関係で流れる流体のフィルムを生成し、この流体フィ
ルムが発生する一次補償モーメント力が上記両端面に作
用して上記両端面を大体平行な関係に維持する。
【0012】さらに詳しくは、上記一次圧力バランス手
段は、複数の静水(流体静力学的)ポケットおよび複数
の外側および内側流れ制御オリフィスを含む。静水ポケ
ットは第1環状部品の環状端面に画定されている。各ポ
ケットは第1部品の端面の別個の円弧状部分に延在し、
かつ第2部品の端面に向かい合う。各ポケットは互いに
連結されていない1対の半径方向に離間した別々の外側
および内側円弧状溝により形成されている。複数の外側
および内側流れ制御オリフィスは、第1環状部品に画定
され加圧された流体流れを受け取る。外側オリフィスは
外側溝に開口し、内側オリフィスは内側溝に開口して、
内側および外側流体流れをそれぞれ上記外側および内側
溝に、外側および内側溝の領域で上記第1および第2環
状部品の両端面間に存在する分離の量に応じた圧力で連
通する。
【0013】さらに、この改良装置は、二次流体圧バラ
ンス手段を備え、この二次圧力バランス手段は、上記一
次圧力バランス手段が生成する一次補償モーメント力を
おぎなう二次補償モーメント力を生成して、上記第1お
よび第2環状部品の両端面間の非平行関係の大きさを限
定する。二次圧力バランス手段にはいくつかの異なる形
態がある。
【0014】1実施例では、二次圧力バランス手段は、
第2環状部品を横切って端面からその反対側の端面に向
かって反対の傾斜関係で延在する第1および第2導管を
含む。これらの第1および第2導管は、第2部品のまわ
りで円周方向に相互に離間し、したがって相互に交差も
連通もしない。第1および第2導管は、第1部品の外側
および内側溝から、第2部品の反対側端面と連通した内
側および外側隔室への独立の流れ連通を行う。
【0015】こうすれば、外側および内側制御オリフィ
スから第1部品のポケットの外側および内側溝に流れて
、界面端面同士を平行に維持する流体流れの圧力がそれ
ぞれ、第1および第2導管を通して、内側および外側隔
室に伝達され、したがって、内側および外側隔室を独立
に異なる圧力に加圧することができる。
【0016】この発明の上記および他の特徴、効果およ
び利点をさらに明確にするために、以下にこの発明を添
付の図面に示した好適な実施例について詳しく説明する
【0017】
【具体的な構成】以下の説明において、一連の図面中の
同じ符号は同じまたは対応する部品を示す。また以下の
説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上
方」、「下方」などの用語は便宜的な用語で、限定的な
意味で考えるべきではない。全般          
図面、特に図1を参照すると、ダクトなしファン型のガ
スタービンエンジン10が示してあり、このエンジンに
は、図5、図8、図9および図10に全体を12で示す
この発明の改良した軸線方向スラスト力補償装置の好適
な実施例が組み込まれている。エンジン10は、前部ガ
ス発生機(図示せず)および後部出力タービン16(図
2に概略的に示す)を包囲する外側シュラウドまたはナ
セル14を有する。ガス発生機が発生した燃焼ガスを、
周知の態様で出力タービン16に導く。
【0018】図2に示すように、出力(パワー)タービ
ン16は、エンジン10の長さ方向中心軸線Aのまわり
で互いに反対方向に回転する、すなわち二重反転(co
unterrotate)する構成の外側環状タービン
ロータ18および内側環状タービンロータ20を含む。 ロータ18および20はそれぞれ、タンデム配置の前部
の1組のプロパルサブレード22および後部の1組のプ
ロパルサブレード24を、一緒に回転するように装着し
ている。外側ロータ18は第1組の軸受28により、エ
ンジン10の中空な静止構造体26のまわりに回転自在
に装着され、一方、内側ロータ20は第2組の軸受30
により、外側ロータ18内に回転自在に装着されている
【0019】ナセル14はロータ18、20を包囲する
が、各1組のプロパルサブレード22、24はナセル1
4の外面から半径方向外向きに延在し円周方向に配置さ
れている。ナセル14は、前部の1組のプロパルサブレ
ード22に連結されそれと共に回転可能な前部スリーブ
32と、後部の1組のプロパルサブレード24に連結さ
れそれと共に回転可能な後部スリーブ34とを含む。ナ
セル14の外面形状は、プロパルサブレード22、24
の、したがってエンジン10の性能を最適にするのに適
当な空気流特性を呈する。
【0020】エンジン10の性能をさらに適正にするた
めに、プロパルサブレード22、24のピッチを特定の
運転条件に合わせて変えることができる。前部および後
部の組のブレード22、24は、ハブ36により前部お
よび後部ナセルスリーブ32、34の内面側に回転自在
に装着され、またブレード22、24をそれぞれのピッ
チ変更軸線40、42のまわりに回転する作用をなすピ
ッチ変更機構38に連結されている。ブレードピッチ変
更機構については、本出願人に譲渡されたButler
の米国特許第4,738,590号に詳しく説明されて
いる。
【0021】後部出力タービン16はまた、エンジン1
0の前部ガス発生機から燃焼ガスを受け取る環状ガス流
路44を有する。ガス流路44は出力タービン16の外
側ロータ18と内側ロータ20との間に延在し、燃焼ガ
スはその流路44を高エネルギーのガス流46として流
れる。出力タービン16のロータ18、20にはそれぞ
れ、取付構造(図示せず)を介して、軸線方向に間隔を
あけた複数列の円周方向および半径方向に延在するター
ビンブレード48、50が装着されている。タービンブ
レード48、50は交互に配置されて、環状ガス流路4
4を横切る複数の二重反転エアーホイル段を画定する。 また、外側および内側の段間シール構造(図示せず)を
設けて、ガス流46が外側および内側ロータ18、20
とタービンブレード50、48の外端および内端との間
を通過するのを防止する。
【0022】このように配置すれば、ロータ18、20
間の環状ガス流路44を通過する高エネルギーのガス流
46が複数組のタービンブレード48、50を円形通路
のまわりに互いに反対方向に移動または転動させ、こう
してそれぞれのロータ18、20を反対回転させ、そし
てそれに応じて2組のプロパルサブレード22、24を
反対回転方向に駆動する。
【0023】すべての型式のガスタービンエンジンでそ
うであるように、ダクトなしファンエンジン10でも、
外側および内側ロータ18、20には、それらのタービ
ンブレード48、50がそこでの圧力降下に対抗するこ
とで、大きな軸線方向の力が発生する。第1および第2
組の軸受28、30は、静止構造体26と外側ロータ1
8との間、また外側および内側ロータ18、20間に、
ロータ18、20の軸線方向移動を防止する目的で用い
られる、スラスト玉軸受(図示せず)を含む。しかし、
スラスト玉軸受の最大荷重限界は、通常、ブレード48
、50が発生する軸線方向スラスト力の量より小さい。
【0024】ガスシール、たとえば図2に示すラビリン
ス回転シール52をエンジン10に設けて、軸受組28
、30のスラスト軸受に許容できる最大値を越えた余分
な軸線方向スラスト力を吸収し、スラスト軸受にかかる
荷重を制限することによりスラスト軸受を保護する。 ラビリンスシール52は、エンジン性能の低下につなが
る、ロータ18、20間の流路44の外への圧力の漏れ
を最小にするためにも用いられる。しかし、ラビリンス
シール52は、直径の大きいシールであり、シールの向
かい合う部品間の熱膨張の差を吸収するために、半径方
向クリアランスを比較的大きくしなければならない。ク
リアランスが大きいとたいがい、シールを通しての漏れ
が比較的大きくなり、それに伴ってエネルギーが失われ
るため、エンジンは性能上の大きな損失、たとえば1%
近い性能低下をこうむる。
【0025】この大きな直径のシールによる性能低下を
軽減する1つの方法は、その直径を小さくすることであ
る。たとえば、シールの直径を半分にすることができれ
ば、ガス漏れを3/4だけ減らすことができる。しかし
、性能低下を軽減するためにラビリンスシール直径を小
さくすると、シール52が軸線方向スラスト力を均衡さ
せてエンジン10のスラスト軸受を保護する効果も小さ
くなる。 従来の軸線方向スラスト力補償装置 半径方向シールクリアランスを小さくし、それによりラ
ビリンスシール52を通ってのガス流46からの漏れに
よるエンジン性能の低下を最小にするために、回転ラビ
リンスシール52の直径を小さくしなければならないと
すれば、スラスト力補償装置をスラストをうけるロータ
の領域に使用してエンジンスラスト軸受を保護すること
が一つの方法として考えられる。図3および図4に示す
従来のスラスト力補償装置54は、そのような用途に適
当であるように見える。
【0026】従来のスラスト力補償装置54は、1対の
向かい合う非回転環状部品56および回転環状部品58
を含む。非回転部品56は静止構造体60、たとえばス
テータまたはハウジングに装着され、一方回転部品58
は回転構造体(図示せず)、たとえばロータまたはシャ
フトに連結される。非回転部品56は、複数の静水ポケ
ット62が設けられた環状フィルム担持表面56Aを有
し、各ポケットは表面に120°より僅かに小さい角度
にわたって延びる。各ポケット62は、1対の半径方向
に離間した外側円弧状溝62Aおよび内側円弧状溝62
Bを、両端で短い半径方向に延在する溝62Cでつなげ
て構成される。他方の回転部品58も、非回転部品56
のフィルム担持表面56Aに向かい合うフィルム担持表
面58Aを有する。
【0027】また、表面56Aには、静水ポケット62
の内側および外側溝62A、62Bの中間点に凹所64
が形成されている。非回転部品56の各ポケット62の
凹所64と1つの大径のボア68(複数ある)との間に
1つの小径の流れ制御オリフィス66が形成されている
。静止構造体60には通路70が設けられ、この通路7
0は非回転部品56のオリフィス66と両者間のクリア
ランス空間72を介して連通している。クリアランス空
間72は軸線方向にずれた位置で、静止構造体60に設
けた2つの環状凹所76に着座した静止環状シールリン
グ74によりシールされている。
【0028】加圧用流体媒体を静止構造体60の通路7
0および非回転部品56のボア68を通して、圧力レベ
ルP1 で流れ制御オリフィス66の入口へ送り、ポケ
ット62の下流の周囲圧力P2 、P3 が圧力P1よ
り低いので、オリフィス66は流体媒体を静水ポケット
62に送り出す。もしも非回転部品の表面56Aと回転
部品の表面58Aとの界面でのクリアランスhがゼロで
あると、流れがない場合にはオリフィスの限流により媒
体の圧力を降下させることができないので、静水ポケッ
ト62内の圧力PG は流れ制御オリフィス66の上流
の圧力P1 に等しい。
【0029】しかし、圧力が部品56、58間の分離を
促す方向に作用する表面56A、58Aの界面での表面
積は、圧力が部品56、58間の分離を閉じる方向に作
用する、二次シールリング74間に半径方向に囲まれた
面積より十分に大きいので、界面を強制的に開こうとす
るサーボ圧力(図3の左側でh=0のときのPG とh
>0のときのPG との間に延在する力線の斜交線領域
で表わされるような)が必然的に得られる。界面が開い
たとき、オリフィス66を通して単一の流体流量Q1 
が確立され、これは開いた表面56Aおよび58A間を
反対方向へ流れる界面流体の流量Q2 およびQ3 の
和に等しい。オリフィス66を通って流体媒体が流れる
と、圧力降下が生じ、静水ポケット圧力PG がP1 
に関して、界面での開放力が閉止力と平衡になるまで、
減少する。平衡状態では、非回転部品56の反対側に働
く圧力の力がバランスし、そしてこの平衡に達したとき
、流体フィルムが流れるための界面クリアランスが確立
される。流体フィルムは表面56A、58A間のこすれ
合う接触を防止する。
【0030】上述したオリフィス補償した静水圧ポケッ
ト62は、装置54の静止部品56および回転部品58
間の界面でのこすれ接触、そしてそれに伴う大きな摩耗
や発熱率を防止するために、ガスまたは液体フィルム分
離を発生する方法として、よく知られている。フィルム
は、加圧媒体の漏れの流量を適切な低い値に維持しなが
ら、界面こすれを防止するのに十分なフィルムスチッフ
ネス(フィルム力対フィルム厚さの比)を達成するため
に、極めて薄くなるように設計されている。フィルム厚
さは通常、液体の場合0.001インチ以下、ガスの場
合0.0005インチ以下である。
【0031】上述した構成の従来の装置54の大きな制
約の一つは、航空機エンジン構造に必要な軽量を維持し
ながら、装置54の2つの相対回転する部品表面56A
、58Aの界面でのこすれ接触を防止するのに十分な、
表面平坦性を維持することができないことである。 圧力、遠心力および熱応力の断面ねじれ性ひずみ効果を
制御するために考案された従来の軽量構造は、本質的に
断面モーメントの和をゼロに等しくするように、力に関
して幾何形状を正確に成形する寸法および/または公差
(トレランス)制御のおかげで、スチッフネスに大幅に
依拠してきた。これは、重くなるか、高価になるか、そ
の両方となる傾向があり、技術的な必要から必然的にこ
れらの力がもっと大きな大きさになるにつれて、有効で
なくなり、信頼性がなくなる。たとえば、非回転部品5
6での軸線方向熱勾配が約14°Fに過ぎなくても、表
面界面には部品56、58間の設計クリアランスに等し
いテーパが生じる。
【0032】したがって、従来の装置54の非回転部品
56の静水ポケット62の制御オリフィス66および内
側および外側溝62A、62Bにより形成した流体圧バ
ランス機構には、圧力、遠心力および熱応力が表面56
A、58A間の空間をそれらの設計クリアランス未満に
減らす作用のせいで、表面56A、58Aが平行でない
テーパ関係をとるとき、表面56A、58間のこすれ接
触を防止できないという、制約がある。これらの制約の
ため、従来の装置54はエンジンスラスト軸受を保護す
るのに用いるには不適当である。 本発明の軸線方向スラスト力補償装置 図5、図6および図8に示すこの発明の改良した軸線方
向スラスト力補償装置12は、従来の装置54の制約を
克服し、したがって、軸線方向スラスト力をバランスさ
せて(なくし)て、エンジン10のスラスト玉軸受を保
護するのに使用することができる。図5に示した例では
、改良装置12をロータの軸線方向スラストをバランス
させるのに使用し、このときの加圧用流体はエンジンの
潤滑油である。改良装置12は、他の用途にも、たとえ
ば、ガスタービンエンジンの主エンジン油だめにおける
シャフト間空気/オイルシールとして、等しく使用でき
る。
【0033】改良した軸線方向スラスト力補償装置12
は、基本的構成要素として、1対の向かい合う非回転環
状部品78および回転環状部品80と、主要な油圧バラ
ンス機構82とを含む。非回転部品78は静止環状ハウ
ジング84に装着され、一方ハウジング84は、適当な
締結手段、たとえばスパナナット86および回転ロック
および心合せスプライン88により、静止シャフト90
に取り付けられている。回転環状部品80は回転するロ
ータ92に装着されている。具体的には、非回転部品7
8は、静止ハウジング84にあけた環状凹所またはキャ
ビティ84Aに収容、装着され、一方、回転部品80は
回転するロータ92にあけた環状凹所またはキャビティ
92Aに収容、装着されている。非回転および回転環状
部品78、80はそれぞれ、これらの相対的に回転する
部品78、80の拡大フランジ78B、80Bに形成さ
れた、互いに向かい合う反対向きの環状端面78A、8
0Aを有する(図8参照)。フランジ78B、80Bが
端面78A、80Aに画定する内側面積は、部品78、
80の反対端での外側面積より大きい。
【0034】また、図6に示すように、この発明の装置
12の一次流体圧バランス機構82は、非回転環状部品
78の環状表面78Aにあけた複数の静水(流体静力学
的)ポケット94を含み、各ポケットは表面78Aの1
20°より僅かに小さい角度にわたって延在する。各ポ
ケット94は、1対の半径方向に離間した別々の外側お
よび内側円弧状溝94A、94Bにより形成される。従
来の装置54の各ポケット62の外側および内側溝62
A、62Bとは違って、改良装置12の各ポケット94
の溝94A、94Bは互いに連結されていない。
【0035】さらに、図5−7からわかるように、一次
流体圧バランス機構82は、非回転部品78に画定され
た複数の外側および内側小径流れ制御オリフィス96、
98を含む。各外側オリフィス96は各静水ポケット9
4の外側溝94Aの1つにその中点で開口し、一方各内
側オリフィス98は内側溝94Bの1つにその中点で開
口する。外側および内側オリフィス96、98はそれぞ
れ、外側および内側溝94A、94Bから非回転部品7
8に画定された複数の大径のボア100の1つまで相互
に収束方向にかつ両者と流通関係で延在し、ボア100
から加圧した流体の流れを受け取る。ボア100からの
流体流れは外側および内側流れ制御オリフィス96、9
8で2つに分れ、これらのオリフィス96、98は、外
側および内側流体流れQ1 、Q2 (図7参照)をそ
れぞれ、外側および内側溝94A、94Bに、外側およ
び内側溝94A、94Bの領域での非回転および回転環
状部品78、80の両端面78A、80A間に存在する
分離の量に応じた圧力で、流通させる。
【0036】非回転部品78の各ボア100は端面78
Aとは反対側の後端で開口し、したがってその部品78
を装着する環状キャビティ84Aと連通する。静止環状
ハウジング84に設けた通路102は、ハウジング84
の環状キャビティ84Aと、したがって部品78のボア
100と連通する。静止シャフト90に設けた別の通路
104はハウジング通路102と連通する。高圧流体を
通路102、104およびキャビティ84を通して、非
回転部品78のボア100および後部端面に導入する。
【0037】非回転環状部品78の外面および内面には
環状の円周方向凹所106が設けられ、ここに外側およ
び内側シールリング108が着座している。シールリン
グ108は、通路102、104を介して導入された流
体の圧力P1 が作用する部品78の後部表面積を包囲
する。シールリング108は、部品78とハウジング8
4の間の半径方向クリアランスを通しての加圧流体の漏
れを制限する一方、非回転部品78が、シャフト90お
よびロータ92の変動する相対的軸線方向位置に合わせ
るのに必要なだけ、静止ハウジング84に対してその環
状キャビティ84A内で軸線方向にすべるのを許す。
【0038】前端面78Aの面積はシールリング108
間に画定される部品78の反対側の後端面の面積より十
分に大きくして、もしも外側および内側溝94A、94
B内の圧力が後端面での圧力と等しいならば、前端面7
8Aに発生する力が後端面に発生する力より大きくなる
ようにする。もしも端面78A、80A間のクリアラン
スがゼロであれば、後端面および外側および内側溝での
圧力は等しい。その理由は、上記クリアランスがゼロの
とき、制御オリフィス96、98を流れる流量がゼロで
あり、そして、流れがない場合にオリフィスは圧力降下
を生じ得ないからである。しかし、部品78、80の端
面78A、80Aの界面面積が、部品78の後端面の面
積より十分に大きいので、界面が離れ、制御オリフィス
96、98に十分な流量の流体が流れて界面での圧力を
下げるのを許し、こうして軸線方向の力の平衡を達成す
ることが必要である。この平衡が生じると、特定の厚さ
の界面フィルムが確立される。
【0039】図7に、従来の装置54の流体圧バランス
機構の作動とこの発明の改良装置12の一次流体圧バラ
ンス機構82の作動とを比較して示す。部品56、58
のそれぞれの端面56A、58A間および部品78、8
0のそれぞれの端面78A、80A間にテーパを与え、
両端面間のクリアランスが部品56および78の内径で
ゼロに近づき、端面から流れる流体すべてが外径で外に
出るようにした、特殊な場合を図示してある。圧力の相
対レベルおよび従来例および改良実施例についての界面
圧力プロフィールの比較は図示の通りである。また、支
承圧力の力の中心の、反対方向に作用する圧力の閉止力
の中心に対する相対的な位置も比較してある。
【0040】図7の右側の改良装置12に関して、界面
こすれを防止するのに必要な支承圧力の力は、同じ大き
さのテーパについて著しく大きい。その上、界面での圧
力による力の中心の位置は、改良装置12の場合、交差
方向にかつ閉止力の圧力の中心から遠ざかる方に著しく
大きくシフトしている。その効果として、大きな圧力の
力のモーメントが、改良装置12において寄生の力(た
とえば軸線方向の熱勾配により生じる力)により発生す
るテーパの大きさを著しく減少させる方向に作用する。 対称な関係から、この効果はテーパの方向にかかわりな
く等しく有効であることが明らかである。
【0041】したがって、図7に示した事柄から外挿す
ると、平常の作動において、改良装置12の一次圧力バ
ランス機構82の別々の外側および内側オリフィス96
、98は、1対の別々の外側および内側流体流れQ1 
、Q2をそれぞれ、非回転部品78を通して、部品78
、80の端面78A、80A間の外側および内側領域に
、これらの領域でその両端面間に存在する分離の量に応
じた圧力で、生成する。それぞれの圧力での別々の流体
流れQ1 、Q2 は、両端面78A、80A間にかつ
それらと接触関係で流れQ1 およびQ2 を合わせた
流量で流れる流体のフィルムを生成し、この流体フィル
ムは両端面78A、80Aに作用する一次補償モーメン
ト力を発生し、そしてその補償モーメント力は、もしも
両端面78A、80Aがテーパされている、つまり互い
に平行でなければ、非回転部品78を片寄らせたり曲げ
たりし、両端面78A、80Aを大体平行な関係に維持
する。
【0042】これとは対照的に、従来の装置54の圧力
バランス機構は、単一の流体流れQ1 を非回転部品5
6を通して、部品56、58の端面56A、58A間の
全体的界面領域に生成し、この流れは、ポケット62お
よび共通オリフィス66の形状のせいで、この領域でそ
の両端面間に存在する分離の量に応じた均一な圧力を界
面に生成する。その圧力での流体流れQ1 は、両端面
56A、58A間にかつそれらと接触関係で同じ流量Q
1 で流れる流体のフィルムを生成し、この流体フィル
ムは両端面56A、58Aに作用する補償力を発生し、
テーパ状態が界面に生じない限りで、両端面56A、5
8Aを大体平行な関係に維持する。もしもテーパ状態が
生じると、両端面を大体平行な関係に戻す補償モーメン
ト力は両端面に作用しない。
【0043】図5および図8に、この発明の改良装置1
2の補助的なまたは二次的な流体圧バランス機構110
の実施例を示す。二次流体圧バランス機構110は回転
部品80に設けられて、補助的なまたは二次的な補償モ
ーメント力を発生し、これが一次補償モーメント力を補
って、部品78、80間の界面テーパの大きさを限定す
る。
【0044】具体的には、二次圧力バランス機構110
は、回転部品80に形成された複数の第1および第2導
管112、114を含む。第1および第2導管112、
114は回転部品の円周方向に離間され、相互に交差せ
ず、そして回転部品80を横切って後端面80Aから反
対側の前端面80Cまで大体逆の関係または反対の傾斜
で延在する。導管112、114は互いに交差せず、ま
た部品80の円周方向に互いに離間している。第1およ
び第2導管112、114は、非回転部品78の外側お
よび内側溝94A、94Bと内側および外側隔室116
、118とをそれぞれ流れ連通する。内側および外側隔
室116、118は、部品80の前端面80Aでロータ
92の環状キャビティ92Aと流れ連通関係に、部品8
0の環状円周方向凹所122内の内側および外側静的シ
ールリング120と静的ランド124との間に形成され
ている。静的ランド124は部品80の前端面80Aか
らロータ92の環状キャビティ92Aに突出しロータ9
2と接触している。
【0045】したがって、非回転部品78において外側
および内側制御オリフィス96、98からポケット94
の外側および内側溝94A、94Bへ向かう流体流れQ
1 、Q2 の圧力(上述した平衡状態になっている)
はそれぞれ、ずれたたすき掛け状の第1および第2導管
112、114を通して、内側および外側隔室116、
118に伝達される。こうして、内側および外側隔室1
16、118をそれぞれ独立に異なる圧力レベルに加圧
することができる。
【0046】図8を参照すると次のことがわかる。有意
な追加の補償モーメント力を発生して界面テーパの大き
さを限定することができる。そのために、非回転部品7
8の端面78A上の別個の外側および内側ポケット溝9
4A、94B内の圧力を、回転部品80内の第1および
第2導管112、114を通して抜き出し、回転部品8
0の前端面80Cの別個の内側および外側隔室116、
118を加圧し、こうして外側隔室118を内側溝94
Bの圧力とし、一方内側隔室116を外側溝94Aの圧
力とする。図示のように、流体圧(または空気圧)の軸
線方向の力F1 とF2 およびF2 とF3 は等し
くかつ反対向きで、軸線方向の力F4 、F5 および
F6 の和は軸線方向の力F3 に等しくかつ反対向き
である。2つの追加の半径方向の力F7 およびF8 
も発生する。回転部品80に作用する圧力モーメントの
和は次のようになる。
【0047】     MA  =  (F4 xR4 )+(F5 
xR5 )+(F6 xR6 )−         
     (F3 xR3 )−(F7 −F8 )x
L回転部品80を通る圧力導管112、114がなけれ
ば、モーメントの和は、MB  =  (F6 xR6
 )−(F3 xR3) となり、F6 =F3   であるから、MB  = 
 F3 x(R6 −R3 )となる。これらの式から
、(F7 −F8 )および/またはLが適正に小さけ
れば、MAはMBより実質的に大きいことがわかり、ま
たしたがって、図示のように回転部品80に導管112
、114を付加すると、部品78、80の界面端面78
A、80A間での平行関係の維持、したがって、流体フ
ィルムの保存およびこすれ接触の可能性の減少において
顕著な利点が得られることがわかる。
【0048】図5および図8の実施例から明らかな他の
重要な特徴は次の通りである。第一に、部品78上のシ
ールリング108間に半径方向に囲まれた横方向面圧力
面積は、部品80上のシールリング120により囲まれ
た半径方向面積より大きい。その結果、流体圧力の作用
で、静的ランド124がキャビティ92A内のロータ9
2の対向面に接触した状態で、回転部品80は軸線方向
に着座状態に留まる。この特徴があるので、回転部品8
0を剛固に締結する必要がなくなり、締結によるひずみ
問題がなくなる。流体圧力がない場合、適当な機械的軸
線方向荷重用ばね126がこの着座機能を果たす。第二
に、シールリング74は、非回転部品78に関して軸線
方向固定位置に維持される。これにより、部品78の相
対的軸線方向位置がハウジング84のキャビティ84A
に関して変化しても、部品78に作用する正味の圧力モ
ーメントが変化せず、したがって、構造的たわみが発生
しない。第三に、非回転部品78と、キャビティ84A
を画定するハウジング84の半径方向に離間した内外の
壁の表面との間に、半径方向にクリアランスを存在させ
て、かみつきを防止するとともに、両者間に相対的軸線
方向移動を許す必要がある。大きなクリアランスおよび
/または極めて高い圧力の場合、偏心した非対称な軸線
方向圧力の力からくる部品のひずみを防止するために、
部品78の半径方向偏心位置をこのクリアランスより小
さい値に限定する必要がある。少なくとも、円周方向に
等間隔で離した3つの心合せ用スプライン(回転ロック
と組み合わせた)を用いてこの偏心の大きさを限定する
一方、その他の点では部品78の完全に自由な運動を許
す。
【0049】図9および図10に示す別の実施例では、
二次圧力バランス手段110を変更して、回転部品80
に、部品78、80の界面端面78A、80A間の平行
性を促進する方向に、追加の圧力モーメントを与えるこ
とができる。具体的には、二次圧力バランス手段110
は、第1および第2導管112、114と交差するが、
相互には交差しない、半径方向に離間した複数の第3お
よび第4導管128、130を含む。第3および第4導
管128、130は、第1および第2導管112、11
4と、それぞれ1対の外側および内側シールリング13
2、134間に位置する回転部品80の互いに反対側の
外側および内側環状表面80D、80Eとの間に延在し
、かつそれらを流れ連通する。図9において、第1およ
び第2導管112、114は、部品80の外側および内
側前面に画定された隔室115、117まで延在し、そ
こに開口する。図10では、第1および第2導管112
、114は、部品80を横切る途中で終端し、そこで第
3および第4導管128、130と交差する。
【0050】部品80を通る導管112、114、12
8、130の形状が図9に示す通りであれば、テーパが
起こっているとして、部品78、80間の界面に確立さ
れた非対称な圧力勾配が円周方向面積W7 、W8 に
伝達される。ここで、円周方向面積W7 、W8 はそ
れぞれ、静的シールリング132、134で軸線方向に
囲まれ、部品80の外径および内径上に位置する。ロー
タ92に通気孔136を設けることにより、部品80の
前端面80Cを低い周囲圧力に連通する。部品78、8
0の界面間に平行性を促進するモーメントは、F3 x
(R6 −R3 )−(F7 xL7 )+(F8 x
L8 )である。この形状では、WおよびLの寸法を調
節して、設計を最適なものとするのに必要なだけ、圧力
モーメントを増加または減少することができる。
【0051】図10の形状は、圧力導管112、114
、128、130を部品80の前端面80Cおよび外径
および内径まで到達させることにより、図8および図9
両方の特徴を兼ね備える。圧力モーメントを確立するの
に必要な力と寸法を図10に示してある。この形状では
、半径方向および軸線方向圧力モーメント両方が、部品
80のスチッフネスの中心のまわりに、界面でのテーパ
を減らす方向に発生する。円周方向面積W9 、W10
を最小に維持しなければならない。これらの面積に作用
する圧力が発生するねじりモーメントが界面でのテーパ
を増加する方向になっているからである。
【0052】なお、改良装置12は図示の用途にも、ダ
クトなしファン型のガスタービンエンジンにも限定され
ない。改良装置12の原理は、すべての他の用途にも、
また相対回転する部品間の軸線方向力の流体圧バランス
をとることが有効な方法であるあらゆる他の形式のガス
タービンエンジンにも有効に適用できる。
【0053】以上の説明から、この発明の構成およびそ
の効果が理解できるはずである。この発明の構成要素の
形態、構成および配置は、その要旨から逸脱したり、ま
た重要な利点を犠牲にしたりすることなく種々に変更す
ることができる。したがって、ここで説明した形態はこ
の発明の好適な例示の実施例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の改良した軸線方向スラスト力補償装
置を組み込むダクトなしファン型ガスタービンエンジン
の斜視図である。
【図2】図1のダクトなしファン型エンジンのタービン
区分の軸線方向断面図である。
【図3】従来の軸線方向スラスト力補償装置の軸線方向
断面図である。
【図4】図3の従来の装置の流体フィルム担持端面の拡
大全面図であり、図3の4−4線に沿って見た部分は図
4の3−3線に沿って見た部分に相当する。
【図5】この発明の改良した軸線方向スラスト力補償装
置の軸線方向断面図である。
【図6】図5の改良装置の流体フィルム担持端面の拡大
全面図であり、図5の6−6線に沿って見た部分は図6
の5−5線に沿って見た部分に相当する。
【図7】従来の装置と改良装置とがそれぞれの界面端面
での同じ非平行状態にどのように反応するかを比較して
示す概略軸線方向断面図である。
【図8】図5の改良装置の拡大した概略軸線方向断面図
で、界面端面を大体平行な関係に維持する一次および二
次補償モーメント力の発生を説明する図である。
【図9】図8の改良装置の二次圧力バランス機構の変形
形態を示す概略軸線方向断面図である。
【図10】図8の改良装置の二次圧力バランス機構の別
の変形形態を示す概略軸線方向断面図である。
【符号の説明】
10  ガスタービンエンジン 12  軸線方向スラスト力補償装置 18、20  ロータ 46  ガス流 48、50  タービンブレード 52  シール 78  非回転環状部品 80  回転環状部品 78A、80A  環状端面 82  一次流体圧バランス機構 84  静止環状ハウジング 92  ロータ 94  ポケット 94A、94B  溝 96、98  制御オリフィス 108  シールリング 110  二次流体圧バランス機構 112、114  導管 116、118  隔室 120  シールリング 128、130  導管

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転できる第1および第2構造体を有
    するガスタービンエンジンに用いる軸線方向スラスト力
    補償装置おいて、(a)上記第1エンジン構造体に装着
    され、環状端面を有する第1環状部品と、(b)上記第
    2エンジン構造体に装着され、上記第1環状部品の環状
    端面と対向しかつ向かい合う環状端面を有する第2環状
    部品と、(c)上記第1環状部品に画定された一次流体
    圧バランス手段とを備え、この一次圧力バランス手段は
    、別々の外側および内側流体流れを上記第1部品を通し
    て、第1および第2部品の両端面間の外側および内側領
    域に、これらの領域で上記両端面間に存在する分離の量
    に応じた圧力で、それぞれ形成し、上記圧力での別々の
    流体流れは上記両端面の間にかつそれと接触関係で流れ
    る流体のフィルムを生成し、この流体フィルムが発生す
    る一次補償モーメント力が上記両端面に作用して上記両
    端面を大体平行な関係に維持する軸線方向スラスト力補
    償装置。
  2. 【請求項2】上記一次圧力バランス手段は、上記第1環
    状部品の環状端面に画定された複数の静水ポケットを含
    み、上記各ポケットは上記環状端面の別個の円弧状部分
    に延在し、かつ上記第2環状部品の端面に向かい合い、
    上記各ポケットは互いに連結されていない1対の半径方
    向に離間した別々の外側および内側円弧状溝により形成
    された請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】上記一次圧力バランス手段は、上記第1環
    状部品に画定され、加圧流体流れを受け取る複数の外側
    および内側流れ制御オリフィスも含み、上記外側オリフ
    ィスは上記外側溝に開口し、上記内側オリフィスは上記
    内側溝に開口して、上記内側および外側流体流れを上記
    外側および内側溝に、上記第1および第2環状部品の両
    端面間に存在する分離の量に応じた上記圧力で連通する
    請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】さらに、上記第2環状部品に画定された二
    次流体圧バランス手段を備え、この二次圧力バランス手
    段は、上記一次圧力バランス手段が生成する一次補償モ
    ーメント力をおぎなう二次補償モーメント力を生成して
    、上記第1および第2部品の両端面間の非平行関係の大
    きさを限定する請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】上記二次圧力バランス手段は、上記第2環
    状部品に形成された複数の第1および第2導管を含み、
    これらの第1および第2導管は、第2部品の円周方向に
    離間し、相互に交差せず、第2部品を横切って上記端面
    からその反対側の端面に向かって大体反対の傾斜関係で
    延在する請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】上記二次圧力バランス手段はさらに、上記
    第2部品の反対側端面に画定された外側および内側環状
    隔室を含み、上記第1および第2導管は、上記第1部品
    の端面に設けた外側および内側溝と上記第2部品の反対
    側端面に設けた内側および外側隔室との間に延在し、か
    つ両者間を流れ連通する請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】上記二次圧力バランス手段はさらに、半径
    方向に離間し、相互に交差しない複数の第3および第4
    導管を含み、これらの第3および第4導管は、上記第1
    および第2導管とそれぞれ交差し、上記第1および第2
    導管と上記第2部品の互いに反対側の環状外面および内
    面との間に延在し、かつ両者間を流れ連通する請求項5
    に記載の装置。
  8. 【請求項8】上記第1および第2導管は上記第2部品の
    反対側端面まで延在し、そこで開口する請求項7に記載
    の装置。
  9. 【請求項9】上記第1および第2導管は上記第2部品を
    横切る途中で終端し、そこで上記第3および第4導管と
    それぞれ交差する請求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】互いに向かい合う環状キャビティがそれ
    ぞれ設けられた相対回転できる第1および第2構造体を
    有するガスタービンエンジンに用いる軸線方向スラスト
    力補償装置おいて、(a)上記第1エンジン構造体の環
    状キャビティ内に装着され、環状端面を有する第1環状
    部品と、(b)上記第2エンジン構造体の環状キャビテ
    ィ内に装着され、上記第1環状部品の環状端面と対向し
    かつ向かい合う環状端面を有する第2環状部品と、(c
    )上記第1環状部品に画定された一次流体圧バランス手
    段とを備え、この一次圧力バランス手段は、別々の外側
    および内側流体流れを上記第1部品を通して、第1およ
    び第2部品の両端面間の外側および内側領域に、これら
    の領域で上記両端面間に存在する分離の量に応じた圧力
    で、それぞれ形成し、上記圧力での別々の流体流れは上
    記両端面の間にかつそれと接触関係で流れる流体のフィ
    ルムを生成し、この流体フィルムが発生する一次補償モ
    ーメント力が上記両端面に作用して上記両端面を大体平
    行な関係に維持し、さらに(d)上記第2環状部品に画
    定された二次流体圧バランス手段を備え、この二次圧力
    バランス手段は、上記一次圧力バランス手段が生成する
    一次補償モーメント力をおぎなう二次補償モーメント力
    を生成して、上記第1および第2部品の両端面間の非平
    行関係の大きさを限定する軸線方向スラスト力補償装置
  11. 【請求項11】上記一次圧力バランス手段は、上記第1
    環状部品の環状端面に画定された複数の静水ポケットを
    含み、上記各ポケットは上記環状端面の別個の円弧状部
    分に延在し、かつ上記第2環状部品の端面に向かい合い
    、上記各ポケットは互いに連結されていない1対の半径
    方向に離間した別々の外側および内側円弧状溝により形
    成された請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】上記一次圧力バランス手段は、上記第1
    環状部品に画定され、加圧流体流れを受け取る複数の外
    側および内側流れ制御オリフィスも含み、上記外側オリ
    フィスは上記外側溝に開口し、上記内側オリフィスは上
    記内側溝に開口して、上記内側および外側流体流れを上
    記外側および内側溝に、上記第1および第2環状部品の
    両端面間に存在する分離の量に応じた上記圧力で連通す
    る請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】さらに、上記第1部品を上記第1エンジ
    ン構造体の環状キャビティ内に密封関係で装着する手段
    を備え、この密封装着手段は上記第1部品が上記キャビ
    ティ内で第1エンジン構造体に対して軸線方向に移動す
    るのを許す請求項10に記載の装置。
  14. 【請求項14】さらに、上記第2部品を上記第2エンジ
    ン構造体の環状キャビティ内に密封関係で装着する手段
    を備える請求項10に記載の装置。
  15. 【請求項15】上記二次圧力バランス手段は、上記第2
    環状部品に形成された複数の第1および第2導管を含み
    、これらの第1および第2導管は、第2部品の円周方向
    に離間し、相互に交差せず、第2部品を横切って上記端
    面からその反対側の端面に向かって大体反対の傾斜関係
    で延在する請求項10に記載の装置。
  16. 【請求項16】上記二次圧力バランス手段はさらに、上
    記第2部品の反対側端面に上記第2エンジン構造体の環
    状キャビティと流れ連通関係で画定された外側および内
    側環状隔室を含み、上記第1および第2導管は、上記第
    1部品の端面に設けた外側および内側溝と上記第2部品
    の反対側端面に設けた内側および外側隔室との間に延在
    し、かつ両者間を流れ連通する請求項15に記載の装置
  17. 【請求項17】上記外側および内側隔室は上記第2部品
    の反対側端面に、そこから突出し、第2エンジン構造体
    にその環状キャビティ内で接触するランド構造体により
    形成された請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】上記二次圧力バランス手段はさらに、半
    径方向に離間し、相互に交差しない複数の第3および第
    4導管を含み、これらの第3および第4導管は、上記第
    1および第2導管とそれぞれ交差し、上記第1および第
    2導管と上記第2部品の互いに反対側の環状外面および
    内面との間に延在し、かつ両者間を流れ連通する請求項
    15に記載の装置。
  19. 【請求項19】上記第1および第2導管は上記第2部品
    の反対側端面まで延在し、そこで開口する請求項18に
    記載の装置。
  20. 【請求項20】上記第1および第2導管は上記第2部品
    を横切る途中で終端し、そこで上記第3および第4導管
    とそれぞれ交差する請求項18に記載の装置。
JP3094967A 1990-04-03 1991-04-02 改良した流体圧応答性バランス機構を有するスラスト力補償装置 Expired - Lifetime JPH0696967B2 (ja)

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