JPH04212142A - 放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法および装置 - Google Patents

放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法および装置

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JPH04212142A
JPH04212142A JP3051132A JP5113291A JPH04212142A JP H04212142 A JPH04212142 A JP H04212142A JP 3051132 A JP3051132 A JP 3051132A JP 5113291 A JP5113291 A JP 5113291A JP H04212142 A JPH04212142 A JP H04212142A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像を表わす画
像信号に基づいて、画像信号を得る際の読取条件,画像
信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求める放射線
画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、
画像を再生記録することは種々の分野で行なわれている
。たとえば、後の画像処理に適合するように設計された
ガンマ値の低いX線フィルムを用いてX線画像を記録し
、このX線画像が記録されたフィルムからX線画像を読
み取って電気信号に変換し、この電気信号(画像信号)
に画像処理を施した後コピー写真等に可視像として再生
することにより、コントラスト,シャープネス,粒状性
等の画質性能の良好な再生画像を得ることが行なわれて
いる(特公昭61−5193 号公報参照)。
【0003】また本願出願人により、放射線(X線,α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの
放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の
励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽
発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、
人体等の被写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積
性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー
光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られ
た輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この
画像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光材料
等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射
線画像記録再生システムがすでに提案されている(特開
昭55−12429号,同56−11395号,同55
−163472 号,同56−104645 号,同5
5− 116340号等)。
【0004】このシステムは、従来の銀塩写真を用いる
放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露出域
にわたって画像を記録しうるという実用的な利点を有し
ている。すなわち、蓄積性蛍光体においては、放射線露
光量に対して蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光
の光量が極めて広い範囲にわたって比例することが認め
られており、従って種々の撮影条件により放射線露光量
がかなり大幅に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放
射される輝尽発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設
定して光電変換手段により読み取って電気信号に変換し
、この電気信号を用いて写真感光材料等の記録材料、C
RT等の表示装置に放射線画像を可視像として出力させ
ることによって、放射線露光量の変動に影響されない放
射線画像を得ることができる。
【0005】上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シー
トに照射された放射線の線量等に応じて最適な読取条件
で読み取って画像信号を得る前に、予め低レベルの光ビ
ームにより蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに
記録された放射線画像の概略を読み取る先読みを行ない
、この先読みにより得られた先読画像信号を分析し、そ
の後上記シートに高レベルの光ビームを照射して走査し
、この放射線画像に最適な読取条件で読み取って画像信
号を得る本読みを行なうように構成されたシステムもあ
る。
【0006】ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽
発光光の光量と読取装置の出力との関係に影響を与える
各種の条件を総称するものであり、例えば入出力の関係
を定める読取ゲイン,スケールファクタあるいは、読取
りにおける励起光のパワー等を意味するものである。
【0007】また、光ビームの高レベル/低レベルとは
、それぞれ、上記シートの単位面積当りに照射される光
ビームのエネルギーの大/小、もしくは上記シートから
発せられる輝尽発光光のエネルギーが上記光ビームの波
長に依存する(波長感度分布を有する)場合は、上記シ
ートの単位面積当りに照射される光ビームのエネルギー
を上記波長感度で重みづけした後の重みづけエネルギー
の大/小をいい、光ビームのレベルを変える方法として
は、異なる波長の光ビームを用いる方法、レーザ光源等
から発せられる光ビームの強度そのものを変える方法、
光ビームの光路上にNDフィルター等を挿入,除去する
ことにより光ビームの強度を変える方法、光ビームのビ
ーム径を変えて走査密度を変える方法、走査速度を変え
る方法等、公知の種々の方法を用いることができる。
【0008】また、この先読みを行なうシステムか先読
みを行なわないシステムかによらず、得られた画像信号
(先読画像信号を含む)を分析し、画像信号に画像処理
を施す際の最適な画像処理条件を決定するようにしたシ
ステムもある。ここで画像処理条件とは、画像信号に基
づく再生画像の階調や感度等に影響を及ぼす処理を該画
像信号に施す際の各種の条件を総称するものである。こ
の画像信号に基づいて最適な画像処理条件を決定する方
法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステムに限られず
、たとえば従来のX線フィルム等の記録シートに記録さ
れた放射線画像から画像信号を得るシステムにも適用さ
れている。
【0009】上記画像信号(先読画像信号を含む)に基
づいて読取条件及び/又は画像処理条件(以下、読取条
件等と呼ぶ。)を求める演算は、あらかじめ多数の放射
線画像を統計的に処理した結果からそのアルゴリズムが
定められている(たとえば、特開昭60−185944
 号公報,特開昭61−280163 号公報参照)。
【0010】この従来採用されているアルゴリズムのひ
とつとして、画像信号のヒストグラムを求め、このヒス
トグラムに基づいて読取条件等を求める方法が知られて
いる。このヒストグラムに基づいて読取条件等を求める
方法に関し、これを細分すると、画像信号のヒストグラ
ムから画像情報として必要な範囲の最大値と最小値の両
者を求め、この最大値と最小値とに挾まれた範囲内の画
像情報が例えば本読みにおいて精度良く読み取られるよ
うに読取条件等を求める方法(特開昭60−15605
5 号公報参照)、上記ヒストグラムから最大値のみを
求め、その最大値から所定値を引いた値を最小値とし、
この最大値と最小値とに挾まれた範囲を必要な画像情報
の範囲とする方法(特開昭60−185944号公報参
照)、ヒストグラムから最小値のみを求め、その最小値
に所定値を足した値を最大値とし、この最小値と最大値
とに挾まれた範囲を必要な画像情報の範囲とする方法(
特開昭61−280163 号公報参照)、その他差分
ヒストグラムを用いる方法(特開昭63−233658
 号参照)、累積ヒストグラムを用いる方法(特開昭6
1−170730 号公報参照)、ヒストグラムを判別
基準により複数の小領域に分割する方法(特開昭63−
262141 号参照)等、多数の方法を用いて必要な
画像情報の範囲を求めてこれにより読取条件等を定める
方法が知られている。
【0011】一方、近年、ニューラルネットワークなる
考え方が出現し、種々の分野に適用されつつある。
【0012】このニューラルネットワークは、ある入力
信号を与えたときに出力された出力信号が正しい信号で
あるか誤った信号であるかという情報(教師信号)を入
力することにより、ニューラルネットワーク内部の各ユ
ニット間の結合の重み(シナプス結合のウェイト)を修
正するという誤差逆伝幡学習(バックプロパゲーション
)機能を備えたものであり、繰り返し‘学習’させるこ
とにより、新たな信号が入力されたときに正解を出力す
る確率を高めることができるものである。
【0013】このニューラルネットワークを用いると、
放射線画像の画像データを入力として、上記の前述の読
取条件等の決定を行なうことが可能である。
【0014】すなわち、上記放射線画像の画像データを
上記ニューラルネットワークに入力し、読取条件等を出
力とし、このニューラルネットワークにあらかじめ繰り
返し‘学習’させることにより次第に正しい読取条件等
を求めることができるようにすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の画像信
号のヒストグラムに基づいて読取条件等を求めるヒスト
グラム解析による方法では、しきい値処理をして局所的
解析により各種特性値を算出しているため、ヒストグラ
ムの局所的特徴を重視しすぎて誤った結果を出してしま
うことがあった。
【0016】また、上記のニューラルネットワークを用
いて読取条件等を求める方法は、局所的解析ではないの
で局所的特徴を重視しすぎて誤った結果を出してしまう
ことは防止できるが、画像データをそのまま入力して学
習を繰返させるため、学習に膨大な時間をかける必要が
あり、現実的ではない。
【0017】そこで本発明は、上記ヒストグラムを用い
た方法とニューラルネットワークを用いた方法の欠点を
ともに解消して、大局的な判断のできるニューラルネッ
トワークを用いる一方、その学習量を少なくして、能率
良く、高い精度で放射線画像読取条件及び/又は画像処
理条件を決定する方法および装置を提供することを目的
とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のひとつは前述し
た蓄積性蛍光体シートを用い、先読みを行なうシステム
に用いられるものである。すなわち本発明の第1の放射
線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法は、◆
放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートに励起光を
照射し該蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光
を読み取って得られた前記放射線画像を表わす第一の画
像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体シートに再度励起
光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発
光光を読み取って前記放射線画像を表わす第二の画像信
号を得る際の読取条件及び/又は得られた前記第二の画
像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求める放射
線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法におい
て、◆前記第一の画像信号のヒストグラムをニューラル
ネットワークに入力し、該ニューラルネットワークから
前記読取条件及び/又は前記画像処理条件を出力させる
ことを特徴とするものである。
【0019】また、本発明の第2の放射線画像読取条件
及び/又は画像処理条件決定方法は、◆上記のような放
射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法にお
いて、前記第一の画像信号のヒストグラムと、前記蓄積
性蛍光体シートに記録された前記放射線画像に関する付
加情報とをニューラルネットワークに入力し、該ニュー
ラルネットワークから前記読取条件及び/又は前記画像
処理条件を出力させることを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の第3の放射線画像読取条件
及び/又は画像処理条件決定方法は、◆放射線画像が記
録された蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し該蓄積性
蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を読み取って得
られた前記放射線画像を表わす第一の画像信号に基づい
て、前記蓄積性蛍光体シートに再度励起光を照射し該蓄
積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を読み取っ
て前記放射線画像を表わす第二の画像信号を得る際の読
取条件及び/又は得られた前記第二の画像信号に画像処
理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像読取条件
及び/又は画像処理条件決定方法において、◆前記第一
の画像信号のヒストグラムの、直接放射線部に対応する
すぬけ部を除いた最大発光量を示す画像信号の値を最大
値とし、該最大値と前記第一の画像信号の最小値との間
において前記ヒストグラムを最大頻度で正規化した後、
この正規化したヒストグラムをニューラルネットワーク
に、該正規化したヒストグラムの画像信号の最大値と最
小値との間の所定の値が前記ニューラルネットワークの
常に同一の入力ユニットに入力されるように入力し、該
ニューラルネットワークから前記読取条件及び/又は前
記画像処理条件を出力し、前記所定の値に基づいて前記
ニューラルネットワークから出力された前記読取条件及
び/又は前記画像処理条件の補正を行ない、最終的な読
取条件及び/又は画像処理条件を決定することを特徴と
するものである。
【0021】さらに、本発明の第4の放射線画像読取条
件及び/又は画像処理条件決定方法は、◆上記のような
放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法に
おいて、前記第一の画像信号のヒストグラムの、直接放
射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発光量を示す画
像信号の値を最大値とし、該最大値と前記第一の画像信
号の最小値との間において前記ヒストグラムを最大頻度
で正規化した後、この正規化したヒストグラムと前記蓄
積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像に対する
付加情報とを、ニューラルネットワークに、該正規化し
たヒストグラムの画像信号の最大値と最小値との間の所
定の値が前記ニューラルネットワークの常に同一の入力
ユニットに入力されるように入力し、該ニューラルネッ
トワークから前記読取条件及び/又は前記画像処理条件
を出力し、前記所定の値に基づいて前記ニューラルネッ
トワークから出力された前記読取条件及び/又は前記画
像処理条件の補正を行ない、最終的な読取条件及び/又
は画像処理条件を決定することを特徴とするものである
【0022】そして、上記方法を実施する本発明による
放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定装置は
、第1に、◆放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シー
トに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せられ
た輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像を表
わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体シー
トに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
られた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表わす
第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得られた
前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件
を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決
定装置において、◆前記第一の画像信号のヒストグラム
を演算し、出力するヒストグラム算出手段と、◆該ヒス
トグラム算出手段により出力されたヒストグラムを入力
し、このヒストグラムに基づいて前記読取条件及び/又
は前記画像処理条件を出力するニューラルネットワーク
とからなることを特徴とするものである。
【0023】また、第2に、その精度をさらに高くする
ため、上記装置において、前記第一の画像信号のヒスト
グラムを演算し出力するヒストグラム算出手段に加えて
、前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像
に関する患者情報や撮影方法等の付加情報を出力する付
加情報出力手段を使用し、前記ヒストグラム算出手段に
より出力されたヒストグラムと、前記付加情報出力手段
により出力された付加情報とをニューラルネットワーク
入力し、このニューラルネットワークによって、前記ヒ
ストグラムおよび付加情報に基づいて読取条件及び/又
は画像処理条件を出力するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0024】また、第3に、◆放射線画像が記録された
蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シ
ートから発せられた輝尽発光光を読み取って得られた前
記放射線画像を表わす第一の画像信号に基づいて、前記
蓄積性蛍光体シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光
体シートから発せられた輝尽発光光を読み取って前記放
射線画像を表わす第二の画像信号を得る際の読取条件及
び/又は得られた前記第二の画像信号に画像処理を施す
際の画像処理条件を求める放射線画像読取条件及び/又
は画像処理条件決定装置において、◆前記第一の画像信
号のヒストグラムを演算し、該ヒストグラムから、直接
放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発光量を示す
画像信号の値を検出し、該検出された画像信号の値を最
大値とし、該最大値と前記第一の画像信号の最小値との
間において前記ヒストグラムを最大頻度で正規化し、出
力する演算手段と、◆前記演算手段より出力された正規
化したヒストグラムを該正規化したヒストグラムの画像
信号の最大値と最小値との間の所定の値が常に同一の入
力ユニットに入力されるように入力し、前記正規化した
ヒストグラムに基づいて前記読取条件及び/又は前記画
像処理条件を出力するニューラルネットワークと、◆前
記所定の値に基づいて前記ニューラルネットワークから
出力された前記読取条件及び/又は前記画像処理条件の
補正を行なう補正手段とからなることを特徴とするもの
である。
【0025】さらに、第4の方法を実施する装置は、◆
放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートに励起光を
照射し該蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光
を読み取って得られた前記放射線画像を表わす第一の画
像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体シートに再度励起
光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発
光光を読み取って前記放射線画像を表わす第二の画像信
号を得る際の読取条件及び/又は得られた前記第二の画
像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求める放射
線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定装置におい
て、◆前記第一の画像信号のヒストグラムを演算し、該
ヒストグラムから、直接放射線部に対応するすぬけ部を
除いた最大発光量を示す画像信号の値を検出し、該検出
された画像信号の値を最大値とし、該最大値と前記第一
の画像信号の最小値との間において前記ヒストグラムを
最大頻度で正規化し、出力する演算手段と、前記蓄積性
蛍光体シートに記録された前記放射線画像に関する付加
情報を出力する付加情報出力手段と、◆前記演算手段よ
り出力された正規化したヒストグラムと前記付加情報出
力手段により出力された付加情報とを、前記正規化した
ヒストグラムの画像信号の最大値と最小値との間の所定
の値が常に同一の入力ユニットに入力されるように入力
し、前記正規化したヒストグラムに基づいて前記読取条
件及び/又は前記画像処理条件を出力するニューラルネ
ットワークと、◆前記所定の値に基づいて前記ニューラ
ルネットワークから出力された前記読取条件及び/又は
前記画像処理条件の補正を行なう補正手段とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0026】また本発明によるもうひとつの方法は、蓄
積性蛍光体シートに限られず、画像処理条件を求めるも
のである。すなわち第5の放射線画像処理条件決定方法
は、放射線画像を表わす画像信号に基づいて、該画像信
号に画像処理を施す際の画像処理条件を求める放射線画
像処理条件決定方法において、◆前記画像信号のヒスト
グラムをニューラルネットワークに入力し、該ニューラ
ルネットワークから前記画像処理条件を出力させること
を特徴とするものである。
【0027】また、第5の方法を実施する装置は、放射
線画像を表わす画像信号に基づいて、該画像信号に画像
処理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像処理条
件決定装置において、◆前記画像信号のヒストグラムを
演算し、出力するヒストグラム算出手段と、該ヒストグ
ラム算出手段により出力されたヒストグラムを入力し、
このヒストグラムに基づいて画像処理条件を出力するニ
ューラルネットワークとからなることを特徴とするもの
である。
【0028】さらに、第6の方法、すなわち、前記画像
処理条件決定方法において、前述と同様に前記画像信号
のヒストグラムに加えて前記放射線画像に関する付加情
報をニューラルネットワークに入力し、該ニューラルネ
ットワークから前記画像処理条件を出力させることを特
徴とするものである。
【0029】さらに第6の方法を実施する装置は、上記
の第5の方法を実施する装置において、前記画像信号の
ヒストグラムを演算し出力するヒストグラム算出手段に
加えて、前記放射線画像に関する患者情報や撮影方法等
の付加情報を出力する付加情報出力手段を使用し、前記
ヒストグラム算出手段により出力されたヒストグラムと
、前記付加情報出力手段により出力された付加情報とを
ニューラルネットワーク入力し、このニューラルネット
ワークによって、前記ヒストグラムおよび付加情報に基
づいて画像処理条件を出力するようにしたことを特徴と
するものである。
【0030】また第7の方法は、◆放射線画像を表わす
画像信号に基づいて、該画像信号に画像処理を施す際の
画像処理条件を求める放射線画像処理条件決定方法にお
いて、◆前記画像信号のヒストグラムの、直接放射線部
に対応するすぬけ部を除いた最大発光量を示す画像信号
の値を最大値とし、該最大値と前記画像信号の最小値と
の間において前記ヒストグラムを最大頻度で正規化した
後、この正規化したヒストグラムをニューラルネットワ
ークに、該正規化したヒストグラムの画像信号の最大値
と最小値との間の所定の値が前記ニューラルネットワー
クの常に同一の入力ユニットに入力されるように入力し
、該ニューラルネットワークから前記画像処理条件を出
力し、前記所定の値に基づいて前記ニューラルネットワ
ークから出力された前記画像処理条件の補正を行ない、
最終的な画像処理条件を決定することを特徴とするもの
である。
【0031】また第7の方法を実施する装置は、放射線
画像を表わす画像信号に基づいて、該画像信号に画像処
理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像処理条件
決定装置において、◆前記画像信号のヒストグラムを演
算し、該ヒストグラムから、直接放射線部に対応するす
ぬけ部を除いた最大発光量を示す画像信号の値を検出し
、該検出された画像信号の値を最大値とし、該最大値と
前記画像信号の最小値との間において前記ヒストグラム
を最大頻度で正規化し、出力する演算手段と、◆前記演
算手段より出力された正規化したヒストグラムを該正規
化したヒストグラムの画像信号の最大値と最小値との間
の所定の値が常に同一の入力ユニットに入力されるよう
に入力し、前記正規化したヒストグラムに基づいて前記
画像処理条件を出力するニューラルネットワークと、◆
前記所定の値に基づいて前記ニューラルネットワークか
ら出力された前記画像処理条件の補正を行なう補正手段
とからなることを特徴とするものである。
【0032】さらに、第8の方法は、前記画像処理条件
決定方法において、◆前記画像信号のヒストグラムの、
直接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発光量を
示す画像信号の値を最大値とし、該最大値と前記画像信
号の最小値との間において前記ヒストグラムを最大頻度
で正規化した後、この正規化したヒストグラムと前記蓄
積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像に対する
付加情報とを、ニューラルネットワークに、該正規化し
たヒストグラムの画像信号の最大値と最小値との間の所
定の値が前記ニューラルネットワークの常に同一の入力
ユニットに入力されるように入力し、該ニューラルネッ
トワークから前記画像処理条件を出力し、前記所定の値
に基づいて前記ニューラルネットワークから出力された
前記画像処理条件の補正を行ない、最終的な画像処理条
件を決定することを特徴とするものである。
【0033】さらに第8の方法を実施する装置は、放射
線画像を表わす画像信号に基づいて、該画像信号に画像
処理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像処理条
件決定装置において、◆前記画像信号のヒストグラムを
演算し、該ヒストグラムから、直接放射線部に対応する
すぬけ部を除いた最大発光量を示す画像信号の値を検出
し、該検出された画像信号の値を最大値とし、該最大値
と前記画像信号の最小値との間において前記ヒストグラ
ムを最大頻度で正規化し、出力する演算手段と、◆前記
蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像に関す
る付加情報を出力する付加情報出力手段と、◆前記演算
手段より出力された正規化したヒストグラムと前記付加
情報出力手段により出力された付加情報とを、前記正規
化したヒストグラムの画像信号の最大値と最小値との間
の所定の値が常に同一の入力ユニットに入力されるよう
に入力し、前記正規化したヒストグラムに基づいて前記
画像処理条件を出力するニューラルネットワークと、◆
前記所定の値に基づいて前記ニューラルネットワークか
ら出力された前記画像処理条件の補正を行なう補正手段
とからなることを特徴とするものである。
【0034】ここで「正規化したヒストグラムの画像信
号の最大値と最小値との間の所定の値」とあるが、所定
の値とは前記画像信号の最大値と最小値との間にあれば
いかなる値でもよく、画像信号の最大値、最小値、ある
いは最大値と最小値との中間値等ある決められた値を用
いればいかなる値でもよい。この所定の値をニューラル
ネットワークの常に同一の入力ユニットに入力されるよ
うに入力するということは、画像信号の値が変化、所定
の値が変化しても前記所定の値を常にニューラルネット
ワークのある決まったユニットに入力し、画像信号の前
記所定の値以外の値は、前記所定の値を基準として順次
前記ある決まったユニットの隣のユニットに入力されて
いくということである。
【0035】
【作用および効果】本発明による放射線画像読取条件及
び/又は画像処理条件決定装置のひとつは、画像信号の
ヒストグラム、あるいはこれに患者情報や撮影方法等の
付加情報を加えたものをニューラルネットワークに入力
し、このヒストグラムあるいはこれに付加情報を加えた
ものに基づいて読取条件及び/又は画像処理条件をニュ
ーラルネットワークにより出力するようにしているので
、大局的な判断のできるニューラルネットワークにより
、ヒストグラムのみを用いた場合の欠点である局所的解
析による誤りを防止するとともに、ニューラルネットワ
ークの学習量を少なくして、能率良く、高い精度で画像
読取条件及び/又は画像処理条件を決定するすることが
できる。
【0036】また本発明による放射線画像読取条件及び
/又は画像処理条件決定装置の他のひとつは、画像信号
のヒストグラムの、直接放射線部に対応するすぬけ部を
除いた最大発光量を示す画像信号の値を最大値とし、こ
の最大値と画像信号の最小値との間において正規化した
ヒストグラムに基づいて読取条件及び/又は画像処理条
件を求め補正を加えているので、すぬけ部に依存しない
、被写体部のみの画像信号のヒストグラムにより安定し
た読取条件及び/又は画像処理条件を求めることができ
る。
【0037】また、放射線画像における画像信号は、常
に一定のものが得られるとは限らず、放射線照射量の違
いにより感度が変わり画像信号の値も変化する。すなわ
ち、ヒストグラムの画像信号の最小値およびすぬけ部を
除いた最大値も感度が変わることにより変化するが、本
発明の上記他のひとつの放射線画像読取条件及び/又は
画像処理条件決定装置は、感度が変わっても正規化した
ヒストグラムの画像信号の最大値と最小値の間の所定の
値をニューラルネットワークの常に同一の入力ユニット
に入力するようにし、ニューラルネットワークの出力し
た読取条件及び/又は画像処理条件を、正規化したヒス
トグラムの画像信号の最大値と最小値の間の所定の値に
基づいて補正をすることにより放射線画像の感度に依存
しない安定した画像読取条件及び/又は画像処理条件を
得ることができる。
【0038】さらに本発明による放射線画像読取条件及
び/又は画像処理条件決定装置の他のひとつは、前述の
正規化したヒストグラム、あるいはこれに患者情報や撮
影方法等の付加情報を加えたものをニューラルネットワ
ークに入力し、この正規化ヒストグラムあるいはこれに
付加情報を加えたものに基づいて読取条件及び/又は画
像処理条件をニューラルネットワークにより出力し、前
記所定の値に基づいて補正するようにしているので、前
述した本発明による放射線画像読取条件及び/又は画像
処理条件のひとつと同様に、大局的な判断のできるニュ
ーラルネットワークにより、ヒストグラムのみを用いた
場合の欠点である局所的解析による誤りを防止するとと
もに、ニューラルネットワークの学習量を少なくして、
能率良く、高い精度で画像読取条件及び/又は画像処理
条件を決定するすることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0040】図1は、本発明の第1実施例の基本的概念
を示すブロック図である。すなわち、本発明の第1実施
例による方法の基本的概念は、放射線画像を表わす画像
信号1のヒストグラム2を算出し、これを単独で、ある
いはこれに前記放射線画像に関する患者情報や撮影方法
等の付加情報3を加えてニューラルネットワーク4に入
力し、該ニューラルネットワーク4から読取条件及び/
又は画像処理条件5を出力させるものである。
【0041】次に、本発明の第1実施例による放射線画
像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法を適用した
コンピュータシステムを内包したX線画像読取装置につ
いて詳細に説明する。
【0042】図2は、本発明の第1実施例によるX線画
像読取装置、および放射線画像読取条件及び/又は画像
処理条件決定装置を内包したコンピュータシステムを示
した斜視図である。このシステムは前述した蓄積性蛍光
体シートを用い、先読みを行なうシステムである。
【0043】図示しないX線撮影装置において、被写体
のX線画像が蓄積性蛍光体シートに蓄積記録される。こ
のX線画像が記録された蓄積性蛍光体シート11は、ま
ず弱い光ビームで走査してこのシート11に蓄積された
放射線エネルギーの一部のみを放出させて先読みを行な
う先読手段100 の所定位置にセットされる。この所
定位置にセットされた蓄積性蛍光体シート11は、モー
タ12により駆動されるエンドレスベルト等のシート搬
送手段13により、矢印Y方向に搬送(副走査)される
。一方、レーザー光源14から発せられた弱い光ビーム
15はモータ23により駆動され矢印方向に高速回転す
る回転多面鏡16によって反射偏向され、fθレンズ等
の集束レンズ17を通過した後、ミラー18により光路
を変えて前記シート11に入射し副走査の方向(矢印Y
方向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。この光ビー
ム15が照射されたシート11の箇所からは、蓄積記録
されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光1
9が発散され、この輝尽発光光19は光ガイド20によ
って導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)2
1によって光電的に検出される。上記光ガイド20はア
クリル板等の導光性材料を成形して作られたものであり
、直線状をなす入射端面20a が蓄積性蛍光体シート
11上の主走査線に沿って延びるように配され、円環状
に形成された出射端面20b に上記フォトマルチプラ
イヤ21の受光面が結合されている。上記入射端面20
a から光ガイド20内に入射した輝尽発光光19は、
該光ガイド20の内部を全反射を繰り返して進み、出射
端面20b から出射してフォトマルチプライヤ21に
受光され、放射線画像を表わす輝尽発光光19の光量が
フォトマルチプライヤ21によって電気信号に変換され
る。
【0044】フォトマルチプライヤ21から出力された
アナログ出力信号Sは対数増幅器26で対数的に増幅さ
れ、A/D変換器27でディジタル化され、先読画像信
号SP が得られる。この先読画像信号SP の信号レ
ベルは、シート11の各画素から発せられた輝尽発光光
の光量の対数と比例している。
【0045】上記先読みにおいては、蓄積性蛍光体シー
ト11に蓄積された放射線エネルギーの広い領域にわた
って読み取ることができるように、読取条件即ちフォト
マルチプライヤ21に印加する電圧値や対数増幅器26
の増幅率等が定められている。
【0046】得られた先読画像信号SP は、コンピュ
ータシステム40に入力される。このコンピュータシス
テム40は、本発明の放射線画像読取条件及び/又は画
像処理条件決定装置の一例を内包するものであり、CP
Uおよび内部メモリが内蔵された本体部41,補助メモ
リとしてのフロッピィディスクが挿入されドライブされ
るドライブ部42,オペレータがこのコンピュータシス
テム40に必要な指示等を入力するためのキーボード4
3,および必要な情報を表示するためのCRTディスプ
レイ44から構成されている。
【0047】このコンピュータシステム40内では、入
力された先読画像信号SP に基づいて必要に応じて分
割パターン及び照射野が認識され、次いでその先読画像
信号SP に基づいてヒストグラムが求められ、このヒ
ストグラムに基づいてニューラルネットワークにより本
読みの際の読取条件、即ち本読みの際の感度Sk およ
びラチチュードGp が求められ、この求められた感度
Sk ,ラチチュードGp に従って、たとえばフォト
マルチプライヤ21′に印加する電圧値や対数増幅器2
6′の増幅率等が制御される。
【0048】ここでラチチュードGp とは、本読みの
際に画像信号に変換される最も微弱な輝尽発光光に対す
る最も強大な輝尽発光光の光量比に対応するものであり
、感度Sk とは所定の光量の輝尽発光光をどのレベル
の画像信号とするかを定める光電変換率をいう。
【0049】先読みの終了した蓄積性蛍光体シート11
′は、本読手段100 ′の所定位置にセットされ、上
記先読みに使用した光ビームより強い光ビーム15′に
よりシート11′が走査され、前述のようにして定めら
れた読取条件により画像信号が得られるが、本読手段1
00 ′の構成は上記先読手段100 の構成と略同一
であるため、先読手段100 の各構成要素と対応する
構成要素には先読手段100 で用いた番号にダッシュ
を付して示し、説明は省略する。
【0050】A/D変換器27′でディジタル化される
ことにより得られた画像信号SQ は、再度コンピュー
タシステム40に入力される。コンピュータシステム4
0内では画像信号SQ に適切な画像処理が施され、こ
の画像処理の施された画像信号は図示しない再生装置に
送られ、再生装置においてこの画像信号に基づくX線画
像が再生表示される。
【0051】前記コンピュータシステム40では、先読
画像信号SP に基づいて、ヒストグラムが算出され、
このヒストグラムに基づいてニューラルネットワークに
より本読みの際の読取条件及び/又は読取りにより得ら
れた画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件が決定
される。
【0052】先読画像信号SP は、前記コンピュータ
システム40内に設けられた本発明の第1実施例による
読取条件及び/又は画像処理条件の決定方法を実施する
演算部に入力される。なお、本実施例ではコンピュータ
システム40の、本発明にいう各手段に対応する機能を
実現するためのハードウェアとソフトウェアとの組み合
わせが該各手段として観念される。
【0053】図3は、先読画像信号SP のヒストグラ
ムを表わした図である。図の横軸は先読画像信号SP 
の値を表わし、縦軸(上方)は各値を有する先読画像信
号SP の出現頻度(X線画像の各画素に対応する各先
読画像信号SP を1つと数える)を表わしている。ま
た図の縦軸(下方)は、本読みにより得られた画像信号
SQ の値を示している。
【0054】このヒストグラム70には大きく分けて被
写体像に対応する山Aと、直接X線部に対応する、山A
よりも先読画像信号SP の値の大きな位置にある山B
とが存在する。ここでヒストグラム70上の頻度がTと
なる位置を先読画像信号SP の値の小さい方から値の
大きい方へサーチし、頻度がTとなる最初の位置aと次
の位置bに対応する先読画像信号SP1,SP2が求め
られる。このようにして求められた2つの先読画像信号
SP1,SP2に挾まれた範囲がX線画像上の被写体像
に対応すると判断される。そこで本読みを行なうとした
場合に、先読画像信号SP1,SP2に対応するX線画
像上の個所から発せられた輝尽発光光がそれぞれ画像信
号SQ の最小値SQ1,最大値SQ2に変換されるよ
うに、すなわち、図3に示した直線G1となるように読
取条件が定められ、この読取条件に従って本読みが行な
われる。ここで読取条件は、直線G1の図3の横方向の
位置(感度Sk )とその直線G1の傾き(ラチチュー
ドGp )とで定められる。
【0055】しかし、ヒストグラム70が例えば図3に
示すヒストグラム70′のようにしきい値Tを横切る凹
凸があった場合、読取条件に対応する直線は直線G1′
のように誤って求められることとなり、この読取条件に
基づいて本読みを行なうと被写体像のうち先読画像信号
SP1,SP2′に挾まれた領域(ヒストグラム上の領
域A′に対応する)部分しか担持しない画像信号SQ 
となってしまうこととなり、この場合例えば再撮影を行
なう必要等が生じることとなるという欠点を有している
【0056】そこで本発明では、このような場合にも図
3の直線G1を読取条件として出力するように、ヒスト
グラムのデータをニューラルネットワークに入力して、
ニューラルネットワークに該ヒストグラムに対応する正
しい読取条件を学習により覚えさせ、ニューラルネット
ワークにより、正しい読取条件を出力させる。
【0057】なお、上記ヒストグラムに加え、より条件
決定の精度を高めるために、その放射線画像に関する付
加情報をニューラルネットワークに入力し、この付加情
報とヒストグラムの組合せに応じて読取条件を出力させ
るようにしてもよい。これにより、ニューラルネットワ
ークによる条件決定の精度を大きく向上させることがで
きる。付加情報としては、例えば患者名、撮影部位等の
患者情報や、単純撮影、造影撮影、断層撮影等の撮影方
法等を使用することができる。
【0058】次に、本発明の第2実施例による放射線画
像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法を適用した
コンピュータシステムを内包したX線画像読取装置につ
いて説明する。
【0059】図4は、本発明の第2実施例の基本的概念
を示すブロック図である。また図5は先読画像信号SP
 のヒストグラムを正規化したヒストグラムと本発明に
よるニューラルネットワークの一例を簡単に示した図で
ある。すなわち、本発明の第2実施例による方法の基本
的概念は、演算手段59において放射線画像を表わす画
像信号51のヒストグラム52を算出し、ヒストグラム
52から直接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大
発光量を示す画像信号の値を検出し、この画像信号Sm
ax1を最大値とし、最大値Smax1と画像信号51
の最小値Smin との間においてヒストグラム52を
正規化し、正規化したヒストグラム54を単独で、ある
いはこれに前記放射線画像に関する付加情報58を加え
て出力し、図5に示すようにニューラルネットワーク5
5に、正規化したヒストグラム54の画像信号の最大値
Smax1と最小値Smin 間の所定の値として最大
値Smax1がニューラルネットワーク55の常に同一
の入力ユニット(ここでは下端の入力ユニット)に入力
されるように入力し、該ニューラルネットワーク55か
ら出力した画像読取条件及び/又は画像処理条件に感度
補正を行ない、最適な画像読取条件及び/又は画像処理
条件57を出力するものである。
【0060】本発明の第2実施例による放射線画像読取
条件及び/又は画像処理条件決定方法を適用したX線画
像読取装置、およびコンピュータシステムは、図2にお
けるコンピュータシステム40内で行なう演算の内容を
除いて前述した図2における本発明の第1実施例による
X線画像読取装置および放射線画像読取条件及び/又は
画像処理条件決定装置と同一であるので、詳細な説明は
ここでは省略し、以下本発明の第2実施例による放射線
画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法を適用し
たコンピュータシステムについて説明する。
【0061】本発明の第2実施例においては図2におけ
るコンピュータシステム40内において、入力された先
読画像信号SP に基づいて必要に応じて分割パターン
及び照射野が認識され、次いでその先読画像信号SP 
に基づいてヒストグラムが求められ、そのヒストグラム
から直接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発光
量を示す画像信号の値を検出し、この画像信号の値を最
大値Smax1とし、この最大値Smax1と先読画像
信号SP の最小値Smin との間において、前記ヒ
ストグラムを正規化し、この正規化したヒストグラムを
、図5に示すように、正規化したヒストグラムの画像信
号の値が異なっても最大値Smax1およびS′max
1が常に同一の入力ユニット(図5における下端のユニ
ット)に入力されるようにニューラルネットワークに入
力し、この正規化したヒストグラムに基づいてニューラ
ルネットワークにより本読みの際の読取条件、即ち本読
みの際の感度Sk ′およびラチチュードGp ′が求
められ、最大値Smax1に基づいて感度Sk ′およ
びラチチュードGp ′を補正しこの補正された感度S
k ,ラチチュードGp に従って、たとえばフォトマ
ルチプライヤ21′に印加する電圧値や対数増幅器26
′の増幅率等が制御される。
【0062】次いで前述のようにして定められた読取条
件により、本発明による第1実施例と同様に図2におけ
る本読み手段100 ′により本読みが行なわれ画像信
号が得られる。
【0063】A/D変換器27′でディジタル化される
ことにより得られた画像信号SQ は、再度コンピュー
タシステム40に入力される。コンピュータシステム4
0内では画像信号SQ に適切な画像処理が施され、こ
の画像処理の施された画像信号は図示しない再生装置に
送られ、再生装置においてこの画像信号に基づくX線画
像が再生表示される。
【0064】前記コンピュータシステム40では、先読
画像信号SP に基づいて、ヒストグラムが算出され、
このヒストグラムから直接放射線部に対応するすぬけ部
を除いた最大発光量を示す画像信号の値を検出し、この
画像信号の値を最大値Smax1とし、最大値Smax
1と画像信号の最小値Smin との間においてヒスト
グラムを正規化し、この正規化ヒストグラムを、図5に
示すように最大値Smax1が常に同一の入力ユニット
(下端のユニット)に入力されるようニューラルネット
ワークに入力し、この正規化したヒストグラムに基づい
てニューラルネットワークにより本読みの際の読取条件
及び/又は読取りにより得られた画像信号に画像処理を
施す際の画像処理条件が求められ、正規化したヒストグ
ラムの最大値Smax1と最小値Smin との間の所
定の値である最大値Smax1に基づいて該画像処理条
件を補正し読み取ったX線画像に最適な画像処理条件が
決定される。
【0065】先読画像信号SP は、前記コンピュータ
システム40内に設けられた本発明の第2実施例による
読取条件及び/又は画像処理条件の決定方法を実施する
演算部に入力される。なお、本実施例ではコンピュータ
システム40の、本発明にいう各手段に対応する機能を
実現するためのハードウェアとソフトウェアとの組み合
わせが該各手段として観念される。
【0066】次に、本発明の第2実施例におけるヒスト
グラムを正規化する方法について説明する。
【0067】図6は、先読画像信号SP のヒストグラ
ムを表わした図である。図の横軸は先読画像信号SP 
の値を表わし、縦軸(上方)は各値を有する先読画像信
号SP の出現頻度(X線画像の各画素に対応する各先
読画像信号SP を1つと数える)を表わしている。
【0068】このヒストグラム80には大きく分けて被
写体像に対応する山Cと、直線X線部に対応するすぬけ
部を示す、山Cよりも先読画像信号SPの値の大きな位
置にある山Dとが存在する。ここでヒストグラム80の
すぬけ部を除いた最大発光量を示す先読画像信号の値が
検出され、この値を最大値Smax1とする。またヒス
トグラム80における最小の先読画像信号の値を最小値
Smin とし、先読画像信号SP の最小値Smin
 とSmax1との間における先読画像信号SP の最
大頻度でヒストグラム80の正規化を行なう。すなわち
、この正規化したヒストグラムはすぬけ部に依存しない
、被写体像のみに対応した正規化ヒストグラムとなる。
【0069】しかし、ヒストグラム80が図6に示すヒ
ストグラム80′のように、X線照射量が変化しヒスト
グラム80と異なる先読画像信号の値を示した場合、す
なわち画像の感度が異なる場合には、画像信号の最小値
Smin および最大値Smax1の値も変わりニュー
ラルネットワークに入力される正規化したヒストグラム
の画像信号の値が広範囲に渡ってしまうので、この値を
そのままニューラルネットワークに入力するということ
は、学習に膨大な時間をかける必要があり、また正しい
画像読取条件及び/又は画像処理条件を出力する精度が
低くなってしまう。
【0070】そこで本発明の第2実施例においては、こ
のような場合にも感度に依存しない安定した、高い精度
の画像読取条件及び/又は画像処理条件を出力するよう
に、図5に示したように正規化したヒストグラムの画像
信号の最大値Smax1と最小値Smin との間の所
定の値(図5,6では最大値Smax1)が常に同一の
ニューラルネットワークの入力ユニットに入力されるよ
うにし、ニューラルネットワークに入力される正規化し
たヒストグラムの画像信号値が変化しても常にほぼ同一
条件となるようにし、ニューラルネットワークから出力
された読取条件及び/又は画像処理条件に対して、所定
の値(図5,6においては最大値Smax1)に基づい
て補正を加えて、画像に適した読取条件及び/又は画像
処理条件を出力させる。
【0071】なお、上記正規化したヒストグラムの画像
信号の最大値と最小値との間の所定の値として最大値S
max1を用いたが、これは正規化したヒストグラムの
画像信号の最大値と最小値との間の値であればいかなる
値でもよく、例えば画像信号の最小値、あるいは最大値
と最小値との中間の値等を用いてもよい。この場合、所
定の値は、この所定の値が最小値の場合は図5に示す上
端の入力ユニットに、最大値と最小値の中間の値の場合
は、図5に示す入力ユニットの中間に位置する入力ユニ
ットに入力されるようにすればよい。
【0072】また、上記正規化したヒストグラムの画像
信号の所定の値(ここでは最大値Smax1)をニュー
ラルネットワークの常に同一のある決まった入力ユニッ
トに入力する場合、この所定の値以外の画像信号の値は
、所定の値を基準としてある決まった入力ユニットの隣
の入力ユニットに順次入力されていく。例えば本発明で
は図5に示すように最大値Smax1を下端の入力ユニ
ットに入力した場合、最大値Smax1から最小値Sm
in までの正規化したヒストグラムの画像信号が下端
の入力ユニットから上端の入力ユニットへ順次入力され
ていくようになっている。よって所定の値を最小値とし
た場合は上端の入力ユニットから順次下端の入力ユニッ
トへ、所定の値を最大値と最小値の中間の値とした場合
には図5に示す入力ユニットの中間の入力ユニットから
それぞれ上端および下端の入力ユニットに向かって順次
入力されていく。
【0073】なお、上記正規化したヒストグラムに加え
、より条件決定の精度を高めるために、その放射線画像
に関する付加情報をニューラルネットワークに入力し、
この付加情報とヒストグラムの組合せに応じて読取条件
を出力させるようにしてもよい。これにより、ニューラ
ルネットワークによる条件決定の精度を大きく向上させ
ることができる。
【0074】以下、ニューラルネットワークにより、学
習を繰り返して、ニューラルネットワークにより、正し
い読取条件を出力させる方法について詳述する。
【0075】図7は誤差逆伝播学習(バックプロパゲー
ション)機能を備えたニューラルネットワークの一例を
表わした図である。誤差逆伝播学習(バックプロパゲー
ション)とは、前述したように、ニューラルネットワー
クの出力を正解(教師信号)と比べることにより、出力
側から入力側に向かって順次結合の重み(シナプス結合
のウェイト)を修正するという“学習”アルゴリズムを
いう。
【0076】図に示すように、このニューラルネットワ
ークの第1層(入力層),第2層(中間層),第3層(
出力層)はそれぞれn1 個,n2個,2個のユニット
(ニューロン)から構成される。第1層(入力層)に入
力される各信号F1 ,F2 ,……,Fn1はX線画
像の各画素に対応する先読画像信号に基づいて算出され
たヒストグラム、あるいは正規化したヒストグラムを表
わす信号であり、第3層(出力層)からの2つの出力Y
3,1 ,Y3,2 は本読みの際のそれぞれ感度およ
びラチチュードに対応した信号である。第k層のi番目
のユニットをUk,i 、該ユニットUk,i への各
入力をXk,i 、各出力をYk,i 、Uk,i か
らUk+1,j への結合の重みをWk,i;k+1,
j とし、各ユニットUk,j は同一の特性関数
【0
077】
【数1】
【0078】を有するものとする。このとき、各ユニッ
トUk,j の入力Xk,j 、出力Yk,j は、

0079】
【数2】
【0080】
【数3】
【0081】となる。ただし入力層を構成する各ユニッ
トU1,i(i =1,2,…,n1 ) への各入力
F1 ,F2 ,…,Fn1は重みづけされずにそのま
ま各ユニットU1,i(i=1,2,…,n1 ) に
入力される。入力されたn1 個の信号F1 ,F2 
,…,Fn1は、各結合の重みWk,i;k+1,j 
によって重み付けられながら最終的な出力Y3,1 ,
Y3,2 にまで伝達され、これにより本読みの際の読
取条件(感度とラチチュード)が求められる。
【0082】ここで、上記各結合の重みWk,i;k+
1,j の決定方法について説明する。先ず乱数により
各結合の重みWk,i;k+1,j の初期値が与えら
れる。このとき、入力F1 〜Fn1が最大に変動して
も、出力Y3,1 ,Y3,2 が所定範囲内の値また
はこれに近い値となるように、その乱数の範囲を制限し
ておくことが好ましい。
【0083】最適な読取条件が既知のX線画像が記録さ
れた蓄積性蛍光体シートが多数前述したようにして読み
取られ、これにより得られた先読画像信号SP が間引
きされて上記n1 個の入力F1 ,F2 ,…,Fn
1が求められる。このn1 個の入力F1 ,F2 ,
…,Fn1が図7に示すニューラルネットワークに入力
され、各ユニットUk,i の出力Yk,i がモニタ
される。
【0084】各出力Yk,i が求められると、最終的
な出力であるY3,1 ,Y3,2 と、この画像に関
し正しい読取条件としての教師信号(感度“Y3,1 
”およびラチチュード“Y3,2 ”)との二乗誤差
【0085】
【数4】
【0086】
【数5】
【0087】が求められる。この二乗誤差E1 ,E2
 がそれぞれ最小となるように、以下のようにして各結
合の重みWk,i;k+1,j が修正される。なお、
以下Y3,1 の出力に関して述べY3,2については
Y3,1 と同様であるため、ここでは省略する。
【0088】二乗誤差E1 を最小にするには、このE
1 はWk,i;k+1,j の関数であるから
【00
89】
【数6】
【0090】のように各結合の重みWk,i;k+1,
j が修正される。ここでηは学習係数と呼ばれる係数
である。
【0091】ここで、
【0092】
【数7】
【0093】であり、(2) 式より
【0094】
【数8】
【0095】であるから、(7) 式は、
【0096】
【数9】
【0097】となる。
【0098】ここで、(4) 式より、
【0099】
【数10】
【0100】(3) 式を用いてこの(10)式を変形
すると、
【0101】
【数11】
【0102】ここで、(1) 式より、
【0103】
【数12】
【0104】であるから、
【0105】
【数13】
【0106】となる。
【0107】(9) 式においてk=2と置き、(11
)式、(13)式を(9) 式に代入すると、
【0108】
【数14】
【0109】この(14)式を(6) 式に代入して、
【0110】
【数15】
【0111】となる。この(15)式に従って、W2,
i;3,1(i=1,2,…,n1 )の各結合の重み
が修正される。
【0112】次に、
【0113】
【数16】
【0114】であるから、この(16)式に(2) 式
、(3) 式を代入して、
【0115】
【数17】
【0116】ここで(12)式より、
【0117】
【数18】
【0118】であるから、この(18)式と、(11)
式、(13)式を(17)式に代入して、
【0119】
【数19】
【0120】(9) 式においてk=1と置き、(19
)式を(9)式に代入すると、
【0121】
【数20】
【0122】この(20)式を(6) 式に代入すると
、k=1と置いて、
【0123】
【数21】
【0124】となり、(15)式で修正されたW2,i
;3,1(i=1,2,…,n1 )がこの(21)式
に代入され、W1,i;2,j(i=1,2,…,n1
 ;j=1,2,…,n2 )が修正される。
【0125】尚、理論的には(15)式、(21)式を
用い、学習係数ηを十分小さくとって学習回数を十分に
多くすることにより、各結合の重みWk,i;k+1,
j を所定の値に集束させ得るが、学習係数ηをあまり
小さくすることは学習の進みを遅くするため現実的では
ない。一方学習係数ηを大きくとると学習が振動してし
まう(上記結合の重みが所定の値に収束しない)ことが
ある。そこで実際には、結合の重みの修正量に次式のよ
うな慣性項を加えて振動を抑え、学習係数ηはある程度
大きな値に設定される。(例えば、D.E.Rumel
hart,G.E.Hinton and R.J.W
illiams:Learninginternal 
representations by error 
propagation In Parallel D
istributed Processing,Vol
ume 1,J.L.McClelland,D.E.
Rumelhart and The PDP Res
earch Group,MIT Press,198
6b」参照)
【0126】
【数22】
【0127】ただしΔWk,i;k+1,j (t)は
、t回目の学習における、修正後の結合重みWk,i;
k+1,j から修正前の該結合の重みWk,i;k+
1,j を引いた修正量を表わす。また、αは、慣性項
と呼ばれる係数である。
【0128】慣性項α、学習係数ηとしてたとえばα=
0.9 、η=0.25を用いて各結合の重みWk,i
;k+1,j の修正(学習)をたとえば20万回行な
い、その後は、各結合の重みWk,i;k+1,j は
最終の値に固定される。この学習の終了時には2つの出
力Y3,1 ,Y3,2 は本読みの際のそれぞれ感度
、ラチチュードを正しく表わす信号となる。
【0129】そこで学習が終了した後は、今度は先読み
の際のX線画像を表わす先読画像信号からそのヒストグ
ラムあるいは正規化したヒストグラムが求められ、これ
が図7に示すニューラルネットワークに入力され、それ
により得られた出力Y3,1 ,Y3,2 がそのX線
画像に対する本読みの読取条件(感度とラチチュード)
を表わす信号となる。この信号は、上記のようにして学
習を行なった後のものであるため、本読みの際の読取条
件を精度良く表わしている。
【0130】尚、上記ニューラルネットワークは3層構
造のものに限られるものではなく、さらに多層にしても
よいことはもちろんである。また各層のユニットの数も
、入力される先読画像信号SP の画素の数、必要とす
る読取条件の精度等に応じた任意の数のユニットで各層
を構成し得ることももちろんである。
【0131】次に本発明の第2実施例における感度補正
の方法について述べる。本発明の第2実施例においては
図5に示すように正規化したヒストグラムをニューラル
ネットワークに最大値Smax1が常に同一の入力ユニ
ットに入力し、正規化したヒストグラムの画像信号値の
感度が変化してもその感度に依存しない読取条件を出力
としているため、ニューラルネットワークにより出力さ
れる読取条件(感度およびラチチュード)は絶対的な値
としてではなく相対的な位置情報として出力される。こ
こでラチチュードは前述したように画像信号に変換され
る最も微弱な輝尽発光光に対する最も強大な輝尽発光光
の光量比に対応するものである。すなわちラチチュード
は最小値Smin と最大値Smax1との比に対応す
るものであり、ニューラルネットワークからは最小値S
minと最大値Smax1の比がラチチュードとして出
力されるためラチチュードには補正を加える必要はない
。また感度は本発明の第2実施例において、最小値Sm
in と最大値Smax1との間の位置情報、すなわち
必要とする領域(図5における斜線部)の感度が正規化
したヒストグラムの先読画像信号SP の最小値Smi
n からみた最大値Smax1との間の感度位置を百分
率で表したものとしてニューラルネットワークより出力
される。また最小値Smin と最大値Smax1は既
知であるので以下の式に従って感度補正が行なわれる。
【0132】
【数23】感度Sk =Smax1−(Smax1−S
min )×Sk1(%)      ……(23)式
(23)により感度補正が行なわれ最終的な画像読取条
件(感度およびラチチュード)が決定される。
【0133】上記のようにしてニューラルネットワーク
と感度補正手段とにより求められた読取条件に従って本
読手段100 ′のフォトマルチプライヤ21′に印加
する電圧や増幅器26′の増幅率等が制御され、この制
御された条件に従って本読みが行なわれる。
【0134】なお、上記第1および第2の実施例では、
コンピュータシステム40で本読みの際の読取条件を求
める装置について説明したが、本読みの際は、先読画像
信号SP にかかわらず所定の読取条件で読み取ること
とし、コンピュータシステム40では、先読画像信号S
P に基づいて、画像信号SQ に画像処理を施す際の
画像処理条件を求めるようにしてもよく、また、コンピ
ュータシステム40で上記読取条件と画像処理条件の双
方を求めるようにしてもよい。
【0135】さらに、上記第1および第2の実施例は、
先読みを行なう放射線画像読取装置について説明したが
、本発明は先読みを行なわず、そのまま上記本読みに相
当する読取りを行なう放射線画像読取装置にも適用する
ことができる。この場合、読取りの際は所定の読取条件
で読み取られて画像信号が得られ、この画像信号に基づ
いて、コンピュータシステム40内で画像処理条件が求
められ、この求められた画像処理条件に従って画像信号
に画像処理が施される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による画像読取条件及び/
又は画像処理条件決定方法の基本的構成を示すブロック
【図2】本発明の方法を実施するためのコンピュータシ
ステムを内包する、X線画像読取装置の一例を示す斜視
【図3】蓄積性蛍光体シートからの読取画像信号のヒス
トグラムの例を示すグラフ
【図4】本発明の第2実施例による画像読取条件及び/
又は画像処理条件決定方法の基本的構成を示すブロック
【図5】先読画像信号のヒストグラムを正規化したヒス
トグラムと本発明によるニューラルネットワークの一例
を簡単に示した図
【図6】蓄積性蛍光体シートからの読取画像信号のヒス
トグラムの別の例を示すグラフ
【図7】本発明の方法に使用されるニューラルネットワ
ークの一例を表わした図
【符号の説明】
11,11′    蓄積性蛍光体シート19,19′
    輝尽発光光 21,21′    フォトマルチプライヤ26,26
′    対数増幅器 27,27′    A/D変換器 40    コンピュータシステム 100 ′    本読手段 SP     先読み画像信号

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
    シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
    られた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像
    を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体
    シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから
    発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表
    わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得ら
    れた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処理
    条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条
    件決定方法において、前記第一の画像信号のヒストグラ
    ムをニューラルネットワークに入力し、該ニューラルネ
    ットワークから前記読取条件及び/又は前記画像処理条
    件を出力させることを特徴とする放射線画像読取条件及
    び/又は画像処理条件決定方法。
  2. 【請求項2】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
    シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
    られた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像
    を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体
    シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから
    発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表
    わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得ら
    れた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処理
    条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条
    件決定装置において、前記第一の画像信号のヒストグラ
    ムを演算し、出力するヒストグラム算出手段と、該ヒス
    トグラム算出手段により出力されたヒストグラムを入力
    し、このヒストグラムに基づいて前記読取条件及び/又
    は前記画像処理条件を出力するニューラルネットワーク
    とからなることを特徴とする放射線画像読取条件及び/
    又は画像処理条件決定装置。
  3. 【請求項3】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
    シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
    られた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像
    を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体
    シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから
    発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表
    わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得ら
    れた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処理
    条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条
    件決定方法において、前記第一の画像信号のヒストグラ
    ムと、前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線
    画像に関する付加情報をニューラルネットワークに入力
    し、該ニューラルネットワークから前記読取条件及び/
    又は前記画像処理条件を出力させることを特徴とする放
    射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法。
  4. 【請求項4】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
    シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
    られた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像
    を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体
    シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから
    発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表
    わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得ら
    れた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処理
    条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条
    件決定装置において、前記第一の画像信号のヒストグラ
    ムを演算し、出力するヒストグラム算出手段と、前記蓄
    積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像に関する
    付加情報を出力する付加情報出力手段と、前記ヒストグ
    ラム算出手段により出力されたヒストグラムと、前記付
    加情報出力手段により出力された付加情報とを入力し、
    該ヒストグラムおよび該付加情報に基づいて前記読取条
    件及び/又は前記画像処理条件を出力するニューラルネ
    ットワークとからなることを特徴とする放射線画像読取
    条件及び/又は画像処理条件決定装置。
  5. 【請求項5】  放射線画像を表わす画像信号に基づい
    て、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求
    める放射線画像処理条件決定方法において、前記画像信
    号のヒストグラムをニューラルネットワークに入力し、
    該ニューラルネットワークから前記画像処理条件を出力
    させることを特徴とする放射線画像処理条件決定方法。
  6. 【請求項6】  放射線画像を表わす画像信号に基づい
    て、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求
    める放射線画像処理条件決定装置において、前記画像信
    号のヒストグラムを演算し、出力するヒストグラム算出
    手段と、該ヒストグラム算出手段により出力されたヒス
    トグラムを入力し、このヒストグラムに基づいて画像処
    理条件を出力するニューラルネットワークとからなるこ
    とを特徴とする放射線画像処理条件決定装置。
  7. 【請求項7】  放射線画像を表わす画像信号に基づい
    て、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求
    める放射線画像処理条件決定方法において、前記画像信
    号のヒストグラムと、前記放射線画像に関する付加情報
    をニューラルネットワークに入力し、該ニューラルネッ
    トワークから前記画像処理条件を出力させることを特徴
    とする放射線画像処理条件決定方法。
  8. 【請求項8】  放射線画像を表わす画像信号に基づい
    て、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求
    める放射線画像処理条件決定装置において、前記画像信
    号のヒストグラムを演算し、出力するヒストグラム算出
    手段と、前記放射線画像に関する付加情報を出力する付
    加情報出力手段と、前記ヒストグラム算出手段により出
    力されたヒストグラムと、前記付加情報出力手段により
    出力された付加情報とを入力し、該ヒストグラムおよび
    該付加情報に基づいて前記画像処理条件を出力するニュ
    ーラルネットワークとからなることを特徴とする放射線
    画像処理条件決定装置。
  9. 【請求項9】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
    シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
    られた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像
    を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体
    シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから
    発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表
    わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得ら
    れた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処理
    条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条
    件決定方法において、前記第一の画像信号のヒストグラ
    ムの、直接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発
    光量を示す画像信号の値を最大値とし、該最大値と前記
    第一の画像信号の最小値との間において前記ヒストグラ
    ムを最大頻度で正規化した後、この正規化したヒストグ
    ラムをニューラルネットワークに、該正規化したヒスト
    グラムの画像信号の最大値と最小値との間の所定の値が
    前記ニューラルネットワークの常に同一の入力ユニット
    に入力されるように入力し、該ニューラルネットワーク
    から前記読取条件及び/又は前記画像処理条件を出力し
    、前記所定の値に基づいて前記ニューラルネットワーク
    から出力された前記読取条件及び/又は前記画像処理条
    件の補正を行ない、最終的な読取条件及び/又は画像処
    理条件を決定することを特徴とする放射線画像読取条件
    及び/又は画像処理条件決定方法。
  10. 【請求項10】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光
    体シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発
    せられた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画
    像を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光
    体シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートか
    ら発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を
    表わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得
    られた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処
    理条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理
    条件決定装置において、前記第一の画像信号のヒストグ
    ラムを演算し、該ヒストグラムから、直接放射線部に対
    応するすぬけ部を除いた最大発光量を示す画像信号の値
    を検出し、該検出された画像信号の値を最大値とし、該
    最大値と前記第一の画像信号の最小値との間において前
    記ヒストグラムを最大頻度で正規化し、出力する演算手
    段と、前記演算手段より出力された正規化したヒストグ
    ラムを該正規化したヒストグラムの画像信号の最大値と
    最小値との間の所定の値が常に同一の入力ユニットに入
    力されるように入力し、前記正規化したヒストグラムに
    基づいて前記読取条件及び/又は前記画像処理条件を出
    力するニューラルネットワークと、前記所定の値に基づ
    いて前記ニューラルネットワークから出力された前記読
    取条件及び/又は前記画像処理条件の補正を行なう補正
    手段とからなることを特徴とする放射線画像読取条件及
    び/又は画像処理条件決定装置。
  11. 【請求項11】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光
    体シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発
    せられた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画
    像を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光
    体シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートか
    ら発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を
    表わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得
    られた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処
    理条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理
    条件決定方法において、前記第一の画像信号のヒストグ
    ラムの、直接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大
    発光量を示す画像信号の値を最大値とし、該最大値と前
    記第一の画像信号の最小値との間において前記ヒストグ
    ラムを最大頻度で正規化した後、この正規化したヒスト
    グラムと前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射
    線画像に対する付加情報とを、ニューラルネットワーク
    に、該正規化したヒストグラムの画像信号の最大値と最
    小値との間の所定の値が前記ニューラルネットワークの
    常に同一の入力ユニットに入力されるように入力し、該
    ニューラルネットワークから前記読取条件及び/又は前
    記画像処理条件を出力し、前記所定の値に基づいて前記
    ニューラルネットワークから出力された前記読取条件及
    び/又は前記画像処理条件の補正を行ない、最終的な読
    取条件及び/又は画像処理条件を決定することを特徴と
    する放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方
    法。
  12. 【請求項12】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光
    体シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発
    せられた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画
    像を表わす第一の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光
    体シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートか
    ら発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を
    表わす第二の画像信号を得る際の読取条件及び/又は得
    られた前記第二の画像信号に画像処理を施す際の画像処
    理条件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理
    条件決定装置において、前記第一の画像信号のヒストグ
    ラムを演算し、該ヒストグラムから、直接放射線部に対
    応するすぬけ部を除いた最大発光量を示す画像信号の値
    を検出し、該検出された画像信号の値を最大値とし、該
    最大値と前記第一の画像信号の最小値との間において前
    記ヒストグラムを最大頻度で正規化し、出力する演算手
    段と、前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線
    画像に関する付加情報を出力する付加情報出力手段と、
    前記演算手段より出力された正規化したヒストグラムと
    前記付加情報出力手段により出力された付加情報とを、
    前記正規化したヒストグラムの画像信号の最大値と最小
    値との間の所定の値が常に同一の入力ユニットに入力さ
    れるように入力し、前記正規化したヒストグラムに基づ
    いて前記読取条件及び/又は前記画像処理条件を出力す
    るニューラルネットワークと、前記所定の値に基づいて
    前記ニューラルネットワークから出力された前記読取条
    件及び/又は前記画像処理条件の補正を行なう補正手段
    とからなることを特徴とする放射線画像読取条件及び/
    又は画像処理条件決定装置。
  13. 【請求項13】  放射線画像を表わす画像信号に基づ
    いて、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を
    求める放射線画像処理条件決定方法において、前記画像
    信号のヒストグラムの、直接放射線部に対応するすぬけ
    部を除いた最大発光量を示す画像信号の値を最大値とし
    、該最大値と前記画像信号の最小値との間において前記
    ヒストグラムを最大頻度で正規化した後、この正規化し
    たヒストグラムをニューラルネットワークに、該正規化
    したヒストグラムの画像信号の最大値と最小値との間の
    所定の値が前記ニューラルネットワークの常に同一の入
    力ユニットに入力されるように入力し、該ニューラルネ
    ットワークから前記画像処理条件を出力し、前記所定の
    値に基づいて前記ニューラルネットワークから出力され
    た前記画像処理条件の補正を行ない、最終的な画像処理
    条件を決定することを特徴とする放射線画像処理条件決
    定方法。
  14. 【請求項14】  放射線画像を表わす画像信号に基づ
    いて、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を
    求める放射線画像処理条件決定装置において、前記画像
    信号のヒストグラムを演算し、該ヒストグラムから、直
    接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発光量を示
    す画像信号の値を検出し、該検出された画像信号の値を
    最大値とし、該最大値と前記画像信号の最小値との間に
    おいて前記ヒストグラムを最大頻度で正規化し、出力す
    る演算手段と、前記演算手段より出力された正規化した
    ヒストグラムを該正規化したヒストグラムの画像信号の
    最大値と最小値との間の所定の値が常に同一の入力ユニ
    ットに入力されるように入力し、前記正規化したヒスト
    グラムに基づいて前記画像処理条件を出力するニューラ
    ルネットワークと、前記所定の値に基づいて前記ニュー
    ラルネットワークから出力された前記画像処理条件の補
    正を行なう補正手段とからなることを特徴とする放射線
    画像処理条件決定装置。
  15. 【請求項15】  放射線画像を表わす画像信号に基づ
    いて、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を
    求める放射線画像処理条件決定方法において、前記画像
    信号のヒストグラムの、直接放射線部に対応するすぬけ
    部を除いた最大発光量を示す画像信号の値を最大値とし
    、該最大値と前記画像信号の最小値との間において前記
    ヒストグラムを最大頻度で正規化した後、この正規化し
    たヒストグラムと前記蓄積性蛍光体シートに記録された
    前記放射線画像に対する付加情報とを、ニューラルネッ
    トワークに、該正規化したヒストグラムの画像信号の最
    大値と最小値との間の所定の値が前記ニューラルネット
    ワークの常に同一の入力ユニットに入力されるように入
    力し、該ニューラルネットワークから前記画像処理条件
    を出力し、前記所定の値に基づいて前記ニューラルネッ
    トワークから出力された前記画像処理条件の補正を行な
    い、最終的な画像処理条件を決定することを特徴とする
    放射線画像処理条件決定方法。
  16. 【請求項16】  放射線画像を表わす画像信号に基づ
    いて、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を
    求める放射線画像処理条件決定装置において、前記画像
    信号のヒストグラムを演算し、該ヒストグラムから、直
    接放射線部に対応するすぬけ部を除いた最大発光量を示
    す画像信号の値を検出し、該検出された画像信号の値を
    最大値とし、該最大値と前記画像信号の最小値との間に
    おいて前記ヒストグラムを最大頻度で正規化し、出力す
    る演算手段と、前記蓄積性蛍光体シートに記録された前
    記放射線画像に関する付加情報を出力する付加情報出力
    手段と、前記演算手段より出力された正規化したヒスト
    グラムと前記付加情報出力手段により出力された付加情
    報とを、前記正規化したヒストグラムの画像信号の最大
    値と最小値との間の所定の値が常に同一の入力ユニット
    に入力されるように入力し、前記正規化したヒストグラ
    ムに基づいて前記画像処理条件を出力するニューラルネ
    ットワークと、前記所定の値に基づいて前記ニューラル
    ネットワークから出力された前記画像処理条件の補正を
    行なう補正手段とからなることを特徴とする放射線画像
    処理条件決定装置。
JP3051132A 1990-04-18 1991-03-15 放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法および装置 Expired - Fee Related JP2739386B2 (ja)

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JP2008092603A (ja) * 2007-12-12 2008-04-17 Canon Inc 放射線デジタル画像処理システム
JP2012512730A (ja) * 2010-03-31 2012-06-07 ザクリトエ、アクツィオネルノエ、オブシェストボ、“インパルス” 医療用途のデジタルx線画像の対象領域における明るさレベルを計算する方法

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