JPH04218320A - たねのないカボチャの実の製造方法 - Google Patents

たねのないカボチャの実の製造方法

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JPH04218320A
JPH04218320A JP909591A JP909591A JPH04218320A JP H04218320 A JPH04218320 A JP H04218320A JP 909591 A JP909591 A JP 909591A JP 909591 A JP909591 A JP 909591A JP H04218320 A JPH04218320 A JP H04218320A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウリ科における異染色
体植物間の交雑法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、特願昭32−23559(
特公昭36−21467)「植物生育調整剤」において
リボ核酸、コルヒチン、澱粉酵素(アミラーゼ)混合液
(以下B液と称す)で、イネなどの種子、幼苗を浸漬、
散布処理すると、試験区の幼苗全体のデオキシリボ核酸
、リボ核酸が一率的15%対照区より増加し、増収効果
をもたらしたことを以下表1に示すように開示している
。(公告公報第3頁左欄第3表)。
【0003】
【表1】
【0004】表1において、リボ核酸のみ添加している
のにデオキシリボ核酸が増量しているのは逆転写酵素が
、また、リボ核酸が増量しているのは、何等かの機作で
、転写酵素が作動しての結果と考えられる。
【0005】また、本発明者は、特開昭61−2277
18「交雑不親和又は交雑不能植物の交配を可能にし、
新植物を作出するため、コルヒチン改良液によって処理
する方法」で、リボ核酸、コルヒチン、蛋白酵素をそれ
ぞれ1ppm前後含む混合液(以下A液と称す)による
ハクサイキャベツのアブラナ科での交雑、B液によるウ
リ科での交雑の2とおりについて述べている。
【0006】すなわち、A液によるハクサイキャベツの
アブラナ科での交雑については、公開公報第5頁左下欄
に下記の表を開示している。
【0007】
【表2】
【0008】なお、この実験は、日本医大・福田重夫教
授(理博)(S・Fukuda)の生化学教室で測定さ
れ、1986年(昭和61年)園芸学会(筑波大)で本
発明者が講演したものである。
【0009】また、B液によるウリ科の交雑については
、たから越瓜2X=14とパッピーメロン2X=24:
たから越瓜2X=14とハネデューメロン2X=24:
ホーコー南瓜2X=20とジンムスイカ2X=22など
での形質転移現象を述べている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の時点においては本件特許出願において開示するような
染色体が整然と複倍数体となるまでは観察がおよばなか
った。
【0011】すなわち、本発明者はA液で材料、品種を
かえて実験を続けた結果、ウリ科のカボチャ(X=10
)、マクワウリ(X=14)、キュウリ(X=7)、ス
イカ(X=11)など、染色体数の異なる品種間で、こ
れらを交雑するにメス植物の柱頭に、メス植物およびオ
ス植物双方の花粉を混合授粉し、リボ核酸、コルヒチン
、蛋白酵素の3成分を含む混合液であるA液(それぞれ
濃度1ppm前後)を滴下処理することにより、メスの
カボチャ×オスのスイカで複8倍体2X=168(10
×8+11×8)、メスのマクワウリ×オスのスイカで
複4倍体2X=100(14×4+11×4)、メスの
キュウリ×オスのスイカで複2倍体2X=36(7×2
+11×2)などの複倍数体の出現を確認し、本発明を
完成させるに至ったのである。
【0012】なお、上記した表でもハクサイキャベツの
A液処理でデオキシリボ核酸、リボ核酸が胚培養ハクラ
ンと略同一となっている。これは花粉交雑の行われた証
明であり、交雑し得たと考えられる。この場合、染色体
が2X=30となり、後代F7(1990)でも同様に
2X=30が検鏡されている(図1)。なお、上記公開
公報中、ハクサイキャベツ交雑F1区を2X=38とし
たのは2X=30の誤りである。本発明者は1987年
園芸学会(東京農業大)第3報の研究発表で、ハクサイ
キャベツは2X=30であり、胚培養ハクラン(西貞夫
博士1969年創作)は2X=38としている。
【0013】この不整異染色体発生の究明は将来にゆだ
ねるとして、今回はそのアブラナ科を除き、ウリ科の複
倍数体に特許請求の範囲を限定し、この件出願したもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、ウ
リ科の異染色体植物間で、メス植物のメ花の柱頭に、前
記メス植物およびオス植物双方のオ花の花粉を混合授粉
し、これにリボ核酸、コルヒチン、蛋白酵素の3成分を
含んでなる混合液を滴下処理し、複倍数体植物を作るこ
とを特徴とするウリ科における異染色体植物間の交雑法
である。
【0015】
【作用】上記したように、本発明によって複倍数体なる
新植物が出現したのは、性細胞融合と考えられる授精が
行われ、後述する実施例(i)(ii)(iii)(i
v)のとおり交雑が果たされたためと考えられる。
【0016】これは、自家採種々子でひきつづき栽培し
た結果、F1〜F4まで、形質、染色体(図4、5、8
)が遺伝したことによって証明されている。
【0017】また、実施例(ii)のとおり、複8倍体
のカボチャスイカ柱頭に2倍体カボチャ花粉を授粉し、
A液を滴下したところ5倍性不稔のいわゆる“タネナシ
カボチャ”を生じた。これは、とりもなおさず複8倍体
創作の立証ともなる。
【0018】化学の未来について、ソ聯化学界の第1人
者セミョーノフ氏(ノーベル賞受賞者)は21世紀まで
には、特殊な少量の化学製品で遺伝を人為的に行うこと
ができる・・・との予言をしておられる。本発明者は、
それを目途して約30年間努力してきた。
【0019】その結果、B液で多くの作物を増収したう
え、A液処理によって、同科異染色体植物間の交雑をす
るという分子生物学上の革命といえる本願に到達しえた
。A,B両液はともにリボ核酸、コルヒチンを含有して
いる点で共通している。
【0020】増収目標でのB液による実験を詳記すれば
、日本では、石原産業(株)による依託テストで、京都
農試でB液の別称I−O−1(石原−大本−1号の意)
で実験を行い、みの早生大根晩播試験で、51.6%、
春播ほうれん草(キングオブデンマーク)で36.5%
、ぶどう(マスカットオブアレキサンドリア)の着粒数
で40.6%の増収となった。この結果は、昭和37年
(1962年)に農試より発表された。
【0021】台湾では、B液は金玉素なる別称で、新竹
区農業改良普及場でテストされ、“民国63,64年(
1974,1975)“金玉素対水稲の増収効果試験報
告”として、1976年6月19日(民国65年)農林
庁農産字04003号文書を以て、8.9%の増収と告
知された。
【0022】また、桃園農会では:1975〜1976
年野菜のみにテストされ、シュンギクで24%、エンツ
ァイで28.6%、カラシナで36.2%、サントウハ
クサイで20.3%、ハクサイで33.3%の増収であ
ったとの報告をうけた。以上はB液で温帯(日本)亜熱
帯(台湾)の差、品種の差、土質の差、施肥量の差・・
・など問題にならず、野菜で同様の増収のあったことを
示す。
【0023】これら、台湾での報告は、遺伝1979年
7月号(33巻7号)に、私のメモ=核酸処理による台
湾水稲などの増収効果=として、本発明者名で載せられ
ている。
【0024】上述の日本、台湾での作物増収データを、
山梨大、中沢敬止教授(K.Nakazawa)から紹
介されたオクラホマ大.バーレン教授(M.Verha
len)は、1977年8月5日、中沢教授宛に「大本
氏の発明は画期的なものであり、農業の革命である」と
激賞された。また、ヴィスコンシン大、ホースベルグ教
授(A.Forsberg)研究室のサンド先生(L.
Shands)、テネシー大、ジョセファソン教授(D
r.Josephson)研究室のトー先生(W.To
h)からも同様の賛辞を寄せられた。
【0025】これらは、第三者である米国化学者の本発
明者への妥当な批評としてうけとめてよいと思う。
【0026】本発明者は、次にリボ核酸、コルヒチンの
特に蛋白合成能を期待して、蛋白酵素ペプシンをB液の
アミラーゼに替えて添加したA液が、いわゆる「マキ」
と称するコンキオリン(真珠被膜を構成する蛋白質)の
増嵩をきたすことを見出し、これが特開昭57−125
625(特公昭59−32087)となったわけである
【0027】ここに、リボ核酸、コルヒチン、蛋白酵素
を改めて解明すると、現時点では次の(A)、(B)、
(C)となる。
【0028】(A)リボ核酸は、1989年ノーベル化
学賞のコロラド大トマス・チェック:エール大シドニー
アルトマン両教授によって、菌、単細胞虫を実験材料と
して行われたのであるが、その業績の1つはリボ核酸の
酵素(Enzyme)的作用である。本発明との関連に
ついて述べれば、核内において、リボ核酸、コルヒチン
に添加したペプシンの相乗作用が蛋白合成を倍加し、そ
の影響により染色体も倍加させ、複倍数体現象を高等植
物にもたらし、上述の生化学的反応である転写酵素、逆
転酵素の作動現象をおこし、リボ核酸、デオキシリボ核
酸の増減をきたし本発明を惹起させることができたもの
と推理するものである。花粉細胞、花粉管細胞の融合に
よる花柱内阻害物質の排除も、リボ核酸、コルヒチン、
ペプシンの協助作用が生んだものと推定される。
【0029】これは遺伝学上重要な意義をもつと同時に
本発明者がリボ核酸を含むB液で増収実績を示しつつ、
多年疑問としてきたことがこのノーベル賞受賞両博士の
実験で曙光をみることができ、A液でウリ科異染色体植
物間の交雑を可能とした所以と考える。また、弊特許出
願、特公昭36−21467(植物)、特公昭37−1
7531(植物)、特公昭38−5291(動物)、特
公昭59−32087(動物)と高等動植物双方に効果
があったことも、今回のノーベル賞によって普及されつ
つある地球上にあらわれた最初の有機物は蛋白でなくリ
ボ核酸であるという思想を具現化したものと考えるのは
誤りであろうか。
【0030】(B)コルヒチンについては、エイグステ
ィ、ダスチン(Eigsti、Dustin)共著の原
書があり、その中の複倍数体の項には、ウリ科には、カ
ボチャ×カボチャで複倍数体はあるが、自家、交雑不稔
とある(p311)。同書の同質倍数体の項には、スイ
カのコルヒチン処理によって生じた4倍体(2X=44
)と2倍体(2X=22)の交配で3倍体のタネナシス
イカを創られた京都大、木原均博士の業績(p328)
が載せられていて、実施例(ii)の参考になる。
【0031】(C)蛋白酵素についていえば、A液にペ
プシンを用いたが、本発明者は過去育種学会で1955
年東京大農学部でトリプシン、フィシンのイネに対する
、園芸学会では、1956年4月(東京教育大)、19
56年10月(福島大)、1957年4月(農業技術研
究所)と、それぞれフィシン、トリプシン、パパインな
どのストック、新鉄砲ユリ、グラヂオラスなどに対する
など、イネ、花卉に対して各種蛋白酵素の単用またはB
oraxとの相助作用によって人為変異効果を生じたこ
とを説明してきている。したがって、リボ核酸、コルヒ
チンとの相乗作用に蛋白合成能をより高めるためには、
ペプシンのみならず、フィシン、トリプシン、パパイン
のいずれを添加してもよく、また、お互いが相剋作用の
ない場合これら蛋白酵素を2種以上リボ核酸、コルヒチ
ンと混合してもよい。
【0032】なお、染色体数については、ダーリング:
ウィリィ(Darling:Wylie)共著の花卉植
物の染色体帳(ChromosomeAtlas of
 flowering plants)と、誠文堂新光
社の最新園芸大辞典に拠った。
【0033】しかし、1980年、ポマト(ポテト×ト
マト)という体細胞融合の創始者メルヒアーズ氏(Me
lchers)が「組織細胞培養を得意とする人と育種
家との間には大きなギャップがある。これをとりのぞく
努力こそ必要なのだ」と述べておられる。
【0034】これに励まされて、この10年間、増収目
標から育種家としての道に研究を切りかえてA液利用に
よる交雑実験をして、1987〜1990年の4年間、
ウリ科で実施例(i)、(ii)、(iii)、(iv
)のデータを得、またそれぞれの染色体図(図4、5、
8)をも示すこととなった。
【0035】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳し
く説明する。
【0036】
【実施例】(i)アイズワセカボチャX=10をメス植
物、コダマスイカX=11をオス植物として用い、メス
植物およびオス植物双方の花粉をカボチャ柱頭に混合授
粉し、これにA液を滴下して、2X=168(10×8
+11×8)の複8倍体(図4)のカボチャスイカを創
った。授精操作を詳しくいえば、アイズワセカボチャ2
倍体メ花が開花する兆候をみせた前夜これに円錐形紙筒
を気密にかぶせ、翌朝開花したら、紙筒をとり、まず2
倍体コダマスイカ花粉を、ついで、アイズワセカボチャ
2倍体花粉を柱頭に授粉し、すばやくA液を滴下して後
、直ちに受精操作の終わったカボチャのメ花に紙筒を気
密にかぶせる。そして、数日後、子房の肥大するのをみ
てはじめて紙筒を破るという順序で行う。実施例(ii
i)、(iv)でも同じ操作をする。
【0037】材料のカボチャ2X=20とスイカ2X=
22の染色体を図2、3に示す。これは、後代も自家採
種々子を播種して栽培を続け(F1〜F4)、染色体、
形質ともに遺伝したと考える。原種々子10粒の大きさ
(長さ、巾)、重さは表3(アイズワセカボチャ(a)
、コダマスイカ(b))に示し、表4ではカボチャスイ
カ(F1〜F4)それぞれ1果内10粒の大きさ、重さ
を示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】次に大きな農業上の利点は、植物体全体に
スイカの形質転入のため糖度が増したことと、果汁の赤
、果色の緑のカボチャへの転入であると思う。
【0041】
【表5】
【0042】生育の中期において、交雑果に濃緑斑が顕
著に現れ、収穫期には対照区黄橙色に対し試験区は赤褐
色となった。花粉が対照区の倍以上に巨大化したのは特
に交雑効果を示した特徴であり、発芽率は丸型より変形
したやや長方形の種子がまさっていた。
【0043】(ii)(i)のカボチャスイカ交雑果の
柱頭に、アイズワセカボチャ2倍体花粉のみをかけて、
さらにA液滴下処理したところ、その処理5果のみが、
5倍体〔(2+8)÷2〕のタネナシ果となった。
【0044】授精操作を詳しくいえば、実施例(i)と
略同じであるが、この場合は、翌朝開花せんとする複8
倍体カボチャスイカのメ花と2倍体カボチャのオ花、そ
れぞれに紙筒を前夜気密にかぶせ、翌朝メ花、オ花それ
ぞれの紙筒をはずし、カボチャのメ花の柱頭に2倍体カ
ボチャ花粉を授粉、すばやくA液を滴下して後、直ちに
今度は受精操作の終わったメ花のみに紙筒を気密にかぶ
せ、数日後子房の肥大するのをみて、はじめて紙筒を破
るという順序で行う。
【0045】しかも、試験区を5株植栽し計18果を収
穫したが、他の自然交雑に委せた13果は、すべて稔実
果となった。
【0046】このタネナシ現象は、上述の木原博士が3
倍体〔(2+4)÷2〕のタネナシスイカを作られたこ
とを軌を一にした現象である。
【0047】理論的にいえば、交雑の他の材料であるス
イカについても5倍体のタネナシスイカのできる可能性
があり、(iii)のマクワスイカの複4倍体について
も、同様の交雑実験でタネナシマクワ、タネナシスイカ
の創作が可能と考える。
【0048】(iii)キンタロウマクワリX=14、
2X=28(図6)をメス植物、コダマスイカX=11
をオス植物として用い、(i)と同じ処理によって、2
X=100(14×4+11×4)複4倍体(図5)を
創った。これも(i)と同様F4まで、自家採種々子で
植栽した。F1〜F4収穫各果実それぞれ1果内の種子
10粒の大きさ、重さのデータは表7に示す。
【0049】また、キンタロウマクワウリの対照区1果
内の10粒の大きさ、重さは表6である。
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】マクワスイカ複4倍体と2倍体マクワウリ
との差異は、まず果形で果実が、交雑果は丸梯形型とな
り、2倍体の丸楕円型とちがい、果色もカボチャスイカ
と同じくスイカの緑が入り、淡黄緑色となり、対照区の
黄金色とは異なり、肉質も交雑果は硬質となって、対照
区の柔質化することとの差異が認められた。
【0053】(iv)スーヨーキュウリX=7、2X=
14(図7)をメス植物、コダマスイカX=11をオス
植物として用い、(i)と同じ処理によって、複2倍体
2X=36(7×2+11×2)(図8)を創った。
【0054】コルヒチン処理の故に、当然、起こるべく
して起った結果ともいえるが、表8にスーヨーキュウリ
対照区1果内10粒の大きさ、重さを示し、(i)、(
iii)同様、キュウリスイカF1〜F4収穫果1果内
それぞれ10粒の大きさ、重さを表9に示す。
【0055】
【表8】
【0056】
【表9】
【0057】キュウリスイカ交雑果の最大の差異は、種
子形である。交雑区はやや杓子状となったが、原種子も
対照区種子も細長楕円形であった。果実も弯曲せず、“
まっすぐ”なものが多く、正常種子数も多く、対照区に
小型種子が半数以上混在したのとちがっていた。
【0058】複倍数体観察の結果は、図4、5、8のと
おりであるが、その検鏡方法、使用機器について詳述す
ると次のとおりである。
【0059】(a)使用機器 (あ)アサヒペンタックス写真機、同アタッチメント、
同アダプター、同接写リング(い)オリンパス顕微鏡(
900倍)(う)幻灯機ニューキャビン(光源用)(え
)カラー複写機(お)湯煎(か)アルコールランプ(b
)プレパラート作成順序 (あ)サムプル採集12.00(正午)(い)前処理8
オキシキノリン30゜C3時間以上(う)固定FAA液
、常温で4時間以上(え)解離1N−HCL10cc+
ペプシン1g混和液で60゜〜65゜C1.5時間加温
(お)1%サクサンオルセイン液で2時間以上常温で染
色(か)45%サクサン液で余分の色素を洗滌(き)カ
バーグラスでおしつぶす(く)スライドグラス底面を1
〜2秒アルコールランプで加熱。
【0060】(c)検鏡 (あ)撮影:シャッタースピード1/8(900X)(
い)35mmカラーフィルムを現像焼付けした1コマ中
に中期分裂像を探し、これを接写リングで拡大したもの
を「原図」とし、これをカラー複写機で4×4に拡大す
る(4,000倍〜5,000倍)(う)セロファン紙
をカラー拡大図にかけ、「原図」と比較しつつ模写した
。(え)日本植物工場学会のポスターセッション用のカ
ボチャスイカの染色体図8枚を得るため、35mmフィ
ルム約700コマを要し、また別にマクワウリスイカと
キュウリスイカの計6枚の染色体図を得るため約300
コマ計約1,000コマを要した。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ウリ科の
異染色体植物間で複倍数体を作ることができる。特に複
8倍体のカボチャスイカの柱頭にカボチャ2倍体花粉を
かけ、これにリボ核酸、コルヒチン、蛋白酵素の3成分
を含んでなる混合液を滴下処理することによって、タネ
ナシカボチャを作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハクサイキャベツ  2X=30  F7  
の染色体を示す図である。
【図2】カボチャ  2X=20  の染色体を示す図
である。
【図3】スイカ  2X=22  の染色体を示す図で
ある。
【図4】カボチャスイカ  2X=168  F4  
の染色体を示す図である。
【図5】マクワスイカ  2X=100  F4  の
染色体を示す図である。
【図6】マクワウリ  2X=28  の染色体を示す
図である。
【図7】キュウリ  2X=14  の染色体を示す図
である。
【図8】キュウリスイカ  2X=36  F4  の
染色体を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ウリ科の異染色体植物間で、メス植物
    のメ花の柱頭に、前記メス植物およびオス植物双方のオ
    花の花粉を混合授粉し、これにリボ核酸、コルヒチン、
    蛋白酵素の3成分を含んでなる混合液を滴下処理し、複
    倍数体植物を作ることを特徴とするウリ科における異染
    色体植物間の交雑法。
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