JPH04230217A - 三環式シグマ配位子 - Google Patents

三環式シグマ配位子

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JPH04230217A
JPH04230217A JP3153485A JP15348591A JPH04230217A JP H04230217 A JPH04230217 A JP H04230217A JP 3153485 A JP3153485 A JP 3153485A JP 15348591 A JP15348591 A JP 15348591A JP H04230217 A JPH04230217 A JP H04230217A
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JP
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compound
structural formula
formula
hydrocarbon
alkyl
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Withdrawn
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JP3153485A
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English (en)
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David C Billington
ディヴィッド シー.ビリントン
Michael G N Russell
マイケル ジー.エヌ.ラッセル
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Organon Pharma UK Ltd
Original Assignee
Merck Sharp and Dohme Ltd
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Publication date
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    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は一群の縮合三環式化合物に関する
。さらにくわしくは、本発明は、シグマ認識部位の選択
的配位子であり、したがって精神病及び/又は消化管障
害の治療に有用であるヘキサヒドロ−1H−インデノ[
2,1−c]ピリジン及びオクタヒドロ−1H−ベンゾ
[3,4]シクロヘプタ[1,2−c]ピリジン誘導体
に関する。
【0002】ある種のヘキサヒドロ−1H−インデノ[
2,1−c]ピリジン誘導体が知られている。例えば無
痛覚作用のプローブとしてのN−メチル−2,3,4,
4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−インデノ[2,
1−c]ピリジンの製造が記述されている(J.Med
.Chem., 1974、17、1040)。一群の
9−フェニル置換2,3,4,4a,9,9a−ヘキサ
ヒドロ−1H−インデノ[2,1−c]ピリジン誘導体
が記述されている(J.Med.Chem., 197
8、21、340)。 これらの化合物は誘発性心室不整脈に対するある範囲の
アッセイに効果を持つことが報告されている。しかし、
前出の報告のどちらにおいても、そこで説明している化
合物が、シグマ認識部位と有用な相互作用を示すという
記述は示唆は全くない。
【0003】米国特許第4740602号は、C2−5
 アルキレン鎖又は式−CH2 −S(O)x −CH
2 CH2 −(ただしxは0,1又は2)の架橋鎖に
より分けられている2つの環構造、すなわちインドール
−3−イン環、及び、とりわけ1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−2−アザフルオレン又は1,2,3,4,6,
7−ヘキサヒドロ−3−アザ−5H−ジベンゾ[a,c
]シクロヘプテン環を含む一群の化合物を記述している
。これらの化合物はとりわけ精神安定剤としての特性を
示すことが述べられている。しかしまた、これらの化合
物には無痛覚及び血圧低下の副作用があるために、これ
らが持つ精神安定剤として役立つ特性の価値を減じてい
ると述べられている。
【0004】公開されたヨーロッパ特許出願第0410
535号は、シグマ認識部位の選択的配位子として興味
深い作用を有し、したがって精神安定剤として価値のあ
る一群のオクタヒドロベンズ[f]−イソキノリン誘導
体を記述している。
【0005】現在入手可能で治療効果のある抗精神病薬
のほとんどは、ドパミンD2 レセプター拮抗物質であ
る。その結果、それらは特徴的な一連の望ましくない副
作用を生ずる。その中には、内分泌作用や錐体外路系へ
の作用、そして又はしばしば不可逆性遅発性ジスキネジ
アが含まれる。さらに、D2 レセプター拮抗物質は緩
和剤にすぎない。これらは単にある種の精神分裂症行動
、とくに、鮮紅色の妄想や幻覚などの陽性症状を緩和す
るのに役立つだけであり、感情的ひきこもりなどの陰性
症状にはずっと小さな効果しか持たない。
【0006】レセプター結合の研究により、多くの効果
的精神安定剤は、脳のシグマ認識部位の配位子であるこ
とが示された。シグマ認識部位と相互作用可能な多くの
化合物が知られており、この相互作用がそれらの精神安
定剤としての特性の発現に重要であると考えられる。し
かし、これらの化合物のほとんどが、同時にドパミンD
2 レセプターに対し大きな作用を示すので、その結果
前記の望ましくない副作用を及ぼす。たとえば、広く用
いられている精神安定剤、ハロペリドール(Halop
eridol) は、シグマ部位とD2レセプターに同
じように強力に作用する。
【0007】ドパミンD2 レセプターに本質的に不活
性な化合物はリムカゾール(rimcazole) で
ある。しかしリムカゾールは、ある種の抗精神病作用を
示すものの、シグマ部位に対してはおだやかな有効性し
か示さない。
【0008】無痛覚作用のある化合物N−アリルノルメ
タゾシン(SKF10047)は、シグマ認識部位との
親和性を持つが、同時にN−メチル−D−アスパラギン
酸(NMDA)イオンチャンネルコンプレックスと強力
に相互作用するために、失見当、興奮、及び幻覚を含め
た多様な精神病症状をひきおこす。
【0009】最近、シグマ配位子が投与量応じて、ラッ
トの十二指腸炭酸水素塩の分泌を刺激することが報告さ
れた(たとえば、Julienら、Eur.J.Pha
rmacol., 1990、183、2145;及び
Pascaud ら、J.Pharmacol.Exp
.Ther.,1990、255、1354参照)。す
なわち、シグマ部位配位子は、胃腸障害の抑制に有用と
なり得る。
【0010】本発明者らは、D2 、NMDA及び他の
中枢神経系レセプターに対しては無視し得る活性しか示
さず、したがって精神病及び/又は胃腸障害の治療に有
用な一群の強力なシグマ認識部位に選択的な配位子を発
見した。
【0011】本発明は構造式I:
【化7】 の化合物又はその薬学的に許容しうる塩の、精神病障害
の治療及び/又は予防薬の製造のための使用方法を提供
する。 (式中、 Qは結合又は式−(CH2 )2 −の基を表わし;R
1 は炭化水素を表わし; R2 とR3 は独立して水素、炭化水素、ハロゲン、
シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORx 、−
SRx 、−NRx Ry 、−CO2 Rx 又は−
CONRx Ry を表わすか又はともにメチレンジオ
キシを表わし;そしてRx とRy は独立して水素又
は炭化水素を表わす。)
【0012】さらに本発明は、
前記で定義した構造式Iの化合物又はその薬剤用の塩の
、胃腸障害の治療及び/又は予防薬の製造のための使用
方法を提供する。
【0013】ここに用いた「炭化水素」には、炭素原子
を18個まで、好ましくは15個まで、さらに好ましく
は12個まで有する直鎖状、分岐状及び環状の基が含ま
れる。適当な炭化水素基には、C1−6 アルキル、C
2−6 アルケニル、C2−6 アルキニル、C3−1
0シクロアルキル、C3−7 シクロアルキル(C1−
6 )アルキル、アリール、アリール(C1−6 )ア
ルキル、C3−7 ヘテロシクロアルキル、C3−7 
ヘテロシクロアルキル(C1−6 )アルキル、ヘテロ
アリール及びヘテロアリール(C1−6 )アルキルが
含まれる。
【0014】適当なアルキル基には1ないし6個の炭素
原子を有する直鎖及び分岐状アルキル基が含まれる。代
表的な例には、メチル及びエチル基、そして直鎖又は分
岐状のプロピル及びブチル基が含まれる。特定のアルキ
ル基は、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル及び
t−ブチル基である。
【0015】適当なアルケニル基には、2ないし6個の
炭素原子を有する直鎖及び分岐状アルケニル基が含まれ
る。代表的な例には、ビニル、アリル、ブテニル及びジ
メチルアリル基が含まれる。
【0016】適当なアルキニル基には、2ないし6個の
炭素原子を有する直鎖及び分岐状アルキニル基が含まれ
る。代表的例には、エチニル及びプロパルギル基が含ま
れる。
【0017】適当なシクロアルキル基には、3ないし1
0個の炭素原子を有する基が含まれる。特定のシクロア
ルキル基は、シクロプロピル、シクロヘキシル及びアダ
マンチル基である。
【0018】適当なアリール基には、フェニル及びナフ
チル基が含まれる。
【0019】特定のアリール(C1−6 )アルキル基
はベンジル及びフェネチル基である。
【0020】適当なヘテロシクロアルキル基には、ピロ
リジニル、ピペリジル、ピペラジニル及びモルホリニル
基が含まれる。
【0021】適当なヘテロアリール基には、ピリジル、
キノリル、イソキノリル、ピリダジニル、ピリミジニル
、ピラジニル、ピラニル、フリル、ベンゾフリル、チエ
ニル、ベンズチエニル、イミダゾリル、オキサジアゾリ
ル及びチアジアゾリル基が含まれる。特定のヘテロアリ
ール基はピリジル及びフリル基である。
【0022】炭化水素基は、それぞれ以下から選ばれる
1つ又はそれ以上の基により任意に置換してよい。すな
わち、C1−6 アルキル、アダマンチル、フェニル、
ハロゲン、C1−6 ハロアルキル、トリフルオロメチ
ル、ヒドロキシ、C1−6 アルコキシ、アリールオキ
シ、ケト、C1−3 アルキレンジオキシ、ニトロ、シ
アノ、カルボキシ、C2−6 アルコキシカルボニル、
C2−6 アルコキシカルボニル(C1−6 )アルキ
ル、C2−6 アルキルカルボニルオキシ、任意に置換
したアリールカルボニルオキシ、C2−6 アルキルカ
ルボニル、任意に置換したアリールカルボニル、C1−
6アルキルチオ、C1−6 アルキルスルフィニル、C
1−6 アルキルスルホニル、アミノ、モノ又はジ(C
1−6 )アルキルアミノ、C2−6 アルキルカルボ
ニルアミノ及びC2−6 アルコキシカルボニルアミノ
基である。
【0023】ここに用いた「ハロゲン」には、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素、が含まれるがとりわけ塩素である
【0024】前記構造式Iの定義の範囲内のある化合物
は新規である。したがって、本発明のさらなる目的は、
構造式II:
【化8】 の化合物又はその塩を提供することである。 式中、 Qは結合又は式−(CH2 )2 −の基を表わし;R
11は炭化水素を表わし; R12とR13は独立して水素、炭化水素、ハロゲン、
シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORx 、−
SRx 、−NRx Ry 、−CO2 Rx 又は−
CONRx Ry を表わすか、もしくはともにメチレ
ンジオキシを表わし;そしてRx とRy は独立して
水素又は炭化水素を表わす。ただし、Qが結合を表わし
R12とR13のいずれも水素を表わす場合には、R1
1はメチルを表わさないこととする。
【0025】なお、さらなる目的として、本発明は、1
つ又はそれ以上の薬剤用担体及び/又は賦形剤とともに
、前記に定義した構造式IIの化合物又はその薬学的に
許容しうる塩を含んだ医薬組成物を提供する。
【0026】また、本発明は、治療に用いるための、前
記に定義した構造式IIの化合物又はその薬学的に許容
しうる塩を提供する。
【0027】薬剤に用いるために、構造式IIの化合物
の塩は無毒性の薬剤として用いることが可能な塩である
。 しかし、その他の塩が、本発明の化合物又はその無毒性
の薬学的に許容しうる塩の製造に役立ち得る。
【0028】構造式I及びIIの化合物の適当な薬学的
に許容しうる塩には、たとえば、本発明化合物の溶液に
塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン
酸、酒石酸、カルボン酸又はリン酸等の薬学的に許容し
うる無毒性の酸を混合することによって生成することの
できる酸付加塩が含まれる。
【0029】前記構造式IIの化合物中の置換基R11
になり得る適当な基には、任意に置換したC3−6 ア
ルキル、たとえばn−プロピル又はn−ブチル;任意に
置換したC3−10シクロアルキル、たとえばシクロヘ
キシル又はアダマンチル;任意に置換したC3−7 シ
クロアルキル(C1−6 )アルキル、たとえばシクロ
ヘキシルメチル;任意に置換したアリール(C1−6 
)アルキル、たとえばベンジル、メチルベンジル、メト
キシベンジル又はフェネチル;及び任意に置換したヘテ
ロアリール(C1−6 )アルキル、たとえばフリルメ
チル又はピコリルが含まれる。
【0030】前記構造式IIの化合物中の置換基R12
及びR13の例としては、水素、塩素、C1−6 アル
キル及びC1−6 アルコキシがある。好ましくは、R
12とR13の一方が水素を表わし、他方が水素、塩素
、メチル又はメトキシ、とりわけ水素かメトキシを表わ
す。望ましくはR12とR13のいずれも水素を表わす
。前記構造式IIの化合物中でR12とR13が水素以
外のものである場合、それらは芳香族部分のどの所望の
位置にあってもよい。
【0031】前記構造式I及びIIの化合物は、少なく
とも2つの不斉中心を持つので、エナンチオマーとして
もジアステレオマーとしても存在し得る。くわしくは、
ピペリジノ部分の残りの環との環結合がシス又はトラン
スであり得る。このような異性体及びそれらの混合物は
本発明の範囲に含まれると考えるべきである。
【0032】前記構造式IIの望ましい化合物は、環結
合がトランスの化合物である。
【0033】本発明の化合物の1つのサブクラスは構造
式IIA:
【化9】 の化合物及びその塩によって表わされる。式中、Q、R
11、R12及びR13は構造式IIに関して前記で定
義したとおりであり;とくにR11はC3−6 アルキ
ル、C2−6 アルケニル、C3−10シクロアルキル
、C3−7 シクロアルキル(C1−6 )アルキル、
アリール(C1−6 )アルキル又はヘテロアリール(
C1−6 )アルキルを表わし、これらのどの基も任意
に置換できる。構造式IIAの化合物中のR11となる
望ましい基は、n−プロピル、n−ブチル、ブテニル、
ジメチルアリル、シクロヘキシル、アダマンチル、シク
ロプロピルメチル、ベンジル、メトキシベンジル及びフ
ェネチルである。
【0034】本発明の化合物のさらなるサブクラスは、
構造式IIB:
【化10】 の化合物及びその塩によって表わされる。式中、Q、R
11、R12及びR13は構造式IIに関して前記で定
義したとおりであり;とくにR11はC3−6 アルキ
ル又はC3−10シクロアルキル、とりわけn−ブチル
又はシクロヘキシルを表わす。
【0035】本発明の範囲に入る特徴的な化合物には、
2−ブチル−2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒド
ロ−1H−インデノ[2,1−c]ピリジン;3−ブチ
ル−2,3,4,4a,5,6,7,11b−オクタヒ
ドロ−1H−ベンゾ[3,4]シクロヘプタ[1,2−
c]ピリジン; 3−シクロヘキシル−2,3,4,4a,5,6,7,
11b−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[3,4]シクロ
ヘプタ[1,2−c]ピリジン;及びそれらの塩が含ま
れる。
【0036】本発明の医薬組成物は、望ましくは経口、
非経口、又は直腸投与用に、錠剤、丸剤、カプセル剤、
粉末剤、顆粒剤、滅菌した非経口用溶液か懸濁液、又は
座薬のような単位服用量の形態である。錠剤等の固体混
合物を製造するためには、主要活性成分を薬剤用担体、
たとえばトウモロコシデンプン、乳糖、スクロース、ソ
ルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、リン酸2石灰又はガム等の通常の錠剤成分、
及び他の薬剤用希釈剤、たとえば水、と混合して、本発
明の化合物又はその無毒性の薬剤用の塩の均一な混合物
を含む固体の前形成組成物を作る。これらの前形成組成
物が均一であると言う場合、活性成分が組成物全体に均
等に分散していて、錠剤、丸剤及びカプセル剤等の均等
な効果を有する単位服用形態に組成物をただちに分割す
ることができることを意味する。その後、この固体の前
形成組成物を、本発明の活性成分0.1ないし約500
mgを含有する前記の種類の単位服用形態に分割する。 この新規な組成物の錠剤又は丸剤は、コーチングしても
よいし、そうでなければ、持続的効果をあらわすことが
可能な服用形態を提供するために調剤してもよい。たと
えば、錠剤又は丸剤は、内部投与構成部分を有すること
ができるが、これは錠剤又は丸剤をつつみこむ形態にな
っている。これらの2つの部分を、胃で分解しないで内
部構成部分をそのまま十二指腸まで通過させて放出を遅
れさせることができる腸溶層によってへだてることがで
きる。種々の物質を、このような腸溶層やコーチングに
用いることができるが、このような物質には、多くの高
分子の酸及び高分子の酸とシェラック、セチルアルコー
ル及びセルロースアセテート等の物質の混合物が含まれ
る。
【0037】経口又は注射による投与用に本発明の新規
な組成物を含有する液体の形態には、水溶液、適当に着
香したシロップ剤、水性又は油性の懸濁剤及び、綿実油
、ゴマ油、やし油又は落花生油等の食用油との着香した
乳剤、また同様に、エリキシル剤及びそれに類似の賦形
剤が含まれる。水性懸濁剤用の適当な分散剤又は懸濁剤
には、トラガカント、アカシアゴム、アルギン酸塩、デ
キストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ポリビニルピロリドン又はゼラチン
等の合成及び天然ガムが含まれる。
【0038】精神病障害の治療の場合、適当な投与量は
、一日あたり約0.01ないし250mg/kg 、望
ましくは一日あたり約0.05ないし100mg/kg
 、とくに一日あたり約0.05ないし5mg/kg 
である。化合物は一日に1回から4回の服用で投与して
よい。
【0039】本発明に関わる新規な化合物を含めた前記
構造式Iの化合物は、式R1 −Lの化合物と構造式I
II :
【化11】 (式中、Q、R1 、R2 及びR3 は前に定義した
通りであり、そしてLは脱離基を表わす。)の化合物を
反応させることから成る工程によって製造できる。
【0040】脱離基Lは、適当にはハロゲン、たとえば
臭素である。
【0041】反応は、好ましくは炭酸カリウム等の弱塩
基の存在下に、適当な溶媒、たとえばNN−ジメチルホ
ルムアミド中で、適当には加熱した温度、たとえば10
0℃前後の温度で行なう。
【0042】前記構造式III の中間生成物は、構造
式IV:
【化12】 (式中、Q、R2 及びR3 は前に定義したとおりで
あり、そしてRa はアミノ保護基を表わす。)を還元
すること、及びその後アミノ保護基Ra をとりのぞく
ことから成る工程によって製造できる。
【0043】置換基Ra に用いる適当なアミノ保護基
の例には、アセチル、クロロアセチル、トリフルオロア
セチル、ホルミル、ベンゾイル、フタロイル、フェニル
アセチル、又はピリジンカルボニル等のカルボン酸の基
;エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、t
−ブトキシカルボニル、ビフェニルイソプロポキシカル
ボニル、p−メチルベンジルオキシカルボニル、p−ニ
トロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオ
キシカルボニル、p−フェニルアゾベンジルオキシカル
ボニル、p−(p´−メトキシフェニルアゾ)ベンジル
オキシカルボニル又はt−アミルオキシカルボニル等の
カルボン酸から誘導した酸の基;スルホン酸から誘導し
た酸の基、たとえばp−トルエンスルホン酸;及びメチ
ル、ベンジル、トリチル、o−ニトロフェニルスルフェ
ニル又はベンジリデン等の他の基が含まれる。
【0044】望ましいアミノ保護基は、メチル、ベンジ
ル、ベンジルオキシカルボニル及びt−ブトキシカルボ
ニルである。
【0045】得られた化合物中に存在するアミノ保護基
をとりのぞくには、保護基の特性に応じた適切な操作を
行なう。たとえば、Ra がメチルを表わす場合には、
この基は、臭化シアンと加熱処理した後に、やはり加熱
して塩酸水溶液等の鉱酸中で後処理することでとりのぞ
くことができる。別の工程では、本発明に関わる新規な
化合物を含めた前記構造式Iの化合物は、それが適当な
場合には、構造式V:
【化13】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記に定義した通
りである。)の化合物を還元することによりただちに製
造できる。
【0046】構造式IV及び/又はVの化合物の還元を
行なう条件は、最終生成物中に望まれるピペリジノ部分
と分子の残りの部分との間の環結合の立体化学に大きく
左右される。たとえば、シスの異性体が望ましい場合、
構造式IV又はVを有する前駆体の還元に適当な方法は
、触媒を用いた水素添加である。適当な触媒は酸化白金
(IV)であり、反応は好ましくはエタノール溶媒中で
行なう。他方、トランスの環結合が望ましい場合、適当
な還元剤はアンモニア水中のリチウムである。反応は好
ましくはテトラヒドロフラン等の不活性有機溶媒中で、
望ましくはアニリンの存在下に、そして好ましくは−7
8℃付近の温度で行なう。
【0047】前記構造式IV及びVを有する中間体は、
対応するヘキサヒドロベンズ[f]イソキノリンに関し
て記述されている方法(Can.J.Chem.,19
74、52、2316)と類似の方法により適切に製造
できる。合成経路は以下のように示される:
【化14】 式中、Q、R1 、R2 、R3 及びRa は前記に
定義した通りであり、PTSAはp−トルエンスルホン
酸の略である。
【0048】前記構造式VIの化合物が市販されていな
い時には、J.Org.Chem.,1962、27、
70に記載の方法又はそれに類似の方法により製造でき
る。
【0049】とくに明記しないかぎり、前記の工程は立
体異性体の混合物を生成すると考えられる。適当な段階
でこれらの異性体を、分取クロマトグラフィー等の通常
の技術で分離することができる。
【0050】化合物は、ラセミ体で製造してもよいが、
エナンチオ特異的な合成又は分割のいずれかによってエ
ナンチオマーを別々に製造してもよい。たとえば、(−
)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸及び/又は(+)
−ジ−トルオイル−l−酒石酸等の光学活性の酸との塩
を形成してジアステレオマー対を形成し、つづいて分別
晶出及び遊離塩基の再生を行なう等の標準的な技術によ
って、化合物を、成分のエナンチオマーに分割すること
ができる。又、ジアステレオマーのエステル又はアミド
を形成し、つづいてクロマトグラフィーで分離してキラ
ルな補助部分をとりのぞくことによっても、化合物を分
割することができる。
【0051】前記のどの合成手順においても、すべての
当該分子上の不安定な又は反応性の基を保護することが
必要であり及び/又は望ましいだろう。これは、「有機
化学における保護基」(”Protective Gr
oups inOrganic Chemistry”
J.F.W.Mc Omie、Plenum Pres
s、 1973)及び「有機合成における保護基」(”
Protective Groups in Orga
nic Synthesis”T.W.Green、J
ohn Wiley & Sons、1981)に記述
される通常の保護基を用いて達成できる。保護基は既知
の方法を用いて、以後の好ましい段階でとりのぞくこと
ができる。 トリチウム化したシグマ配位子の置換 インビトロの活性 テスト化合物のインビトロのシグマ部位への結合を、W
eber らProc.Natl.Acad.Sci.
USA、 1986、83、8784の方法で決定した
。以下に示す実施例の化合物は、200nMより優れた
効力でトリチウム化ジトリルグアニジン(DTG)をシ
グマ部位から置換した。
【0052】実施例1 2−ブチル−2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒド
ロ−1H−インデノ[2,1−C]−ピリジン工程1:
1−ヒドロキシ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H
−インデン 250mlの無水エーテル中の25.05g(0.19
0mol)の1−インダノン溶液を、45分にわたって
、エーテル中の3.0M臭化メチルマグネシウムブロミ
ド溶液81.0ml(0.243mol)に、N2 雰
囲気下でスターラーで攪拌しながら加えた。加え終わっ
た後に、反応物を40分間還流し、放冷した後、30m
lの飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングした。エ
ーテル層を白色固体からデカントし、水(2×100m
l)で洗浄後、飽和塩化ナトリウム溶液(100ml)
で洗浄し、乾燥させ(K2 CO3 )、減圧下に蒸発
するとだいだい色で油状の標記生成物24.64g(8
8%)が残った。NMRδ(CDCl3 )1.57(
3H,s)、2.16−2.24(2H,m)、2.7
7−2.89(1H,m)、2.97−3.09(1H
,m)、7.23−7.38(4H,m)。
【0053】工程2:3−メチル−1H−インデン30
0mlのトルエン中の、24.64g(0.166mo
l)の1−ヒドロキシ−1−メチル−2,3−ジヒドロ
−1H−インデン及び0.30gのp−トルエンスルホ
ン酸1水和物の溶液を加熱して、Dean Stark
トラップを用いて水を回収しながら3時間還流した。反
応混合物を冷却し、水(3×100ml)つづいて飽和
塩化ナトリウム溶液(100ml)で洗浄し、乾燥(K
2 CO3 )して減圧下で蒸発させると、だいだい色
の油状物が残った。これを減圧蒸留して、b.p.32
−35℃/0.3mmHgの無色油状の標記生成物14
.57g(67%)を得た。NMRδ(CDCl3 )
2.17(3H,m)、3.31(2H,m)、6.2
0(1H,m)、7.16−7.35(3H,m)、7
.45(1H,m)。
【0054】工程3:2−ブチル−2,3,4,9−テ
トラヒドロ−1H−インデノ−[2,1−C]ピリジン
25mlの酢酸中の、3.01g(23.1mmol)
 の3−メチル−1H−インデン及び7.51mlの3
7%ホルムアルデヒド溶液(92.5mmol) を攪
拌しながら30分間70℃に加熱した。温度を70℃以
下に保ったまま、5.83g(53.2mmol) の
塩酸ブチルアミンを加え、混合物を窒素雰囲気下で70
℃で3時間かくはんした。溶液を室温まで冷却して水(
100ml)で希釈し、エーテル(3×100ml)で
洗浄した。水性層を50%水酸化ナトリウム溶液で塩基
性にし、エーテル(3×100ml)で抽出した。まと
めたエーテル抽出物を乾燥し(K2 CO3 )、減圧
下に蒸発すると、6.64gの緑色油状物が残った。一
部(2.60g)をフラッシュシリカでクロマトグラフ
ィーにかけて、5〜7%のメタノール/ジクロロメタン
で溶離した後、アルミナでクロマトグラフィーにかけて
、2〜7%の酢酸エチル/石油エーテルで溶離して、黄
色油状の標記生成物0.098g(5%)を得た。エー
テル塩酸を用いて塩酸塩を作った。溶媒を蒸発させてエ
ーテル/酢酸エチルから再結晶させて淡黄色固体の標記
生成物の塩酸塩を得た。m.p.196〜200℃(分
解)。NMRδ(D2 O/DCl)0.96(3H,
t,J=7.3Hz)、1.43(2H,m)、1.8
1(2H,m)、2.92(2H,m)、3.31−3
.46(5H,m)、3.79(1H,m)、4.08
(1H,m)、4.36(1H,m)、7.30〜7.
33(1H,m)、7.40(2H,m)、7.55−
7.57(1H,m)。m/z(CI+   ,NH3
 )228(M+H)+ 、184(M−CH2 CH
2 CH3)+ 。C16H22ClNの計算値:C、
72.85;H、8.41;N、5.31%。 実測値:C、72.61;H8.38;N、5.25%
【0055】工程4:2−ブチル−2,3,4,4a,
9,9a−ヘキサヒドロ−1H−インデノ[2,1−C
]ピリジン 40mlの無水THF中の2.02gの粗製2−ブチル
−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−インデノ[2
,1−C]ピリジン溶液及び1.0mlのアニリンを、
ドライアイス/アセトン浴で冷却した250mlの液体
アンモニア中の0.456gのリチウムワイヤに加えた
。混合物を窒素雰囲気下で1.5時間−78℃で攪拌し
た後、水で慎重にクエンチングして、溶媒をひと晩放置
して蒸発させた。残渣をエーテル相と水相に分離して、
水性層をさらにエーテルで再抽出した。エーテル抽出物
をまとめて乾燥し(K2 CO3 )、減圧下で蒸発さ
せるとかっ色の油状物2.69gが残った。これをフラ
ッシュシリカでクロマトグラフィーにかけて精製し5〜
7%のメタノール/ジクロロメタンで溶離した後、アル
ミナでクロマトグラフィーにかけて2〜5%酢酸エチル
/石油エーテルで溶離して、無色油状の標記生成物0.
079gを得た。エーテル塩酸を用いて塩酸塩を作った
。溶媒を蒸発させてエタノール/酢酸エチルから再結晶
すると、白色固体の標記生成物の塩酸塩を得た。m.p
.159〜163℃。NMRδは358Kで(D2 O
)0.91(3H,t,J=7.3Hz)、1.37(
2H,m)、1.67(2H,m)、2.36(2H,
m)、2.65(2H,m)、2.85−3.05(4
H,m)、3.13(1H,dのd,J=15.9及び
6.2Hz)、3.33−3.46(3H,m)、7.
28−7.38(4H,m)。m/z(CI+ ,NH
3 )230(M+H)+ 、186(M−CH2 C
H2 CH3 )+。
【0056】実施例2 3−ブチル−2,3,4,4a,5,6,7,11b−
オクタヒドロ−1H−ベンゾ−[3,4]シクロヘプタ
[1,2−C]ピリジン 工程1:5−ヒドロキシ−5−メチル−6,7,8,9
−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン実施例1
の工程1に従がって、250mlの無水エーテル中の2
6.02g(0.162mol)の1−ベンゾスベロン
(1−benzosuberone)を3.0M臭化メ
チルマグネシウムエーテル溶液68.0ml(0.20
4mol)と反応させて、黄色油状の標記生成物26.
65g(93%)を得た。NMRδ(CDCl3 )1
.59(3H,s)、1.77−1.97(6H,m)
、2.83−2.96(2H,m)、7.06−7.2
4(3H,m)、7.67(1H,dのd,J=7.6
及び1.5Hz)。
【0057】工程2:9−メチル−6,7−ジヒドロ−
5H−ベンゾシクロヘプテン 実施例1の工程2に従がって、300mlのトルエン中
の26.65g(0.151mol)の5−ヒドロキシ
−5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−
ベンゾシクロヘプテンを、0.30gのp−トルエンス
ルホン酸1水和物と反応させた。減圧蒸留すると、無色
油状の標記生成物19.17g(80%)を得た。b.
p.62〜65℃/1.0mmHg。NMRδ(CDC
l3 )1.81(2H,q,J=7.1Hz)、2.
07(2H,m)、2.09(3H,s)、2.56(
2H,t,J=6.9Hz)、6,97(1H,m)、
7.14−7.26(4H,m)。
【0058】工程3:3−ブチル−2,3,4,4a,
5,6,7,11b−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[3
,4]シクロヘプタ[1,2−C]ピリジン実施例1の
工程3に従がって、7mlの酢酸中の1.02g(6.
46mmol) の9−メチル−6,7−ジヒドロ−5
H−ベンゾシクロヘプタンと、2.10mlの37%ホ
ルムアルデヒド溶液及び1.63gの塩酸ブチルアミン
を反応させた。後処理すると、淡黄色油状の粗製3−ブ
チル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[3,4]−シクロヘプタ[1,2−C]ピリジ
ン1.55gを得た。
【0059】実施例1の工程4に従がって、上記のよう
に得た物質を、250mlの液体アンモニア中の0.5
2gのリチウムワイヤ、40mlの無水THF及び1m
lのアニリンと反応させた。フラッシュシリカでクロマ
トグラフィーにかけて5〜7%メタノール/ジクロロメ
タンで溶離した後、アルミナでクロマトグラフィーにか
けて2〜3%酢酸エチル/石油エーテルで溶離すると、
無色油状の標記生成物0.349g(21%)を得た。 エーテル塩酸を用いて塩酸塩を作った。溶媒を蒸発させ
て酢酸エチル/エタノールから再結晶すると、白色固体
の標記生成物の塩酸塩が得られた。m.p.185〜1
90℃(分解)。NMRδ(D2 O)0.95(3H
,t,J=7.4Hz)、1.36−1.47(4H,
m)、1.71−1.80(4H,m)、1.92−1
.99(1H,m)、2.26−2.32(2H,m)
、2.81−3.19(7H,m)、3.49(1H,
m)、3.77(1H,m)、7.24−7.33(4
H,m)。m/z(CI+ ,NH3)258(M+H
)+ 、214(M−CH2 CH2 CH3 )+ 
。C18H28ClNの計算値:C、73.57;H、
9.60;N、4.77%。実測値:C、73.54;
H、9.55;N、4.74%、
【0060】実施例3 3−シクロヘキシル−2,3,4,4a,5,6,7,
11b−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[3,4]シクロ
ヘプタ[1,2−C]ピリジン 実施例1の工程3に従がって、14mlの酢酸中の2.
0g(12.6mmol) の9−メチル−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプタンを、4.2mlの
37%ホルムアルデヒド溶液及び3.95gの塩酸シク
ロヘキシルアミンと反応させた。後処理して淡桃色油状
の粗製3−シクロヘキシル−2,3,4,5,6,7−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ−[3,4]シクロヘプタ
[1,2−C]ピリジン9.25gを得た。
【0061】実施例1の工程4に従がって、上記で得た
物質を、500mlの液体アンモニア中のリチウムワイ
ヤ80mlの無水THF及び2mlのアニリンと反応さ
せた。 フラッシュシリカでクロマトグラフィーにかけて25%
メタノール/ジクロロメタンで溶離後、アルミナでクロ
マトグラフィーにかけて3%酢酸エチル/石油エーテル
で溶離すると、無色油状の標記生成物0.413g(1
2%)を得た。エーテル塩酸を用いて塩酸塩を作った。 溶媒を蒸発させて酢酸エチル/エタノールから再結晶す
ると、白色固体の標記生成物の塩酸塩を得た。m.p.
272〜275℃。NMRδ(D2 O)1.13−1
.24(1H,m)、1.31−1.57(6H,m)
、1.68−1.79(3H,m)、1.91−1.9
5(3H,m)、2.10−2.12(2H,m)、2
.24−2.36(2H,m)、2.80−2.86(
1H,m)、2.92−3.05(3H,m)、3.1
4−3.26(2H,m)、3.40(1H,m)、3
.68(1H,m)、7.24−7.33(4H,m)
。 m/z(CI+ ,NH3 )284(M+H)+ 、
240。
【0062】実施例4 錠剤の製造 下記化合物をそれぞれ1.0、2.0、25.0、26
.0、50.0及び100.0mg含む錠剤を以下に説
明するようにして製造する。 2−ブチル−2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒド
ロ−1H−インデノ[2,1−C]ピリジン;3−ブチ
ル2,3,4,4a,5,6,7,11b−オクタヒド
ロ−1H−ベンゾ[3,4]−シクロヘプタ[1,2−
C]ピリジン; 3−シクロヘキシル−2,3,4,4a,5,6,7,
11b−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[3,4]シクロ
ヘプタ[1,2−C]ピリジン
【0063】 表:1ないし25ミリグラムの活性化合物を含有する服
用量                       
           量(mg)活性化合物    
                    1.0  
    2.0     25.0微結晶セルロース 
                49.25    
48.75    37.25加工食用トウモロコシデ
ンプン     49.25    48.75   
 37.25ステアリン酸マグネシウム       
   0.50     0.50     0.50
【0064】 表:26ないし100ミリグラムの活性化合物を含有す
る服用量                     
             量(mg)活性化合物  
                     26.0
     50.0    100.0微結晶セルロー
ス                 52.0   
 100.0    200.0加工食用トウモロコシ
デンプン      2.21     4.25  
   8.5ステアリン酸マグネシウム       
   0.39     0.75     1.5

0065】全量の活性化合物、セルロース、及びトウモ
ロコシデンプンの一部を混合して粒状化し、10%トウ
モロコシデンプンのペーストにする。得られた粒をふる
いにかけて、乾燥し、残りのトウモロコシデンプン及び
ステアリン酸マグネシウムと混合する。その後、得られ
た粒を、1錠あたり活性成分を1.0mg、2.0mg
、25.0mg、26.0mg、50.0mg及び10
0mg含有する錠剤に圧縮する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  構造式I: 【化1】 (式中、 Qは結合又は式−(CH2 )2 −の基を表わし;R
    1 は炭化水素を表わし; R2 とR3 は独立して水素、炭化水素、ハロゲン、
    シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORx 、−
    SRx 、−NRx Ry 、−CO2 Rx 又は−
    CONRx Ry を表わすか又はともにメチレンジオ
    キシを表わし;かつRx とRy は独立して水素又は
    炭化水素を表わす。)の化合物又はその薬剤用の塩を、
    精神病障害の治療及び/又は予防薬の製造に使用する方
    法。
  2. 【請求項2】  請求項1に定義された構造式Iの化合
    物又はその薬剤用の塩を、消化器障害の治療及び/又は
    予防薬の製造に使用する方法。
  3. 【請求項3】  構造式II: 【化2】 (式中、 Qは結合又は式−(CH2 )2 −の基を表わし;R
    11は炭化水素を表わし; R12とR13は独立して水素、炭化水素、ハロゲン、
    シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORx 、−
    SRx 、−NRx Ry 、−CO2 Rx 又は−
    CONRx Ry を表わすか又はともにメチレンジオ
    キシを表わし;かつRx とRy は独立して水素又は
    炭化水素を表わし;ただし、Qが結合を表わし、R12
    とR13の双方が水素を表わす場合には、R11はメチ
    ルを表わさない。)の化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】  ピペリジノ部位とその他の環状の系と
    の環結合がトランスである、請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】  構造式IIA: 【化3】 (式中、Q、R12及びR13は請求項3に定義したと
    おりであり;R11はC3−6 アルキル、C2−6 
    アルケニル、C3−10シクロアルキル、C3−7 シ
    クロアルキル(C1−6 )アルキル、アリール(C1
    −6 )アルキル又はヘテロアリール(C1−6 )ア
    ルキルを表わすが、これらどの基も任意に置換してよい
    。)によって表わされる、請求項3の化合物及びその塩
  6. 【請求項6】  構造式IIB: 【化4】 (式中、Q、R11、R12及びR13は請求項3に定
    義したとおりである。)で表わされる請求項3記載の化
    合物及びその塩。
  7. 【請求項7】  2−ブチル−2,3,4,4a,9,
    9a−ヘキサヒドロ−1H−インデノ[2,1−c]ピ
    リジン; 3−ブチル−2,3,4,4a,5,6,7,11b−
    オクタヒドロ−1H−ベンゾ[3,4]−シクロヘプタ
    [1,2−c]ピリジン;および 3−シクロヘキシル−2,3,4,4a,5,6,7,
    11b−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[3,4]シクロ
    ヘプタ[1,2−c]ピリジンから選ばれる請求項3記
    載の化合物及びその塩。
  8. 【請求項8】  1つ又はそれ以上の薬剤用担体及び/
    又は賦形剤とともに、請求項3に定義した構造式IIの
    化合物又はその薬学的に許容しうる塩を含有した医薬組
    成物。
  9. 【請求項9】  治療に用いるための請求項3に定義し
    た構造式IIの化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  10. 【請求項10】  (A)式R1 −Lの化合物と構造
    式III : 【化5】 (式中、Q、R1 、R2 及びR3 は請求項1に定
    義したとおりであり、Lは脱離基を表わす。)の化合物
    とを反応させること;又は(B)構造式V: 【化6】 (式中、R1 、R2 及びR3 は請求項1に定義し
    た通り)の化合物を還元することを特徴とする請求項1
    に定義する構造式Iの化合物の製造方法。
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