JPH04229784A - 映像信号の発生方法 - Google Patents

映像信号の発生方法

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JPH04229784A
JPH04229784A JP16296091A JP16296091A JPH04229784A JP H04229784 A JPH04229784 A JP H04229784A JP 16296091 A JP16296091 A JP 16296091A JP 16296091 A JP16296091 A JP 16296091A JP H04229784 A JPH04229784 A JP H04229784A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号の発生方法、
もっと詳しくいえば、複合映像を表し複数のディジタル
入力映像信号を組合せて作成する映像信号の発生方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル映像効果の作成技術において
、2つ以上の映像(又は画像)が3次元空間において互
いに飛抜けるように見える効果を作成することが必要な
場合がある。例えば図1に示すように、3つの別々の画
像P1,P2,P3を表示スクリーン(例えば陰極線管
の表示スクリーン)Sの周りで互いに飛抜けるように動
かすことが要求されることがある。図1は、3つの全部
の画像P1,P2,P3が互いに交差する瞬間を凍結し
てスクリーンSに表示した場合の複合映像(又は画像)
を示し、図2,3,4は上記特殊の瞬間に表示された画
像P1,P2,P3の各部分を縮尺で示したものである
【0003】このような効果を作成する公知の技法を図
5により説明する。この技法は、3つの別個のディジタ
ル映像効果(DVE)発生器(ディジタル多効果(DM
E)発生器ともいう。)DME1,DME2,DME3
を使用する。連続する画素を表す一連のサンプルを含む
3つの通常のディジタル映像信号S1,S2,S3をそ
れぞれDME発生器DME1〜DME3に供給する。こ
れらの信号S1〜S3は、処理前にはそれぞれ画像(平
面)P1,P2,P3を表す。すなわち、これらは、歪
められないでスクリーン全体を占める通常の画像である
。DME発生器DME1〜DME3は、それぞれ信号P
1,P2,P3を処理して、それらが表す画像(平面)
をフィールド毎に操作する(切取り、縮小、回転、切断
など)ため、操作された画像を表す処理された信号を作
成し、映像バスVB1,VB2,VB3に出力する。こ
れらの処理された信号は、見るとき、図1に示す画像P
1,P2,P3の1つをそれぞれ含んでいる。ただし、
それらは(他の画像によって一部が隠されたものでなく
全部が見えるものである。各画像は、スクリーンSの全
体の大きさに対応する中間的(例えば普通の青か黒)背
景画像Bの中に挿入される。
【0004】映像バスVB1,VB2,VB3は、DM
E発生器DME1〜DME3からの3つの処理された信
号を一緒に組合せる結合装置CBのそれぞれの入力に接
続される。結合装置CBは、3つの処理された信号を単
純に混合することはできない。というのは、そうすると
、画像P1,P2,P3の見えない(隠れた)部分が隠
されないで前方に見えるべき画像と混合されるからであ
る。所望の隠蔽を行うため、結合装置CBは、DME発
生器DME1〜DME3から結合装置CBに伸びるΖバ
スΖB1,ΖB2,ΖB3を介して供給される情報を使
用して、映像バスVB1〜VB3の信号の組合せを制御
する。ΖバスΖB1〜ΖB3の情報は、映像バスVB1
〜VB3の信号の各画素に対し、当該画像の画素のスク
リーン面の後方への変位(深さ)、すなわち、X及びY
軸がスクリーン上にありΖ軸がスクリーンと直角の平行
座標における画素の位置を表している。結合装置CBは
、ΖバスΖB1〜ΖB3の深さ情報を画素毎に比較し、
最も小さいΖ値をもつ画素、すなわち目視者に最も近い
画素を出力として選択する。つまり、結合装置CBは、
ΖバスΖB1〜ΖB3の深さ情報に基いて所望の被隠蔽
面の除去を行っている。
【0005】しかし、上述の技法には2つの欠点がある
。その1つは、3つのDME(DVE)発生器を必要と
することである。これは、普通の解像度テレビジョン方
式に対してさえもDME発生器が高価であり、高解像度
テレビジョン(HDTV)方式の場合はなおさら高価で
あるから、コストが大きいという不利を課すことになる
【0006】2つ目の欠点は、個々の画像が交わる端縁
に沿って複合画像の質が低下することである。これは、
上述のように画像の切替えが深さ情報によって制御され
、深さ情報はサンプリング(画素)周波数で発生される
ため、上述の端縁がギザギザになることによる。図6に
より、これをもつと詳細に説明する。図6は、図1と似
ているが幾分簡単な場合を示す。すなわち、ただ2つの
画像(平面)PA及びPBを組合せるもので、これら2
つの面は端縁(又は境界)p1−p2で交差し、この端
縁で上述のギザギザ問題が起きる。この問題は、画像P
A及びPBの空間解像度によって発生する。ここで、個
々の画像PA及びPBは、画像の各画素を表すサンプル
より成るディジタル映像信号によって表されるものとす
る。すなわち、各画像を画素の直交する列又は格子より
成るものと考えることができ、その各水平列の中心に水
平走査線があり、これらの水平列の幅は走査線間の距離
に等しい。(この点について図7を参照されたい。この
図に、図6と似た複合画像の一部が示されている。ただ
し、端縁p1−p2に対応する端縁(又は境界)B1が
異なった位置にあり走査線Lに対応する画素pに分割さ
れている。)したがって、空間解像度は画素の大きさに
よって決まり、画素の大きさはまた、使用する映像方式
のフィールド又はフレーム当たりのライン(走査線)数
によって決まる。
【0007】明らかに、一般に、画像PA及びPBを組
合せて複合画像を作る場合、2つの画像PAとPBが交
差する端縁B1(p1−p2)は、画素の境界と正確に
は一致しない。すなわち、一般に、端縁は画素を横断(
交差)する。したがって、画像PAとPBを組合せると
き、端縁が交差する各画素の画像内容を決めなければな
らない。よって、例えば、画素の大部分を画像PAとP
Bの一方が占めるべきか或は他方が占めるべきかによっ
て、各画素が一方の画像を完全に含むか或は他方の画像
を完全に含むかを決めるとすると、画像間の所望の境界
は、実際には画素解像度で階段状に境界に近似させたも
のとなる。これは、図7を見ればよく判るであろう。 図7では、所望の境界(端縁p1−p2に対応する)は
線B1で、階段状に近似させたものは線B2で示してあ
る。したがって、実際の端縁にはギザギザが生じ、画像
PAとPB間にエイリアジング(重複歪み)がある。ギ
ザギザの程度は、端縁が水平に近いか又は垂直に近い場
合に顕著となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
した第1の欠点、すなわち、各入力映像信号に対しそれ
ぞれDME(DVE)発生器を使用しなければならない
点を少なくとも部分的に解決することである。本発明の
もう1つの課題は、上述した第2の欠点、すなわち、個
々の映像(又は画像)が交わる所での複合映像(又は画
像)の劣化(端縁のギザギザ)を少なくとも部分的に解
決することである。本発明の他の課題は、上述した第1
及び第2の欠点の両方を少なくとも部分的に克服するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の入力デ
ィジタル映像信号をそれらが表す映像を操作するために
処理し、この処理した信号を組合せて操作された映像が
互いに飛抜けるように見える複合映像を表す出力映像信
号を作成する方法を提供する。その特徴は、次のとおり
である。第1段階において、1つのディジタル映像効果
発生器が、入力映像信号の1つを受け、該1つの入力信
号が表す上記映像に加えるべき操作を表すデータに応動
して、該1つの入力信号をそれが表す上記映像が意図し
た操作を受けるように処理する。上記第1段階で処理さ
れた信号を記録する。少なくとも1つの次の段階におい
て、ディジタル映像効果発生器は、他の入力映像信号を
受け、入力信号のすべてが表す上記映像に加えるべき操
作を表すデータに応動して、該他の入力信号をそれらが
表す上記映像が意図した上記操作を受けるように、且つ
、その操作された映像から複合映像では見えない部分を
除去するように処理する。上記少なくとも1つの次の段
階で処理された信号をその前の段階で記録した信号の中
に挿入する。
【0010】
【作用】本発明方法は、深さ情報を使用して結合装置を
切替えるのではなく、被隠蔽面除去に必要な操作された
映像部分を切取ることにより、ただ1つのディジタル映
像効果発生器を用いて所望の効果を達成しうるので、上
記第1の欠点を解決もしくは少なくとも軽減する。この
方法は、ただ1つの上記発生器を使用し連続的段階にお
いて各段階間で記録をしながら行うことができる。
【0011】少なくとも1つの次の段階で処理された信
号は、該信号により表される画像の少なくとも1つの端
縁が複合映像において他の処理された信号で表される映
像と交差する場合、反エイリアジング処理を受けること
ができ、これによりエイリアジングが減少する。
【0012】この反エイリアジング処理は、問題の端縁
におけるギザギザを解消もしくは少なくとも減少するの
で、上記第2の欠点を解消もしくは少なくとも軽減する
【0013】エイリアジングを回避するには、問題の端
縁の精度を上げること、すなわちサンプリング周波数よ
り高い解像度で表示することが必要である。その方法の
1つは、コンピュータ製図法に用いられるものであるが
、計算により端縁が交差する各画素を識別し、端縁が交
差する各画素について画素の強度に対する適当な値を計
算することである。しかし、端縁は非常に多数の画素と
交差するので、それらの画素の全部に対し必要な計算を
行うのに極めて長い時間がかかる(時には何時間のオー
ダーとなる。)。したがって、この方法は映像信号の実
時間処理には現在のところ利用できず、それゆえ、少な
くとも現在は本発明における反エイリアジング処理には
使用できない。
【0014】実時間映像処理を行うのに十分速い、問題
解決の1つの方法は、2次元ディジタル低域通過フィル
タを使用することである。このフィルタは、複合映像の
各画素に対し周りの画素に重みを付けて組合せた1つの
値を導出することにより、実際にギザギザを除いてエイ
リアジングを隠し、高周波の画像内容を表す。したがっ
て、この方法は本発明に使用できる。しかし、このフィ
ルタを使用すると、端縁の外観が軟調となる。すなわち
端縁が鮮明に表示されない欠点が生じる。これは、望ま
しくないことである。
【0015】後述の本発明実施例で行われる反エイリア
ジング処理によれば、上述したエイリアジングを減少す
るのに2次元フィルタを使う必要がなく、硬調の(鮮明
な)端縁を得ることができる。その反エイリアジング処
理は、実時間で、すなわち映像信号の速度で行われる。 この点に関し、各フィールドに対する端縁データから必
要な情報を発生するのは、各走査線(ライン)に対して
1回のみ行うべきであり、全ラインに対する全体の情報
により、端縁が交差する全画素の処理を行うことができ
る。その方法は、1ラインにおいて端縁が交差する各画
素に対する個々の計算を行う(これは、水平線に極めて
近い端縁は従来の映像方式において数百の画素と、高解
像度(HDTV)方式(1125ライン方式)では1千
以上の画素と交差する可能性があることからみて時に極
めて遅くなるであろう。)のではなく、各ラインに対し
、スタート画素位置、スタート画素キー値及び各端縁の
勾配だけを確かめればよく、これらは該勾配によって決
まる量だけ各スタート・キー値を増減するのに用い、そ
れにより、該ラインに対応する画素列における各端縁交
差画素を実時間で処理することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面により本発明を具体的に説明する
。図8は、図1〜4により述べた効果を作成するため本
発明方法に用いる装置の例を示すブロック図である。 この装置は、1つのDME(DVE)発生器1及びその
制御ユニット2を有する。DME発生器1はそれ自体公
知の操作器3を含み、これは、バス4を介して加えられ
るディジタル映像信号を、制御ユニット2からバス5に
より送られる制御(操作)データに従って処理し、バス
6に処理した映像を生じる。この処理には、ディジタル
映像信号を、それが表す映像(又が画像)がフィールド
毎に制御データによって決められる操作(切取り、縮小
、回転、切断など)を受けるようにサンプル(画素)毎
にマッピングすることが含まれる。
【0017】制御データは、制御ユニット2によりスク
リーンにおける選択された画像の運動路に従い、フィー
ルド毎に画像の操作を独特な方法で決める。制御データ
は、例えば、3次元入力空間における画像のコーナー位
置を決める1組の平行座標と、現在のフィールドにおけ
る画像内のすべての点に対して行おうとする操作を決め
、これを3次元出力空間に変換する4×4マトリックス
と、目視者とスクリーンの間隔を座標系のΖ軸に沿う距
離で示し、そのX及びY座標が被操作画像が表示される
スクリーンに平行な軸に沿う間隔を示す遠近感と呼ぶパ
ラメータとを含んでいる。
【0018】バス6はミキサ7に接続され、該ミキサに
はバス8を介して中間的(例えば普通の青又は黒)背景
信号が供給される。したがって、ミキサ7の出力に接続
されたバス9に、各1フィールドに対し画素毎に、バス
6における操作されたディジタル映像信号がバス8の中
間的背景信号内に挿入(キー)された複合映像を生じる
。上述したDME発生器と制御ユニット2は、従来構成
のものである。これより、本発明方法を行うためにDM
E発生器1に組入れた特徴について述べる。本発明方法
を行う場合、それぞれ異なる映像信号に対しそれらが表
す画像のそれぞれ異なる操作を含む処理を行い、それら
を組合せて被操作画像が互いに飛抜けるように見える複
合画像を表す出力映像信号を作成するのに、DME発生
器1によって順に(段階的に)処理を行い、それらの段
階の間で記録を行ったのち組合せる。少なくとも第1段
階に続く段階において、信号の処理には、上述のような
操作器3による画像の操作が含まれるだけでなく、複合
画像において見えない(図1〜4及び6により述べたよ
うに)部分を被操作画像から切取ることによる被隠蔽面
除去が含まれる。キー処理器10がこの被隠蔽面除去を
行う。これは、種々の画像の位置を知れば簡単な幾何学
の問題であるから、容易に可能である。キー処理器10
にこれを行わせるため、制御データをDME発生器1に
段階毎に供給する代わりに、全段階に対する制御データ
をDME発生器に各段階に対して供給し、各段階のフィ
ールド毎に(ただし、第1は除く。)キー処理器10が
被隠蔽面除去が必要かどうかを計算し、必要の場合、適
当な情報をミキサ7に送ってそれを行わせるようにする
【0019】更に具体的にいえば、キー処理器10は、
バス5を介して制御ユニット2から制御データを受け、
そのデータを使ってキー値信号KVを計算し、これを線
11を介してミキサ7に供給し、バス6の操作された映
像信号のバス8における背景信号への挿入(キーイング
)を制御する。各段階の各フィールドに対し画素毎に作
られるキー値信号KVは、上述の切取り(被隠蔽面除去
)を行うだけでなく、適切な場合は、後述のように反エ
イリアジング処理を行って処理された信号が表す被操作
画像の端縁(特に他の処理された信号が表す画像と交差
する場合の端縁)におけるエイリアジング(ギザギザ)
を減少する。
【0020】図9は、図8のキー処理器の具体例を示す
ブロック図である。同図に示すように、キー処理器10
は端縁データ発生器12を有する。該データ発生器12
は、マイクロプロセッサで構成したものでよく、制御デ
ータからフィールド毎に現在の段階に対する被操作画像
(切取りのある)の端縁を特定する端縁データを計算す
る。端縁データは、例えば端縁を定める番号のリストの
形のもの、或は後述のような端縁を定める方程式の形の
ものでよい。
【0021】キー処理器10はまた、端縁データ発生器
12が計算した端縁データからキー値信号KVを計算す
るキー値計算部13を具える。キー値計算部13は、ラ
インレート情報計算器14及びキー値発生器15を具え
る。キー処理器10の具体例は、図13〜21によりあ
とで詳細に述べる。
【0022】これより、本発明方法の実施にDME発生
器1を使用するやり方について述べる。DME発生器1
の動作の例として、図6に示した効果を作成することを
考える。第1段階において、バス4を介してDME発生
器1に加えられる映像信号が未操作画像PAを表すもの
とすると、操作器3は、バス6に図11に示すような画
像PAを表す操作された信号を生じる。
【0023】画像PAを表す被操作信号は、ミキサ7に
おいてバス8の背景信号の中に挿入される。この挿入は
、キー処理器10が発生したキー値KVの制御の下に行
われる。これにより、上述のように反エイリアジング処
理が行われ、端縁のギザギザを少なくする。この第1段
階では、画像の切取り(被隠蔽面除去)は行われない。 ミキサ7の出力は、バス9を介してビデオテープレコー
ダ(VTR)VTR1に直接送られ、テープに記録され
る。
【0024】第2段階において、DME発生器1に加え
られる映像信号は未操作画像PBを表し、操作器3は、
バス6に図12に示すような被操作画像PBを表す信号
を生じる。第1段階におけるように、第2段階で生じた
被操作画像PBを表す信号がミキサ7においてバス8の
背景信号に挿入される。この挿入は、キー処理器10が
発生したキー値信号KVの制御の下で行われる。これに
より、(i) 被操作画像PBの、複合画像において画
像PAにより隠れた部分(図6)は、バス9に生じる被
処理信号が図12に示すような操作され切取られた映像
を表すよう切取られ、(ii)上述の反エイリアジング
処理が行われ、端縁のギザギザが減少する。
【0025】第2段階の間、バス9を介してミキサ7か
ら出力される信号は、直接VTRには供給されない。代
わりに、図10に示すように、該信号はキーヤー(挿入
器)16の第1入力に前景信号として供給される。同時
に、第1段階でVTRのVTR1に記録された信号がキ
ーヤー16の第2入力に背景信号として供給される。2
つの信号は、同期してキーヤーに供給される。図6に示
す複合画像を表す合成信号がキーヤー16から出力され
、VTRのVTR2に記録される。こうして、所望の効
果が作成される。
【0026】DME発生器1の動作の次の例として、図
1〜4により上述した効果を作成する場合を考える。第
1段階において、バス4を介してDME発生器1に加え
られる映像信号が未操作画像P1〜P3のどれか1つ、
例えばP1を表すものとすると、操作器3は、バス6に
操作された画像P1の全体を表す信号を生じる。
【0027】被操作画像P1を表す信号は、ミキサ7に
おいてバス8の背景信号の中に挿入される。この挿入は
、キー処理器10が発生するキー値信号KVの制御の下
に行われる。これにより、(i) 画像P1の、複合画
像において画像P2及びP3により隠された(図1及び
2)部分は、バス9に生じる被処理信号が図2に示すよ
うな操作され切取られた映像を表すように切取られ、(
ii)上述した反エイリアジング処理が行われ、端縁の
ギザギザを減少する。
【0028】ミキサ7の出力信号は、バス9を介してV
TRのVTR1に直接供給され、テープに記録される。
【0029】第2段階において、DME発生器1に加え
られる映像信号が(例えば)未操作画像P2を表すもの
とすると、操作器3は、バス6に被操作画像P2の全体
を表す信号を生じる。
【0030】第1段階におけるように、第2段階で生じ
た被操作画像P2を表す信号は、ミキサ7においてバス
8の背景信号の中に挿入される。この挿入は、キー処理
器10が発生したキー値信号KVの制御の下に行われ、
これにより (i)画像P2の、複合画像において画像
P1,P3により隠された(図1及び3)部分は、バス
9に生じる被処理信号が図3に示すような操作され切取
られた映像を表すように切取られ、(ii)上述の反エ
イリアジング処理が行われ、端縁のギザギザを減少する
【0031】第2段階において、ミキサ7の出力信号は
VTRには直接供給されない。代わりに、図10に示す
ように、該信号はキーヤー16の第1入力に前景信号と
して供給される。同時に、第1段階でVTRのVTR1
に記録した信号はキーヤー16の第2入力に背景信号と
して供給され、2つの信号は同期してキーヤーに供給さ
れる。図1に示す複合画像の画像P1及びP2(画像P
3を除く。)を表す合成信号がキーヤー16から出力さ
れ、VTRのVTR2に記録される。
【0032】第3段階において、バス4を介してDME
発生器1に加えられる映像信号が未操作画像P1〜P3
の残りの1つ、すなわち未操作画像P3を表すものとす
ると、操作器3は、バス6に被処理画像P3の全体を表
す信号を生じる。
【0033】第1及び第2段階におけるように、第3段
階で生じた被操作画像P3を表す信号は、ミキサ7にお
いてバス8の背景信号の中に挿入される。この挿入は、
キー処理器10が発生したキー値信号KVの制御の下に
行われ、これにより、(i) 画像P3の、複合画像に
おいて画像P1,P2により隠された(図1〜4)部分
は、バス9の被処理信号が図4に示すような操作され切
取られた映像を表すように切取られ、(ii)上述の反
エイリアジング処理が行われ、端縁のギザギザを減少す
る。
【0034】第3段階において、ミキサ7の出力信号は
VTRに直接供給されない。代わりに、図10に示すよ
うに、該信号はキーヤー16の第1入力に前景信号とし
て供給される。同時に、第2段階でVTRのVTR2に
記録された信号はキーヤー16の第2入力に背景信号と
して供給され、2つの信号はキーヤーに同期して供給さ
れる。画像P1,P2,P3を表し図1に示すような複
合画像を示す合成信号がキーヤー16から出力され、V
TRのVTR3に記録される。こうして、所望の効果が
作成される。
【0035】上述のように、図8のDME発生器1のキ
ー処理器10(図9)を構成する1つの方法を図13〜
20により詳細に説明する。なお、英国特許出願公告第
GB−A−2,230,399も参照されたい。それに
は、以下述べるキー処理器が開示され、特許請求されて
いる。
【0036】図14は、図9のキー処理器10の具体例
を示すブロック図である。図14のキー処理器は、図8
のミキサ7による第1及び第2の映像信号、すなわち、
バス8及び9にあって第1及び第2画像をそれぞれ表す
信号の組合せを制御し、(バス9に)複合画像を表す映
像信号を生じる。第1の画像(バス6の信号により表さ
れるもの)を以下キー画像KPと呼ぶこととし、図13
に示すように、これを第2画像(バス8の信号により表
されるもの)の中に挿入して図13に示すような複合画
像を作る。この第2画像を以下背景画像Bと呼ぶことに
する。
【0037】図14のキー処理器は、組合せる画像の各
画素に対し、組合せる画像の1画素を導出するために混
合すべきキー及び背景画像KP及びBの比率を示すキー
値(その性質及び作り方は後述する。)を発生する。い
いかえると、該キー処理器は、画素毎にミキサ7に対す
る混合比信号を発生する。キー値は、ゼロ(組合せる画
像の当該画素が背景画素Bのみを含むことを示す)から
1(組合せる画像の当該画素がキー画像KPのみを含む
ことを示す)まで変化し、例えば0〜255の範囲の数
に対応する8ビットによって表される。
【0038】説明上、キー画像KPを、矩形画像の全体
又は一部分を操作し、その操作が3軸の1つ以上を中心
とする矩形の回転(及び、所望により、該軸の1つ以上
に沿う平行移動)を含むような4辺形であるとする。そ
うすると、矩形に基いているものの、該キー画像は(複
合画像の平面に展開される、すなわちスクリーンに見え
るように)、多くの場合4つの直線端縁(図13のE1
〜E4)の幾つか又は全部が互いに直角以外の角度で交
わることになる。図13はそのような操作の一例を示し
、同図では、基本となる矩形キー画像は或る程度3つの
軸の周りに回転している。キー処理器を含む上述の装置
は、それ自体は公知のように、キー画像の連続するフィ
ールドを1つ以上のフィールドメモリ(操作器3内の)
に記憶する。これらのフィールドは、画素で構成された
標準フィールドに対応する。いいかえると、図13に示
す特別なフィールドの場合(キー画像はその外郭がフィ
ールド毎に変わるよう連続的に操作されると考えられる
。)、フィールドメモリは、キー画像の区域の外側の画
素に対する情報(すなわちキー画像を表すもの)のみを
含む。したがって、キー画像フィールドメモリから1フ
ィールドのキー画像情報が背景画像Bの1フィールドと
共に対応する画素が一緒に処理されるように同期してミ
キサ7に供給されると、これらの2つのフィールドは組
合されて図13に示すような複合画像の1フィールドを
生じる。勿論、このためには、キー値(混合比)がキー
画像KPの全く外側にある画素に対してゼロ(ゼロのキ
ー画像KP及び100%の背景画像Bに対応)で、キー
画像の全く内側にある画素に対して1(100%のキー
画像KP及びゼロの背景画像Bに対応)であることが必
要である。キー画像KPの端縁E1〜E4と交差するそ
れらの画素に対し、図14のキー処理器により0〜1の
キー値が設定される。それは、後述のように、少なくと
も上述の端縁がギザギザになるエイリアジング現象を減
少するためである。
【0039】図14の装置は、フィールドレート・マイ
クロプロセッサ20を有する。ここに、「フィールドレ
ート」は、マイクロプロセッサ20が後述のようにフィ
ールド当たり1回のみその動作を実行する意味である。 各フィールドに対し、図9の端縁データ発生器12に対
応するフィールド・マイクロプロセッサ20は、バス5
を介してDME制御ユニット2より制御データを受ける
。上述のように、制御データは、XY座標系(軸が画像
の水平及び垂直方向、例えば図13に示すようなもの)
におけるキー画像KPの4つのコーナー(かど)の位置
を特定するが、浮ぶ点のような、したがって実際上無限
に変化する各コーナーのX,Y位置を表す画素の位置は
制限されない。
【0040】各フィールドに対し、マイクロプロセッサ
20は、キー画像方位情報をキー画像の各端縁E1〜E
4を定める情報(例えば4つの方程式)に翻訳する。こ
れは、簡単な3角法の問題である。例えば、図13の端
縁E1は、方程式y=a−(x−b)tan θによっ
て定められる。ただし、a及びbは、端縁E1及びE3
が交差するキー画像KPのコーナーの座標値、tan 
θは端縁の勾配(傾度)(これは、端縁E1の対向端の
コーナーの座標値を減算することにより容易に計算でき
る。)である。各フィールドのスタート時又はスタート
前に、4つの方程式を定める(したがって、該フィール
ドの端縁E1〜E4を定める)データを線21及び22
を介して第1ラインレート・マイクロプロセッサ23及
び第2ラインレート・マイクロプロセッサ24に供給す
る。(データを並列で転送する場合、線21及び22は
実際には多ビット・バスとなる。後述の図15における
他の接続についても同線で、以後「線」と呼ぶ。)ここ
で、「ラインレート」は、マイクロプロセッサ23,2
4が各フィールドの各ライン毎に後述の動作を行う意味
である。 これらのマイクロプロセッサ23及び24は、図9のラ
インレート情報計算器14に対応する。
【0041】図13に戻って見ると、組合せた画像のラ
インL1に先行する(上方の)水平走査線は、キー画像
KPの端縁E1〜E4と交差していない。ラインL1と
L3の間のライン、例えばラインL2は、まず端縁E1
と交差し、次に端縁E2と交差している。ラインL3と
L5の間のライン、例えばラインL4は、まず端縁E1
と交差し、次に端縁E4と交差している。ラインL5と
L7の間のライン、例えばラインL6は、まず端縁E3
と交差し、次に端縁E4と交差している。ラインL7に
続く(下方の)ラインはすべて、端縁と交差していない
。すなわち、各走査線は、端縁E1〜E4と交差しない
か、又は端縁E1〜E4の2つと交差するかのどちらか
である。上述の解析は、図13に示すキー画像KPの特
別な方位についてのものであるが、同じ論理が一般にも
あてはまる。すなわち、キー画像KPがどんな操作を受
けようとも、キー画像の最上位から最下位までの走査線
は必ずキー画像の2つの端縁と交差するものである。 また、任意の1フィールドに対し端縁を定めるデータを
知れば、各走査線につき、キー画像の端縁と交差するか
どうか、もし交差するとすれば、どの2つの端縁が交差
し且つどこで交差するかを確かめるのは、簡単な問題で
ある。これから詳述するように、ラインレート・マイク
ロプロセッサ23及び24は、これを利用するものであ
る。すなわち、これらのマイクロプロセッサは、1フィ
ールドの各走査線に対し、これに供給される当該フィー
ルドに対する端縁方程式データを処理し、当該ラインに
対応する画素列がキー画像の端縁と交差するかどうかを
決定する。そのような端縁交差が生じると決定した場合
、第1ラインレート・マイクロプロセッサ23は、2端
縁交差の始め(第1)の分に関する情報を出力し、第2
ラインレート・マイクロプロセッサ24は、2端縁交差
のあと(第2)の分に関する情報を出力する。具体的に
いえば、第1ラインレート・マイクロプロセッサ23は
、線25に、第1のスタート画素、すなわち、キー画像
KPの第1端縁が上記画素列と交差し始める画素列の1
画素の水平位置を決める第1スタート画素位置信号を出
力し、線26に、第1端縁の勾配を示す第1勾配信号を
出力し、線27に、第1スタート画素のキー値を表す第
1スタート・キー値信号を出力する。同様に、第2ライ
ンレート・マイクロプロセッサ24は、線28に、第2
のスタート画素、すなわち、キー画像KPの第2端縁が
上記画素列と交差し始める画素列の1画素の水平位置を
決める第2スタート画素位置信号を出力し、線29に、
第2端縁の勾配を表す第2勾配信号を出力し、線30に
、第2スタート画素のキー値を表す第2スタート・キー
値信号を出力する。各走査線に対しラインレート・マイ
クロプロセッサ23及び24が生じた上記信号は、キー
値発生器32(図9のキー値発生器15に対応)に供給
される。キー値発生器32は、これらの信号を用いて画
素列のすべての画素に対するキー値を発生する。該キー
値は、上述したように、ミキサ7に供給され背景画像B
とキー画像KPを表す映像信号の組合せ又は混合を制御
する。上述の信号は、ラインレート・マイクロプロセッ
サ23,24により全走査線に対して発生される。 ただし、端縁交差が起こらない走査線の場合、該信号の
値は、キー値発生器32に交差がないことを実効的に示
すようなものとする。具体的にいえば、その第1及び第
2スタート画素位置のラインに対する値を、背景画像の
右手端縁を越える仮想的もしくは無効の画素位置、すな
わち「画面外」画素位置を示す値に設定することができ
る。
【0042】キー値発生器32は、算数及び論理ユニッ
ト(ALU)34を有し、その動作を制御するため、配
列器(シーケンサ)36、スイッチ38、ラインアドレ
ス・カウンタ40、第1及び第2アドレス比較器42及
び44、比較及びクリップ回路46より成る制御手段を
有する。
【0043】第1及び第2勾配信号を運ぶ線26及び2
9はスイッチ38の各入力に接続され、該スイッチは、
線48を介する配列器36の制御の下に、第1及び第2
勾配信号のどちらかを(線50を介して)ALU34に
加えることができる。第1及び第2スタート・キー値信
号を運ぶ線27及び30は、直接ALU34に接続され
る。第1及び第2スタート画素位置信号を運ぶ線25及
び28は、それぞれ第1及び第2アドレス比較器42及
び44の第1入力に接続される。第1及び第2アドレス
比較器42,44の第2入力は、線52によりラインア
ドレス・カウンタ40の出力信号を受けるよう接続され
る。線54及び56は、第1及び第2アドレス比較器4
2,44の出力をそれぞれ配列器36の各入力に接続す
る。配列器36の他の入力は、線58を介して比較及び
クリップ回路46から帰還される信号を受けるよう接続
される。配列器36の出力は、後述のように制御線60
を介してALU34の動作を制御する。1フィールドの
各ラインの各画素に対し、ALU34は線62にキー値
を出力する。線62の各キー値は、比較及びクリップ回
路46(ここで、後述のように基準値と比較され(選択
的に)クリップされる。)を介して線64(図8の線1
1に対応)に供給され、そこからミキサ7にキー値が送
られる。
【0044】図14のキー処理器は、図13に示す特別
なキー画像KPをもつフィールドに対し次のような動作
をする(異なるキー画像を含むフィールドにおいても同
様である。)。上述のように、キー画像KPの現在の端
縁E1〜E4を決める端縁方程式データは、フィールド
レート・マイクロプロセッサ20によりそのフィールド
のスタート時又はスタート前に第1及び第2ラインレー
ト・マイクロプロセッサ23,24に入力される。フィ
ールドの第1ラインのスタート前に、該マイクロプロセ
ッサ23,24は、端縁方程式データを処理し、そのラ
インに対し、第1及び第2勾配信号の値、第1及び第2
キー値信号、第1及び第2スタート画素位置信号を生じ
る。これらの信号の値(もっと具体的には、第1及び第
2スタート画素位置信号の値)は、上述のように、その
ラインに対応する画素列がキー画像の端縁と交差するか
どうかを示す。図13の場合、第1ラインに対してかよ
うな交差は生じない。したがって、該ラインの間、ライ
ンレート・マイクロプロセッサ23,24によってそれ
らの出力線25,26,27,28,29,30に出力
される勾配、スタート・キー値、スタート画素位置信号
の値(もっと具体的には、線25,28のスタート画素
位置信号の値)は、交差がないことを示すようなもので
あり、配列器36は、該ラインの間中ALU34をその
まま静止状態におく。その状態で、ALU34は、各画
素に対しゼロのキー値を線62に加え、これが比較及び
クリップ回路46を介して線64に、更にミキサ7に送
られ、これにより、そのライン全部に対しては複合画像
は背景画像を含むだけとなる。各画素に対し、ALU3
4より線62に加えられるキー値は、比較及びクリップ
回路46で1の基準値及びゼロの基準値と比較され、比
較結果(キー値=1又はキー値=0)は線58を介して
配列器36に帰還される。したがって、第1ラインの各
画素に対し、この帰還される信号は、キー値がゼロであ
ることを示す。その結果、配列器36はALU34を上
述の静止状態に保持する。
【0045】上述の処理は、図13のラインL1までの
全ラインに対して繰返され、ALU34は、静止状態の
ままであり、各値がゼロのキー値をミキサ7に伸びる線
64に加え続ける。しかし、現在の走査線がキー画像K
Pの端縁と交差し始めると、ALU34は、算数動作を
行い始め異なる画素に対し異なるキー値を発生する。
【0046】まず、対応する画素列が端縁E1と(図1
5及び16に示すように)交差し、次いで端縁E2と(
図18に示すように)交差する走査線(ライン)L2を
考える。先行するラインの間、ラインレート・マイクロ
プロセッサ23及び24は、ラインL2に対する第1及
び第2勾配信号、第1及び第2スタート画素位置信号、
第1及び第2スタート・キー値信号の値の計算を終了し
ている。(交差はラインL2で起こるので、第1及び第
2スタート画素位置信号の値は真の又は「画面内の」画
素位置を示す。)これらの信号は、該マイクロプロセッ
サ23,24により該ラインのスタート時又は直前に出
力される。該ラインのスタート時又は前に、スイッチ3
8は配列器36により図14に示す状態におかれ、第1
勾配信号がALU34に線50を介して加えられる。ま
た、第1及び第2スタート・キー値信号が(線27,3
0を介して)ALU34に加えられ、それらの表すキー
値が直ちに中に取込まれる。
【0047】ラインアドレス・カウンタ40は、ライン
L2に沿う連続する画素のアドレスを表す信号を出力す
る。すなわち、カウンタ40が生じる信号は、現在のラ
イン(いまの例ではラインL2)に沿う現在の画素位置
を示す。その信号は、第1アドレス比較器42において
第1スタート画素、すなわちキー画像の端縁E1がライ
ンL2に対応する画素列と交差する第1の画素のアドレ
ス又は位置と比較される。該比較器42が現在の画素が
第1スタート画素であることを検知する前は、配列器3
6は、ALU34を各画素に対しゼロのキー値を出力す
る上述の静止状態においている。該比較器42は、現在
の画素が第1スタート画素であることを検知すると、線
54に信号を出し、配列器36は、これに応動してAL
U34を制御線60を介してもう1つの状態に動かす。 ALU34は、第1スタート・キー値信号で表される第
1キー値を有しており、第1スタート・キー値信号で表
されるものと等しいキー値を出力する。それから、AL
U34は、連続する各画素に対し、第1勾配信号で示さ
れる端縁E1の勾配の大きさで決まる大きさの画素当た
りの所定量だけ該キー値を増加させる。ALU34が線
62に出力するこのような各画素キー値は、比較及びク
リップ回路46を介して線64に送られ、そこからミキ
サ7に送られる。これにより、連続する画素に対するキ
ー値は、端縁E1と交差する現在の画素の位置がキー画
像に向かって行くに従い、次第に1に近付くよう高めら
れる。これにより、複合画像の端縁E1におけるギザギ
ザ及びエイリアジングがほぼ抑制され、硬調の端縁が得
られる。これら各連続画素キー値は、比較及びクリップ
回路46において上述のゼロ及び1の基準キー値と比較
される。比較の結果、キー値がALU34によって1ま
で上げられた(増加された)ことが分かると、キー値発
生器32は、現在の画素が全くキー画像KP内に位置し
、端縁E1の交差が終了してこれ以上キー値の増加は必
要ないと判断し、線58にそれを表す信号を出して配列
器36によりALU34を制御し、連続する画素に対し
一定のキー値を出力し算数動作を行わない静止状態に戻
す。ただし、いまの例では、当該画素はキー画像KP内
にあるので、その一定値は1である。配列器36はまた
、線58の信号に応動してスイッチ38を切替える。
【0048】上述のキー値上昇(又は増加)処理は、図
15及び16によりよく理解できるであろう。図16は
、キー画像の端縁E1と交差する画素を含むラインに対
応する画素列の一部を示す。ラインレート・マイクロプ
ロセッサ23により線25に生じる信号が第1スタート
画素、すなわちラインL2に対応する画素列に端縁E1
が交差し始める画素の位置又はアドレス(ラインL2に
沿う位置)を示すことは、すでに説明した。スタート画
素位置の計算は、端縁E1に対する方程式に基く初歩的
な問題である。というのは、現在の走査線より画素の半
分の高さだけ下になる画素列の下限を決めるラインに端
縁E1が交差する図16の点Iで表される水平座標点の
計算を含むにすぎないからである(明らかに、点Iの水
平座標を知れば、それが位置する画素列に沿う画素が分
かる。)。また、上述のように、ラインレート・マイク
ロプロセッサ23により線27に生じる信号は、第1ス
タート画像のキー値を示す。次に、第1スタート画像の
キー値の計算方法を詳細に述べる。
【0049】上述のとおり、キー値は、組合せた画像の
画素に含まれるべき第1画像の比率を表す。したがって
、任意の画素に対するキー値は、キー画像の内側に入る
該画素の面積(全面積に対する)又は全面積に対する該
画素の比率と考えられる。よって、端縁E1と交差する
図15の(例えば)7の画素の各々、すなわち第1スタ
ート画素及びこれに続く6つの画素に対するキー値は、
陰影を付けた面積を全面積で割ったものである。 (その先行画素のキー値は勿論ゼロで、その後続画素の
キー値は1である。)
【0050】明らかに、画素の位置及び端縁E1の位置
を知れば、端縁E1と交差する全部の画素を識別でき、
それらの各々に対するキー値を正確に計算することは、
簡単な数学の問題である。しかし、これらの全画素の識
別及びそれらのキー値の計算の動作は、簡単であるもの
の非常に時間がかかる。この点に関し、水平に極めて近
く傾斜しているキー画像端縁は、普通のビデオ方式(5
25又は625ライン)では数百の画素と交差し、HD
TV方式(1125ライン)では2000画素に近い数
字となることを考えて頂きたい。そして、この数字は、
ラインと交差する2つのキー画像端縁が共に水平に近い
場合は2倍となる。少なくとも現在の技術では、映像信
号の1ライン期間内にこのような計算を行うことは技術
的に無理である。この問題を解決するため、本発明では
、キー処理器は端縁E1と交差する画素の全部を識別せ
ず、また、それらの各々に対するキー値を少なくとも直
接個々に計算しない。すなわち、これらの動作を間接的
に行い(後述)実時間で行なえるようにする。
【0051】この点に関し、ラインレート・マイクロプ
ロセッサ23は、キー画像KP内に入る第1スタート画
素の全画素面積に対する陰影面積を計算することにより
、第1スタート画素に対するキー値を計算する(その値
を線27に加える信号によって示す)。ラインレート・
マイクロプロセッサ23はまた、端縁の勾配(すなわち
、図13の例において端縁E1に対するtan θ)を
計算し、その値を線26に加える信号によって示す。図
16を見れば分かるように、第1スタート画素及び最後
の画素が端縁E1と交差する瞬間を無視すれば、連続す
る各画素における陰影面積の増加(すなわち、キー値の
増加)は、同一で、その上端縁の勾配tan θに正比
例している(具体的にいえば、面積の変化はW2 ・t
an θに等しい。ただし、Wは画素の幅、tanθは
勾配である。)。上述のキー処理器は、端縁E1と交差
する全画素を識別しそれらの各キー値を計算する代わり
に、第1スタート画素に対するキー値のみを識別、計算
し、それからキー値発生器32において、第1スタート
画素に対するキー値を第1端縁の勾配によって決まる画
素当たりの量だけキー値が1になるまで増加し、第1ス
タート画素に続く画素のキー値を求める。この少数の計
算のみを行うことにより、映像信号のただ1ライン期間
内で計算ができ、実時間で信号を処理することが可能と
なる。
【0052】次の理由により、上述の技法は、これまで
述べたように正確に行うにはやや近似的である。すなわ
ち、図15及び16をよく見れば分かるように、点Iが
2つの隣接する画素列の画素間の境界に正確に一致しな
い限り、該スタート画素と後続画素間及び端縁E1と交
差する最後の2画素間の陰影面積の変化(したがって、
キー値の変化)は、端縁E1と交差する他の連続する画
素間の同一変化とは異なっている。また、その結果、キ
ー画像KP内に完全に入る最初のものと識別された画素
(その増加されたキー値が1に達したことにより)は、
実際にキー画像内に完全に入る最初の画素と正確には一
致しないことになる。しかしながら、その不正確さは、
大抵の場合、複合画像で殆ど認識できず、実時間で動作
が行なえるのに比べれば大したことではない。ただし、
後述の増進技法を使用すれば、上述の不正確さを大幅に
減少しうる。
【0053】その増進技法によれば、各ラインレート・
マイクロプロセッサ23及び24は、(前と同様)スタ
ート画素位置又はアドレス及びスタート・キー値(該ス
タート画素のキー値)を計算し、(前と同様)それぞれ
スタート画素位置(アドレス)及びそのスタート・キー
値を表すスタート画素位置信号及びスタート・キー値信
号を生じる。また、前と同様に、各マイクロプロセッサ
23及び24は勾配信号を生じる。しかし、勾配信号に
より表される勾配は、キー画像の端縁E1〜E4の1つ
の実際の勾配に関して、端縁が画素列と交差する正確な
位置を考えに入れ、上述の僅かな不正確さを少なくとも
部分的に補正するように、幾分調整が施される。上記各
マイクロプロセッサ23及び24は、次のようにして勾
配に対して調整した値を計算する。これらは、スタート
画素位置及びスタート・キー値を計算すると共に、終端
画素位置(アドレス)及び終端キー値、すなわち、キー
画像の端縁と画素列の交差が終わる走査線に対応する画
素列の画素(「終端画素」)の位置(アドレス)及びキ
ー値を計算する(終端画素位置及び終端キー値は、スタ
ート画素位置及びスタート・キー値の計算と全く同様に
して計算しうる。)。更に、上記各マイクロプロセッサ
23及び24は、スタート及び終端の画素位置の差、す
なわち該スタート・キー値からキー値を増加(又は減少
)すべき画素の数Nを計算する。(したがって、図15
の場合、ラインレート・マイクロプロセッサ23は更に
、第1終端画素の面積を計算して第1終端キー値を計算
し、第1スタート及び終端画素の位置(アドレス)を減
算し、図15の例では6に等しい数Nを与える。)それ
から、上記各マイクロプロセッサ23及び24は、スタ
ート及び終端キー値間の差を計算し、その差を数Nで割
ることにより、調整された勾配を発生する。こうして得
られる勾配は、端縁が隣接する画素間の境界で正確に画
素列と交差する場合、キー画像の当該端縁の実際の勾配
と正確に等しい。そうでない場合、これは、スタート画
素と次の画素間及び終端画素と先行画素間のキー値の変
化が他の画素(もし、在る場合)間の変化と異なること
を考えに入れると、端縁が画素列と交差する実際の位置
を考えに入れた勾配(画素以下の精度)とは、或る意味
ではやや異なる。こうして、実際の勾配の代わりに調整
された勾配を使用し、図14の装置のラインレート・マ
イクロプロセッサ23及び24により勾配信号の一方又
は両方を作成すると、上述の僅かな不正確さは大幅に減
少する。
【0054】明らかなように、上述の増進により、走査
線毎にラインレート・マイクロプロセッサ23,24で
行うべき処理量が増加する。しかしながら、少なくとも
該増進技法の使用を後述のように制限すれば、現在水準
のマイクロプロセッサで十分な処理速度が得られること
が分かった。
【0055】これまでの説明で分かるように、上述の僅
かな不正確さ(上述の増進をしない場合の)は、キー画
像の端縁と交差する画素の数により、したがって該端縁
の勾配によって決まる。すなわち、勾配が小さい場合(
端縁が多くの画素と交差する)、その不正確さは一般に
無視できるが、端縁が例えば2又は3の画素と交差する
大きな勾配の場合は、不正確さは一層認識され、この場
合上記の増進の価値が大きくなる。したがって、当該端
縁の勾配がラインレート・マイクロプロセッサ23,2
4に記憶された所定の限界を越える(該マイクロプロセ
ッサ内で決定される)場合にのみ、上記の増進を使用す
るのがよい。例えば、所定の限界を約0.1とし、0.
1より小さい勾配(端縁が10より多くの画素と交差す
るとき)では増進技法を使用せず、約0.1より大きい
勾配(端縁が10かこれより少ない画素と交差するとき
)に対し増進技法を使用する。
【0056】勾配が1.0より大きい場合(すなわちθ
>45°)、端縁は1画素又は2画素と交差することに
なる。図17は、端縁E1(例えば)が1.0より大き
な勾配をもち1画素(第1スタート画素)とのみ交差す
る場合の例を示す。すなわち、端縁E1は、ラインL2
に対応する画素列とその1つの画素において交差し始め
ると共に交差し終わる。しかし、本装置は上述と同様の
動作をする。したがって、図17の場合、0〜1のキー
値(具体的には第1スタート画素のキー値)が第1スタ
ート画素に対してのみ発生され、該キー値は直ちに次の
画素で1に上がる。図17のような1画素にのみ端縁が
交差する場合、上述の数Nの値はゼロになる。スタート
及び終端キー値間の差を数Nで割って算出する調整され
た勾配を無意味な値とするのを防ぐため、適当な補正策
(例えば、Nの最小値を1に制限する)を取ることがで
きる。
【0057】上述した図14の好適な具体例を要約する
と、(例えば)約0.1より小さい勾配に対しては増進
技法を用いず、(例えば)約0.1より大きい勾配に対
しては増進技法を用いる。したがって、各ラインレート
・マイクロプロセッサ23及び24が生じる勾配信号は
、勾配が(例えば)約0.1より小さい場合、キー画像
KPの当該端縁の正確な勾配を表し、勾配が(例えば)
約0.1より大きい場合、調整された勾配(端縁が画素
列と交差する位置に対応する量だけ(画素以下の精度と
しては)正確な勾配より僅かに異なる。)を表す。
【0058】増進技法を用いる勾配値の範囲の制限は、
次の理由によりラインレート・マイクロプロセッサ23
及び24に対する処理の負担を減じる。(例えば)約0
.1より大きい勾配に対し増進技法を用いる場合、上述
のNの値(キー値を増したり減じたりすべき画素の数)
は、約10から下方は1に及ぶ。上述のようにスタート
及び終端キー値間の差は数Nで割らねばならない。 実際は、差に1/Nを乗ずる方がラインレート・マイク
ロプロセッサ23,24の動作が早くなる。更に速度を
上げるには、ラインレート・マイクロプロセッサ23,
24に、考えられるNの値の各々に対する1/Nを記憶
した参照表を設けるのがよい。そうすると、1/Nを計
算しなくてよい。したがって、制限した範囲のN値を使
用すれば、記憶すべき1/Nの値の数が減るので、この
方法を利用し易くなる。
【0059】増進技法と非増進技法をどんなに組合せて
用いる場合でも、或いは増進技法のみを用いる場合でも
、当該端縁が垂直に近付くにつれ勾配が無限に近付くこ
と(すなわち、θ→90°に従いtan θ→∞)を考
えに入れねばならない。したがって、各ラインレート・
マイクロプロセッサ23及び24は、端縁が水平に対し
90°に近い或る角度だけ傾く場合の最大値に勾配を制
限して、当該端縁の勾配を計算する。
【0060】図14のキー処理器の動作に戻り、ライン
L2に対応する画素列とキー画像の端縁E1との交差が
終了すると、ALU34は、キー画像KPが入り込んで
から連続する画素に対し1のキー値を出力する静止状態
にあることを思出して頂きたい。また、スイッチ38が
切替えられると、第2ラインレート・マイクロプロセッ
サ24により線29に生じる第2勾配信号がALU34
に加えられる。
【0061】第2アドレス比較器44が配列器36に線
56の信号で現在の画素が第2スタート画素であること
を示すと、配列器36はALU34を他の状態に変える
。ALU34は、線30の第2スタート・キー値信号に
より表される第2キー値を取込み、現在の画素(第2ス
タート画素)に対し第2スタート・キー値信号により表
されるものと等しいキー値を出力する。それから、各連
続画素に対し、ALU34は、第2勾配信号により示さ
れる端縁E2の勾配によって決まる大きさの画素当たり
所定量だけキー値を減少する。線62にALU34より
出力されるこれらの連続画素のキー値は、比較及びクリ
ップ回路46を介して線64に、それからミキサ7に送
られる。こうして、連続画素に対するキー値は、端縁E
2と交差する現在の画素の位置が背景画像Bの方に進む
につれ、ゼロに向かって減少する。これにより、端縁E
2における複合画像のギザギザ及びエイリアジングは大
幅に抑圧され、硬調な端縁が得られる。これらの連続画
素キー値は、比較及びクリップ回路46において上述の
ゼロ及び1の基準キー値と比較される。比較の結果、キ
ー値がALU34によりゼロに下げられたことが分かる
と、キー値発生器32は、現在の画素が完全に背景画像
B内にあり端縁E2の交差が終わりもはやキー値をこれ
以上減じる必要がないことを知り、線58のそれを表す
信号により配列器36でALU34を(線60を介して
)制御させ、それを静止状態に戻し、連続画素に対しゼ
ロの一定キー値を出力し算数動作を行わないようにする
。ALU34は、ラインL2の残りに対してこの状態を
続ける。配列器36はまた、線58の信号に応動しスイ
ッチ38を切替え図示の状態に戻し、次の走査線に対し
待機させる。
【0062】図18に、ラインL2に対応する画素列が
端縁E2と交差する場合、キー値を減少する上述の処理
を示す。この減少処理は、ラインL2に対応する画素列
が端縁E1と交差する場合、キー値を増加するのと全く
同様にして行われる。すなわち、ラインレート・マイク
ロプロセッサ24は、第2スタート画素の位置、第2ス
タート画素のキー値(図18の陰影を付けた面積)、端
縁E2の勾配(又は調整された勾配)を計算し、キー値
発生器32は、前に第1スタート画素を1に向かって増
加したのと全く同様に、第2スタート画素キー値をゼロ
に向けて減少する。
【0063】図14のキー処理器の上述の動作説明は、
キー画像KPの端縁E1,E2と交差するラインL2に
ついて行った。上述のように、キー画像KPの他の部分
では、走査線はキー画像KPの端縁E1〜E4の異なる
対と交差することになる。すなわち、ラインL4(ライ
ンL3及びL5間)は端縁E1及びE4と交差する。ラ
インL4と端縁E1との交差は、図15,16に示すよ
うにラインL2と端縁E1との交差と類似である。ライ
ンL4と端縁E4との交差は、図19に示した。図19
より、端縁E4の勾配の方向は図18の端縁E2と反対
であるが、第2スタート画素からキー値を減少する必要
があることが分かるであろう。ラインL4の場合、第2
ラインレート・マイクロプロセッサ24により発生され
る信号に応じてキー値発生器32が行う減少操作は、ラ
インL2の場合と同じである。ただし、上記マイクロプ
ロセッサ24からの信号に含まれる情報は、勿論異なっ
ており、端縁E2でなく端縁E4に関するものである。
【0064】ラインL5,L7間のキー画像KPの他の
部分では、ライン6は(例えば)端縁E3及びE4と交
差する。この場合、第1及び第2の交差点はそれぞれ図
20及び19に示すとおりであり、図20より、端縁E
3の勾配方向は図15の端縁E1と反対であるが、第1
スタート画素からキー値を増加する必要があることが分
かるであろう。ラインL6の場合、第1ラインレート・
マイクロプロセッサ23により発生される信号に応じて
キー値発生器32が行う増加操作は、ラインL2の場合
と同じである。ただし、上記マイクロプロセッサ23か
らの信号に含まれる情報は、勿論異なっており、端縁E
1でなく端縁E3に関するものである。
【0065】これまで述べたように、キー処理器は、キ
ーすなわち前景画像KPを背景画像Bと組合せ(混合し
)、キー画像の区域においてキー画像のみが見えるよう
にすることができる。しかし、比較及びクリップ回路4
6において(選択的に)行われるクリップ動作は、変形
させることができる。すなわち、線64に出力されるキ
ー値を1より小さい値にクリップ(制限)すると、キー
画像KPの区域において、キー画像と背景画像が互いに
混合又は一緒にクロスフェードするように見える。例え
ば、比較及びクリップ回路46に、クリップレベルを連
続画素にわたってゼロから1に増加しうる手段を設ける
と、キー画像KPは、背景画像に急激に切替えられるの
ではなく、背景画像Bの中に徐々にフェードしてゆく効
果を得ることができる。
【0066】或る場合には、第1及び第2のラインレー
ト・マイクロプロセッサ23及び24をただ1つのライ
ンレート・マイクロプロセッサに置換えることができる
。これは、1つのラインレート・マイクロプロセッサで
1ライン期間に上述した2つの別々のラインレート・マ
イクロプロセッサにより発生した信号を十分に早く発生
できるかどうかによって決まる。
【0067】上述した(図13〜20の説明の始めで)
ように、キー画像KP、すなわち、DME発生器1(図
8)の操作器3からバス6に出力され、ミキサ7で背景
画像の中に挿入(キー)される画像は、操作された矩形
、すなわち4辺形であると仮定した。一般にはそうであ
るが、ミキサ7から伸びるバス9の信号で表される組合
せ画像に現れるキー画像は、通常、色々な形をしている
(例えば図3、4及び12を参照)。また、或る場合に
は、複数の別々の画像部分より成ることもある(例えば
図2及び4を参照)。また、バス9の信号で表される組
合せ画像に現れる各キー画像の形は、その種々の部分が
他の画像、すなわち飛抜けてゆく画像により隠されるの
で、1つの段階の過程で変化することは勿論である。 いいかえると、効果作成の間の少なくとも或る時間に被
隠蔽面除去を行う必要があるため、キー処理器は、上述
のようなただ1つの4辺形キー画像を処理するだけでは
いけない。すなわち、キー処理器には、図14のフィー
ルドレート・マイクロプロセッサ20によって生じる特
定フィールドに対する特別な端縁データ(図9の端縁デ
ータ発生器12)に従い、制御ユニット2から供給され
る制御データに応動して、4辺形でないキー画像を処理
し、且つ(又は)複数のキー画像部分を処理することが
実効的に要求される。すなわち、キー処理器は、除去す
べき被隠蔽面に対応する画素に対してはゼロのキー値を
生じ、入力キー画像の端縁に対応しない少なくとも1つ
の新しい端縁をミキサ7(操作された映像、すなわち被
隠蔽面除去前の画像)に対して決めなければならない。 また、少なくとも新しい端縁が組合せ画像において交差
する画像端縁に対応する場合には、新しい端縁に反エイ
リアジング処理を行わねばならない。
【0068】図14のキー処理器のフィールドレート・
マイクロプロセッサ20及びラインレート・マイクロプ
ロセッサ23、24は、4辺形キー画像(操作された又
は操作されない矩形及び正方形)以外のものも処理する
ようにプログラムすることができる。すなわち、キー処
理器は、3つ以上の直線もしくは直線的端縁によって決
定されるどんな形のキー画像(被隠蔽面除去後)又はキ
ー画像部分、すなわち任意の多角画像を処理するよう容
易に設計することができる。
【0069】キー処理器を種々の形のものが扱えるよう
にするには、キー処理器の上流部、例えば図14のフィ
ールドレート・マイクロプロセッサ20又はその後続回
路に、複数の形のうちどれにキー画像(被隠蔽面除去後
)もしくはその一部分が最も合うかを(その形を決める
制御データ又は端縁データから)決めるようプログラム
してもよい。これを行うと、その上流部は、その決定し
た形に適当な端縁データをキー処理器10の下流部(ラ
インレート・マイクロプロセッサ23及び24、ライン
レート情報計算器14、キー値発生器32、15)に送
る。ただし、この下流部が種々の形のものを処理しうる
場合に限る。その他の場合は、その上流部は、複数の下
流部のうち、それぞれ決められた形のものを処理しうる
適当な1つに端縁データを送る。1段階を行う過程の間
にすべてのフィールドに対する形状を正確に一致させる
ことはできないであろう。
【0070】もう1つの方法は、各階段で各フィールド
に対し、各キー画像(被隠蔽面除去後)もしくはその各
部分を複数の3角形に分解し(これは、一般に容易に可
能である。)、それぞれ1つの3角形を扱いうる複数の
下流部の1つにおいて各3角形に対するキー値の発生を
扱うことである。これから、図21及び22によりその
やり方を説明する。
【0071】図21は、例えばコーナー(かど)C1〜
C6をもつ任意の6角形のキー画像(被隠蔽面除去後)
もしくはその部分を示す。該6角形の端縁を決める端縁
データは、キー処理器内のフィールドレート・マイクロ
プロセッサ20(図14)又は端縁データ発生器12(
図9)で発生され、図22に示す3角形発生器70に送
られる。3角形発生器70は、キー画像端縁データを複
数の3角形に分割し、キー画像の一部をなしその端縁と
して少なくとも1つのキー画像端縁をもつ各3角形を決
める端縁データの各組を出力する。図21は、第1の例
として6角形を3角形発生器70により4つの3角形C
1−C2−C3、C1−C3−C4、C1−C4−C5
及びC1−C5−C6に分割した場合を示す。この場合
、4つの3角形は、6角形の全面積を占め、互いに重な
らない。しかし、これは必要なことではない。すなわち
、第2の例として、6角形の6辺の1つを端縁としても
ち、他の2つの端縁が、6角形の内部で交差し上記1つ
の端縁の対向端にある2つのコーナー以外のコーナーC
1〜C6の1つにより構成される頂点まで伸びる6つの
3角形を使用することもできる。実際は、各3角形がそ
の端縁としてキー画像(被隠蔽面除去後)もしくはその
部分の端縁の1つのみをもつ3角形分割技法を用いるの
がよい。
【0072】3角形発生器70から出力される3角形を
決める端縁データの組は、複数の各キー値計算部13の
それぞれの1つに供給される(上述の第1例の場合はそ
れらのうち4つに、上述の第2例の場合はそれらのうち
の6つに)。各キー値計算部13は、図14により述べ
たようなラインレート・マイクロプロセッサ23及び2
4並びにキー値発生器32を有する。ただ、上記マイク
ロプロセッサが3辺画像を決める端縁データ(4辺画像
を決める端縁データでなく)を扱うようプログラムされ
る点が異なる。したがって、4つ又は6つのキー値計算
部13が6角形全体に対するキー値を出力する。4つ又
は6つのキー値計算部13から出力されるキー値はオア
ゲート72により組合され、合成されたキー値信号KV
が線11を介して前と同様にミキサ7に送られる。
【0073】以上、本発明の具体例を図面により説明し
たが、本発明は、これらの例に限らず特許請求の範囲内
において種々の変形、変更をしうるものである。
【0074】
【発明の効果】上記〔作用〕の項の前段に記載したこと
は、本発明の効果に外ならないので重複記載を省略する
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーンに表示された複合画像の例を示す正
面図である。
【図2】図1に表示された画像P1の部分を示す縮尺図
である。
【図3】図1に表示された画像P2の部分を示す縮尺図
である。
【図4】図1に表示された画像P3の部分を示す縮尺図
である。
【図5】従来の効果作成装置の例を示すブロック図であ
る。
【図6】2つの画像のみを含む簡単な複合画像の例を示
す正面図である。
【図7】2画像が交差する複合画像の一部を示す拡大図
である。
【図8】本発明方法に用いる装置の例を示すブロック図
である。
【図9】図8の装置のキー処理器の具体例を示すブロッ
ク図である。
【図10】図8の装置により生じた複数の処理された映
像信号の本発明による組合せ方法を示すブロック図であ
る。
【図11】図6の複合画像の一方を示す正面図である。
【図12】図6の複合画像の他方を示す正面図である。
【図13】背景画像の中に入れて複合画像を作るキー画
像を示す正面図である。
【図14】キー処理器の更に詳細な具体例を示すブロッ
ク図である。
【図15】キー画像の第1端縁と水平走査線に対応する
画素列との交差を示す拡大図である。
【図16】図15の破線の円内の部分を示す拡大図であ
る。
【図17】第1端縁の傾きが水平に近くない場合の交差
例を示す拡大図である。
【図18】キー画像の第2端縁と画素列との交差を示す
拡大図である。
【図19】第4端縁と異なる画素列との交差を示す拡大
図である。
【図20】第3端縁と更に異なる画素列との交差を示す
拡大図である。
【図21】任意の6角形キー画像を示す説明図である。
【図22】キー処理器の変形例を示すブロック図である
【符号の説明】
1  ディジタル映像効果発生器 VTR1  記録手段 16  キーヤー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の入力ディジタル映像信号をそれ
    らが表す映像を操作するために処理し、この処理した信
    号を組合せて操作された映像が互いに飛抜けるように見
    える複合映像を表す出力映像信号を発生する方法におい
    て、第1段階で、上記入力映像信号の1つを1つのディ
    ジタル映像効果発生器に供給し、該映像効果発生器によ
    り、上記1つの入力信号が表す上記映像に加えるべき操
    作を表すデータに応じて、上記1つの入力信号をそれが
    表す上記映像が意図した操作を受けるように処理し、上
    記第1段階で処理された信号を記録し、少なくとも1つ
    の次の段階で、上記ディジタル映像効果発生器に他の又
    はもう1つの入力映像信号を供給し、該映像効果発生器
    により、上記入力信号のすべてが表す上記映像に加える
    べき操作を表すデータに応じて、上記他の入力信号をそ
    れらが表す上記映像が意図した上記操作を受けるように
    、且つ、その操作された映像から上記複合映像では隠れ
    る部分を除去するように処理し、上記少なくとも1つの
    次の段階で処理された信号をその前の段階で記録した信
    号の中に挿入することを特徴とする映像信号の発生方法
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