JPH0421669Y2 - - Google Patents

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JPH0421669Y2
JPH0421669Y2 JP13168583U JP13168583U JPH0421669Y2 JP H0421669 Y2 JPH0421669 Y2 JP H0421669Y2 JP 13168583 U JP13168583 U JP 13168583U JP 13168583 U JP13168583 U JP 13168583U JP H0421669 Y2 JPH0421669 Y2 JP H0421669Y2
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forge welding
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【考案の詳細な説明】
本考案は鍛接鋼管の製造において、スケルプブ
ロワーの気流と、成形ロール及び鍛接ロールの冷
却水が鍛接部へ悪影響を及ぼすことを防止するた
めの鍛接鋼管の製造における鍛接附帯装置に関す
る。 鍛接鋼管は帯状鋼板(以下スケルプと称する)
を1300〜1400℃に加熱し、連続的に管状体に成形
し、鍛接して製造するが、この場合の鍛接法とし
て、いわゆる上向き鍛接法と下向き鍛接法があ
る。いずれの方法においても、 スケルプを高温に加熱するため加熱酸化によ
るスケールが、スケルプを管状体に成形する際
に鍛接部周辺に脱落し、鍛接部に飛び込んで、
スケールかみとして残留するため、鍛接衝合部
の偏平値が低下し、拡管、伸管等の冷間加工を
行うと該鍛接衝合部から割れが発生する。 スケルプエツヂが冷却され、いわゆる冷接状
態となり、精整検査工程および冷間加工時に衝
合部割れが認められる。 という欠点がある。 このため、従来から、 スケール量を少なくするため、スケルプ加熱
炉の雰囲気を非酸化性にしたり、 ロール冷却水を極力少なくしたり、 スケルプブロワーのエアー量を半減する スケルプブロワーのエアーを加熱炉側に向け
て吹きつける、 等の鍛接部周辺の前記、の問題についての対
策が行われてきたが、尚、1〜3個/mのスケー
ルかみや、冷接により、3〜5%の造管歩留の低
下が認められ、このため鍛接鋼管は低級品とのイ
メージが強く、ユーザーの信頼性に欠け、主とし
て直管部分の配管等に用途が限定されているのが
実情である。 本考案は従来の上述の欠点を、より有利に解決
することを目的とするものであつて、鍛接部への
スケール、水等の飛散を防止できるならば、造管
歩留の向上、鍛接衝合部品質の大幅な向上を達成
できることに着目し、種々実験の結果をなされた
ものである。 本考案の説明に先立ち、従来の鍛接鋼管製造法
を第1図に示す上向き鍛接装置で説明し、次いで
本考案に関して行つた実験結果について述べる。 第1図において、スケルプ1は加熱炉2で1300
〜1400℃に加熱されたのち、加熱炉2の出口で、
主として鍛接衝合部に相当するスケルプエツヂ
を、スケルプブロワー3,3′(第2図参照)か
ら吐出されるエアーで予熱およびエツヂに附着し
たスケールを除去する。引き続き、スケルプ1は
成形ロール4,4′(第2図参照)で管状体に成
形され、ウエルデイングホーン7からエアーおよ
び酸素が両エツヂに吹きつけられ、鍛接ロール
5,5′で鍛接され、鋼管となる。つづいて、絞
りロールを経て、熱間走行切断機(ホツトソーと
称している)で定尺切断され、冷却床に移送され
る。 ここでノズル6A,6B,6Cから、成形ロー
ル4、鍛接ロール5,5′にそれぞれ冷却水をか
け、高熱からロールを保護している。 第1図の装置の前記スケルプブロワー3,3′
の総風量は、通常113m3/min、風圧は1050mmAq
(風速換算で約130m/sec)で、左右の吐出口が
相対して、両エツヂにエアーを吹きつけている。
而して、本考案者等が上記鍛接装置のライン休止
時に、オンライン鋼管と同一径の管状体を用い、
スケルプブロワー3,3′からエアーを吐出させ、
その部分に紙又は粉末を投入して、気流の鍛接部
への影響を実験し調査したところ、第2図に矢印
で示す方向、即ち衝突したエアーの大部分が、管
状体スケルプの長手方向で鍛接個所方向に向い、
鍛接部に向つてスケールを飛散させていることが
明白となり、スケルプブロワー3,3′の吐出エ
アーの鍛接部への悪影響が著しく大きいことを知
つた。 さらに、オンラインにおいては、鍛接された中
空鋼管の該中空個所に入つたエアーの流れは、該
鋼管がロータリーホツトソーで切断時に一時、遮
断されて、エアー気流のハンマー作用を生じ、ス
ケールとともに鍛接部にはね返えされることが判
明した。そして、実測の結果、そのはね返りのエ
ヤーの速度は20〜50m/secであつた。 又、ウエルデイング.ホーン7から4m3/min
の量のエアーと、酸素は2m3/minの量を供給し
ているが、このエヤー、と酸素の一部は中空鋼管
の中空個所に入り、同様にハンマー作用により鍛
接部に吹き戻されること、そしてこのはね返り気
流はスケルプブロワー3,3′からのエヤーのは
ね返り気流に比べはるかに軽微な気流であること
が判明した。 以上の調査からロール冷却水の飛散と、ブロワ
ーからのエアー又は酸素の鍛接部方向に向う前記
気流により鍛接部の温度を低下させ、又スケール
を鍛接部に運び、これによりスケールかみ冷鍛接
衝合部を生じ、鋼管の品質低下および造管歩留低
下を生じることが推定され、該推定に基づき実験
を重ね、該推定が正しいことを確かめ、本考案を
得た。 而して、本考案の要旨は、帯状鋼板を高温に加
熱し、連続的に管状体に成形し、鍛接して鋼管を
製造する鍛接ミルにおいて、加熱炉出口のスケル
プブロワーの気流を遮断するために、前記スケル
プブロワーと成形ロールとの間に上下方向にスケ
ルプをはさむようにして遮蔽板を設け、且つ、成
形ロール及び鍛接ロールの冷却水ノズルの冷却水
が鍛接部へ飛散することを防止するために各々の
ノズルと鍛接部との間及び成形ロールのノズルと
前記遮蔽板との間に、それぞれ成形ロール、鍛接
ロールの周面に近接させて水切板を設けたことを
特徴とする鍛接鋼管製造における鍛接附帯装置で
ある。 以下、本考案について説明する。 第3図は本考案装置の正面説明図、第4図は第
3図装置の平面図である。これらの図に示すよう
に本考案装置はスケルプブロワー3,3′と成形
ロール4,4′の間でスケルプ進行方向Pに垂直
にスケルプの両側に、スケルプを上下方向からは
さむように遮蔽板9,9′を設置し、ロールハウ
ジング等適宜個所に固定する(第6図)。該遮蔽
板9,9′は第5図に示すように、スケルプの両
面との隙間が小さくなるようにスケルプの曲率に
合せた端縁形状にするのが好ましい。 これによつてスケルプブロワーからのエヤーが
鍛接衝合部に向つて流れるのを防止でき、これに
伴い鍛接衝合部外表面へのスケール飛散が防止で
き、鍛接部の雰囲気を大幅に改善できる。 また、本考案装置は成形ロール4,4′の冷却
水に水切板10A,10B,10A′,10B′を、
成形ロール4,4′に対してその端縁を近接させ、
ノズル6A,6A′と遮蔽板、鍛接部との間に設
け、鍛接ロール5,5′の水切板11A,11B
を鍛接ロールに対して垂直に、そして好ましくは
鍛接ロールの垂直軸より後方に、鍛接ロールに水
切板の端縁を近接させてノズル6B,6Cと鍛接
部との間に設置し、ロールハウジングに固定する
(第7図)。 これにより、冷却水が飛散しても鍛接衝合部に
は至らずスケルプエツヂの温度低下を防止でき、
そこで冷鍛接衝合部が生じない。 本考案装置は上記の構成を具備するものである
が、下記についても注意を払うのがよい。 先づ、前記遮蔽板については、スケルプをロー
ルのなかに通す、スレツデイング作業が容易にで
きるように上の遮蔽板9を上昇し、下の遮蔽板
9′を降下できる機構をもうけるのがよい。又遮
蔽板9,9′は厚み3〜10mm程度の平板で製作し、
防風効果を高めるため内側に若干凹の形状がよ
い。遮蔽板の材質はSS41、SUS304でもよいが、
高熱環境の点からステンレスが好ましい。 次に前記水切板10A,10B,10A′,1
0B′については、ノズル6A又は6A′が存在し
ない外側から成形ロール4,4′のロール曲率の
接線方向に、エアーノズルでそれぞれのロールと
水切板間のスキマ部分にエアーブローするのが好
ましい。こうするとより完全な水切りができる。 同様に鍛接ロールの水切板11A,11Bと該
鍛接ロール5,5′とのスキマ部分に、必要に応
じ、鍛接ロール5,5′の手前側からロール曲率
の接線方向にエアーブローするのが好ましい。 上記の水切板10A,10A′,10B,10
B′の材質はSS41、SUS304の3〜10mm程度の厚み
を有する平板でよく、水が直接当たるため耐熱性
はあまり考慮する必要がなく、コストの安い普通
鋼で十分効果を発揮する。 次に本考案装置を用いて造管した実施例につい
て説明する。 実施例 1 本考案装置によりSGP50Aと100Aの2種類の
鋼管を製造した。尚、比較のため第1図に示す従
来装置でも同種の鋼管を製造した。その製造条件
と形果とを第1表に示す。 尚ウエルデイング.ホーンからのエアー、酸素
の流れから生じる悪影響はスケルプブロワーのそ
れに比べると軽微であるが、エアーは、従来の4
m3/minから2m3/min、酸素を2m3/minから
1m3/minに半減させた。 第1表から明らかな通り、本考案装置による製
造は、従来方法の製造に比べて、造管歩留が約4
%向上している。これは冷接がなくなつたことが
主な理由であるが、鍛接時に両エツヂの温度差の
違いによつて生ずるケーブと呼ばれる溶接欠陥が
消滅したことにもよる。
【表】
【表】 さらに、スケールかみが大幅に減少したため、
曲げ加工を行つても鍛接衝合部からの割れの発生
がない。 実施例 2 本考案装置を用いて伸管用素材(C:0.17%、
Mn0.50%、Si0.15%)で外径48.6φ、肉厚6.5mmの
管を製造し、該管を外径42.7φ、肉厚6.0mmに伸管
したところ、衝合部割れはまつたく発生しなかつ
た。そして、これと同一ロツトの伸管を実用した
が、その結果は良好であつた。 以上の2つの実施例から鍛接鋼管の用途拡大に
明るい見通しを得た。 本考案装置によれば鍛接部の雰囲気を改善で
き、これによりスケールかみ、冷鍛接衝合部の発
生が実質上零に近くなり、そこで鍛接鋼管の歩留
および品質が向上した。 尚、実施例等は上向き鍛接装置であるが、本考
案は下向き鍛接装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来法の鍛接鋼管製造装置の正面説明
図、第2図は、スケルプブロワーの気流の方向を
示す平面図、第3図及び第4図は、本考案の鍛接
附帯装置をもつ鍛接装置の正面説明図、および平
面説明図、第5図は、第4図のA−A断面図、第
6図は成形ロールと本考案の水切板との位置関係
を示す側面図、第7図は鍛接ロールと本考案の水
切板の位置関係を示す側面図である。 1……スケルプ、2……加熱炉、3,3′……
スケルプブロワー、4,4′……成形ロール、5,
5′……鍛接ロール、6A,6A′,6B,6C…
…ノズル、7……ウエルデイング.ホーン、8…
…ロールハウジング、9,9′……遮蔽板、10
A,10A′,10B,10B′,11A,11B
……水切板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 帯状鋼板を高温に加熱し、連続的に管状体に成
    形し、鍛接して鋼管を製造する鍛接ミルにおい
    て、加熱炉出口のスケルプブロワーの気流を遮断
    するために、前記スケルプブロワーと成形ロール
    との間に上下方向にスケルプをはさむようにして
    遮蔽板を設け、且つ、成形ロール及び鍛接ロール
    の冷却水ノズルの冷却水が鍛接部へ飛散すること
    を防止するために各々のノズルと鍛接部との間及
    び成形ロールのノズルと前記遮蔽板との間に、そ
    れぞれ成形ロール、鍛接ロールの周面に近接させ
    て水切板を設けたことを特徴とする鍛接鋼管製造
    における鍛接附帯装置。
JP13168583U 1983-08-25 1983-08-25 鍛接鋼管製造における鍛接附帯装置 Granted JPS6038685U (ja)

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JPS6038685U JPS6038685U (ja) 1985-03-18
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JPS6038685U (ja) 1985-03-18

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