JPH04241283A - 情報記録媒体カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体を収納す
る情報記録媒体カートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に光ディスク等の情報記録媒体は、
大気中の塵埃等による媒体表面の汚染を防止するために
、カートリッジ筐体に収納した状態で取扱われる。この
ような従来の情報記録媒体カートリッジの構成について
、次に説明する。

【０００３】図４は従来の情報記録媒体カートリッジ１
の分解図であり、２は光ディスク等の情報記録媒体、３
は情報記録媒体２を収納するカートリッジ筐体、４は情
報記録媒体２に対する情報処理を行うための開口部、５
は開口部を開閉するシャッター、６はシャッター押えで
ある。なお、矢印Ｘはシャッターの開閉方向を示してい
る。

【０００４】シャッター５は図４、図５（ａ）の正面図
及び図５（ｂ）の側面図に示すように、帯状金属板を略
コの字型に形成したものであり、その折曲部近傍には、
略コの字型に切り込みを入れ、これを内側へ折曲げるこ
とにより形成された２個の突起部７，７が設けられてい
る。また、シャッター５の両端部にはシャッター押え６
との係合片部８，８が形成されている。なお、９はこの
係合片部８，８の周縁部を示している。

【０００５】カートリッジ筐体３は樹脂で成形されてお
り、シャッター５が取り付けられる側の両面端縁部には
、図４に示すようにシャッター５の矢印Ｘに示す開閉方
向に沿って概略カートリッジ筐体３の横幅の長さを有す
ると共に、シャッター５の突起部７がそれに沿って、円
滑に移動できるような幅及び深さを有したスライド溝１
０，１０が形成されている。

【０００６】また、このカートリッジ筐体３の開口部４
の下方両面には、取り付けられたシャッター５が移動す
る際、その係合片部８，８がこれに沿って摺動するガイ
ド溝１１，１１が形成されている。このガイド溝１１は
情報記録媒体２に対する情報処理を行うのに十分な距離
だけ移動できるような長さを有すると共に、係合片部８
がガイド溝１１の底面１２に接触しながら円滑に摺動で
きるような幅及び深さを有している。

【０００７】このように形成されたカートリッジ筐体１
にシャッター５を取り付けるため、図４及び図６（ａ）
に示すように、シャッター５を矢印Ｙ方向に嵌入すると
、突起部７、７は図６（ｂ）に示すように、カートリッ
ジ筐体３のスライド溝１０，１０に嵌合される。また、
シャッター５の係合片部８，８は図７に示すように、カ
ートリッジ筐体３のガイド溝１１に嵌合される。 この後、シャッター５と同じ材質のシャッター押え６を
係合片部８の上方に取り付け、シャッター５が図７の矢
印Ｚ方向に移動してカートリッジ筐体３から外れること
を防ぐ。これにより、シャッター５はカートリッジ筐体
３に対して図４の矢印Ｘ方向に摺動自在となる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成された情報記録媒体カートリッジ１において、情報記
録媒体２に対する情報処理を行うため、金属性のシャッ
ター５が樹脂で成形されたカートリッジ筐体３に対して
矢印Ｘ方向に摺動すると、シャッター５の係合片部８も
カートリッジ筐体３のガイド溝１１の底面１２に接触し
ながら摺動する。

【０００９】この摺動の際、ガイド溝１１の底面１２が
シャッター５の係合片部８との摩擦により削られる。ま
た、通常ガイド溝１１の底面１２とシャッター５の係合
片部８との成す角度はほぼ０°であるが、シャッター５
の開閉のために外部から加えられる力の方向がずれた場
合、この角度が所定の角度を超えることがある。この時
、ガイド溝１１の底面１２は係合片部８の周縁部９との
み接触することになる。この状態で、シャッター５が移
動を続けるとガイド溝１１の底面１２はこの係合片部８
の周縁部９により削られる。これにより、情報記録媒体
カートリッジ１に粉塵が発生する。

【００１０】なお、ここでシャッター５は図６（ｂ）に
示すように、突起部７がスライド溝１０に嵌合されてい
ることから上下方向に移動することはないので、係合片
部８が接触するのはガイド溝１１の底面１２のみである
。

【００１１】このような原因でカートリッジ筐体３の開
口部４の下方両面のガイド溝１１に発生した粉塵は、カ
ートリッジ筐体３の内部に入り込み情報記録媒体２の表
面を汚染する。また、この粉塵は情報記録媒体カートリ
ッジ１が挿入される図示しない記憶再生装置の内部に入
り、光学系を汚染する。これにより、情報記録媒体２に
対する情報の正確な記録再生に支障が生じる。

【００１２】本発明はシャッターの開閉によりカートリ
ッジ筐体が削られることを防止する情報記録媒体カート
リッジを提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は情報記録媒体を
収納すると共にこの情報記録媒体に対する情報処理を行
うための開口部が形成されているカートリッジ筐体と、
このカートリッジ筐体の側面に摺動自在に取り付けられ
前記開口部を開閉するシャッターとを有する情報記録媒
体カートリッジにおいて、前記シャッターの端部とカー
トリッジ筐体との摺動部のシャッター側またはカートリ
ッジ筐体の少なくとも一方に低摩擦係数で耐摩耗性を有
する部材を設けたものである。

【００１４】

【作用】これにより、シャッターを開閉してもシャッタ
ーの係合片部が直接カートリッジ筐体に接触することを
防ぐことができ、粉塵の発生を防ぐことができる。

【００１５】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例を詳細に説明する。

【００１６】図１は本発明の一実施例による情報記録媒
体カートリッジの分解図である。同図において、図４と
同一符号は同一または相当部分を示しており、図４との
相違は、ガイド溝１１の底面１２に粉塵発生防止部材１
３が設けられていることである。この粉塵発生防止部材
１３は、例えばテフロンのような低摩擦係数でかつ耐摩
耗性を有する材料により所定の厚さに形成されたもので
、ガイド溝１１のほば全長にわたり設けられている。

【００１７】今、図２（ａ）に示すようにガイド溝１１
の底面１２に粉塵発生防止部材１３が設けられているカ
ートリッジ筐体３にシャッター５を取り付けると、シャ
ッター５の係合片部８は粉塵発生防止部材１３と接触す
る。その後、シャッター５の開閉に伴い、係合片部８が
カートリッジ筐体３のガイド溝１１に沿って粉塵発生防
止部材１３と接触しながら摺動する。

【００１８】この際、シャッター５の開閉のために外部
から加えられる力の方向がずれることにより、ガイド溝
１１の底面１２とシャッター５の係合片部８との成す角
度が所定の角度を超えた場合、係合片部８の周縁部９の
みが粉塵発生防止部材１３と接触することになる。しか
し、この粉塵発生防止部材１３は低摩擦係数でかつ耐摩
耗性を有していることから、シャッター５が引き続き移
動しても係合片部８の周縁部９によりこの粉塵発生防止
部材１３が削られることはない。

【００１９】また、図２（ｂ）に示すようにシャッター
５の係合片部８のガイド溝１１の底面１２に接触する側
の面に、この粉塵発生防止部材１３を設けたものとする
こともできる。この場合、このシャッター５をカートリ
ッジ筐体３に取り付けると、この粉塵発生防止部材１３
とガイド溝１１の底面１２とが接触する。これにより、
係合片部８が直接ガイド溝１１の底面１２に接触するこ
となく、シャッター５は円滑にガイド溝１１内を摺動す
る。

【００２０】この際、シャッター５の開閉のために外部
から加えられる力の方向がずれることにより、ガイド溝
１１の底面１２とシャッター５の係合片部８との成す角
度が所定の角度を超えた場合は、係合片部８の周縁部９
が直接ガイド溝１１の底面１２に接触することはなく、
粉塵発生防止部材１３の周縁部のみがガイド溝１１の底
面１２と接触することになる。この粉塵発生防止部材１
３は低摩擦係数でかつ耐摩耗性を有していることから、
シャッター５が引き続き移動しても、この粉塵発生防止
部材１３の周縁部によりガイド溝１１の底面１２が削ら
れることはない。

【００２１】このように、粉塵発生防止部材１３をガイ
ド溝１１の底面１２又はシャッター５の係合片部８の片
面に設けることにより、粉塵の発生を防ぐことができる
。また、この粉塵発生防止部材１３をガイド溝１１の底
面１２及びシャッター５の係合片部８の片面の両方に設
けるようにすれば、更に効果的に粉塵の発生を防ぐこと
ができる。

【００２２】次に、本発明の他の実施例による情報記録
媒体カートリッジについて説明する。

【００２３】図３（ａ）は本発明の他の実施例による情
報記録媒体カートリッジのシャッターの要部斜視図、図
３（ｂ）は当該シャッターを取り付けた場合の要部断面
図である。同図（ａ），（ｂ）において、図２と同一符
号は同一または相当部分を示しており、図２との相違は
シャッター５の係合片部８には粉塵発生防止突起１４が
設けられていることである。この粉塵発生防止突起１４
は半抜き（半球状の凸部）の状態の突起で、シャッター
５の係合片部８のガイド溝１１の底面１２に接触する側
の面の両端部近傍に突出して設けられている。

【００２４】ここで、この粉塵発生防止突起１４は摺動
の際、ガイド溝１１の底面１２とシャッター５の係合片
部８との成す角度が所定の角度を超えた場合でも、係合
片部８の周縁部９が直接ガイド溝１１の底面１２に接触
することがないような高さを有するように形成されてい
る。

【００２５】今、図３（ａ）に示すようにガイド溝１１
の底面１２に接触する側の面に、２個の粉塵発生防止突
起１４を設けたシャッター５をカートリッジ筐体３に取
り付けると、図３（ｂ）に示すようにこの粉塵発生防止
突起１４とガイド溝１１の底面１２とが接触する。その
後、シャッター５の開閉に伴い、係合片部８はガイド溝
１１に沿ってこの粉塵発生防止突起１４とガイド溝１１
の底面１２とを接触しながら摺動する。なお、このとき
係合片部８の周縁部９は、ガイド溝１１の底面１２から
粉塵発生防止突起１４の高さだけ離れた状態で移動する
。

【００２６】この際、シャッター５の開閉のために外部
から加えられる力の方向がずれることにより、ガイド溝
１１の底面１２とシャッター５の係合片部８との成す角
度が所定の角度を超えた場合でも、この粉塵発生防止突
起１４により係合片部８の周縁部９とが直接ガイド溝１
１の底面１２に接触することはない。

【００２７】このように、シャッター５の係合片部８に
粉塵発生防止突起１４を設けることにより、係合片部８
とガイド溝１１の底面１２との接触を最小限にすると共
に、係合片部８の周縁部９とが直接ガイド溝１１の底面
１２に接触することを防ぐことができる。これにより、
粉塵の発生を最小限に抑えることができる。

【００２８】なお、以上の説明においては、粉塵発生防
止突起１４の数を２個とした場合について説明を行った
が２個以上としてもよく、また２個以上の突起を繋げた
所謂かまぼこ型の形状のものとしてもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上のように本発明によればシャッター
を開閉してもシャッターの係合片部が直接カートリッジ
筐体に接触することを防ぐことができるので、粉塵の発
生を防ぐことができる。また、これにより情報記録媒体
の表面の汚染及び記憶再生装置の光学系の汚染を防止で
き、情報の正確な記録再生を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による情報記録媒体カートリ
ッジ１の分解図。

【図２】カートリッジ筐体またはシャッターに粉塵発生
防止部材を取り付けた場合の要部断面図。

【図３】本発明の他の実施例による情報記録媒体カート
リッジのシャッターの要部斜視図及びカートリッジ筐体
のガイド溝に当該シャッターを取り付けた場合の要部断
面図。

【図４】従来の情報記録媒体カートリッジの分解図。

【図５】シャッターの正面図及び側面図。

【図６】カートリッジ筐体にシャッターを取り付ける状
態を示す図。

【図７】カートリッジ筐体のガイド溝に従来のシャッタ
ーを取り付けた場合の要部断面図。

【符号の説明】

１　　情報記録媒体カートリッジ ２　　情報記録媒体 ３　　カートリッジ筐体 ５　　シャッター ８　　係合片部 ９　　周縁部 １１　　ガイド溝 １３　　粉塵発生防止部材 １４　　粉塵発生防止突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　情報記録媒体を収納すると共にこの情
   報記録媒体に対する情報処理を行うための開口部が形成
   されているカートリッジ筐体と、このカートリッジ筐体
   の側面に摺動自在に取り付けられ前記開口部を開閉する
   シャッターとを有する情報記録媒体カートリッジにおい
   て、前記シャッターの端部とカートリッジ筐体との摺動
   部のシャッター側またはカートリッジ筐体の少なくとも
   一方に低摩擦係数で耐摩耗性を有する部材を設けたこと
   を特徴とする情報記録媒体カートリッジ。
2. 【請求項２】　　情報記録媒体を収納すると共にこの情
   報記録媒体に対する情報処理を行うための開口部が形成
   されているカートリッジ筐体と、このカートリッジ筐体
   の側面に摺動自在に取り付けられ前記開口部を開閉する
   シャッターとを有する情報記録媒体カートリッジにおい
   て、前記シャッターのカートリッジ筐体に接触する端部
   に凸部を設けたことを特徴とする情報記録媒体カートリ
   ッジ。