JPH0510668U - シリンダ錠 - Google Patents
シリンダ錠Info
- Publication number
- JPH0510668U JPH0510668U JP2389791U JP2389791U JPH0510668U JP H0510668 U JPH0510668 U JP H0510668U JP 2389791 U JP2389791 U JP 2389791U JP 2389791 U JP2389791 U JP 2389791U JP H0510668 U JPH0510668 U JP H0510668U
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- key cylinder
- tumbler
- cylinder
- rotor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】不正解錠時にキ−シリンダを自由回転状態とす
ることによりシリンダ錠を破壊から保護する。 【構成】正規のキ−60をキ−シリンダ20に挿入する
と、キ−シリンダ20内のタンブラ25とケ−ス10と
の係合が解除され、キ−シリンダ20はケ−ス10に対
して長さ方向への移動が可能となる。キ−シリンダ20
がロ−タ30に連結されると、ロ−タ30を介してロッ
クレバ−40がロック位置又はアンロック位置へ回転可
能である。異種のキ−をキ−シリンダ20内に挿入した
とき、キ−シリンダ20がタンブラ25によりケ−ス1
0と係止された状態に保持される。このため、キ−シリ
ンダ20はケ−ス10に対し長さ方向への移動ができな
い。即ち、ロ−タ30を介してキ−シリンダ20がロッ
クレバ−40に接続されず、ロックレバ−40の回転が
阻止されるため、不正解錠が防止される。
ることによりシリンダ錠を破壊から保護する。 【構成】正規のキ−60をキ−シリンダ20に挿入する
と、キ−シリンダ20内のタンブラ25とケ−ス10と
の係合が解除され、キ−シリンダ20はケ−ス10に対
して長さ方向への移動が可能となる。キ−シリンダ20
がロ−タ30に連結されると、ロ−タ30を介してロッ
クレバ−40がロック位置又はアンロック位置へ回転可
能である。異種のキ−をキ−シリンダ20内に挿入した
とき、キ−シリンダ20がタンブラ25によりケ−ス1
0と係止された状態に保持される。このため、キ−シリ
ンダ20はケ−ス10に対し長さ方向への移動ができな
い。即ち、ロ−タ30を介してキ−シリンダ20がロッ
クレバ−40に接続されず、ロックレバ−40の回転が
阻止されるため、不正解錠が防止される。
Description
【0001】
この考案は錠装置、特に破壊に対する大きな抵抗力を有するシリンダ錠に関連
する。
【0002】
従来のシリンダ錠は、ケ−スに形成された溝に係合するタンブラを備えたキ−
シリンダに正規のキ−をロック位置又はアンロック位置に回転することができる
。ケ−ス内の溝に係合するタンブラによりキ−シリンダの回転を阻止する従来の
シリンダ錠ではタンブラの破壊による不正解錠が行われる危険がある。そこで、
例えば特開平1−315569号公報に開示されるように、キ−シリンダに回転
力を加える不正解錠の際に、キ−シリンダが自由に回転するフリ−タ−ン式シリ
ンダ錠が提案されている。このシリンダ錠はケ−ス内に回転可能に配置されたス
リ−ブと、スリ−ブ内に回転可能に支持されたキ−シリンダとを備えている。
【0003】
正規のキ−をキ−シリンダ内に挿入すると、キ−シリンダ内のタンブラがスリ
−ブに形成された溝から離脱してキ−シリンダをスリ−ブに対して相対的に回転
することができる。これにより、滑動リングがロック片作動部材と係合してロッ
ク装置を操作することができる。また、キ−シリンダ内に異種のキ−が挿入され
たとき、キ−シリンダはタンブラによりスリ−ブと係合した状態に保持されてい
るので、キ−シリンダはスリ−ブと共に回転する。これによりロック片作動部材
を回転できないから、ロック装置を操作することができない。
【0004】
このようなフリ−タ−ン式シリンダ錠では異種のキ−を使用した場合にキ−シ
リンダが自由に回転する。このため、タンブラを破壊する回転力を加えることが
できないので、破壊に対して大きな抵抗力を与えることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、特開平1−315569号公報に開示されたロック装置では異種の
キ−が使用された後はキ−シリンダを円滑に回転できない欠点がある。即ち、ロ
ック装置内には回転されたキ−シリンダを自動的に初期の位置に復帰させるため
、前板とキ−シリンダとの間に捩じりばねが設けられる。異種のキ−がキ−シリ
ンダ内に挿入され、スリ−ブとキ−シリンダとが一体に自由回転されるとき、捩
じりばねは反力を発生する。しかし、一定角度以上回転すると、捩じりばねのた
めに、キ−シリンダの回転が制限される。このため、捩じりばねが破損又は破壊
される危険がある。しかし、前記捩じりばねを設けないと、正規のキ−を使用し
てキ−シリンダを回転したとき、キ−シリンダが自動的に初期の位置に復帰しな
いので、円滑な施錠又は解錠操作が困難となる欠点がある。
【0006】
更に、前記公報に示されるロック装置は滑動リングがシリンダの軸方向に移動
するので、全体的にロック装置が大型化しかつ構造が複雑化する難点がある。
そこで、この考案は前記の欠点を解消して不正解錠時にキ−シリンダが完全に
自由回転できるシリンダ錠を提供することを目的とする。
【0007】
この考案によるシリンダ錠は、複数の環状のタンブラ溝が形成された収容孔を
有するケ−スと、回転可能かつ長さ方向に移動可能にケ−スの収容孔内に配置さ
れかつタンブラ溝に係脱するタンブラを有するキ−シリンダと、ケ−スの収容孔
内に回転可能に配置されたロ−タと、ロ−タに連結されたロックレバ−とを備え
ている。正規のキ−をキ−シリンダに挿入し、タンブラとタンブラ溝との係合が
解除されたとき、キ−シリンダを長さ方向に移動した後、ロ−タに連結させてロ
ックレバ−を回転できる。キ−シリンダは、正規のキ−が挿入されたとき付勢さ
れたばねの弾力に抗して移動される。ロ−タはケ−スのタンブラ溝に係脱するタ
ンブラを備えている。正規のキ−をキ−シリンダ内に挿入して押圧したとき、キ
−シリンダが移動し、キ−を介して又は直接キ−シリンダがロックレバ−に係合
する。
【0008】
正規のキ−をキ−シリンダに挿入すると、キ−シリンダ内のタンブラとケ−ス
の収容孔に設けられたタンブラ溝との係合が解除される。この状態で、キ−を押
圧すると、ばねの弾力に抗してキ−シリンダを内側に移動することができる。キ
−シリンダを押圧して内側に移動させた後、回転すると、ロ−タを介してロック
レバ−がロック位置又はアンロック位置に回転する。
一方、異種のキ−をキ−シリンダ内に挿入しても、タンブラはタンブラ溝に係
止した状態に保持され、キ−シリンダの移動及びキ−シリンダとロ−タとの連結
が阻止される。この状態でキ−を回転すると、キ−シリンダは自由回転を行い、
不正解錠及びシリンダ錠の破損を防止することができる。
【0009】
以下、この考案によるシリンダ錠の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この考案による実施例のシリンダ錠は、複数の環状
のタンブラ溝12が形成された収容孔11が設けられたケ−ス10と、ケ−ス1
0内で回転可能かつ長さ方向に移動可能に配置されかつタンブラ溝12に係脱す
るタンブラ25を有するキ−シリンダ20と、ケ−ス10内で回転可能に配置さ
れたロ−タ30と、ロ−タ30に連結されたロックレバ−40を備えている。
【0010】
ケ−ス10の収容孔11の前部を構成する開口部11aには、キ−シリンダ2
0を所定の位置に位置決めするノッチ部11b、11bが形成されている。ノッチ
部11b、11bにはキ−シリンダ20に移動可能に設けられたドグ27、27が
係脱可能である。また、ケ−ス10の後部にはリタ−ンスプリング51が装着さ
れるリテ−ナ部13が形成される。
【0011】
キ−シリンダ20には、キ−60を差し込む縦長のキ−溝22aと、前部に形
成されたフランジ22とを有する。また、ドグ27、27及びドグ27、27を
外側に付勢するばね26を収容する溝22bがフランジ22に設けられている。
ドグ27の突出する頂部はケ−ス10の開口部11aの内面に沿って摺動し、ノ
ッチ部11bに係脱される。ドグ27がケ−ス10側のノッチ部11bに係合され
た位置では、キ−シリンダ20とロ−タ30が整合する同軸状態となり、キ−シ
リンダ20を内側に押圧したときにキ−シリンダ20はロ−タ30と係合可能と
なる。ケ−ス10のタンブラ溝12の数に対応して、複数の平行なスリット23
がキ−シリンダ20に形成されている。各スリット23にはタンブラ25が滑動
可能に配置され、各タンブラ25はスリット23から外方へ突出する方向にばね
24で付勢されている。ばね24で付勢された各タンブラ25はケ−ス10の内
周側に設けたタンブラ溝12に係合できる。
【0012】
ケ−ス10の収容孔11の内周面には図5に示すように案内溝16が形成され
る。キ−シリンダ20の後端に形成された突起28は案内溝16に嵌合される。
このため、突起28は案内溝16に沿って摺動されるから、これによりキ−シリ
ンダ20は長さ方向の移動及び回転が可能である。ケ−ス10からキ−シリンダ
20の脱落を防止するため、ケ−ス10の前部にはキャップ21が取り付けられ
る。
【0013】
ロ−タ30は、キ−シリンダ20と同軸でケ−ス10の収容孔11内に配置さ
れている。図1及び図2に示すように、ロ−タ30はキ−60が挿入されるキ−
孔31と、タンブラ35及び図示しないばねを収容するスリット33とを有する
。タンブラ35は、スリット33から突出してケ−ス10に設けられたタンブラ
溝15に係合可能である。
【0014】
ロ−タ30の突出部32はロックレバ−40の接続孔41に挿通し、Eリング
52によりロックレバ−40が突出部32に連結されている。これにより、ロ−
タ30の回転がロックレバ−40に伝達される。ロックレバ−40は、例えば車
両のドアロック装置(図示せず)に接続される。ロックレバ−40の突出部42
はリタ−ンスプリング51の端部に係止され、開口部43には図示しないロック
装置に連結されるロッドが接続される。
【0015】
ここで、キ−シリンダ20とロ−タ30との間にはキ−シリンダ20を前方に
付勢する押圧スプリング50が配置される。キ−シリンダ20の内端部には一対
の突起29が設けられる。突起29はキ−シリンダ20がロ−タ30に向かって
移動されるとき、ロ−タ30に形成された孔34に嵌合される。キ−シリンダ2
0、ロ−タ30及びロックレバ−40が回転された後、キ−60から手を離すと
、リタ−ンスプリング51の弾力によってこれらの部材は初期の位置に自動的に
復帰される。
【0016】
次に、本実施例のシリンダ錠の作用を説明する。図2のように、キ−シリンダ
20にキ−60が挿入されていない場合は、タンブラ25がスリット23から突
出してケ−ス10のタンブラ溝12に係合している。また、ロ−タ30のタンブ
ラも同じくスリット33から突出してケ−ス10のタンブラ溝15に係合してい
る。ケ−ス10のノッチ部11b、11bにキ−シリンダ20側のドグ27、27
が係合することにより、突起29と孔34とが嵌合する同軸状態となる。
【0017】
図4のように、キ−溝22aに正規のキ−60を挿入すると、各タンブラ25
とケ−ス10のタンブラ溝12との係合が解除される。その後、キ−60を押圧
すると、ばね50の弾力に抗してキ−シリンダ20が長さ方向内側に移動される
。このとき、キ−シリンダ20の突起28はケ−ス10の案内溝16に沿って案
内される。キ−シリンダ20の内側移動により、キ−60の先端がロ−タ30内
に挿入されると共に、キ−シリンダ20の突起29がロ−タ30の孔34に嵌合
される。従って、ロ−タ30内のタンブラ25はケ−ス10のタンブラ溝15か
ら離脱して、ロ−タ30が回転可能となる。この状態では、キ−60及び突起2
9を介してキ−シリンダ20とロ−タ30が連結される。
【0018】
次に、キ−60を回転すると、キ−シリンダ20及びロ−タ30を介してロッ
クレバ−40が回転される。キ−シリンダ20の突起28は案内溝16に沿って
回転され、ロックレバ−40をロック位置又はアンロック位置へ回転させること
ができる。キ−60から手を離すと、リタ−ンスプリング51によりロックレバ
−40、ロ−タ30及びキ−シリンダ20が初期の位置に自動的に復帰される。
【0019】
一方、異種のキ−をキ−シリンダ20に挿入すると、タンブラ25がケ−ス1
0のタンブラ溝12から離脱せず、タンブラ25はタンブラ溝12と係合した状
態に保持される。このため、キ−シリンダ20を長さ方向に移動できないため、
ロ−タ30との連結が行われない。また、ロ−タ30のタンブラ35がケ−ス1
0側のタンブラ溝15に係合しているので、ロ−タ30を介してロックレバ−4
0の回転が阻止され、不正解錠を防止することができる。
本考案の実施態様は前記の実施例に限定されることなく変形が可能である。例
えば、キ−シリンダ20とロ−タ30との結合はキ−60又は突起29のいずれ
かで行ってもよい。ロ−タ30に設けた突起をキ−シリンダ20に形成した孔に
嵌合させてもよい。ロ−タ30のタンブラ35は必ずしも設けなくてもよい。
【0020】
上述のように、この考案によるシリンダ錠では、破壊に対する大きな抵抗力を
有するシリンダ錠が得られるので、不正侵入又は盗難等の犯罪を有効に防止する
ことが可能となる。
【図1】この考案によるシリンダ錠の分解斜視図
【図2】長さ方向に沿う断面図
【図3】図2のA−A線に沿う断面図
【図4】図2においてキ−を挿入した状態を示す断面図
【図5】図4のB−B線に沿う断面図
10・・ケ−ス、12、15・・タンブラ溝、20・・
キ−シリンダ、22a・・キ−溝、23、33・・スリ
ット、25・・タンブラ、30・・ロ−タ、40・・ロ
ックレバ−、50・・押圧スプリング、51・・リタ−
ンスプリング、60・・キ−
キ−シリンダ、22a・・キ−溝、23、33・・スリ
ット、25・・タンブラ、30・・ロ−タ、40・・ロ
ックレバ−、50・・押圧スプリング、51・・リタ−
ンスプリング、60・・キ−
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の環状のタンブラ溝が形成された収
容孔を有するケ−スと、 回転可能かつ長さ方向に移動可能にケ−スの収容孔内に
配置されかつタンブラ溝に係脱するタンブラを有するキ
−シリンダと、ケ−スの収容孔内に回転可能に配置され
たロ−タと、ロ−タに連結されたロックレバ−とを備
え、 正規のキ−をキ−シリンダに挿入し、タンブラとタンブ
ラ溝との係合が解除されたとき、キ−シリンダを長さ方
向に移動した後、ロ−タに連結させてロックレバ−を回
転できることを特徴とするシリンダ錠。 - 【請求項2】 キ−シリンダは、正規のキ−が挿入され
たとき付勢されたばねの弾力に抗して移動される「請求
項1」に記載のシリンダ錠。 - 【請求項3】 ロ−タはケ−スのタンブラ溝に係脱する
タンブラを備えた「請求項1」に記載のシリンダ錠。 - 【請求項4】 正規のキ−をキ−シリンダ内に挿入して
押圧したとき、キ−シリンダが移動し、キ−を介して又
は直接キ−シリンダがロックレバ−に係合する「請求項
1」に記載のシリンダ錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2389791U JP2554582Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | シリンダ錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2389791U JP2554582Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | シリンダ錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510668U true JPH0510668U (ja) | 1993-02-12 |
JP2554582Y2 JP2554582Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=12123253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2389791U Expired - Lifetime JP2554582Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | シリンダ錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554582Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008308943A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Komatsu Wall Ind Co Ltd | 開き戸の施解錠機構 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP2389791U patent/JP2554582Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008308943A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Komatsu Wall Ind Co Ltd | 開き戸の施解錠機構 |
JP4509142B2 (ja) * | 2007-06-18 | 2010-07-21 | 小松ウオール工業株式会社 | 開き戸の施解錠機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2554582Y2 (ja) | 1997-11-17 |
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