JPH04250722A - サブバンドコーダを有するエンコーディングシステム及びエンコーディングシステムを有するトランスミッタ - Google Patents

サブバンドコーダを有するエンコーディングシステム及びエンコーディングシステムを有するトランスミッタ

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JPH04250722A
JPH04250722A JP3138387A JP13838791A JPH04250722A JP H04250722 A JPH04250722 A JP H04250722A JP 3138387 A JP3138387 A JP 3138387A JP 13838791 A JP13838791 A JP 13838791A JP H04250722 A JPH04250722 A JP H04250722A
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レイモンド・ニコラース・ヨハン・フェルデュイス
Gerrit J Keesman
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B1/66Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for reducing bandwidth of signals; for improving efficiency of transmission
    • H04B1/667Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for reducing bandwidth of signals; for improving efficiency of transmission using a division in frequency subbands
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • H03M7/02Conversion to or from weighted codes, i.e. the weight given to a digit depending on the position of the digit within the block or code word
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  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、特定サンプリング周波数
Fsで、例えば、ディジタル・オーディオ信号の、広帯
域ディジタル信号をサブバンドコーディングするサブバ
ンドコーダを有し、前記サブバンドコーダが、サンプリ
ング周波数が減少された複数のP個のサブバンド信号を
前記広帯域ディジタル信号に対し発生させる信号分割手
段を含み、その目的のために前記分割手段が、前記広帯
域ディジタル信号を周波数と共に増大するM個の順次サ
ブバンドに分割するエンコーディングシステムであって
、  そのエンコーディングシステムが、更にブロック
毎に各々の前記サブバンド信号を量子化する量子化手段
を有し、量子化されたサブバンド信号mが順次の信号ブ
ロックからなり、各信号ブロックがq個のサンプルを有
し、前記サブバンド信号mの信号ブロック内のq個のサ
ンプルが各々nmビットにより表され、前記量子化手段
が、前記サブバンド信号内の対応する信号ブロックの信
号ブロック毎にビットニードbmを決定するビットニー
ド決定手段を含み、このビットニードが、前記サブバン
ド信号m内の信号ブロック内のサンプルを表示するビッ
トの数に関係し、かつ、前記量子化手段が、前記ビット
ニード決定手段によって決定される前記ビットニードに
応答して前記種々のサブバンド信号の前記対応する信号
ブロックに使用可能な量のビットBを値nm(mは1か
らPまで変化する)が得られるように割り当てるビット
割当手段を含み、かつ、そのエンコーディングシステム
が、更に順次フレームを有する第二ディジタル信号のフ
レーム内の信号ブロック内のある数のビットで量子化さ
れる前記サンプルを適合化させる適合化手段を有し、前
記適合化手段が更にフレーム内の信号ブロック内の前記
サンプルに関するスケールファクタを表示するxビット
語の前記スケールファクタ情報を適合化させるように構
成されている、エンコーディングシステムに関し、かつ
本発明は更に前記エンコーディングシステムを有するト
ランスミッタにも関する。
【0002】
【本発明の背景】前項に記載の型のエンコーディングシ
ステムは、本願明細書の末尾の先行技術文献リストの(
1)に記載のヨーロッパ特許出願 No.289,08
0 により公知である。
【0003】これは、モノーラル・オーディオ信号、つ
まりステレオ信号の右または左部分の様な単一信号のサ
ブバンドエンコーディングに関するものである。この場
合、PはMに等しい。その際、前記分割手段は各サブバ
ンドに於て1個のサブバンド信号を発生させる。しかし
ながら、サブバンドエンコードすべき信号がステレオ信
号であっても良い。この場合、Pは2Mである。この際
、前記サブバンド分割手段は、各サブバンド内に2個の
サブバンド信号、つまり左及び右サブバンド信号、を発
生させる。
【0004】
【本発明の要約】本発明は、特に、サブバンドSB1〜
SBM内の対応する信号ブロックに対するビットニード
(bit need)b1〜bpと割り当てられるべき
ある初期数のビットBとを根拠に、ビットを種々の信号
ブロックに割り当てるビット割当手段に関する。信号ブ
ロック内のサンプルを量子化する各々のサブバンドで使
用されるビットの数は、最高の音質を実現するために時
間に対して可変である。
【0005】本発明は特定の基準に基づいて使用可能な
ビットを量子化器に割り当てる方法に関する。
【0006】この目的に対し、本発明のエンコーディン
グシステムが特徴とする点は、前記ビットニード決定手
段内で決定された前記サブバンド内の前記サブバンド信
号内の対応する信号ブロックに対し、前記ビットニード
に基づいて、特定ステップS1で次のオペレーションが
行われる様に、前記ビット割当手段が構成されていて:
(a) 前記ビットニードの最大値であるbjを決定し
、(b) 前記ビットニードbjに属している前記信号
ブロックにビットが既に割当てられているか否かを検知
し、そして割り当てられていない場合には、(c) −
値a1をnjに割当て; −値a2をbjから減算し; −Bから前記値a1・q+xを減算し、そして割り当て
られている場合には、(d) −前記値c1をnjに加
え;−前記値c2をbjから減算し; −前記値c1・qをBから減算し、 そして少なくとも二回目で前記ステップS1を実行する
様に構成されている(ここで、qとxは1より大きい整
数で、nmとbmが変数(nmは0以上)で、a1, 
a2, c1及びc2が0より大きい数でかつBが0よ
り大きい整数で、mが可変整数で、a1がc1より大き
くかつa2がc2以上である)点である。
【0007】先行技術文献(4)により本発明で提案す
る方法に非常によく似た方法が知られている(特にこの
文献の4.2章「適用可能なビット割当」を参照)。し
かしながら、最大ビットニードbjの決定後、値njは
どの場合においても1増加する。この既知の方法とは異
なり、本発明の場合ビットは最初信号ブロックj(nj
=0)に割当てられる。njがa1に等しいものと仮定
される場合、ビットが以前の時点(nj>0)で既に信
号ブロックiに割当されている場合には、njはc1増
大する(a1>c1)。例えば、a1は2に等しくかつ
c1は、例えば1に等しい。信号ブロックへの第一ビッ
ト割当に於いては、第二又はそれ以降のビット割当にお
ける場合よりもより多くのビットが各サンプルに割当て
られる。
【0008】研究結果によると、本発明によって提案さ
れたビット割当はデジタル信号のより良いエンコーディ
ングをもたらし、その結果再現されるデジタル信号はデ
コーディングの後より良い質を持つことになる。
【0009】このエンコーディングシステムが更に特徴
とする点は、前記ビット割当手段が、前記サブバンド内
の信号ブロックkに対して、前記ステップS1以前のス
テップS0に於て: −値Ak0をnkに割り当て; −bkから前記値Ak1を減算し; −Bから値Ak0・q+xを減算すると言うオペレーシ
ョンを実行するように設計されていてかつAk0とAk
1が0より大きい数である点である。
【0010】このステップに於いては、ステップS1の
前に、ビットはそれらのビットニードにかかわらず0ビ
ットによって量子化されていないサブバンド内での信号
ブロックに割り当てられる。この理由は、サブバンドを
容易にスイッチオフすることが出来ないことが度々発生
するからである。この事は耳で検知可能な悪影響を発生
させる。
【0011】このエンコーディングシステムが更に特徴
とする点は、前記ビット割当手段が、前記ステップS0
でフラッグ値を1個以上の前記サブバンド内の信号ブロ
ックに割り当てるように構成されていて、そのフラッグ
値が、当該信号ブロックには何のビットも割当てられる
べきでないないことを示している点である。この点でス
イッチオンが耳で検知出来る悪影響を及ぼす可能性があ
るので、いくつかのサブバンドはスイッチオンしてはな
らないと言える。
【0012】
【実施例】図面は、基本的には単一のデジタル信号のサ
ブバンドエンコーディングに関して画かれている。つま
りモノラルオーディオ信号のサブバンドエンコーディン
グ、すなわちステレオオーディオ信号の右又は左の信号
部分のみのサブバンドエンコーディングに関する。既に
上述したようにこの事はPがMに等しくかつ各サブバン
ド信号には1個のサブバンド信号しか存在しないことを
意味する。
【0013】本明細書の末尾に於て、Pが2Mに等しい
と解される、ステレオ信号のサブバンドエンコーディン
グの場合にビットニードをどの様に決定すればよいかと
言う点が説明されている。その場合には、各サブバンド
には2個のサブバンド信号がある。
【0014】図1の(a)は本発明のエンコーディング
システムを示す。広帯域デジタル信号が入力端子1に与
えられる。この例としては約20kHzのバンド幅を有
するオーディオ信号が考えられる。
【0015】入力端1は、例えば44kHzのサンプリ
ング周波数でサンプリングされた16ビットのオーディ
オ信号のサンプルを受ける。このオーディオ信号は信号
分割手段を有するサブバンドコーダ2に与えられる。サ
ブバンドコーダ2は、M個のフィルタ、つまりローパス
フィルタLP、M−2個のバンドパスフィルタBP及び
ハイパスフィルタHPによってオーディオ信号をM個の
サブバンドに分ける。例えばMは32である。M個のサ
ブバンド信号のサンプリング周波数は、参照番号9で示
されるブロック内で低減されている。これらのブロック
内においてはサンプリング周波数は係数M低減されてい
る。このようにして得られた信号は出力端3.1, 3
.2,…, 3.Mから得ることが出来る。出力端3.
1からは最も低いサブバンドSB1の信号が得られる。 出力端3.2からは最も低いものから2番目のサブバン
ドSB2の信号が得られる。出力端3.Mからは最も高
いサブバンドSBMの信号が得られる。出力端3.1〜
3.Mでの信号は16ビット又はそれ以上、例えば24
の数で表される順次のサンプルからなる構造を有してい
る。本発明の実施例の説明に於いては、サブバンドSB
1〜SBMは全て同じ幅を有している。しかしながらこ
れは必要条件ではない。
【0016】Krasnerによる先行技術文献(5)
においては、複数のサブバンドへの分割は、それらのバ
ンド幅がほぼ各周波数領域内の人間可聴系の臨界バンド
のバンド幅に対応するように行われている。サブバンド
コーダ2のオペレーションは既に詳しく記載したのでこ
こではサブバンドコーダ2のオペレーションについては
詳しく説明しない。この目的のためには、必要に応じて
本出願の一部とみなすことが出来る先行技術文献(1)
、(5)及び(7)を参照されたい。
【0017】サブバンド信号は、例えば図1の(b)に
示されるようなq個の順次サンプルからなる順次信号ブ
ロックに結合され、そして対応する量子化器Q1〜QM
に与えらえる。量子化器Qmにおいて、サンプルは16
より小さい数のnmを有する量子化されたサンプルに量
子化される。
【0018】図2は3ビット2進化表示による量子化を
示す。量子化プロセスの間サブバンド信号のq個の順次
サンプルの信号ブロック(グループ)が、ビットの数(
図2の例においては3)により毎回量子化される。例え
ばqは12である。そして、1信号ブロック内のq個の
サンプルが先ず正規化される。この正規化は、信号ブロ
ック内の最も大きな絶対値を有するサンプルの振幅によ
ってq個のサンプルの振幅を除算することによって実行
される。 サブバンドSBmの信号ブロック内の最も大きな振幅を
有するサンプルの振幅が、スケールファクタSFmを生
じる(先行文献(2a), (2b)参照)。続いて−
1〜+1の振幅範囲に位置している正規化されたサンプ
ルの振幅は、図2に従って量子化される。
【0019】この事は、 −1と−0.71の間の振幅領域内のサンプルは、3ビ
ットの数000に量子化され、 −0.71と−0.42の間の振幅領域にあるサンプル
は、001に量子化され、 −0.42と−0.14の間の振幅領域にあるサンプル
は、010に量子化され、 −0.14と0.14の間の振幅領域にあるサンプルは
、011に量子化され、 0.14と0.42の間の振幅領域にあるサンプルは、
100に量子化され、 0.42と0.71の間の振幅領域にあるサンプルは、
101に量子化され、 0.71と1.00の間の振幅領域にあるサンプルは、
110に量子化される事を意味する。
【0020】先行技術文献(2b)にはこの3ビット量
子化が詳しく述べられている(図24, 25及び26
、及びそれらに関する記載を参照)。
【0021】サブバンドSB1〜SBM内の量子化され
たサンプルは、この後各出力端4.1〜4.Mで得られ
る。
【0022】更に出力端3.1〜3.Mはビットニード
決定手段6の各入力端5.1〜5.Mに結合されている
。このビットニード決定手段6は、サブバンドSB1〜
SBM内のq個のサンプルからなる時間が等価な信号ブ
ロックに対してビットニードbmを決定する。ビットニ
ードbmは、サブバンド信号内のqサンプル信号ブロッ
ク内のq個のサンプルを量子化するビットの数に関係す
る数である。
【0023】ビットニード決定手段6によって得られた
ビットニードb1〜bMはビット割当手段7に与えられ
る。 ビット割当手段7は、サブバンド信号SB1〜SBM内
の対応する信号ブロックのq個のサンプルを量子化する
ビットn1〜nMの実際の数を決定する。数n1〜nM
に対応する制御信号がライン8.1〜8.Mを介して各
々の量子化器Q1〜QMに与えられるので、量子化器は
正しいビット数でサンプルを量子化することが出来る。
【0024】次にビットニード決定手段6とビット割当
手段7の動作を説明する。サブバンド信号SB1〜SB
M内に於けるq個のサンプルからなる時間が等価な信号
ブロックに対するビットニードは、サブバンド信号SB
mに於ける信号ブロック内のパワーvmとスケールファ
クタSFmの推定値から得られる。
【0025】パワーvmは、例えば次の式から得ること
が可能である:
【数1】 ここでsiはサブバンドSBm内のq個のサンプル信号
のブロックに於けるi番目のサンプルの振幅である。ス
ケールファクタSFmは、前述したように、信号ブロッ
ク内の最大絶対値を有するサンプルの振幅に等しい。
【0026】サブバンドSBm内の信号ブロック内のパ
ワーvmは、vmがスケールファクタSFmの2乗に等
しいと仮定する事によっても推定できると言う点を理解
すべきである。
【0027】サブバンド信号SB1〜SBMの全ての各
々の信号ブロックに対して、パワーvmとスケールファ
クタSFmがこの様にして決定される。パワーはベクト
ル{v}の順に並べられている。ベクトル{v}にM×
Mのマトリックス[D]を乗算することにより、 {w}= [D]{v}+{wr} の式から、ベクトル{w}が得られる。この式に於いて
[D]は、サブバンド信号SBj内のqサンプル信号ブ
ロック内の信号に対するサブバンド信号SBi内のマス
クされたパワーを計算するための、サブバンド信号SB
j内のqサンプル信号ブロックのパワーvjに乗算され
る係数dijを有するマトリックスで、そしてwriは
サブバンドSBi内のマスキングしきい値を示すベクト
ル{wr}の係数である。 従ってwr.mはサブバンドSBm内の聞こえない信号
の最大信号パワーに対する関係を表す。
【0028】ベクトル{w}はこの様に各サブバンドS
Bi内のマスクされた量子化ノイズを推定する係数wi
を有している。従って、wiより小さいパワーを有する
サブバンドSBi内の量子化ノイズは聞こえないものと
なる。マトリックス[D]の係数dijの計算方法は文
献に示されている(先行技術文献(4)を参照)。ビッ
トニードb1〜bMは、次の式によって計算することが
出来る:
【数2】 この式は、さらに一般的には:
【数3】 となる。前者の式はk2=1/√3及びK3=1と言う
条件のもとに後者の式から単純に導出することが出来る
。K1, K2及びK3は常数で、K1は約1に等しい
ことが望ましく、かつK2は約1/√3に等しいことが
望ましい。K3はより広い範囲をとることが出来る。K
3を10以下、例えば望ましくは1に等しく又は無視す
るような状況も考えられる。そして後者の場合には計算
がより簡単になる。
【0029】このようにして得られた係数(ビットニー
ド)b1〜bMは特定な振幅範囲に位置している。これ
らの係数は負であっても良いし整数でなくても良い。係
数bmはサブバンド信号SBmのqサンプル信号ブロッ
ク内のサンプルを量子化するビットの数に関係するので
、サブバンド信号SBm1に対するbm1がサブバンド
信号SBm2に対するbm2より大きい場合には、サブ
バンド信号SBm1内の信号ブロック内のqサンプルを
量子化するビットの数がサブバンド信号SBm2内の時
間が等価な信号ブロックのqサンプルを量子化するビッ
トの数よりも大でなければならないと言える。
【0030】この事は図3に定性的に示されている。図
3において7個のビットニードb1〜b5, bmax
及びbminが値軸に沿ってプロットされている。bm
axは最大値を有するビットニードで、bminは最小
値を有するビットニードである。bmin, b2及び
b5は負であってかつさらにbmin<b5<b2<b
4<b1<b3<bmaxの関係がある。音質の点から
見て、bm=bminのサブバンド信号SBmは最小ビ
ット数で、そしてbm=bmaxのサブバンド信号SB
mは最大ビット数で量子化するべき/することが可能で
あるとみなしても良い。
【0031】図4は、ビットニード決定手段6のオペレ
ーションのフローチャートを示す。
【0032】図4は、サブバンド信号SB1〜SBM内
の時間が等価なq個のサンプル信号ブロックに対してビ
ットニードb1〜bMを決定するプログラムを示す。こ
こではサブバンド信号内の単一のqサンプル信号ブロッ
クのみが関係する。サブバンド信号内の順次のqサンプ
ル信号ブロックに対して、かつ(サブバンド信号が時間
的にパラレルに供給される場合)その信号ブロックに対
応する別のサブバンド信号の信号ブロックに対しては、
図4に示されたオペレーションは再度実行されるであろ
う。
【0033】オペレーションはブロック10でスタート
する。先ず第一に動作変数mが1にセットされる(ブロ
ック12)。次いでサブバンド信号SBm内の信号ブロ
ックのq個のサンプルS1,…,Sqがインプットされ
(ブロック14)、パワーVmが計算される(ブロック
16)。又スケールファクタSFm(ブロック18)も
決定される。
【0034】ブロック14、16及び18が、ブロック
20及び22のループを介して全てのサブバンド信号に
対して繰り返される。値VmとSFmが全ての対応する
信号ブロックに対して決定されると、ベクトル{w}を
得るためにマトリックス計算が行われる(ブロック24
)。
【0035】続いてmが再び1にセットされ(ブロック
26)そしてビットニード(bm)がブロック30と3
2のループを介して全てのサブバンドに対して決定され
、その後オペレーションは停止する(ブロック34)。 ビットニードbmは前述した式(常数K1, K2及び
K3は各々1, 1/√3及び0)に基づいてブロック
28で決定される。
【0036】図4の方法は、プログラム内のブロック2
2のループに示される様に、ベクトル{v}内の係数v
mを逐次計算(time−consecutive c
alculation)し、かつブロック32のループ
に示されるようにビットニードb1〜bMを逐次計算す
る事を示している。これは、順次のサブバンドSB1,
 SB2,…, SBM−1, SBMの各々に対する
サンプルs1〜sqを有する信号ブロックがシリアルに
与えられる場合には特に適した方法である。
【0037】信号ブロックがパラレルに与えられる場合
には、ブロック22のループを実行せずに係数vfの計
算を全てのサブバンドに対してパラレルで行う事も可能
である。同様にビットニードb1〜bMをパラレルで計
算し、ブロック32のループを実行しないようにするこ
とも可能である。
【0038】ビット割当手段7のオペレーションを説明
する。図5のフローチャートがこの目的のために使用さ
れる。このプログラムは、サブバンド信号SB1〜SB
M内の時間が等価なq個のサンプル信号ブロックに対し
、ビットニードb1〜bMから値n1〜nMを決定する
。ここでも又一サブバンド信号内のq個のサンプルを有
する一個の信号ブロックのみが考察されている。サブバ
ンド信号内の直接連続するq個のサンプル信号ブロック
と他のサブバンド信号内の時間が等価な信号ブロックと
に対しては、図5の方法が再度実行されるであろう。
【0039】さてここで、量子化の後、例えば各々24
ビットのq個のサンプルのM個の信号ブロックに接続さ
れている全体情報の伝送に対し、B0個のビットが、使
用可能となったとしよう。量子化の後サブバンドに渡っ
て平均化して一サンプル当りRビットが使用可能となっ
たと仮定すると、B0はM・q・Rよりも小さい最大の
整数に等しくなると言える。
【0040】先行技術文献(2a)及び(2b)には、
量子化されたサンプルのみならず、スケールファクタS
F1〜SFM(スケールファクタ情報)及びビット割当
情報(つまり、サブバンド信号内における信号ブロック
内のサンプルを量子化するビットの数、すなわち値n1
〜nM、に対する関係を示す情報)の情報も伝送される
ことが示されている。この時ビット割当情報は各nmに
対してy=4ビットによって表示されている。従ってこ
の事は、量子化されたサブバンド信号とスケールファク
タ情報のM個の信号ブロックの転送には実際上B=B0
−y・Mビットしか使えないことを意味している。
【0041】文献(2a)及び(2b)には、ビット割
当情報に於けるyビット数(y=4)が0000である
事は当該サブバンド内に何等のサンプルも転送されない
ことを示していることも記載されている。この場合、こ
のサブバンドに対するスケールファクタ情報も伝送され
ないであろう。 サブバンドに対するスケールファクタ情報はxビット数
(x=6)によって表される。
【0042】ビット割当の方法は次のように行われる。 図5のブロック40でこの方法が開始される。続いて全
ての数nmがまず0にセットされる。続いて初期ビット
割当がブロック44で実行される。この初期ビット割当
を図5を参照して次に説明する。この後に最大ビットニ
ードが決定される。これはビットニードbjである。図
3の例に於いてはこれはbmaxである。次にnjがあ
る値nmax以上であるか否かが判断される(ブロック
48)。本例の場合にはnmaxは16である。この事
は、量子化するサンプルを最大16ビットの2進数のみ
によって表示することが出来る事を意味している。
【0043】njがnmax以上である場合には、サブ
バンドj内のqサンプル信号ブロックはこれ以降のビッ
ト割当から除外されるであろう。この目的のためには、
ビットニードbjをいわゆる「フラッグ値」に等しくす
る(ブロック66)。このフラッグ値は図3に示されて
いる最小ビットニードbminよりも小さな値である。 もし以下に述べるブロック56内のc1が1より大きい
場合には、njはnmaxよりも大きいはずである。そ
してこの場合、ブロック66でnjはnmaxに等しい
ものとみなされる。
【0044】njが0に等しい場合(ブロック50)、
このプログラムはブロック52及び54に進む。ブロッ
ク54で最初a1ビットがサブバンドSBjに割り当て
られる。これはnj=a1を意味する。これにより使用
可能なビットの合計数Bはa1・q+x減少する。サブ
バンド信号SBj内の信号ブロックのq個の量子化され
たサンプルはa1個のビットによって各々表示されてい
て、更にそれにはxビットの長さのスケールファクタS
Fjが加えられる。さらにブロック54においてはビッ
トニードbjが値a2減少する。njが0に等しくない
場合にはプログラムはブロック56に進む。 ここでビットnjの数はc1増大する。信号ブロックの
q個の量子化されたサンプルにはc1ビットが付加され
ていると言う事実によって、使用可能なビットの合計数
Bはc1・q減少する。
【0045】まだ使用可能な充分なビットがある場合に
はビット割当は当然行われる。従ってブロック52が存
在する。何故ならば使用可能なビットが存在しない場合
には、プログラムは、当該ビットビットbjを再びフラ
ッグ値に等しくさせるブロック66に進むからである。 その場合には、このサブバンドの信号ブロックはこれ以
降のビット割当から除外される。
【0046】フラッグ値よりも大きな値を有するビット
ニードが存在し(ブロック58)かつ充分な使用可能な
ビットがある限り(ブロック60)、プログラムは最大
ビットニードの次の計算のためにサーキット62を介し
てブロック46に戻るであろう。全てのビットニードb
mがフラッグ値以下となると、プログラムは停止するで
あろう。割当てるビットが充分でない場合にもプログラ
ムは停止するであろう(ブロック60)。
【0047】この方法が特徴とする点は、第一のビット
割当が実行されるとき(ブロック54)割当てられたビ
ットの数(a1)が、それ以降の割当の数(c1)より
大きい(ブロック56)、つまりa1>c1となる点で
ある。さらにa2は1以上である。a1はa2に等しく
かつc1はc2に等しい事が望ましい。a1, a2,
 c1及びc2は0より大きい数字である。a1とc1
は望ましくは整数である。しかしこれは必要条件ではな
い。この目的のために一例を示す。
【0048】一信号ブロック内のq個のサンプルを五個
のレベルに量子化する場合を考察する。この目的のため
には、サンプル当り3ビットが必要である。しかしなが
ら、3ビットにより7個のレベルへの分割が可能である
ので、これは効率的なエンコーディングではない。
【0049】しかしながら3個のサンプルが結合されて
いる場合には、5個の信号レベルを有するこれらの3個
のサンプルは125通りのオプションを有するであろう
。これらの125通りのオプションは7ビットの2進数
によって表すことが可能である。従ってサンプル当りの
7/3ビットより小となり、この場合、nmは7/3に
等しくなるであろう。この事はより効率的なエンコーデ
ィングを提供することになる。
【0050】ここまでの開示では量子化されたサンプル
が伝送されるとき、スケールファクタ情報とビット割当
情報の両方が共に伝送されていた。この場合スケールフ
ァクタ情報はxビット語の形態を有し、各xビット語は
サブバンドSBm内の信号ブロック内のq個のサンプル
のスケールファクタSFmを示す。この場合ビット割当
情報はyビット語の形態を有し、各yビット語はサブバ
ンドSBm内の信号ブロック内の各々のサンプルを表示
するビットnmの数を示している。既に述べた先行技術
文献(2a)及び(2b)がこの点の参照文献となる。
【0051】ビットニード決定手段6内に於いてパワー
vmの計算にスケールファクタSFmしか使用されない
場合、つまりvmがSFmの2乗に等しいとした場合に
は、ビット割当情報を共に伝送する必要はない。
【0052】前述の説明と同様な計算方法を実行して、
受信側に於いて伝送されたスケールファクタSFmから
ビットニードb1〜bMを、かつこれらのニードを基に
大きさn1〜nMを得る事が出来る。従って、受信器は
、スケールファクタSFmからパワーvmを導出しかつ
ビットニードbmをこれらのパワーから導出するビット
ニード決定手段を同様に有し、かつ又ビットニードbm
とこの場合にB0に等しい使用可能なビット量とを根拠
に大きさn1〜nMを計算することが出来るビット割当
手段をも含む。前述したようにB=B0 − y・Mで
あるので、後者の方法はより多くのビットをサブバンド
に割り当てることが出来ると言う点で有利である。
【0053】例えばそれらのビットニードにかかわらず
0ビットで量子化してはならない信号ブロックがある場
合の様に、サブバンドSBm内の信号ブロックにビット
の数を前もって割り当てておく必要が生じる場合がしば
しばある。これの理由は信号ブロックを正当化されてい
ない方法でスイッチオンまたはオフする事が禁止されて
いるからである。これは耳で検知できる効果を生じる事
になる。
【0054】上述した点は、又、前もってある信号ブロ
ックをビット割当から除外しておく事が必要となる又は
有用である事をも示している。この目的のために図5の
プログラムにはブロック44が挿入されている。図6は
ブロック44の一例を示す。ここには、サブバンドSB
k及びSB1内の2個の信号ブロックにはビット数Ak
0又はAl0が前もって割り当てられている事が示され
ている。この事はnk=Ak0及びnl=Al0を意味
する。ビットニードbkとblから値Ak1とAl1が
各々減算され、そしてビットBの残りの数は各々Ak0
・q − xとAl0・q − x減少する。実際Ak
0とAl0は、a1と同様に機能する。望ましくはAk
0=Al0=a1である。Ak1とAl1もa2と同様
に機能する。望ましくは、Ak1=Al1=a2である
【0055】サブバンドSBk及びSB1内の信号ブロ
ックに対しては、図5に示されている方法のブロック5
6で、当然、必要に応じてより多くのビットを割り当て
ても良い。
【0056】更に図6のブロック44ではサブバンドS
Bf内の信号ブロックがビット割当から除外されている
ことが示されている。この目的のためにこの信号ブロッ
クに対するビットニードbfはフラッグ値に等しくされ
ている。
【0057】図11、図12、図13は、サブバンドに
対して初期ビット割当が存在する場合又は何等の初期ビ
ット割当が存在しない場合を示している。これらの図は
、M個のサブバンドのM個の対応する信号ブロックの一
群が処理される連続インターバルΔTを示している。各
インターバルにおいてパワーvi(t)と大きさwi(
t)とが各サブバンドSBi毎に決定される。vi(t
)がwi(t)よりも大きい場合には、サブバンドSB
iに対し初期ビット割当が行われるであろう。図11か
ら明らかなように、この事はt=t1以前の時間の期間
に対して成立する。図14は大きさvi及びwiを根拠
に制御信号を導出する回路を示している。これは、SR
フリップフロップ140の出力が”high”つまり”
logic 1”である場合に初期のビット割当が行わ
れる事を示し、SRフリップフロップ141の出力端が
”high”である場合には、ビット割当が行われない
事を示し、カウンタ142の出力端が”high”であ
る場合には初期ビット割当が行われない事を示す。後者
の場合ビットを問題のサブバンドに割り当てても良いが
、その場合には、その割当を図5の方法に基づいてブロ
ック54で、かつ又ブロック56で発生させても良い。 これらの制御信号を、この様にして図6内のブロック4
4に与えて、このブロック内でどの様な機能が実行され
るべきかを示す様にすることも可能である。
【0058】時点t=t1で、vi(t)がwi(t)
よりも小さくなる。この時、コンパレータ143の出力
端144は”low”になり、一方出力端145は”h
igh”となる。ORゲート147を介してこの”hi
gh”信号はANDゲート148に与えられ、その結果
クロックパルスが1/ΔTに等しい率fでANDゲート
149に伝送される。”high”信号はインバータ1
50を介してANDゲート149の他方の入力端に与え
られるので、クロックパルスが入力端151に伝送され
る。カウンタ142はクロックパルスに基づいて最初の
位置5(デシマル)からカウントダウンする(図11参
照)。カウンタ142の出力端が”low”であるので
、フリップフロップ140の状態は変化せず、初期ビッ
ト割当は維持される。
【0059】1インターバル後においてvi(t)は再
びwi(t)よりも大きくなる。コンパレータ143の
出力端144が再び”high”になり、これは上向端
がORゲート152を介してカウンタ142のセット入
力端に供給されることを意味する。カウンタ142のカ
ウントは5(デシマル)にリセットされる。時点t2に
おいてvi(t)は再びwi(t)よりも小さくなる(
図11参照)。そして、0カウント(デシマル)が達成
されるまでカウンタ142をカウントバックさせること
を可能とする充分に長い時間、vi(t)はwi(t)
よりも小さい状態に維持される。時点t=t3でこの状
態に到達する(図11参照)。この時点でカウンタ14
2の出力端は”high”となる。フリップフロップ1
40はリセットされる。インバータ150とANDゲー
ト149を介してカウンタ142の計数動作はそれが0
カウントを維持するように阻止される。
【0060】最早初期ビットがこのサブバンドに割り当
てられることはない。t=t4の時点でvi(t)は再
びwi(t)よりも大きくなる。ここで、カウンタ14
2はカウント5にリセットされ、そして更にフリップフ
ロップ140は初期ビットが再び割り当てられるように
セットされる。
【0061】図12aはカウンタ142が0にリセット
される時点以前でvi(t)が特定しきい値vthrよ
りも既に小さくなっている状況を示す。時点t=t5に
おいてコンパレータ143の出力端145は再び”lo
w”となり、そして出力端146は”high”となる
。インバータ153が”high”信号をANDゲート
154の一入力端に与えるので、”high”信号はA
NDゲート154とORゲート147を介してANDゲ
ート148に与えられる。カウンタ142はカウントを
続ける。初期ビット割当状態はこの様にしてカウント0
(デシマル)が達成されるまで維持される。そしてカウ
ンタ142の出力端が一時的に上昇する。この結果フリ
ップフロップ141はANDゲート155を介してセッ
トされる。ANDゲート156とORゲート152を介
してフリップフロップ141の高出力信号がカウンタ1
42のセット入力端に与えられ、カウンタはその後即座
にカウント5(デシマル)にジャンプする。そしてカウ
ンタ142のそれ以降のダウンカウンティングは、イン
バータ153がANDゲート154の一方の入力端に”
low”信号を与えるので、阻止される。時点t6以降
当該サブバンドには何等のビット割当も行われない。
【0062】図12bは「初期ビット割当が無い」状態
が開始されてからvi(t)がvthrとwi(t)の
間の範囲に充分長く維持されている状況を示している。 時点t7でviはvthrよりも小さくなるであろう。 その時点で出力端145は”low”となり、そして出
力端146は”high”となるであろう。
【0063】この時点でフリップフロップ141はAN
Dゲート155を介してセットされ、そしてカウンタ1
42はANDゲート156とORゲート152を介して
カウント5にリセットされる。この結果カウンタ142
の出力端は”low”となりそしてフリップフロップ1
41の出力端は”high”となる。これにより、ビッ
トは割当てられない。
【0064】図13はvi(t)が再び増大する状況を
示している。時点t8においてvi(t)はvthrよ
りも大きくなる。出力端145はカウンタ142がカウ
ントダウンするように”high”となる。1インター
バルの後vi(t)は再びvthrよりも小さくなる。 出力端146は再び”high”になり、カウンタはA
NDゲート156とORゲート152を介して5のカウ
ントにリセットされる。vi(t)が充分長い時間の間
vthrよりも大きい場合には、カウンタ142は0ま
でカウントダウンすることが出来る。t=t9において
カウンタ142の出力端は”high”となる。”hi
gh”信号がインバータ158を介して与えられるAN
Dゲート159によってフリップフロップ141がリセ
ットされ、その結果この時点で「ビット割当が行われな
い」状態が終了し、そして「初期ビット割当が行われな
い」状態に変化する。
【0065】次にビットニードbmの単純な計算方法を
説明する。この計算に於いては対数表示が計算に於いて
使用される様々な大きさについて使用されている。これ
は、ビットニードの絶対精度ではなく相対精度がビット
ニードb1〜bMの計算に関係していると言う理由によ
り可能となる。
【0066】対数表示に於いては数gはg=rkによっ
て近似される(ここでrは1以上の固定された底でかつ
巾kには整数が選択される)。数gはkの正しい選択に
よって最も可能な方法で近似される。整数kはgの表示
として使用される。ビットニードbmを計算するには2
個の数の乗算と2個の数の加算がある。対数表示におけ
る乗算は巾の加算に対応する。つまり、g1=rk1及
びg2=rk2である場合には、g1・g2の対数表示
はk1+k2となるであろう。
【0067】これらの2個の数、g1とg2の加算の対
数表示に対しては次のことが成立する。g1>g2とす
ると、g1+g2=rk1+T(k1−k2)が成立す
る。g1+g2に対する対数表示は従ってk1+T(k
1−k2)に等しくなる。T(k1−k2)は表から導
出することが出来る整数の形態の補正係数である。図7
はr=21/16に対するこの型の表を示す。21/1
6に等価なrの値はビットニードbmの正確な分析から
得ることが出来る。
【0068】線形固定点表示での通常の計算方法に代え
て、適切に選択された底rによる対数表示でのニードb
mの計算は、数の語長をかなり減らすことが出来る事に
なろう。そしてベクトル{w}の計算には、マルチプラ
イア・アキュムレータを必要とせず、エントリーの数が
制限されたテーブルと単純なアキュムレータのみで良い
。 図7の表は、例えば0.5kビット以下の内容を持つR
OMに格納させることが出来る。ROM内にストアされ
ている数のシリーズは小さい。そしてこれらの数は特定
の順番に配置されている。従っていくつかのロジックを
犠牲にすればさらにこの索引表を減少させることが可能
となる。
【0069】前述した2個の数の加算に対する対数表示
は、それ自身Zech対数の名前で知られていて、参照
文献(6)に記載されている(第191頁、第3章, 
セクション4)。
【0070】ビットニード決定手段6及びビット割当手
段7をソフトウェアにより実現することも可能である。 しかしながらハードウェアによる設計も又可能である。 例えば、図8はビットニード決定手段6のハードウェア
構成を示す。
【0071】図8はシリアルに入力端70に与えられる
サブバンド信号SB1〜SBM内の対応信号ブロックを
示している。サブバンドSB1の第一サンプルs1が最
初に与えられ、サブバンドSBMの最後のサンプルsq
が最後に与えられる。
【0072】最大サンプル決定手段71に於いて、各々
の信号ブロックに対して最大サンプルSFmが決定され
、その値はメモリ72にストアされる。2乗ユニット7
3においてサンプルは2乗され、そしてその後加算器7
4の一入力端に与えられる。加算器74の出力端はメモ
リ75の入力端に結合されている。そのメモリ75の出
力端は加算器74の第二入力端と除算器76の入力端に
結合されている。参照番号74, 75及び76の部分
は、各信号ブロックに対する大きさvmを決定し、図4
におけるブロック16に対応している。この目的のため
に信号ブロックSB3の第一サンプルs1が2乗ユニッ
ト73内でサブバンド信号SBmに対して2乗され、そ
して加算器74においてメモリ75にストアされている
値(その値は瞬時に0になる)に加えられ、そしてその
後メモリ75にストアされる。続いて第二サンプルs2
が2乗され、メモリ75内にストアされている値に加え
られそしてそのメモリにストアされる。これは最後のサ
ンプルsqが2乗され、そしてメモリ75内にストアさ
れている値に加算されるまで継続される。このようにし
て得られたメモリ75内の合計値は、
【数4】 に等しくなり、これは除算器76内のqによる除算の後
、メモリ77内に係数vmとしてストアされる。同様の
計算が、ベクトル{v}の全ての係数がメモリ77内に
ストアされるまでそれ以降のサブバンドの対応する信号
ブロックについて行われる。ビットニード決定手段6は
、更にマトリックス[D]の最大係数dm1をストアす
るメモリ78とベクトル{wr}の係数wr.mをスト
アするメモリ79とを含む。メモリ77と78の出力端
は乗算器80の入力端に結合されている。乗算器80の
出力端は、その一入力端がメモリ82の入力端に結合さ
れている加算器81の第一入力端に結合されている。メ
モリ82の出力端は加算器81の第二入力端と加算器8
3の第一入力端に結合されている。
【0073】参照番号80, 81及び82の部分は、
マトリックス乗算[D]{v}を実行するものである。
【0074】このオペレーションの間、メモリ78から
の値dm1に特定サブバンドmに対するメモリ77から
の値v1を乗算し、そしてその結果をその時点でのメモ
リ82内のその時の値(この時は0)に加算器81によ
り加算し、そしてメモリ82内にストアする。この後d
m2にv2を乗算しそしてその結果をメモリ82内のそ
の値に加算する。これは、dmMにvMを乗算しそして
その結果をメモリ82内にストアされている値に加算す
るまで継続される。その時点で値
【数5】 がメモリ82内にストアされる。加算器83によってメ
モリ79にストアされている値wr.mがこの結果に加
算される。 このようにして得られた値wmはメモリ84内にストア
される。この処理はベクトル{w}の全ての係数がメモ
リ84内にストアされるまでそれ以降のサブバンド内の
対応する信号ブロック内について反復される。
【0075】続いて、各々のサブバンドSBmに対し、
大きさSFmとwMはメモリ72と84とから読み出さ
れ、ビットニードbmを最終的に決定する計算ユニット
に与えられる。このビットニードはメモリ86内にスト
アされる。この計算は、全てのビットニードb1〜bM
がメモリ86内にストアされるまでそれ以降のサブバン
ドにも実行される。
【0076】この処理は、M個の信号ブロックの順次の
シリーズに反復させる事が可能である。又、図8の構成
は、情報供給がシリアルであると言う事実を使用してい
る。信号ブロックがパラレルに供給される場合には、計
算を主としてパラレルに実行する事も可能である。これ
は、例えば、要素71, 73, 74, 75と76
を有する回路をこの構成内にM個設ける事を意味する。 この場合、要素80, 81, 82と83を有する回
路もM個設ける。
【0077】図9は、ビット割当手段7のハードウェア
の実施例を示す。ビット割当手段は、割り当てられるべ
き数のビットBがストアされているメモリ90と、値n
1〜nMがストアされているメモリ91とビットニード
b1〜bMがストアされているメモリ92とを有してい
る。このメモリ92を図8のメモリ86としても良い。 割当サイクルの始めに端子94から得られるBの初期値
がメモリ90にストアされる。更に、ビットニードbm
に対する初期値がメモリ92内にストアされ、一方メモ
リ91にはリセット信号によって端子93に与えられる
オール0がストアされる。
【0078】続いて、検知器95がメモリ92内にスト
アされているビットニードの最大値を決定する。これは
、例えば、出力端96で全てのビットニードb1〜bM
を順次に読み出しかつライン97を介して検知器95の
入力端98にこれらのビットニードを与えることによっ
て実現させても良い。検知器95は最大ビットニードb
jのインデックスを出力端99に与える。このインデッ
クスjは、各々nj, bjに対する値がストアされて
いるメモリ91と92内の位置をライン100を介して
アドレスするアドレスとして使用されるので、これらの
値は各出力端101と96で得られる事になる。検知器
102がnj=0を検知すると、それは可制御スイッチ
S1, S2とS3の信号入力端を制御するための制御
信号を出力端103に与える。この時これらのスイッチ
は、図面に示されている位置とは異なる位置にある。こ
れは、減算器105内においてメモリ90の出力端10
6で得られる値Bから値a1・q+kを減算し、そして
この新しい値をメモリ90内にストアするようにライン
104を介してこのメモリの入力端107にこの新しい
値を再び与える事を意味する。更に、端子110で得ら
れる値a1がライン108と109を介してメモリ91
の入力端111に与えられる。この時、スイッチS4は
図示の位置にある。この値a1は、njに対する新しい
値としてメモリ91内にストアされる。減算器112内
において、メモリ92の出力端96で得られる値bjか
ら値a2が減算される。この様にして得られた値はライ
ン113と114を介して入力端115に与えられる。 一方スイッチS5が図示の位置にあるので、bjに対す
る新しい値をメモリ92内のメモリ位置bj内にストア
させることが可能となる。
【0079】ここまでに記載した方法は、図5のブロッ
ク54に記載されている方法である。
【0080】検知器102がnjが0でない事を検知す
ると、制御信号は発生されないか、又は異なった制御信
号が発生される。メモリ90内にストアされている値B
から値c1qが減算されそしてこの様にして得られた結
果は再びメモリ90内にストアされる。加算器117内
において、出力端101を介してメモリ91から読み出
される値njに値c1が加算される。再び、ライン10
8と109を介してnjに対する新しい値はメモリ91
内にストアさせるためにメモリ91の入力端111に与
えられる。
【0081】更に、減算器112内において出力端96
に表れる値bjから値c2が減算され、そしてこのよう
にして得られた値はメモリ92にストアさせるためにラ
イン113と114を介して入力端115に与えられる
。ここに記載されている方法は図5に示される方法のブ
ロック56に対応する。
【0082】図5の方法には決定ブロック48, nj
≧nmax?が、bjをフラッグ値に等しくさせ(図5
のブロック66)、そして(必要に応じて)njをnm
axに等しくさせることも示されている。図9の回路に
おいてはこのことはnj≧nmax検知器118によっ
て考慮されている。検知器118がnj≧nmaxであ
る状況を検知すると、それは出力端119に制御信号を
発生する。これは可制御スイッチS4の制御入力端に与
えられ、かつORゲート120を介して可制御スイッチ
S5の制御入力端に与えられる(この時これらのスイッ
チは図に示される位置とは反対の位置にある)。この様
にして端子121に与えられる値nmaxはメモリ91
の入力端111に与えられる。この時nmaxはメモリ
91内のnjに対するメモリ位置にストアされる。この
様にして、ブロック122からのフラッグ値が、そのフ
ラッグ値がメモリ92内のbjに対するメモリ位置内に
ストアされるように入力端115に与えられる。
【0083】検知器118の出力信号を検知し、かつこ
の信号の検知に基づいてnmax及びフラッグ値をスト
アさせるためにメモリ91と92にロードパルスのみを
与える(図示しない)中央制御ユニットが存在すること
は明らかであろう。この場合メモリ内での値Bは不変で
あるのでロードパルスはメモリ90には与えられない。
【0084】更にnjが0に等しくかつB<a1・q+
xである場合には、bjにはフラッグ値が割り当てられ
る(図5のブロック50, 52及び66参照)。そし
て図9の回路は検知器123とANDゲート124を含
む。検知器102と検知器123の両方が決定信号を発
生させた場合、スイッチS5は図示された位置とは反対
の位置に再びセットされ、フラッグ値bFが位置j内の
メモリ92にストアされる。この場合中央プロセッサは
メモリ92にのみロードパルスを発生させ、メモリ90
と91にはロードパルスを発生させない。
【0085】図6に記載されている初期のビット割当を
、例えば、中央コントローラからの必要な制御及びアド
レス信号による制御によって、ここで実施することも可
能であることは明らかであろう。このことは、上記の説
明の後には当業者においては極めて容易に実行できる事
項であるのでこれについてのより詳細な説明は省略する
【0086】図10は、以上記載したようなサブバンド
コーダのトランスミッタ内での使用態様、特に磁気記録
担体上の一本以上のトラック内に量子化されたサブバン
ド信号を記録するための記録装置の形態のトランスミッ
タの使用態様を示す。
【0087】参照番号130のセクションは、出力端4
.1〜4.Mでの量子化されたサブバンド信号を発生す
る、ここまでに述べた形態のサブバンドコーダである。
【0088】参照番号131のセクションは、これらの
信号を出力端132で得られる第二デジタル信号に変換
する。この第二デジタル信号はフォーマットが先行技術
文献(2a)と(2b)において広範に議論されている
順次のフレームを有する。ブロック131の構造もこれ
らの文献に於いて説明されている。
【0089】参照番号133のセクションは、例えば磁
気記録担体134のような記録担体上に記録するのに適
した第二デジタル信号を発生させる。ユニット133は
8−to−10コンバータを有する。この型のコンバー
タにおいてはシリアルな情報ストリームの中の8ビット
データ語が10ビットコード語に変換される。更にイン
ターリービングをかけてもよい。これら全てのことは(
記録担体を再生する時)受信側で受信される情報のエラ
ー補正を可能とする目的のためである。
【0090】ブロック133の出力信号は、信号を記録
担体134上の一本以上の長さ方向のトラックに記録す
る記録手段135に与えられる。記録手段135は1個
以上の記録ヘッド136を有している。
【0091】図10の構成のより詳しい説明には先行技
術文献(8)(必要に応じてこの文献の内容も本特許出
願明細書において記載されているものとみなす)を参照
されたい。
【0092】更に、本発明は説明した例示の実施例のみ
に限定されないことに注意されたい。記述した実施例の
いくつかの修正が、請求項に記載された発明の範囲を逸
脱することなく実現することが可能である。
【0093】ここまでは各サブバンド内に常に単一サブ
バンド信号(例えば、モノ信号)が存在している場合に
ついて、M個のサブバンド信号に対するビットニード決
定とビット割当について記載した。
【0094】しかしながら、本発明をステレオ信号のサ
ブバンドエンコーディング用のサブバンドコーダに適用
することも可能である。その場合には、各サブバンド内
に2個のサブバンド信号、つまり右及び左サブバンド信
号が存在する事になる。
【0095】以下にステレオ信号のサブバンドエンコー
ディングの2種類の任意の方法を説明する。
【0096】第一の方法は上述した方法に於て右と左の
サブバンド信号を別々に処理することである。上述した
ようにM個のサブバンド信号SB1〜SBMは、この場
合例えばM個の左側サブバンド信号である。前述した処
理がこれらの左側のサブバンド信号について実行される
。ビットニード決定手段6内に於いて、まずビットニー
ドb11〜bM1が決定される。この後割り当てられる
ビットの数、つまりn11〜nM1がビット割当手段7
内で決定される。上述した図5に関して説明した処理に
於いては値Bがビット割当に使用された。この時Bは使
用可能なビットの数に等しい。本例の場合に於いては使
用可能なビットBのこの数の半分がn11〜nM1を決
定するのに使用されることは明らかである。使用可能な
ビットの数の他の半分は右側のサブバンド信号に対する
ビット割当に使用されるであろう。
【0097】この第一の方法に対応したステレオ信号サ
ブバンドエンコーディング用の構成は図1で示される構
成を2個有している。この様な構成の第二部分はM個の
右側サブバンド信号を発生させる分割器2のようなサブ
バンド分割器を有している。更にビットニード決定手段
は、ビットニードb1r〜bMrを決定するユニット6
等により構成され、そしてビット割当手段はそれから割
り当てられたビットn1r〜nMrの数を導出するユニ
ット7等により構成される。又この目的のために使用可
能なビットの実際の数の半分が使用可能である。
【0098】ステレオ信号のサブバンドエンコーディン
グ用の第二の方法によるとビットニードb11〜bM1
及びb1r〜bM1及びb1r〜bMrは第一の方法と
同様にして導出される。左及び右サブバンド信号に対す
るビット割当が別々に実行される第一の方法と異なり、
第二の方法に於いては2M個のビットニードb11〜b
M1及びb1r〜bMrが、2M個の入力端を当然有し
ているユニット7のようなビット割当ユニットに与えら
れる。このユニットに於いて2M個のn11〜nM1及
びn1r〜nMrが、実際に使用可能となるビットを根
拠に図5に関しして記載された方法と同様な方法で導出
される。この目的のためにビット割当手段は2M個の出
力端を有している。
【0099】ステレオ信号をエンコードする場合には、
yビットにより各々表示される、2M個のビット割当情
報に対する値が関係する。この事はステレオ信号に対す
るビット割当処理に対しB=B0−2・y・Mビット以
上のビットは使用できないことを意味する。
【0100】先行技術文献 (1)  ヨーロッパ特許出願No. 289,080
号(2a) オランダ特許出願No. 89.01.4
01号(2b) オランダ特許出願No. 90.00
.338号(3) EBU Techn. Revie
w, No. 230, August 1988(4
) Philips Journal of Rese
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IEEE ICASSP 80, Vol. 1, p
p. 327−331, April 9−11, 1
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ラー補正コードの理論(The theory of 
errorcorrecting codes)」、 
North Holland publishing社
、 1983刊  (7) ヨーロッパ特許出願No.
 89201408.5号(8) オランダ特許出願N
o. 90.00.635号
【図面の簡単な説明】
【図1】    (a)は本発明のエンコーディングシ
ステムを示し、(b)はサブバンド信号SB1〜SBM
内の対応信号ブロック(各信号ブロックはq個のサンプ
ルを有する)を示す。
【図2】    3ビット2進表示による量子化を示す
【図3】    ビットニードb1, b2, …, 
の値の軸に対する位置を示す。
【図4】    ビットニードb1,… bM, を決
定する方法を示す。
【図5】    サブバンド内の信号ブロックにビット
を割り当てる方法を示す。
【図6】    初期ビット分布を示す。
【図7】    数の対数表示を利用した数の加算に使
用される補正テーブルを示す。
【図8】    ビットニード決定手段のハードウェア
構成を示す。
【図9】    ビット割当手段の構成を示す。
【図10】  磁気記録担体上に量子化されたサブバン
ド信号を記録する記録装置の形態のトランスミッタの使
用形態を示す。
【図11】  前記パワー値viに対答する別の割当状
態を示す。
【図12】  前記パワー値viに対答する別の割当状
態を示す。
【図13】  前記パワー値viに対答する別の割当状
態を示す。
【図14】  別の割当状態の特徴となる制御信号を発
生させるユニットの回路図を示す。
【符号の説明】
1:入力端 2:サブバンドコーダ 9, 10, 14, 16, 18, 20, 22
, 26, 28, 30, 32, 34, 40,
 44, 46, 48, 50, 52, 54, 
56, 58, 60, 66:ブロック6:ビットニ
ード決定手段 7:ビットニード割当手段 48:決定ブロック 70:入力端 71:最大サンプル決定手段 72, 75, 77, 78, 79, 82, 8
4, 86, 90,91, 92:メモリ73:2乗
ユニット 74, 81:加算器 76:除算器 80:乗算器 95, 102, 118, 120, 123:検知
器98, 111, 115:入力端 97, 100, 104, 113, 114:ライ
ン96, 99, 101, 103, 106, 1
19:出力端112:減算器 120:ORゲート 121:端子 122:ブロック 131:ブロック 133:ユニット 134:磁気記録担体 135:記録手段 141:SRフリップフロップ 142:カウンタ 143:コンパレータ 144, 145, 146:出力端 147, 152:ORゲート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  特定サンプリング周波数Fsで、例え
    ば、ディジタル・オーディオ信号の、広帯域ディジタル
    信号をサブバンドコーディングするサブバンドコーダを
    有し、前記サブバンドコーダが、サンプリング周波数が
    減少された複数のP個のサブバンド信号を前記広帯域デ
    ィジタル信号に対し発生させる信号分割手段を含み、そ
    の目的のために前記分割手段が、前記広帯域ディジタル
    信号を周波数と共に増大するM個の順次サブバンドに分
    割する、エンコーディングシステムであって、そのエン
    コーディングシステムが、更にブロック毎に各々の前記
    サブバンド信号を量子化する量子化手段を有し、量子化
    されたサブバンド信号mが順次の信号ブロックからなり
    、各信号ブロックがq個のサンプルを有し、前記サブバ
    ンド信号mの信号ブロック内のq個のサンプルが各々n
    mビットにより表され、前記量子化手段が、前記サブバ
    ンド信号内の対応する信号ブロックの信号ブロック毎に
    ビットニードbmを決定するビットニード決定手段を含
    み、このビットニードが、前記サブバンド信号m内の信
    号ブロック内のサンプルを表示するビットの数に関係し
    、かつ、前記量子化手段が、前記ビットニード決定手段
    によって決定される前記ビットニードに応答して前記種
    々のサブバンド信号の前記対応する信号ブロックに使用
    可能な量のビットBを値nm(mは1からPまで変化す
    る)が得られるように割り当てるビット割当手段を含み
    、かつ、そのエンコーディングシステムが、更に順次フ
    レームを有する第二ディジタル信号のフレーム内の信号
    ブロック内のある数のビットで量子化される前記サンプ
    ルを適合化させる適合化手段を有し、前記適合化手段が
    更にフレーム内の信号ブロック内の前記サンプルに関す
    るスケールファクタを表示するxビット語の前記スケー
    ルファクタ情報を適合化させるように構成されている、
    エンコーディングシステムに於て、前記ビットニード決
    定手段内で決定された前記サブバンド内の前記サブバン
    ド信号内の対応する信号ブロックに対し、前記ビットニ
    ードに基づいて、特定ステップS1内で次のオペレーシ
    ョンが行われる様に、前記ビット割当手段が構成されて
    いて:(a) 前記ビットニードの最大値であるbjを
    決定し、(b) 前記ビットニードbjに属している前
    記信号ブロックにビットが既に割当てられているか否か
    を検知し、そして割り当てられていない場合には、(c
    ) −値a1をnjに割当て; −値a2をbjから減算し; −Bから前記値a1・q+xを減算し、そして割り当て
    られている場合には、(d) −前記値c1をnjに加
    え; −前記値c2をbjから減算し; −前記値c1・qをBから減算し、 そして少なくとも二回目で前記ステップS1を実行する
    様に構成されている(ここで、qとxは1より大きい整
    数で、nmとbmが変数(nmは0以上)で、a1, 
    a2, c1及びc2が0より大きい数でかつBが0よ
    り大きい整数で、mが可変整数で、a1がc1より大き
    くかつa2がc2以上である)事を特徴とするエンコー
    ディングシステム。
  2. 【請求項2】  前記ビット割当手段が、前記サブバン
    ド内の信号ブロックkに対して、前記ステップS1以前
    のステップS0に於て: −値Ak0をnkに割り当て; −bkから前記値Ak1を減算し; −Bから値Ak0・q+xを減算すると言うオペレーシ
    ョンを実行するように設計されていてかつAk0とAk
    1が0より大きい数である事を特徴とする請求項1記載
    のエンコーディングシステム。
  3. 【請求項3】  前記ビット割当手段が、前記ステップ
    S0でフラッグ値を1個以上の前記サブバンド内の信号
    ブロックに割り当てるように構成されていて、そのフラ
    ッグ値が、当該信号ブロックには何のビットも割当てら
    れるべきでないことを示している事を特徴とする請求項
    2記載のエンコーディングシステム。
  4. 【請求項4】  Ak0がa1に等しくかつAk1がa
    2に等しい事を特徴とする請求項2又は3記載のエンコ
    ーディングシステム。
  5. 【請求項5】  a1がa2に等しくかつc1がc2に
    等しい事を特徴とする前記何れかの請求項に記載のエン
    コーディングシステム。
  6. 【請求項6】  P=Mである事を特徴とする、モノー
    ラル信号又はステレオ信号の左又は右信号部分の様な単
    一ディジタル信号をサブバンドエンコーディングするた
    めの前記何れかの請求項に記載のエンコーディングシス
    テム。
  7. 【請求項7】  P=2Mである事を特徴とする、左及
    び右信号部分を有するステレオ信号をサブバンドエンコ
    ーディングするための請求項1〜5の何れかに記載のエ
    ンコーディングシステム。
  8. 【請求項8】  請求項1〜7の何れかに記載のエンコ
    ーディングシステムを有するトランスミッタ。
  9. 【請求項9】  前記トランスミッタが、記録担体上の
    トラックに前記量子化されたサブバンド信号を記録する
    構成の形態を有する請求項8記載のトランスミッタ。
  10. 【請求項10】  前記記録担体が磁気記録担体である
    事を特徴とする請求項9記載のトランスミッタ。
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