JPH04241790A - 焼結ベーン - Google Patents
焼結ベーンInfo
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- JPH04241790A JPH04241790A JP1151291A JP1151291A JPH04241790A JP H04241790 A JPH04241790 A JP H04241790A JP 1151291 A JP1151291 A JP 1151291A JP 1151291 A JP1151291 A JP 1151291A JP H04241790 A JPH04241790 A JP H04241790A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/08—Rotary pistons
- F01C21/0809—Construction of vanes or vane holders
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータリーコンプレッサ
またはベーンポンプ等に用いられるベーンに関するもの
である。
またはベーンポンプ等に用いられるベーンに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にルームエアコンや冷蔵庫等に用い
られるロータリーコンプレッサや、オイルポンプとして
用いるベーンポンプには、作動流体を加圧するためにベ
ーンが使用されている。ベーンの使用形態の一例として
ローリングピストン(以下ロータと称する)式ロータリ
ーコンプレッサに使用した場合の構成断面図を図2に示
す・図2では、ベーン1はバネ7よって押圧され、その
先端部がロータ6の曲面上を摺動し、またベーン1の両
側面はシリンダ8に設けたベーン溝9に沿って摺動する
機構を示している。
られるロータリーコンプレッサや、オイルポンプとして
用いるベーンポンプには、作動流体を加圧するためにベ
ーンが使用されている。ベーンの使用形態の一例として
ローリングピストン(以下ロータと称する)式ロータリ
ーコンプレッサに使用した場合の構成断面図を図2に示
す・図2では、ベーン1はバネ7よって押圧され、その
先端部がロータ6の曲面上を摺動し、またベーン1の両
側面はシリンダ8に設けたベーン溝9に沿って摺動する
機構を示している。
【0003】通常ロータ6は耐摩耗性を付与するため、
熱処理を施した高硬度の鋳鉄や鋼で作成され、一方、シ
リンダ8は加工上の問題やベーン1との摺動特性から、
共晶黒鉛鋳鉄等の低硬度材で作成されていた。このため
、ベーン1としては、全体的に耐摩耗性が高く、シリン
ダへの攻撃性が低いことが要求され、ベーン材としては
主としてSKH51クラスの高速度工具鋼や特殊鋳鉄が
用いられている。
熱処理を施した高硬度の鋳鉄や鋼で作成され、一方、シ
リンダ8は加工上の問題やベーン1との摺動特性から、
共晶黒鉛鋳鉄等の低硬度材で作成されていた。このため
、ベーン1としては、全体的に耐摩耗性が高く、シリン
ダへの攻撃性が低いことが要求され、ベーン材としては
主としてSKH51クラスの高速度工具鋼や特殊鋳鉄が
用いられている。
【0004】また、ロータの回転に対するベーンの追従
性を高めるためにベーンの軽量化も図られている。たと
えば、特開昭64−35091号には、図1で示すよう
なベーン1の非摺動面3に連通する中空部4を設け、慣
性重量を低減したもの(以下中空ベーンと称する)が開
示されている。また、上記特開昭64−35091号で
は、中空ベーンの耐摩耗性および強度を得るには、高速
度工具鋼を射出成形して作成することが好ましいとされ
ている。 図1に示す中空ベーン1には強度を上げる
ために中空部4にフィン5が設けられている。また、図
1における摺動面2とは図2に示したシリンダ8のベー
ン溝9に沿って摺動する面とロータ6に沿って摺動する
ベーン先端部に相当する部分である。なお、図1におい
て図1(a)は中空ベーンの正面図、図1(b)はその
側面図、図1(c)はベーン1を非摺動面から見た図で
ある。
性を高めるためにベーンの軽量化も図られている。たと
えば、特開昭64−35091号には、図1で示すよう
なベーン1の非摺動面3に連通する中空部4を設け、慣
性重量を低減したもの(以下中空ベーンと称する)が開
示されている。また、上記特開昭64−35091号で
は、中空ベーンの耐摩耗性および強度を得るには、高速
度工具鋼を射出成形して作成することが好ましいとされ
ている。 図1に示す中空ベーン1には強度を上げる
ために中空部4にフィン5が設けられている。また、図
1における摺動面2とは図2に示したシリンダ8のベー
ン溝9に沿って摺動する面とロータ6に沿って摺動する
ベーン先端部に相当する部分である。なお、図1におい
て図1(a)は中空ベーンの正面図、図1(b)はその
側面図、図1(c)はベーン1を非摺動面から見た図で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンプレッサの
さらなる高速化および高負荷化に伴い、従来の中空ベー
ンに対して、ロータの回転に対するベーンの追従性をさ
らに高めるための軽量化が要求されるとともに、ベーン
と接するロータに対して傷等の異常摩耗をできるかぎり
防止することが必要になってきた。
さらなる高速化および高負荷化に伴い、従来の中空ベー
ンに対して、ロータの回転に対するベーンの追従性をさ
らに高めるための軽量化が要求されるとともに、ベーン
と接するロータに対して傷等の異常摩耗をできるかぎり
防止することが必要になってきた。
【0006】本発明の目的は、ロータに異常摩耗を発生
させず、しかも軽量であり、ロータとの追従性に優れた
焼結ベーンを提供することである。
させず、しかも軽量であり、ロータとの追従性に優れた
焼結ベーンを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は特開昭64−
35091号公報に記載の中空ベーンの軽量化を検討し
たところ、中空ベーンにおいて焼結体の密度を下げるこ
とが有効であることを見出した。また、密度を適正な範
囲に限定することによりベーン表面が微細な空孔を有す
る多孔質材となり、空孔内に潤滑油が保持でき、ロータ
の異常摩耗を防止できることを見出した。
35091号公報に記載の中空ベーンの軽量化を検討し
たところ、中空ベーンにおいて焼結体の密度を下げるこ
とが有効であることを見出した。また、密度を適正な範
囲に限定することによりベーン表面が微細な空孔を有す
る多孔質材となり、空孔内に潤滑油が保持でき、ロータ
の異常摩耗を防止できることを見出した。
【0008】すなわち本発明は高速度工具鋼組成を有し
、非摺動面に連通する中空部を有する焼結ベーンであっ
て、該焼結ベーンを構成する焼結体の相対密度が80%
以上、95%未満であることを特徴とする焼結ベーンで
ある。
、非摺動面に連通する中空部を有する焼結ベーンであっ
て、該焼結ベーンを構成する焼結体の相対密度が80%
以上、95%未満であることを特徴とする焼結ベーンで
ある。
【0009】本発明において、高速度工具鋼とは、重量
比で、C:0.4−2.0%、Si:1.5%以下、M
n:1.0%以下、Cr:2.0−6.0%、W+2M
o:6.0−24.0%、V:6%以下を含み、さらに
必要に応じてCoを14%以下を含み、残部Feおよび
不可避的不純物よりなるものである。各成分の限定理由
は以下の通りである。Cは0.4%未満では硬度が得ら
れず、また2%を超えると、その効果は顕著でなくなる
ので2−6%とする。W+2Moは高温強度および硬度
を得るため6−24%とした。6−24%範囲を外れる
とその効果は顕著ではない。Vは高硬度の炭化物を形成
し、結晶粒度を細かくする効果を有するが、6%を超え
ると効果の増大は見られないため、6%以下とする。
比で、C:0.4−2.0%、Si:1.5%以下、M
n:1.0%以下、Cr:2.0−6.0%、W+2M
o:6.0−24.0%、V:6%以下を含み、さらに
必要に応じてCoを14%以下を含み、残部Feおよび
不可避的不純物よりなるものである。各成分の限定理由
は以下の通りである。Cは0.4%未満では硬度が得ら
れず、また2%を超えると、その効果は顕著でなくなる
ので2−6%とする。W+2Moは高温強度および硬度
を得るため6−24%とした。6−24%範囲を外れる
とその効果は顕著ではない。Vは高硬度の炭化物を形成
し、結晶粒度を細かくする効果を有するが、6%を超え
ると効果の増大は見られないため、6%以下とする。
【0010】Siは、脱酸剤として、さらには基地の硬
度を高める作用があるので、1.5%以下とする。また
、Mnも脱酸効果があり、さらに焼き入れ性を高める作
用があるので1%以下に限定する。なお、Coは耐熱性
を向上せしめる効果があるので、前記各成分の他にさら
に添加しても良い。しかし、14%を超えると効果の増
大が著しくない上に、高価になって経済的でもないため
14%以下とする。
度を高める作用があるので、1.5%以下とする。また
、Mnも脱酸効果があり、さらに焼き入れ性を高める作
用があるので1%以下に限定する。なお、Coは耐熱性
を向上せしめる効果があるので、前記各成分の他にさら
に添加しても良い。しかし、14%を超えると効果の増
大が著しくない上に、高価になって経済的でもないため
14%以下とする。
【0011】本発明において焼結体の相対密度を80%
以上、95%未満としたのは上記組成を有する高速度工
具鋼の焼結体の密度が80%未満では、表面がポーラス
になりすぎ、中空ベーンの破損の危険があるとともに、
充分にクローズドポアになっていないため、中空ベーン
の機密性が保てなくなるためである。一方、95%以上
の相対密度では、空孔内に潤滑油を保持できず、ロータ
に異常摩耗を発生する場合があり好ましくない。また、
本発明における焼結ベーンは、中空部を封鎖した形状の
実密体に対して、容積比80%以下にすることが好まし
い。密度を下げるだけで軽量化した場合は、上述のよう
に、ベーンの破損等の危険があり、80%未満の相対密
度、すなわち同一形状で重量を80%未満とするのが難
しいが、中空部を作成することに加えて密度を下げるこ
とにより、より軽量化が可能となるのである。
以上、95%未満としたのは上記組成を有する高速度工
具鋼の焼結体の密度が80%未満では、表面がポーラス
になりすぎ、中空ベーンの破損の危険があるとともに、
充分にクローズドポアになっていないため、中空ベーン
の機密性が保てなくなるためである。一方、95%以上
の相対密度では、空孔内に潤滑油を保持できず、ロータ
に異常摩耗を発生する場合があり好ましくない。また、
本発明における焼結ベーンは、中空部を封鎖した形状の
実密体に対して、容積比80%以下にすることが好まし
い。密度を下げるだけで軽量化した場合は、上述のよう
に、ベーンの破損等の危険があり、80%未満の相対密
度、すなわち同一形状で重量を80%未満とするのが難
しいが、中空部を作成することに加えて密度を下げるこ
とにより、より軽量化が可能となるのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳しく説明す
る。重量比で、C:0.84%、Si:0.33%、M
n:0.37%以下、Cr:4.24%、W:6.53
%、Mo:5.32%、V:2.08%、残部Feおよ
び不可避的不純物を含む予備合金化された水アトマイズ
粉を作り、振動ミルで粉砕した。この粉末にC0.21
%のメチルセルロース(信越化学、商品名SM4000
)を3%添加し、V型ブレンダで24Hr混合した。 この後、グリセリン1%、水11%を添加しヘンシェル
ミキサで混練し、コンパウンドを作成した。このコンパ
ウンドを温度95℃に保持した射出成形用金型に、射出
圧力1000Kg/cm2で射出し、図1に示すロータ
リコンプレッサ用中空ベーンに成形した。
る。重量比で、C:0.84%、Si:0.33%、M
n:0.37%以下、Cr:4.24%、W:6.53
%、Mo:5.32%、V:2.08%、残部Feおよ
び不可避的不純物を含む予備合金化された水アトマイズ
粉を作り、振動ミルで粉砕した。この粉末にC0.21
%のメチルセルロース(信越化学、商品名SM4000
)を3%添加し、V型ブレンダで24Hr混合した。 この後、グリセリン1%、水11%を添加しヘンシェル
ミキサで混練し、コンパウンドを作成した。このコンパ
ウンドを温度95℃に保持した射出成形用金型に、射出
圧力1000Kg/cm2で射出し、図1に示すロータ
リコンプレッサ用中空ベーンに成形した。
【0013】この成形体を10マイナス2乗トルの真空
中で昇温速度100℃/Hrで加熱し、900℃で2H
r保持後、1150−1250℃で焼結温度を変えて1
Hr焼結した。得られた焼結体を1150℃で焼き入れ
し、560℃×3回の焼戻し処理を行った。得られたベ
ーンの相対密度および実密体に対する容積比を表1に示
す。また、表1に示すベーンを図2に示すルームエアコ
ン用ロータ式ロータリーコンプレッサ用ベーンとして、
実機に組込み、8000rpm、500時間運転し、ベ
ーンの摩耗状況と、相手材であるロータ(JIS:SF
CM製)の摩耗状況を測定した。
中で昇温速度100℃/Hrで加熱し、900℃で2H
r保持後、1150−1250℃で焼結温度を変えて1
Hr焼結した。得られた焼結体を1150℃で焼き入れ
し、560℃×3回の焼戻し処理を行った。得られたベ
ーンの相対密度および実密体に対する容積比を表1に示
す。また、表1に示すベーンを図2に示すルームエアコ
ン用ロータ式ロータリーコンプレッサ用ベーンとして、
実機に組込み、8000rpm、500時間運転し、ベ
ーンの摩耗状況と、相手材であるロータ(JIS:SF
CM製)の摩耗状況を測定した。
【0014】
【表1】
【0015】表1において、容積比は、外形同一で中空
部を有しない実密体の体積を100とした試料9に対す
る、アルキメデス法で求めた試料体積の比である。また
、相対密度は焼結体部の密度比であって、中空部を含ま
ないものである。また、ベーンの摩耗量およびロータの
摩耗量は容積比65%のベーンを理論密度の焼結体で作
成した試料7の摩耗損失重量を100%とした重量比で
示した。比較例として、射出成形型を変え実密体に対す
る容積比を変えたものについて同様に測定した。
部を有しない実密体の体積を100とした試料9に対す
る、アルキメデス法で求めた試料体積の比である。また
、相対密度は焼結体部の密度比であって、中空部を含ま
ないものである。また、ベーンの摩耗量およびロータの
摩耗量は容積比65%のベーンを理論密度の焼結体で作
成した試料7の摩耗損失重量を100%とした重量比で
示した。比較例として、射出成形型を変え実密体に対す
る容積比を変えたものについて同様に測定した。
【0016】表1に示すように、本発明のベーンはベー
ン、ロータともに摩耗量は少ないが、比較例に示すよう
に理論密度の95%を超える試料8は実質的に理論密度
の焼結体の試料7と変わらない摩耗量となり好ましくな
いことがわかる。また、比較例において相対密度を80
とした中空部のない試料10は実密体の試料9よりもベ
ーン、ロータともに摩耗量は少なくなるが、中空部を有
する本発明例よりも劣っていることがわかる。また、相
対密度80%未満のベーン6は、ベーン摩耗量、ロータ
摩耗量は良好ではあるが、実機で試験において、ベーン
にクラックが生じたためベーンとして不適であった。
ン、ロータともに摩耗量は少ないが、比較例に示すよう
に理論密度の95%を超える試料8は実質的に理論密度
の焼結体の試料7と変わらない摩耗量となり好ましくな
いことがわかる。また、比較例において相対密度を80
とした中空部のない試料10は実密体の試料9よりもベ
ーン、ロータともに摩耗量は少なくなるが、中空部を有
する本発明例よりも劣っていることがわかる。また、相
対密度80%未満のベーン6は、ベーン摩耗量、ロータ
摩耗量は良好ではあるが、実機で試験において、ベーン
にクラックが生じたためベーンとして不適であった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、中空で相対密度も小さ
い軽量のベーンを提供できるため、コンプレッサの高速
、高負荷運転に対してもベーンとロータの追従性が良く
、またベーンの摺動面に潤滑油を保持できるため、ロー
タおよびシリンダとの摩耗が少なく極めて信頼性の高い
コンプレッサ、ベーンポンプ等を提供できる。
い軽量のベーンを提供できるため、コンプレッサの高速
、高負荷運転に対してもベーンとロータの追従性が良く
、またベーンの摺動面に潤滑油を保持できるため、ロー
タおよびシリンダとの摩耗が少なく極めて信頼性の高い
コンプレッサ、ベーンポンプ等を提供できる。
【図1】図1(a)は本発明の一実施例に対応するベー
ンの正面図、図1(b)は図1(a)の側面図、図1(
c)は図1(a)の非摺動面側より見た図である。
ンの正面図、図1(b)は図1(a)の側面図、図1(
c)は図1(a)の非摺動面側より見た図である。
【図2】図2は本発明に関わるロータリーコンプレッサ
の一例を示す構成図である。
の一例を示す構成図である。
1 ベーン
2 摺動面
3 非摺動面
4 中空部
5 フィン
6 ロータ
7 バネ
8 シリンダ
9 ベーン溝
Claims (1)
- 【請求項1】 高速度工具鋼組成を有し、非摺動面に
連通する中空部を有する焼結ベーンであって、該焼結ベ
ーンを構成する焼結体の相対密度が80%以上、95%
未満であることを特徴とする焼結ベーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1151291A JPH04241790A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 焼結ベーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1151291A JPH04241790A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 焼結ベーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04241790A true JPH04241790A (ja) | 1992-08-28 |
Family
ID=11780067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1151291A Pending JPH04241790A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 焼結ベーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04241790A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001330149A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-11-30 | Sauer Danfoss Inc | 閉鎖キャビティ油圧ピストンおよびその製造方法 |
JP2010038084A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Panasonic Corp | 密閉型圧縮機 |
JP2015052286A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 三輪精機株式会社 | ベーンポンプ |
-
1991
- 1991-01-08 JP JP1151291A patent/JPH04241790A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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