JPH04231568A - シリンダ錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は錠装置、特に破壊に対
する大きな抵抗力を有するシリンダ錠に関連する。

【０００２】

【従来の技術】従来のシリンダ錠は、ケ−スに形成され
た溝に係合するタンブラを備えたキ−シリンダに正規の
キ−をロック位置又はアンロック位置に回転することが
できる。ケ−ス内の溝に係合するタンブラによりキ−シ
リンダの回転を阻止する従来のシリンダ錠ではタンブラ
の破壊による不正解錠が行われる危険がある。そこで、
例えば特開平１−３１５５６９号公報に開示されるよう
に、キ−シリンダに回転力を加える不正解錠の際に、キ
−シリンダが自由に回転するフリ−タ−ン式シリンダ錠
が提案されている。このシリンダ錠はケ−ス内に回転可
能に配置されたスリ−ブと、スリ−ブ内に回転可能に支
持されたキ−シリンダとを備えている。正規のキ−をキ
−シリンダ内に挿入すると、キ−シリンダ内のタンブラ
がスリ−ブに形成された溝から離脱してキ−シリンダを
スリ−ブに対して相対的に回転することができる。これ
により、滑動リングがロック片作動部材と係合してロッ
ク装置を操作することができる。また、キ−シリンダ内
に異種のキ−が挿入されたとき、キ−シリンダはタンブ
ラによりスリ−ブと係合した状態に保持されているので
、キ−シリンダはスリ−ブと共に回転する。これにより
ロック片作動部材を回転できないから、ロック装置を操
作することができない。このようなフリ−タ−ン式シリ
ンダ錠では異種のキ−を使用した場合にキ−シリンダが
自由に回転する。このため、タンブラを破壊する回転力
を加えることができないので、破壊に対して大きな抵抗
力を与えることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平１−
３１５５６９号公報に開示されたロック装置では異種の
キ−が使用された後はキ−シリンダを円滑に回転できな
い欠点がある。即ち、ロック装置内には回転されたキ−
シリンダを自動的に初期の位置に復帰させるため、前板
とキ−シリンダとの間に捩じりばねが設けられる。異種
のキ−がキ−シリンダ内に挿入され、スリ−ブとキ−シ
リンダとが一体に自由回転されるとき、捩じりばねは反
力を発生する。しかし、一定角度以上回転すると、捩じ
りばねのために、キ−シリンダの回転が制限される。こ
のため、捩じりばねが破損又は破壊される危険がある。 しかし、前記捩じりばねを設けないと、正規のキ−を使
用してキ−シリンダを回転したとき、キ−シリンダが自
動的に初期の位置に復帰しないので、遠隔な施錠又は解
錠操作が困難となる欠点がある。更に、前記公報に示さ
れるロック装置は滑動リングがシリンダの軸方向に移動
するので、全体的にロック装置が大型化しかつ構造が複
雑化する難点がある。そこで、この発明は前記の欠点を
解消して不正解錠時にキ−シリンダが完全に自由回転で
きるシリンダ錠を提供することを目的とする。また、こ
の発明は小型のフリ−タ−ン式シリンダ錠を提供するこ
とを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明によるシリンダ
錠では、ケ−ス内に回転可能に配置されたキ−シリンダ
内に複数のタンブラが設けられる。全てのタンブラがキ
−シリンダから突出しない位置に移動されたときにキ−
シリンダから突出しない位置に移動されるサイドバ−は
複数のタンブラの各々に当接可能な状態でキ−シリンダ
に設けられる。ロック装置に作動連結されたレバ−に対
してキ−シリンダが自由回転可能に設けられる。サイド
バ−はキ−シリンダから突出しない位置に移動されたと
きレバ−に係合され、キ−シリンダの回転によりレバ−
が回転される。この発明の実施例では、ケ−ス内にスリ
−ブが回転可能に配置される。キ−シリンダは、ロック
装置に作動連結されたレバ−に対して自由回転可能にか
つスリ−ブに形成した孔内で回転可能に配置される。キ
−シリンダから突出するサイドバ−と係止される溝がス
リ−ブに形成される。キ−シリンダから突出する位置に
あるサイドバ−はレバ−に係合することなくスリ−ブに
係合してキ−シリンダとスリ−ブとが一体に回転され、
キ−シリンダから突出しない位置にあるサイドバ−はレ
バ−に係合してキ−シリンダの回転をレバ−に伝達する
。

【０００５】

【作用】この発明によれば、正規のキ−をキ−シリンダ
に挿入すると複数のタンブラの各々が解錠位置に移動さ
れる。これにより、サイドバ−がスリ−ブの溝から離間
してキ−シリンダから突出しない位置に移動される。従
って、サイドバ−はレバ−に係合可能な位置に移動され
、キ−を回転するとサイドバ−を介してキ−シリンダの
回転がレバ−に伝達される。これにより、ロック装置の
解錠及び施錠が可能となる。異種のキ−をキ−シリンダ
に挿入するとタンブラは解錠位置に移動しないから、サ
イドバ−はスリ−ブの溝から離間しない位置に保持され
る。これにより、サイドバ−はレバ−にも係合されない
。このため、キ−を回転したとき、キ−シリンダ、サイ
ドバ−及びスリ−ブは自由回転するが、レバ−に対して
空転する。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図１〜図６につい
て説明する。まず、図１〜図３に示すように、この発明
によるシリンダ錠１０は、ケ−ス１１と、ケ−ス１１に
形成された孔部１１ａ内で回転可能に配置されたスリ−
ブ１２と、スリ−ブ１２内で回転可能に配置されたキ−
シリンダ１３とを有する。スリ−ブ１２は、長さ方向に
形成された収容孔１２ａと、収容孔１２ａにいずれも連
絡して長さ方向に形成されたタンブラ溝１２ｂ（図２及
び図３）及び係止溝１２ｃとを有する。キ−シリンダ１
３は、長さ方向に形成されたキ−溝１３ａと、径方向に
形成された複数のスロット１３ｂ及びこれらのスロット
１３ｂに対しほぼ直角に形成された穴部１３ｃとを有す
る。 キ−シリンダ１３はスリ−ブ１２の収容孔１２ａ内に回
転可能に配置される。複数のタンブラ１４は、キ−シリ
ンダ１３の各スロット１３ｂ内に滑動可能にかつキ−シ
リンダ１３から外側のスリ−ブ１２のタンブラ溝１２ｂ
内に突出可能に配置されると共にキ−孔１４ａを有する
。図３に示すタンブラスプリング１６は、各タンブラ１
４とキ−シリンダ１３との間に配置されかつタンブラ１
４をキ−シリンダ１３の外側に付勢する。各タンブラ１
４の異なる位置には切欠き部として形成された当接部１
４ｂが形成される。詳細には図示しないが、各タンブラ
１４に対してキ−コ−ドを与えるため、当接部１４ｂは
、キ−孔１４ａに対し各タンブラ１４毎に異なる位置に
形成される。キ−シリンダ１３の孔部１３ｃ内に滑動可
能に配置されるサイドバ−１５は、本体２０と、本体２
０のほぼ中央部に形成された溝２１と、本体２０の両端
部２１ａに形成されたばね座部２１ａ、２１ｂと、ばね
座部２１ｂに形成されかつキ−シリンダ１３の長さ方向
に伸びる突起部２１ｃと、本体２０の内縁部に形成され
たテ−パ状の検出部２１ｄと、本体２０の外縁部に形成
されかつスリ−ブ１２の係止溝１２ｃに係合可能な係止
部２１ｅとを有する。図１に示すように、溝２１にはキ
−シリンダ１３に形成された突出部３１ｄが嵌合される
。突出部３１ｄはサイドバ−１５が傾斜せずにキ−シリ
ンダ１３が径方向に円滑に滑動するように案内する。 テ−パ状の検出部２１ｄは各タンブラ１４の当接部１４
ｂに係合可能に配置される。サイドスプリング２２は、
サイドバ−１５の両端に形成されたばね座部２１ａ及び
２１ｂとばね受部材２７との間に配置され、サイドバ−
１５をタンブラ１４に対し付勢する。サイドバ−１５は
検出部２１ｄが複数のタンブラ１４の各々に当接可能な
状態でキ−シリンダ１３に設けられ、図６に示すように
全てのタンブラ１４がキ−シリンダ１３から突出しない
位置に移動されたときに係止部２１ｅがキ−シリンダ１
３からスリ−ブ１２の係止溝１２ｃ内に突出しない位置
に移動される。ばね受部材２７はキ−シリンダ１３の凹
部１３ｄにかしめにより固定される。図３に明示するよ
うに、キ−シリンダ１３には一対の孔１３ａと１３ｂと
が形成されたコネクタ３１を有するレバ−１７がＥリン
グ３２により取り付けられる。サイドバ−１５のばね座
部２１ａに形成された突起部２１ｃは、レバ−１７と一
体に回転するコネクタ３１の溝３１ａに係合又は離脱可
能である。レバ−１７にはキ−シリンダ１３の突出部１
３ｅに自由回転可能に装着される孔３０ａと、コネクタ
３１の溝３１ｂに嵌合される突起３０ｂとが設けられる
。レバ−１７は図示しないロック装置に作動連結され、
前記のようにキ−シリンダ１３に対しては自由回転可能
に設けられる。サイドバ−１５がキ−シリンダ１３から
突出しない位置に移動されたとき、サイドバ−１５の突
起部２１ｃはコネクタ３１の溝３１ａに係合されるから
、サイドバ−１５はレバ−１７に係合され、キ−シリン
ダ１３の回転によりレバ−１７が回転される。換言すれ
ば、キ−シリンダ１３から突出する位置にあるサイドバ
−１５はレバ−１７に係合することなくスリ−ブ１２に
係合してキ−シリンダ１３とスリ−ブ１２とが一体に回
転される。 キ−シリンダ１３から突出しない位置にあるサイドバ−
１５はレバ−１７に係合してキ−シリンダ１３の回転を
レバ−１７に伝達する。ケ−ス１１に形成された孔１１
ａにはスプリング２８とボ−ル２９が配置され、ボ−ル
２９をスリ−ブ１２のＶ字状の切欠き部１２ｄに押圧し
ている。これにより、スリ−ブ１２に一定以上の大きな
回転力が加えられたときにケ−ス１１に対してスリ−ブ
１２が回転する。

【０００７】図１及び図２に示すように、タンブラ１４
のキ−孔１４ａにキ−２６を挿入しないとき、タンブラ
１４はスリ−ブ１２のタンブラ溝１２ｂ内に突出してい
る。また、サイドバ−１５の突起部２１ｅはスリ−ブ１
２の係止溝１２ｃ内に突出している。次に、図４〜図６
に示すように、シリンダ錠１０のキ−溝１３ａに正規の
キ−２６を挿入すると、複数のタンブラ１４の各々が解
錠位置に移動される。即ち、図６に示すように、タンブ
ラ１４はキ−シリンダ１３から突出しない引込み位置に
移動する。また、サイドバ−１５の検出部２１ｄが各タ
ンブラ１４の当接部１４ｂに係合するので、サイドバ−
１５がスリ−ブ１２の係止溝１２ｃから離間してキ−シ
リンダ１３から突出しない引込み位置に移動される。従
って、サイドバ−１５の突起部２１ｃはコネクタ３１の
溝３１ａに係合される。突起部２１ｃが溝３１ａからず
れた角度位置にあるとき、サイドバ−１５がサイドスプ
リング２２により内側に押圧されているので、キ−シリ
ンダ１３を回転することにより突起部２１ｃはコネクタ
３１の溝３１ａに係合される。従って、キ−２６を回転
するとサイドバ−１５を介してキ−シリンダ１３の回転
がレバ−１７に伝達される。これにより、ロック装置の
解錠及び施錠が可能となる。シリンダ錠１０のキ−溝１
３ａにキ−２６を挿入しない状態を示す図２から明らか
なように、キ−シリンダ１３はサイドバ−１５及びタン
ブラ１４の両方によってスリ−ブ１２に係止している。 このため、スリ−ブ１２とキ−シリンダ１３との結合を
強化することができる。異種のキ−をキ−シリンダ１３
に挿入するとタンブラ１４は解錠位置に移動しないから
、サイドバ−１５はスリ−ブ１２の係止溝１２ｃから離
間しない位置に保持される。これにより、サイドバ−１
５はレバ−１７にも係合されない。このため、異種のキ
−を回転したとき、スプリング２８の弾力に抗してボ−
ル２９が径方向外側に移動し、キ−シリンダ１３、サイ
ドバ−１５及びスリ−ブ１２は自由回転するが、レバ−
１７に対して空転する。また、ドライバ等の工具をキ−
溝１３ａに不正に挿入したときも同様にレバ−１７を回
転することができない。このため、不正解錠が更に困難
となる。この発明の実施態様は上記の実施例に限定され
ず変更が可能である。例えば、タンブラ１４がキ−シリ
ンダ１３からタンブラ溝１２内に突出しないようにタン
ブラ溝１２ｂを形成せずに、サイドバ−１５のみにより
キ−シリンダ１３をスリ−ブ１２に係止させるように構
成してもよい。また、上記の実施例では当接部１４ｂを
切欠き部として説明したが、切欠き部の代わりにタンブ
ラ１４の異なる位置に形成した突起部としてもよい。こ
の場合、全てのタンブラ１４の突起部がサイドバ−１５
に形成された受面又は凹部に嵌合されたとき、解錠する
ことができる。更に、タンブラ１４がキ−シリンダ１３
の上方及び下方の２方向に突出する例を示したが、上方
又は下方のいずれか一方でもよい。図示しないが、スリ
−ブ１２内に設けたタンブラ部材を介してサイドバ−１
５を押圧するように構成してもよい。図示の例では、サ
イドスプリング２２がばね受部材２７と接触している。 サイドスプリング２２の脱落を防止するため、サイドス
プリング２２の外側に金属製ボ−ルを配置することもで
きる。

【０００８】

【発明の効果】上述のように、この発明によるシリンダ
錠では、破壊に対する大きな抵抗力を有するシリンダ錠
が得られるので、不正侵入又は盗難等の犯罪を有効に防
止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるシリンダ錠の長さ方向に沿う断
面図

【図２】横断面図

【図３】分解斜視図

【図４】図１においてキ−を挿入した状態を示す断面図

【図５】図４においてキ−を回転した状態を示す断面図

【図６】図２においてキ−を挿入した状態を示す断面図

【符号の説明】

１０．．シリンダ錠、１１．．ケ−ス、１２．．スリ−
ブ、１３．．キ−シリンダ。１４．．タンブラ、１５．
．サイドバ−、１７．．レバ−、

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ケ−ス内に回転可能に配置されたキ−
   シリンダ内に複数のタンブラを設け、全てのタンブラが
   キ−シリンダから突出しない位置に移動されたときにキ
   −シリンダから突出しない位置に移動されるサイドバ−
   を複数のタンブラの各々に当接可能な状態でキ−シリン
   ダに設けたシリンダ錠において、ロック装置に作動連結
   されたレバ−に対してキ−シリンダを自由回転可能に設
   け、サイドバ−がキ−シリンダから突出しない位置に移
   動されたときレバ−に係合され、キ−シリンダの回転に
   よりレバ−が回転されることを特徴とするシリンダ錠。
2. 【請求項２】　　ケ−ス内に回転可能に配置されたキ−
   シリンダ内に複数のタンブラを設け、全てのタンブラが
   キ−シリンダから突出しない位置に移動されたときにキ
   −シリンダから突出しない位置に移動されるサイドバ−
   を複数のタンブラの各々に当接する状態でキ−シリンダ
   に設けたシリンダ錠において、ケ−ス内にスリ−ブを回
   転可能に配置し、ロック装置に作動連結されたレバ−に
   対して自由回転可能にかつスリ−ブに形成した孔内でキ
   −シリンダを回転可能に配置すると共に、キ−シリンダ
   から突出するサイドバ−と係止される溝をスリ−ブに形
   成し、キ−シリンダから突出する位置にあるサイドバ−
   はレバ−に係合することなくスリ−ブに係合してキ−シ
   リンダとスリ−ブとが一体に回転され、キ−シリンダか
   ら突出しない位置にあるサイドバ−はレバ−に係合して
   キ−シリンダの回転をレバ−に伝達することを特徴とす
   るシリンダ錠。
3. 【請求項３】　　タンブラはキ−シリンダから突出して
   スリ−ブに係合する請求項２に記載のシリンダ錠。