JPH04225987A - 金属化1−アルキンおよび置換アルキンの製造方法 - Google Patents

金属化1−アルキンおよび置換アルキンの製造方法

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JPH04225987A
JPH04225987A JP3111068A JP11106891A JPH04225987A JP H04225987 A JPH04225987 A JP H04225987A JP 3111068 A JP3111068 A JP 3111068A JP 11106891 A JP11106891 A JP 11106891A JP H04225987 A JPH04225987 A JP H04225987A
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alkyne
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allene
alkali metal
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JP3111068A
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Frederick L Herman
フレデリック.ルイス.ハーマン
Ann C L Savoca
アン.コーテス.レスチャー.サボカ
Mark L Listemann
マーク.レオ.リステマン
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Air Products and Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアレン基炭化水素の異性
化と金属化を同時に行うことに関するものであり、さら
に具体的にはアレン異性化触媒の存在のもとにおけるア
ルキンおよびアレン基炭化水素の金属化に関するもので
あり、またさらにはこれによって得られた金属化製品を
有用なポリマーに変換可能な置換アルキンに変換製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の置換アルキン重合体の利用に対す
る進歩によって、その単量体を製造する方法が重要視さ
れてきている。一例を挙げれば、ポリ−1−(トリメチ
ルシリル)−1−プロピンはガス分離用透過膜製造用と
して注目されているアセチレン基置換アルキン重合体で
あり、そしてその単量体はプロピンのブチルリチウムに
よる金属化後、クロロトリメチルシランとの反応によっ
て得られているが、その場合において原料として使用さ
れる純プロピンは著しく高価であるために、これら置換
アセチレン基重合体を経済的に得ることは極めて困難で
ある。
【0003】そして、このような重合体およびその他の
置換アルキン誘導体の製造コスト低減のための一方法と
して、供給原料に不純物の多い粗アルキンを使用するこ
とが提案されている。このような方法は、スミスにより
米国特許第3752848号(1973)に開示されて
いて、例えばプロピニルナトリウムのようなプロピニル
アルカリ金属のスラリー中に二酸化炭素を導入してテト
ロリック酸(2−ブチノイック酸)を作り、次いで炭酸
塩スラリーの加水分解を行うことが記載されている。
【0004】そして米国特許第3410918号(19
68)による未回収製品スラリーを、その中のアルカリ
金属粒子が消失し80℃以下に冷却された後にプロピニ
ルアルカリ金属原料として使用し得ることがこの特許に
記載されている。
【0005】同特許はプロピンとナトリウムまたはナト
リウム/リチウム懸濁液との反応により、プロピニルナ
トリウムおよびプロピニルリチウムを得ることが記載さ
れている。重量比で1:1乃至1:4のプロピンおよび
アレンの混合物を供給源量として使用するとアレンは比
較的不活性であるのでプロピンの金属化を妨げることは
ない。一部のプロピンは水素化されプロパンになると言
われている。プロピン/アレンは供給原料として純プロ
ピンよりも遥かに安価である。
【0006】この米国特許第3410918号により示
された供給原料は実際に、MAPPガスとして23〜3
6重量%のプロピン、18〜28重量%のプロパジェン
および1〜8重量%のプロピレンおよびブタンの組成を
有する節約用燃料として市販されている。プロパジェン
はプロピンに異性化することができることが知られてい
るが、実際にはこの方法によって混合原料の価値を高め
ることは行われていない。
【0007】米国特許第3671605号(1972)
にはアレンを−10〜100℃の温度でナトリウムまた
はカリウムを触媒に用いてアルミナと反応させることに
よってアセチレン基異性体に異性化することが記載され
ている。アルミナは不活性ガス被覆のもとで攪拌により
溶融アルカリ金属と反応する。プロパジェンのようなア
レンは鈍化され、またはプロピンのようなアセチレン基
異性体との混合物となる。何れの場合においても製品は
先に述べたようなアセチレン異性体を含む平衡混合物と
なる。
【0008】ダイクらはIZV.Akad.Nauk.
Ser.Khim.(1978),11,2473にお
いてアレンは金属酸化物およびゼオライト触媒の存在に
おいてメチルアセチレンに異性化することができると述
べている。種々のアルミナが20〜350℃の温度にお
いて使用されている。またメチルアセチレンのアレンへ
の異性化についても述べられており、正逆反応の反応速
度論についても論じられている。シ−、ピー、クウルベ
、およびアール、エス、マンはCan.J.Chem.
(1978),56,2791においてアレンのメチル
アセチレンへの異性化に対する平衡恒数について述べて
おり、反応はシリカ支持コバルトおよび鉄の触媒のもと
で行われることが論じられている。
【0009】アレンの異性化は米国特許第403690
4号(1977)にもまた開示されており、1,3−ブ
タジェンの流れにアレンが含まれているときはこれが触
媒毒として作用するために、触媒による環状2量体化を
行う前に1,3−ブタジェンの流れの鈍化を行う必要が
あることについて記載されている。アレンおよび1,2
−ブタジェンは、酸化マグネシウム触媒の存在のもとで
85〜355℃の温度でアセチレン基化合物に変換され
る。即ちアレンはメチルアセチレンに変換され、また1
,2−ブタジェンは2−ブティンまたは1,3−ブタジ
ュエンに変換される。
【0010】シー、エイ、ブラウンおよび山下はJ.A
m.Chem.Soc.,(1975),97,891
にカリウム3−アミノプロピルアミドは1−アルキンに
対する内部3重結合を有するアルキンの異性化に迅速な
触媒作用をすることを記載している。エス、アール、マ
ッコウレイはCan.J.Chem.(1980),5
8,2567に若干高い温度におけるナトリウムアミノ
プロピルアミドは上記ブラウンらの触媒よりも一層効果
的であると記載している。このときに使用された研究材
料はデシン−1−オウルおよびその異性体であった。
【0011】エス、アール、アブラム、Can.J.C
hem.,(1982),60,1338において、ブ
ラウンおよび山下によって報告された異性化は1,3−
ジアミノプロパンまたは1,2−ジアミノエタンによっ
ても行い得ると述べている。そして、その場合における
薬剤の使用はアセチレン基酸の異性化のためのものであ
ることが記載されている。
【0012】さらに、エス、アール、アブラムはCan
.J.Chem.,(1984),62,1333に先
に研究された触媒1,2−ジアミノエタンや1,3ジア
ミノプロパンのナトリウム塩触媒による終結アルキンお
よびアルキノールの生成のための異性化における3重結
合移動触媒の改良についても述べている。改良された触
媒は、上記した化合物のリチウム塩にナトリウムまたは
カリウムアルコキシド、例えばカリウムテルト−ブトキ
シドを付加したものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】総括すれば、末端アセ
チレン基に対する異性化によるアルカジェンの変換は公
知であり、この目的のために既に多くの種類の異性化触
媒が提案されている。またこのようなアレンの異性化は
ボチツらによるJ.Orq.Chem.(1973)3
8,489およびアブラムらによるJ.Orq.Che
m.(1987)52,1835にも記載がある。
【0014】本発明はアルキンの金属化および置換を効
果的にかつ経済的に行うことができるような新規な製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は3乃至8の炭素原子を有するアレン基炭化
水素とアルカリ金属とをアレン異性化触媒の存在のもと
で、アレン異性化条件において不活性溶媒中で接触させ
ることを特徴とする金属化1−アルキンの製造方法であ
り、またさらに上記によって得られた金属化1−アルキ
ンを含む反応混合物に該金属化1−アルキンと反応して
置換アルキンを生成するような求電子試薬を添加するこ
とによって置換アルキンを得ることを特徴とする置換ア
ルキンの製造方法である。
【0016】即ち、本発明者等は金属化1−アルキンを
不活性溶媒中で低温のもとで反応させることによって得
ることができることを見出したものであって、アルカリ
金属およびアレン異性化触媒とともに3〜8個の炭素を
有するアレン基炭化水素を50℃以下の温度で反応させ
ることによって上記金属化アレンを得ることに成功した
ものである。
【0017】プロパジャンやプロピンのようなアレン基
炭化水素およびアルキンを含んだ混合物の異性化反応は
可逆的な平衡反応である。換言すれば触媒はアレン基炭
化水素を不飽和末端を有するアルキンに変換し、また端
末不飽和アルキンを供給物質の炭化水素に異性化するの
ものである。
【0018】1−アルキンはエチルエーテルのような不
活性溶媒中において、約50℃以下と言うような従来に
見られない低い温度で同時金属化を行うことによって金
属化され、効果的に平衡混合物から取り出される。この
ようにして、例えばプロピン/プロパジェン供給原料中
の全てのC3H4炭化水素は金属化プロピンに変換され
、次いでこの金属化プロピンは順次重合化モノマーとし
て有用な置換プロピンに変換される。端末アルキンもま
た反応混合物中に存在するが、この場合においてもこの
端末アルキンは上記したような低温で金属化される。 そしてこのような事実は従来知られている技術文献中に
は記載がない。
【0019】本発明はまた、不活性溶媒中で炭素原子3
〜8個を有するアレン基炭化水素をアルカリ金属および
アレン異性化触媒とともにアレン異性化条件で反応させ
て置換アルキンを作り、これによって金属化アルキンを
得た後混合物を求電子試薬と反応させてアルキン上に置
換物質を残存させることも含むものである。
【0020】
【作用】分子当り3〜8個の炭素を有する置換アルキン
、特に置換プロピンはそれ自体は単量体であるが、種々
有効な特性を持つ重合体に変換することができる。しか
しながら、これらの重合体は単量体形成のために用いら
れるアルキンのコストが高いためもあって、非常に高価
であることは先に述べた通りである。
【0021】本発明においては金属化および置換アルキ
ン反応、特にプロピンによる2段階の反応を1つの反応
容器中において中間反応を起こさせることなくプロピン
およびプロパジェンの両者を含む市販のMAPPガスの
ような安価な原料から得ることができる低コストで便利
な方法を提供するものである。
【0022】本発明の方法においては、上記したプロピ
ンおよびプロパジェンの両未飽和炭化水素を、先ず異性
化および金属化の反応を同時に行なわせ、次いでアルキ
ニール金属類と反応し得る適切な求電子試薬で金属を置
換することによって、置換アルキンに変換するのである
。この場合におけるアレン基炭化水素およびプロパジェ
ンやプロピンのようなアルキンの異性化反応は可逆平衡
反応である。
【0023】換言すれば、触媒はアレン基炭化水素を端
末不飽和のアルキンに変換し、また端末不飽和アルキン
を供給炭化水素に異性化する。そして同時にエチルエー
テルのような不活性溶媒中で、50℃以下という従来に
見られないような低い温度条件にて金属化を行なうこと
によって、1−アルキンはそのまま金属化され平衡混合
物から取り除かれる。このようにして、たとえばプロピ
ン/プロパジェン原料における全てのC3H4炭化水素
は金属化プロピンに変換され、次いで重合用単量体とし
て有効な置換プロピンへと変換されるのである。これら
の全ての反応は実際に単一の反応容器において行われる
ので装置や操業のコストが引き下げられ極めて経済的で
ある。
【0024】本発明によって得られる置換アルキンの一
般構造式は次の通りである。
【0025】R1−C=C−R2 ここで、R1は炭素1〜8を有するアルキルまたはアラ
ルキルであり、R2は2段1容器法で好ましくはジエチ
ルチェーテル中で得られたアルカノールまたはアルカノ
ン置換物である。このようにして置換が可能なアルキン
は、例えばメチルアセチレン、エチルアセチレン、ペン
ティン−1、3−メチルプティン−1、ヘキシン−1、
3−フェニール−1−プロピンのようなものである。
【0026】第1段の反応においてプロピン/プロパジ
ェン混合物の金属化および異性化はアルカリ金属好まし
くはナトリウムの存在、および、アルキルアミン、好ま
しくはアルキルジアミン、さらに好ましくはアルカリ金
属の水素化物またはアルコキシドとの組合わせにおける
1,3−ジアミノプロパン、若しくは金属酸化物、好ま
しくは酸化マグネシウムの存在のもとで行われる。
【0027】この反応に次いで、Xが塩素、臭素および
沃素のような脱離基で示される適宜の求電子試薬による
中間プロピニール誘導体による置換反応が行われる。ま
たプロピニール誘導体は、プロピニール金属類との反応
を経て還元されるカルボニールのような不飽和群と結合
されることもある。中間プロピニール誘導体と反応させ
る求電子試薬の種類は種々あるので、要求される製品の
構造に応じて、適切な求電子試薬を選択すればよい。
【0028】典型的な反応においては、1.0モル当量
の金属ナトリウムは適切な量の異性化剤、たとえば0.
02〜5.0当量の酸化マグネシウム、または0.02
〜1.0当量の1,3−ジアミノプロパンとアルカリ金
属の水素化物またはアルコキシドの存在のもとで混合し
、該混合物を−40℃〜−70℃の温度に冷却する。
【0029】次にC3H4炭化水素ガス流(1.0〜2
.0モル当量の反応成分(S))を直ちに導入し、混合
物を1〜3時間で徐々に室温まで暖め、続いて揮発性炭
化水素をドライアイス/イソプロパノールによってエー
テル溶液中に再凝縮させる。
【0030】得られたプロピニールナトリウムのスラリ
ーは1.0〜2.0モル当量の求電子試薬により処理す
る。求電子試薬による反応完了のための温度および時間
は求電子試薬の構造によって異なる。
【0031】
【実施例】以下に本発明の実施例について述べる。
【0032】実施例1 酸化マグネシウム(2.2g;真空炉中において400
℃で数時間乾燥したもの)および金属ナトリウム(0.
6g;細かく分散したもの)を25mlのジェチルエー
テル(CaH2から蒸留したもの)中で混ぜ合わせ、次
いで−40℃に冷却した。次に、純プロパジェン(1.
5g)を導入し、その混合物に2時間の攪拌を加えなが
ら室温まで温めた。これに直ちにベンジルジメチル−ク
ロロシラン(4.4g)を加え、室温で15時間の反応
を行わせた。
【0033】次いで、残留する金属ナトリウムがなくな
るまで10%HCl水溶液を滴下した。次いでこれをペ
ンタンで抽出し、3.6g(80%)の粗ベンジルジメ
チルシリルプロピンが得られるように濃縮した。’H 
 HMRの指示によれば、得られた粗プロピン製品の純
度は高かった。
【0034】実施例2 金属ナトリウム(0.6g;細かく分散したもの)、1
,3−ジアミノプロパン(0.1g;新しく蒸留したも
の)、および水素化カリウム(0.05g)を25ml
のジエチルエーテル(CaH2から蒸留したもの)中で
化合させ、−70℃に冷却した。次に、純プロパジェン
(2.0g)を導入し、その混合物に2時間の攪拌を加
えながら室温まで温めた。これに直ちにベンジルジメチ
ルクロロシラン(4.4g)を加え、室温で15時間の
反応を行わせた。
【0035】次いで、残留する金属ナトリウムがなくな
るまで10%HCl水溶液を滴下した。次にこれをペン
タンで抽出して、得られた生成物をガスクロマトグラフ
(GC)/マススペクトロメトリイ(MS)によって分
析した。その結果、得られた製品中にはアレン基の存在
は認められず、全てがベンジルジメチルシリルプロピン
であることが確認された。
【0036】実施例3 本実施例はプロピンの金属化が低温にて行われることを
実証するため行われた。金属ナトリウム(1.1g;新
しく切断して、汚れのない面を露出させたもの)を50
mlのジメチルエーテル中で−78℃に冷却した。これ
にプロピン(7.5g,0.19モル)を導入し、反応
混合物に3時間の攪拌を加えながら室温まで温めた。
【0037】次に、これにベンジルジメチルクロロシラ
ン(8.8g,0.048モル)を15分間滴下により
添加し、15時間反応を行わせた。次いで水(50ml
)を加え、残留する金属ナトリウムを消失させ、これを
50mlのペンタンによる3回の抽出を行って濃縮乾燥
して9.1gの粗ベンジルジメチルシリルプロピンを得
た。’H  HMRの指示によれば、得られた粗ベンジ
ルジメチルシリルプロピン製品の純度は極めて高いもの
であった。
【0038】実施例4 本実施例と次に示す実施例5には、その重合体がポリ−
1(トリメチルシリル)−1−プロピンを形成するため
に重要な単量体である1−(トリメチルシリル)−1−
プロピンを合成する方法を示すものである。
【0039】金属ナトリウム(0.6g細かく分散させ
たもの)を酸化マグネシウム(2.2g;真空炉中にお
いて400℃で数時間乾燥処理を行ったもの)を25m
lのジエチルエーテル(CaH2から蒸留したもの)中
で混ぜ合わせ、該混合物を−40℃まで冷却した。次い
で、これに直ちにプロパジェン/プロピン混合ガス(2
.0g;約70%のC3H4炭化水素を含む)を導入し
、該混合物を1時間かけて徐々に室温まで温め、続いて
ドライアイス/イソプロパノール凝縮器を用いて揮発性
炭化水素をエーテル溶液中に再凝縮させた。
【0040】次に得られたプロピニールナトリウムのス
ラリーをクロロトリメチルシランで(3.1g)で処理
し、室温で15時間反応を行わせた。次に10%HCl
を滴下して残留金属ナトリウムを消失させた。得られた
生成物をペンタンで抽出し、この有機抽出物を注意深く
蒸留して1−(トリメチルシリル)−1−プロピンを得
た。
【0041】実施例5 異性化触媒として1,3−ジアミノプロパン(0.1g
)および水素化カリウム(0.05g)を使用した以外
は実施例3による手順と同様の手順を繰り返すことによ
って実施例3と同様の結果を得た。
【0042】上記した実施例においてはアルキン/アル
カジェン/炭化水素混合物から置換アルキンを得るに際
しての触媒、試薬、反応溶媒等についてそれらの代表的
なものが述べられているがこれに限られるものではない
【0043】中間プロパニール類と反応させるべき求電
子試薬は種々のものがあって、これらは最終的に得られ
る製品の構造に従って適切なものが選択される。
【0044】例えば、実施例4および実施例5において
はプロピニールナトリウムのスラリーに対してクロロト
リメチルシランを付加した1−(トリメチルシリル)−
1−プロピンが用いられているが、他の幾つかのアセチ
レン系単量体、例えば、1−(エチルジメチルシリル)
−1−プロピン、1−(フェニールジメチルシリル)−
1−プロピン、1−(トリメチルゲルミル)−1−プロ
ピンの使用が可能であり、さらに同様にしてプロピミー
ル金属類の処理に際して適切なハロシランまたは水素化
ゲエルマニウム、アルデヒド、ケトン、またはハロゲン
化アルキルとともに2−ブチン−4−オールおよびアル
キル置換プロピンを使用することもできる。
【0045】金属化剤としては、ナトリウムのほかに他
のアルカリ金属、例えばリチウム、カリウム等を使用し
てもよい。また、反応溶媒としてはジエチルエーテルの
ほかにベンゼン、トルエン、キシレン、またはエチルベ
ンゼンのような芳香族炭化水素溶媒、ヘキサンまたはオ
クタンのような脂肪族炭化水素溶媒、あるいはテトラハ
イドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテルおよびエチレングリコールジエチルエーテル
のようなエーテル系溶媒等を使用することもできる。
【0046】種々の第1級アミンおよび第2級アミンが
アルカリ金属水素化物またはアルコキシドの存在のもと
でアルカジェンをアルキンに異性する。そしてこの場合
において1,3−ジアミノプロパンメチルアミン、ジメ
チルアミンのようなアルキルアミン、1,2−ジアミノ
エタン、1,2−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノ
ブタンおよび1,2−ジアミノシクロヘキサンのような
アルキルジアミン、アニリンのようなアリールアミン1
,2−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミ
ンまたは1,4フェニレンジアミンのようなアリールジ
アミン等の適切な異性化触媒が使用される。
【0047】さらに酸化マグネシウムや酸化カルシウム
のような他のIIA族(アルカリ土類金属)の酸化物、
そのほか酸化ランタンのようなIIIA族酸化物および
酸化ジルコニウムのようなIVB族酸化物も同様に異性
化触媒として使用することができる。またさらに上記の
酸化物に加え、アルカリ金属またはアルカリ金属の水酸
化物や炭酸塩のようなアルカリ金属塩によって処理され
た酸化アルミニウムなどのIIIA族酸化物および酸化
ケイ素などのIV族酸化物などの使用も可能である。そ
して、このような固体異性化触媒についての包括的な記
載は田辺による「固体酸および塩基」講談社、東京,A
cademic  Press,NewYork,(1
970)およびエッチ  パインおよびタブリュウ  
エムスタリックによる「炭化水素およびその化合物の塩
基触媒反応」  AcademicPress,New
  York,(1977)を参照されたい。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明によるときはア
レン基炭化水素原料として、プロピン/プロパジェン混
合物のような比較的安価なアルカジェン原料を使用して
、アルキンの金属化を比較的低温で行わせるとともに、
金属化と異性化を同一反応容器を使用して連続して行わ
せることによって、ガス分離用不斉膜等に使用される種
々の特性を有する置換アルキン重合体形成用の単量体を
経済的かつ効率的に得ることができるので極めて効果的
な発明であるといえる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  3乃至8の炭素原子を有するアレン基
    炭化水素とアルカリ金属とよりなる混合物をアレン異性
    化触媒の存在のもとで、アレン異性化条件において不活
    性溶媒中で接触させることによって反応させることを特
    徴とする金属化1−アルキンの製造方法。
  2. 【請求項2】  反応用混合物中に3乃至8の炭素原子
    を有するアルキンを単独または前記アレン基炭化水素と
    ともに加える請求項1記載の金属化1−アルキンの製造
    方法。
  3. 【請求項3】  反応用混合物は前記アルキン炭化水素
    および前記アレン基炭化水素をともに含む炭化水素混合
    物である請求項2記載の金属化1−アルキンの製造方法
  4. 【請求項4】  異性化触媒は周期律表のIIA、II
    IBまたはIVBの各群の金属酸化物である請求項1記
    載の金属化アルキンの製造方法。
  5. 【請求項5】  異性化触媒は予めアルカリ金属または
    アルカリ金属塩で処理した周期律表のIIA、IIIA
    、IVA、IIIBまたはIVBの各群の金属酸化物で
    ある請求項1記載の金属化1−アルキンの製造方法。
  6. 【請求項6】  酸化物はマグネシウム、カルシウム、
    ランタニウム、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素ま
    たはこれらの金属の化合物である請求項1記載の金属化
    1−アルキンの製造方法。
  7. 【請求項7】  異性化触媒はアルカリ金属化合物の存
    在するアルキルアミンまたはアリルアミンである請求項
    1記載の金属化1−アルキンの製造方法。
  8. 【請求項8】  反応は50℃以下の温度で行われる請
    求項1記載の金属化−アルキンの製造方法。
  9. 【請求項9】  (a)3乃至8個の炭素原子を有する
    アレン基炭化水素とアルカリ金属とをアレン異性化触媒
    の存在のもとで、アレン異性化条件において不活性溶媒
    中で接触させることにより金属化1−アルキルを製造す
    る工程、および(b)金属化1−アルキンを含む工程(
    a)の反応混合物に該金属化1−アルキンと反応して置
    換アルキンを生成するような求電子試薬を添加する工程
    とよりなる置換アルキンの製造方法。
  10. 【請求項10】  求電子試薬はハロシラン、ハロゲル
    マン、ハロゲン化アルキル、アルデヒドまたはケトンで
    ある請求項9記載の置換アルキンの製造方法。
  11. 【請求項11】  工程(a)の反応混合物に3乃至8
    個の炭素原子を有するアルキンを単独またはアレン基炭
    化水素とともに添加する請求項9記載の置換アルキンの
    製造方法。
  12. 【請求項12】  (a)少くともそのうちの1つが3
    乃至8個の炭素原子を有するアルキンであり、他の1つ
    が3乃至8個の炭素原子を有するアレン基炭化水素であ
    るような炭化水素の混合物とアルカリ金属およびアレン
    異性化触媒とをアレン異性化条件において不活性溶媒中
    で接触させ、これによって金属化1−アルキンを生成さ
    せる工程、および(b)金属化アルキンを含む工程(a
    )の反応混合物に該金属化1−アルキンと反応して置換
    アルキンを生成するような求電子試薬を添加する工程と
    よりなる置換アルキンの製造方法。
  13. 【請求項13】  異性化触媒は(a)周期津表のII
    A、IIIBまたはIVBの各金属群の酸化物、(b)
    予めアルカリ金属またはアルカリ金属塩で処理をした周
    期律表のIIA、IIIA、IVA、IIIBまたはI
    VBの各金属群の酸化物または(c)アルキルまたはア
    リルのアルカリ金属またはアルコキシドとのアミンの何
    れかである請求項12記載の置換アルキンの製造方法。
  14. 【請求項14】  求電子試薬はハロシラン、ハロゲル
    マン、ハロゲン化アルキル、アルデヒドまたはケトンで
    ある請求項12記載の置換アルキンの製造方法。
  15. 【請求項15】  アルキンはプロピンであり、アレン
    基炭化水素はプロパジェンであり、アルカリ金属はナト
    リウムであり、異性化触媒は酸化マグネシウムでありま
    た求電子試薬はクロロトリメチルシランである請求項1
    2記載の置換アルキンの製造方法。
  16. 【請求項16】  アルキンはプロピンであり、アレン
    基炭化水素はプロパジェンであり、アルカリ金属はナト
    リウムであり、異性化触媒は水素化カリウムを有する1
    ,3−ジアミノプロパンであり、求電子試薬はクロロト
    リメチルシランである請求項12記載の置換アルキンの
    製造方法。
  17. 【請求項17】  溶媒はエチルエーテルであり、工程
    (a)および工程(b)の反応は50℃以下で行わせる
    請求項12記載の置換アルキンの製造方法。
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