JPH04215822A - 溶液の濃縮方法 - Google Patents
溶液の濃縮方法Info
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- JPH04215822A JPH04215822A JP40265690A JP40265690A JPH04215822A JP H04215822 A JPH04215822 A JP H04215822A JP 40265690 A JP40265690 A JP 40265690A JP 40265690 A JP40265690 A JP 40265690A JP H04215822 A JPH04215822 A JP H04215822A
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半透膜を利用して溶液
中の溶質を濃縮する際に有効な、溶液の濃縮方法に関す
る。
中の溶質を濃縮する際に有効な、溶液の濃縮方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半透膜を利用した分離・濃縮の技術は医
薬・発酵分野、一般の水処理分野・食品分野等、今日さ
まざまな分野に適用されており、半透膜の種類も数オン
グストロ−ムレベルのイオンの透過を阻止する逆浸透膜
から、コロイドや細菌を分離する限外ろ過・精密ろ過膜
まで幅広い種類の膜が開発されている。このうち分子量
数十から数百に至る低分子物質を分画するような場合は
、その溶液の持つ浸透圧によって膜の使用範囲が限定さ
れる場合が生じてくる。例えば逆浸透膜を用いて糖溶液
を濃縮する場合を考えると、数重量パ−セントの濃度の
ショ糖溶液ですでに数kg/cm2 の浸透圧がかかり
、これをさらに数十重量パ−セントまでに濃縮するには
操作圧力として数十kg/cm2 を要するようになる
。このため果汁溶液のような高い糖濃度溶液を濃縮する
際は、高圧ポンプによる高圧ろ過が必要となり、ランニ
ングコストが大きくなるという問題が生じる。また使わ
れる膜の耐圧強度にも限界があるため(一般に数十kg
/cm2 )事実上これ以上は濃縮できないとされる「
濃縮限界」が生じ、処理液の種類によっては使用する膜
が十分な半透性を有していても膜の耐圧性が小さいため
膜法が適用できないといったケ−スがある。
薬・発酵分野、一般の水処理分野・食品分野等、今日さ
まざまな分野に適用されており、半透膜の種類も数オン
グストロ−ムレベルのイオンの透過を阻止する逆浸透膜
から、コロイドや細菌を分離する限外ろ過・精密ろ過膜
まで幅広い種類の膜が開発されている。このうち分子量
数十から数百に至る低分子物質を分画するような場合は
、その溶液の持つ浸透圧によって膜の使用範囲が限定さ
れる場合が生じてくる。例えば逆浸透膜を用いて糖溶液
を濃縮する場合を考えると、数重量パ−セントの濃度の
ショ糖溶液ですでに数kg/cm2 の浸透圧がかかり
、これをさらに数十重量パ−セントまでに濃縮するには
操作圧力として数十kg/cm2 を要するようになる
。このため果汁溶液のような高い糖濃度溶液を濃縮する
際は、高圧ポンプによる高圧ろ過が必要となり、ランニ
ングコストが大きくなるという問題が生じる。また使わ
れる膜の耐圧強度にも限界があるため(一般に数十kg
/cm2 )事実上これ以上は濃縮できないとされる「
濃縮限界」が生じ、処理液の種類によっては使用する膜
が十分な半透性を有していても膜の耐圧性が小さいため
膜法が適用できないといったケ−スがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、半透膜を用いて高い浸透圧を持った溶液を、
より低い操作圧力で濃縮する方法を提供するものである
。
を解決し、半透膜を用いて高い浸透圧を持った溶液を、
より低い操作圧力で濃縮する方法を提供するものである
。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は半透膜を用いて
浸透圧の大きい溶液の濃縮を行う際、より低い操作圧力
で処理するためには、ろ過側に、使用している半透膜に
対して浸透圧を有する溶液を循環させながら濃縮を行え
ばよいということを見出したものである。半透膜を介し
て溶液と純水を共存させると、化学ポテンシャルの違い
から、純水側から溶液側へ溶媒である水の移動が起こる
。この時の圧力を浸透圧と呼んでいるが、このため溶液
側から純水側へ水だけ移動させて、溶液側に溶けこんで
いる溶質を濃縮しようとするには最低でも浸透圧に等し
い圧力を加えなければならない。しかしながらここで純
水のかわりに浸透圧を有する溶液を共存させた場合は、
濃縮しようとする側(以後これを濃縮側とする)の浸透
圧が相殺されるため、より低い圧力でも水の移動を起こ
すことが可能となる。また濃縮側とは半透膜により隔て
られた反対側(以後これをろ過側とする)の溶液の浸透
圧が、濃縮側溶液よりも高い場合には、濃縮側に圧力を
かけなくても水の移動が起こり濃縮が行われる。
浸透圧の大きい溶液の濃縮を行う際、より低い操作圧力
で処理するためには、ろ過側に、使用している半透膜に
対して浸透圧を有する溶液を循環させながら濃縮を行え
ばよいということを見出したものである。半透膜を介し
て溶液と純水を共存させると、化学ポテンシャルの違い
から、純水側から溶液側へ溶媒である水の移動が起こる
。この時の圧力を浸透圧と呼んでいるが、このため溶液
側から純水側へ水だけ移動させて、溶液側に溶けこんで
いる溶質を濃縮しようとするには最低でも浸透圧に等し
い圧力を加えなければならない。しかしながらここで純
水のかわりに浸透圧を有する溶液を共存させた場合は、
濃縮しようとする側(以後これを濃縮側とする)の浸透
圧が相殺されるため、より低い圧力でも水の移動を起こ
すことが可能となる。また濃縮側とは半透膜により隔て
られた反対側(以後これをろ過側とする)の溶液の浸透
圧が、濃縮側溶液よりも高い場合には、濃縮側に圧力を
かけなくても水の移動が起こり濃縮が行われる。
【0005】本発明における半透膜とは、溶媒と溶質か
らなる溶液において、溶媒は透過させるが、溶質につい
てはそのすべて、または一部を透過させない性質(半透
性)を有する膜を指し、例えば塩水溶液に対する酢酸セ
ルロ−ス逆浸透膜や低分子量有機物水溶液に対するポリ
アミド系逆浸透膜があげられる。半透膜の形状は平膜、
管状膜、中空糸膜等、特に限定はされないが、モジュ−
ルにした際のサニタリ−性が高く、膜面線速の調整によ
って濃度分極を抑える効果の大きい、中空糸膜を用いる
のが好適である。
らなる溶液において、溶媒は透過させるが、溶質につい
てはそのすべて、または一部を透過させない性質(半透
性)を有する膜を指し、例えば塩水溶液に対する酢酸セ
ルロ−ス逆浸透膜や低分子量有機物水溶液に対するポリ
アミド系逆浸透膜があげられる。半透膜の形状は平膜、
管状膜、中空糸膜等、特に限定はされないが、モジュ−
ルにした際のサニタリ−性が高く、膜面線速の調整によ
って濃度分極を抑える効果の大きい、中空糸膜を用いる
のが好適である。
【0006】半透膜を介して濃縮しようとする液の存す
る側を濃縮側、その反対側をろ過側とすれば、ろ過側に
、使用している半透膜に対して浸透圧を有する溶液を接
触させながら濃縮を行うのが本発明の特徴である。半透
膜のろ過側に溶液を接触させながら物質移動を行う方法
としては人工透析法がよく知られているが、透析法は拡
散によって溶質がろ過側の溶液中へ移動するものである
。これに対し、本発明の濃縮法では、濃縮側溶液の溶媒
はろ過側へ抜けるが溶質は移動せず,その結果として濃
縮が行われるので、透析法とは内容が異なる。浸透圧を
有する溶液は、使用している半透膜に対して透過を阻止
される割合(阻止率)が大きい溶質を、溶媒(主に水)
に溶解させることによって得ることができ、例えば糖溶
液、海水などの塩溶液をあげることができる。半透膜の
半透性は濃縮側・ろ過側の溶質に対して十分な阻止率を
有する事が好ましく、通常の圧ろ過を行った際に95%
、好ましくは99%以上の溶質が阻止されるような半透
膜を用いるのが好適である。また溶質濃度を変えること
によって浸透圧の大きさを調整できる。
る側を濃縮側、その反対側をろ過側とすれば、ろ過側に
、使用している半透膜に対して浸透圧を有する溶液を接
触させながら濃縮を行うのが本発明の特徴である。半透
膜のろ過側に溶液を接触させながら物質移動を行う方法
としては人工透析法がよく知られているが、透析法は拡
散によって溶質がろ過側の溶液中へ移動するものである
。これに対し、本発明の濃縮法では、濃縮側溶液の溶媒
はろ過側へ抜けるが溶質は移動せず,その結果として濃
縮が行われるので、透析法とは内容が異なる。浸透圧を
有する溶液は、使用している半透膜に対して透過を阻止
される割合(阻止率)が大きい溶質を、溶媒(主に水)
に溶解させることによって得ることができ、例えば糖溶
液、海水などの塩溶液をあげることができる。半透膜の
半透性は濃縮側・ろ過側の溶質に対して十分な阻止率を
有する事が好ましく、通常の圧ろ過を行った際に95%
、好ましくは99%以上の溶質が阻止されるような半透
膜を用いるのが好適である。また溶質濃度を変えること
によって浸透圧の大きさを調整できる。
【0007】この溶液を膜のろ過側に接触させる方法は
特に限定されず、気泡が入りこまないように注意すれば
よいが、濃縮の過程で濃度勾配が生じないように常に循
環させておくのが好ましい。以下本発明を実施例を用い
て具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によっ
て限定されるものではない。
特に限定されず、気泡が入りこまないように注意すれば
よいが、濃縮の過程で濃度勾配が生じないように常に循
環させておくのが好ましい。以下本発明を実施例を用い
て具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によっ
て限定されるものではない。
【0008】
【実施例1】内径0.75mm、外径1.35mmの中
空糸状半透膜を、長さ25cm、内径40mmのポリス
ルホンケ−スに400本封入し、両端をエポキシ系樹脂
で固着したモジュ−ルを作製した。この半透膜は圧力1
.5kg/cm2 で透過実験を行った時、500pp
mのショ糖(分子量342)水溶液の阻止率が95%で
あった。
空糸状半透膜を、長さ25cm、内径40mmのポリス
ルホンケ−スに400本封入し、両端をエポキシ系樹脂
で固着したモジュ−ルを作製した。この半透膜は圧力1
.5kg/cm2 で透過実験を行った時、500pp
mのショ糖(分子量342)水溶液の阻止率が95%で
あった。
【0009】このモジュ−ルの1次側(中空糸の内表面
側)へ5重量%のラフィノ−ス水溶液(分子量595)
150mlを50ml/分の流量で循環させた。ついで
モジュ−ルの2次側(中空糸の外表面側)へ10重量%
のショ糖溶液500mlを50ml/分の流量で循環さ
せた。1次側、2次側の圧力はほぼゼロであったが30
分後の1次側ラフィノ−ス溶液は75mlになっていた
。ラフィノ−スの濃度を糖度計で測定したところ9.5
重量%になっておりラフィノ−スが濃縮されていた。
側)へ5重量%のラフィノ−ス水溶液(分子量595)
150mlを50ml/分の流量で循環させた。ついで
モジュ−ルの2次側(中空糸の外表面側)へ10重量%
のショ糖溶液500mlを50ml/分の流量で循環さ
せた。1次側、2次側の圧力はほぼゼロであったが30
分後の1次側ラフィノ−ス溶液は75mlになっていた
。ラフィノ−スの濃度を糖度計で測定したところ9.5
重量%になっておりラフィノ−スが濃縮されていた。
【0010】
【実施例2】実施例1において1次側に1.5kg/c
m2 の圧力をかけ2次側圧力はほぼゼロに保って10
分間循環させたところ、1次側の液量は70mlになっ
ており、ラフィノ−ス濃度は9.0重量%に濃縮されて
いた。
m2 の圧力をかけ2次側圧力はほぼゼロに保って10
分間循環させたところ、1次側の液量は70mlになっ
ており、ラフィノ−ス濃度は9.0重量%に濃縮されて
いた。
【0011】
【実施例3】モジュ−ルの1次側にラフィノ−スのかわ
りに5重量部%のポリエチレングリコ−ル水溶液(平均
分子量1000)を流し、他は実施例1と同様の処理を
行なったところ、30分後に1次側の液量は80mlに
なっており、ポリエチレングリコ−ルの濃度は9.0重
量%に濃縮されていた。
りに5重量部%のポリエチレングリコ−ル水溶液(平均
分子量1000)を流し、他は実施例1と同様の処理を
行なったところ、30分後に1次側の液量は80mlに
なっており、ポリエチレングリコ−ルの濃度は9.0重
量%に濃縮されていた。
【0012】
【実施例4】実施例3において1次側に1.5kg/c
m2 の圧力をかけ、2次側圧力はほぼゼロに保ち、1
0分間循環させたところ、1次側の液量は79mlにな
っており、ポリエチレングリコ−ル濃度は9.5重量%
に濃縮されていた。
m2 の圧力をかけ、2次側圧力はほぼゼロに保ち、1
0分間循環させたところ、1次側の液量は79mlにな
っており、ポリエチレングリコ−ル濃度は9.5重量%
に濃縮されていた。
【0013】
【比較例1】モジュ−ルの2次側へ純水を循環させる以
外は実施例1と同様の操作を行ったところ、2次側から
1次側への純水の移動が起こり、1次側のラフィ−ノ−
ス溶液は濃縮されなかった。
外は実施例1と同様の操作を行ったところ、2次側から
1次側への純水の移動が起こり、1次側のラフィ−ノ−
ス溶液は濃縮されなかった。
【0014】
【比較例2】比較例1において1次側へ1.5kg/c
m2 の圧力をかけたところ、30分後においても1次
側の液量減少は見られず、ラフィノ−ス濃度は変化しな
かった。
m2 の圧力をかけたところ、30分後においても1次
側の液量減少は見られず、ラフィノ−ス濃度は変化しな
かった。
【0015】
【比較例3】モジュ−ルの2次側へ純水を循環させる以
外は実施例3と同様の操作を行ったところ、2次側から
1次側への純水の移動がおこり、1次側のポリエチレン
グリコ−ル溶液は濃縮されなかった。
外は実施例3と同様の操作を行ったところ、2次側から
1次側への純水の移動がおこり、1次側のポリエチレン
グリコ−ル溶液は濃縮されなかった。
【0016】
【比較例4】比較例3において1次側へ1.5kg/c
m2 の圧力をかけたところ、30分後の1次側の液量
は145mlに減少しており、ポリエチレングリコ−ル
濃度は5.2重量%に濃縮されていたが、2次側へショ
糖溶液を流した時よりも効果は小さかった。
m2 の圧力をかけたところ、30分後の1次側の液量
は145mlに減少しており、ポリエチレングリコ−ル
濃度は5.2重量%に濃縮されていたが、2次側へショ
糖溶液を流した時よりも効果は小さかった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、糖やアミノ酸のような
低分子量有機物溶液、イオン溶液などの浸透圧の高い溶
液も、低圧操作で有効に濃縮することができる。
低分子量有機物溶液、イオン溶液などの浸透圧の高い溶
液も、低圧操作で有効に濃縮することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 半透膜を用いて溶液を濃縮する方法に
おいて、ろ過側に、使用している半透膜に対して浸透圧
を有する溶液を接触させながら濃縮を行うことを特徴と
する溶液の濃縮方法。 - 【請求項2】 半透膜の形状が中空糸膜であることを
特徴とする請求項1記載の溶液の濃縮方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40265690A JPH04215822A (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 溶液の濃縮方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40265690A JPH04215822A (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 溶液の濃縮方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04215822A true JPH04215822A (ja) | 1992-08-06 |
Family
ID=18512454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40265690A Withdrawn JPH04215822A (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 溶液の濃縮方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04215822A (ja) |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP40265690A patent/JPH04215822A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980312 |