JPH04237460A - 茶抽出液の製造法 - Google Patents
茶抽出液の製造法Info
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- JPH04237460A JPH04237460A JP3016965A JP1696591A JPH04237460A JP H04237460 A JPH04237460 A JP H04237460A JP 3016965 A JP3016965 A JP 3016965A JP 1696591 A JP1696591 A JP 1696591A JP H04237460 A JPH04237460 A JP H04237460A
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Landscapes
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- Tea And Coffee (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紅茶、ウ−ロン茶等の
茶葉からマイクロウェ−ブ照射により茶抽出液を製造す
る方法に関する。
茶葉からマイクロウェ−ブ照射により茶抽出液を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、茶抽出液を大規模に製造する方法
としては、例えばウ−ロン茶を例にとると、二重釜に湯
を入れ、所定温度(80℃以上)になった時点で茶葉を
投入し、撹拌しながら抽出し、後ステンレスフィルタ−
で抽出液と茶殻を分離する方法、茶葉を入れたカゴをタ
ンク内の湯に浸漬して抽出する方法、コ−ヒ−抽出器と
同様の抽出器に茶葉を入れ上部より湯を注いで抽出する
方法等が採用されている。小規模に家庭又は飲食店にお
いて茶を抽出する場合には、茶漉又はティ−ポットに入
れた茶葉に熱湯を注いで抽出する方法、熱湯の入った容
器にティ−バッグを入れて揺り動かし抽出する方法が一
般的に行われている。
としては、例えばウ−ロン茶を例にとると、二重釜に湯
を入れ、所定温度(80℃以上)になった時点で茶葉を
投入し、撹拌しながら抽出し、後ステンレスフィルタ−
で抽出液と茶殻を分離する方法、茶葉を入れたカゴをタ
ンク内の湯に浸漬して抽出する方法、コ−ヒ−抽出器と
同様の抽出器に茶葉を入れ上部より湯を注いで抽出する
方法等が採用されている。小規模に家庭又は飲食店にお
いて茶を抽出する場合には、茶漉又はティ−ポットに入
れた茶葉に熱湯を注いで抽出する方法、熱湯の入った容
器にティ−バッグを入れて揺り動かし抽出する方法が一
般的に行われている。
【0003】又、特開平1−148212号公報及び特
開平1−254123号公報には「電子レンジ用の飲料
の抽出方法及び抽出器具」が開示されている。特開平1
−148212号公報の発明は栓蓋を施した容器内の水
を高周波加熱し、加熱水を被抽出物を収容した濾過器内
に導いて抽出をするものであり、特開平1−25412
3号公報の発明はサイホン式抽出器具を電子レンジに入
れ高周波で水を加熱し、該発明でいう上部容器内の被抽
出物を抽出する方法及び装置において、この上部容器内
への高周波の侵入を少なくとも部分的に遮断する(遮断
のために上部容器を高周波反射性の材質とするか、又は
上部容器に高周波反射性を有する覆体を施すか、のいず
れか)ものである。
開平1−254123号公報には「電子レンジ用の飲料
の抽出方法及び抽出器具」が開示されている。特開平1
−148212号公報の発明は栓蓋を施した容器内の水
を高周波加熱し、加熱水を被抽出物を収容した濾過器内
に導いて抽出をするものであり、特開平1−25412
3号公報の発明はサイホン式抽出器具を電子レンジに入
れ高周波で水を加熱し、該発明でいう上部容器内の被抽
出物を抽出する方法及び装置において、この上部容器内
への高周波の侵入を少なくとも部分的に遮断する(遮断
のために上部容器を高周波反射性の材質とするか、又は
上部容器に高周波反射性を有する覆体を施すか、のいず
れか)ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】茶の抽出液は色、味、
香が生命であるが、大規模抽出にあっては品質の良い抽
出液を更に効率良く製造することが待望され、家庭又は
飲食店において茶を抽出する場合においても更に簡便確
実に色、味、香の良い茶を得るための抽出方法が望まれ
ている。尚、特開平1−148212号公報の発明及び
特開平1−254123号公報の発明は主としてコ−ヒ
−の抽出を目的としているが、特開平1−148212
号公報の発明では加熱水を得るための容器と被抽出物を
収容した濾過器とを電子レンジに入れるという煩雑さが
あり、又特開平1−254123号公報の発明は上部容
器内での突沸現象を防ぐために、又は水温の上昇程度や
抽出の終点を把握するために、上部容器を高周波反射性
の材質としたり、又は上部容器に高周波反射性を有する
覆体を施す必要があって、使用する器具が特殊である上
に全体の取扱いも煩雑である。
香が生命であるが、大規模抽出にあっては品質の良い抽
出液を更に効率良く製造することが待望され、家庭又は
飲食店において茶を抽出する場合においても更に簡便確
実に色、味、香の良い茶を得るための抽出方法が望まれ
ている。尚、特開平1−148212号公報の発明及び
特開平1−254123号公報の発明は主としてコ−ヒ
−の抽出を目的としているが、特開平1−148212
号公報の発明では加熱水を得るための容器と被抽出物を
収容した濾過器とを電子レンジに入れるという煩雑さが
あり、又特開平1−254123号公報の発明は上部容
器内での突沸現象を防ぐために、又は水温の上昇程度や
抽出の終点を把握するために、上部容器を高周波反射性
の材質としたり、又は上部容器に高周波反射性を有する
覆体を施す必要があって、使用する器具が特殊である上
に全体の取扱いも煩雑である。
【0005】本発明は、上述の従来技術に鑑み、従来の
抽出方法よりも経済的に、容易に、鮮やかな色、豊かな
味、芳醇な香の茶抽出液を製造する方法を提供すること
を課題とする。
抽出方法よりも経済的に、容易に、鮮やかな色、豊かな
味、芳醇な香の茶抽出液を製造する方法を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題に
関して鋭意検討し、マイクロウェ−ブ照射による抽出を
試みたところ、茶葉又は茶葉を収納した透水性袋を水面
に浮上させず、即ち茶葉又は茶葉を収納した透水性袋が
水中に浸漬した状態、でマイクロウェ−ブを照射するこ
とによって色の鮮やかな、香、味の良い茶抽出液が極め
て容易に得られることを発見し、本発明を完成した。
関して鋭意検討し、マイクロウェ−ブ照射による抽出を
試みたところ、茶葉又は茶葉を収納した透水性袋を水面
に浮上させず、即ち茶葉又は茶葉を収納した透水性袋が
水中に浸漬した状態、でマイクロウェ−ブを照射するこ
とによって色の鮮やかな、香、味の良い茶抽出液が極め
て容易に得られることを発見し、本発明を完成した。
【0007】前記の課題を解決するための第1の発明は
、茶葉から茶抽出液を製造する方法において、所定量の
水を入れた容器に所定量の茶葉を収納した透水性袋を入
れ、該袋を水中に浸漬し、マイクロウェ−ブを照射する
ことを特徴とする茶抽出液の製造法である。
、茶葉から茶抽出液を製造する方法において、所定量の
水を入れた容器に所定量の茶葉を収納した透水性袋を入
れ、該袋を水中に浸漬し、マイクロウェ−ブを照射する
ことを特徴とする茶抽出液の製造法である。
【0008】前記の課題を解決するための第2の発明は
、茶葉から茶抽出液を製造する方法において、所定量の
水を入れた容器に所定量の茶葉を入れ、該茶葉を水中に
浸漬し、マイクロウェ−ブを照射することを特徴とする
茶抽出液の製造法である。
、茶葉から茶抽出液を製造する方法において、所定量の
水を入れた容器に所定量の茶葉を入れ、該茶葉を水中に
浸漬し、マイクロウェ−ブを照射することを特徴とする
茶抽出液の製造法である。
【0009】茶葉を透水性の袋に収納して水中に入れマ
イクロウェ−ブを照射した場合、又は茶葉と水を混合し
マイクロウェ−ブを照射した場合、茶葉を収納した袋又
は茶葉は水面に浮上してしまう。その結果、マイクロウ
ェ−ブを照射中に茶の芳香が空気中に逸散して抽出液の
香は不満足なものとなる。これに反し、茶葉又は茶葉を
収納した透水性の袋が水中に浸漬している状態でマイク
ロウェ−ブを照射すると、鮮やかな色、芳醇な香、豊か
な味を有する茶抽出液が得られることが判明した。この
ように本発明の方法においては、茶葉又は茶葉を収納し
た透水性の袋が水中に浸漬していること、及びマイクロ
ウェ−ブを照射すること、が必須である。 本発明に
おいて使用する茶葉は、紅茶、ウ−ロン茶等であって、
これらの茶葉は通常の方法、条件で製造された市販品を
使用し得る。一般に紅茶のティ−バッグを製造する場合
、抽出を早めるためにある程度粉にした、いわゆるC.
T.C.を用いることがあるが、本発明によるときは抽
出効率が極めて良いので品質の良い全葉をティ−バッグ
に使用することが可能であり、その結果品質の良い抽出
液を得ることができる。
イクロウェ−ブを照射した場合、又は茶葉と水を混合し
マイクロウェ−ブを照射した場合、茶葉を収納した袋又
は茶葉は水面に浮上してしまう。その結果、マイクロウ
ェ−ブを照射中に茶の芳香が空気中に逸散して抽出液の
香は不満足なものとなる。これに反し、茶葉又は茶葉を
収納した透水性の袋が水中に浸漬している状態でマイク
ロウェ−ブを照射すると、鮮やかな色、芳醇な香、豊か
な味を有する茶抽出液が得られることが判明した。この
ように本発明の方法においては、茶葉又は茶葉を収納し
た透水性の袋が水中に浸漬していること、及びマイクロ
ウェ−ブを照射すること、が必須である。 本発明に
おいて使用する茶葉は、紅茶、ウ−ロン茶等であって、
これらの茶葉は通常の方法、条件で製造された市販品を
使用し得る。一般に紅茶のティ−バッグを製造する場合
、抽出を早めるためにある程度粉にした、いわゆるC.
T.C.を用いることがあるが、本発明によるときは抽
出効率が極めて良いので品質の良い全葉をティ−バッグ
に使用することが可能であり、その結果品質の良い抽出
液を得ることができる。
【0010】茶葉を透水性の袋に収納する場合透水性の
袋の材質としては、和紙、ナイロンシ−ト、又は透水性
を有するポリプロピレン、ポリエチレンのシ−トが使用
される。このうち和紙は透水性は良いが独特のにおいが
あるので嫌われることがある。一方和紙又はナイロンシ
−トに比べ透水性において劣るポリプロピレンのシ−ト
又はポリエチレンのシ−トがしばしば使用されるが、こ
れらのシ−トの袋に茶葉を収納したティ−バッグは湯の
中で上下に揺り動かした程度では抽出が遅いので、マイ
クロウェ−ブ照射が有効である。又これら透水性のある
ポリプロピレン又はポリエチレンのシ−トは金属製ホチ
キスを使用せずともヒ−トシ−ルが可能であるのでマイ
クロウェ−ブ照射に有利である。これらポリプロピレン
又はポリエチレンのシ−トはその秤量(成型時の材料の
秤量)が10グラム/m2 以下、特に5〜8 グラム
/m2 のものが適している。
袋の材質としては、和紙、ナイロンシ−ト、又は透水性
を有するポリプロピレン、ポリエチレンのシ−トが使用
される。このうち和紙は透水性は良いが独特のにおいが
あるので嫌われることがある。一方和紙又はナイロンシ
−トに比べ透水性において劣るポリプロピレンのシ−ト
又はポリエチレンのシ−トがしばしば使用されるが、こ
れらのシ−トの袋に茶葉を収納したティ−バッグは湯の
中で上下に揺り動かした程度では抽出が遅いので、マイ
クロウェ−ブ照射が有効である。又これら透水性のある
ポリプロピレン又はポリエチレンのシ−トは金属製ホチ
キスを使用せずともヒ−トシ−ルが可能であるのでマイ
クロウェ−ブ照射に有利である。これらポリプロピレン
又はポリエチレンのシ−トはその秤量(成型時の材料の
秤量)が10グラム/m2 以下、特に5〜8 グラム
/m2 のものが適している。
【0011】一般に透水性の袋に充填する茶葉の量は2
.0 乃至2.5グラム程度であるが、本発明において
は茶葉の色、香、味の成分が迅速確実に抽出液に捕捉さ
れるため、上記の量よりも若干少ない量で十分である。 茶葉を透水性の袋に充填せずに直接湯で抽出する場合に
も同様の傾向が認められる。
.0 乃至2.5グラム程度であるが、本発明において
は茶葉の色、香、味の成分が迅速確実に抽出液に捕捉さ
れるため、上記の量よりも若干少ない量で十分である。 茶葉を透水性の袋に充填せずに直接湯で抽出する場合に
も同様の傾向が認められる。
【0012】マイクロウェ−ブの照射時間は、茶葉を浸
漬した水が沸騰点に達してから約30秒程度が適当であ
る。マイクロウェ−ブ線源の出力は抽出規模により選択
されるが、茶葉を小型の透水性の袋に収納したものを湯
のみ茶碗を使用して抽出する場合は一般家庭で使用され
る電子レンジで十分である。
漬した水が沸騰点に達してから約30秒程度が適当であ
る。マイクロウェ−ブ線源の出力は抽出規模により選択
されるが、茶葉を小型の透水性の袋に収納したものを湯
のみ茶碗を使用して抽出する場合は一般家庭で使用され
る電子レンジで十分である。
【0013】茶葉又は茶葉を収納した袋を水中に浸漬す
るには、茶葉の場合には茶葉が水面上に浮上できないよ
うに、水面下でかつ水面近くに透水性の膜又は網を設け
ることで、又、茶葉を小型の透水性の袋に収納した場合
には該袋に錘を封入したり又は該袋をクリップを用いて
水面下容器底部付近に位置させる等で目的を達すること
ができる。このように本発明によるときは、前記特開平
1−254123号公報及び特開平1−254123号
公報の発明におけるような特殊な器具を使用する必要が
なく、極めて簡単に鮮やかな色、芳醇な香、豊かな味の
茶抽出液を得ることができる。
るには、茶葉の場合には茶葉が水面上に浮上できないよ
うに、水面下でかつ水面近くに透水性の膜又は網を設け
ることで、又、茶葉を小型の透水性の袋に収納した場合
には該袋に錘を封入したり又は該袋をクリップを用いて
水面下容器底部付近に位置させる等で目的を達すること
ができる。このように本発明によるときは、前記特開平
1−254123号公報及び特開平1−254123号
公報の発明におけるような特殊な器具を使用する必要が
なく、極めて簡単に鮮やかな色、芳醇な香、豊かな味の
茶抽出液を得ることができる。
【0014】次に試験例を示して本発明を詳述する。
試験例1(官能検査による比較試験)
1) 試料の調製 (1) 本発明試料:実施例1により得られた紅茶抽出
液。 表1でAと表示。 (2) 対照試料 :R字型クリップを使用しなかっ
た以外は実施例1と同様にマイクロウェ−ブ照射を行っ
て(この場合マイクロウェ−ブ照射中、小袋は殆ど全体
が水面上に浮上した状態となった)得られた抽出液。表
1でBと表示。 2) 検査方法 (1) 総合評価(色、香、味の好み)色、香、味の比
較(官能検査)を60名のパネラ−で、シェッフェの一
対比較法(日科技連官能検査委員会編、「官能検査ハン
ドブック」、第 356〜366 ページ、日科技連発
行、1976年)により行った。尚、パネラ−の半数に
は本発明試料を先に、又他の半数には対照試料を先に、
口に含むよう指示して、試飲の順序による誤差を相殺し
た。 (2) 項目別評価 色、香、味の比較(官能検査)を60名のパネラ−に、
表2に示した各評価項目毎3段階で評価させ、1点から
3点を与えてパネラ−60名の評価点平均点を得た。
1) 試料の調製 (1) 本発明試料:実施例1により得られた紅茶抽出
液。 表1でAと表示。 (2) 対照試料 :R字型クリップを使用しなかっ
た以外は実施例1と同様にマイクロウェ−ブ照射を行っ
て(この場合マイクロウェ−ブ照射中、小袋は殆ど全体
が水面上に浮上した状態となった)得られた抽出液。表
1でBと表示。 2) 検査方法 (1) 総合評価(色、香、味の好み)色、香、味の比
較(官能検査)を60名のパネラ−で、シェッフェの一
対比較法(日科技連官能検査委員会編、「官能検査ハン
ドブック」、第 356〜366 ページ、日科技連発
行、1976年)により行った。尚、パネラ−の半数に
は本発明試料を先に、又他の半数には対照試料を先に、
口に含むよう指示して、試飲の順序による誤差を相殺し
た。 (2) 項目別評価 色、香、味の比較(官能検査)を60名のパネラ−に、
表2に示した各評価項目毎3段階で評価させ、1点から
3点を与えてパネラ−60名の評価点平均点を得た。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
3) 結果の考察
総合評価及び項目別評価点平均点の結果を、それぞれ表
1及び表3に示した。表1に示した総合評価の結果から
は、本発明試料が対照試料に比較して危険率5%で有意
に好まれることが、表3に示した項目別評価の結果から
は、本発明方法によるときは紅茶本来の色、香、味を損
なうことなく、抽出液が得られることが、それぞれ判明
した。 試験例2(ガスクロマトグラフィ−による分析)
1) 試料の調製 試験例1と同一の試料を分析に用いた。ただし両試料と
も抽出後直ちにドライアイスで5℃〜0℃に急速に冷却
した。
2) 試験方法 ガスクロマトグラフィ−による分析の条件は、次のとお
りである。ガスクロマトグラフ:HEWLETT PA
CKARD 社製、 5890A パ−ジ、トラップ
インジェクタ−(注):クロマトパック社製デ−タプロ
セッサ−:島津製作所社製、C−R4A カラム:ジ−
エルサイエンス社製、FFAP Bonded 内
径0.25mm×長さ50 m吸着物質の膜厚 0.
15μmカラム温度:試料注入後 3分間 40 ℃に
保持、後 5℃/分で210 ℃まで昇温。 試料注入温度:230 ℃ 検出器温度:230 ℃ キャリアガス:ヘリウムガス 0.7 Kg/m2
キャリアガス流量:0.8 ml/分 検出器:FID (注)内径0.53mmのシリカキャピラリ−チュ−ブ
使用。 試料中の水分を冷却凝縮除去し、香気成分を濃縮する。 得られたガスクロマトグラムのリナロ−ルより前のピ−
ク面積を合計し、香気成分の量を比較した。
1及び表3に示した。表1に示した総合評価の結果から
は、本発明試料が対照試料に比較して危険率5%で有意
に好まれることが、表3に示した項目別評価の結果から
は、本発明方法によるときは紅茶本来の色、香、味を損
なうことなく、抽出液が得られることが、それぞれ判明
した。 試験例2(ガスクロマトグラフィ−による分析)
1) 試料の調製 試験例1と同一の試料を分析に用いた。ただし両試料と
も抽出後直ちにドライアイスで5℃〜0℃に急速に冷却
した。
2) 試験方法 ガスクロマトグラフィ−による分析の条件は、次のとお
りである。ガスクロマトグラフ:HEWLETT PA
CKARD 社製、 5890A パ−ジ、トラップ
インジェクタ−(注):クロマトパック社製デ−タプロ
セッサ−:島津製作所社製、C−R4A カラム:ジ−
エルサイエンス社製、FFAP Bonded 内
径0.25mm×長さ50 m吸着物質の膜厚 0.
15μmカラム温度:試料注入後 3分間 40 ℃に
保持、後 5℃/分で210 ℃まで昇温。 試料注入温度:230 ℃ 検出器温度:230 ℃ キャリアガス:ヘリウムガス 0.7 Kg/m2
キャリアガス流量:0.8 ml/分 検出器:FID (注)内径0.53mmのシリカキャピラリ−チュ−ブ
使用。 試料中の水分を冷却凝縮除去し、香気成分を濃縮する。 得られたガスクロマトグラムのリナロ−ルより前のピ−
ク面積を合計し、香気成分の量を比較した。
【0018】3) 試験結果
本発明試料及び対照試料の合計のピ−ク面積は、それぞ
れ101517、及び65990 μVであり、本発明
試料の合計面積100 に対して対照試料のそれは65
であった。この結果から、本発明試料の香気成分は抽出
液中に確実に保持されることが確認された。
れ101517、及び65990 μVであり、本発明
試料の合計面積100 に対して対照試料のそれは65
であった。この結果から、本発明試料の香気成分は抽出
液中に確実に保持されることが確認された。
【0019】次に実施例を示して本発明を更に詳述する
が、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない
。
が、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない
。
【0020】
【実施例】実施例1
紅茶の葉(ブロ−クン・オレンジ・ペコ、リプトン社製
)2gを、シ−トの秤量が5g/m2 のポリプロピレ
ン製で透水性を有する材質の小袋に入れてヒ−トシ−ル
し、25℃の水140ml を入れたカップに浸漬し、
小袋の水面上への浮上を防止するため、R字型クリップ
で小袋をカップの底におさえつけた。上記のカップを出
力600 ワットの家庭用電子レンジ(NE−M620
、松下電気工業社製)で2分間マイクロウェ−ブ照射
を行った(後半30秒間沸騰)後、小袋を引上げ、5秒
間液を自然滴下させた。得られた紅茶抽出液は色が良く
、香りが芳醇で、風味も良好であった。実施例2 ウ−ロン茶(鉄観音、中国産)2gを、(シ−トの秤量
が5g/m2の)ナイロン製で透水性を有する材質の小
袋に入れてヒ−トシ−ルし、25℃の水140ml を
入れたカップに浸漬し、小袋の水面上への浮上を防止す
るため、R字型クリップで小袋をカップの底におさえつ
けた。上記のカップを出力600 ワットの家庭用電子
レンジ(NE−M620 、松下電気工業社製)で2分
間マイクロウェ−ブ照射を行った(後半30秒間沸騰)
後、小袋を引上げ、5秒間液を自然滴下させた。得られ
たウ−ロン茶抽出液は色が良く、風味も良好であった。
)2gを、シ−トの秤量が5g/m2 のポリプロピレ
ン製で透水性を有する材質の小袋に入れてヒ−トシ−ル
し、25℃の水140ml を入れたカップに浸漬し、
小袋の水面上への浮上を防止するため、R字型クリップ
で小袋をカップの底におさえつけた。上記のカップを出
力600 ワットの家庭用電子レンジ(NE−M620
、松下電気工業社製)で2分間マイクロウェ−ブ照射
を行った(後半30秒間沸騰)後、小袋を引上げ、5秒
間液を自然滴下させた。得られた紅茶抽出液は色が良く
、香りが芳醇で、風味も良好であった。実施例2 ウ−ロン茶(鉄観音、中国産)2gを、(シ−トの秤量
が5g/m2の)ナイロン製で透水性を有する材質の小
袋に入れてヒ−トシ−ルし、25℃の水140ml を
入れたカップに浸漬し、小袋の水面上への浮上を防止す
るため、R字型クリップで小袋をカップの底におさえつ
けた。上記のカップを出力600 ワットの家庭用電子
レンジ(NE−M620 、松下電気工業社製)で2分
間マイクロウェ−ブ照射を行った(後半30秒間沸騰)
後、小袋を引上げ、5秒間液を自然滴下させた。得られ
たウ−ロン茶抽出液は色が良く、風味も良好であった。
【0021】
【発明の効果】本発明は鮮やかな色、豊かな味、芳醇な
香の茶抽出液を経済的に、かつ容易に得ることができる
という効果を奏する。
香の茶抽出液を経済的に、かつ容易に得ることができる
という効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 茶葉から茶抽出液を製造する方法にお
いて、所定量の水を入れた容器に所定量の茶葉を収納し
た透水性袋を入れ、該袋を水中に浸漬し、マイクロウェ
−ブを照射することを特徴とする茶抽出液の製造法。 - 【請求項2】 茶葉から茶抽出液を製造する方法にお
いて、所定量の水を入れた容器に所定量の茶葉を入れ、
該茶葉を水中に浸漬し、マイクロウェ−ブを照射するこ
とを特徴とする茶抽出液の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3016965A JPH04237460A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 茶抽出液の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3016965A JPH04237460A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 茶抽出液の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04237460A true JPH04237460A (ja) | 1992-08-25 |
Family
ID=11930814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3016965A Pending JPH04237460A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 茶抽出液の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04237460A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1107075C (zh) * | 2000-07-07 | 2003-04-30 | 刘征涛 | 微波提取茶叶中多糖和多酚类物质的方法 |
JP2007222159A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-09-06 | Frontier Engineering Co Ltd | 抽出装置および抽出方法 |
GB2579572A (en) * | 2017-12-01 | 2020-07-01 | Teknolerge Ltd | Method and apparatus for the enhancement of the aqueous extraction of plant material |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP3016965A patent/JPH04237460A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1107075C (zh) * | 2000-07-07 | 2003-04-30 | 刘征涛 | 微波提取茶叶中多糖和多酚类物质的方法 |
JP2007222159A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-09-06 | Frontier Engineering Co Ltd | 抽出装置および抽出方法 |
GB2579572A (en) * | 2017-12-01 | 2020-07-01 | Teknolerge Ltd | Method and apparatus for the enhancement of the aqueous extraction of plant material |
GB2579572B (en) * | 2017-12-01 | 2023-12-06 | St Andrews Pharmaceutical Tech Ltd | Method and apparatus for the Enhancement of the Aqueous Extraction of Plant Material. |
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