JPH04212290A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH04212290A
JPH04212290A JP3055743A JP5574391A JPH04212290A JP H04212290 A JPH04212290 A JP H04212290A JP 3055743 A JP3055743 A JP 3055743A JP 5574391 A JP5574391 A JP 5574391A JP H04212290 A JPH04212290 A JP H04212290A
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JP
Japan
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circuit
voltage
lighting device
power supply
incandescent
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JP3055743A
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Inventor
Hideo Sugimori
英夫 杉森
Kazumi Masaki
政木 和三
Osamu Matsuda
修 松田
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Original Assignee
Individual
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B39/00Circuit arrangements or apparatus for operating incandescent light sources
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、白熱電球を光源とす
る照明装置、殊に、スイッチング電源回路により白熱電
球にその定格を越える直流電圧を印加して点燈する照明
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、仮性近視に罹患する児童・生徒や
目の疲労を訴える作業者の数が増加している。その原因
として、適切でない照明の下で長時間テレビや細かい文
字を見続けたり、VDT作業が増加していることが挙げ
られる。また、最近は照明の演色性が盛んに論じられ、
物の色をあるがままに知覚することのできる照明装置が
望まれるようになった。
【0003】従来より照明装置一般に多用されている光
源には蛍光灯と白熱電球があるが、このうち蛍光灯は全
光束が大きく明かるいという利点はあるものの、チラツ
キがあることから目が疲労し易く、また、全光束と色温
度とのアンバランスから演色性が悪く、物の色が現実以
上に青味を帯びて知覚されるという欠点がある。
【0004】一方、白熱電球は、蛍光灯に比べて全光束
と色温度とのバランスがよく演色性には優れているもの
の、一般白熱電球は全光束が小さく、照明に長時間使用
すると目が疲労し易いという欠点がある。
【0005】特開平2−72599号公報(名称:『照
明装置』)及び特願平1−195365号明細書(名称
:『照明装置』には、白熱電球のこれら欠点を解消する
ために、白熱電球にその定格を越える直流電圧を印加し
、色温度約2,900K以上、望ましくは、約2,95
0乃至3,100Kのチラツキのない演色性に優れた目
に優しい自然な光の得られることが開示されている。
【0006】しかしながら、これら公報乃至明細書に開
示されている照明装置は、 (i)    電源回路のレギュレーションが悪く、通
常は一灯毎に電源を必要とすることから、施設照明に適
用し難い、 (ii)  比較的大型の平滑コンデンサを必要とする
ことから、電源の小型化に限度がある、 (iii)出力電圧の制御が困難で、電圧変動の影響を
受け易い、 (iv)  出力電圧を連続的又は段階的に可変して調
光することが困難である、 (v)    白熱電球をソフトスタートさせるために
は、白熱電球を含む主電路に比較的大型の過大電流制限
用抵抗などを介挿しなけれならず、過大電流制限用抵抗
が照明装置の小型化を妨げたり、発熱する などの問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況に鑑み、本
発明者はスイッチング電源回路に着目し、白熱電球を光
源としながら斯かる欠点のない照明装置を目指して鋭意
検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】その結果、スイッチング
電源回路により白熱電球にその定格を越える直流電圧、
望ましくは、定格の約105乃至135%の直流電圧を
印加して点燈するときには、色温度約2,900K以上
、望ましくは、約2,950乃至3,100Kのチラツ
キのない演色性に優れた目に優しい自然な光が容易に得
られることが判明した。
【0009】しかも、スイッチング電源回路を使用する
照明装置には、 (i)    電源効率が高く、電源の小形化が容易で
ある、 (ii)  一つの電源回路で白熱電球を二灯以上点燈
することが容易である、 (iii)電圧制御が容易であり、入力電圧や負荷電流
が変動しても出力電圧を一定に保つことができる、(i
v)  ソフトスタート化が容易であり、電源投入時の
突入電流に基づく白熱電球の寿命短縮や回路素子の破損
を防止できる、 (v)    出力電圧を連続的或は段階的に変化させ
て調光することが容易である、 (vi)  負荷電力が変化しても、電源効率が大きく
変化しない などの従来照明装置にない大きな特徴があることが判明
した。
【0010】すなわち、この発明は、白熱電球を光源と
する照明装置に於て、白熱電球にその定格を越える直流
電圧を供給し得るスイッチング電源回路を設け、白熱電
球にその定格を越える直流電圧を印加して色温度約2,
900K以上の光を輻射せしめることを特徴とする照明
装置の構造を要旨とするものである。
【0011】
【発明の作用】この発明で使用する白熱電球とは、真空
ガラス管球にタングステンフィラメントと微量の不活性
ガスとを封入してなり、後記スイッチング電源回路によ
りその定格を越える直流電圧、望ましくは、定格の約1
05乃至135%の直流電圧を印加したときに、色温度
約2,900K以上、望ましくは、約2,950乃至3
,100Kの連続光を輻射するものであれば、定格電圧
、定格電力、効率、形状の如何に拘らず使用することが
できる。但し、得られる光の演色性という観点から、上
記直流電圧を印加して点燈したときの全光束が約900
ルーメン以上、望ましくは、約1,000乃至1,40
0ルーメンであるものが望ましい。
【0012】斯かる白熱電球としては、比較的高い定格
電圧、殊に、電灯線電圧を定格電圧とする定格電力25
乃至150ワット、望ましくは、40乃至60ワットの
市販品の中から選択するか、所定の定格電圧、定格電力
、全光束、効率、形状となるように特別に設計・製作す
ればよく、例えば、アルゴンガス又はアルゴンガスと窒
素ガスなど他の不活性ガスを封入したアルゴン電球、ク
リプトンガス又はクリプトンガスと窒素ガスなど他の不
活性ガスを封入したクリプトン電球、さらには、キセノ
ンガス又はキセノンガスとアルゴンガス、クリプトンガ
ス、窒素ガスなど他の不活性ガスを封入したキセノン電
球などが好適である。
【0013】白熱電球がアルゴン電球である場合には、
例えば、GE社製造の『Soft−White  12
0V  60W』、『Standard  120V 
 60W』、『Inside  Frost  130
V  60W』、フィリップス社製造の『Inside
  Frost  120V  60W』などのアルゴ
ン電球が好適である。これらアルゴン電球は、定格の高
々105%程度の直流電圧を印加すれば色温度約2,9
00K以上の演色性に優れた目に優しい自然な光を容易
に輻射させることができる。この程度の過電圧は電灯線
の変動程度であり、それによる寿命の短縮は実際に照明
に使用して殆ど問題にならない程度である。
【0014】また、クリプトン電球やキセノン電球、殊
に、キセノン電球は、比較的低い過電圧でも容易に所期
の色温度と全光束とを達成することから、アルゴン電球
の場合と比較してより長寿命を達成することができる。
【0015】さて、この発明で使用するスイッチング電
源回路とは、例えば、電灯線などよりの交流を整流・平
滑して得られる直流入力電圧を、例えば、パワートラン
ジスタ、パワー電界効果トランジスタ(FET)、サイ
リスタなどのスイッチング素子によりオン・オフ可能と
し、そのオン時間とオフ時間との時間比を変化させるこ
とにより高周波のパルス電圧を得、そのパルス電圧を、
例えば、LCフィルタなどの平滑回路により、使用する
交流電源の実効電圧を上回る直流出力電圧の得られる電
源方式であり、その出力端に一灯又は二灯以上の白熱電
球を接続した状態で、それらの定格を越える直流電圧、
望ましくは、定格の約105乃至135%の直流電圧を
供給し得るものであればよい。
【0016】個々のスイッチング電源回路としては、例
えば、降圧チョッパ方式、昇圧チョッパ方式などのチョ
ッパ方式、フォワード・コンバ−タ方式、フライバック
・コンバータ方式、プッシュプル・コンバータ方式、ハ
ーフブリッジ・コンバータ方式、フルブリッジ・コンバ
ータ方式などのインバータ方式のものが知られており、
使用する白熱電球の消費電力や灯数にも依るけれども、
通常、約100乃至200Wまでの負荷ならチョッパ方
式かフォワード・コンバータ方式のスイッチング電源回
路が、それ以上の負荷に対してはプッシュプル・コンバ
ータ方式、ハーフブリッジ・コンバータ方式或はフルブ
ジッジ・コンバータ方式のスイッチング電源回路が好適
である。
【0017】次に、この発明で使用するスイッチング電
源回路につき、フォワード・コンバータ方式のスイッチ
ング電源回路を例に採って説明する。
【0018】図1に示すように、スイッチング電源回路
に於ては、通常、電灯線などの交流電源ACに接続され
た入力端を有し、その交流電源ACよりの交流を直流化
する整流・平滑回路1が設けられ、整流・平滑回路1に
は整流手段としての整流用ダイオードD1〜D4と平滑
手段としてのコンデンサC1が設けられている。交流電
源ACとその整流・平滑回路1との間には、必要に応じ
て、外来雑音及び/又は内来雑音を遮断するためのライ
ンフィルタ2が介挿される。
【0019】整流・平滑回路1の出力側には高速でオン
・オフ動作して高周波のパルス電圧を発生するスイッチ
ング素子3が接続され、そのスイッチング素子3の主電
路に接続されたインバータ・トランスTの出力側にはフ
ァーストリカバリー・ダイオードなどの高速ダイオード
D5、D6、インダクタL及びコンデンサC2からなり
、高周波パルス電圧を平滑して直流化するための平滑回
路4が接続される。
【0020】平滑回路4の出力側には一灯若しくは二灯
以上の白熱電球Zとともに、可変抵抗Vrと抵抗R2と
からなる出力電圧検出回路が接続されている。抵抗R2
両端には帰還増幅回路5が接続され、帰還増幅回路5の
出力端は、発振回路6を有するパルス幅変調回路7を介
してスイッチング素子3の制御極に接続されている。
【0021】なお、可変抵抗Vrは、白熱電球Zに印加
する電圧を適宜に調節して調光するためのものである。
【0022】本スイッチング電源回路の動作について説
明すると、交流電源ACよりの交流電圧は整流・平滑回
路1により直流化される。整流・平滑回路1の直流出力
電圧は高速でオン・オフ動作するスイッチング素子3に
より高周波のパルス電圧となり、このパルス電圧は平滑
回路4により平滑されて直流電圧となり、白熱電球Zに
供給される。一方、帰還増幅回路5は、出力電圧検出回
路により分圧された抵抗R2両端の電圧と基準電圧VR
とを比較し、その誤差を増幅した後、パルス幅変調回路
7に供給する。パルス幅変調回路7は、発振回路6に同
期し、任意のパルス幅の制御信号をスイッチング素子3
の制御極に供給することができ、帰還増幅回路5の出力
電圧が所定の電圧より低い場合には、スイッチング素子
3に供給する制御電圧のパルス幅を広げ、逆に、所定の
電圧より高い場合にはパルス幅を狭めて出力電圧を安定
化する。
【0023】白熱電球の寿命は、印加電圧の略13乗に
反比例すると言われ、電源電圧の僅かな上昇も大幅な寿
命短縮に結び付き易い。この発明で用いるスイッチング
電源回路は、出力電圧の安定化が極めて容易であり、交
流電源ACや負荷電流が変動しても、白熱電球にその定
格を越える、望ましくは、定格の約105乃至135%
の安定化された直流電圧を供給することができるのであ
る。従って、この発明のように白熱電球に過電圧を印加
して点燈する場合でも、フィラメントの負担が比較的小
さくなり、所期の寿命を達成し易くなる。
【0024】ところで、整流・平滑回路1には、通常、
比較的大容量の平滑コンデンサC1が用いられ、電源投
入時にはその充電に伴う突入電流が流れて整流用ダイオ
ードD1〜D4や平滑コンデンサC1などに多大の損傷
を与えることがある。斯かる突入電流を制限するために
は、例えば、図1に示すように、整流用ダイオードD1
〜D4と平滑コンデンサC1との間に介挿された突入電
流制限抵抗R1と、その突入電流制限抵抗R1に並列接
続された主電路を有するサイリスタThと、サイリスタ
Thのゲートに接続された導通制御回路からなる突入電
流制限回路を設け、突入電流制限抵抗R1を介して平滑
コンデンサC1を徐々に充電し、充電が略完了した時点
で導通制御回路によりサイリスタThを導通して突入電
流制限抵抗R1を短絡すればよい。
【0025】また、一般に、常温下に於ける白熱電球の
フィラメント抵抗は白熱時の数分の一程度と言われ、こ
の状態でいきなりその定格を越える直流電圧を印加する
とフィラメントに多大の突入電流が流れ、白熱電球の寿
命を短縮しかねない。斯かる突入電流を防止するには、
スイッチング素子3に印加する制御電圧のパルス幅を漸
増し、例えば、電源スイッチを閉路したり電源スイッチ
を閉路した状態で白熱電球を交換する度に、白熱電球に
印加する直流電圧がある一定の低電圧から所定の過電圧
に漸増するソフトスタート回路を設ければよい。
【0026】斯かるソフトスタート回路としては、例え
ば、スイッチング素子3の制御に『μPC1094C(
日本電気株式会社製造)』、『μPC1094G(日本
電気株式会社製造)』、『MB3579(富士通株式会
社製造)』、『TL494(テキサス・インストルメン
ツ社製造)』などのスイッチング・レギュレータ用集積
回路を使用し、RC時定数回路などの遅延回路と組合わ
せてデッドタイム制御すればよい。なお、このようなソ
フトスタート回路には、始動時に於けるコンデンサC2
の充電に伴うスイッチング素子3の破損や、出力電圧立
上りの際のオーバーシュートを防止するという効果もあ
る。
【0027】さらに、フィラメントや平滑手段への初期
突入電流、フィラメント断線に伴うアーク放電電流、さ
らには、回路の暴走に伴う過電流によるスイッチング素
子3の破損を防止するために、スイッチング素子3の主
電路を含む電路内に、例えば、抵抗などによる電流検知
手段を介挿するとともに、その両端の電圧に基づいて過
電流の発生を検知し、スイッチング素子3を導通制御す
る公知の過電流保護回路を設けることも自由である。
【0028】また、一般にスイッチング電源回路では、
過電圧は発生し難いが、例えば、前記過電流保護回路に
電圧検知回路を併設し、過電圧が発生した場合、スイッ
チング素子3に供給する制御電圧のパルス幅を狭めたり
、入力側のパルスをオフして過電圧を制限する過電圧保
護回路を設けてもよい。
【0029】このようにして、スイッチング電源回路に
より白熱電球にその定格を越える直流電圧、望ましくは
、定格の約105乃至135%の直流電圧を印加して点
燈して得られる光は、通常、色温度約2,900K以上
、望ましくは約2,950乃至3,100Kでチラツキ
がなく、太陽光、殊に、朝の太陽光のスペクトル分布に
近い自然なものであり、目に優しく照明一般に極めて有
利に使用することができる。
【0030】このときの白熱電球の寿命は印加電圧、封
入ガス、構造、形状などにも依るけれども、通常約10
0時間以上と照明一般に使用してさしたる支障のないも
のである。白熱電球に印加する直流電圧を漸増するソフ
トスタート回路を採用して電源投入時の突入電流を制限
するときには、約150時間以上、望ましくは、約20
0乃至2,000時間もの長時間に亙って色温度約2,
900K以上、望ましくは、約2,950乃至3,10
0Kのチラツキのない演色性に優れた目に優しい自然な
光を安定して得ることができる。殊に、クリプトン電球
又はキセノン電球にその定格の約105乃至135%の
直流電圧を印加して点燈するときには、色温度約2,9
00K以上、望ましくは、約2,950乃至3,100
Kの光を、通常、約400時間以上、望ましくは、約5
00乃至2,000時間もの長時間に亙って得ることが
できる。
【0031】また、この発明による照明装置を一台使用
して、例えば、白熱電球を二灯点燈する場合、二灯とも
点燈しても一灯のみ点燈しても白熱電球に供給される直
流電圧は実質的に一定とすることができ、点燈中の二灯
のうちの一灯を消灯したり消灯中の一灯を追加点燈して
も、過電流が発生したり回路が不安定になることがない
。このとき、白熱電球を一灯のみ点燈する場合でも二灯
以上点燈する場合でも、予め複数の白熱電球を用意して
おき、それらを一定時間毎に差し替えて点燈するときに
は、同一の白熱電球を続けて点燈する場合と比べて寿命
をさらに延長することができるものである。
【0032】加えて、スイッチング電源回路は、数百W
程度の比較的大電力のものであっても小形・軽量化が極
めて容易なうえ、比較的広い入力電圧に対応できること
から、回路定数を変更することなく電灯線電圧の相違す
る外国で使用することもできる。
【0033】従って、この発明の照明装置は、例えば、
アームライト、デスクランプ、ハリケーンランプ、テー
ブルランプ、ミニランプなどの卓上照明具や、例えば、
棚下付け灯、天井付け灯、ダウンライト、壁付け灯、吊
り下げ灯、シャンデリア、スワッグランプ、フロアラン
プ、庭園灯、門灯などの室内外照明器具として個人住宅
、マンション、アパート、団地等の住宅に於ける書斎、
子供部屋、寝室、リビングルーム、ダイニングルーム、
キッチン、トイレ、洗面所、浴室、廊下、階段、バルコ
ニー、玄関などの照明に、或は、図書館、学校、スタジ
オ、美容院、病院、工場、事務所、旅館、ホテル、レス
トラン、宴会場、結婚式場、会議場、商店、スーパーマ
ーケット、デパート、美術館、博物館、演奏会場、ホー
ル、航空機、車輛、プール、体育館、競技場、養鶏場、
養魚場、植物工場などの各種施設に於ける閲覧室、教室
、ホール、ロビー、待合室、治療室、手術室、制御室、
事務室、製図室、実験室、ラウンジ、客室、クラークル
ーム、調理室、運転室、栽培室などの照明に極めて有利
に使用することができる。
【0034】また、この発明の照明装置をユニット化す
るともに、そのユニットの複数を前記住宅或は施設の適
所に配設し、それらユニットを、例えば、調光回路や切
換回路などを設けた照明制御システムにより個別配線方
式、専用線多重方式、電話回線利用方式、電力線搬送方
式及び光ファイバ方式などの有線式制御方法、或は、電
波式、光線式、超音波式及び人工音式などの無線式制御
方法の一又は二以上の方式により照明パターン制御、タ
イムスケジュール制御、昼光センサ連動制御、壁スイッ
チ制御、集中制御及び/又は調光制御することができる
。殊に、住宅に於ては、この発明の照明装置の一又は複
数をホームバスシステムに組み込むことにより、他の電
気機器とともに統合制御することも可能でである。
【0035】さらには、この発明の照明装置による光は
朝の太陽光に近似した自然な光であることから、例えば
、仮性近視、眼精疲労、鬱病などの疾病の予防・治療に
著効を示すとともに、動植物の生育や生産性の向上にも
優れた効果を発揮するものであり、一般家庭や病院、診
療所などの治療施設に於ける物理療法手段として、また
、養鶏場、養魚場、植物工場などの栽培場に於ける照明
装置としても極めて有利に使用することができる。
【0036】また、白熱電球にその定格を越える電圧を
印加して得られる光は、赤外線、殊に、波長25乃至1
,000ミクロンの遠赤外線を豊富に含む。遠赤外線は
、動物に対しては発汗、酸素摂取、血液の循環を促して
新陳代謝、血圧低下、血糖低下、体内老廃物の排出、肥
満減量、機能回復などを促進するとともに、各種炎症に
よる疼痛や発作を軽減する。
【0037】従って、例えば、鉛成分を少なくするか鉛
成分を除いて遠赤外線が通過し易くしたガラスバルブに
封入した白熱電球を用いたこの発明の照明装置は、肩こ
り、筋肉痛などの筋緊張の緩和、外傷、火傷、リウマチ
、関節炎、腰痛、神経痛、外耳道炎、中耳道炎、副鼻腔
炎、扁桃腺炎、咽頭炎、喉頭炎、嗄声、内臓疾患に伴う
、背部の疼痛や発作の軽減、さらには、癌、肝炎、肝硬
変などの成人病の予防・治療に著効を示し、一般家庭や
病院、診療所などの治療施設に於ける物理療法手段とし
て極めて有利に使用できる。
【0038】また、遠赤外線を豊富に含む光は植物の生
育を促進する一方、微生物に対して顕著な殺菌作用を示
すことから、植物工場などの栽培場に於ける照明灯以外
に殺菌灯としても有利に使用できる。
【0039】低電圧・大電流のスイッチング電源回路は
従来何種類か知られているけれども、例えば、電灯線の
ように比較的高電圧の交流電源からその実効電圧を越え
る直流電圧を取出し、白熱電球にその定格を越える直流
電圧に安定化して印加し、点燈する照明装置に使用され
た例はない。
【0040】以下、チョッパ方式スイッチング電源を使
用する図示実施例に基づいて説明するけれども、この発
明がそれのみに限定されないことは言うまでもない。
【0041】
【実施例】図2に示すのは、降圧チョッパ方式スイッチ
ング電源を用いるこの発明の実施例の回路図でる。
【0042】図中、ACは交流電源としての電灯線であ
り、入力端子X1、X2、電源スイッチSW及びインダ
クタL1を介してブリッジダイオードD7の入力側に接
続されている。インダクタL1両端にはコンデンサC3
、C4、C5が接続され、インダクタL1とともにライ
ンフィルタを構成している。コンデンサC4、C5は接
地端子X5を介して接地される。
【0043】ブリッジダイオードD7の出力側には突入
電流制限抵抗R3を介して平滑コンデンサC6が接続さ
れ、その突入電流制限抵抗R3にはサイリスタThの主
電路が並列接続されている。
【0044】平滑コンデンサC6にはスイッチング素子
としてのパワーMOS電界効果トランジスタFETのソ
ースが接続され、そのドレインにはフライホイール・ダ
イオードD8、高周波インダクタL2及びコンデンサC
7からなる平滑回路が接続されている。
【0045】平滑回路の出力側にはトランジスタTr1
、Tr2、抵抗R4、R5からなる定電流回路が設けら
れ、トランジスタTr2のコレクタには定電圧ダイオー
ドD9及びコンデンサC8が電圧安定化のために接続さ
れている。定電圧ダイオードD9及びコンデンサC8両
端の電圧は、抵抗R6及びフォトカプラの発光部PC1
−1を介して集積回路IC1のカソード端子kに接続さ
れている。集積回路IC1はシャント・レギュレータ用
集積回路であり、例えば、『μPC1093(日本電気
株式会社製造)』や『TL431(テキサス・インスト
ルメンツ社製造)』などから選ばれる。スイッチング電
源回路の出力端子X3、X4には白熱電球Z1、Z2と
ともに、可変抵抗Vrと抵抗R7とからなる出力電圧検
出回路が接続されており、抵抗R7はシャント・レギュ
レータ用集積回路IC1のリファレンス端子rとなるア
ノード端子aに接続されている。これらシャント・レギ
ュレータ用集積回路IC1及び出力電圧検出回路は電圧
比較回路を構成し、スイッチング電源回路の出力電圧と
基準電圧とを比較し、出力電圧が高いとフォトカプラの
発光部PC1−1に電流が流れて発光し、集積回路IC
2に誤差信号が供給されるようになっている。
【0046】集積回路IC2はその誤差信号に基づいて
電界効果トランジスタFETをオン・オフ制御する、例
えば、『μPC1094C(日本電気株式会社製造)』
、『μPC1094G(日本電気株式会社製造)』、『
μPC494(日本電気株式会社製造)』、『TL49
4(テキサス・インストルメンツ社製造)』、『MB3
579(富士通株式会社製造)』などのスイッチング・
レギュレータ用集積回路であって、通常、発振回路OS
C、基準電圧発生回路REF、パルス幅変調回路PWM
、出力回路などが収容されている。
【0047】以下、『μPC1094C』を例に採って
説明すると、電源端子VCCは抵抗R8を介して平滑コ
ンデンサC6の正極に接続され、平滑コンデンサC6両
端の電圧はこの抵抗R8により降圧され、次いで定電圧
ダイオードD10とコンデンサC9により安定化された
後、スイッチング・レギュレータ用集積回路IC2に供
給される。従って、電源投入後、平滑コンデンサC6両
端の電圧が上昇するにつれてコンデンサC9両端の電圧
、すなわち、電源端子VCCの電圧も漸増するので、ス
イッチング・レギュレータ用集積回路IC2は電源電圧
が所定の一定値、例えば、『μPC1094C』の場合
、10ボルト以上になると起動し、それ以下の電圧では
スタンバイ状態で停止するように構成されている。
【0048】発振回路OSCは三角波を発振するための
ものであり、その発振周波数は端子CTと接地GND間
に接続された外付コンデンサC10と端子RTと接地G
ND間に接続された外付抵抗R9により決定される。端
子CTは集積回路IC2内部でパルス幅変調回路PWM
に接続されており、発生した三角波がパルス幅変調回路
PWMに供給されるようになっている。
【0049】基準電圧発生回路REFは、電源投入後、
電源電圧が前記所定の一定値以上になると起動して基準
電圧を発生し、その出力は基準電圧端子VREFに供給
される。発生した基準電圧は抵抗R10と大電力トラン
ジスタTr3の主電路を介してサイリスタThのゲート
に印加され、サイリスタThを導通して突入電流制限抵
抗R3を短絡するようになっている。
【0050】パルス幅変調回路PWMはシャント・レギ
ュレータ用集積回路IC1からの誤差信号に基づいて電
界効果トランジスタFETをオン・オフ制御するための
ものであり、帰還制御端子FB、デッドタイム制御端子
DTC、過電流検知端子OCSなどの端子が設けられて
いる。このうち、帰還制御端子FBにはフォトカプラの
受光部PC1−2が接続されており、前記誤差信号が絶
縁的に印加されるようになっている。デッドタイム制御
端子DTCと基準電圧端子VREFとの間には、抵抗R
11、R12、及びコンデンサC11からなる積分回路
が接続されており、基準電圧発生回路REFが起動する
と、デッドタイム制御端子DTCにはこの積分回路によ
り漸減する電圧が印加されることとなる。パルス幅変調
回路PWMはデッドタイム制御端子DTCの電圧が高い
とパルス幅が狭くなるように構成されているので、前記
積分回路により電圧が漸減するに伴ってパルス幅は徐々
に広くなり、スイッチング電源回路の出力電圧は徐々に
増加することとなる。
【0051】過電流検知端子OCSはダイオードD11
を介して電界効果トランジスタFETの主電路に介挿さ
れた電流検知手段としての抵抗R13に接続されており
、この抵抗R13両端に発生する電圧はダイオードD1
1、抵抗R14、コンデンサC12により整流・平滑さ
れた後、過電流検知端子OCSに供給される。パルス幅
変調回路PWMは、抵抗R13両端の電圧が所定の値を
越えると、電界効果トランジスタFETに供給する制御
信号のパルス幅を狭くする。すなわち、パルス幅変調回
路PWMは、印加される三角波と帰還制御端子FB、過
電流検知端子OCS及びデッドタイム制御端子DTCに
於ける電圧を比較し、OR論理ゲートにより最も高い電
圧に基づいてパルス幅を制御するように構成されている
。従って、先ず、出力電圧をソフトスタートで立上がら
せておき、出力電流に異常が無ければ出力電圧を所定の
一定値に安定化するのである。
【0052】出力回路のコレクタ端子COLLECTO
R及びエミッタ端子EMITTERは電源端子VCC及
び接地端子GNDにそれぞれ接続され、パルス幅変調回
路PWMの制御信号はこの出力回路により増幅された後
、出力端子OUT及び抵抗R15を介して電界効果トラ
ンジスタFETのゲートに供給される。
【0053】本例の動作について説明すると、電源スイ
ッチSWを投入すると、ブリッジダイオードD7の入力
側には交流電源ACからの交流電圧が印加される。この
時点でサイリスタThは導通していないので、ブリッジ
ダイオードD7の整流出力は突入電流制限抵抗R3を介
して平滑コンデンサC6を徐々に充電することとなり、
平滑コンデンサC6に比較的大容量のものを使用しても
電源投入時に突入電流が発生することがない。
【0054】平滑コンデンサC6が充電されるにつれ、
コンデンサC9両端の電圧も徐々に上昇する。コンデン
サC9両端の電圧が所定の値に達すると基準電圧発生回
路REFが始動し、サイリスタThのゲートには抵抗R
10及びトランジスタTr3を介してトリガー電圧が印
加され、サイリスタThは導通して突入電流制限抵抗R
3を短絡する。この時点で平滑コンデンサC6は既に充
電を略完了しており、平滑コンデンサC6にブリッジダ
イオードD7の全整流出力が印加されても充電に伴う突
入電流の流れることがない。
【0055】基準電圧発生回路REFが始動すると、パ
ルス幅変調回路PWMのデッドタイム制御端子DTCに
は経時的に漸増する電圧が印加されるので、電界効果ト
ランジスタFETのゲートに供給される制御電圧のパル
ス幅は時間とともに広がることとなり、白熱電球Z1、
Z2に供給される電圧も経時的に上昇する。従って、抵
抗R11、R12、コンデンサC11からなる積分回路
の時定数を白熱電球Z1、Z2のフィラメントを予熱す
るに充分な長さに設定することにより、突入電流に基づ
く白熱電球Z1、Z2の寿命短縮を効果的に防止するこ
とができることとなる。
【0056】電界効果トランジスタFETがオンすると
白熱電球Z1、Z2及び高周波インダクタL2に積分電
流が流れ、コンデンサC7を充電する。次いで電界効果
トランジスタFETがオフすると、高周波インダクタL
2に蓄積された電流はフライホイール・ダイオードD8
を通じて放出される。このようなオン・オフの繰返しに
より、高周波インダクタL2、フライホイール・ダイオ
ードD8、コンデンサC7からなる平滑回路の出力側に
電圧が発生すると、トランジスタTr1、Tr2、抵抗
R4、R5からなる定電流回路が付勢され、シャント・
レギュレータ用集積回路IC1は動作状態に入る。そし
て、可変抵抗Vrと抵抗R7により分圧した電圧と基準
電圧を比較して、出力電圧が基準電圧より高いときには
電界効果トランジスタFETに供給する制御電圧のパル
ス幅を狭くし、また、反対に基準電圧より低いときには
パルス幅を広くすることにより、出力端に印加される直
流電圧を所定の一定値に安定化することができるのであ
る。
【0057】使用中、何等かの原因で白熱電球Z1、Z
2を含む電路に過電流が発生すると電流検知用抵抗R1
3両端に異常電圧が検知され、スイッチング・レギュレ
ータ用集積回路IC2は検知した異常電圧に基づき、電
界効果トランジスタFETのゲートに供給する制御電圧
のパルス幅を調節して過電流を制限する。
【0058】本例に於て、電界効果トランジスタFET
の入力電圧及び白熱電球Z1、Z2に供給すべき直流電
圧をそれぞれEi及びEosとし、Eiの平均値をEi
avとすると、本例のスイッチング電源は、Ei<Eo
sのときはスイッチング動作が停止してアナログ動作と
なり、Eiav>Eosのときにはスイッチング動作に
移行する。中間のEiavとEosとが略等しいときに
は、間欠スイッチング動作となる。例えば、Eosを約
116ボルトに設定し、定格電圧100ボルト、定格電
力60ワットの白熱電球を一灯点燈しても二灯点燈して
も、スイッチング電源の電力効率は約94%と極めて高
効率且つ略一定となる。
【0059】また、本例は、図1に示すフォワード・コ
ンバータ方式スイッチング電源のようにインバータトラ
ンスを必要としないので、インバータトランスにより電
力効率が低下したり特別な収容スペースを必要とせず、
スイッチング電源回路を小形・軽量化することがより容
易となる。
【0060】さらに、本例では、平滑回路の出力側にト
ランジスタTr1、Tr2などからなる定電流回路を設
け、電源投入からスイッチング電源回路が定常状態にな
るまでシャント・レギュレータ用集積回路IC1に常に
一定バイアス電圧が供給されるように構成したので、可
変抵抗Vrを操作するだけで電圧Eosを約10乃至1
16ボルトという広い範囲に亙って、言い換えれば、最
大出力電圧の約9乃至100%の範囲で連続的且つ極め
てスムースに変化させ調光することができるのである。
【0061】また、本例の照明装置を、例えば、ユニッ
ト化し、そのユニット内に可変抵抗Vrを半固定にして
収容して白熱電球Z1、Z2に一定の電流電圧が印加さ
れるようになり、或は、可変抵抗Vrを外付にするとと
もに、その可変抵抗を随時操作して白熱電球Z1、Z2
に供給する直流電圧を連続的に変えられるようにしたり
、さらには、ユニット内外にそれぞれ可変抵抗を設ける
とともに、切換手段などによりそれら可変抵抗を随時切
換えられるようにしてもよい。
【0062】すなわち、例えば、図3に示すように、ユ
ニット化したスイッチング電源回路の出力端子X3、X
4にシャント・レギュレータ用集積回路IC1及び抵抗
R16と可変抵抗Vr1による出力電圧検出回路からな
る第一の回路とシャント・レギュレータ用集積回路IC
3及び可変抵抗Vr2と抵抗R17による出力電圧検出
回路とからなる第二の回路とを互いに並列接続し、一方
の出力電圧検出回路に於ける可変抵抗Vr2をユニット
外に取外し自在に接続するとともに、可変抵抗Vr2が
接続された状態ではシャント・レギュレータ用集積回路
IC1がオフしてシャント・レギュレータ用集積回路I
C3のみが動作し、一方、可変抵抗Vr2が取外された
状態ではシャント・レギュレータ用集積回路IC3がオ
フしてシャント・レギュレータ用集積回路IC1のみが
動作するように両出力電圧検出回路の定数を設定すると
きには、必要に応じて可変抵抗Vr2を外付けし、その
可変抵抗Vr2により白熱電球Z1、Z2、Z3に印加
する直流電圧をユニット外から調節して調光することが
できる。
【0063】ところで、使用する白熱電球の消費電力や
点燈時間にも依るけれども、図1〜2に示すようなスイ
ッチング電源回路により複数灯の白熱電球、通常、三灯
以上の白熱電球を点燈するときには、ブリッジダイオー
ドの発熱が顕著となり、必要以上に大容量のブリッジダ
イオードや必要以上に大型の放熱フィンを使うことが余
儀無くされる。同時に、ブリッジダイオードによる電圧
降下とサイリスタThの主電路による全電圧降下とが直
列的に相加されるため、スイッチング電源回路の最大出
力電圧を大きく取れないという問題が起こる。
【0064】図4は、斯かる問題が発生し難いスイッチ
ング電源のための整流回路の例である。
【0065】本例では、突入電流制限抵抗R6を短絡す
るために一対のサイリスタTh1、Th2を使用する。 そして、それら一対のサイリスタTh1、Th2の主電
路を突入電流制限抵抗R6の両端l、mに並列接続する
のではなく、突入電流制限抵抗R6の負荷端lとブリッ
ジダイオードD7に於ける交流端n1、n2との間に並
列接続したものである。
【0066】本例では斯く構成されているので、一対の
サイリスタTh1、Th2が導通すると、それらの主電
路は突入電流制限抵抗R6とブリッジダイオードD7の
帰路側ダイオードをバイパスする。こうして、本来ブリ
ッジダイオードD7を流れる電流の一部はサイリスタT
h1、Th2の主電路に分流され、ブリッジダイオード
D7の発熱が減少し、ブリッジダイオードD7に必要以
上に大容量のものを使ったり、必要以上に大型の放熱フ
ィンを使う必要がなくなる。
【0067】また、このときサイリスタTh1、Th2
の主電路はブリッジダイオードD7に於ける帰路側ダイ
オードに並列接続され、ブリッジダイオードD7による
電圧降下とサイリスタTh1、Th2の主電路による電
圧降下とが一部並列的に発生し、図1〜2に示す整流・
平滑回路のように全電圧降下が直列的に相加されること
がない。従って、本例によるときには、その分だけスイ
ッチング電源回路の最大出力電圧を大きく取れるという
実益がある。
【0068】本例の照明装置の光は、通常、色温度約2
,900K以上、望ましくは、約2,950乃至3,1
00Kでチラツキなく演色性に優れた目に優しい自然な
ものであり、白熱電球を一灯若しくは二灯以上使用する
各種照明装置に好適である。
【0069】なお、本例で使用するスイッチング電源回
路は、照明装置以外に、安定化された比較的高い直流電
圧を必要とする実験機器や、例えば、掃除機、換気扇、
エアコン、扇風機などのための電動機の電力供給手段と
して有利に使用することができる。
【0070】
【発明の効果】叙上のように、この発明に於ては白熱電
球にその定格を越える電圧を印加して点燈しているので
、白熱電球から色温度約2,900K以上、望ましくは
、約2,950乃至3,100Kの演色性に優れたチラ
ツキのない目に優しい自然な照明に最適な光が長時間に
亙って得られる。
【0071】また、この発明に於てはスイッチング電源
回路を使用しているので、 (i)    電源効率が高く、電源の小型化が容易で
ある、 (ii)  一つの電源回路で白熱電球を二灯以上点燈
することが容易である、 (iii)電圧制御が容易であり、入力電圧が変動して
も出力電圧を一定に保つことができる、(iv)  ソ
フトスタート化が容易であり、電源投入時の突入電流に
基づく白熱電球の寿命短縮や回路素子の破損を防止でき
る、 (v)    出力電圧を連続的又は段階的に変化させ
て調光することが容易である、 (vi)  負荷電力が変化しても、電源効率が大きく
変化しない などの特徴がある。
【0072】従って、この発明の照明装置は、住宅或は
図書館、学校、スタジオ、美容院、病院、工場、事務所
、旅館、ホテル、レストラン、宴会場、結婚式場、会議
場、商店、スーパーマーケット、デパート、美術館、博
物館、演奏会場、ホール、航空機、車輌、プール、体育
館、競技場、養鶏場、養魚場、植物工場などの各種施設
の照明に極めて有利に使用することができる。
【0073】さらには、この発明の照明装置による光は
朝の太陽光に近似した光であることから、例えば、仮性
近視、眼精疲労、鬱病などの疾病の予防・治療に著効を
示すとともに、動植物の生育や生産性の向上にも優れた
効果を発揮するものであり、一般家庭や病院、診療所な
どの治療施設に於ける物理療法手段として、また、養鶏
場、養魚場、植物工場などの栽培場に於ける照明手段と
しても極めて有利に使用することができる。
【0074】この発明は斯くも顕著な効果を発揮する発
明であって、斯界に貢献すること誠に多大な発明である
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明による照明装置のブロックダ
イアグラムである。
【図2】図2は、この発明の実施例の回路図である。
【図3】図3は、調光手段を外付け可能としたこの発明
による実施例の回路図である。
【図4】図4は、この発明で使用する整流回路の回路図
である。
【符号の説明】
1  整流・平滑回路 2  ラインフィルタ 3  スイッチング素子 4  平滑回路 5  帰還増幅回路 6及びOSC  発振回路 7及びPWM  パルス幅変調回路 Z及びZ1〜Z3  白熱電球 AC  交流電源 C1〜C12  コンデンサ L及びL1〜L2  インダクタ D1〜D13  ダイオード R1〜R15  抵抗 Th及びTh1〜Th2  サイリスタFET  パワ
ーMOS電界効果トランジスタTr1〜Tr3  トラ
ンジスタ REF  基準電圧発生回路 IC1〜IC3  集積回路 PC1−1  フォトカプラの発光部 PC1−2  フォトカプラの受光部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  白熱電球を光源とする照明装置に於て
    、白熱電球にその定格を越える直流電圧を供給し得るス
    イッチング電源回路を設け、白熱電球にその定格を越え
    る直流電圧を印加して色温度約2,900K以上の光を
    輻射せしめることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】  白熱電球にその定格の約105乃至1
    35%の直流電圧を印加することを特徴とする請求項1
    に記載の照明装置。
  3. 【請求項3】  点燈時に於ける白熱電球の全光束が9
    00ルーメン以上であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の照明装置。
  4. 【請求項4】  白熱電球がクリプトン電球、アルゴン
    電球又はキセノン電球であることを特徴とする請求項1
    、2又は3に記載の照明装置。
  5. 【請求項5】  光源として二灯以上の白熱電球を使用
    することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の
    照明装置。
  6. 【請求項6】  その照明装置が施設用照明器具である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    照明装置。
  7. 【請求項7】  スイッチング電源回路が交流を直流化
    するための整流・平滑回路と、その整流・平滑回路の出
    力側に接続された主電路を有し、高速でオン・オフ可能
    なスイッチング素子と、そのスイッチング素子の主電路
    に接続され、その高周波の出力電圧を直流化する平滑回
    路と、その平滑回路の出力端に接続され、その出力電圧
    を基準電圧に対して比較する帰還増幅回路と、その帰還
    増幅回路における制御信号のパルス幅を変調して前記ス
    イッチング素子をオン・オフ制御するパルス幅変調回路
    とからなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    又は6に記載の照明装置。
  8. 【請求項8】  スイッチング電源回路に、平滑手段の
    充電に伴う突入電流を防止するための突入電流制限抵抗
    と、その突入電流制限抵抗に並列接続された主電路を有
    するサイリスタと、そのサイリスタのゲートに接続され
    、平滑手段の充電が略完了した時点で前記サイリスタを
    導通する導通制御回路とからなる突入電流制限回路を設
    けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    又は7に記載の照明装置。
  9. 【請求項9】  スイッチング電源回路に、可変抵抗と
    抵抗とからなり、白熱電球両端の直流電圧を検知する出
    力電圧検出回路を設け、その可変抵抗により白熱電球に
    印加される直流電圧を調節して調光するようにしたこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    に記載の照明装置。
  10. 【請求項10】  スイッチング電源回路に、RC時定
    数回路からなり、始動に際して白熱電球に印加する直流
    電圧を漸増するソフトスタート回路を設けたことを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9に
    記載の照明装置。
  11. 【請求項11】  スイッチング電源回路がチョッパ方
    式であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、又は10記載の照明装置。
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