JPH04228391A - 艦載機の緊急着艦用海上標識 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、艦載航空機の緊急着陸
用海上標識に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような海上標識は、航空機、特に艦
載ヘリコプターのアプローチ及び着地を容易にするため
に、視界条件が悪い際に船から海に投下される。該海上
標識はフロートと、管内部に配置された、燃焼しながら
数分間灯火信号を発する煙火術的添装薬とからなる。

【０００３】従来の海上標識は、管体の材料を、発光添
装薬の燃焼の際に生じる高温のために管体が一緒に焼失
するするよう選択しなければならず、このことは一面で
はフロートが管体の下にある構造を前提条件とし、しか
し他面では燃焼過程の信頼性に不利な影響を与えるとい
う欠点を有する。この場合、煙火術的添装薬の点火はヘ
ッド側に配置された撃発信管により行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、光収率を上昇させると同時に、管体が一緒に焼失せ
ず、更に安全に操作されかつ貯蔵安定である簡単な構造
を可能にする、冒頭に記載した形式の艦載航空機の緊急
着陸用海上標識を開発することであった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】該課題は、本発明により
、フロートと、内部に煙火術的添装薬が配置された管体
とからなる艦載航空機の緊急着陸用海上標識において、
管体が一緒に焼失しない材料、例えば鋼からなり、内部
に配置された煙火術的添装薬が 硝酸ナトリウム　　　　　　　　　　３０〜６０重量％
、ポリオレフィン樹脂　　　　　　３〜１８重量％、マ
グネシウム　　　　　　　　　　　　３０〜６０重量％
からなることにより解決される。

【０００６】驚異的にも、このような発光添装薬は、燃
焼面が常に底方向に向かう、即ちヘッド側の開口から遠
ざかるにもかかわらず、一緒に焼失しない例えば鋼版か
らなる管体から発光力を損失することなく、高い光収率
で燃焼することができる。

【０００７】均等で時間的に一定の点火を保証するため
に、本発明によれば、発光添装薬に、硝酸バリウム４０
〜８０重量％、硫黄１〜１０重量％、木炭１〜１０重量
％及び黒色小粒火薬１〜５重量％からなる中間添装薬が
重ねられており、その上にクロム酸バリウム５０〜７０
％及び過塩素酸カリウム１０〜２０％、並びにジルコニ
ウム／ニッケル２０〜３０％からなるプライマーが配置
されている、その最後のものに撃発信管で点火する。

【０００８】自体公知の撃発信管は使用の少し前に初め
て管体に装着する。該撃発信管は遅延装置を内蔵してい
るので、その発破後に海上標識を手で海上に投げること
ができる。点火しかつ中間添装薬及び発光添装薬に移行
点火すると、著しいガス圧が生じ、該ガス圧は、海上標
識が高圧下で燃焼し、カバー及び信管を上に向かって加
速するという事態を生じうる。

【０００９】このことにより着陸する航空機を危険にさ
らさないために、中央部に撃発信管がねじ込み可能であ
り、かつガス過圧が飛散できる孔が設けられたプラスチ
ック製キャップで管体を閉鎖することを提案する。該孔
は水及び水蒸気シール性を保証するために鉛／スズ箔で
カバーされている。

【００１０】高温の燃焼火炎フレームの作用によりキャ
ップが焼け、撃発信管は簡単にはずされ、上方の管体開
口部は海上標識ガイドが噴出するために開放される。

【００１１】特に好ましくは、点火薬を注型し、硬化し
た後に有孔板に取付け、該有孔板自体を管体の内壁に固
定リングで保持する。このためには、点火薬を結合剤、
有利にはポリクロムブタジエンと予め混合する。有孔板
上の該点火薬は、点火するとまさに、プラスチック製カ
バー内の孔を開放するが、但し水は海上標識の中に流入
できないガス圧を発生する。従って、該装置は水面下で
も十分に機能することができる。

【００１２】同様に有利には、中間添装薬及び発光添装
薬を結合剤１〜８重量％の成分で緻密化する。この目的
のために特に、一方ではプレス品としての製造を容易に
し、しかしながら他方では燃焼を均一化する溶剤を含有
しないポリウレタン接着剤を使用することができる。

【００１３】貯蔵安定性を改良するためには、管体の内
壁を摩擦を高める又は粘着性の材料でライニングするこ
とを提案する、そのためにはビニルアセテートが特に好
適であることが判明した。プライマーの上方には点火の
ために必要な空間がなくてはならないので、該摩擦を高
める手段により全添装薬は、例えば落下により管体に衝
突する際添装薬を確実に固定するために、プライマーを
支える穴あき板上に配置された簡単な固定リングで十分
である程に管体内に固定される。驚異的にも、ビニルア
セテートにフタル酸エステル（パラチノール）の形の軟
化剤１〜５％を添加することにより、軟化特性、及びそ
れと関連した取扱性の改良及び管体壁からの剥脱を阻止
する他に、非常に良好な絶縁及び蒸発能力を有する材料
が得られ、しかも燃焼時間が強度に延長されることが判
明した。４倍に延長された燃焼時間が観察された。その
結果、同じ燃焼時間で著しく高温及び高速で燃焼するす
る発光添装薬を使用することができる。より均一の燃焼
及びより高い光収率が生じる。燃焼及び灼熱する部分は
噴出されず、発煙は最小限に抑えられる。

【００１４】中間添装薬に関しては、再現精度、点火及
び燃焼速度を改善するために、該中間添装薬を２成分黒
色粉火薬（木炭を有する硝酸カリウム）１〜１０重量％
と混合することを提案する。

【００１５】該海上標識は、本発明により特に簡単に組
み立てることができる。

【００１６】該海上標識は、要するに、煙火術的添装薬
を収容し、フロートによってジャケット状に包囲されて
いる管体からなる。有利には、該ジャケットはそれぞれ
少なくとも下方及び上方穿孔を有し、該穿孔は、添装火
薬の燃焼により失われた質量に相当するだけの海水がフ
ロートに流入し、引続き沈むように設計されている。

【００１７】

【実施例】次に図示の実施例につき本発明を説明する。

【００１８】海上標識は管体１からなり、該管体の上方
部は空洞のジャケット、即ちフロート２によって包囲さ
れている。該フロートは管体１にかぶせはめ、かつ例え
ば該フロートのカラー３、６を介して管体に溶接する。 両部分は薄鋼板からなっていてもよい。

【００１９】管体の下方部分には、標識を垂直状態に保
つトリミングウェート４がある。管体１内には発光添装
薬５があり、該添装薬はその上に配置された中間添装薬
７を介して点火される。その際、該中間添装薬は、プラ
スチック製キャップ８で閉鎖された標識のヘッドを開放
するために遅延装置の役割を有する。該中間添装薬７自
体はプライマー９により点火され、該プライマーは注型
成形体として穴あき板１０内で予め製造されて中間添装
薬７上に載せられる。穴あき板１０は弾力性のある固定
リング１１により固定される。付加的には管体内壁は、
有利にはビニルアセテートにより被覆されており、それ
により全体的に非常に簡単な方法で衝突及び打撃に対し
て高い安定性が生じる。この目的のために、既に言及し
たように、中間添装薬７及び発光添装薬５は円筒状の成
形体として管体１中にはめ込まれているかもしくは押し
込まれている。

【００２０】プラスチック製キャップ８は孔１２を有し
、該孔は管体内部を燃焼前に噴射水から保護するために
、鉛／スズ箔で覆われていてもよい。

【００２１】プラスチック製キャップには公知の撃発信
管１３が挿入されており、該撃発信管は安全装置を引裂
いた後に３．５秒の遅れでプライマーに点火する。

【００２２】高熱ガスは過圧発生を防ぐためにまず孔１
２を通って漏れ、引続きプラスチック製キャップを燃焼
させ、撃発信管を比較的温和に押し出す。

【００２３】該撃発信管１３は、海上標識を使用する少
し前に初めてプラスチック製キャップ８にねじ込む。貯
蔵しかつ使用まで搬送する際には、プラスチック製キャ
ップは、図２に示されているように、安全キャップ１４
で密閉しておく。

【００２４】プライマー９は、構成成分を硬化性接着剤
と、有利にはＡｅｒｏｓｉｌ（ＤＥＧＵＳＳＡの商標）
を使用して混合することにより製造し、該プライマーを
穴あき板の穴に注入して、そこで硬化させ、その後で組
立てを行う。

【００２５】特に有利な組成を以下に記載する。

【００２６】 　　点火添装薬　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　重量％　　　　クロ
ム酸バリウム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　５０〜７０　　過塩素酸カリウム　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０
〜２０　　ジルコニウム／ニッケル　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　２０〜３０該添装薬に、結合剤
としてのポリクロルブタジエン（ポリクロロピレン）を
１０〜３０重量％の加えた。

【００２７】 　　結合剤としては、ポリクロルブタジエン接着剤（Ｍ
ａｃｒｏｐｌａｓｔ、ＨＥＮＫＥＬの商標）を使用した
。

【００２８】 ポリオレフィン樹脂としてＭｉｃｒｏｔｈｅｎｅを使用
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】艦載航空機の緊急着陸用海上標識の概略断面図
である。

【図２】管体上部の拡大断面図である。

【符号の説明】

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　フロートと、内部に煙火術的添装薬が
   配置された管体と、撃発信管とからなる艦載航空機の緊
   急着陸用海上標識において、管体が一緒に焼失しない物
   質からなり、その際 硝酸ナトリウム　　　　　　　　　　３０〜６０重量％
   、ポリオレフィン樹脂　　　　　　３〜１８重量％、マ
   グネシウム　　　　　　　　　　　　３０〜６０重量％
   からなる発光添装薬を有することを特徴とする、艦載航
   空機の緊急着陸用海上標識。
2. 【請求項２】　　発光添装薬に、 硝酸バリウム　　　　　　　　　　　　４０〜８０重量
   ％、硫黄　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
   〜１０重量％、木炭　　　　　　　　　　　　　　　　
   　　　　１〜１０重量％、黒色粉火薬　　　　　　　　
   　　　　　　１〜５重量％からなる中間添装薬が重ねら
   れており、その上にクロム酸バリウム　　　　　　　　
   　　　　５０〜７０重量％、過塩素酸カリウム　　　　
   　　　　　　　　１０〜２０重量％、ジルコニウム／ニ
   ッケル合金　　２０〜３０重量％からなるプライマーが
   配置されている、請求項１記載の海上標識。
3. 【請求項３】　　管体がプラスチック製キャップで閉鎖
   されており、該キャップに撃発信管が挿入可能であり、
   しかもキャップに孔が設けられており、該孔が鉛／スズ
   箔で覆われている、請求項１又は２記載の海上標識。
4. 【請求項４】　　プライマーが中間添装薬上に穴あき板
   に注型成形されており、該を介して、穴あき板が管体の
   内壁に固定リングで固定されている、請求項１から３の
   いずれか１項記載の海上標識。
5. 【請求項５】　　中間添装薬及び発光添装薬がそれぞれ
   結合剤１〜８重量％で緻密化されており、かつ管体内壁
   に接着剤層が施されている、請求項１から４までのいず
   れか１項記載の海上標識。
6. 【請求項６】　　接着層が、フタル酸エステルを含有す
   るビニルアセテートからなる、請求項５記載の海上標識
   。
7. 【請求項７】　　プライマーが高分散性高熱分解珪酸１
   重量％以下を含有する、請求項１から５までのいずれか
   １項記載の海上標識。
8. 【請求項８】　　中間添装薬が付加的に２成分黒色粉火
   薬　　　　　　　　１〜１０％、メチルセルロース　　
   　　　　　　０〜１％、珪酸　　　　　　　　　　　　
   　　　　　　　　０〜１％を含有する、請求項１から７
   までのいずれか１項記載の海上標識。
9. 【請求項９】　　フロートが管体をジャッケト状に包囲
   し、上方及び下方の微細な穿孔を有し、該穿孔は、燃焼
   の際にフロートに水が流入しかつ該フロートが焼失後に
   沈降するように設計されている、請求項１から７までの
   いずれか１項記載の海上標識。