JPH042375Y2 - - Google Patents

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JPH042375Y2
JPH042375Y2 JP15689386U JP15689386U JPH042375Y2 JP H042375 Y2 JPH042375 Y2 JP H042375Y2 JP 15689386 U JP15689386 U JP 15689386U JP 15689386 U JP15689386 U JP 15689386U JP H042375 Y2 JPH042375 Y2 JP H042375Y2
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displacer
cylinder
chamber
refrigerator
piston
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  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は例えば赤外線検出素子を極低温(例
えば77K前後)に冷却するスターリング冷凍機に
関するものである。
〔従来の技術〕
第2図に従来のスターリング冷凍機の構成例を
示す。図に示したスターリング冷凍機はスプリツ
ト式スターリング冷凍機と呼ばれるもので、スタ
ーリング冷凍機の代表的一例である。
第2図において、スプリツト式スターリング冷
凍機は大きくわけて1の圧縮機と2のコールドフ
インガとこれらを結ぶ連結管3より構成される。
前記圧縮機1はシリンダ4とピストン5を備え、
前記ピストン5は連接棒6とクランク7を介して
図には示されていないが電動機によつて駆動され
て前記シリンダ4内部を往復運動する構造となつ
ている。前記シリンダ4の上部にはシリンダヘツ
ド8がとりつけられ、前記シリンダ4、前記ピス
トン5および前記シリンダヘツド8でしきられた
内部空間を圧縮室9と呼ぶ。前記クランク7等の
前記ピストン5を駆動する機構部材は10のハウ
ジング10内に収められ、前記ピストン5によつ
て前記圧縮室9と仕切られた前記ハウジング10
内の空間をバルク室11と呼ぶ。前記シリンダ
4、前記シリンダヘツド8および前記ハウジング
10は互いに外部との気密性を保つように接合さ
れ、内部の前記圧縮室9や前記バルク室11には
例えばヘリウム、水素などの高圧の作動ガスが封
入されている。前記ピストン5の側面には、前記
シリンダ4との間のすきまを作動ガスが通過しな
いようにピストンリング12が装着されている。
また、前記シリンダ4の外面には外部への放熱性
を高めるためのフイン13が設けられている。以
上が圧縮機1の構成である。一方、前記コールド
フインガ2は円筒状の低温シリンダ14を有し、
前記低温シリンダ14内を摺動自在に往復するデ
イスプレーサ15を有している。前記低温シリン
ダ14内部の空間は前記デイスプレーサ15によ
つて2分割されており、前記デイスプレーサ15
より上方の空間を低温室16、下方の空間を高温
室17と呼ぶ。前記デイスプレーサ15内部には
再生器18とガス通過孔19が設けられ、前記低
温室16と前記高温室17は前記再生器18と前
記ガス通過孔19を介して連通しており、前記再
生器18内には例えば銅の金網などの蓄冷材20
が充てんされている。前記低温シリンダ14と前
記デイスプレーサ15のすきまを作動ガスが通過
しないように、前記デイスプレーサの側部にはシ
ールリング21がはめ込まれている。前記コール
ドフインガ2の下部には制御シリンダ22と制御
室23が設けられ、前記デイスプレーサ15の下
端にとりつけられている24の制御ピストンは前
記高温室17と前記制御シリンダ22を通抜け前
記制御室23に突出している。前記制御シリンダ
22と前記制御ピストン24のすきまを作動ガス
が通過しないように前記制御シリンダにはシール
リング25が取付けられている。上記したコール
ドフインガ2の各室は前記圧縮機1と同様に例え
ばヘリウム、水素などの高圧の作動ガスが封入さ
れている。以上がコールドフインガ2の構成であ
り、前記圧縮機1の圧縮室9と前記コールドフイ
ンガ2の高温室17は前記連結管3を介して連通
している。また、前記圧縮室9、前記連結管3内
部の空間、前記低温室16、前記高温室17、前
記再生器18および前記ガス通過孔19は互いに
連通しており、これらの室全体を総合して作動室
26と呼ぶ。
上記のように構成された従来の冷凍機の動作に
ついて説明する。ピストン5はシリンダ4の内部
を往復することによつて、圧縮室9から低温室1
6に至る作動室26のガス圧力に正弦状の波動を
与える。一方、バルク室11は、その容積がピス
トン5の行程容積より充分に大きいため、内部の
ガス圧はピストン5が往復運動をしてもあまり変
化しない。コールドフインガ2の制御シリンダ2
2にとりつけられたシールリング25は、前述の
作動室26のガスの圧力波動のように短い周期の
圧力変化に対してはほぼ完全に密封するが長時間
的にみれば密封は不完全であるので、制御室23
内のガス圧はほぼ作動室26内のガス圧の平均値
に保たれる。
第3図から第6図は従来装置の動作原理を冷凍
サイクルの順を追つて説明するものである。
第3図に示したサイクルの一過程において、圧
縮機1のピストン5はシリンダ4内の下方に位置
し、コールドフインガ2のデイスプレーサ15は
低温シリンダ14の上方に位置している。第3図
から第4図に至る間にピストン5は上昇して作動
室26のガスを圧縮する。この圧縮によつて発生
する熱はシリンダ5の外周のフイン13より外部
に放出される。第4図の時点において作動室26
のガス圧力は制御室23内のガス圧力よりも大き
くなつており、この差圧によつて制御ピストン2
4に生ずる下向きの力は、シールリング21およ
び25の静摩擦力に打ち勝つてデイスプレーサ1
5を下方へと動かし始め、第5図に示すように低
温シリンダ14の下部へ移動させる。このデイス
プレーサ15の移動に伴つて高温室17のガスは
再生器18を通つて低温室16に移り、このとき
再生器18に充てんされている蓄冷材20は通過
するガスから熱を吸収しガスを温度降下させる。
第5図から第6図に至る過程で圧縮機1のピスト
ン5は下降し作動室26のガスを膨張させ、この
膨張によつて低温室16内のガスはさらに温度降
下し、コールドフインガ上部の周囲から熱を吸収
する。この吸熱作用が冷凍機としての被冷除体を
冷除する役割を担う。作動室26ではガスの膨張
により圧力が低下するので、第6図の時点では作
動室26内より制御室23内の方がガス圧力は大
きくなつている。この差圧によつて制御ピストン
24に上向きにかかる力はシールリング21およ
び22の静摩擦力に打ち勝つて、デイスプレーサ
15を上方へと動かし始め、第3図に示した様に
低温シリンダ14の上部へ移動させる。このデイ
スプレーサ15の移動に伴つて低温室16の低温
ガスは再生器18を通過し、再生器18内の蓄冷
材20に冷熱を蓄えるとともにガス自身は温度上
昇しながら高温室17へ流入する。以上の様なサ
イクルをくり返すことによつて、冷凍運転が行な
われる。
第7図は第2図に示した従来の冷凍機によつて
赤外線検知素子27を冷却する場合を示す例であ
る。前記赤外線検知素子27はデユア28と呼ば
れる断熱容器に収納されており、前記デユア28
には冷凍機の低温シリンダ14を挿入する穴が設
けられている。前記デユア28の内部には真空室
29が設けられ、冷凍機によつて冷却された赤外
線検知素子27に外部から熱が侵入しにくい構造
となつている。30はサーマルインタフエースで
前記サーマルインタフエース30は例えば積層さ
れた銅箔などのように弾性があつてしかも熱伝導
率の大きい材料でつくられ、一般に互いに材質の
異なる前記デユア28と前記低温シリンダ14の
熱膨張率のちがいによつて作られるひずみを吸収
する役割を担う。32は赤外線を透過する窓であ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上のような従来装置には以下に述べるような
問題点があつた。
一般に赤外線検知素子27は77K前後の温度に
冷却しないと感度が悪いので、その付近の温度よ
り高くても低くても良好に赤外線を検知すること
ができない。ところが、冷凍機は使用環境によつ
て冷凍能力が変化し、デユア28はその断熱性能
に固体差があるのが普通である。また長期の使用
にあたつてはデユア28の断熱性能、冷凍機の冷
凍能力とも低下する傾向にある。したがつて赤外
線検知素子27を適性温度に冷却するために、冷
凍機には冷凍能力を調整できるような機構が要求
された。
従来の装置では圧縮機1に直流モータを用いて
印加電圧を上下させることによつて圧縮機の回転
数を可変させて冷凍機の能力を調整するのが一般
的であつた。しかしながら、出力電圧可変式の直
流安定化電源は出力電圧固定式の場合にくらべて
数倍の容積・重量を有しているので、赤外線検知
素子を搭載する装置全体の軽量小型化の大きな障
害となつていた。
この考案はかかる問題点を解決するためになさ
れたもので、大型、大重量となりやすい出力電圧
可変式の直流安定化電源を用いなくとも冷凍能力
を任意に調整できるような冷凍機を得ることを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案にかかる冷凍機は、デイスプレーサが
往復運動する際、デイスプレーサまたはデイスプ
レーサにとりつけられた部品と衝突し、かつその
衝突位置を任意設定できるよう移動可能な調整ロ
ツドを設けたものである。
〔作用〕
この考案においては、調整ロツドによつてデイ
スプレーサの往復運動長さを変えることができる
ので、冷凍能力の調節が可能である。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例を示す図である。
図において、1の圧縮機の各部と3の連結管は従
来装置と全く同じ構成である。2のコールドフイ
ンガにおいて、14〜25は従来装置と同じであ
るがデイスプレーサ15に取付けられた制御ピス
トン24下方のコールドフインガケース33に調
整ロツド34が設けられている点が従来装置と異
なる。前記調整ロツド34外周には雄ねじ、前記
コールドフインガケース33の前記調整ロツド3
4取り付け部には雌ねじが設けられており、前記
調整ロツド34を回転させることによつてその位
置を任意に上下移動できる構造である。35はO
リングで、冷凍機内部に充てんされた作動ガスが
外部に漏れるのを防いでいる。
上記の様に構成されるこの考案の冷凍機におい
て、冷凍を発生する原理は第2図から第7図に示
した従来装置と全く同様である。ただこの考案の
装置では、デイスプレーサ15が低温シリンダ1
4内を往復運動する際、デイスプレーサ15と一
体を成す制御ピストン24の下端が、調整ロツド
34の上端に衝突をくり返している。前述のよう
に、調整ロツド34はその上下方向の位置を任意
に変えることができるので、この考案の装置では
デイスプレーサ15の往復運動距離を任意設定す
ることが可能である。デイスプレーサ15の往復
運動距離を長くとると、冷凍機の冷凍能力は大と
なり、逆にデイスプレーサ15の往復運動距離を
短かくとると、冷凍能力は小となる。したがつ
て、この考案の冷凍機では、調整ロツド34の位
置を調節することによつて、モータに供給する電
源電圧を変えなくとも、冷凍能力の調整が可能で
ある。
例えば消費電力が最大100W程度の冷凍機を例
にとつて説明すると、出力電圧可変型の電源の重
量はおよそ10Kg以上となるが、出力電圧が固定で
あれば、重量2〜3Kgである。これに対し、容積
調整室35の容積可変範囲は5c.c.もあれば十分で
あるから、調整シリンダ33と調整ピストン34
は小型のものですみ、その重量は1Kgにも満たな
い。すなわち、赤外線検知を目的とした装置全体
の軽量小型化が可能となる。
ところで以上の説明では赤外線検知素子を冷却
するスターリング冷凍機について述べたが、他の
スターリング冷凍機にもこの考案を利用できるこ
とは言うまでもない。
〔考案の効果〕 この考案は以上説明したように、調整ロツドを
設けるという簡単な構造によつて冷凍機の能力調
整を容易にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す図、第2図
から第7図は従来の冷凍機を説明するための図で
ある。 図において、14は低温シリンダ、15はデイ
スプレーサ、34は調整ロツドである。なお、各
図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 細長い円筒状の低温シリンダと、前記低温シリ
    ンダ内部を摺動自在に往復運動するデイスプレー
    サと、前記デイスプレーサが往復運動するとき、
    前記デイスプレーサまたは前記デイスプレーサに
    とりつけられた前記デイスプレーサと一体を成す
    部品と衝突し、かつその衝突位置を任意に変えら
    れるよう移動可能な調整ロツドとを備えたことを
    特徴とする冷凍機。
JP15689386U 1986-10-14 1986-10-14 Expired JPH042375Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15689386U JPH042375Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15689386U JPH042375Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6363663U JPS6363663U (ja) 1988-04-27
JPH042375Y2 true JPH042375Y2 (ja) 1992-01-27

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JP15689386U Expired JPH042375Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

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