JPH04227989A - 軽質オレフィン系クラッキングガスの改質方法 - Google Patents

軽質オレフィン系クラッキングガスの改質方法

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JPH04227989A
JPH04227989A JP3113054A JP11305491A JPH04227989A JP H04227989 A JPH04227989 A JP H04227989A JP 3113054 A JP3113054 A JP 3113054A JP 11305491 A JP11305491 A JP 11305491A JP H04227989 A JPH04227989 A JP H04227989A
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aliphatic
gasoline
column
absorbent
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Application number
JP3113054A
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English (en)
Inventor
Mohsen N Harandi
モーセン・ナディミ・ハランディ
Hartley Owen
ハートリー・オーエン
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ExxonMobil Oil Corp
Original Assignee
Mobil Oil Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/05Preparation of ethers by addition of compounds to unsaturated compounds
    • C07C41/06Preparation of ethers by addition of compounds to unsaturated compounds by addition of organic compounds only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L1/00Liquid carbonaceous fuels
    • C10L1/02Liquid carbonaceous fuels essentially based on components consisting of carbon, hydrogen, and oxygen only
    • C10L1/023Liquid carbonaceous fuels essentially based on components consisting of carbon, hydrogen, and oxygen only for spark ignition

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素クラッキング
プロセスにおいて製造された軽質オレフィン系流からハ
イオクタンガソリンを製造する方法に関する。特に、本
発明は、第1のクラッキング工程、第2の中間生成物脱
酸および分留工程および第3の中間生成物改質工程を含
んでなる複合三段プロセスに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】内燃
機関におけるオクタン価向上用鉛添加剤の使用を制限す
る環境的規制ならびに自動車産業におけるより効率的な
高圧縮比エンジンへの移行により、石油精製産業におい
て、高オクタン価鉛非含有ガソリンの需要に応じる別の
方法の研究が促されてきた。
【0003】これらの要求を満たすために、当該産業に
おいて、鉛非含有オクタン価向上剤が開発され、芳香族
成分をより多量に含むハイオクタンガソリンが製造され
た。これらの解決方法は、ガソリンの鉛添加剤の除去を
要求する規制のための技術的要求を充分に満たし、当該
産業は市場での増加するハイオクタンガソリン需要に応
じることができるが、ガソリン費用への影響が大きい。
【0004】接触クラッキングプロセスは、軽油および
重質原料を、ガソリンおよび留出油ならびにオレフィン
富含C4−脂肪族化合物を含む軽質生成物に改質するこ
とにより、最近の精油所において製造される全ガソリン
プールの主要部分を生産する。そのような接触クラッキ
ングプロセスの例が、ベヌート(P.B.Venuto
)およびハビブ・ジュニア(E.T.Habib、Jr
.)のフルイド・カタリティック・クラッキング・ウイ
ズ・ゼオライト・カタリスト(Fluid Catal
ytic Cracking with Zeolit
e Catalyst)(1979年)、ならびに、米
国特許第2,383,686号、同第2,689,21
0号、同第4,093,537号、同第4,118,3
38号および同第4,411,773号に開示されてい
る。
【0005】接触クラッキング装置からのハイオクタン
ガソリンの全収率を向上させるために、クラッキングプ
ロセスのC4−副生物を改質する方法が開発された。こ
れらの軽質脂肪族化合物改質プロセスの進歩と共に、接
触クラッキング装置生成物分留セクションに対する要求
も変化した。特に、C4脂肪族化合物改質プロセスは、
比較的高い温度条件、典型的には約371℃(700°
F)を越える温度で行われる。この理由により、生成物
の規定を満たし触媒失活の促進を防止するのみならず、
最も経済的な材料を用いた安全で信頼性のある装置操作
を確保するためにも、接触クラッキング装置生成物分留
セクションからのC4−脂肪族流中のH2、H2Sおよ
びメルカプタン硫黄の含量が重要である。HFまたはH
2SO4触媒アルキル化のような低温軽質脂肪族化合物
改質プロセスに完全に許容される含量のH2S、H2お
よびメルカプタン硫黄が、現在考えられている接触改質
プロセスにおけるより厳しい温度条件下において炭素鋼
および低合金容器の腐食、孔食および亀裂を著しく促進
し得ることがわかった。すなわち、H2S、H2および
メルカプタン硫黄をあまり含まないC2〜C4脂肪族流
を用いる接触クラッキング装置のための軽質脂肪族化合
物改質方法を提供することが望ましい。
【0006】接触クラッキングプロセス装置は、典型的
に、接触クラッキングプロセスからの冷却された反応器
流出物を受け入れる一般的に塔と呼ばれる主分留塔を含
む。主塔は、この反応器流出物を、清澄スラリー油、重
質サイクル油、軽質サイクル油、不安定ガソリンおよび
C4−オレフィン含有塔頂ガス流を含む複数の流れに分
離する。次に、典型的に順に脱エタン塔、吸収塔、脱ブ
タン塔および脱プロパン塔を含む未飽和ガスプラント内
において、ガソリンおよび軽質成分を更に分留する。
【0007】脱エタン吸収塔は、ガソリンおよび軽質物
質を、C2−塔頂ガス流およびC3+塔底流に分離する
。C2−塔頂ガス流は、要すれば、精製吸収塔において
硫化水素、二酸化炭素およびシアン化水素のような酸性
成分が除去される前に、C3+成分を更に吸収するため
にスポンジ吸収塔において処理することができる。その
酸性ガス成分を減少させる処理をした後、次に脱エタン
吸収塔塔頂流を精油所コンビナートにおいて燃料として
燃焼するために燃料ガスヘッダーに仕込む。
【0008】次に脱エタン吸収塔塔底流を脱ブタン分留
塔に送り、そこでオレフィン系成分を豊富に含むC5+
ガソリン流およびC3〜C4塔頂流に分離する。脱ブタ
ン分留塔は、典型的には、約69kPa(10psi)
以下の蒸気圧を要求する塔底流ガソリン揮発性規定を満
たすように設計される。最後に、C3〜C4オレフィン
を豊富に含む脱ブタン塔塔頂流を、分留してプロパン/
プロピレン塔頂流およびブタン/ブチレン塔底流を得る
ことができる。この工程は、更なる軽質脂肪族改質能、
例えばイソおよびn−C4脂肪族化合物を高オクタンア
ルキレートガソリンに転化するアルキル化プロセス装置
が利用できる場合、最も頻繁に用いられる。C3−脱プ
ロパン塔または脱ブタン塔塔頂流は液化石油ガス(LP
G)として販売することができるが、まず、硫黄含量規
定を満たすためにメルカプタン硫黄除去プロセスにおい
て処理しなくてはならない。そのような方法の一つの例
がマーロックス・プロセス(Merox proces
s)〔ユー・オウ・ピー・インコーポレイテッド(UO
P,Inc.)の登録商標及び/又はサービスマークで
ある〕である。
【0009】接触クラッキングプロセスにより製造され
るC2−燃料ガスの増加が、燃料ガスの消費量および需
要量を満たす必要量以上に精油所燃料ガスの合計体積を
増加させ得る。大気に排出されるガスの環境基準的制限
含量および体積に応じるために、燃料ガスの製造量は、
精油所内において消費され、精油所の蓄積限界を越えた
分は消費者に販売され、または適用可能な環境基準に応
じて燃焼することのできる合計体積に制限される。すな
わち、接触クラッキング装置により製造される燃料ガス
の増加体積がその処理のための装置の能力を越えると、
クラッキング装置の供給量および反応苛酷度は低下する
に違いない。いずれの態様も経済的に望ましくない。理
想的な解決方法は、接触クラッキング装置からの全収量
をC2−成分からより価値のある高オクタンC5+ガソ
リンに移すことにより燃料ガス体積を低下させることで
ある。 しかしながら、接触クラッキング装置反応器流出物流の
酸性ガス成分はエタンおよびエチレンと共に運ばれる傾
向がある。すなわち、下流での軽質脂肪族化合物改質プ
ロセスは厳しい温度条件下に水素および酸性ガスにさら
されるので、過剰燃料ガス製造の問題は、単に一般的接
触クラッキング生成物分留セクションにおけるカットポ
イントを移動させるだけでは解決できないことが明らか
である。
【0010】化学溶媒および物理吸収プロセスを含むこ
の塔頂流を処理するために多くの酸性ガス除去プロセス
を商業的に利用することができる。化学溶媒技術は、モ
ノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(
DEA)および熱い炭酸カリウムとの向流接触を含む。 物理吸収技術は、分子ふるい、活性炭および鉄スポンジ
のような固体吸収剤を用いる。
【0011】一般的には、これらの酸性ガス除去プロセ
スは、スポンジ吸収塔および脱ブタン塔の下流に設置さ
れる。その結果、酸性ガスが、吸収塔−脱エタン塔、ス
ポンジ吸収塔および脱ブタン塔を含む不飽和ガスプラン
ト(USGP)の種々の上流分離プロセスを介して運ば
れる。この構造は、USPGの補助装置および容器の広
い部分における酸性ガス誘導腐食速度を増加させ、その
結果補修操作およびプラント休止時間を増加させる傾向
がある。接触脂肪族化合物改質プロセスのより厳しい温
度条件下において、これらの酸性成分を含む流れは容易
に炭素鋼および少量のクロムおよびモリブデン含有鋼合
金を攻撃し、亀裂、孔食、ブリスタリングまたは全体的
薄化を生じさせ得る。
【0012】利用できる軽質脂肪族化合物改質プロセス
は、接触芳香族化、オリゴマー化およびエーテル化を含
む。接触芳香族化は、例えばZSM−5のような中間孔
ゼオライト触媒の存在下に軽質脂肪族化合物を、芳香族
化合物を豊富に含む生成物混合物に転化する。オリゴマ
ー化およびオレフィン間転化(interconver
sion)は、類似の触媒、しかし典型的に苛酷度のよ
り低い温度条件で処理された触媒を用いることができる
。エーテル化によりオレフィンとアルコールが反応して
オクタン価向上性ガソリン添加剤として有用なエーテル
が形成される。例えば、酸性触媒の存在下にイソブチレ
ンとメタノールが反応してメチル第3ブチルエーテルが
形成され、酸性触媒の存在下にイソアミレンがメタノー
ルと反応して第3アミルメチルエーテル(TAME)が
形成される。
【0013】米国特許第4,830,635号、同第4
,826,635号および同第4,788,365号に
おいて、未反応メタノールをオレフィンの転化のために
エーテル化反応からゼオライト触媒転化反応に誘導し、
それによりエーテル化反応においてメタノールを分離お
よび循環させる必要を無くすことにより、ゼオライト型
触媒がメタノールをオレフィンに転化する性質が利用さ
れている。
【0014】メタノールをオレフィンに転化する方法は
、ゼオライトの触媒性能を用いた類似の一連の方法のう
ちの一つである。空間速度、温度および圧力の種々の条
件により、メタノールおよび低級な酸素化物を通常、ゼ
オライト型触媒の存在下にオレフィンに転化することが
でき、そのオレフィンはオリゴマー化によりガソリンも
しくは留出物を提供するまたは更なる転化により芳香族
化合物を提供することができる。ゼオライト触媒のもう
一つの用途において、軽質オレフィンが低圧および高圧
において中間転化または再分布してイソアルケンを豊富
に含むより高級なオレフィンが製造され得る。
【0015】ゼオライト触媒および炭化水素転化プロセ
スにおける近年の発達により、C5+ガソリン、ディー
ゼル燃料および沸点の高い炭化水素生成物の製造にオレ
フィン系燃料を用いることに興味が持たれるようになっ
た。ZSM−5のような中間孔ゼオライトから誘導され
る基本作用に加えて、多くの発見が、モービル・オレフ
ィンズ・トゥ・ガソリン/ディスティレート(Mobi
l Olefins to Gasoline/Dis
tillate:「MOGD」)として知られている新
規工業プロセスに貢献した。このプロセスは、低級オレ
フィン、特にC3〜C5アルケンを含む原料を利用する
ための安全で環境的に許容できる技術として重要である
。米国特許第3,960,978号および同第4,02
1,502号は、制御された酸性度を有する結晶性ゼオ
ライトの存在下に、C2〜C5オレフィンを単独でまた
はパラフィン系成分と混合してより高級な炭化水素に転
化することを開示している。米国特許第4,150,0
62号、同第4,211,640号および同第4,22
7,992号においてMOGDシステムのための改良さ
れた処理技術も開示されている。流動触媒床を用いたオ
レフィンのガソリンへの転化は米国特許出願第0064
07号の対象である。MOGDプロセスは低オクタン価
ガソリンを製造し得る。この不利益は、このように製造
された生成物を、有用なロードオクタン価を有するガソ
リン生成物を提供するために、更に下流において処理す
ることを必要とする。この高オクタン価ガソリン生成物
を製造するための方法の改良が、この業界における要望
の大きな目的であった。
【0016】脂肪族炭化水素および低級アルキルアルコ
ール原料から高オクタン価エーテル富含ガソリン生成物
を製造するために、これらの二つのプロセス、エーテル
化およびオレフィンオリゴマー化/中間転化が有利に複
合された。モービル・オレフィンズ・トゥ・エーテルズ
・アンド・ガソリン(Mobil Olefins t
o Ethers and Gasoline:「MO
EG」)プロセスにおいて、上述の接触エーテル化工程
を利用した二段反応を適用し、その後、ゼオライト触媒
により未反応アルコールおよびオレフィンをエーテル化
流出液中で転化することにより、メチル第3ブチルエー
テル(MTBE)及び/又は第3アミルメチルエーテル
(TAME)が製造される。MTBEおよびTAMEは
一般的方法により、酸触媒、例えば、イソオレフィン/
アルコール反応を触媒するアンバーライスト(Ambe
rlyst) 15のようなスルホン酸樹脂触媒の存在
下にイソブチレンとイソアミレンを豊富に含む流れを接
触させることにより製造される。この方法の詳細が米国
特許第4,830,635号、同第4,826,507
号および同第4,788,365号に記載されている。
【0017】すなわち、接触クラッキング装置における
生成物収量をC4−軽質脂肪族化合物、特にC2−燃料
ガスから好ましい高オクタン価ガソリンに移す方法が操
作上のおよび経済的な実質的利益を提供することが明ら
かである。さらに、そのようなプロセスの軽質オレフィ
ン改質セクションに適用上の環境基準および生成物品質
規定を満たす充分な純度の原料を提供し、合金プロセス
装置にかかる資本経費の増加を避けることが望ましい。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、クラッ
キングプロセスからのC4−ガスの全製造量を減少させ
、C5+ガソリンの体積およびオクタン価を増加させる
ために、第1のクラッキング工程、第2の中間生成物脱
酸/分留工程および第3の中間生成物改質工程を含む。 収量をC4−ガスからC5+液体に移動させることによ
り、燃料ガスおよびLPGの製造量が有利に減少し、そ
れにより精油所燃料ガス体積制限のクラッキングプロセ
スへの影響が最少になり、LPGメルカプタン硫黄除去
処理費用も減少する。更に、本発明は、ニッケルおよび
クロム合金プロセス装置の使用を最少限にするために、
軽質脂肪族化合物改質反応領域に流れるH2S、H2、
N2およびメルカプタン硫黄の濃度を制限する。さらに
、本発明の複合方法は、プロセスの柔軟性を犠牲にする
ことなく、これらの望ましくない酸性ガス成分が軽質脂
肪族化合物改質反応領域に流れることを制限する。
【0019】ここで用いられる「クラッキング工程」お
よび「クラッキングプロセス」という用語は、熱クラッ
キングプロセス、例えば、ディレードコーキング、接触
クラッキングプロセス、例えば、サーモフォア・カタリ
ティック・クラッキング(Thermofor Cat
alytic Cracking:TCC)および流動
接触クラッキング(FCC)、ならびにエチレン製造産
業で一般的に利用されるスチームクラッキングを包含す
る。本発明の最も好ましい態様において、クラッキング
工程は流動接触クラッキング(FCC)プロセスからな
る。
【0020】本発明の第1の要旨において、本発明は、
C4−クラッキングプロセス生成物流を圧縮および冷却
してエテン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族流
を得、 エテン富含蒸気流および凝縮C3+脂肪族流とクラッキ
ングガソリンを含むC5+液体吸収剤流とを吸収塔にお
いて加圧下に向流として接触させてC2+成分の主要部
分を吸収し、 メタン富含塔頂流を吸収塔から回収し、C2+成分を含
む吸収塔から吸収塔塔底流を回収し、 吸収塔塔底流を第1の分留塔において分留してC2〜C
5脂肪族化合物富含塔頂流およびC5+クラッキングガ
ソリン流を得、 第1の分留塔塔頂流の少なくとも一部と酸エーテル化触
媒とをガード床領域において接触させて窒素含有化合物
を含む脱ブタン塔塔頂流中の触媒毒の少なくとも一部を
吸収し、 ガード床からの流出液を、ガード床流出液流のC4〜C
5成分のエーテル化に充分な量の第1アルコールと混合
し、 第1アルコールとガード床流出液の混合物をエーテル化
転化条件下に酸エーテル化触媒と接触させて、エーテル
富含ハイオクタンガソリンならびに未転化酸素化物およ
びC4−脂肪族炭化水素を含む生成物混合物を得、第2
の分留塔のハイオクタンガソリン生成物混合物を分留し
て、未転化酸素化物とC4−脂肪族化合物を含む塔頂流
およびエーテル富含ハイオクタンガソリンを含む塔底流
を得、 第2の分留塔塔頂流と拘束指数が1〜12のゼオライト
とを転化条件下に接触させて、第2の分流塔塔頂流に含
まれている脂肪族化合物および未転化酸素化物をC5+
ガソリンに改質する 工程を含んでなるクラッキングプロセスからのガソリン
および軽質生成物を改質する複合方法を提供する。
【0021】本発明の第2の要旨において、本発明は、
C4−クラッキングプロセス生成物流を圧縮および冷却
してエテン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族流
を得、 エテン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族流と酸
吸収剤とを向流として接触させることによりエテン富含
蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族流を脱酸し、脱酸
エテン富含蒸気流および脱酸凝縮C3+脂肪族流とクラ
ッキングガソリンを含むC5+液体吸収剤流とを吸収塔
において加圧下に向流として接触させてC2+成分の主
要部分を吸収し、 メタン富含塔頂流を吸収塔から回収し、C2+成分を含
む吸収塔から吸収塔塔底流を回収し、吸収塔塔底流を分
留してC2〜C5脂肪族化合物富含塔頂流およびC5+
クラッキングガソリン塔底流を得、C2〜C5塔頂流と
拘束指数が約1〜約12のゼオライトとを転化条件下に
接触させてC2〜C5塔頂流中に含まれる脂肪族化合物
をC5+液体炭化水素豊富化生成物流に転化する 連続工程を含んでなる炭化水素クラッキングからの軽質
オレフィン系クラッキングガスを改質する方法を提供す
る。
【0022】本発明は、装置の要旨において、C4−ク
ラッキングプロセス生成物流の圧力を上昇させるための
コンプレッサー、圧縮C4−流を少なくとも部分的に凝
縮するためのクーラー、 蓄積ドラムの上部に配置されたエテン富含蒸気を取り出
すための第1の出口導管および蓄積ドラムの下部に配置
されたC3+成分含有液体を取り出すための第2の出口
導管を有してなる、少なくとも部分的に凝縮されたC4
−流を受け入るための蓄積ドラム、 第1および第2の出口導管を介して蓄積ドラムに連結さ
れており、メタン富含塔頂流の提供に充分な、凝縮器、
リボイラーおよび分留能を有し、要すればストリッピン
グ領域を含む、エテン富含蒸気およびC3+成分含有液
体とC5+液体吸収剤とを向流として接触させるための
吸収塔、 吸収塔から取り出された塔底流を分留してC5+クラッ
キングガソリン塔底流およびC2〜C5脂肪族化合物富
含塔頂流を得るための第1の分留塔、 制御量のアルコールと第1の分留塔塔頂流を混合するた
めの弁付アルコール注入導管、 アルコールと第1の脱ブタン分留塔塔頂流の混合物をエ
ーテル化転化条件下に酸エーテル化触媒と接触させてエ
ーテル富含ハイオクタンガソリン含有生成物混合物を得
るためのエーテル化反応器、 エーテル化反応器生成物混合物を分離して未転化アルコ
ールとC4−脂肪族化合物を含む塔頂流およびエーテル
富含ハイオクタンガソリンを含む塔底流を得るための第
2の分留塔、および 第2の脱ブタン塔頂流と拘束指数が1〜12のゼオライ
トを含む複合触媒とを転化条件下に接触させてC5+ガ
ソリン含有生成物流を得るためのアルコール/脂肪族化
合物改質反応器 を含んでなる炭化水素クラッキングからの軽質オレフィ
ン系クラッキングガスを改質する装置を包含する。
【0023】好ましい態様において、本発明は、第1の
接触クラッキング工程、第2の中間生成物分留工程およ
び第3の軽質脂肪族化合物改質反応工程の三つの工程を
含んでなる。第1の接触クラッキング工程は、以下によ
り詳細に説明する任意の接触クラッキング方法を包含す
る。
【0024】第2の工程は、燃料ガスおよび最終生成物
の両方において所望の純度を達成し、下流の脂肪族化合
物改質工程において触媒寿命を長くするために、接触ク
ラッキングプロセスからのC9−中間生成物流を分留し
精製する。
【0025】脂肪族化合物改質工程は、芳香族化、オリ
ゴマー化、エーテル化またはオリゴマー化とエーテル化
の組み合わせを含み得る。本発明の好ましい態様におい
て、まず、アルコール、好ましくはメタノールのような
第1アルコールとオレフィン、特にイソブテンのような
イソオレフィンを含む炭化水素原料との反応によりメチ
ル第3ブチルエーテルおよび他のエーテルを製造するエ
ーテル化により脂肪族化合物が改質され、次に、未転化
オレフィンおよびアルコールがオリゴマー化により改質
される。
【0026】接触クラッキング工程   本発明の方法の第1の工程において、重質炭化水素
原料、例えば軽油がクラッキングにより、留出油、ガソ
リンおよびC4−脂肪族化合物を含む軽質生成物流とな
る。 流動接触クラッキング(FCC)プロセスはこの第1工
程に最も好ましく、高沸点石油フラクションを低沸点生
成物、特にガソリンに転化するために石油精製産業にお
いて確立されている。
【0027】流動接触プロセスにおいて、原料中で起こ
るクラッキング反応を促進するために微粉砕固体クラッ
キング触媒が使用される。触媒は、典型的には粒子寸法
20〜300ミクロン、平均寸法約60〜75ミクロン
の非常に細かく粉砕された状態で使用され、その状態で
流体のように取り扱うことができる(よって、FCCと
呼ぶ)。触媒はこの状態で、閉鎖サイクル内のクラッキ
ング領域と別になった再生領域との間を循環する。クラ
ッキング領域において、熱い触媒が所望のクラッキング
反応が起こるように原料に接触され、その後、触媒は、
クラッキング生成物から分離され、分離および更なる処
理のために、クラッキング反応器から連結された分留装
置に除去される。クラッキング反応中、触媒にコークス
が付着する。この付着コークスは、活性部位を覆い、一
時的に触媒を失活させる。そのような一時失活触媒は通
常、使用済触媒と呼ばれる。次に触媒を再使用できるよ
うに再生しなくてはならない。幸運にも、付着コークス
を有用な目的に役立たせることができる。クラッキング
は吸熱反応である。原理的には、触媒との接触前に炭化
水素原料の温度を上げることにより熱を供給することが
できるが、これは原料を熱分解し、それにより生成物分
布がほとんど制御できなくなる。さらに、形成されたコ
ークスが、炉の管および原料を加熱し、クラッカーに輸
送する他の装置に付着し、操作上の問題が生じる。この
理由により、通常、触媒により熱をクラッキング反応に
供給することが好ましい。しかしながら、サイクルにお
いて適当な熱バランスを維持するために、原料をある程
度予備加熱することができる。
【0028】接触クラッキングプロセスのための熱は、
コークスの除去のために使用済触媒が酸化再生に付され
る再生工程により供給される。このコークス燃焼工程は
激しい発熱反応であり、再生中に触媒に付与される熱が
クラッキング工程の反応の吸熱の供給に充分であるよう
に再生触媒温度を上昇させる。
【0029】再生は別の再生容器で行われる。触媒は再
生容器の下方セクションの流動床内に維持され、酸素含
有ガス、通常空気が、空気と使用済コークス付着触媒と
の充分な混合を提供するように設計された分配グリッド
を流通する。再生工程中、使用済触媒上のコークスが酸
化され、酸化により熱が触媒に伝導してクラッキング反
応の継続に必要な程度に触媒温度が上昇する。次に、熱
い新しく再生された触媒がクラッキング領域に戻され、
循環物と一緒に更なる原料と接触する。すなわち、触媒
が、閉鎖サイクル中でクラッキング領域と再生領域の間
を連続的に循環し、サイクルのクラッキング中に堆積し
たコークス付着物の酸化除去により再生器中で吸熱クラ
ッキング反応のための熱が供給される。所望の水準の触
媒活性および選択性を維持するために、循環触媒の一部
を断続的または連続的に取り出し、取り出した触媒およ
び系からの触媒損失および摩損による損失触媒を補うた
めに補給触媒を添加することができる。
【0030】接触クラッキングプロセスの更なる詳細お
よび再生の役割を論文「フルイド・カタリティック・ク
ラッキング・ウイズ・ゼオライト・カタリスツ(Flu
id Catalytic Cracking Wit
h Zeolite Catalysts)」、ベヌー
ト(Venuto)およびハビブ(Habib)、マー
セル・デッカー(Marcel Dekker)、ニュ
ーヨーク(1978年)に見ることができる。FCC操
作の更なる詳細は、米国特許第2,383,636号、
同第2,689,210号、同第3,338,821号
、同第3,812,029号、同第4,093,537
号および同第4,218,306号を参照されたい。
【0031】特に好ましいFCC操作が、再生器から取
り出された触媒が外部触媒冷却器中でアルカン富含流と
直接接触することにより冷却される流動接触クラッキン
グ(FCC)プロセスを教示している米国特許第4,8
40,928号に開示されている。FCC操作の詳細お
よび、特に反応生成物からの流動化触媒の分離の詳細も
、米国特許第4,043,899号、同第4,404,
095号、同第4,502,947号、同第4,579
,716号、同第4,581,205号、同第4,58
8,558号、同第4,606,814号、同第4,6
23,446号、同第4,624,772号、同第4,
654,060号、同第4,737,346号および同
第4,749,471号に開示されている。
【0032】中間生成物分留   本発明の第2の工程の連続した脱酸および分離工程
、中間生成物分留工程は、本発明の有益な結果を達成す
るために重要である。図1に本発明の方法の中間生成物
分留工程の主要な処理工程を示す。この態様において、
脱エタン吸収領域A、スポンジ吸収領域Bおよび脱ブタ
ン領域Cで示されるUSGPの主要分離操作がアミン吸
収操作の下流に位置する。これは、二つのアミン吸収領
域EおよびFを含むアルカノールアミン吸収塔Dを前述
の分離領域の上流に設けることにより達成される。好適
なアルカノールアミンの例は、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンおよびメチ
ルジエタノールアミンを含む。アミン吸収領域Eおよび
Fは、アミンが領域EからFに流れ得るように連結され
る。好ましい態様において、ライン310からの圧縮器
出口ガスおよびライン315からの中間工程液体が交換
器320において冷却され、蒸気/液体アキュムレータ
330において分離される。蒸気/液体アキュムレータ
330の下方部分からライン335を介して液体フラク
ションが取り出され、ライン340からの未安定化ガソ
リン原料と混合される。アキュムレータ330からの液
体と未安定化ガソリンの混合物は、アミン吸収領域Eの
底部に、領域Eの頂部に導入された貧ジエタノールアミ
ン(DEA)混合物と向流として導入される。部分的に
使用済のDEAがライン355を介して、ライン360
を介して添加される新しいDEAと共に領域Fの上方部
分に移される。気体フラクションがライン365を介し
て、DEAと向流として接触して領域Fの下方部分に送
られる。富DEAが領域Fの下方部分から取り出される
。脱酸未安定化ガソリン流が頂部からライン375を介
して領域Eから吸収脱エタン塔Aの上方部分に送られる
。脱酸蒸気フラクションがライン380を介して領域F
から脱エタン塔Aの中間部分に送られる。脱エタン吸収
塔からの脱酸塔頂流がスポンジ吸収塔Bにおいて処理さ
れて脱酸燃料ガスが製造され、それはライン385を介
して精油所燃料ガスシステム(図示せず)に供給される
。領域Aからの塔底フラクションは脱ブタン塔Cにおい
て分離され、ライン390を介して塔頂から取り出され
る脱酸LPGおよびライン395を介して塔底フラクシ
ョンとして取り出される脱酸C5炭化水素が製造される
【0033】図1に示す中間生成物フラクション工程に
おいて、FCC未安定化ガソリンおよび高圧分離器液体
が混合され、アミンが脱エタン吸収塔の上流で処理され
る。好ましくは全アミン循環の約50〜80%がこのア
ミン吸収塔に送られる。次に、脱エタン吸収塔蒸気原料
がもう一つのアミン吸収塔に送られ、そこで好ましくは
全アミン循環の20〜50%が吸収塔上方トレイに供給
され、他のアミン吸収塔からの富アミンが上方トレイの
下側の幾つかのトレーに供給される。
【0034】図2に本発明の中間生成物分留工程の回収
率のより高い態様を示す。図1の本発明の中間生成物分
留工程の態様におけるように、USPG分離領域A、B
およびCはDEAアミン吸収塔Dの下流に配置される。 しかしながら、図2に示す中間生成物分留工程の態様に
おいては、吸収塔Dが三つの分離しているが相互に連結
しているアミン吸収塔E、FおよびGを含み、それらの
各々に新しいアミン流が供給される。貧DEAがライン
410を介して領域Dの頂部に導入される。部分的に使
用済のDEAがライン415を介して領域Eの底部から
領域Fの頂部に流れる。新しいDEAがライン420を
介して領域Fの頂部に添加される。部分的に使用済のD
EAが領域Fの底部から取り出されライン425を介し
て、ライン430を介して領域Gの頂部に添加される新
しいDEAと共に領域Gの頂部に供給される。富DEA
が領域Gの底部から取り出される。未安定化ガソリンが
ライン440を介して、DEAの流れと向流として領域
Fの底部に流入する。分離器455からの液体フラクシ
ョンがライン450を介して領域Eの底部にDEAの流
れと向流として導入され、蒸気部分がライン460を介
して分離器から領域Fの下方部分に送られる。
【0035】脱酸不安定ガソリンがライン465を介し
て領域Eの底部から取り出され、脱エタン吸収領域Aの
頂部に導入される。脱酸蒸気フラクションがライン47
0を介して領域Fの下方部分から領域Aの中間または下
方部分に送られ、領域Eからの塔頂流が脱エタン吸収領
域Aの下方部分に導入される。
【0036】前述の態様と同様に、領域Aからの脱酸流
出液が、スポンジ吸収塔Bおよび脱ブタン塔Cにおいて
更に処理および分離されて、脱酸燃料ガス、脱酸LPG
および脱酸C5炭化水素が製造される。
【0037】図2に示す中間生成物分留工程において、
高圧分離器液体、高圧分離器蒸気およびFCC未安定化
ガソリンを含む三つの脱エタン吸収塔原料流が三つのア
ミン吸収塔においてアミン処理される。この設計におい
て、脱エタン吸収塔およびスポンジ吸収塔における高い
炭化水素部分圧および回収可能な酸およびCO2除去後
の脱酸故に、USPG LPG回収率が向上する。
【0038】上述の図1および図2に示す独自の中間生
成物分留工程の態様によれば、C2塔頂物質を燃料ガス
として得るのではなくエタン/エチレンを塔底流に移す
ように脱エタン塔を制御することができる。この操作上
の柔軟性は、上流の脱酸により高めることができ、C3
〜C4脂肪族化合物のみならずクラッキングプロセスで
製造されたC2炭化水素も含む塔頂ガス流を脱ブタン塔
で製造させることができる。更に、脱エタン塔のカット
ポイントの移動は、高合金プロセス装置のための資本費
用を増加させることなく軽質C2〜C5脂肪族化合物を
比較的厳しい温度条件下に接触改質し得るように、脱ブ
タン塔塔頂流中の相対水素濃度を低下させる傾向がある
【0039】軽質脂肪族改質工程   本発明の方法の最終工程は、芳香族化、オリゴマー
化またはエーテル化により精製中間C2〜C4生成物を
改質する。
【0040】芳香族化   下記代表的米国特許は、本発明の方法の最終工程に
匹敵する脂肪族芳香族化反応の原料組成およびプロセス
条件を例示している。
【0041】米国特許第3,756,942号は、本質
的にパラフィン及び/又はオレフィン、及び/又はナフ
テンの混合物からなる特定の原料を、原料の主要部分が
直接芳香族化合物に転化するような温度および空間速度
条件下に結晶性アルミノシリケート、例えばZSM−5
に接触させることを含んでなる芳香族化合物を高収率で
調製する方法を開示している。
【0042】米国特許第3,759,821号は、接触
クラッキングガソリンを改質する方法を開示している。
【0043】米国特許第3,760,024号、本質的
にC2〜C4パラフィン及び/又はオレフィンからなる
原料を結晶性アルミノシリメート、例えばZSM−5に
接触させることを含んでなる芳香族化合物を調製する方
法を教示している。
【0044】チェン(N.Y.Chen)およびヤン(
T.Y.Yan)の文献「M2・フォーミング −ア・
プロセス・フォア・アロマタイゼイション・オブ・ライ
ト・ハイドロカーボンズ(M2 Forming−A 
Process for Aromatization
 of Light Hydrocarbons)」、
25、インドゥ・エング・ケム・プロセス デス・デヴ
(IND.ENG.CHEM.PROCESS DES
.DEV.)151(1986年)に、脱水素および芳
香族化の機構が記載されているが発明の理論的限定はさ
れていない。
【0045】エーテル化   C2〜C4中間生成物流もエーテル化によりハイオ
クタンガゾリンブレンド成分に改質することができる。 エーテル化のための最も望ましい脂肪族原料は、酸性触
媒の存在下にメタノールと反応してメチル第3ブチルエ
ーテル(MTBE)を製造し得るイソブチレンを豊富に
含む。 イソアミレンも酸性触媒の存在下にメタノールと反応し
て第3アミルメチルエーテル(TAME)を製造するこ
とができる。メタノールは、石炭をガス化により合成ガ
スにし、合成ガスを充分に確立された工業的方法により
メタノールに転化することにより容易に得ることができ
る。別の方法として、メタノールを、中間合成ガスを製
造するための部分酸化やスチーム改質のような他の一般
的方法により天然ガスから得ることができる。そのよう
な方法からの粗メタノールは、通常、水を多量に、通常
4〜20重量%の量で含んでいる。使用されるエーテル
化触媒は、好ましくは水素型のイオン交換樹脂であるが
、任意の適当な酸性触媒を用いることができる。スルホ
ン酸樹脂、燐酸改質珪藻土、シリカアルミナおよび酸型
ゼオライトのような酸性固体触媒を用いて種々の成功を
収めることができる。
【0046】中間生成物改質工程のエーテル化プロセス
は、最も好ましくは、接触エーテル化反応のみならず収
率を最大にし生成物の分離を容易にするために酸型ゼオ
ライト触媒オレフィンオリゴマー化反応も含む。エーテ
ル化およびオリゴマー化反応領域は、相乗効果を奏する
ような組み合わせ方で操作可能に結合されており、そこ
でエーテル化反応流出液がゼオライト触媒により更なる
反応性第3オレフィンを提供するように利用され、オレ
フィンの中間転化および酸素化物の転化が提供される。 この改良されたエーテル化プロセスは、モービル・オレ
フィンズ・トゥ・エーテレーツ・アンド・ガソリン・プ
ロセス(Mobil Olefins to Ethe
ratesand Gasoline Process
:MOEG)として一般的に知られている。米国特許第
4,788,365号、同第4,826,527号、同
第4,830,635号、同第4,835,329号、
同第4,854,939号および同第4,886,92
5号は、複合エーテル化/中間転化プロセスを教示して
いる。
【0047】異性化、重合/オリゴマー化、アルキル化
およびクラッキング反応を酸触媒領域で制御して、ガソ
リンおよび留出油範囲燃料の製造に有用な常態で液体の
炭化水素の所望の分布を得ることができる。有利なこと
に、少なくとも一部のガソリン範囲炭化水素が、高品質
自動車燃料において有用なC5+エーテレートオクタン
価向上剤と共に回収される。MTBEおよびTAMEが
好ましいエーテレートである。
【0048】樹脂触媒を用いて穏やかな条件でメタノー
ルとイソブチレンおよびイソアミレンとを反応させるこ
とは、レイノルズ(R.W.Reynolds)らのジ
・オイル・アンド・ガス・ジャーナル(The Oil
 and Gas Journal)、1975年7月
16日、およびペッチ(S.Pecci)およびフロー
リス(T.Floris)のハイドロカーボン・プロセ
ッシング(Hydrocarbon Processi
ng)、1977年12月に記載されているように既知
の技術である。文献「MTBE・アンド・TAME−ア
・グッド・オクタン・ブースティング・コンボウ(MT
BE and TAME−A Good Octane
 Boosting Combo)」[チェイス(J.
D.Chase)らによる]およびジ・オイル・アンド
・ガス・ジャーナル(The Oiland Gas 
Journal)、1979年4月9日、149〜15
2頁がこの技術を論じている。好ましい触媒は、反応体
流をエーテル化および異性化する二官能イオン交換樹脂
である。典型的な酸型触媒はアンバーライスト 15ス
ルホン酸樹脂である。
【0049】MTBEおよびTAMEはハイオクタンエ
ーテルであることが知られている。チェイスらの文献ジ
・オイル・アンド・ガス・ジャーナル、1979年4月
9日は、これらの物質を用いてガソリンのオクタン価を
高め得る利点を記載している。10%を基本燃料(R+
O=91)に添加した際のMTBEのオクタンブレンド
価は約120である。低モーター比(M+O=83)オ
クタンの燃料の場合、MTBEの10%水準におけるブ
レンド価は約103である。他方、(R+O)が95の
オクタン燃料の場合、10%MTBEのブレンド価は約
114である。
【0050】C4〜C7イソオレフィンからMTBEお
よび他のメチル第3アルキルエーテルを製造および回収
する方法は、米国特許第4,544,776号および同
第4,603,225号に開示されているように当業者
に知られている。エーテル化流出液からエーテルおよび
炭化水素流を回収するための種々の適当な抽出および蒸
留技術が知られている。
【0051】中間転化/オリゴマー化   最終脂肪族化合物改質工程も、オレフィン中間転化
またはオリゴマー化を含んでなる。このプロセスは、通
常、モービル・オレフィンズ・トゥ・ガソリン/ディス
ティレート/ルブリカンツ・プロセス(Mobil O
lefins to Gasoline/Distil
late/Lubricants Process:M
OG/MOGD/MOGDL)として知られている。 典型的なMOGD装置の操作の詳細が米国特許第4,4
56,779号、同第4,497,968号および同第
4,443,185号に開示されている。
【0052】ZSM−5のような酸型結晶性ゼオライト
を用いた接触オリゴマー化によりオレフィンを重質炭化
水素に接触転化する方法において、プロセス条件を、ガ
ソリン、留出油または潤滑油範囲生成物のいずれかの形
成に好ましいように変化させることができる。穏やかな
温度および比較的高い圧力において、転化条件は、少な
くとも165℃(330°F)の通常の沸点を有する留
出油範囲生成物の製造に好ましい。C2〜C5アルケン
を含む低級オレフィン系原料を選択的に転化することが
できるが、苛酷度の低い留出油モード条件は原料中のエ
テンのフラクションを完全に転化することはできない。 プロペン、ブテンおよび他の物質は留出油モードにおい
て流通当たり95%を越える程度で転化することができ
る。
【0053】MOGDプロセスにおいて、軽質オレフィ
ンがオリゴマー化してZSM−5の存在下に高分子量留
出油範囲オレフィンとなる。この方法において、一連の
オリゴマー化およびクラッキング反応によるオレフィン
分子量の増加は、約5600kPa(800psia)
の比較的高い圧力および約260℃(500°F)の比
較的低い温度において熱力学的に促進される。かなり低
い圧力においては、熱力学によりオレフィンの低分子量
への分布が制限される。これは、オレフィン間転化プロ
セスの基礎、すなわち、C2〜C4オレフィンのような
低級オレフィンを、ブテンおよびペンテンを最大量とし
つつ、オレフィンの平衡分布に転化し得る条件下に操作
するための基礎である。オレフィンが再分布またはオレ
フィン間転化するならば、そのようなオレフィン間転化
条件下に、メタノールのような低級酸素化物も反応温度
が約204℃(400°F)を越える場合、ZSM−5
触媒の存在下にオレフィンに転化することが発見された
。すなわち、上述の最も好ましいエーテル化工程の態様
MOGDは、オレフィン間転化反応を含む。
【0054】本発明で利用されるオレフィン間転化方法
は、ZSM−5のようなゼオライト型触媒を含む固定床
、移動床または流動床反応器を使用することができる。 操作条件は、200〜400℃の温度および通常100
〜500kPaの低圧を包含する。
【0055】図3において、湿潤ガス圧縮器中間工程液
体およびライン510および512を介して流れる湿潤
ガス圧縮器出口液体が、それぞれ混合されライン514
を介して冷却器516に流れる。典型的にC5−オレフ
ィンを豊富に含む冷却混合物がライン518を介してア
キュムレータドラム520に入り、そこでフラッシング
により、ライン524を介して未安定化ガソリンチャー
ジライン522に流れる液体フラクションおよび頂部ラ
イン526を介してアキュムレータドラム520から取
り出される軽質オレフィン系ガスとなる。
【0056】アキュムレータ塔底流は未安定化ガソリン
流と一緒に、ライン536を介して第1のアミン吸収塔
534の頂部に入る貧ジエタノールアミン(DEA)混
合物と向流として第1のアミン吸収塔534の底部にラ
イン522を介して流れる。部分的に使用済のDEAは
、第1のアミン吸収塔534の下方部分からライン53
2を介して取り出され、ライン538を介して第2のア
ミン吸収塔530に入る新しいDEAと一緒に第2アミ
ン吸収塔530の上方部分に入る。
【0057】アキュムレータドラム520の頂部からラ
イン536を介して流れる軽質オレフィン系ガスは、D
EAと向流として第2のアミン吸収塔530の下方部分
に入る。酸豊富化DEAはライン540を介して第2の
アミン吸収塔530の下方部分から取り出される。
【0058】脱酸未安定化ガソリンは頂部からライン5
42を介して第1のアミン吸収塔534から脱メタン吸
収塔/ストリッパー550の上方トレイに流れる。脱酸
軽質オレフィン系ガスは第2のアミン吸収塔530の上
方部分からライン544を介して脱メタン吸収塔/スト
リッパー550の下方トレイに流れる。脱メタン吸収塔
/ストリッパー550からの塔頂流はメタンを豊富に含
む燃料ガスとして燃焼させることができる。しかしなが
ら、脱メタン塔塔頂流は、好ましくは、燃料ガスに用い
るためにライン572を介して頂部から取り出されるメ
タンを更に分離するスポンジ吸収塔/ストリッパー57
0において処理される。C2+脂肪族化合物を豊富に含
む脱メタン吸収塔/ストリッパー塔底流はライン554
を介して脱ブタン塔530の中間トレイに流れる。
【0059】脱ブタン塔560は脱メタン吸収塔/スト
リッパー塔底流を分留して、ライン564を介してブレ
ンドまたは貯蔵装置に送られるC5+安定化ガソリン生
成物流およびC4−脂肪族化合物富含塔頂流とする。脱
ブタン塔560の操作は、少なくとも一部のC5成分が
頂部を流れ得るように底部温度を上昇させる点において
、接触クラッキング装置不飽和ガスプラント脱ブタン塔
の典型的操作と異なる。
【0060】脱ブタン塔塔頂流は、芳香族化、オレフィ
ン間転化または上述の(図示しない)オリゴマー化のよ
うなゼライト触媒脂肪族化合物改質反応に直接送ってよ
い。しかしながら、最も好ましい態様において、本発明
の中間生成物改質工程はMOEGとして前述したエーテ
ル化/オレフィン間転化プロセスを含む。
【0061】次に、脱ブタン塔塔頂流が、下流のエーテ
ル化反応塔600に含まれるものと類似した二官能イオ
ン交換樹脂のガード床を充填したガードチャンバーに装
入される。ガードチャンバーの代わりに場合により水洗
を用いることができる。触媒ガード床は、下流の反応器
における触媒寿命を延ばすために原料から窒素化合物の
ような不純物を吸収する。精製脂肪族化合物流はライン
582を介してガードチャンバー580から流出し、ラ
イン584を介してライン582に注入される酸素化物
、好ましくはメタノールと混合される。エーテル化装入
流は冷却器590に流れ、次にエーテル化反応塔600
に流れる。
【0062】メチル第3ブチルエーテル(MTBE)お
よび第3アミルメチルエーテル(TAME)を豊富に含
む生成物流はライン602を介してエーテル化反応器6
00の底部から原料/塔底物交換器610およびライン
604を介してエーテル化生成物分留塔620の中間部
トレイに流れる。MTBEおよびTAMEを豊富に含む
ハイオクタンガソリンがライン622を介して分留塔6
20から取り出され、ガソリンブレンド装置または貯蔵
装置に送られるときに原料/塔底物交換器610および
ライン624を通過する。
【0063】エーテル化生成物分留塔620からの塔頂
生成物流は未反応メタノールとC4−オレフィンの両方
を含む。この混合物はライン626を介して、中間孔ゼ
オライト触媒床を含む反応塔630に装入される。反応
塔630は、好ましくは連続触媒再生装置640と組み
合わされた流動床反応塔である。
【0064】C5+ガソリン富含反応器流出生成物はラ
イン632を介して反応塔630から取り出され、脱ブ
タン分留塔650に装入され、そこでライン652を介
して脱ブタン分留塔650の頂部から流出するC4−塔
頂流およびライン654を介して脱ブタン分留塔650
の底部から流出するC5+ガソリン流に分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の方法の中間生成物分留セクション
の第1の態様の主要処理工程を示す概略図である。
【図2】  C4−脂肪族化合物をより高収率で回収す
るために要すれば用いられる本発明の中間生成物分留セ
クションの第2の態様の主要処理工程を示す概略図であ
る。
【図3】  本発明の中間生成物分留および軽質脂肪族
改質工程の主要処理工程を示す概略図である。
【符号の説明】

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)C4−クラッキングプロセス生
    成物流を圧縮および冷却してエテン富含蒸気流および第
    1の凝縮C3+脂肪族流を得、 (b)エテン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族
    流と酸吸収剤とを向流として接触させることによりエテ
    ン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族流を脱酸し
    、 (c)脱酸エテン富含蒸気流および脱酸凝縮C3+脂肪
    族流とクラッキングガソ リンを含むC5+液体吸収剤流とを吸収塔において加圧
    下に向流として接触させてC2+成分の主要部分を吸収
    し、(d)メタン富含塔頂流を吸収塔から回収し、(e
    )C2+成分を含む吸収塔から吸収塔塔底流を回収し、
    (f)吸収塔塔底流を第1の分留塔において分留してC
    2〜C5脂肪族化合物富含塔頂流およびC5+クラッキ
    ングガソリン塔底流を得、 (g)上記工程(f)の塔頂流の少なくとも一部を、塔
    頂流に含まれるC4〜C5オレフィンのエーテル化に充
    分な量の第1アルコールと混合し、 (h)上記工程(g)の混合物をエーテル化転化条件下
    に酸エーテル化触媒と接触させて、エーテル富含ハイオ
    クタンガソリンならびに未転化酸素化物およびC4−脂
    肪族炭化水素を含む生成物混合物を得、 (i)上記工程(h)のハイオクタンガソリン生成物混
    合物を第2の分留塔において分留して、未転化酸素化物
    とC4−脂肪族化合物を含む塔頂流およびエーテル富含
    ハイオクタンガソリンを含む塔底流を得、(j)第2の
    分留塔塔頂流と拘束指数が1〜12のゼオライトとを脂
    肪族/アルコール転化条件下に接触させて、第2の分流
    塔塔頂流に含まれている脂肪族化合物および未転化酸素
    化物をC5+ガソリンに改質する連続工程を含んでなる
    炭化水素クラッキングからの軽質オレフィン系クラッキ
    ングガスを改質する方法。
  2. 【請求項2】  酸吸収剤がアミンを含んでなる請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】  更に、C5+液体吸収剤と貧酸吸収性
    吸収剤とを吸収領域において接触させることを含む請求
    項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】  C5+液体吸収剤が上記工程(e)の
    C5+クラッキングガソリンの少なくとも一部を含む請
    求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】  吸収剤がエタノールアミンである請求
    項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】  エタノールアミンが、モノエタノール
    アミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミ
    ンからなる群より選択される少なくとも一つを含んでな
    る請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】  酸エーテル化触媒がスルホン酸樹脂を
    含んでなる請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】  更に、上記工程(f)のガード床から
    の流出物と、アルコール:C4〜C5第3オレフィンモ
    ル比を0.7〜1.1にするのに充分な量の第1アルコ
    ールとを混合することを含む請求項1〜7のいずれかに
    記載の方法。
  9. 【請求項9】  工程(j)のゼオライトが、ZSM−
    5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−23、ZS
    M−35およびZSM−48からなる群より選択される
    少なくとも一種の構造を有する請求項1〜8のいずれか
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】  エーテル化転化条件が、30〜15
    0℃の温度、700〜3500kPaの圧力および1〜
    20hr−1の重量時間空間速度を含む請求項1〜9の
    いずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】  上記工程(j)の脂肪族/アルコー
    ル転化条件が、300〜700℃の温度、300〜70
    0kPaの圧力および0.4〜20hr−1の重量時間
    空間速度を含む請求項1〜10のいずれかに記載の方法
  12. 【請求項12】  (a)C4−クラッキングプロセス
    生成物流を圧縮および冷却してエテン富含蒸気流および
    第1の凝縮C3+脂肪族流を得、(b)エテン富含蒸気
    流および第1の凝縮C3+脂肪族流と酸吸収剤とを向流
    として接触させることによりエテン富含蒸気流および第
    1の凝縮C3+脂肪族流を脱酸し、(c)脱酸エテン富
    含蒸気流および脱酸凝縮C3+脂肪族流とクラッキング
    ガソリンを含むC5+液体吸収剤流とを吸収塔において
    加圧下に向流として接触させてC2+成分の主要部分を
    吸収し、(d)メタン富含塔頂流を吸収塔から回収し、
    (e)C2+成分を含む吸収塔から吸収塔塔底流を回収
    し、(f)吸収塔塔底流を分留してC2〜C5脂肪族化
    合物富含塔頂流およびC5+接触クラッキングガソリン
    塔底流を得、 (g)C2〜C5塔頂流と拘束指数が1〜12のゼオラ
    イトとを転化条件下に接触させて、C2〜C5塔頂流に
    含まれている脂肪族化合物をC5+液体炭化水素富含生
    成物流に改質する 連続工程を含んでなる炭化水素クラッキングからの軽質
    オレフィン系クラッキングガスを改質する方法。
  13. 【請求項13】  酸吸収剤がアミンを含んでなる請求
    項12記載の方法。
  14. 【請求項14】  更に、C5+液体吸収剤と貧酸吸収
    性吸収剤とを吸収領域において接触させることを含む請
    求項12または13記載の方法。
  15. 【請求項15】  C5+液体吸収剤が、上記工程(e
    )のC5+接触クラッキングガソリンの少なくとも一部
    を含んでなる請求項12〜14のいずれかに記載の方法
  16. 【請求項16】  吸収剤がエタノールアミンである請
    求項12〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】  エタノールアミンが、モノエタノー
    ルアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールア
    ミンからなる群より選択される少なくとも一つを含んで
    なる請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】  工程(g)のゼオライトが、ZSM
    −5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−23、Z
    SM−35およびZSM−48からなる群より選択され
    る少なくとも一種の構造を有する請求項12〜17のい
    ずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】  転化条件が芳香族化条件を含む請求
    項12〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】  転化条件がオレフィン間転化条件を
    含む請求項12〜18のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】  転化条件がオレフィンオリゴマー化
    条件を含む請求項12〜18のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】  (a)C4−接触クラッキングプロ
    セス生成物流を圧縮および冷却してエテン富含蒸気流お
    よび第1の凝縮C3+脂肪族流を提供し、 (b)エテン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族
    流と酸吸収剤とを向流として接触させることによりエテ
    ン富含蒸気流および第1の凝縮C3+脂肪族流を脱酸し
    、(c)脱酸エテン富含蒸気流および脱酸凝縮C3+脂
    肪族流と接触クラッキングガソリンを含むC5+液体吸
    収剤流とを吸収/ストリッピング塔において加圧下に向
    流として接触させてC2+成分の主要部分を吸収し、(
    d)メタン富含塔頂流を吸収/ストリッピング塔から回
    収し、 (e)C2+成分を含む吸収/ストリッピング塔から吸
    収/ストリッピング塔塔底流を回収し、 (f)吸収/ストリッピング塔塔底流を第1の分留塔に
    おいて分留してC2〜C5脂肪族化合物富含塔頂流およ
    びC5+接触クラッキングガソリン塔底流を得、(g)
    第1の分留塔塔頂流と酸エーテル化触媒とをガード床領
    域内において接触させて、硫黄含有および窒素含有化合
    物を含む脱ブタン塔塔頂流中の触媒毒の少なくとも一部
    を吸収し、 (h)上記工程(f)のガード床からの流出物を、ガー
    ド床流出物に含まれるC4〜C5オレフィンのエーテル
    化に充分な量の第1アルコールと混合し、(i)上記工
    程(h)のガード床流出物と第1アルコールの混合物を
    エーテル化転化条件下に酸エーテル化触媒と接触させて
    、エーテル富含ハイオクタンガソリンならびに未転化酸
    素化物およびC4−脂肪族炭化水素を含む生成物混合物
    を得、(j)上記工程(i)のハイオクタンガソリン生
    成物混合物を第2の分留塔において分留して、未転化酸
    素化物とC4−脂肪族化合物を含む塔頂流およびエーテ
    ル富含ハイオクタンガソリンを含む塔底流を得、(k)
    第2の分留塔塔頂流と拘束指数が1〜12のゼオライト
    とを脂肪族/アルコール転化条件下に接触させて、第2
    の分流塔塔頂流に含まれている脂肪族化合物および未転
    化酸素化物をC5+ガソリンに改質する連続工程を含ん
    でなる炭化水素クラッキングからの軽質オレフィン系ク
    ラッキングガスを改質する方法。
  23. 【請求項23】  (a)C4接触クラッキングプロセ
    ス生成物流の圧力を上昇させるためのコンプレッサー、
    (b)工程(a)の圧縮C4−流を少なくとも部分的に
    凝縮するためのクーラー 、(c)蓄積ドラムの上部に配置されたエテン富含蒸気
    を取り出すための第1の 出口導管および蓄積ドラムの下部に配置されたC3+成
    分含有液体を取り出すための第2の出口導管を有してな
    る、少なくとも部分的に凝縮されたC4−流を受け入る
    ための蓄積ドラム、 (d)第1および第2の出口導管を介して蓄積ドラムに
    連結されており、メタン富含塔頂流の提供に充分な、凝
    縮器、リボイラーおよび分留能を有する、エテン富含蒸
    気およびC3+成分含有液体とC5+液体吸収剤とを向
    流として接触させるための吸収/ストリッピング塔、(
    e)吸収/ストリッピング塔から取り出された塔底流を
    分留してC5+クラッキングガソリン塔底流およびC2
    〜C5脂肪族化合物富含塔頂流を得るための第1の分留
    器、 (f)制御量のアルコールと第1の分留器塔頂流を混合
    するための弁付アルコール注入導管、 (g)アルコールと第1の脱ブタン分留器塔頂流の混合
    物をエーテル化転化条件下に酸エーテル化触媒と接触さ
    せてエーテル富含ハイオクタンガソリン含有生成物混合
    物を得るためのエーテル化反応器、 (h)エーテル化反応器生成物混合物を分離して未転化
    アルコールとC4−脂肪族化合物を含む塔頂流およびエ
    ーテル富含ハイオクタンガソリンを含む塔底流を得るた
    めの第2の分留器、および (i)第2の脱ブタン塔頂流と拘束指数が1〜12のゼ
    オライトを含む複合触媒とを転化条件下に接触させてC
    5+ガソリン含有生成物流を得るためのアルコール/脂
    肪族化合物改質反応器を含んでなる炭化水素クラッキン
    グからの軽質オレフィン系クラッキングガスを改質する
    装置。
  24. 【請求項24】  更に、アルコール/脂肪族化合物改
    質反応器からの流出物を分離してC4−塔頂流およびC
    5+ガソリン塔底流を得るための第3の分留器を有する
    請求項23記載の装置。
  25. 【請求項25】  更に、蒸気および液体を貧酸吸収性
    吸収剤と接触させるための少なくとも一つの液体吸収/
    ストリッピング床および一つの蒸気吸収/ストリッピン
    グ床を含む吸収容器を有してなり、吸収容器は蓄積ドラ
    ムの第1および第2の出口導管に連結されており、吸収
    容器は吸収/ストリッピング塔の上流において該塔に連
    結されている請求項23記載の装置。
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