JPH04244204A - 油水分離方法およびその装置 - Google Patents

油水分離方法およびその装置

Info

Publication number
JPH04244204A
JPH04244204A JP880591A JP880591A JPH04244204A JP H04244204 A JPH04244204 A JP H04244204A JP 880591 A JP880591 A JP 880591A JP 880591 A JP880591 A JP 880591A JP H04244204 A JPH04244204 A JP H04244204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
raw water
water
dispersant
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP880591A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Horiuchi
進 堀内
Hiroaki Okajima
岡島 裕明
Nobuatsu Hayashi
林 伸厚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP880591A priority Critical patent/JPH04244204A/ja
Publication of JPH04244204A publication Critical patent/JPH04244204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油水分離方法およびそ
の装置に係り、例えば、原子力発電所の産業廃水処理用
および用水処理に好適なものである。また、油分濃縮用
として切削油の回収など生産ラインにも適用される。
【0002】
【従来の技術】従来の油水分離装置は、油滴径を大きく
して分散しやすくしてから重力分離する方法をとる装置
がほとんどであるが、その方法では、処理水油分を1p
pm以下にするのは困難であった。また、膜分離法も応
用されたが、膜が油によって汚染されるため使用は不可
能であった。ただし、油分が強度にエマルジョン化され
た切削油を含んだ廃水等は、特殊な条件下で膜の使用が
可能であると言われていた。
【0003】近年、セラミックフィルターが開発され、
その孔径が分離膜としてのUFやMFの範囲にあるもの
が開発されている。ここで、UFとは、固液分離膜の一
種で限外ろ濾膜といわれ、膜の孔径は0.001μ〜0
.1μ程度であり、MFとは固液分離膜の一種で精密ろ
過膜ともいわれ、膜の孔径は0.1μ以上である。この
フィルターが親水性であるため油水分離に有効に働き、
応用の可能性が大きくなった。例えば、含油廃水に界面
活性剤を注入し、油分をエマルジョン化させてセラミッ
クフィルターにより油水分離する方法が提案されている
。この種の技術として関連するものには、例えば、「水
質汚濁防止の技術と機器」,産調出版,油濁防止,P2
10,昭和63年4月10日発行が上げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、油
滴のまわりを界面活性剤で包み安定化させ、セラミック
フィルターに付着しにくい状態にして分離し、セラミッ
クフィルターの油による汚染を最小限に防ごうとする方
法である。したがって、処理効率等を考慮に入れず、た
だ分離可能であることを狙った方法である。そのために
分離性能(油分:1ppm)は確保できるが、処理容量
が小さく、処理装置としても高価にならざるをえない。 したがって、処理容量を向上させなければ、装置を実際
の処理に使えない状態である。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、合理的に分離性能を確保しな
がら、処理容量の向上を実現させうる、エマルジョンを
応用した油水分離方法およびその装置を提供することを
、目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る油水分離方法の構成は、水中の油分を
、分散剤を添加してエマルジョン化し、その原水をろ材
によて処理する油水分離方法において、タンク内に被処
理原水を入れ、分散剤を注入して撹拌し、油分をエマル
ジョン化するに際し、前記分散剤の添加濃度、前記撹拌
作用の撹拌強度を制御し、エマルジョン化した油滴径の
分布を制御するようにしたものである。
【0007】また、上記目的を達成するために、本発明
に係る油水分離装置の構成は、被処理原水の処理タンク
と、分散剤の添加濃度を制御する手段と、被処理原水と
分散剤とを撹拌する撹拌強度を可変しうる撹拌手段と、
原水のPH調整手段と、分散剤の添加,撹拌によってエ
マルジョン化した原水から油分を除去するろ過手段とを
備えたものである。
【0008】なお、本発明を開発した考え方を次に説明
する。一般に、フィルターによる分離速度は、フィルタ
ーの孔径を大きくとれば大きくなるが、油滴径がフィル
ターの孔径よりも小さければ、油分はリークしてしまい
分離性能を維持できなくなる。したがって、油滴径をな
るべく大きくして安定なエマルジョンを形成させ、その
油滴径の分離に適合した孔径をもつフィルターを選択す
れば、分離性能および処理容量ともに満足できることに
なる。
【0009】これを次の方法をとることにより解決した
。 1、タンク内に原水を入れ、そこに分散剤を適量注入し
、撹拌を与えて油分をエマルジョン化させる。 2、エマルジョン化した油滴径の分布を測定する。油滴
径分布を測定することは難しかったが、最近ではレーザ
ー回折等で簡単に、しかも短時間に測定できる。 3、上記の測定結果により、油滴径分布を変化させたい
場合は、分散剤、撹拌強度、水温等を変化させて油滴径
分布を所望の分布になるように制御する。 4、場合によってはフィルターの孔径を変える。
【0010】
【作用】水中の油分を分散剤等でエマルジョン化した場
合の油滴径は、次の要素によって変化する。 1、分散剤の種類:水中の油分の性状によるが、分散剤
の種類は、分散した油滴の安定度と油滴径を支配する重
要な要素の一つである。 2、被処理原水に分散剤を添加したのち撹拌するが、そ
の撹拌強度は油滴径分布に特に大きな影響を与える。 3、分散剤の添加濃度も、油滴の安定性や油滴径を支配
する重要な因子であり、一般に分散剤の添加量が多くな
ると安定化する。 4、原水の温度、PH等もエマルジョン化に大きな影響
を与えるものである。 以上の点を考慮に入れながら油滴径を最適に制御するこ
とによって、所望の油分に油水分離することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る油水分離装置
の略示構成図である。図1において、1は、被処理原水
の処理タンクに係る原水タンク、2は原水ポンプ、3は
、エマルジョン化した原液から油分を除去するろ過手段
に係るフィルター、4は、分散剤5を貯溜する分散剤タ
ンク、5は、界面活性剤等の分散剤、6は、分散剤の添
加濃度を制御する手段に係る可変式定量ポンプ、7は、
被処理原水と分散剤とを撹拌する手段に係る可変式撹拌
機で、撹拌濃度を可変しうるものである。9は、PH調
整剤10を貯溜するPH調整剤タンク、11は可変式定
量ポンプで、これらでPH調整手段を構成している。
【0012】次に、動作を説明する。被処理原水である
処理廃水を原水タンク1に導き、そこで適量の分散剤5
を分散剤タンク4から可変式定量ポンプ6により原水タ
ンク1内に注入する。次に、原水タンク1内を可変式撹
拌機7により撹拌し、乳濁化したエマルジョン原液8を
作り、それを原水ポンプ2によりフィルター3に送り、
油水分離を行う。
【0013】ここで、エマルジョンの油滴径をコントロ
ールするために、次の条件を制御する。 1、分散剤タンク4中の分散剤5、例えば、界面活性剤
を変える。 2、分散剤5の注入量は可変式定量ポンプ6の吐出量を
変えることにより変化させる。 3、原水のPHを、可変式定量ポンプ11の吐出量を変
えることにより、PH調整剤10の添加量を変化させて
調整する。 4、可変式撹拌機7の回転速度やプロペラを変えること
により、撹拌強度を変える。 5、原水ポンプ2の流量を変え循環量を変えることによ
って水温をコントロールする。
【0014】以下具体例を示す。本実施例に用いる被処
理原水の水質を表1に示す。
【表1】 上記の原水を、分散剤に係る界面活性剤の種類をかえ、
前記の図1に示した油水分離装置で処理をした結果を表
2に示す。
【表2】
【0015】表2に示すように、界面活性剤の種類を、
実験Aではポリオキシエチレン  オクチル  フェニ
ルエーテルを用い、実験Bではポリオキシエチレン  
ノニル  フェニルエーテルを用いることにした。界面
活性剤のPHは実験A,Bとも5ppmとした。撹拌条
件としては、プロペラ形撹拌翼を用い、実験A,Bとも
370rpmで回転させた。原水のPHは、実験A,B
とも7.7に調整した。
【0016】また、原水ポンプにより循環量を変え、水
温を実験Aでは30℃、実験Bでは50℃に調整した。 さらに、ろ過膜としては、実験A,Bとも孔径0.1〜
0.2μのセラミックフィルターを用いた。表2の例か
ら明らかなように、界面活性剤を変えてやると、生成し
た油滴径も変化して、処理水の油分濃度や処理容量に大
きな差が出てくるので、油滴径をコントロールして処理
することが重要であることが明らかである。本実施例で
は、実験A,Bともに生成したエマルジョンは安定であ
った。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、合理的に分離性能を確保しながら、処理容量の向
上を実現させうる、エマルジョンを応用した油水分離方
法およびその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油水分離装置の略示構
成図である。
【符号の説明】
1  原水タンク 2  原水ポンプ 3  フィルター 4  分散剤タンク 6  可変式定量ポンプ 7  可変式撹拌機 9  PH調整剤タンク 11  可変式定量ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水中の油分を、分散剤を添加してエマ
    ルジョン化し、その原水をろ材によて処理する油水分離
    方法において、タンク内に被処理原水を入れ、分散剤を
    注入して撹拌し、油分をエマルジョン化するに際し、前
    記分散剤の添加濃度、前記撹拌作用の撹拌強度を制御し
    、エマルジョン化した油滴径の分布を制御することを特
    徴とする油水分離方法。
  2. 【請求項2】  水中の油分を、分散剤を添加してエマ
    ルジョン化し、その原水をろ材によて処理する油水分離
    方法において、タンク内に被処理原水を入れ、分散剤を
    注入して撹拌し、油分をエマルジョン化するに際し、前
    記分散剤の添加濃度、前記撹拌作用の撹拌強度、原水の
    温度、および原水のPHを制御し、エマルジョン化した
    油滴径の分布を制御することを特徴とする油水分離方法
  3. 【請求項3】  被処理原水の処理タンクと、分散剤の
    添加濃度を制御する手段と、被処理原水と分散剤とを撹
    拌する撹拌強度を可変しうる撹拌手段と、原水のPH調
    整手段と、分散剤の添加,撹拌によってエマルジョン化
    した原水から油分を除去するろ過手段とを備えたことを
    特徴とする油水分離装置。
JP880591A 1991-01-29 1991-01-29 油水分離方法およびその装置 Pending JPH04244204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP880591A JPH04244204A (ja) 1991-01-29 1991-01-29 油水分離方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP880591A JPH04244204A (ja) 1991-01-29 1991-01-29 油水分離方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04244204A true JPH04244204A (ja) 1992-09-01

Family

ID=11703059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP880591A Pending JPH04244204A (ja) 1991-01-29 1991-01-29 油水分離方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04244204A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279590A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Hiroshima Univ 液−液系エマルションの製造装置および液−液系エマルションの製造方法
JP2010253338A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Alps Manufacturing Co Ltd ドレン水浄化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279590A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Hiroshima Univ 液−液系エマルションの製造装置および液−液系エマルションの製造方法
JP2010253338A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Alps Manufacturing Co Ltd ドレン水浄化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4156648A (en) Flotation device with pretreatment
Hlavacek Break-up of oil-in-water emulsions induced by permeation through a microfiltration membrane
JPH04108518A (ja) タンジェント濾過ループを有した水処理装置
US4519899A (en) Purification of oil using a jet pump mixer
US4585561A (en) Flotation process for the continuous recovery of silver or silver compounds from solutions or dispersions
CN108911260A (zh) 一种废乳化液处理工艺
US4652376A (en) Method for disposing emulsifiable oil-containing waste water
JPS6044085A (ja) 汚泥の濃縮方法
CN108178360A (zh) 一种废乳化液净化处理方法及应用此方法的废乳化液净化处理装置
JPH04244204A (ja) 油水分離方法およびその装置
JP2001170656A (ja) 固形微粒子、特にシリカおよび/またはアルミナ微粒子、を排水から除去するためのプロセス
RU2196902C1 (ru) Способ обработки дизельного топлива и установка для его осуществления
JPH0796284A (ja) 油分含有排水の処理方法
CN206828286U (zh) 一种混合废乳化液的处理、回收装置
JPH0117433B2 (ja)
CN206345741U (zh) 电脱盐污水预处理除油系统
CN208087336U (zh) 一种废乳化液净化处理装置
Ghaffour et al. Use of ultrafiltration membranes in the treatment of refinery wastewaters
JPS61254208A (ja) エマルジヨン廃油の処理方法
JPH11169605A (ja) エマルジョン廃液の処理方法
JPH0638952B2 (ja) 含油廃水の処理方法
CN106977035A (zh) 一种混合废乳化液的处理、回收装置
Viadero et al. The Effects of Membrane Rotation On the Operational Performance of A Centrifugal Ultrafiltration Separation System
JP3298642B2 (ja) 安定なエマルジョンの限外瀘過法
RU2047647C1 (ru) Способ разрушения стойкой водонефтяной эмульсии