JPH04231606A - ガスタービンエンジンのステータ - Google Patents

ガスタービンエンジンのステータ

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JPH04231606A
JPH04231606A JP3152258A JP15225891A JPH04231606A JP H04231606 A JPH04231606 A JP H04231606A JP 3152258 A JP3152258 A JP 3152258A JP 15225891 A JP15225891 A JP 15225891A JP H04231606 A JPH04231606 A JP H04231606A
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JP
Japan
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stator
casing
coating
flange
thermal conductivity
Prior art date
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Pending
Application number
JP3152258A
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English (en)
Inventor
Larry W Plemmons
ラリー・ウェイン・プレモンズ
William C Oakes
ウィリアム・チャールズ・オークス
Ralph A Kirkpatrick
ラルフ・アドリアン・カークパトリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH04231606A publication Critical patent/JPH04231606A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • F01D11/08Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages for sealing space between rotor blade tips and stator
    • F01D11/14Adjusting or regulating tip-clearance, i.e. distance between rotor-blade tips and stator casing
    • F01D11/16Adjusting or regulating tip-clearance, i.e. distance between rotor-blade tips and stator casing by self-adjusting means
    • F01D11/18Adjusting or regulating tip-clearance, i.e. distance between rotor-blade tips and stator casing by self-adjusting means using stator or rotor components with predetermined thermal response, e.g. selective insulation, thermal inertia, differential expansion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/60Efficient propulsion technologies, e.g. for aircraft

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービンエンジンの
ロータとステータの組立体に関し、特に、円周ひずみに
よるステータとロータとの間の半径方向間隙を減らす装
置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスタービンエンジンは、ロータ
ディスクから突出した複数の周方向に相隔たる動翼を有
するロータと、動翼の先端に近接する流路表面を有する
ステータ組立体を含み、流路表面と動翼との間に半径方
向の運転間隔(running clearance 
)が画成される。流体流をすべて動翼列の周囲ではなく
動翼間に通して流体と動翼との間のエネルギー伝達を最
大にするには、運転間隔を最小に保つ必要がある。
【0003】ガスタービンエンジン内の運転間隔は、エ
ンジンの過渡的な運転中と、エンジンの様々な定常運転
時に変化する。これは主として、エンジン出力を増減す
る際のエンジン内の諸構造体の熱膨縮を含む熱差動によ
る。ガスタービンエンジンには多数の構造体があり、そ
して様々な温度の空気流と燃焼ガスが通る。構造体の温
度が変わるとエンジンの過渡運転および(または)定常
運転中に熱差動が生じる。また、機械加工等による構造
的偏差を有する概して対称的な構造体は、その温度を一
定にしても、熱差動を起こし得る。
【0004】ガスタービンエンジン構造体の熱差動を許
容しないと、熱ひずみと熱応力が発生する。例えば、ガ
スタービンエンジンの出力増加時には、動翼は通例、そ
れらを囲むステータより早く加熱されて膨張する。その
結果、動翼先端がステータを摩擦するおそれがある。た
だし、運転間隔を最初に比較的大きく設定すればこのよ
うな摩擦を防ぎ得る。このような大きな運転間隔はエン
ジンの効率を下げるので望ましくない。
【0005】ステータとロータは、定常熱流状態が実現
するまで昇温と膨張を続ける。ステータは通例、熱質量
がロータより少ないので、ロータより早く定常状態に達
する。従って、運転間隔は過渡運転中かなり変わり得る
【0006】代替的に、研摩性先端をもつ動翼を用い、
ステータと動翼との最大重ね合わせ状態の時にステータ
表面を丸く切削することにより、意図的に動翼にステー
タを摩擦させてもよい。しかし、その場合、最大重ね合
わせ発生状態以外の全てのエンジン運転状態において比
較的大きな運転間隔が発生することになる。
【0007】ステータと動翼との間の運転間隔を最小に
するために冷却流体をステータに予め定めたように導く
ための従来の能動的な間隙制御構造体が知られている。 しかし、このような機構は比較的複雑であり、また変化
する運転間隔の原因を修正するものではない。
【0008】さらに、運転間隔は非軸対称になることが
あり、このような非軸対称の運転間隔に対処するには軸
対称の運転間隔の場合より複雑な手段が必要である。非
軸対称運転間隔を予め定め得る場合でも、このような非
軸対称間隙に対処する手段、例えば、能動的間隙制御を
用いるものは比較的複雑で、必ずしもこのような非軸対
称間隙に有効に対処せず、またその原因を修正しようと
するものでもない。
【0009】さらに、ある非軸対称運転間隔は、冷却流
体また高温燃焼ガスの隣接構造体への漏れのような偶発
事によるものであり、このような漏れは円周ひずみと非
軸対称運転間隔を引起こす。このような偶発事に対処す
る従来の対策は、予想される最悪な事態に対して設計を
行いそして望ましくない比較的大きな運転間隔を設ける
ことであった。
【0010】
【発明の目的】従って、本発明の目的は新規改良型ガス
タービンエンジンステータを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、非軸対称の運転間隔
に有効に対処するステータを提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、偶発要因による非軸
対称運転間隔に有効に対処するステータを提供すること
である。
【0013】本発明の他の目的は、ステータの円周熱ひ
ずみを制御することにより非軸対称の半径方向運転間隔
を制御するように作用するステータを提供することであ
る。
【0014】本発明の他の目的は、非軸対称運転間隔を
減らすのに有効なステータを提供することである。本発
明の他の目的は、非軸対称運転間隔の原因を減らすのに
有効なステータを提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、非軸対称運転間隔を
制御する比較的簡単な手段を有するステータを提供する
ことである。
【0016】
【発明の概要】複数の周方向に相隔たる動翼を有するロ
ータを囲んでステータと動翼先端との間に半径方向間隙
を画成するのに効果的なガスタービンエンジンステータ
を開示する。ステータと動翼先端との間の非軸対称半径
方向運転間隔を制御する方法と手段が、ステータの周囲
に沿って予め定めたように配置した予め選定した熱伝導
率の被覆を包含する。本発明の実施例における被覆は、
ステータの熱による円周ひずみを減らすために高低いず
れかの熱伝導率を有する。
【0017】本発明は、他の目的と利点とともに、添付
図面と関連する以下の詳述からさらに明らかとなろう。
【0018】
【実施例の記載】図1は高バイパスターボファンガスタ
ービンエンジンの一例10の概略図である。エンジン1
0には、縦中心線12を中心として直流連通状態にある
ファン14と低圧圧縮機(LPC)またはブースタ圧縮
機16と高圧圧縮機(HPC)18と燃焼器20と高圧
ノズル22と高圧タービン(HPT)24と低圧タービ
ン(LPT)26とを含む従来の諸構造体が含まれてい
る。低圧タービン26は従来の第1ロータ軸27により
ファン14とLPC16とに連結され、そしてHPT2
4は、第1ロータ軸とは無関係の回転をなす従来の第2
ロータ軸28によりHPC18に連結されている。
【0019】運転中、周囲空気29がエンジン10のフ
ァン14内に導かれ、その第1部分30はLPC16に
導入されて圧縮され、第2部分32はLPC16をバイ
パスしてエンジン10による推力を発生する。空気の第
1部分30はLPC16内で圧縮された後さらにHPC
18内で圧縮され、燃焼器20に導かれ燃料との混合に
より燃焼を起こして比較的高温の燃焼排気34を発生し
、この排気は高圧ノズル22を経てHPT24とLPT
26を駆動する。
【0020】エンジン10は、アイドリングと離陸と巡
航と降下を含む様々な運用態様中の航空機を推進するた
めに低出力から高出力に及ぶ設定出力で作動する。それ
ゆえ、エンジン10は、その運転中の出力増加または出
力減少に応じた第1および第2ロータ軸27、28の加
速または減速時に過渡状態で作動する。エンジン10は
また定常状態、例えば航空機巡航時の状態で作動し、そ
の場合、エンジン10の出力は一定中間値にとどまりそ
して第1および第2ロータ軸27、28の回転速度はほ
ぼ一定である。
【0021】HPC18は周囲空気29を圧縮して圧縮
空気30を発生するので、空気30は加熱され、通例約
1100゜ F に達し得る。燃焼排気34の温度は約
2000゜ F に達する。圧縮空気30と燃焼ガス3
4はそれぞれHPC18とHPT24における隣接構造
体を加熱するので、構造体に温度勾配が生じ、これに対
処しなければ、熱により生じる応力とひずみを減らすこ
とができない。
【0022】さらに詳述すると、例えば、HPC18に
は図1と図2に示すように環状ケーシング36の形態を
なすステータが含まれ、動翼列を囲んでおり、各動翼列
は、ロータ28から半径方向外向きに延在する複数の周
方向に相隔たる動翼38からなる。また図3を参照する
に、この図は見やすいように単一の動翼38を示すHP
C18の断面図であり、各動翼38はその半径方向外端
に動翼先端42を有し、この翼端は環状のステータ流路
表面44から離間してそれと向かい合っている。流路表
面44はHPCケーシング36の半径方向内側表面であ
り、動翼先端42の周りに配置されて半径方向運転間隔
Crを画成する。
【0023】従って、空気30はHPC18内で圧縮さ
れるにつれて加熱されるので動翼38を加熱する。動翼
38は加熱により膨張し、そして運転間隔Crはその影
響を受ける。通例、ケーシング36は動翼38ほど早く
加熱されず、従って、動翼38ほど早く膨張しない。そ
れゆえ、運転間隔Crを十分大きくしないと動翼先端4
2が流路表面44を摩擦してしまう。これは従来周知の
ことである。
【0024】また、従来周知の同様な運転間隔CrがH
PT24にも生じる。さらに詳述すると、図1と図4に
示すように、HPT24は、従来のようにHPT環状ケ
ーシング48の形態をなすステータを含む。ケーシング
48には、軸方向に相隔たる第1環状フランジ50と第
2環状フランジ52が一体に形成されている。各フラン
ジ50、52は、ケーシング48の半径方向外側表面5
4から半径方向外向きに延在する半径方向外側部分50
a、52aを有する。フランジ50、52はまたそれぞ
れ半径方向内側部分50b、52bを有し、両部分はケ
ーシング48の半径方向内側表面56から半径方向内向
きに延在する。従来の中間タービンノズル58がケーシ
ング48の半径方向内側に隔設され、複数の周方向に相
隔たる中空ノズル羽根60を有する。これらの羽根は半
径方向外側ノズルケーシング62に適切に接合されてい
る。ノズルケーシング62には、軸方向に相隔たる第1
環状フランジ64と第2環状フランジ66が一体に形成
されており、それぞれケーシング48の第1および第2
フランジ50、52に従来のように接合されている。
【0025】HPT24は、本実施例では、第1ロータ
段68と第2ロータ段70を含み、両段には第2ロータ
軸28が連結され、HPT24からHPC18に動力を
伝える。第1段68には複数の周方向に相隔たる動翼7
2が含まれ、HPTノズル22と中間ノズル58との間
に配置されている。各動翼72は動翼先端74を有し、
この翼端は従来のシュラウド76から離間しそれと向か
い合っている。さらに詳述すると、シュラウド76は内
側流路表面78を有し、この表面は動翼先端74の周り
に配置されて半径方向運転間隔Crを画成する。シュラ
ウド76は下流端80と上流端82を有し、下流端80
は第1フランジ50の内側部分50bに従来のように固
定されてそれに支持され、また上流端82はケーシング
48に従来のように固定されてそれに支持されている。
【0026】HPT運転間隔Crも、運転中動翼72と
シュラウド76との間の熱差動をHPC運転間隔Crに
ついて前述したと同様に許容しなければならない。燃焼
ガス34は比較的高温であり動翼72を加熱するので、
それらを膨張させる。ケーシング48とシュラウド76
は動翼72より低温であるから、それほど早く膨張しな
い。
【0027】さらに、HPC18とHPT24それぞれ
の運転間隔Crはエンジン縦中心線12に対して軸対称
であるばかりでなく非軸対称にもなり得るもので、かな
り複雑な対策が必要である。非軸対称の半径方向運転間
隔Crの変化を引起こす重要な因子は流路構造体の円周
熱ひずみである。このひずみは少なくとも2種のものを
包含する。
【0028】第1種の熱ひずみについては図4と図5を
参照されたい。図5はHPT第1フランジ50の一部を
詳細に例示し、その公称半径rと、ケーシング外側表面
54の上方に突出した第1フランジ外側部分50aの厚
さtとを示す。フランジ50はシュラウド76を部分的
に支持するので、その熱ひずみはシュラウド76の半径
方向位置に影響を与え、従って、HPT運転間隔Crの
大きさに影響する。製造公差により、厚さtと半径rは
フランジ50の周囲に沿って変化し得る。このような変
化は、フランジ50の周囲に沿う熱質量の変化を引起こ
す偶発変化である。その結果、フランジ50に過渡状態
と定常状態で周方向温度勾配が生じ、ケーシング48を
真円形から変形させ、従って非軸対称運転間隔Crが生
じ得る。これは偶発事象であるから予知できないもので
、対処が困難である。
【0029】第2種のひずみは予知できるもので、エン
ジンの縦中心線12に対する個別の周方向位置に存在す
る設計上の諸特徴によるものである。これらの位置は構
造体の他部と熱応答特性が異なる箇所である。その一例
は圧縮機ケーシングに共通の水平分割線フランジである
【0030】さらに詳述すると、図2と図3において、
HPCケーシング36は180 度にわたって延在する
弧状上部36aと、180 度にわたって延在する弧状
下部36bとを有する。同一面に沿って水平に延在する
1対の第1および第2フランジ84、86が、ケーシン
グ上下両部36a、36bを合体させるために、ボルト
のような従来手段により両部36a、36bのおのおの
と一体に接合されている。フランジ84、86の追加熱
質量によりケーシング36の熱応答が熱的に遅れるので
、過渡運転と定常運転中ケーシング36に熱ひずみが生
じる。
【0031】熱応答特性が異なる個別設計特徴の他の一
例は、2次空気流の供給用としてケーシングに周囲に設
けた複数の局所的な空気口を包含する。さらに詳述する
と、図1と図4において、HPT24はさらに、HPT
ケーシング48と連通するように接続された複数の周方
向に相隔たる空気導入管88を有する。管88は従来の
ように抽出空気管90と連通するように接続され、抽気
管90はHPCケーシング36に接合されて圧縮空気3
0の一部を抽出する。図4と図6に示すように、タービ
ンノズル58はさらに、ノズルケーシング62に設けた
複数の周方向に相隔たる導入孔92を有する。HPTケ
ーシング48はノズルケーシング62から離間してプレ
ナム94を画成し、このプレナムに圧縮空気30が導入
管88から導入され、さらに中空ノズル羽根60に入り
、従来知られているようにそれらを冷却する。
【0032】エンジン10の運転中、圧縮空気30は導
入管88を経てプレナム94に導入され、ケーシング4
8に温度勾配を発生する。この温度勾配により、過渡運
転と定常運転中、ケーシング48に円周ひずみが発生す
る。ケーシング48は第1フランジ50を介してシュラ
ウド下流端80でシュラウド76を支持するので、HP
T運転間隔Crに影響を与える。
【0033】上記各種の非軸対称運転間隔変化は図7と
図8と図9の概略図を参照すればさらに良く理解される
。さらに詳述すると、図7は図4と図5に示したフラン
ジ50のようなフランジの公称すなわち平均半径方向位
置94の概略図である。公称位置94は定常状態かまた
は特定過渡状態におけるものとみなしてよい。図7の頂
部に熱遅れまたは熱ひずみ96を示す。これは、例えば
、比較的大きな厚さtまたは比較的大きな半径rをもつ
フランジ50の局所部分を表す。比較的大きな厚さtま
たは半径rは熱質量を増大させるので、フランジ50の
加熱時の熱応答が減少する。その結果、フランジ50の
このような部分は円周ひずみを起こし、このひずみは、
本例の場合、フランジ50の隣接部分より少ない相対膨
張による半径方向の局所ひずみである。図7に示した円
周ひずみ96はまた、例えば、比較的低温の空気流がフ
ランジ50へ漏れた場合にも生じ得る。
【0034】図4はケーシング48を囲む従来の間隙制
御マニホルド98を示す。このマニホルドには、図1に
示すように、HPC18からの圧縮機排出空気100が
従来の流体導管102を通って流入する。万一空気10
0の一部分がマニホルド98の一点から漏れてフランジ
50に達すれば、図7に示したような円周ひずみが発生
するおそれがある。
【0035】図8はHPCケーシング36と水平フラン
ジ84、86の概略を示す。定常状態かまたは特定過渡
状態中のケーシング36とフランジ84、86の公称す
なわち平均位置は、ケーシング36の平均半径を示す公
称位置104で表される。空気30がHPC18で圧縮
されるにつれ、ケーシング36は、例えば、水平フラン
ジ84、86より早く膨張しする。なぜなら、ケーシン
グ36は、比較的厚くそして熱質量の高いフランジ84
、86に比べ、比較的薄くそして比較的高い熱質量を有
するからである。その結果生じるケーシング36とフラ
ンジ84、86の相対的な半径方向位置はひずみ位置1
06によって表される。
【0036】ひずみ位置106は、その半径が対応公称
位置104の半径に等しい4つの節108において公称
位置104と交わる。ひずみ位置106は公称位置10
4に対して最大半径方向変位の2つの腹(antino
de)110を含み、これらの腹はエンジン10の垂直
中心線112について対称的に12時と6時の位置にあ
る。また、公称位置104に対して最小半径方向変位の
2つの腹113が、垂直中心線112に直交するエンジ
ン10の水平中心線114について対称的に3時と9時
の位置にある。図3と関連して図8に明示するように、
空気30がHPC18で圧縮されるにつれ、ケーシング
の上部36aと下部36bは公称位置104より多く膨
張するのに対し、水平フランジ84、86に隣接するケ
ーシング36の部分は水平フランジとともにこのような
膨張を熱的に遅らせ、その結果公称位置104に対して
負の半径方向ひずみが生じる。
【0037】図9は、定常状態かまたは特定過渡状態に
おける導入管88それぞれの横中心線を通る円周におけ
る図4に示したHPTケーシング48の公称位置116
を例示する。燃焼排気34がタービンノズル58を加熱
するにつれ、熱がケーシング48に伝導されかつ放射さ
れる。圧縮空気30は各導入管88を通り、そして管8
8に隣接するケーシング48の部分を、隣り合う管88
間のケーシング48の部分とは異なるように加熱し、場
合によっては冷却する。圧縮空気30が各管88に入る
につれてケーシング48を冷却するような一例では、ひ
ずみ位置118は図9に示すように生じる。
【0038】ひずみ位置118は、周方向に相隔たる1
6個の節120を含み、これらの節は、ひずみ位置11
8と公称位置116との間に半径方向相対位置の差がな
いことを示す。8本の周方向に相隔たる導入管88が図
9ではそれぞれの中心線位置によって表され、これらの
位置ではケーシング48は、公称位置116からの半径
方向相対変位が最小の腹122を有する。隣り合う導入
管88間には、公称位置116からの半径方向相対変位
が最大の腹124が等間隔で離間している。
【0039】図9に明示したように、ケーシング48は
、最大の腹124で最大の半径方向位置をもつ円周熱ひ
ずみを起こす。なぜなら、隣り合う導入管88間のケー
シング48の部分は比較的高温であり、従って、導入管
88に隣接するケーシング48の部分より多く膨張する
からである。導入管88は比較的低温の空気30を通す
ので、導入管88に隣接するケーシング48の部分は半
径方向の膨張が遅れ、従って、隣り合う導入管88間の
ケーシング48の部分より小さな半径方向位置を有する
。ケーシング48にひずみ位置118が生じるので、ケ
ーシング48の第1フランジ50に支持された図4に示
したようなシュラウド76にも、対応する円周ひずみ位
置が生じ、その結果、非軸対称の運転間隔Crが生じる
【0040】本発明の好適実施例によれば、前述のよう
なステータ流路表面と動翼先端との間の非軸対称の半径
方向運転間隔Crを制御する手段が設けられる。この制
御手段は、ステータの周囲に沿って予め定めたように配
置した予め選定した熱伝導率の被覆を包含する。
【0041】さらに詳述すると、例えば、本発明は図4
と図5に示したフランジ50により実施され得る。本発
明の一実施例では、フランジ50は厚さtと半径rの偶
発変化を生じ得る。すなわち、フランジ50には局所温
度差が、例えば、圧縮機排出空気100のような冷却流
体のフランジ50への漏れにより発生し得る。これによ
り発生する図7に示したような円周ひずみ96を減らす
ため、第1フランジ50に高い熱伝導率をもつ被覆12
6を施すことが好ましい。本説明における高い熱伝導率
という用語は、被覆下の表面の熱伝導率に比べて高い熱
伝導性を意味し、また低い熱伝導率は、被覆下の表面の
熱伝導率に比べて低い熱伝導性を意味する。低い熱伝導
率は良好な熱絶縁体と同義であり、高い熱伝導率は良好
な熱伝導体と同義である。
【0042】上述のフランジ50は熱ひずみをもたらす
偶発変化を起こすものであるから、高い熱伝導率の被覆
126が好適であり、フランジ50をできるだけ多く覆
うべきものである。例えば、フランジ50は、図5に示
したように頂面130に接合した2面の軸方向に相隔た
る側面128を有する。被覆126は側面128と頂面
130の全体にわたってほぼ一定の厚さに施される。高
熱伝導率被覆126は、例えば、表面128、130に
めっきした比較的純粋なニッケルでよく、熱をフランジ
50の比較的高温の区域から比較的低温の区域に伝達し
てフランジ50の温度をより均等にする効果がある。フ
ランジ50は従来のインコネル718で形成し得るもの
で、ニッケルの熱伝導率はインコネル718の熱伝導率
より約5倍高い。被覆126をフランジ50に施すこと
により、フランジ50における温度差が減り、その結果
、図7に示したような減少ひずみ位置132が生じる。 減少ひずみ位置132は、円周ひずみが最小の、すなわ
ち、公称位置94からの半径方向変位が最小の腹132
aを含み、その半径方向変位は、無修正ひずみ96の最
小腹96aと関連する半径方向変位よりかなり少ない。
【0043】本発明の他の実施例によれば、図3と図8
に示すように、低い熱伝導率をもつ被覆134がHPC
ケーシングの上部36aと下部36bの内側流路表面4
4に設けられ、そして最大の腹110とほぼ同延的に整
合される。さらに詳述すると、被覆134はケーシング
上部36aおよび下部36bに第1および第2円弧13
4a、134bに沿って垂直中心線112に対して対称
的に配設される。円弧134a、134bの角度範囲θ
1 、θ2 は個々の特定設計に対して定められるが、
円弧134a、134bは概して、内側流路表面44に
沿って最大の腹110の下を隣接する節108まで延在
して最大の腹110を補正する。ケーシング36におけ
る最大の腹110に対して所定位置に低熱伝導率被覆1
34を設けることにより、このような位置におけるケー
シング36の部分への熱伝達が減るので、フランジ84
、86から離れたケーシング36の部分の熱応答と、フ
ランジ84、86の箇所とそれらに隣接する箇所のケー
シング36の部分の熱応答の整合が良くなる。従って、
ケーシング36の温度応答の均等化により、最大および
最小の腹110、113が、図8に示した減少円周熱ひ
ずみ位置136に図示のように減少する。低熱伝導率被
覆134は、例えば、急速凝固プラズマ溶射のような従
来手段により流路表面44に適切に固定されるセラミッ
ク基混合物のような任意の従来の熱遮蔽被覆でよい。被
覆134は好ましくはHPCケーシング36の全軸方向
範囲にわたって延在する。
【0044】従って、低熱伝導率被覆134を水平フラ
ンジ84、86から離れた流路表面44沿いの所定周位
置に設けることにより、ケーシング36の熱膨縮差によ
る円周ひずみが減少する。流路表面44はHPC動翼先
端42に面しているので、両者間の非軸対称の半径方向
運転間隔Crも、被覆134がない場合のひずみ位置1
10と関連する最大値から、被覆134の使用によって
生じ得る減少ひずみ136と関連する少ない値まで減少
する。
【0045】本発明の他の実施例によれば、図4と図6
と図9に示すように、低い熱伝導率の被覆138がHP
Tケーシング内面56に各導入管88の周囲に配置され
て、ケーシング36の熱膨縮を含む半径方向熱差動を減
らす。さらに詳述すると、被覆138は好ましくは内面
56に適切に固定された前述の熱遮蔽被覆からなり、好
ましくは第1フランジ50から第2フランジ52までか
つ各導入管88の周囲に、隣り合う管88相互間の距離
の一部分にわたって延在する。図6は、空気30が半径
方向に最高速度で各導入管88に入りそして周方向にケ
ーシング表面56とほぼ平行に変向することを例示する
。空気30は、周方向に流れるにつれ、冷却のため導入
孔92で抽出される。従って、空気30の流れの速度は
、空気が周方向に流れるにつれ低下する。空気30の隣
接流は、隣り合う導入管88間の等距離の位置にある中
央面140のあたりで速度がゼロになる。空気30はケ
ーシング内面56を冷却するように作用し、この冷却は
空気30の速度に比例する。
【0046】従って、空気30は内面56を導入管88
の近辺で最も効率的に冷却し、導入管88から離れるに
つれ内面56を冷却する効果は漸減する。なぜなら空気
30の速度が漸減するからである。
【0047】従って、本発明の一好適実施例では、低熱
伝導率被覆138を各導入管88の近辺だけに施せば良
い効果が得られる。隣り合う導入管88間の被覆138
の周方向範囲は、特定設計毎に定められる。本発明の一
好適実施例では、被覆138は一定の厚さをもつが、図
10に示すような本発明の他の実施例では、被覆138
の厚さを変えることができ、内面56と導入管88との
交点で最大値にし、そこから隣接導入管88に向かって
漸減させる。このように厚さを変えた被覆138は、速
度が最大になる所で被覆138の厚さが大きくそして速
度が減る所で被覆138の厚さが減っているので、空気
30の熱伝達能力に適応する効果を高めて内面56をよ
り有効かつ均等に絶縁し得る。
【0048】従って、ケーシング48の内面56に上述
にように所定の熱絶縁を施すことにより、図9に示した
ような減少円周ひずみ142が得られる。被覆138は
各導入管88近辺のケーシング48の冷却量の低減に有
効であり、その結果、導入管88近辺のケーシング48
の温度が比較的高くなり、そして被覆138を使用しな
い場合に生じるひずみ位置118の最小の腹122と最
大の腹124よりそれぞれ少ない最小の腹142aと最
大の腹142bが発生する。
【0049】本発明の以上の実施例の全てにおいて、予
め選定した熱伝導率の被覆(例えば、126、134、
138)はそれぞれのステータの周囲に沿って予め定め
たように施され、熱膨縮を含む熱差動によるステータの
円周熱ひずみを減らし、これに応じて、ステータの周囲
に沿う半径方向位置の差が減るので、それぞれの非軸対
称運転間隔Crが減る。フランジ50と関連する偶発事
象のようなものが生じる場合、高熱伝導率被覆はフラン
ジ50の温度をより均等にして非軸対称運転間隔を減ら
す。また、水平フランジ84、86を備えたHPC18
と、導入管88を備えたHPT24では、低熱伝導率被
覆(134、138)の好適な配設により非軸対称運転
間隔を減らし得る。
【0050】従って、本発明の他の実施例によれば、ス
テータとロータの間の非軸対称半径方向間隙を制御する
方法が提供され、この方法は、ステータとロータの間の
半径方向運転間隔の変化を引起こすステータの円周熱ひ
ずみを制御するために、予め選定した熱伝導率を有する
被覆をステータの周囲に沿って配設する段階を包含する
。フランジ50と関連する本発明の実施例では、本発明
の方法は、フランジ50内の温度勾配を減らしてフラン
ジ50における半径方向熱差動を減らすために、高い熱
伝導率をもつ被覆126をフランジ50に施すことを包
含する。
【0051】水平フランジ84、86を有するHPC1
8と関連する本発明の実施例では、本発明の方法は、ケ
ーシング36と水平フランジ84、86との間の半径方
向熱差動を減らすために、低い熱伝導率をもつ被覆13
4を周沿いにフランジ84、86から離して施すことを
包含する。
【0052】導入管88を具備するHPT24と関連す
る本発明の実施例では、本発明の方法は、ケーシング4
8の半径方向熱差動を減らすために、低い熱伝導率をも
つ被覆138をケーシング内面56に各管88の近辺に
施すことを包含する。
【0053】本発明方法の上記3例の全てにおいて、円
周熱ひずみの減少に対応して、非軸対称運転間隔Crの
減少と、それぞれのステータに熱により誘起される応力
の減少とが生じる。
【0054】開示した本発明の諸実施例は、過渡運転と
定常運転中のステータにおける円周熱ひずみの低減に用
い得るものであるが、被覆の熱伝導率の最適値と被覆の
最適位置は、特定設計毎に定められ、また、半径方向の
運転間隔の減少が所望の過渡運転および(または)定常
運転で起こることを保証するように過渡運転と定常運転
での作用を評価することにより、定められるべきである
【0055】以上、本発明の好適実施例と考えられるも
のを説明したが、それらの様々な改変が本発明の範囲内
で可能であることはもちろんである。
【0056】例示のみのためにさらに詳述すると、高い
熱伝導率の被覆を、内径から外径までの半径方向温度勾
配が生じるフランジまたはリングに利用してもよい。こ
のような温度勾配は、熱膨縮差による応力をフランジま
たはリングに生じるとともに熱ひずみを引起こす。高熱
伝導率被覆をフランジまたはリングに施して熱をフラン
ジまたはリングの比較的低温の部分に伝導することによ
り、温度勾配を減らして熱ひずみと熱応力を減らし得る
【0057】さらに、本発明の好適実施例は円周熱ひず
みを減らすことにより非軸対称半径方向間隙を制御する
手段を包含するが、他の適用例では、予め選択した位置
で円周熱ひずみを増すことが望ましいかもしれない。例
えば、次のような場合、すなわち、2つの同心案内表面
間の比較的強い締りばめが高温で望まれるが、比較的弱
い締りばめが周囲温度状態で組立てを容易にするために
望まれるような場合、円周熱ひずみを増すことが望まし
いかもしれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸対称ガスタービンターボファンエンジンの概
略断面図である。
【図2】図1に示したエンジン内の高圧圧縮機の一部の
切除斜視図である。
【図3】図2に示した高圧圧縮機の部分概略横断面図で
ある。
【図4】図1に示したエンジン内の高圧タービンと隣接
構造体の断面図である。
【図5】図4に示した高圧タービンに隣接するステータ
で用いるフランジの一部分の部分断面斜視図である。
【図6】図4に示したステータケーシングと隣接構造体
の周沿いの一部分の概略図である。
【図7】図5に示したフランジの概略横断面図で、フラ
ンジの公称位置と温度差によるひずみ位置とを示す。
【図8】図2に示した高圧圧縮機の概略横断面図で、同
圧縮機の公称位置と温度差によるひずみ位置とを示す。
【図9】図4に示した高圧タービンステータケーシング
の概略横断面図で、同ケーシングの公称位置と温度差に
よるひずみ位置とを示す。
【図10】図4に示した高圧タービンステータケーシン
グの概略断面図で、単一の空気導入管と、それに隣接す
るある熱伝導率の被覆とを示す。
【符号の説明】
36  高圧圧縮機環状ケーシング 42  動翼先端 44  ケーシング流路表面 48  高圧タービン環状ケーシング 50  第1環状フランジ 50a  フランジ外側部分 50b  フランジ内側部分 52  第2環状フランジ 52a  フランジ外側部分 52b  フランジ内側部分 56  ケーシング内面 58  中間タービンノズル 60  中空ノズル羽根 62  ノズルケーシング 64  第1環状フランジ 66  第2環状フランジ 74  動翼先端 76  シュラウド 78  シュラウド流路表面 84  第1水平フランジ 86  第2水平フランジ 88  空気導入管 92  ノズル導入孔 96a  腹(最小ひずみ) 110  腹(最大ひずみ) 113  腹(最小ひずみ) 122  腹(最小ひずみ) 124  腹(最大ひずみ) 126  高熱伝導率被覆 134  低熱伝導率被覆 128  側面 130  頂面 134a  第1円弧 134b  第2円弧 138  低熱伝導率被覆

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  各々が先端を有する複数の周方向に相
    隔たる動翼を有するロータを囲むガスタービンエンジン
    のステータであって、半径方向間隙を形成するように前
    記ロータ動翼先端の周りに配置し得るステータ流路表面
    と、前記ステータの周囲に沿って予め定められたように
    配置した予め選定した熱伝導率の被覆を有し、前記ステ
    ータ流路表面と前記動翼先端の間の非軸対称の半径方向
    間隙を制御する手段とを含むガスタービンエンジンのス
    テータ。
  2. 【請求項2】  前記ステータ流路表面を固定的に支持
    する環状フランジをさらに含み、そして前記被覆は前記
    フランジの外面に周方向に配置されそして前記非軸対称
    の半径方向間隙を減らすために高い熱伝導率を有する、
    請求項1記載のステータ。
  3. 【請求項3】  頂面により連接された1対の相隔たる
    側面を有する上部と、この上部から半径方向内方に延在
    して前記ステータ流路表面を支持する下部とを有する環
    状フランジをさらに含み、このフランジはその上に導か
    れる冷却流体により冷却される部分において最小半径方
    向熱膨張の腹を有し、また前記被覆は高い熱伝導率を有
    しそして前記フランジの周囲に沿って前記フランジの前
    記側面と前記頂面とに配置されている、請求項1記載の
    ステータ。
  4. 【請求項4】  前記被覆はニッケルである請求項3記
    載のステータ。
  5. 【請求項5】  前記ステータ流路表面を画成する内面
    を有する環状ケーシングと、このケーシングに接合した
    水平フランジとをさらに含み、前記被覆は前記動翼先端
    に向けて配置し得る前記ケーシングの上側内面に第1円
    弧に沿って周方向に配置されかつ前記動翼先端に向けて
    配置し得る前記ケーシングの下側内面に第2円弧に沿っ
    て周方向に配置され、また前記被覆は前記非軸対称半径
    方向間隙を減らすために低い熱伝導率を有する、請求項
    1記載のステータ。
  6. 【請求項6】  上部と下部と前記ステータ流路表面を
    画成する内面とを有する環状ケーシングと、前記ケーシ
    ング上下両部を合体させるために両部のおのおのに接合
    した1対の同一面に沿って水平に延在するフランジとを
    さらに含み、前記ケーシングは、その加熱により、前記
    ケーシング上下両部に最大半径方向熱膨張の腹を有する
    とともに前記フランジにおいて最小半径方向熱膨張の腹
    を有し、前記被覆は低い熱伝導率を有しそして前記ケー
    シング上部内面と前記ケーシング下部内面とに配置され
    て前記の最大および最小の腹を少なくする、請求項1記
    載のステータ。
  7. 【請求項7】  垂直中心線をさらに含み、そして前記
    フランジはこの中心線に直交して配置され、前記被覆は
    前記中心線に対して第1円弧にわたって前記ケーシング
    上部内面に配置されかつまた前記中心線に対して第2円
    弧にわたって前記ケーシング下部内面に配置されている
    、請求項6記載のステータ。
  8. 【請求項8】  前記第1および第2円弧は前記中心線
    に対して対称的に配置されている、請求項7記載のステ
    ータ。
  9. 【請求項9】  前記被覆はセラミック基混合物である
    請求項8記載のステータ。
  10. 【請求項10】  内面を有するタービン外側ケーシン
    グと、前記ステータ流路表面を有するシュラウドに接合
    した支持体と、圧縮空気を前記外側ケーシング内に送給
    するために前記外側ケーシングに接合した複数の周方向
    に相隔たる空気導入管とをさらに含み、前記被覆は低い
    熱伝導率を有しそして前記非軸対称半径方向間隙を減ら
    すために前記ケーシング内面上に前記複数の導入管のお
    のおのの周りに配置されている、請求項1記載のステー
    タ。
  11. 【請求項11】  軸方向に相隔たる第1および第2環
    状フランジと半径方向内側表面とを有しそして各フラン
    ジが半径方向内側部分を有するようなステータケーシン
    グと、このステータケーシングと連通するように接合さ
    れた複数の周方向に相隔たる空気導入管と、前記ステー
    タケーシングから離間し、そして前記ステータケーシン
    グ第1および第2フランジ内側部分にそれぞれ接合した
    第1および第2環状フランジを有するノズルケーシング
    、およびこのノズルケーシングから延在する複数の周方
    向に相隔たる中空ノズル羽根を含み、そして各ノズル羽
    根が前記ノズルケーシングの対応導入孔と連通して空気
    を前記導入管から受入れるようなタービンノズルと、前
    記ステータケーシング内面上に各導入管の周りに配置さ
    れそして低い熱伝導率を有して前記ステータケーシング
    の半径方向熱差動を減らす被覆とをさらに含む請求項1
    記載のステータ。
  12. 【請求項12】  前記ロータを囲む環状シュラウドを
    さらに含み、このシュラウドは前記ノズルの上流に配置
    されそして前記ステータケーシング第1フランジ内側部
    分により支持されている、請求項11記載のステータ。
  13. 【請求項13】  空気が前記導入管を通流可能であり
    そして前記ステータケーシングにおいて各導入管の箇所
    に最小半径方向熱膨張の腹を発生するとともに前記導入
    管相互間に最大半径方向熱膨張の腹を発生し、前記被覆
    は前記の最小および最大の腹を少なくするように作用す
    る、請求項12記載のステータ。
  14. 【請求項14】  前記被覆は各導入管の周りにかつ隣
    り合う導入管相互間に部分的に延在するほぼ一定厚さの
    熱遮蔽被覆からなる、請求項13記載のステータ。
  15. 【請求項15】  前記被覆は各導入管から隣接導入管
    に向かって減るように厚さが変わっている熱遮蔽被覆か
    らなる、請求項13記載のステータ。
  16. 【請求項16】  前記熱遮蔽被覆はセラミック基混合
    物である請求項13記載のステータ。
  17. 【請求項17】  ガスタービンエンジンのステータと
    ロータの間の非軸対称半径方向間隙を制御する方法であ
    って、前記ステータと前記ロータの間の半径方向間隙の
    変化を引起こす前記ステータの円周熱ひずみを制御する
    ために、予め選定した熱伝導率を有する被覆を前記ステ
    ータの周囲に沿って配設する段階を包含する方法。
  18. 【請求項18】  前記ステータは環状フランジを含み
    、そして前記被覆配設段階は、前記フランジ内の温度勾
    配を減らすために高い熱伝導率の被覆を前記フランジに
    施すことを包含する、請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】  前記ステータはケーシングとそれに
    接合した水平フランジとを含み、そして前記被覆配設段
    階は、前記ケーシングと前記フランジ間の半径方向熱差
    動を減らすために低い熱伝導率の被覆を前記ケーシング
    に前記フランジから離して施すことを包含する、請求項
    17記載の方法。
  20. 【請求項20】  前記ステータは内面を有する環状ケ
    ーシングと、このケーシングに連通するように接合され
    た複数の導入管とを含み、そして前記前記被覆配設段階
    は、前記管に対する前記ケーシングの半径方向熱差動を
    減らすために低い熱伝導率の被覆を前記ケーシング内面
    に前記管の近辺に施すことを包含する、請求項17記載
    の方法。
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