JPH0422217B2 - - Google Patents

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JPH0422217B2
JPH0422217B2 JP58099548A JP9954883A JPH0422217B2 JP H0422217 B2 JPH0422217 B2 JP H0422217B2 JP 58099548 A JP58099548 A JP 58099548A JP 9954883 A JP9954883 A JP 9954883A JP H0422217 B2 JPH0422217 B2 JP H0422217B2
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penetrant
cleaning
developer
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boiling point
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Tadayuki Fumya
Masaaki Ichikawa
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Marktec Corp
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Publication of JPH0422217B2 publication Critical patent/JPH0422217B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/91Investigating the presence of flaws or contamination using penetration of dyes, e.g. fluorescent ink

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、浸透探傷用洗浄剤兼現像剤層除去剤
及び該剤を使用して行なう浸透探傷法に係るもの
である。
本発明の主たる目的は、浸透探傷法の施工に当
つて、後述する通り、必然的に形成される現像剤
層を極めて容易に除去できる現像剤除去剤を提供
することにある。
また、本発明は、極めて簡単な操作によつて能
率よく探傷が行える浸透探傷法を提供するもので
ある。
浸透探傷法は、非破壊検査法の一種として、一
般によく知られている探傷法であり、鋳造品、機
械部品等の表面や構造物等の溶接部表面の微細な
開口欠陥部の探傷に汎用されている。そして、そ
の代表的な施行態様が次の五操作からなることも
周知である。
(1) 浸透操作:必要に応じて炭化水素類、ケトン
類の如き有機溶剤を用いて前洗浄を行ない表面
の油汚れ等を落して清浄な表面とした被検査物
の表面に、油溶性の可視(通常、赤色)又は蛍
光(通常、紫外線灯下で黄緑色)染料を溶解し
た浸透性の強い液体からなる「浸透剤」を、塗
布、吹き付け、浸漬等の手段によつて均一に附
着させ、所定時間放置して被検査物表面に存在
する開口欠陥部中に「浸透液」を浸透させる。
尚、被検査物表面が清浄であるときには、前
洗浄が行われないことは当然である。
(2) 洗浄操作:開口欠陥部中に浸透せずに被検査
別表面に残留している余剰「浸透剤」を、低沸
点溶剤(沸点100℃以下)及び/又は中沸点溶
剤(沸点150℃以下)からなる「洗浄剤」を付
着させたウエスによつて拭き取るか又あ「洗浄
剤」をスプレー散布するかのいずれかの手法に
よつて洗浄除去する。
(3) 現像操作:洗浄操作が終了した段階では「浸
透剤」は欠陥部中のみに残留している状態にあ
るが、このままの状態では「浸透剤」の存在が
肉眼では検知できないので、被検査物表面に、
水又は揮発性溶剤の分散させた白色微細無機粉
末(通常、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸等の粒径1〜10μの微細粉末)から
なる「現像剤」を付着させ、水又は溶剤をとば
して白色微細無機粉末の均一な層(通常、厚み
20〜50μ)である「現像剤」層を形成し、層を
形成している微細粉末粒子間の毛細管現象によ
つて欠陥部中の浸透している「浸透剤」を吹出
させて層表面に「浸透剤」によるニジミ模様を
現出させる。
(4) 検査操作:「現像剤」層表面に減収している
ニジミ模様、換言すれば欠陥指示模様を肉眼で
観察し、欠陥部の有無、欠陥部の位置、大きさ
等を検知する。
(5) 除去操作:検査操作が終了した段階では被検
査物表面には必然的に「現像剤」層である白色
微細無機粉末層が形成されており、これを除去
し被検査物表面を浸透探傷法施工前の状態にも
どす。
上掲の態様を採る浸透探傷法に施工に当つて、
(5)の除去操作には次の通りの難点がある。
即ち、被検査物表面が水洗可能であるときに
は、水を用いて湿潤して洗浄すれば現像剤層を比
較的容易に除去することができるが、被検査物表
面が水洗きない場合、例えば被検査物に水を適用
すると発錆の危険がある場合や被検査物が水を使
用できない環境(原子炉設備等)に置かれている
場合には、乾式でハケ、バルシ、ウエス等を用い
て白色微細無機粉末層を被検査物表面からこすり
落して除去するという原始的な手段を採らざるを
得ないのである。
事実、当業界においては、10年1日の如く作業
員による上記こすり落し作業が行われているので
ある。ところが、被検査物表面に形成されている
白色微細無機粉末層は、微細な粉末粒子の緻密な
集合体であるため、粉末粒子自体は接着力を有さ
ないものであるにもかゝわらず、強固にへばりつ
いており、そのこすり落し作業は手間がかゝり非
能率的なものであり、特に、被検査物表面が鋳造
面、溶接部等の凹凸の多いものである場合には、
こすり落い作業は厄介で非常に手間がかゝり極め
て非能率であるとともに完全な所子は殆ど不可能
であり、凹部等に若干の白色微細無機粉末が残り
被検査物の種類によつては問題となつている。
本発明者は、以上の通りの現況に鑑み、上掲の
態様を採る浸透探傷法において形成される現像剤
層を、水を用いることなく極めて容易且つ短時間
裡に完全に除去できる手段を求めて系統的な研究
を重ねてきた。
即ち、本発明者は先づ水に代えて発錆性を有し
ない液体を用いて除去することを考え、数多くの
種類の液体を用いて除去実験を行つた。例えば、
(1)の浸透操作の前洗浄に用いられている炭素水素
類(ベンゼン、ノルマルヘプタン、トルエン、キ
シレン、石油エーテル、工業用ガソリン等)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン等)の如
き有機溶剤や(2)の洗浄操作に用いられている低沸
点溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる「洗浄剤」
を用いて除去実験を行つたが満足できる結果は得
られなかつた。
尚、低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる
「洗浄剤」は周知であつて、浸透探傷用洗浄剤と
して多くの市販品があり、その処方は、各種低沸
点溶剤の単体又は混合物、各種中沸点溶剤の単体
又は混合物及び各種低沸点溶剤と各種中沸点溶剤
との混合物であることはよく知られている。代表
的な処方例を二、三挙れば次の通りである。
市販浸透探傷用洗浄剤の処方例。(尚、本明細
書における「%」は全て重量%を意味する。
アセトン:100%、工業用ガソリン:100
%、1、1、1トリクロルエタン:100%、
フレオン113:95%、エチレアルコール:5%、
フレオン113:40% フレオン112:40% エチ
ルアルコール:20%、キシロール:100%、
ノルマルヘプタン:50% アイソパーE(商品
名):50%等。
上記の低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からな
る「洗浄剤」は、(2)の洗浄操作における「浸透
剤」の洗浄除去の観点及び(3)の現像操作における
ニジミ模様現出の観点、詳言すれば、被検査物表
面に残留している余剰「浸透剤」が容易に除去で
き且つニジミ模様の現出に悪影響を及ぼすことが
ないようにという観点から処方されているもので
ある。
また、上記の低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤
からなる「洗浄剤」の(2)の洗浄操作における施用
は、通常、ウエス拭き取りの態様で用いられてお
り、詳言すれば、(社)日本非破壊検査協会:
NDIの〓「洗浄剤」は被検査物表面に直接施用
することなく、ウエスに付着させ該ウエスで被検
査物表面を拭いて余剰「浸透液」を除去し、その
後、何も付いていない清浄なウエスで被検査物表
面をカラ拭きしてから「現像剤」を施用するこ
と。”なる指導に従つて用いられている。尚、ウ
エス拭き取りが困難な場合には、スプレー散布の
態様においても用いられている。
尚また、当業者間においては、高沸点溶剤(沸
点200℃以下)を「洗浄剤」として用いることは
タブー視されている。その理由は、高沸点溶剤も
低沸点溶剤、中沸点溶剤と同様に、「浸透剤」を
洗浄除去する能力を有してはいるが、高沸点溶剤
を用いる場合には、その乾燥性が遅いことに起因
して、「浸透剤」を洗浄除去した後に被検査物表
面に薄い被膜として残つてしまい、その除去は極
めて困難(カラ拭き程度では除去できない。)で
あり、高沸点溶剤の薄い被膜が残つている状態で
(3)の現像操作に移行すると、「現像剤」層表面に
現出するニジミ模様が淡くなつたり、またニジミ
すぎてしまつたりして鮮明な欠陥指示ニジミ模様
が得られないこと並びに高沸点溶剤は比較的粘度
が高い液体であることに起因して(2)の洗浄操作に
おける取扱い性、作業性が悪くなることにある。
事実、当業界には、各種高沸点溶剤の単体からな
る「洗浄剤」は勿論、各種高沸点溶剤を一部配合
した「洗浄剤」も全く提案されていない。
さて、本発明者は、実験を重ねる内に、低沸点
溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる「洗浄剤」
に、グリコール類、エーテル類、アニオン系若し
くは非イオン系界面活性剤、フタル酸エステル類
から選ばれる高沸点液状物を特定量添加して「現
像剤」層の除去に用いる場合には、極めて容易且
つ短時間裡に所子できると同時に、グリコール
類、エーテル類が高沸点溶剤に属するものである
にもかゝわらず、「洗浄剤」としても従前通り支
障なく用いることができるという刮目すべき知見
を得、本発明を完成したものである。
即ち本発明は、低沸点溶剤及び/又は中沸点溶
剤からなる「洗浄剤」90〜99.5%に、グリコール
類、エーテル類、アニオン系若しくは非イオン系
界面活性剤及びフタル酸エステル類から選ばられ
高沸点液状物を0.5〜10%配合してなる浸透探傷
用洗浄剤兼現像剤層除去剤(以下、このものを単
に本洗浄兼除去剤と呼ぶ。)及び本洗浄兼除去剤
を使用して行なう浸透探傷法である。
先づ、本洗浄兼除去剤について説明する。
低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる「洗
浄剤」は、浸透探傷用洗浄剤として市販されてい
る前述した通りのものであり、低沸点溶剤である
ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、
炭化水素類(工業用ガソリン、ノルマルヘプタン
等)、塩素系溶剤(フレオン113、フレオン112、
フレオン114B2、1、1、1トリクロルエタン、
パークロルエチレン等)、アルコール類、(エチル
アルコール、イソプロピルアルコール等)及び中
沸点溶剤であるキシロール、アイソパーE(商品
名)等が単体又は混合物で処方されている。具体
的には、代表的処方例として示した前掲〜が
よく知られている。
上記の低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からな
る「洗浄剤」に添加されるものは次の通りであ
る。
グリコール類とは、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、ブ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、
ペンタメチレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、オクチレングリコール、グリセリングリコー
ル等である。
エーテル類とは、ヘキシルエーテル、ブチルフ
エニルエーテル、アミルフエニルエーテル、メチ
ルフエニルエーテル、ベンジルエチルエーテル、
ジフエニルエーテル、フエニルセロソルブ、ジブ
チルセロソルブ、ジエチルカルビトール、ジブチ
ルカルビトール、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
エチルエーエル、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテル等である。
上掲のグリコール類、エーテル類はいずれも高
沸点溶剤としてよく知られているものである。
アニオン系若しくは非イオン系界面活性剤は常
温で液体のものを使用する。例えば、アルキルベ
ンゼンスルフオン酸トリエタノールアミン塩やポ
リオキシエチレンノニルフエニルエーテル
(HLB14以下)並びにポリオキシエチレンオクチ
ルフエニルエーテル(HLB14以下)が好適であ
る。
フタル酸エステル類とは、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル
酸ジイソオクチル、フタル酸ジヘプチル等であ
る。これ等は可塑剤としてよく知られている。
添加量は重要であり、上記の各添加物を単独で
添加する場合にも二以上を添加する場合にも、そ
の量は低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる
「洗浄剤」90〜99.5%に対して、0.5〜10%、特に
好ましくは0.5〜6%の範囲内とする必要がある
(二以上を添加する場合には各添加物の合計量を
この範囲内とする。)。0.5%以下では充分な「現
像剤」層除去効果が得られず、10%以上の場合に
は「現像剤」層除去性能は良いが、(2)の洗浄操作
における余剰「浸透剤」の洗浄除去に用いるとき
に余剰「浸透剤」を洗浄除去した後被検査物表面
に薄い被膜が残りやすくなり、ニジミ模様の現出
に悪影響を及ぼすことになり、また(5)の除去操作
における「現像剤」層を除去した後にも被検査物
表面に薄い被膜が残りやすい傾向があるので、10
%以下の添加に止めるべきであり、10%以下の場
合にはかゝる悪影響は起らない。
本洗浄兼除去剤の製法あ容易であり、市販の
「洗浄剤」に所定量の添加物を混合し、撹拌すれ
ばよく、また「洗浄剤」の調整工程において所定
量の添加物を混合し、撹拌してもよい。
本洗浄兼除去剤は、市販の「浸透剤」、市販の
「現像剤」の全てに対して適用できる。
「浸透剤」の洗浄除去作用が、本洗浄兼除去剤
の処方中の低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤に依
存していることは当然であるが、この作用は上掲
各添加物の存在によつて何等さまたげられるもの
ではなく、添加剤の種類によつてはむしろ助長さ
れている。
「現像剤」層の除去作用の理論的解明はいまだ
充分に行なつていないが、後出の実施例に見られ
る通り、本洗浄兼除去剤を使用すれば、極めて容
易且つ短時間裡に「現像剤」層を除去できる。
即ち、本洗浄兼除去剤を噴霧状で吹き付けるこ
とによつて「現像剤」層表面に施用すると、該
「現像剤」層は吹き付けと殆ど同時(瞬間)に吹
き付けられた本洗浄兼除去剤と一緒に被検査物表
面から脱落し除去されてしまうのである。勿論、
被検査物表面が、例えば使用済みのターびンブレ
ード表面の如く凹凸のある場合でも同様に除去さ
れる。
ところが、本洗浄兼除去剤の処方により上記各
添加物を除いたもの、換言すれば「洗浄剤」を噴
霧状で吹き付けることによつて「現像剤」層表面
に施用しても、該「現像剤」層は殆ど除去され
ず、吹き付けられた「洗浄剤」は「現像剤」層の
表面を一時濡れた状態とするが、すぐに乾燥して
しまい「現像剤」層は依然として被検査物表面に
形成されているのである。(尚、吹き付け個所を
固定し長時間にわたつて吹き付ければ、吹き付け
個所のみの現像剤層は除去されるが、かゝる除去
能率では到底実用できない。) 本発明者は、上述した本洗浄兼除去剤と「洗浄
剤」との除去作用の差については、「洗浄剤」の
場合には、「現像剤」層に対する濡れ性及び「現
像剤」層中への浸透性が比較的弱く、また乾燥が
速いために、吹き付けられた「洗浄剤」が「現像
剤」層と被検査物表面と境面に到達する前に蒸
発、乾燥してしまうので「現像剤」層を除去する
ことができないのに対し、本洗浄兼除去剤の場合
には、上掲各添加物の存在によつて液自体の「現
像剤」層に対する濡れ性及び「現像剤」層中への
浸透性が強くなつており、また上掲各添加物は乾
燥が遅く持続性があるために、「現像剤」層(微
細粉末粒子の緻密な集合体)中によく浸透して容
易に「現像剤」層と被検査物表面と境面に到達す
るとともに、「現像剤」層を充分湿潤するので該
層を容易に破壊し除去できるものと考えている。
本洗浄塩除去剤を「現像剤」層に対して噴霧状
で吹き付けて適用するに当つては、周知のエアゾ
ール化技術によつて本洗浄兼除去剤を噴射ガスと
ともにエアゾール缶に充填してスプレーの噴射に
よることが効果的であり、またコンプレスエアー
を用いるスプレーガンによつてスプレー噴射して
も同様に効果的である。
エアゾール充填の好ましい仕様としては、本洗
浄兼除去剤:200〜230mlと噴射ガス(例えば、
LPG、フロン−12等):220〜250mlとをエアゾー
ル缶に充填し、製品圧力を3.5〜5.5Kg/cm2に調製
する仕様や、本洗浄兼除去剤:330mlと圧縮ガス
CO2:15grをエアゾール缶に充填し、製品圧力
4〜6Kg/cm2に調製する仕様か推奨できる。
本洗浄兼除去剤を余剰「浸透剤」に適用するに
当つては、本洗浄兼除去剤をウエスに付着させて
使用することが推奨されるが、必要によつては、
「現像剤」層に適用する場合と同様にスプレー噴
射によることもできる。
以上説明した通り本洗浄兼除去剤は、「現像剤」
層を極めて容易且つ短時間裡に完全に除去できる
ものであり、該剤の使用によつて従来行われてい
る「現像剤」層のこすり落し作業の難点を解決す
るものである。また、本洗浄兼除去剤を用いて
「現像剤」層の除去を行なうときには白色微細粉
末は湿潤した状態で被検査物表面から脱落除去さ
れるので飛散することはなく作業環境を改善する
ものである。しかも、本洗浄兼除去剤は、余剰
「浸透剤」の洗浄除去には使用できるので便利且
つ経済的なものである。もつとも、本洗浄兼除去
剤を専ら「現像剤」層の除去のみに使用する場合
もあることは当然である。
次に、本洗浄兼除去剤を使用して行なう浸透探
傷方は以下の通りである。基本的には上掲の態様
と同じであるが、(2)の洗浄操作及び(5)の除去操作
に本洗浄兼除去剤を使用し、(5)の除去操作におい
て本洗浄兼除去剤を噴霧状で吹きつける点が従来
法と異なる。
即ち、前述の(1)浸透操作が終了した後、(2)の洗
浄操作においては、開口欠陥中に浸透せずに被検
査物表面に残留している余剰「浸透剤」を、本洗
浄兼除去剤を付着させたウエスで拭き取るか、又
は、本洗浄兼除去剤をスプレー噴射によつて散布
することによつて、洗浄除去する。
ウエス拭き取りの場合には、被検査物表面を1
〜3回拭くことによつ余剰「浸透剤」は除去され
る。
スプレー噴射の場合には、ノズル口から被検査
物表面までの距離を比較的長く(30〜40cm)とつ
て検査物表面に一様に散布し、次いで空ウエスで
拭けば余剰「浸透剤」は除去される。
続いて、前述の(3)現像操作、(4)検査操作を行な
う。この場合、本洗浄兼除去剤を使用したことに
よる悪影響はなく、市販の「洗浄剤」を用いて場
合と同様の探傷が行える。
最後の(5)除去操作では、本洗浄兼除去剤をスプ
レー噴射する。この場合の噴射圧は3〜5Kg/cm2
程度とし、ノズル口から現像剤層表面までの距離
を比較的短かく(10〜20cm)とつて「現像剤」層
表面に一様に噴霧状で吹き付ければ、吹き付けと
殆ど同時に「現像剤」層は被検査物表面から脱落
して除去される。尚、「現像剤」層表面を吹き付
け方向に対してできるだけ垂直に近く位置させる
ことが望ましい。「現像剤」層が除去された後の
被検査物表面は殆ど乾燥した状態であり、特別の
乾燥工程は不必要である。
以上、説明した通りの本発明に係る浸透探傷法
によれば、従来、最も厄介で手間がかゝるとされ
ていた(5)の除去操作が極めて高能率で行なうこと
ができるとともに、作業環境の向上がはかれると
いう優れた効果が得られるとともに、特に、従
来、乾式除去作業では殆んど不可能視されていた
凹凸を有する被検査物表面の「現像剤」層の除去
が可能となる。
また、余剰「浸透剤」の洗浄除去と「現像剤」
層の除去とを同一の除去剤を用いて行えるので、
便利且つ経済的である。
次に、本発明を実施例によつて説明する。
実施例 1 A 本洗浄兼除去剤の調製 フレオン113 95%、エチレアルコール4%及
びブチルカルビトール1%なる混合液状物を調
製して洗浄兼除去剤とする。
上記洗浄兼除去剤200mlと200mlのフロン12と
をエアゾール缶に充填して製品圧力約4Kg/cm2
とする。
B 浸透探傷法 表面を正常にしたNDIS−340171規格のA型
試験片の表面に市販の染色浸透探傷要浸透剤・
UP−NU(商品名、特殊塗料(株)製、赤色油溶性
染料をフエオン113とフレンオン112との混合液
に溶解したもの。)を塗布し、約5分間放置後、
上記洗浄兼除去剤を吹き付けたウエスを用いて
試験片表面を拭く。試験片表面の余剰浸透剤
は、ウエスで2回こすることによつて除去でき
た。
次に、市販の浸透探傷溶現像剤・UD−NU
(商品名、特殊塗料(株)製、粒径1〜2μの炭酸マ
グネシウム微粉末3.5%、含水ケイ酸微粉末3
%及び無水ケイ酸微粉末0.5%をフレオン113と
フレオン112との混合液に分散したもの。)を用
いて試験片表面に厚さ約20μの現像剤層(粒径
1〜2μの炭酸マグネシウム微粉末、含水ケイ
酸微粉末及び無水ケイ酸微粉末よりなる粉末
層)を形成する。現像剤層表面には鮮明な欠陥
指示ニジミ模様が現出していた。
次に、現像剤層表面に上記洗浄兼除去剤を約
20cmの距離(エアゾール缶のノズル口から現像
剤層表面までの距離)から吹き付ける。吹き付
けと略同時に現像剤層は吹き付けられた洗浄剤
兼除去剤と一緒に試験片表面から脱落して行
き、試験片表面の現像剤層を全て除去できた。
現像剤層除去直後の試験片表面は乾燥してい
た。
実施例 2 A 本洗浄兼除去剤 1、1、1トリクロルエタン90%、イソプロ
ピルアルコール5%及びヘキシレングリコール
5%なる混合液状物を調製して洗浄兼除去剤と
する。
B 浸透探傷法 使用済みタービンブレートを非検査物とし、
その表面を清浄にした後、市販の染色浸透探傷
溶浸透剤・P−NU(商品名、特殊塗料(株)製、
赤色油溶性染料を1、1、1トリクロルエタン
に溶解したもの。)を塗布し、約5分間放置後、
上記洗浄兼除去剤を含浸させたウエスで検査物
表面を拭く。検査物表面の余剰浸透剤はウエス
で2回こすることによつて除去できた。
次に、市販の浸透探傷溶現像剤・P−UN
(商品名、特殊塗料(株)製、粒径1〜2μの炭酸マ
グネシウム微粉末3.5%、含水ケイ酸微粉末3
%及び無水ケイ酸微粉末0.5%を1、1、1ト
リクロルエタンに分散したもの。)を用いて検
査物表面に厚さ約30μの現像剤層(粒径1〜2μ
の炭酸マグネシウム微粉末、含水ケイ酸微粉末
及び無水ケイ酸微粉末よりなる粉末層)を形成
する。現像剤表面には鮮明な欠陥指示ニジミ模
様が現出していた。
次に、現像剤層表面に上記洗浄兼除去剤をコ
ンプレスエアーを用いるスプレーガンを使用し
て噴射圧約4Kg/cm2で約20cmの距離から吹き付
ける。吹き付けと略同時に現像剤層は吹き付け
られた洗浄剤兼除去剤と一緒に検査物表面から
脱落して行き、スプレーガンを現像剤層全表面
にそつて移動させることによつて検査物表面の
現像剤層を全て除去できた。
現像剤層除去直後の検査物表面は乾燥してい
た。
実施例 3 A 本洗浄兼除去剤の調製 アセトン90%、プロピレングリコール10%な
る混合液状物を調製して洗浄兼除去剤とする。
上記洗浄兼除去剤225mlと225mlのLPGとを
エアゾール缶に充填して製品圧力約4Kg/cm2
する。
B 浸透探傷法 アルミホイールを被検査物とし、その表面を
清浄にした後、市販の染色浸透探傷用浸透剤・
P−ST(商品名、特殊塗料(株)製、赤色油溶性染
料をキシロールに溶解したもの。)を塗布し、
約5分間放置後、検査物表面に上記洗浄兼除去
剤を約35cmの距離から吹き付けた後、空ウエス
で検査物表面を拭く。検査物表面の余剰浸透剤
はウエスで1回こすることによつて除去でき
た。
次に、市販の浸透探傷用現像剤・D−ST(商
品名、特殊塗料(株)製、粒径1〜2μの炭酸マグ
ネシウム微粉末6%、無水ケイ酸微粉末1%を
イソプロピルアルコールに分散したもの。)を
用いて検査物表面に厚さ約20μの現像剤層(粒
径1〜2μの炭酸マグネシウム微粉末、無水ケ
イ酸微粉末よりなる粉末層)を形成する。現像
剤表面には鮮明な欠陥指示ニジミ模様が現出し
ていた。
次に、現像剤表面に上記洗浄兼除去剤を約15
cmの距離から吹き付ける。吹き付けと略同時に
現像剤層は吹き付けられた洗浄兼除去剤と一緒
に検査物表面から脱落して行き、エアゾール缶
のノズル口をけ像剤剤層全表面にそつて移動さ
せることによつて検査物表面の現像剤層を全て
除去できた。
現像剤層除去直後の検査物表面は乾燥してい
た。
実施例 4 A 本洗浄兼除去剤の調製 ノルマルヘプタン95%、プロピレングリコー
ルモノエチレエーテル3%及びポリオキシエチ
レンノニフエニルエーテル2%なる混合液状物
を調製して洗浄兼除去剤とする。
上記洗浄兼除去剤225mlと225mlのLPGとを
エアゾール缶に充填して製品圧力約4Kg/cm2
する。
B 浸透探傷法 鋳造製硝子キヤツプを被検査物とし、その表
面を清浄にした後、市販の染色浸透探傷用浸透
剤・UP−G(商品名、特殊塗料(株)製、赤色
油溶性染料を脂肪族炭化水素、フタル酸ジオク
チルに溶解し、界面活性剤が配合されているも
の。)を塗布し、約5分間放置後、検査物表面
に水をスプレーして洗浄して余剰浸透剤を除去
する。検査物表面を乾燥させた後、市販の浸透
探傷用現像剤・UD−ST(商品名、特殊塗料(株)
製、1〜3μの炭酸マグネシウム微粉末7%、
無水ケイ酸微粉末5%をエタノールと鎖状炭化
水素の混合液に分散させたもの。)を用いて検
査物表面に厚さ約30μの現像剤層(粒径1〜3μ
の炭酸マグネシウム微粉末、無水ケイ酸微粉末
よりなる粉末層)を形成する。現像剤層表面に
は鮮明な欠陥指示ニジミ模様が現出していた。
次に、現像剤層表面に上記洗浄兼除去剤を約
15cmの距離から吹き付ける。吹き付けと略同時
に現像剤層は吹き付けられた洗浄兼除去剤と一
緒に検査物表面から脱落して行き、エアゾール
缶のノズル口を現像剤層全表面にそつて移動さ
せることによつて検査物表面の現像剤層を全て
除去できた。
現像剤層除去直後の検査物表面は乾燥してい
た。
実施例 5 キシロール98%、ポリオキシエチレンノニフエ
ニルエーテル2%なる混合液状物を調製して洗浄
兼除去剤とする。
上記洗浄兼除去剤225mlと225mlのLPGとをエ
アゾール缶に充填して製品圧力約4Kg/cm2とす
る。
このエアゾール缶入り洗浄兼除去剤を用いて実
施例1の浸透探傷法と同様の浸透探傷法を実施し
たところ、同様の結果が得られた。
実施例 6 工業用ガソリン95%、フタル酸ジオクチル5%
なる混合液状物を調製して洗浄兼除去剤とする。
上記洗浄兼除去剤225mlと225mlのLPGとをエ
アゾール缶に充填して製品圧力約4Kg/cm2とす
る。
このエアゾール缶入り洗浄兼除去剤を用いて実
施例2の浸透探傷法と同様の浸透探傷法を実施し
たところ、現像剤層除去後から検査物表面が乾燥
するまでに約7分間を要した他は実施例1の場合
と同様の結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる浸
    透探傷用洗浄剤に90〜99.5重量%に、グリコール
    類、エーテル類、アニオン系若しくは非イオン系
    界面活性剤及びフタル酸エステル類から選ばれる
    高沸点液状物を0.5〜10重量%配合してなる浸透
    探傷用洗浄剤兼現像剤層除去剤。 2 清浄な表面とした被検査物の表面に油溶性の
    可視又は蛍光染料を溶解した浸透性の強い液体か
    らなる浸透探傷用浸透剤を付着させ、該浸透液を
    開口欠陥部に浸透させた後、欠陥部中に浸透せず
    に被検査物表面に残留している余剰浸透液を、低
    沸点溶剤及び/又は中沸点溶剤からなる浸透探傷
    用洗浄剤に90〜99.5重量%にグリコール類、エー
    テル類、アニオン系若しくは非イオン系界面活性
    剤及びフタル酸エステル類から選ばれる高沸点液
    状物を0.5〜10重量%配合してなる浸透探傷用洗
    浄剤兼現像剤層除去剤によつて洗浄除去し、次い
    で被検査物表面に無機質白色微粉末からなる浸透
    探傷用現像剤の薄層を形成して粉末粒子間の毛細
    管現象によつて欠陥部内に浸透している浸透液を
    該薄層表面に吸出させることによつて欠陥指示ニ
    ジミ模様を現出させ該模様によつて欠陥部を検知
    した後、被検査物表面に形成されている現像剤薄
    層表面に前記浸透探傷用洗浄剤兼現像剤層除去剤
    を噴霧状で吹き付けることによつて、被検査物表
    面から当該現像薄層を脱落させて除去することを
    特徴とする浸透探傷法。
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