JPH04249402A - 電力合成分配装置 - Google Patents

電力合成分配装置

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JPH04249402A
JPH04249402A JP1537191A JP1537191A JPH04249402A JP H04249402 A JPH04249402 A JP H04249402A JP 1537191 A JP1537191 A JP 1537191A JP 1537191 A JP1537191 A JP 1537191A JP H04249402 A JPH04249402 A JP H04249402A
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JP
Japan
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microstrip
conductor
distributing device
power combining
input
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Pending
Application number
JP1537191A
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English (en)
Inventor
Yohei Ishikawa
容平 石川
Koichi Takehara
竹原 耕一
Hiroshi Nishida
浩 西田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマイクロ波帯、
準ミリ波帯又はミリ波帯などにおいて用いられる電力合
成分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、第1の従来例のブランチライ
ン型ハイブリッド回路の平面図である。(例えば、宮内
ほか「通信用マイクロ波回路」電子情報通信学会,19
81年10月,pp59参照。)
【0003】図14において、裏面全面に接地導体(図
示せず。)が形成された誘電体基板100上に、正方環
形状にかつ電気的に直列に接続されそれぞれλg/4の
長さを有する4個のマイクロストリップ導体115乃至
118が形成される。ここで、λgは上記各マイクロス
トリップ導体115乃至118と接地導体によって形成
されるマイクロストリップ線路内の管内波長である。マ
イクロストリップ導体115とマイクロストリップ導体
117との接続点P101に、入出力端子101を有す
る入出力用マイクロストリップ導体111が接続され、
また、マイクロストリップ導体116とマイクロストリ
ップ導体117との接続点P102に、入出力端子10
2を有する入出力用マイクロストリップ導体112が接
続される。さらに、マイクロストリップ導体115とマ
イクロストリップ導体118との接続点P103に、入
出力端子103を有する入出力用マイクロストリップ導
体113が接続され、また、マイクロストリップ導体1
16とマイクロストリップ導体118との接続点P10
3に、入出力端子104を有する入出力用マイクロスト
リップ導体114が接続される。ここで、各マイクロス
トリップ導体101乃至104,117,118と接地
導体によってそれぞれ構成される各マイクロストリップ
線路の特性インピーダンスがZ0となるように、当該各
マイクロストリップ導体の幅が予め決定され、各マイク
ロストリップ導体115,116と接地導体によってそ
れぞれ構成される各マイクロストリップ線路の特性イン
ピーダンスが「数1」となるように、当該各マイクロス
トリップ導体の幅が予め決定される。
【0004】
【数1】
【0005】以上のように構成されたブランチライン型
ハイブリッド回路の入出力端子101,102にそれぞ
れ第1と第2のマイクロ波信号を入力したとき、上記第
1と第2のマイクロ波信号が合成され、合成されたマイ
クロ波信号が入出力端子103,104に分配されて出
力される。このブランチライン型ハイブリッド回路は、
可逆回路であり、上記入出力端子103,104にそれ
ぞれ第1と第2のマイクロ波信号を入力したとき、上記
第1と第2のマイクロ波信号が合成され、合成されたマ
イクロ波信号が入出力端子101,102に分配されて
出力される。
【0006】図15は、特開昭63−42202号公報
において開示された第2の従来例の分配回路の回路図で
ある。
【0007】図15に示すように、この第2の従来例の
分配回路は、上述のブランチライン型ハイブリッド回路
を2個用いて、各ハイブリッド回路の1辺を共有して梯
子状に構成し、これによって、当該ハイブリッド回路を
小型化したことを特徴としている。ここで、T1は入力
端子であり、T2乃至T4は出力端子であり、R0は終
端抵抗である。なお、各伝送線路の特性インピーダンス
Z1,Z2,Z3,Z4については、公知のバウエル法
又はニュートン法を用いてシミュレーションを行って、
最適なインピーダンスを求めている。
【0008】図16は、同軸線路を用いた第3の従来例
のウィルキンソン型電力分配器の斜視図である。(例え
ば、小西「マイクロ波回路の基礎とその応用」総合電子
出版社,1990年8月,pp205参照。)
【000
9】図16に示すように、この同軸線路を用いたウィル
キンソン型電力分配器は、入力端子に入力されたマイク
ロ波信号に対して所定のインピーダンス変換を行なうイ
ンピーダンス変換部ICOVと、インピーダンス変換部
ICOVの終端部に設けられた短絡板SPと、短絡板S
Pから分岐し同軸状に形成された8本の伝送線路LLと
、各伝送線路LLの終端部と共通接続部Pcとを接続す
る内部負荷の吸収抵抗Riと、各伝送線路LLの終端部
にそれぞれ接続される出力端子TOとから構成される。 なお、この第3の従来例では、1つの出力端子TOに外
部負荷抵抗R0が接続されている。
【0010】以上のように構成されたウィルキンソン型
電力分配器の入力端子TIにマイクロ波信号を入力した
とき、上記マイクロ波信号が分配され、分配された各マ
イクロ波信号が外部負荷抵抗が接続されていない各出力
端子TOに出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来例のハイブリッド回路は、最大2つのマイク
ロ波信号を分配又は合成することができるが、それ以上
の個数のマイクロ波信号を処理することができない。ま
た、第2の従来例の分配回路を用いれば1つのマイクロ
波信号を複数のマイクロ波信号に分配することができる
が、上述のように、各伝送線路の特性インピーダンスZ
1,Z2,Z3,Z4についての最適なインピーダンス
を求めるために、複雑な計算を行なう必要があるという
問題点があった。さらに、第3の従来例においては、内
部負荷の吸収抵抗を必要とするとともに、図16に示す
ように、各伝送線路を同軸状に配置する必要があるため
、装置が大型になり、製作がむずかしくなるという問題
点があった。
【0012】本願発明の目的は以上の問題点を解決し、
設計及び製作が従来例に比較し容易であって、4個以上
の高周波信号を処理することができる電力合成分配装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の電力合成分配装置は、それぞれ環状にかつ直列に接
続された4本の伝送線路からなる4個のブランチライン
型ハイブリッド回路を備え、上記各ブランチライン型ハ
イブリッド回路の1本の伝送線路を環状にかつ電気的に
直列に接続したことを特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の電力合成分配装置は
、請求項1記載の電力合成分配装置において、上記環状
にかつ直列に接続される上記各ブランチライン型ハイブ
リッド回路の1本の伝送線路はそれぞれ、所定の電気長
の伝送線路を介して電気的に接続されることを特徴とす
る。
【0015】さらに、請求項3記載の電力合成分配装置
は、請求項1記載の電力合成分配装置が、他の各ブラン
チライン型ハイブリッド回路に接続されていない互いに
対向する1対の上記各ブランチライン型ハイブリッド回
路の入出力端子である4個の入力端子と、他の各ブラン
チライン型ハイブリッド回路に接続されていない互いに
対向する他の1対の上記各ブランチライン型ハイブリッ
ド回路の入出力端子である4個の出力端子とを有し、請
求項1記載の電力合成分配装置を第1の誘電体基板上に
形成し、請求項1記載の別の電力合成分配装置を上記第
1の誘電体基板に対向して配設される第2の誘電体基板
上に形成し、上記第1の誘電体基板に形成された上記電
力合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電体基板
に形成された上記別の電力合成分配装置の各出力端子と
を、請求項1記載の4個のブランチライン型ハイブリッ
ド回路を介して電気的に接続したことを特徴とする。
【0016】またさらに、請求項4記載の電力合成分配
装置は、請求項3記載の電力合成分配装置において、上
記第1の誘電体基板に形成された上記電力合成分配装置
の各出力端子と、上記第2の誘電体基板に形成された上
記別の電力合成分配装置の各出力端子とを電気的に接続
する請求項1記載の4個のブランチライン型ハイブリッ
ド回路はそれぞれ、上記第1と第2の誘電体基板を貫通
するスルーホールに形成されたスルーホール導体を含む
伝送線路を備えたことを特徴とする。
【0017】さらに、請求項5記載の電力合成分配装置
は、請求項3記載の電力分配装置において、上記第1の
誘電体基板に形成された上記電力合成分配装置の各出力
端子と、上記第2の誘電体基板に形成された上記別の電
力合成分配装置の各出力端子とを電気的に接続する請求
項1記載の4個のブランチライン型ハイブリッド回路は
それぞれ、上記第1と第2の誘電体基板間に挟設される
別の誘電体基板を貫通するスルーホールに形成されたス
ルーホール導体を含む伝送線路を備えたことを特徴とす
る。
【0018】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の電力合
成分配装置は、他の各ブランチライン型ハイブリッド回
路に接続されていない互いに対向する1対の上記各ブラ
ンチライン型ハイブリッド回路の入出力端子である4個
の入力端子と、他の各ブランチライン型ハイブリッド回
路に接続されていない互いに対向する他の1対の上記各
ブランチライン型ハイブリッド回路の入出力端子である
4個の出力端子とを有する。上記各入力端子にそれぞれ
高周波信号を入力されたとき、各高周波信号が合成及び
分配された後、上記各出力端子に出力される。なお、こ
の電力合成分配装置において、各入力端子と各出力端子
を入れ換えることができるので、可逆回路である。
【0019】従って、4入力4出力の電力合成分配装置
を実現することができるとともに、上記各ブランチライ
ン型ハイブリッド回路の各伝送線路を例えばマイクロス
トリップ線路などの平面線路で構成することが可能であ
って、また、4個のブランチライン型ハイブリッド回路
を上述のように簡単な構成で電気的に接続するだけ構成
できるので、設計及び製作が従来例に比較し容易である
【0020】また、請求項2記載の電力合成分配装置に
おいては、請求項1記載の電力合成分配装置において、
好ましくは、上記環状にかつ直列に接続される上記各ブ
ランチライン型ハイブリッド回路の1本の伝送線路はそ
れぞれ、所定の電気長の伝送線路を介して電気的に接続
される。
【0021】さらに、請求項3記載の電力合成分配装置
のように構成することにより、上記第1と第2の誘電体
基板上に形成された上記各電力合成分配装置の各入力端
子をそれぞれ、当該電力合成分配装置の入力端子とし、
上記第1の誘電体基板に形成された請求項1記載の電力
合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電体基板に
形成された請求項1記載の別の電力合成分配装置の各出
力端子とを電気的に接続するための請求項1記載の4個
のブランチライン型ハイブリッド回路の各出力端子をそ
れぞれ、当該電力合成分配器の出力端子とすることがで
き、8入力8出力の電力合成分配装置を実現することが
できる。また、上記各ブランチライン型ハイブリッド回
路の各伝送線路を例えばマイクロストリップ線路などの
平面線路で構成することが可能であって、また、上述の
ように簡単な構成で実現できるので、設計及び製作が従
来例に比較し容易である。
【0022】またさらに、請求項4記載の電力合成分配
装置においては、請求項3記載の電力合成分配装置にお
いて、好ましくは、上記第1の誘電体基板に形成された
上記電力合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電
体基板に形成された上記別の電力合成分配装置の各出力
端子とを電気的に接続する請求項1記載の4個のブラン
チライン型ハイブリッド回路はそれぞれ、上記第1と第
2の誘電体基板を貫通するスルーホールに形成されたス
ルーホール導体を含む伝送線路を備える。
【0023】さらに、請求項5記載の電力合成分配装置
においては、請求項3記載の電力分配装置において、好
ましくは、上記第1の誘電体基板に形成された上記電力
合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電体基板に
形成された上記別の電力合成分配装置の各出力端子とを
電気的に接続する請求項1記載の4個のブランチライン
型ハイブリッド回路はそれぞれ、上記第1と第2の誘電
体基板間に挟設される別の誘電体基板を貫通するスルー
ホールに形成されたスルーホール導体を含む伝送線路を
備える。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例に
ついて説明する。
【0025】<第1の実施例>図1は、本発明に係る第
1の実施例である、4個のブランチライン型ハイブリッ
ド回路を用いて構成された4入力4出力の電力合成分配
装置の平面図であり、図2は、図1のA−A’線につい
ての縦断面図である。
【0026】この第1の実施例の電力合成分配装置にお
いては、4個のブランチライン型ハイブリッド回路H1
乃至H4を用いて、各ハイブリッド回路H1乃至H4の
1辺のマイクロストリップ導体14,24,34,44
を正方環状にかつ電気的に直列に接続して4入力4出力
の電力合成分配装置を構成したことを特徴としている。
【0027】図1と図2に示すように、裏面全面に接地
導体10gが形成された誘電体基板10上に、4個のブ
ランチライン型ハイブリッド回路H1乃至H4が、例え
ば公知の導体パターン形成法により形成される。
【0028】ここで、ハイブリッド回路H1は、互いに
対向して形成されるマイクロストリップ導体11,12
と、互いに対向して形成されるマイクロストリップ導体
13,14とからなり、マイクロストリップ導体11,
13,12,14の順で正方環状にかつ電気的に直列に
接続されて構成され、各マイクロストリップ導体11,
12と接地導体10gによってそれぞれ「数1」の特性
インピーダンスを有するマイクロストリップ線路L11
,L12を構成し、各マイクロストリップ導体13,1
4と接地導体10gによってそれぞれZ0の特性インピ
ーダンスを有するマイクロストリップ線路L13,L1
4を構成している。マイクロストリップ導体11とマイ
クロストリップ導体13の接続点に、一端に入力端子1
を有するマイクロストリップ導体111の他端が電気的
に接続され、また、マイクロストリップ導体12とマイ
クロストリップ導体13の接続点に、一端に入力端子2
を有するマイクロストリップ導体112の他端が電気的
に接続される。各マイクロストリップ導体111,11
2と接地導体10gによってそれぞれ入力用マイクロス
トリップ線路を構成している。
【0029】また、ハイブリッド回路H2は、互いに対
向して形成されるマイクロストリップ導体21,22と
、互いに対向して形成されるマイクロストリップ導体2
3,24とからなり、マイクロストリップ導体21,2
3,22,24の順で正方環状にかつ電気的に直列に接
続されて構成され、各マイクロストリップ導体21,2
2と接地導体10gによってそれぞれ「数1」の特性イ
ンピーダンスを有するマイクロストリップ線路L21,
L22を構成し、各マイクロストリップ導体23,24
と接地導体10gによってそれぞれZ0の特性インピー
ダンスを有するマイクロストリップ線路L23,L24
を構成している。マイクロストリップ導体21とマイク
ロストリップ導体23の接続点に、一端に出力端子3を
有するマイクロストリップ導体113の他端が電気的に
接続され、また、マイクロストリップ導体22とマイク
ロストリップ導体23の接続点に、一端に出力端子4を
有するマイクロストリップ導体114の他端が電気的に
接続される。各マイクロストリップ導体113,114
と接地導体10gによってそれぞれ出力用マイクロスト
リップ線路を構成している。
【0030】さらに、ハイブリッド回路H3は、互いに
対向して形成されるマイクロストリップ導体31,32
と、互いに対向して形成されるマイクロストリップ導体
33,34とからなり、マイクロストリップ導体31,
33,32,34の順で正方環状にかつ電気的に直列に
接続されて構成され、各マイクロストリップ導体31,
32と接地導体10gによってそれぞれ「数1」の特性
インピーダンスを有するマイクロストリップ線路L31
,L32を構成し、各マイクロストリップ導体33,3
4と接地導体10gによってそれぞれZ0の特性インピ
ーダンスを有するマイクロストリップ線路L33,L3
4を構成している。マイクロストリップ導体31とマイ
クロストリップ導体33の接続点に、一端に入力端子5
を有するマイクロストリップ導体115の他端が電気的
に接続され、また、マイクロストリップ導体32とマイ
クロストリップ導体33の接続点に、一端に入力端子6
を有するマイクロストリップ導体116の他端が電気的
に接続される。各マイクロストリップ導体115,11
6と接地導体10gによってそれぞれ入力用マイクロス
トリップ線路を構成している。
【0031】またさらに、ハイブリッド回路H4は、互
いに対向して形成されるマイクロストリップ導体41,
42と、互いに対向して形成されるマイクロストリップ
導体43,44とからなり、マイクロストリップ導体4
1,43,42,44の順で正方環状にかつ電気的に直
列に接続されて構成され、各マイクロストリップ導体4
1,42と接地導体10gによってそれぞれ「数1」の
特性インピーダンスを有するマイクロストリップ線路L
41,L42を構成し、各マイクロストリップ導体43
,44と接地導体10gによってそれぞれZ0の特性イ
ンピーダンスを有するマイクロストリップ線路L43,
L44を構成している。マイクロストリップ導体41と
マイクロストリップ導体43の接続点に、一端に出力端
子7を有するマイクロストリップ導体117の他端が電
気的に接続され、また、マイクロストリップ導体42と
マイクロストリップ導体43の接続点に、一端に出力端
子8を有するマイクロストリップ導体118の他端が電
気的に接続される。各マイクロストリップ導体117,
118と接地導体10gによってそれぞれ出力用マイク
ロストリップ線路を構成している。
【0032】なお、各マイクロストリップ導体111,
11,44,32,116の長手方向は互いに平行とな
り、かつ各マイクロストリップ導体111,11,44
,32,116が1直線上で延在するように形成され、
各マイクロストリップ導体112,12,24,31,
115の長手方向は互いに平行となり、かつ各マイクロ
ストリップ導体112,12,24,31,115が1
直線上で延在するように形成される。また、各マイクロ
ストリップ導体113,21,14,42,118の長
手方向は互いに平行となり、かつ各マイクロストリップ
導体113,21,14,42,118が1直線上で延
在するように形成され、各マイクロストリップ導体11
4,22,34,41,117の長手方向は互いに平行
となり、かつ各マイクロストリップ導体114,22,
34,41,117が1直線上で延在するように形成さ
れる。さらに、ハイブリッド回路H1のマイクロストリ
ップ導体11,14の各一端が接続点P1においてハイ
ブリッド回路H4のマイクロストリップ導体42,44
の各一端に電気的に接続され、また、ハイブリッド回路
H1のマイクロストリップ導体12の一端とマイクロス
トリップ導体14の他端とが接続点P2においてハイブ
リッド回路H2のマイクロストリップ導体21,24の
各一端に電気的に接続される。また、ハイブリッド回路
H2のマイクロストリップ導体22の一端とマイクロス
トリップ導体24の他端が接続点P3においてハイブリ
ッド回路H3のマイクロストリップ導体31,34の各
一端に電気的に接続され、ハイブリッド回路H3のマイ
クロストリップ導体32の一端とマイクロストリップ導
体34の他端とが接続点P4においてハイブリッド回路
H4のマイクロストリップ導体41の一端とマイクロス
トリップ導体44の他端に電気的に接続される。
【0033】図3は、図1及び図2に図示した電力合成
分配装置において入出力用マイクロストリップ導体11
1乃至118が無い場合の等価回路の回路図であり、図
4は、図3の等価回路を図1の形状に書き換えた場合の
等価回路の回路図である。図3と図4から明らかなよう
に、図3の接続点P3と接続点P4とが立体的に交差し
ているが、各ハイブリッド回路H1乃至H4を図1すな
わち図4の形状で配置することにより、立体的に交差し
て接続する必要がなくなり、公知の1回の導体パターン
法により、各マイクロストリップ導体を誘電体基板10
上に形成することができる。従って、第3の従来例に比
較し容易に製作することができる。
【0034】以上のように構成された電力合成分配装置
において、各入力端子1,2,5,6にそれぞれ第1乃
至第4の高周波信号を入力したとき、これらの高周波信
号が合成及び分配された後、「表1」に示す所定の位相
関係で各出力端子3,4,7,8に出力される。
【0035】
【表1】
【0036】「表1」においては、各入力端子1,2,
5,6に入力される高周波信号の位相を基準とし、各出
力端子3,4,7,8に出力される高周波信号の位相を
示している。
【0037】この第1の実施例の電力合成分配装置につ
いてシミュレーションを行って、以下に示す当該電力合
成分配装置の電気的特性を測定した。なお、このシミュ
レーションにおいては、伝送線路である各マイクロスト
リップ線路L11乃至L44の伝送損失を無視した。
【0038】図5は、第1の実施例の電力合成分配装置
の入力端子1における反射係数│S11│と入力端子1
から入力端子2への透過係数│S21│の各周波数特性
を示すグラフである。図5から明らかなように、当該装
置の中心周波数800MHzにおいて、入力端子1にお
ける反射係数│S11│が最小となり、良好なインピー
ダンス整合状態で周波数800MHzの極超短波信号を
入力することができるとともに、上記中心周波数800
MHzにおいて透過係数│S21│が最小となり、入力
端子1と入力端子2との間で十分に大きなアイソレーシ
ョンが得られることがわかる。
【0039】図6は、第1の実施例の電力合成分配装置
の入力端子1から出力端子3への透過係数│S31│と
入力端子1から出力端子4への透過係数│S41│の各
周波数特性を示すグラフである。図6から明らかなよう
に、当該装置の中心周波数800MHzにおいて、入力
端子1から出力端子3及び4への各透過係数│S31│
,│S41│が最大となり、入力端子1に周波数800
MHzの極超短波信号を入力したときに、約6.02d
Bの減衰度で出力端子3及び4に出力することができる
ことがわかる。
【0040】図7は、第1の実施例の電力合成分配装置
の入力端子1から入力端子5への透過係数│S51│と
入力端子1から入力端子6への透過係数│S61│の各
周波数特性を示すグラフである。図7から明らかなよう
に、上記中心周波数800MHzにおいて各透過係数│
S51│,│S61│が最小となり、入力端子1と入力
端子5との間、及び入力端子1と入力端子6との間で十
分に大きなアイソレーションが得られることがわかる。
【0041】図8は、第1の実施例の電力合成分配装置
の入力端子1から出力端子7への透過係数│S71│と
入力端子1から出力端子8への透過係数│S81│の各
周波数特性を示すグラフである。図8から明らかなよう
に、当該装置の中心周波数800MHzにおいて、入力
端子1から出力端子7及び8への各透過係数│S71│
,│S81│が最大となり、入力端子1に周波数800
MHzの極超短波信号を入力したときに、約6.02d
Bの減衰度で出力端子7及び8に出力することができる
ことがわかる。
【0042】以上のシミュレーションの結果から、入力
端子1に周波数800MHzの極超短波信号を入力した
とき、当該極超短波信号が4分配され、各分配された極
超短波信号がそれぞれ各出力端子3,4,7,8に出力
される。また、各入力端子2,5,6に周波数800M
Hzの極超短波信号を入力したとき、上記と同様に、当
該極超短波信号が4分配されてそれぞれ各出力端子3,
4,7,8に出力される。また、本実施例の電力合成分
配装置は可逆回路であって、入力端子1,2,5,6と
出力端子3,4,7,8を入れ換えても動作可能である
。従って、図1と図2に図示した構成によって、4入力
4出力の電力合成分配装置を、従来例に比較し小型化さ
れた平面回路で実現することができる。
【0043】以上の第1の実施例において、信号をすべ
ての入力端子1,2,5,6に入力しない場合は、入力
する信号の数に応じて各入力端子1,2,5,6のうち
最大3個の入力端子を、インピーダンスZ0の終端抵抗
で終端してもよい。また、信号をすべての出力端子3,
4,7,8から出力させない場合は、出力する信号の数
に応じて各出力端子3,4,7,8のうち最大3個の出
力端子を、インピーダンスZ0の終端抵抗で終端しても
よい。
【0044】<第2の実施例>図9は、本発明に係る第
2の実施例である、12個のブランチライン型ハイブリ
ッド回路を用いて構成された8入力8出力の電力合成分
配装置の平面図であり、図10は、図9のB−B’線に
ついての縦断面図であり、図13は、図9及び図10に
図示した電力合成分配装置において入出力用マイクロス
トリップ線路が無い場合の等価回路の回路図である。
【0045】この第2の実施例の電力合成分配装置にお
いては、12個のブランチライン型ハイブリッド回路H
11乃至H14,H21乃至H24,H31乃至H34
,H41乃至H44を用いて、接地導体10gを介して
対向するように形成された2枚の誘電体基板10a,1
0b上に上記各ハイブリッド回路を梯子状に形成して、
8入力8出力の電力合成分配装置を構成したことを特徴
としている。
【0046】図9と図10に示すように、接地導体10
gを介して対向するように形成された2枚の誘電体基板
10a,10bのうち、誘電体基板10a上にハイブリ
ッド回路H13,H14,H23,H24と、ハイブリ
ッド回路H31乃至H34の各半分部分(以下、上半分
部分という。)とが、例えば公知の導体パターン形成法
により形成され、一方、誘電体基板10b上にハイブリ
ッド回路H11,H12,H21,H22と、ハイブリ
ッド回路H31乃至H34の各半分部分(以下、下半分
部分という。)とが、例えば公知の導体パターン形成法
により形成され、各ハイブリッド回路H31乃至H34
の各上半分部分と各下半分部分とが、各ハイブリッド回
路毎に、誘電体基板10a,10b及び接地導体10g
にそれらの厚さ方向に貫通するように形成された各スル
ーホール324h,321h,341h,344h,3
14h,311h,331h,334h内の各スルーホ
ール導体324c,321c,341c,344c,3
14c,311c,331c,334cを介して、各ス
ルーホール導体が接地導体10gに接続されないように
電気的に接続される。
【0047】図9に示すように、ハイブリッド回路H1
3は、互いに対向して形成されるマイクロストリップ導
体133,134と、互いに対向して形成されるマイク
ロストリップ導体131,132とからなり、マイクロ
ストリップ導体131,133,132,134の順で
正方環状にかつ電気的に直列に接続されて構成される。 各マイクロストリップ導体131,132と接地導体1
0gによってそれぞれ「数1」の特性インピーダンスを
有するマイクロストリップ線路L131,L132を構
成し、各マイクロストリップ導体133,134と接地
導体10gによってそれぞれZ0の特性インピーダンス
を有するマイクロストリップ線路L133,L134を
構成している。マイクロストリップ導体131とマイク
ロストリップ導体133の接続点に、一端に入力端子T
I5を有するマイクロストリップ導体205の他端が電
気的に接続され、また、マイクロストリップ導体132
とマイクロストリップ導体133の接続点に、一端に入
力端子TI6を有するマイクロストリップ導体206の
他端が電気的に接続される。各マイクロストリップ導体
205,206と接地導体10gによってそれぞれ入力
用マイクロストリップ線路を構成している。
【0048】また、ハイブリッド回路H14は、互いに
対向して形成されるマイクロストリップ導体141,1
42と、互いに対向して形成されるマイクロストリップ
導体143,144とからなり、マイクロストリップ導
体141,143,142,144の順で正方環状にか
つ電気的に直列に接続されて構成される。各マイクロス
トリップ導体141,142と接地導体10gによって
それぞれ「数1」の特性インピーダンスを有するマイク
ロストリップ線路L141,L142を構成し、各マイ
クロストリップ導体143,144と接地導体10gに
よってそれぞれZ0の特性インピーダンスを有するマイ
クロストリップ線路L143,L144を構成している
。マイクロストリップ導体141とマイクロストリップ
導体143の接続点に、一端に入力端子TI7を有する
マイクロストリップ導体207の他端が電気的に接続さ
れ、また、マイクロストリップ導体142とマイクロス
トリップ導体143の接続点に、一端に入力端子TI8
を有するマイクロストリップ導体208の他端が電気的
に接続される。各マイクロストリップ導体207,20
8と接地導体10gによってそれぞれ入力用マイクロス
トリップ線路を構成している。
【0049】さらに、ハイブリッド回路H23は、互い
に対向して形成されるマイクロストリップ導体231,
232と、互いに対向して形成されるマイクロストリッ
プ導体233,234とからなり、マイクロストリップ
導体231,233,232,234の順で正方環状に
かつ電気的に直列に接続されて構成される。各マイクロ
ストリップ導体231,232と接地導体10gによっ
てそれぞれ「数1」の特性インピーダンスを有するマイ
クロストリップ線路L231,L232を構成し、各マ
イクロストリップ導体233,234と接地導体10g
によってそれぞれZ0の特性インピーダンスを有するマ
イクロストリップ線路L233,L234を構成してい
る。
【0050】またさらに、ハイブリッド回路H24は、
互いに対向して形成されるマイクロストリップ導体24
1,242と、互いに対向して形成されるマイクロスト
リップ導体243,244とからなり、マイクロストリ
ップ導体241,243,242,244の順で正方環
状にかつ電気的に直列に接続されて構成される。各マイ
クロストリップ導体241,242と接地導体10gに
よってそれぞれ「数1」の特性インピーダンスを有する
マイクロストリップ線路L241,L242を構成し、
各マイクロストリップ導体243,244と接地導体1
0gによってそれぞれZ0の特性インピーダンスを有す
るマイクロストリップ線路L243,L244を構成し
ている。
【0051】ハイブリッド回路H32は、誘電体基板1
0aと接地導体10gと誘電体基板10bとを介して互
いに対向して形成されるマイクロストリップ導体323
とマイクロストリップ導体(図示せず。)と、図10に
示すように、誘電体基板10a上に形成されるマイクロ
ストリップ導体324aとスルーホール導体324cと
誘電体基板10b上に形成されるマイクロストリップ導
体324bとが電気的に直列に接続されてなる伝送線路
導体324と、誘電体基板10a上に形成されるマイク
ロストリップ導体321aとスルーホール導体321c
と誘電体基板10b上に形成されるマイクロストリップ
導体321bとが電気的に直列に接続されてなる伝送線
路導体321とからなる。ハイブリッド回路H32を構
成する上記各導体が電気的に直列に接続され、マイクロ
ストリップ導体323と接地導体10gによってそれぞ
れ「数1」の特性インピーダンスを有するマイクロスト
リップ線路L323を構成し、マイクロストリップ導体
323に上記対向するマイクロストリップ導体(図示せ
ず。)と接地導体10gによってそれぞれ「数1」の特
性インピーダンスを有するマイクロストリップ線路を構
成し、伝送線路導体324と接地導体10gによってZ
0の特性インピーダンスを有する伝送線路L324を構
成し、伝送線路導体321と接地導体10gによってZ
0の特性インピーダンスを有する伝送線路L321を構
成している。マイクロストリップ導体323とマイクロ
ストリップ導体324aの接続点に、一端に出力端子T
O4を有するマイクロストリップ導体214の他端が電
気的に接続され、マイクロストリップ導体214と接地
導体10gによってそれぞれ出力用マイクロストリップ
線路を構成している。
【0052】また、ハイブリッド回路H34は、誘電体
基板10aと接地導体10gと誘電体基板10bとを介
して互いに対向して形成されるマイクロストリップ導体
343とマイクロストリップ導体(図示せず。)と、図
10に示すように、誘電体基板10a上に形成されるマ
イクロストリップ導体344aとスルーホール導体34
4cと誘電体基板10b上に形成されるマイクロストリ
ップ導体344bとが電気的に直列に接続されてなる伝
送線路導体344と、誘電体基板10a上に形成される
マイクロストリップ導体341aとスルーホール導体3
41cと誘電体基板10b上に形成されるマイクロスト
リップ導体341bとが電気的に直列に接続されてなる
伝送線路導体341とからなる。ハイブリッド回路H3
4を構成する上記各導体が電気的に直列に接続され、マ
イクロストリップ導体343と接地導体10gによって
それぞれ「数1」の特性インピーダンスを有するマイク
ロストリップ線路L343を構成し、マイクロストリッ
プ導体343に上記対向するマイクロストリップ導体(
図示せず。)と接地導体10gによってそれぞれ「数1
」の特性インピーダンスを有するマイクロストリップ線
路を構成し、伝送線路導体344と接地導体10gによ
ってZ0の特性インピーダンスを有する伝送線路L34
4を構成し、伝送線路導体341と接地導体10gによ
ってZ0の特性インピーダンスを有する伝送線路L34
1を構成している。マイクロストリップ導体343とマ
イクロストリップ導体344aの接続点に、一端に出力
端子TO8を有するマイクロストリップ導体218の他
端が電気的に接続され、マイクロストリップ導体218
と接地導体10gによってそれぞれ出力用マイクロスト
リップ線路を構成している。
【0053】さらに、ハイブリッド回路H31が、ハイ
ブリッド回路H13を間に挟んでハイブリッド回路H3
2と対称な位置にハイブリッド回路H32と同様に形成
され、また、ハイブリッド回路H33が、ハイブリッド
回路H14を間に挟んでハイブリッド回路H34と対称
な位置にハイブリッド回路H34と同様に形成される。
【0054】ハイブリッド回路H13のマイクロストリ
ップ導体131,134の各一端が接続点P15におい
てハイブリッド回路H23のマイクロストリップ導体2
31,233の各一端に電気的に接続され、ハイブリッ
ド回路H13のマイクロストリップ導体132の一端と
マイクロストリップ導体134の他端とが接続点P16
においてハイブリッド回路H24のマイクロストリップ
導体241,243の各一端に電気的に接続される。ま
た、ハイブリッド回路H14のマイクロストリップ導体
141,144の各一端が接続点P17においてハイブ
リッド回路H23のマイクロストリップ導体232の一
端とマイクロストリップ導体233の他端に電気的に接
続され、ハイブリッド回路H14のマイクロストリップ
導体142の一端とマイクロストリップ導体144の他
端とが接続点P18においてハイブリッド回路H24の
マイクロストリップ導体242,243の各一端に電気
的に接続される。さらに、ハイブリッド回路H23のマ
イクロストリップ導体231の他端とマイクロストリッ
プ導体234の一端とが接続点P25においてハイブリ
ッド回路H31のマイクロストリップ導体311a,3
13の各一端に電気的に接続され、ハイブリッド回路H
23のマイクロストリップ導体232,234の各他端
が接続点P26においてハイブリッド回路H33のマイ
クロストリップ導体331a,333の各一端に電気的
に接続される。またさらに、ハイブリッド回路H24の
マイクロストリップ導体241の他端とマイクロストリ
ップ導体244の一端とが接続点P27においてハイブ
リッド回路H32のマイクロストリップ導体321a,
323の各一端に電気的に接続され、ハイブリッド回路
H24のマイクロストリップ導体242,244の各他
端が接続点P28においてハイブリッド回路H34のマ
イクロストリップ導体341a,343の各一端に電気
的に接続される。
【0055】なお、各マイクロストリップ導体212,
313,234,333,216の長手方向は互いに平
行となり、かつ各マイクロストリップ導体212,31
3,234,333,216が1直線上で延在するよう
に形成され、各マイクロストリップ導体205,131
,233,141,207の長手方向は互いに平行とな
り、かつ各マイクロストリップ導体205,131,2
33,141,207が1直線上で延在するように形成
される。また、各マイクロストリップ導体206,13
2,243,142,208の長手方向は互いに平行と
なり、かつ各マイクロストリップ導体206,132,
243,142,208が1直線上で延在するように形
成され、各マイクロストリップ導体214,323,2
44,343,218の長手方向は互いに平行となり、
かつ各マイクロストリップ導体214,323,244
,343,218が1直線上で延在するように形成され
る。さらに、各マイクロストリップ導体311a,23
1,134,241,321aの長手方向は互いに平行
となり、かつ各マイクロストリップ導体311a,23
1,134,241,321aが1直線上で延在するよ
うに形成され、各マイクロストリップ導体331a,2
32,144,242,341aの長手方向は互いに平
行となり、かつ各マイクロストリップ導体331a,2
32,144,242,341aが1直線上で延在する
ように形成される。
【0056】さらに、同様に、誘電体基板10bの下面
上に、入力端子TI1,TI2,TI3,TI4と、出
力端子TO1,TO3,TO5,TO7と、ハイブリッ
ド回路H11,H12,H21,H22と、ハイブリッ
ド回路H31,H32,H33,H34の下半分部分と
が、誘電体基板10a上に形成された導体パターンと同
様の導体パターンで形成される。
【0057】以上のように構成された第2の実施例の電
力合成分配装置において、各入力端子TI1乃至TI8
にそれぞれ第1乃至第8の高周波信号を入力したとき、
これらの高周波信号が合成及び分配された後、「表2」
に示す所定の位相関係で各出力端子TO1乃至TO8に
出力される。
【0058】
【表2】
【0059】「表2」においては、各入力端子TI1乃
至TI8に入力される高周波信号の位相を基準とし、各
出力端子TO1乃至TO8に出力される高周波信号の位
相を示している。
【0060】この第2の実施例の電力合成分配装置を、
上述のように公知の2回の導体パターン法により、各マ
イクロストリップ導体を容易に形成することができるの
で、当該装置全体を容易に製作することができる。また
、本実施例の電力合成分配装置は第1の実施例と同様に
、可逆回路であって、入力端子TI1乃至TI8と出力
端子TO1乃至TO8を入れ換えても動作可能である。 従って、図9と図10に図示した構成によって、8入力
8出力の電力合成分配装置を、従来例に比較し小型化さ
れた平面回路で実現することができる。
【0061】以上の第2の実施例において、信号をすべ
ての入力端子TI1乃至TI8に入力しない場合は、入
力する信号の数に応じて各入力端子TI1乃至TI8の
うち最大7個の入力端子を、インピーダンスZ0の終端
抵抗で終端してもよい。また、信号をすべての出力端子
TO1乃至TO8から出力させない場合は、出力する信
号の数に応じて各出力端子TO1乃至TO8のうち最大
7個の出力端子を、インピーダンスZ0の終端抵抗で終
端してもよい。
【0062】以上の第2の実施例において、各伝送線路
としてマイクロストリップ線路を用いているが、本発明
はこれに限らず、図11に示すように、各マイクロスト
リップ線路をトリプレート線路に置き換えてもよい。す
なわち、図9及び図10の構造の電力合成分配装置にお
いて、各ハイブリッド回路H13,H14,H23,H
24及び各ハイブリッド回路H31乃至H34の上半分
部分が形成された誘電体基板10a上に誘電体基板15
を形成し、さらに、誘電体基板15上に接地導体15g
が形成される。一方、各ハイブリッド回路H11,H1
2,H21,H22及び各ハイブリッド回路H31乃至
H34の下半分部分が上面に形成された誘電体基板10
bの下面上に誘電体基板16を形成し、さらに、誘電体
基板16下面上に接地導体16gが形成される。
【0063】また、図12に示すように、各マイクロス
トリップ線路をBDLS(Balanced  Dou
ble  Layered  Stripline)に
置き換えてもよい。(BDLSについては、例えば特開
昭62−263702号公報参照。)すなわち、上面全
面に接地導体10bgが形成された誘電体基板10b下
面上に各ハイブリッド回路H13,H14,H23,H
24及び各ハイブリッド回路H31乃至H34の上半分
部分を形成し、一方、下面全面に接地導体10agが形
成された誘電体基板10a上面上に各ハイブリッド回路
H11,H12,H21,H22及び各ハイブリッド回
路H31乃至H34の下半分部分を形成する。別の誘電
体基板17に、図9で図示したスルーホール311h,
314h,321h,324h,331h,334h,
341h,344hに対応するスルーホール321r,
324r,341r,344r,…を形成し、それらの
各スルーホール内にスルーホール導体321c,324
c,341c,344c,…を形成する。次いで、上記
2枚の誘電体基板10a,10bを各ハイブリッド回路
が形成された面が内側になり互いに対向するように、か
つ第2の実施例と同様に各ハイブリッド回路の所定の各
マイクロストリップ導体が各スルーホール導体321c
,324c,341c,344c,…を介して電気的に
接続されるように、上記誘電体基板17を介して接着す
る。 これによって、BDLSを用いた8入力8出力の電力合
成分配装置を得ることができる。
【0064】以上の第2の実施例において、誘電体基板
10a上に各ハイブリッド回路H31乃至H34の各上
半分部分を形成し、誘電体基板10b上に各ハイブリッ
ド回路H31乃至H34の各下半分部分を形成している
が、本発明はこれに限らず、例えば誘電体基板10a上
にハイブリッド回路H31,H33のすべての部分を形
成し、誘電体基板10b上にハイブリッド回路H32,
H34のすべての部分を形成し、第2の実施例と同様に
、所定の各接続点を誘電体基板10a,10bを貫通す
る各スルーホール内に形成する各スルーホール導体を介
して電気的に接続して構成してもよい。
【0065】<他の実施例>以上の実施例の各ハイブリ
ッド回路において、対向する2対のマイクロストリップ
線路の特性インピーダンスが各対毎に等しい場合につい
て例示したが、本発明はこれに限らず、1対のマイクロ
ストリップ線路の特性インピーダンスが等しく、他の対
のマイクロストリップ線路の特性インピーダンスが公知
の倍数関係にあってもよい。例えば、図3におけるハイ
ブリッド回路H1において、マイクロストリップ線路L
13とL14の各特性アドミタンスaY0は等しいが、
マイクロストリップ線路L12の特性アドミタンスbY
0がマイクロストリップ線路L12の特性アドミタンス
Y0のb倍であるように構成してもよい。ここで、定数
a,bはa2=2bの関係を保持する必要がある。
【0066】以上の実施例において、伝送線路としてマ
イクロストリップ線路、トリプレート線路又はBDLS
線路を用いた実施例を例示したが、本発明はこれに限ら
ず、スロット線路などの他の種類の伝送線路を用いても
良い。
【0067】以上の実施例において、各ハイブリッド回
路はそれぞれ1つの接続点で電気的に接続されているが
、本発明はこれに限らず、接続すべきある1つのハイブ
リッド回路の1点と、接続すべき他のハイブリッド回路
の1点を、例えばλg/4又はλg/4の奇数倍の線路
長を有する伝送線路を介して電気的に接続してもよい。
【0068】以上の実施例において、4入力4出力の電
力合成分配装置(以下、第1の電力合成分配装置という
。)、及び8入力8出力の電力合成分配装置(以下、第
2の電力合成分配装置という。)について述べているが
、本発明はこれに限らず、複数個の第1の電力合成分配
装置を梯子状に電気的に接続して、又は複数個の第2の
電力合成分配装置を梯子状に電気的に接続して、もしく
は少なくとも1個の第1の電力合成分配装置と少なくと
も1個の第2の電力合成分配装置とを組み合わせて電気
的に接続して、多入力多出力の電力合成分配装置を構成
してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載の電力合成分配装置によれば、それぞれ環状にか
つ電気的に直列に接続された4本の伝送線路からなる4
個のブランチライン型ハイブリッド回路を備え、上記各
ブランチライン型ハイブリッド回路の1本の伝送線路を
環状にかつ電気的に直列に接続することによって、4入
力4出力の電力合成分配装置を構成したので、上記各ブ
ランチライン型ハイブリッド回路の各伝送線路を例えば
マイクロストリップ線路などの平面線路で構成すること
が可能であって、また、4個のブランチライン型ハイブ
リッド回路を上述のように簡単な構成で電気的に接続す
るだけ構成できるので、設計及び製作が従来例に比較し
容易であるという利点がある。
【0070】また、請求項3記載の電力合成分配装置に
おいては、請求項1記載の電力合成分配装置が、他の各
ブランチライン型ハイブリッド回路に接続されていない
互いに対向する1対の上記各ブランチライン型ハイブリ
ッド回路の入出力端子である4個の入力端子と、他の各
ブランチライン型ハイブリッド回路に接続されていない
互いに対向する他の1対の上記各ブランチライン型ハイ
ブリッド回路の入出力端子である4個の出力端子とを有
し、請求項1記載の電力合成分配装置を第1の誘電体基
板上に形成し、請求項1記載の別の電力合成分配装置を
上記第1の誘電体基板に対向して配設される第2の誘電
体基板上に形成し、上記第1の誘電体基板に形成された
上記電力合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電
体基板に形成された上記別の電力合成分配装置の各出力
端子とを、請求項1記載の4個のブランチライン型ハイ
ブリッド回路を介して電気的に接続したことを特徴とし
ている。これによって、8入力8出力の電力合成分配装
置を実現することができるとともに、上記各ブランチラ
イン型ハイブリッド回路の各伝送線路を例えばマイクロ
ストリップ線路などの平面線路で構成することが可能で
あって、また、上述のように簡単な構成で実現できるの
で、設計及び製作が従来例に比較し容易であるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に係る第1の実施例である、4個の
ブランチライン型ハイブリッド回路を用いて構成された
4入力4出力の電力合成分配装置の平面図である。
【図2】  図1のA−A’線についての縦断面図であ
る。
【図3】  図1及び図2に図示した電力合成分配装置
において入出力用マイクロストリップ線路が無い場合の
等価回路の回路図である。
【図4】  図3の等価回路を図1の形状に書き換えた
場合の等価回路の回路図である。
【図5】  図1及び図2に図示した電力合成分配装置
の入力端子1における 特性を示すグラフである。
【図6】  図1及び図2に図示した電力合成分配装置
の入力端子1から出力 の各周波数特性を示すグラフである。
【図7】  図1及び図2に図示した電力合成分配装置
の入力端子1から入力 の各周波数特性を示すグラフである。
【図8】  図1及び図2に図示した電力合成分配装置
の入力端子1から出力 の各周波数特性を示すグラフである。
【図9】  本発明に係る第2の実施例である、12個
のブランチライン型ハイブリッド回路を用いて構成され
た8入力8出力の電力合成分配装置の平面図である。
【図10】  図9のB−B’線についての縦断面図で
ある。
【図11】  図9に図示した電力合成分配装置におい
て各マイクロストリップ線路をトリプレート線路に置き
換えた場合の第1の変形例の電力合成分配装置の縦断面
図である。
【図12】  図9に図示した電力合成分配装置におい
て各マイクロストリップ線路をBDLSに置き換えた場
合の第2の変形例の電力合成分配装置の縦断面図である
【図13】  図9及び図10に図示した電力合成分配
装置において入出力用マイクロストリップ線路が無い場
合の等価回路の回路図である。
【図14】  第1の従来例のブランチライン型ハイブ
リッド回路の平面図である。
【図15】  特開昭63−42202号公報において
開示された第2の従来例の分配回路の回路図である。
【図16】  第3の従来例のウィルキンソン型電力分
配器の斜視図である。
【符号の説明】
1,2,5,6,TI1乃至TI8…入力端子、3,4
,7,8,TO1乃至TO8…出力端子、10,10a
,10b,15,16,17…誘電体基板、 10g,10ag,10bg,15g,16g…接地導
体、 11乃至14,21乃至24,31乃至34,41乃至
44,131乃至134,141乃至144,231乃
至234,241乃至244,311a,313,31
4a,321a,321b,323,324a,324
b,331a,333,334a,341a,341b
,343,344a,344b…マイクロストリップ導
体、 311,314,321,324,331,334,3
41,344…伝送線路導体、 311h,314h,321h,324h,331h,
334h,341h,344h,321r,324r,
341r,344r…スルーホール、 311c,314c,321c,324c,331c,
334c,341c,344c…スルーホール導体、L
11乃至L14,L21乃至L24,L31乃至L34
,L41乃至L44,L111乃至L114,L121
乃至L124,L131乃至L134,L141乃至L
144,L211乃至L214,L221乃至L224
,L231乃至L234,L241乃至L244,L3
11乃至L314,L321乃至L324,L331乃
至L334,L341乃至L344…マイクロストリッ
プ線路、 H1,H2,H3,H4,H11,H12,H13,H
14,H21,H22,H23,H24,H31,H3
2,H33,H34,H41,H42,H43,H44
…ブランチライン型ハイブリッド回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  それぞれ環状にかつ直列に接続された
    4本の伝送線路からなる4個のブランチライン型ハイブ
    リッド回路を備え、上記各ブランチライン型ハイブリッ
    ド回路の1本の伝送線路を環状にかつ電気的に直列に接
    続したことを特徴とする電力合成分配装置。
  2. 【請求項2】  上記環状にかつ直列に接続される上記
    各ブランチライン型ハイブリッド回路の1本の伝送線路
    はそれぞれ、所定の電気長の伝送線路を介して電気的に
    接続されることを特徴とする請求項1記載の電力合成分
    配装置。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の電力合成分配装置は、
    他の各ブランチライン型ハイブリッド回路に接続されて
    いない互いに対向する1対の上記各ブランチライン型ハ
    イブリッド回路の入出力端子である4個の入力端子と、
    他の各ブランチライン型ハイブリッド回路に接続されて
    いない互いに対向する他の1対の上記各ブランチライン
    型ハイブリッド回路の入出力端子である4個の出力端子
    とを有し、請求項1記載の電力合成分配装置を第1の誘
    電体基板上に形成し、請求項1記載の別の電力合成分配
    装置を上記第1の誘電体基板に対向して配設される第2
    の誘電体基板上に形成し、上記第1の誘電体基板に形成
    された上記電力合成分配装置の各出力端子と、上記第2
    の誘電体基板に形成された上記別の電力合成分配装置の
    各出力端子とを、請求項1記載の4個のブランチライン
    型ハイブリッド回路を介して電気的に接続したことを特
    徴とする電力合成分配装置。
  4. 【請求項4】  上記第1の誘電体基板に形成された上
    記電力合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電体
    基板に形成された上記別の電力合成分配装置の各出力端
    子とを電気的に接続する請求項1記載の4個のブランチ
    ライン型ハイブリッド回路はそれぞれ、上記第1と第2
    の誘電体基板を貫通するスルーホールに形成されたスル
    ーホール導体を含む伝送線路を備えたことを特徴とする
    請求項3記載の電力合成分配装置。
  5. 【請求項5】  上記第1の誘電体基板に形成された上
    記電力合成分配装置の各出力端子と、上記第2の誘電体
    基板に形成された上記別の電力合成分配装置の各出力端
    子とを電気的に接続する請求項1記載の4個のブランチ
    ライン型ハイブリッド回路はそれぞれ、上記第1と第2
    の誘電体基板間に挟設される別の誘電体基板を貫通する
    スルーホールに形成されたスルーホール導体を含む伝送
    線路を備えたことを特徴とする請求項3記載の電力合成
    分配装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611576U (ja) * 1992-07-17 1994-02-15 芳明 手塚 鉤金具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4921974A (ja) * 1972-06-20 1974-02-26

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