JPH04211815A - 小型電子機器の増設装置 - Google Patents

小型電子機器の増設装置

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JPH04211815A
JPH04211815A JP3017758A JP1775891A JPH04211815A JP H04211815 A JPH04211815 A JP H04211815A JP 3017758 A JP3017758 A JP 3017758A JP 1775891 A JP1775891 A JP 1775891A JP H04211815 A JPH04211815 A JP H04211815A
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JP
Japan
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battery pack
main body
battery
housing
connector
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Application number
JP3017758A
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Inventor
Takashi Hosoi
隆 細井
Toshio Kikukawa
菊川 利男
Koichi Kobayashi
小林 高一
Keizo Ogami
圭三 大上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池駆動可能なラップ
トップ形のパーソナルコンピュータやワードプロセッサ
等の小型電子機器に接続され、その機器の機能を拡張す
る増設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯が可能なパーソナルコンピュータと
して、従来、略四角形箱状をなす筐体を備え、筐体の前
部にキーボードを設けるとともに、このキーボードの後
方にフラットパネル形のディスプレイを回動可能に取り
付けたものが知られている。
【0003】そして、この種のパーソナルコンピュータ
では、携帯性をより高めるために充電が可能な電池パッ
クを筐体に脱可能に取り付け、この電池パックを駆動用
電源として用いることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、このような携帯
式のパーソナルコンピュータにあっても、必要に応じて
メモリやプリンタあるいはハードディスクドライブユニ
ットの増設装置を接続し、コンピュータ機能をディスク
トップ形のコンピュータと同程度にまで高めたいといっ
た要望がある。
【0005】しかしながら、上記のような携帯式のパー
ソナルコンピュータは、持ち運びを容易に行えるように
、筐体自体が薄くコンパクトに形成されているため、こ
の筐体内に増設機器用のスペースを確保しておくことは
実質的に不可能となる。
【0006】このため、ハードディスクドライブユニッ
ト等の増設装置は、コンピュータの外部に設置され、コ
ンピュータの筐体の後面に露出されたコネクタを通じて
コンピュータに接続される。この場合には増設装置を駆
動するための電源が別途必要となってくる。
【0007】したがって、コンピュータの機能を拡張さ
せるためには、増設装置の他に、この装置専用の電源が
必要となり、これら増設装置や電源を含めると、コンピ
ュータ全体が重く大きなものとなってしまい、携帯して
使用する上での大きな妨げとなる。また、この種の増設
装置は、コンピュータに対して容易に着脱できることが
望ましい。
【0008】本発明はこのような事情にもとづいてなさ
れたもので、その目的は、小型電子機器と増設装置とを
共通の電池パックで駆動することができ、増設装置を接
続した状態における電子機器全体のコンパクト化が可能
な、小型電子機器の増設装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、小型電子機器
側の電池パックも増設装置の電源として利用することが
でき、増設装置を接続したにも拘らず、電源の使用可能
時間を長くすることのできる小型電子機器の増設装置を
提供することにある。更に本発明の他の目的は、小型電
子機器に対して容易に着脱することのできる小型電子機
器の増設装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明によれば、請求項1に開示されているように、
増設装置は、拡張手段を内蔵した装置本体と、装置側電
池パックとを備えている。装置側電池パックは、電子機
器側の電池パックに換えて小型電子機器の電池装着部に
脱可能に装着可能に構成されている。また、装置側電池
パックは、上記電池装着部に設けられた受電端子に導通
可能な第1の給電端子と、電池パックを電池装着部に装
着した際に外部に露出する第2の給電端子と、を有して
いる。装置本体は、外面に露出して設けられているとと
もに小型電子機器の第1のコネクタに接続される第2の
コネクタと、上記拡張手段に接続された受電端子と、を
有している。装置側電池パックが電子機器の装着に装着
された状態で上記装置本体は連結手段により小型電子機
器の筐体に連結されると、第2のコネクタは第1のコネ
クタに脱可能に接続され、同時に、装置本体の受電端子
は装置側電池パックの第2の給電端子に接触し電池パッ
クと拡張手段とを電気的に接続する。
【0011】また、本発明の増設装置によれば、請求項
2に記載されているように、装置本体は、小型電子機器
の電池パックおよび装置側電池パックを選択的に装着可
能に形成された第2の電池装着部と、拡張手段に接続さ
れているとともに第2の電池装着部に露出して設けられ
、第2の電池装着部に装着された電池パックおよび装置
側電池パックの給電端子に接触する第2の受電端子と、
を備えている。
【0012】請求項4に開示されている増設装置によれ
ば、連結手段は、第2のコネクタの近傍で上記装置本体
に形成された嵌合部と、嵌合部へ嵌合可能に装置側電池
パックに形成された連結部と、を有し、この連結部を嵌
合部に嵌合した状態で装置側電池パックが電池装着部に
装着されると、装置本体は第2のコネクタが第1のコネ
クタに接続された状態に保持される。
【0013】更に、本発明の増設装置によれば、請求項
6に開示されているように、装置本体は、小型電子機器
の装着部に脱可能に装着される接続部を有し、この接続
部には、装着部の係合部と係合して接続部を装着部に保
持する第1の位置と係合部から離間する第2の位置との
間を移動可能に設けられた係止部材と、係止部材を第1
の位置に付勢した付勢部材と、を有する固定機構が設け
られている。また、接続部には、固定機構を操作する操
作機構と、ロック機構とが設けられている。この操作機
構は、係止部材と係合して接続部内に設けられていると
ともに、係止部材を第1の位置へ移動させるロック位置
と係止部材を第2の位置へ移動させるロック解除位置と
の間を移動可能なスライダと、スライダと連動して移動
可能に接続部の外面に露出して設けられた操作部材と、
を有している。ロック機構は、スライダをそのロック解
除位置へ解除可能にロックする。
【0014】
【作用】請求項1に記載した増設装置においては、装置
本体を小型電子機器の筐体に連結するには、まず、筐体
から電子機器側の電池パックを取外すとともに、装置本
体からも装置側電池パックを取外す。そして、この取外
した装置側電池パックを、筐体の電池収納部に装着する
とともに、装置本体を連結手段を介して筐体に連結する
。この連結により、筐体と装置本体とのコネクタが互い
に接続され、小型電子機器の電子回路と増設装置とが電
気的に接続される。
【0015】同時に装置側電池パックの第2の給電端子
は装置本体の受電端子を介して拡張手段に接続される。 そのため、装置側電池パックは小型電子機器の電子回路
と増設装置の拡張手段との両方に電力を供給することに
なり、増設装置および電子機器は電源を共通化すること
ができる。
【0016】また、請求項2に記載した増設装置におい
ては、装置本体の電池装着部に小型電子機器から取外し
た電池パックを取付けると、この電池パックが拡張手段
に接続される。このため、拡張手段には本来の装置側電
池パックに加えて、機器側電池パックからも電力を供給
することができ、その分、電池パックの消耗を少なく抑
えて、小型電子機器の使用可能時間を長くすることがで
きる。
【0017】請求項4に記載した増設装置においては、
装置側電池パックの連結部を装置本体の嵌合部に嵌合し
た状態で、装置側電池パックを小型電子機器の装着部に
装着される。それにより、装置本体は、連結部と嵌合部
との嵌合および第1および第2のコネクタ同志の接続に
より、電子機器の筐体へ機械的に連結される。そのため
、特別な連結部材を電子機器の筐体に取り付ける必要が
なく、増設装置の取付けおよび取り外しを容易に行なう
ことができる。
【0018】請求項6に記載した装置においては、増設
装置を小型電子機器に接続するには、装置本体の接続部
を、小型電子機器の装着部に嵌め込むように挿入する。 すると、接続部の底面に露出している係止部材は、装着
部の係合部に当接して上向きに回動するとともに、この
係合部を乗り越えた時点で、付勢部材の付勢力により下
向きに回動し、係合部に引っ掛かる。これにより、増設
装置は小型電子機器の装着部に抜け止め保持される。
【0019】一方、小型電子機器から増設装置を取り外
すには、装置本体の接続部の上面に手を添えて、操作部
材をロック位置からロック解除位置に向けて移動させる
。すると、この操作部材に連動してスライダがロック解
除位置に移動するので、係止部材が上向きに回動して係
合部から離脱する。また、スライダがロック解除位置に
移動されると、このスライダは、ロック機構によってロ
ック解除位置に保持される。このため、操作部材から手
を離しても、係止部材は係合部から離脱したままの回動
姿勢に保持されることになり、オペレ−タは、操作部材
から手を離したままの状態で、増設装置を小型電子機器
の装着部から引き出すことができる。
【0020】
【実施例】以下図面を参照しながら、本発明をラップト
ップ形のパーソナルコンピュータに接続されるハードデ
ィスクドライブユニットに適用した実施例について詳細
に説明する。まず、ハードディスクドライブユニットが
接続されるパーソナルコンピュータについて説明する。
【0021】図8および図9に示すように、パーソナル
コンピュータは筐体1を備え、この筐体は平面形状が矩
形状をなす薄い箱形に形成されている。この筐体1 は
底板となるボトムケース1aと、このボトムケース1a
の上面を覆うトップカバー1bとで構成されている。ト
ップカバー1bは前部が後部よりも一段低く形成されて
おり、このトップカバー1bの前部上面にキーボード2
 が組み込まれている。
【0022】キーボード2 の後方には、フラットパネ
ル形のディスプレイユニット3 が設けられている。こ
のユニット3 は筐体1 に対しキーボード2 を上方
から覆い隠す閉じ位置と、このキーボード2 の後方に
おいて起立する開き位置との間に亘って回動可能に枢支
されている。 そして、ディスプレイユニット3 を閉じ位置に回動さ
せた際には、図9に示すようにディスプレイユニット3
 の裏面がトップカバー1bの上面に面一に連続するよ
うになっている。
【0023】なお、筐体1 の内部には、IC等の電子
部品が実装されたプリント配線基板29(図2参照)が
収容されており、このプリント配線基板29上の電子回
路はキーボード2 やディスプレイユニット3 に接続
されている。
【0024】筐体1 の後部、すなわち、トップカバー
1bのディスプレイユニット3 よりも後側には、筐体
1 の幅方向に延びる横長な電池装着部4 が設けられ
ている。図8および図10に示すように、電池装着部4
 は、トップカバー1bと一体な底壁4a, 左右の側
壁4b,4c および前壁4dによって矩形の凹状に構
成され、筐体1 の上面およびこの上面に連なる後面に
開放されている。左右の側壁4b,4cには、引掛部5
 が相対向して形成されている。各引掛部5 は側壁4
b,4c の後部下端を切り欠いて形成されており、底
壁4aに対して、所定距離離間して対向した引掛面5a
を有している。
【0025】また、底壁4aと側壁4b,4c とがな
す角部には、一対の係止孔6 が形成されている。これ
らの係止孔6 は電池装着部4 の幅方向に離間して設
けられており、本実施例の場合は、幅方向に延びる長孔
状をなしている。
【0026】筐体1 内には、底壁4aの下方に位置し
て左右一対の受電端子7 (図2参照)が配置されてい
る。受電端子7 は、上向きに折り返してなる接点部7
aを有している。接点部7aは底壁4aに開けた通孔8
 を通じて電池収納部4 に露出されており、これら接
点部7aは電池装着部4 の幅方向に離間して設けられ
ている。また、底壁4a上の受電端子7 の間の中央に
は、係合部としての抜け止め凸部9 が一体に突設され
ている。凸部9 の上面には後側から前側に進むに従い
上向きに傾斜する斜面9aが形成されている。
【0027】上記構成の電池装着部4 には、コンピュ
ータ側の電池パック10が筐体1 の後方から脱可能に
取り付けられている。電池パック10は充電式であると
ともに、パーソナルコンピュータの電源として作用する
。図9および図10に示すように、電池パック10は電
池装着部4 とほぼ同一の形状および寸法の直方体形状
に形成されている。そして、電池パック10が装着部4
 に取り付けられた状態では、電池パックの上面および
後面は外方に露出されるとともに、筐体1 の上面およ
び後面に対し面一に連続し、筐体1 の外面の一部を構
成するようになっている。
【0028】図10および図11に示すように、電池パ
ック10の左右側面には、電池パック10を電池装着部
4 に挿入した際に、引掛部5 に引っ掛かるガイド突
起11がそれぞれ突設されている。また、電池パック1
0の前面には、係止孔6 に脱可能に挿入される係止突
起12が突設されている。そして、電池パック10の底
面および前面には左右一対づつ矩形の端子窓14a,1
4b が形成されている。 端子窓14a 内には第1の給電端子13a が、端子
窓14b 内には第2の給電端子13b がそれぞれ配
設され外方に露出している。各給電端子13a,13b
 は共通の端子金具で形成されている。そして、左右一
対の端子金具は、電池パック10内に収納された図示し
ない複数の電池に電気的に接続されている。そして、電
池パック10が装着部4に装着された際、底面の端子窓
14a から露出された第1の給電端子13a が、装
着部4 の受電端子7の接点部7aに接触するようにな
っている。
【0029】電池パック10の中央部には、電池装着部
4 への取り付け状態を保持する固定機構15が設けら
れている。固定機構15は図11および図12に示すよ
うに、電池パック10に回動可能に支持された操作レバ
ー16と、この操作レバー16を時計回り方向に付勢す
る付勢部材としてのねじりコイルばね17とを備えてい
る。
【0030】操作レバー16は側面視略L字形に曲げら
れており、この曲げ部16a が枢軸18を介して電池
パック10に回動自在に枢支されている。そして、操作
レバー16の一端部は、電池パック10の後面から上面
に亘って露出する指掛け部19をなしている。指掛け部
19は電池パック10を後方から見た場合に、略T字形
状をなしており、電池パック10の後面に形成した溝部
20内に入り込んで、電池パック10の後面に対し面一
に設けられている。
【0031】操作レバー16の他端部は電池パック10
の底面に沿って延びる係止腕部21をなしている。係止
腕部21は電池パック10の底面に開放する開口23内
に収容されており、この開放部23の端部に係止腕部2
1の先端が引掛けられている。そして、係止腕部21の
下面には、上記抜け止め凸部9 に脱可能に引っ掛かる
係止部材としての爪部22が形成されている。
【0032】また、ばね17は電池パック10の内部に
収容されており、その一方の腕17a が電池パック1
0の上面に当接するとともに、他方の腕17b が係止
腕部21の上面に当接されている。このため、操作レバ
ー16は枢軸18を支点として図12中時計回り方向に
付勢されており、その係止腕部21の爪部22が下向き
に押圧されている。
【0033】このような電池パック10を電池装着部4
 に取り付けるには、電池パック10を把持して筐体1
 の後方から装着部4 に向って挿入する。すると、一
対のガイド突起11が引掛部5 の引掛面5aに引っ掛
かるとともに、係止突起12が係止孔6 の開口周縁に
引っ掛かる。このため、電池パック10は装着部4 の
側壁4b,4c により左右方向の動きが規制されると
ともに、上記ガイド突起11および係止突起12の引っ
掛かりにより、上方への動きが規制された状態で装着部
4 に取付けられる。この際、電池パック10の第1の
給電端子13a が受電端子7 の接点部7aに接触す
る。
【0034】また、上記のように電池パック10を電池
装着部4 に挿入すると、図14に示すように、係止腕
部21の爪部22が抜け止め凸部9 の斜面9aに乗り
上げ、操作レバー16がねじりコイルばね17の付勢力
に抗して反時計回り方向に回動される。やがて、電池パ
ック10が電池装着部4 内に完全に押し込まれると、
爪部22が抜け止め凸部9 を乗り越えるので、操作レ
バー16がばね17によって強制的に時計回り方向に回
動され、爪部22が抜け止め凸部9 に引っ掛かる。従
って、図13に示すように、電池パック10は装着部4
 に対し抜けが防止された状態で装着される。
【0035】なお、電池パック10の取り付け方として
は、筐体1 の後方から差し込む方法に特定されるもの
ではなく、例えば図14中矢印Aで示すように、電池パ
ック10を筐体1 の上方から装着部4 内に嵌合し、
この後、電池パック10を矢印Bで示すように前方にス
ライドさせるようにしても良い。
【0036】また、電池パック10を電池装着部4 か
ら取り外すには、操作レバー16の指掛け部19を手指
で後方に向けて押圧し、そのまま電池パック10を後方
にスライドさせる。
【0037】すなわち、指掛け部19を後方に押圧する
と、図13中2点鎖線で示すように、操作レバー16が
ねじりコイルばね17の付勢力に抗して反時計回り方向
に回動する。このため、係止腕部21の爪部22が抜け
止め凸部9 から離脱するので、固定機構15による電
池パック10の固定が解除され、電池パック10を電池
装着部4 から引き出すことができる。
【0038】図10に示すように、ボトムケース1aの
後面には、電池収納部4 の下方に位置して、左右方向
に延びる細長い開口部30が形成されている。この開口
部30の内側にはピン端子形の第1のコネクタ31が設
けられている。第1のコネクタ31は筐体1 内のプリ
ント配線基板29に取付けられている。コネクタ31の
両側には、コネクタ31を筐体1 に固定するボルトの
頭部32が露出されている。頭部32の後面にはねじ孔
32a (図10および図5参照)が形成されており、
このねじ孔32a は上記開口部30内において後方を
指向している。なお、このボトムケース1aの開口部3
0は、通常は図示しない脱可能なキャップによって覆わ
れている。
【0039】第1のコネクタ31が位置する筐体1 の
後面には、図1ないし図3に示すように、コンピュータ
機能を拡張させるためのハードディスクドライブユニッ
ト35が着脱可能に連結されている。以下、ハードディ
スクドライブユニット35について詳細に説明する。
【0040】ユニット35は略四角形箱状をなすユニッ
ト本体36と、ユニット側の電池パック55と、ユニッ
ト本体36をコンピュータの筐体1 に連結するための
ブラケット37とを備えている。
【0041】ユニット本体36は筐体1 と同等の厚み
に形成されており、このユニット装置本体36の内部に
は、機能拡張用の増設手段として、ハードディスクドラ
イブ38(以下HDDと称する)が収容されている。ま
た、ユニット本体36の内部には、HDD38に隣接し
てプリント配線基板39が設置されている。プリント配
線基板39はHDD38に接続されており、このプリン
ト配線基板39上には、コンピュータ側の第1のコネク
タ31と対をなすピン端子形の第2のコネクタ40が取
付けられている。第2のコネクタ40は図2および図4
に示すように、本体36の前面を貫通して外方に突出し
ているとともに本体の幅方向に延びており、コンピュー
タ側の第1のコネクタ31に対し脱可能に接続される。
【0042】ユニット本体36の後部上面、つまり、第
2のコネクタ40とは反対側の上面には、ユニット本体
36の幅方向に延びる横長な電池装着部41が形成され
ている。 装着部41は矩形の凹状をなしており、ユニット本体3
6の上面およびこの上面に連なる後面に開口している。 電池装着部41はコンピュータ側の電池装着部4 と同
一の構造および寸法に形成されている。
【0043】つまり、電池装着部41は、ユニット本体
36と一体な底壁41a 、左右の側壁41b,41c
 および前壁41d とで構成されている。左右の側壁
41b,41c のそれぞれには、上記電池装着部4 
と同様の引掛部42が形成され、この引掛部42は底壁
41a から離間した引掛面42a を有している。ま
た、底壁41aと前壁41d とがなす角部には、係止
孔43が形成されているともに、底壁41a の中央に
も係合部としての抜け止め凸部44が一体に突設されて
いる。 凸部44の上面は、後側から前側に進むに従い上向きに
傾斜する傾斜面44a をなしている。
【0044】このように、電池装着部4 と41とは互
いに同形状をなしているため、コンピュータ側の電池パ
ック10の筐体1 に対する取り付け方と同様の手順で
以てそのまま電池装着部41へ取付けられるようになっ
ている。
【0045】また、ユニット本体36の筐体1 側の前
壁には、図2および図4に示すように、その略全幅に亘
って開口する横長の挿入口45が開口されている。挿入
口45は第2のコネクタ40の上方に位置されており、
この挿入口45の内側には左右一対の端子金具46a,
46b が配置されている。端子金具46a,46b 
はユニット本体36内においてプリント配線基板39の
上方に位置しており、本実施例の場合は基板39から上
向きに延びる支持ステー47の上端部に支持されている
。そして、これら端子金具46a,46b はリード線
48を介してプリント配線基板39上の配線パターンに
接続されている。
【0046】各端子金具46a,46b の前端と後端
は、夫々上向きおよび後向きに折り返されて第1および
第2の受電端子49a,49b を構成している。第1
の受電端子49a は、図2および図4に示すように、
ユニット本体36の挿入口45に連続して露出するよう
に設けられており、これらの受電端子49a はユニッ
ト本体36を前方から見た場合に、挿入口45の右側に
偏った位置に互いに隣接して配置されている。
【0047】また、第2の受電端子49b は、電池装
着部41の前壁41d に開けた通孔50を通じて電池
装着部41内に露出されている。これらの端子49b 
は電池装着部部4 側の端子7aと同様に、電池装着部
41の左右方向に離間して設けられている。そのため、
右側の端子金具46b は図1に示すようにクランク状
に曲げられている。
【0048】図1ないし図3に示すように、ユニット本
体36の電池装着部41には、ユニット側の電池パック
55が後方から脱可能に取り付けられている。この電池
パック55は充電式であるとともに、パーソナルコンピ
ュータやHDD38の電源として作用する。そして、電
池パック55を電池装着部41に取り付けた状態では、
この電池パック55の上面および後面は外方に露出さ、
ユニット本体36の上面および後面に対し面一に連続し
、ユニット本体36の外面の一部を構成するようになっ
ている。
【0049】電池パック55はコンピュータ側の電池パ
ック10とほぼ同一の構造および寸法を有し、電池パッ
ク10と互換性を有している。つまり、電池パック55
は直方体形状に形成され、左右側面には、電池パック5
5を電池装着部41に挿入した際に、引掛部42に係脱
可能に引っ掛かるガイド突起56が突設されている。ま
た、電池パック55の前面にも係止孔43に挿脱可能に
係止する係止突起57が突設されている。
【0050】ただし、電池パック55は、以下の点にお
いて電池パック10と構成が異なる。つまり、電池パッ
ク55の後面には後方へ突出す支持部58が形成され、
電池パックの略全幅に亘って延びている。支持部58の
底面と電池パック55の前面および底面には、夫々左右
一対の端子窓60が形成されている。電池パック55内
には図示しない電池に電気的に接続された一対の端子金
具59が配設されている。各端子金具59は、電池パッ
ク55の底面に形成された端子窓60に露出した第1の
給電端子59a と、支持部58の底面に形成された端
子窓に露出した第2の給電端子59b と、電池パック
の前面に形成された端子窓に露出した第3の給電端子5
9c とを構成している。第2の給電端子59b は、
図1に示すように、支持部58を後方から見た場合に、
その左側に偏った位置に互いに隣接して設けられており
、この端子59c の配置間隔は第1の受電端子49a
 の配置間隔と対応している。これに対し、電池パック
55の前面および底面に露出する第1および第3の給電
端子59a, 59cは、電池パック55の左右方向に
離間して設けられており、これらの端子の配置間隔は装
着部4,41の受電端子7a,49bの配置間隔と対応
している。
【0051】したがって、ユニット側の電池パック55
を筐体1 の電池装着部4 に装着すると、その底面の
第1の給電端子59a が給電端子7aに接触するとと
もに、支持部58が筐体1 の後面から突出し、その底
面の第2の給電端子59b が露出するようになってい
る。また、コンピュータ側の電池パック10をハードデ
ィスクドライブユニット35の電池装着部41に装着し
た場合には、電池パック10の第2の給電端子13b 
が電池装着部41の第2の受電端子49b に接触する
【0052】ユニット側の電池パック55の中央部には
、電池装着部41あるいは電池装着部4への取り付け状
態を保持する固定機構61が設けられている。この固定
機構61は電池パック10の固定機構15と全く同様の
構成であるため、ここでは上記固定機構15と同一の部
分に同一番号を付して、その説明を省略する。
【0053】ユニット本体36を筐体1 に連結するた
めのブラケット37は、図1および図5に示すように、
筐体1 に取り付けられる。本実施例において、ブラケ
ット37は、開口部30を覆うキャップを取り外した後
、この開口部30内に位置するボルトの頭部32を利用
して筐体1に取り付けられる。
【0054】すなわち、ブラケット37は筐体1 の幅
方向に延びる細長い取付け板65と、この取付け板の左
右両端部を後方に折り曲げてなる引掛け片66とを備え
ている。 ブラケット37の保持板65は、ボルトの頭部32にね
じ67を介して締め付け固定されており、このねじ67
は頭部32のねじ孔32a にねじ込まれている。
【0055】取付け板65は開口部30を覆うように取
り付けられ、その全長がユニット本体36の幅と略同等
に形成されている。また、取付け板65には第1のコネ
クタ31を露出させるための開口68が形成されている
とともに、この露出口68の左右両側から後方に向けて
突出する一対の位置決めピン69が設けられている。ま
た、引掛け片66には夫々引掛け孔70が形成されてい
る。
【0056】このようなブラケット37に対応してユニ
ット本体36の前壁には、図4および図5に示すように
、位置決めピン69が挿脱可能に嵌合するガイド孔71
と、ブラケット37の引掛け片66が挿脱可能に入り込
む一対の挿入口72が形成されている。本体36の両側
壁の前端部には、それぞれラッチ73が設けられ各挿入
口72に隣接して位置している。各ラッチ73はユニッ
ト本体36の側面に沿って前後方向に延びるラッチ片7
4を備えており、このラッチ片74の中間部が枢軸75
を介して本体36に回動自在に支持されている。ラッチ
片74の前端部には、ブラケット37の引掛け孔70に
対し外側から係脱可能に引掛かる爪部76が形成されて
いる。爪部76の挿入口72に面する前端側面は、面取
りが施されて内向きの傾斜面76a をなしている。ラ
ッチ片74は図示しないばねによって常時爪部76が引
掛け孔70に引掛かる方向に付勢されている。したがっ
て、本実施例の場合は、ラッチ73とブラケット37と
により、ドライブユニット35を筐体1 に連結するた
めの連結手段を構成している。
【0057】なお、各ラッチ片74の後端部には本体3
6内に向って凹む指掛け部77が設けられており、この
指掛け部77を内向きに押圧すると、爪部76が引掛け
孔70から離脱する方向にラッチ片74が回動される。
【0058】ユニット側の電池パック55はコンピュー
タの電池装着部4およびユニット本体36の電池装着部
41のいずれに装着された状態においても、図6および
図7に示すように、その支持部58が筐体1 あるいは
ユニット本体36の後面から後方に向けて突出する。そ
のため、パーソナルコンピュータやハードディスクドラ
イブユニット35を使用しない場合、支持部58は合成
樹脂製の保護カバー80によって覆われるようになって
いる。保護カバー80は前面が開口された直方体状をな
しており、その左右両側壁の内面には、支持部58の左
右両端面の凹部81に係脱可能に引っ掛かる第1の突起
82と、ブラケット37の引掛け孔70に係脱可能に引
っ掛かる第2の突起83とが突設されている。
【0059】このよう構成されたハードディスクドライ
ブユニット35をコンピュータに接続して使用するには
、まず、筐体1 の後面のキャップを取り外し、第1の
コネクタ31を固定するボルトの頭部32を利用してブ
ラケット37を筐体の後面に固定する。次に、各電池パ
ック10,55 の操作レバー16を手指で後方に押圧
して、電池パック10,55 の固定を解除し、そのま
ま電池パック10を後方にスライドさせることにより、
それぞれ電池装着部4,41から取り外す。
【0060】そして、取り外したユニット側の電池パッ
ク55を前述した電池パック10と同様の手順で筐体1
 の電池装着部4 に後方から装着する。それにより、
図2に示すように、電池パック55の底面に露出した第
1の給電端子59a が電池装着部4 に露出する受電
端子7aに接触し、この電池パック5 5 と筐体1 
内の電子回路とが電気的に接続される。次に、ユニット
本体36を筐体1 に取り付けられたブラケット37の
位置に合わせて後方から当てがい、この本体36を筐体
1 に向けて押し込む。
【0061】すると、ブラケット37の位置決めピン6
9がユニット本体36のガイド孔71に嵌合して、ユニ
ット本体36と筐体1 との位置合わせがなされ、第1
のコネクタ31と第2のコネクタ40が互いに合致して
接続される。それとともに、電池パック55の支持部5
8がユニット本体36の挿入口45内に入り込み、この
支持部58の底面に位置した第2の給電端子59b が
本体36の第1の受電端子49a に接触する。このた
め、電池パック55と本体36内のHDD38とが電気
的に接続される。
【0062】また、このユニット本体36の押し込みに
より、ブラケット37の引掛け片66が本体36の挿入
口72に入り込み、対応するラッチ片74の前端の爪部
76に当接するとともに、この爪部76の傾斜面76a
 に乗り上げる。このことにより、各ラッチ片74は図
5中2点鎖線で示すように、爪部76が引掛け片66の
外側に離脱する方向に回動される。そして、ブラケット
37の引掛け片66が挿入口72内に完全に入り込むと
、爪部76が引掛け孔70と合致し、ラッチ片74がば
ねの付勢力を受けて自動的に回動復帰する。このため、
ラッチ片74の爪部76が引掛け孔70に引っ掛かり、
ユニット本体36がブラケット37に対し抜け止め固定
される。従って、ユニット本体36は、筐体1 に対し
て、電気的かつ機械的に接続される。
【0063】また、本実施例の場合、図2および図7に
示すように、電池装着部4 から取り外したコンピュー
タ側の電池パック10は、ユニット本体36の電池装着
部41に後方から挿入され、電池装着部4 への取り付
け方と同様の手順で、この電池装着部41に装着される
。すると、電池パック10の前面に設けられた第2の給
電端子13b が、電池装着部41に露出する第2の受
電端子49b に接触し、電池パック10はHDD38
およびコンピュータの電子回路に電気的に接続される。
【0064】以上のように、上記実施例によれば、筐体
1 の電池装着部4 に電池パック10に換えてユニッ
ト側の電池パック55を取付けた状態で、筐体1 にユ
ニット本体36を連結すれば、この電池パック55がコ
ンピュータの電子回路およびHDD38に、端子金具7
,46a,46b を介して電気的に接続される。それ
により、単一の電池パック55で電子回路とHDD38
の双方を駆動することができる。
【0065】したがって、パーソナルコンピュータとそ
のハードディスクドライブユニット35との駆動用電源
を共通化することができることから、ドライブユニット
35を駆動するための専用の電源が不要となり、その分
、従来に比べ、付属品を含めたパーソナルコンピュータ
全体がコンパクトに纏まり、携帯して使用する場合に好
都合となる。
【0066】また、上記実施例によれば、本来、パーソ
ナルコンピュータの電源となるコンピュータ側の電池パ
ック10を、ユニット側の電池パック55に換えてユニ
ット本体36の電池装着部41に装着し、この電池パッ
ク10を端子金具46a,46b を介してHDD38
およびコンピュータに接続することができる。そのため
、HDD38にはユニット側の電池パック55に加えて
、電池パック10からも電力が供給される。したがって
、消費電力の比較的大きなHDD38をコンピュータに
付設したにも拘らず、電池パック10,55 の消耗を
少なく抑えることができ、パーソナルコンピュータの使
用可能時間を長くすることができる。
【0067】なお、本発明は上述した実施例に特定され
るものではなく、図15に示すように、ユニット側の電
池パック55のみを使用してコンピュータの電子回路と
HDD38とを駆動するようにしてもよい。この場合、
ユニット本体36の電池装着部41に装着された電池パ
ック10から電力を取り出す必要がないため、電池装着
部41は単に電池パック10や55を保持する機能を備
えれば良い。そのため、ユニット本体36から第2の受
電端子を省略することができる。
【0068】図16ないし図31はこの発明の第2の実
施例に係るハードディスクドライブユニットを示してい
る。第2の実施例は、主に、ユニット本体36をコンピ
ュータの筐体1 へ連結する連結手段の構成が上記第1
の実施例と相違する。なお、第2の実施例において、上
記1の実施例と同一の部分には、同一の参照符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
【0069】図16ないし図18および図29に示すよ
うに、ハードディスクドライブユニット35は後部上面
に電池装着部41を有する直方体形状のユニット本体3
6と、装着部に脱可能に装着されたユニット側の電池パ
ック55とを備えている。電池パック55はコンピュー
タ側の電池パック10とほぼ同一の構造を有し、電池パ
ック10と互換性を有している。つまり、電池パック5
5は直方体形状に形成され、左右側面には、この電池パ
ック55を電池装着部41に挿入した際に、引掛部42
に係脱可能に引っ掛かるガイド突起56が突設されてい
る。また、電池パック55の前面にも係止孔43に挿脱
可能に係止する係止突起57が突設されている。
【0070】ただし、電池パック55は、以下の点にお
いて電池パック10と構成が異なる。つまり、電池パッ
ク55は、ガイド突起56よりも後方へ延出した連結部
84を有し、その奥行き寸法L1が電池パック10の奥
行き寸法L2よりも大きな直方体形状をなしている。そ
のため、電池パック55を電池装着部4 あるいは41
に装着した場合、連結部84は、筐体1 あるいはユニ
ット本体36から後方へ突出するように構成されている
。連結部84の両側部には、電池パック55の上面およ
び底面に対して垂直に延びる嵌合溝85がそれぞれ形成
され、ガイド突起56に隣接して位置している。また、
各嵌合溝85は、電池パック55の側面および底面に開
口している。連結部84の後面には、一対の端子窓60
が形成され、各端子窓を通して電池パック55の第2の
給電端子59b が外方へ露出している。更に、この後
面には、電池パック55の幅方向に延びる係合凹所86
が形成され、第2の給電端子59b 間に位置している
【0071】電池パック55の中央部には、電池装着部
4 あるいは41の取り付け状態を維持する固定機構6
1が設けられている。この固定機構61は、基本的にコ
ンピュータ側の電池パック10の固定機構15と同様の
構成であり、図16ないし図22に示すように、ユニッ
ト側の電池パック55の矩形のケ−ス本体55a に組
み込まれた係止部材としての操作レバ−21と、操作レ
バ−を下向きに回動付勢する付勢部材としてのねじりコ
イルばね192 とを備えている。
【0072】操作レバ−21は、ケ−ス本体55a の
前後方向に延びている。この操作レバ−21は、ケ−ス
本体55a の底面に開放する溝部23内に収められて
おり、操作レバ−全体がケ−ス本体の底面に露出してい
る。操作レバ−21の一端には、円柱状のボス部116
 が形成され、このボス部の側面から突出する一対の軸
部18がケ−ス本体55a に回動可能に枢支されてい
る。操作レバ−21の他端は、ケ−ス本体55a の内
側から溝部23の端部に引っ掛かっており、操作レバ−
21の下面には、コンピュータ側の電池装着部4 の係
合部としての抜け止め凸部9 およびユニット側の電池
装着部41の抜け止め凸部44に引っ掛かる爪部22が
形成されている。そして、この操作レバ−21の上面と
ケ−ス本体55a の蓋板55b との間に付勢部材と
してのねじりコイルばね192 が圧縮状態で挾み込ま
れている。 操作レバ−21の上面には、ねじりコイルばね192 
の腕部192aが引っ掛かる座部197 が形成されて
いる。このため、操作レバ−21は、軸部19を支点と
して図20中下向きに回動付勢されており、その爪部2
2が溝部23内に入り込んでいる。
【0073】このような固定機構61を備えたユニット
側の電池パック55をユニット側の電池装着部41に装
着すると、操作レバ−21の爪部22が抜け止め凸部4
4に乗り上げ、操作レバ−はねじりコイルばね192 
の付勢力に抗して上向きに回動される。やがて、電池パ
ック55が電池装着部4 に完全に挿入されると、爪部
22が抜け止め凸部44を乗り越えるので、操作レバ−
21がねじりコイルばね192 によって回動復帰し、
爪部が抜け止め凸部に引っ掛かる。これにより、電池パ
ック55は、電池装着部41に抜け止め固定される。
【0074】また、ユニット側の電池パック55をコン
ピュータ側の電池装着部4 に装着した場合も、電池パ
ック55は、操作レバ−21により電池装着部41に対
する取り付け方と同様の手順で以て抜け止め固定される
【0075】ところで、ユニット側の電池パック55の
ケ−ス本体55a内には、操作レバ−21を上向き、つ
まり抜け止め凸部22から離脱する方向に強制的に回動
させたり、この回動位置に保持する操作機構およびロッ
ク機構100 が組み込まれている。操作機構は、図1
8ないし図22に示すように、操作レバ−21と直交す
る方向、つまりケ−ス本体55a の左右方向に移動可
能に設けられたスライダ101 を備えている。ケ−ス
本体55a の底面上には、スライダ101 の移動方
向を規定する左右方向に細長い案内溝102 が形成さ
れており、この案内溝102 の中間部に、溝部23の
一端が連なっている。スライダ101 には、操作部材
としてのスライド摘み117 が連結されている。スラ
イド摘み117 は、細長い板状をなしており、蓋板5
5b の上面に形成されたスライド溝104 に摺動可
能に嵌合されている。スライド摘み117 の下面には
、三本の係止突起105 が突設されている。これら係
止突起105 は、スライド溝104 の底面の貫通孔
106 を貫通して、スライダ101 の上面の係合孔
107 に引っ掛かり、スライド摘み117 とスライ
ダ101 とを連結している。このため、スライド摘み
117 をケ−ス本体55a の外方からスライド操作
することで、スライダ101 が操作レバ−21と直交
する方向にスライドされる。
【0076】スライダ101 の操作レバ−21と対向
する側面には、カム溝110 が形成され、このカム溝
に操作レバ−の一端から突出する係合軸108 が挿入
されている。カム溝110 は、図21や図24に示す
ように、スライダ101 の移動方向に延びており、こ
のカム溝110 の上面に、係合軸108 が摺動可能
に接している。カム溝110の上面の途中には、スライ
ダ101 の移動方向に沿って下向きに傾斜する傾斜面
111 が形成されている。傾斜面111 の存在によ
り、カム溝110 の上面は、クランク状に折れ曲がっ
たカム面112 をなしている。つまり、カム面112
 は、上側の第1のカム面112aと下側の第2のカム
面112bとを有し、第2のカム面は水平状態にある操
作レバー21の係合軸108 の上面よりも下方に位置
している。
【0077】このため、図20および図21に示すよう
に、スライダ101 を最も右側に移動させた時には、
操作レバ−21の係合軸108 が第1のカム面112
aに接触し、操作レバ−は、ねじりコイルばね192に
よって下向きに付勢され図示のロック位置に保持される
。これに対し、図23および図24に示すように、スラ
イダ101 を左側に移動させると、第2のカム面11
2bが係合軸108 上を移動し、係合軸はこのカム面
112bによって下向きに押圧される。この押圧により
、図23に示すように、操作レバ−21が軸部18を支
点にねじりコイルばね192 の付勢力に抗して上向き
に、つまり、抜け止め凸部9 あるいは44から離脱す
る方向に回動する。このことから、スライダ101 を
最も右側に移動させた状態が操作レバ−21のロック位
置(第1の位置)となり、このロック位置からスライダ
を左側に移動させた位置が操作レバ−のロック解除位置
(第2の位置)となっている。そして、この場合、スラ
イド摘み117 には、スライダ101 の移動位置を
表示する指標113 が形成されているとともに、蓋板
55b のスライド溝104 の縁部には、指標113
 が合致した時にスライダ101 がロック位置にある
ことを表示するロックマ−ク114 と、スライダがロ
ック解除位置にあることを表示するロック解除マ−ク1
15 (図18参照)が夫々付されている。
【0078】スライダ101 の側面には、カム溝11
0 に隣接して開口部120 が形成されている。この
開口部120 は、蓋板121 によって覆われている
。蓋板121 は、ケ−ス本体55a に固定されてお
り、スライダ101 は蓋板に対して相対的に移動可能
となっている。
【0079】蓋板121 の一端には、開口部120 
内に突出するばね受け122 が突設されている。この
ばね受け122 と開口部120 の内面との間には、
圧縮コイルばね123 がスライダ101 の移動方向
に沿って圧縮状態で架設されている。このため、スライ
ダ101 は、圧縮コイルばね123 により、常時ロ
ック位置に向って押圧され、このロック位置に保持され
ている。
【0080】スライダ101 の一端には、スライダの
移動方向に沿う突起125 が突設されている。突起1
25 は、ロック解除位置の方向に向けて延びており、
その先端には、上下両側に張り出す係止爪126 が一
体に形成されている。
【0081】スライダ101 の移動方向に沿う一端側
には、スライダをロック解除位置に保持するロック機構
100 のラッチ装置130 が配置されている。ラッ
チ装置130 は、スライダ101 と対向する合成樹
脂製のラッチ箱131 を備えている。ラッチ箱131
 は、案内溝102 の底面と蓋板55b との間に挟
み込まれている。ラッチ箱131 、スライダ101 
と対向する端面に開口部132 を有し、この開口部に
スライダの突起125が脱可能に挿入される。
【0082】ラッチ箱131 の内部には、合成樹脂製
のクランプ部材133 が収容されている。クランプ部
材133 は、スライダ101 の移動方向に摺動可能
にラッチ箱131 に嵌合されており、クランプ部材の
側面には、ガイド突起134 が突設されている。ガイ
ド突起134 は、ラッチ箱131 の側面のガイド溝
135 に摺動可能に嵌合されている。クランプ部材1
33 とラッチ箱131 との間には、圧縮コイルばね
136 (図25参照)が架設され、クランプ部材13
3 を常時ラッチ箱131 の開口部132 側に向け
て押圧している。この押圧により、ガイド突起134 
がガイド溝135 の一端に引っかかり、クランプ部材
133 がラッチ箱131 に抜け止め保持されている
【0083】この状態では、クランプ部材133 の一
端面は、開口部132 から僅かに突出しており、この
端面にスライダ101 の突起125 の先端が当接し
ている。クランプ部材133 の一端面には、突起12
5 を上下方向から挟み込む一対の挟持腕138 が一
体に突設されている。挟持腕138 は、そのクランプ
部材133 への接続部分が薄肉に形成されており、ク
ランプ部材133 に対して上下方向に回動可能となっ
ている。また、これらの挟持腕138 は、開口部13
2 から互いに離間するように上下方向に張り出してお
り、各挟持腕の先端部には、突起125 の係止爪12
6 に脱可能に係合する係止部139 が形成されてい
る。
【0084】したがって、スライダ101 をロック解
除位置に向けて移動させると、クランプ部材133 が
突起125 によってラッチ箱131 の内部に押し込
まれる。それにより、挟持腕138 は、開口部132
 の上下縁部に当接して互いに接近する方向へ回動され
、スライダ101 の突起125 と共にラッチ箱13
1 の内部に押し込まれる。この押し込みにより、挟持
腕138 の係止部139 が突起125 の係止爪1
26 に引っ掛かかり、スライダ101 とクランプ部
材133 とが連結される。
【0085】図25に示すように、クランプ部材133
 の側面には、ラッチ片140 が回転自在に支持され
ている。 ラッチ片140 は、その回転中心を挟んだ両端にV字
形の切欠141 を有している。また、ラッチ箱131
 の内側面には、ラッチ片140 に接する位置決め突
起142 が突設されている。位置決め突起142 は
、ガイド溝135 の終端部の上方に位置しており、ラ
ッチ片140 は、位置決め突起と接触することにより
切欠141 を左右方向に向けた姿勢で略水平に支持さ
れている。ラッチ箱131 の終端部の内面には、クラ
ンプ部材133 がラッチ箱131 内に最大に押し込
まれた際に、ラッチ片140 に接するガイド凸部14
3 が突設されている。ガイド凸部143 のラッチ片
140 と接する面は、下向きに傾斜したカム面144
 を構成している。
【0086】そのため、クランプ部材133 が押し込
まれると、図26中矢印で示すように、ラッチ片140
 の一端がカム面144 に接触し、ラッチ片140 
はカム面に案内されて反時計方向に一定角度回動する。 また、ラッチ片140 の他端は位置決め突起142の
左側に回り込む。
【0087】この状態でクランプ部材133 の押し込
みが解除されると、クランプ部材は圧縮コイルばね13
6 によって開口部132 側に押戻される。そのため
、図27に示すように、ラッチ片140 の他端の切欠
141 が位置決め突起142 の角部に引っ掛かり、
クランプ部材133 はラッチ箱131 内に押し込ま
れた状態に保持される。その結果、挟持腕138 の係
止部139 も突起125 の係止爪126 に引っ掛
かったままの状態となり、スライダ101 がロック解
除位置に保持される。
【0088】また、ロック解除位置に保持されたスライ
ダ101 を更にロック解除位置方向へ押圧してクラン
プ部材133 をラッチ箱131 内へ最大に押し込む
と、ラッチ片140の一端が再びカム面144 に接触
する。そして、ラッチ片140 は、図27中鎖線で示
すように、カム面144 に案内されて反時計方向に回
動する。この状態でクランプ部材133 の押圧が解除
されると、クランプ部材は圧縮コイルばね136 によ
り開口部132 側へ押戻される。すると、ラッチ片1
40 が位置決め突起142 に接触して水平な姿勢に
回動する。同時に、挟持腕138 がラッチ箱131 
の開口部132 から突出し、スライダ101 の突起
125 との係合を解除する。従って、スライダ101
は、圧縮コイルばね123 によりロック位置へ強制的
に移動される。
【0089】図16に示すように、ユニット本体36の
前部には、電池パック55の連結部85が脱可能に嵌合
される嵌合凹所87が形成されている。嵌合凹所87は
、ユニット本体36と一体の後壁87a,左右の側壁、
および底壁により規定され、連結部84とほぼ寸法の等
しい直方体形状をなしているとともに、ユニット本体3
6の上面および前面に開放している。また、左右の側壁
の前端には、嵌合凹所87内へ突出した嵌合突起88が
それぞれ形成されている。 各嵌合突起88は後壁87a と所定間隔離間して対向
しており、連結部84の対応する嵌合溝85へ嵌合可能
に形成されている。
【0090】嵌合凹所87を規定している後壁87a 
の中央には、弾性変形可能な係合爪90が形成されてい
る。また、後壁87a には一対の矩形の透孔91が形
成され係合爪90の両側に位置している。ユニット本体
36内には、左右一対の第1の受電端子49b が配設
され、対応する透孔91を通して嵌合凹所87内へ突出
している。
【0091】図16および図30に示すように、ユニッ
ト本体36の底壁上内には第2のコネクタ40が設けら
れ、このコネクタはユニット本体の前壁から前方へ突出
している。また、第2のコネクタ40は嵌合凹所87の
下方に設けられているとともに、ユニット本体36の前
方から見て、左側に偏って位置している。また、ユニッ
ト本体36の前壁には前方へ突出した一対のガイドピン
92が設けられ、第2のコネクタ40の両側に位置して
いる。これらのガイドピン92は、コンピュータ1 の
第1のコネクタ31を固定している一対のボルトの頭部
32(図29参照)のねじ孔に係合可能に配置されてい
る。また、各ガイドピン92は、図示しないバネにより
前方へ付勢されており、バネの付勢力に抗して、ユニッ
ト本体36の内方へ押し込み可能となっている。
【0092】図29に示すように、ユニット側の電池装
着部41の前壁41d には一対の透孔50が形成され
、これらの透孔を通して、一対の第2の受電端子49b
 が装着部41内へ突出している。これらの受電端子4
9b は、端子金具46a,46b とは別体の端子金
具により形成されている。第1および第2の受電端子4
9a 、49b は、図30に示すように、合成樹脂製
のホルダ181 に支持された状態でユニット本体36
内に配設されている。ホルダ181 は、ユニット本体
36の後壁87a および前壁41d の内側に重なり
合う前後の起立壁182a、182bを有しており、こ
れらの起立壁に第1および第2の受電端子49a 、4
9b が取り付けられている。第1の受電端子49a 
はリード線48およびプリント配線基板39を介してH
DD38や第2のコネクタ40に接続されている。
【0093】ホルダ181 には、上向きに延びる中空
のボス部184 が一体に突設されており、このボス部
がねじ185 を介してユニット本体36の上壁に締結
されている。そして、ボス部184 と上壁の内面との
間に、プリント配線基板39が挾み込まれている。プリ
ント配線基板39は、ねじ185 によってユニット本
体36に共締めされており、プリント配線基板には、各
種の電子部品が実装されている。
【0094】また、第2の受電端子49b には、図2
8および図30に示すように、コンピュータのDC電源
ソケット98(図30参照)に差込まれる給電プラグ9
3を先端に有する電源コード94が接続されている。こ
の電源コード94はユニット本体36の側面から外方へ
導出している。 ユニット本体36の底面には、電源コード94が嵌合さ
れるガイド溝96が形成されている。ガイド溝96は、
図26において、ユニット本体36の電源コード94が
導出している左側面からL字状に延びる第1の部分96
a と、第1の部分の先端から左側面まで延びた第2の
部分96b と、第1の部分の先端から本体の右側面ま
で延びた第3の部分96c と、を有している。そして
、電源コード94の基端側部分は、第1の部分96a 
と、第2および第3の部分96b,96c のいずれか
とに嵌合され、先端側部分はユニット本体36の一方の
側面から導出されている。第2および第3の部分96b
,96c は、コンピュータに設けられている電源ソケ
ット98の位置に応じて選択される。例えば、図30に
示すように、ユニット本体36をコンピュータに接続し
た際、本体の右側に電源ソケット98が位置している場
合には、電源コード94は、ガイド溝96の第1および
第2の部分96a,96b に嵌合され、ユニット本体
の右側面から導出される。逆に、電源ソケット98がユ
ニット本体36の左側に位置している場合には、電源コ
ード94は、ガイド溝96の第1および第3の部分96
a,96c に嵌合され、ユニット本体の左側面から導
出される。従って、電源ソケットの位置に応じて、電源
コード94のユニット本体3 6 のいずれの側面から
も導出させることができる。また、電源コード94の余
分な部分をユニット本体36の底面に納めることができ
る。図28において、参照符号97は、ガイド溝96か
らの電源コード94の抜けを防止する突起を示している
【0095】なお、HDD38は、図16および図28
において、ユニット本体36から矢印A方向へ引出し可
能に設けられている。また、第2の実施例において、コ
ンピュータの筐体1 内に設けられた一対の受電端子7
aは、コンピュータ側の電池装着部4の前壁4dに形成
された一対の透孔8 を介して電池装着部内へ露出して
いる。上記のように構成されたハードディスクドライブ
ユニット35は以下の手順でコンピュータに接続される
【0096】まず、コンピュータおよびユニット本体3
6から、ぞれぞれ電池パック10,55 が取り外され
る。図16および図29に示すように、ユニット側の電
池装着部41から取り外された電池パック55は、その
連結部84をユニット本体36の嵌合凹所87に上方か
ら嵌合することによりユニット本体の前部に連結される
。つまり、連結部84が嵌合凹所87に上方から嵌合さ
れると、嵌合突起88が連結部の嵌合溝85に嵌合され
る。この時、嵌合凹所87の係合爪90が電池パック5
5の係合凹所86  に係合し、嵌合凹所からの連結部
の抜けが防止される。同時に、電池パック55の第2の
給電端子5 9bがユニット本体36の第1の受電端子
49a に接触し、電池パック55とHDD38とが電
気的に接続される。なお、連結状態において、電池パッ
ク55の上面はユニット本体36の上面と同一平面上に
位置している。
【0097】次に、電池パック55の先端部をコンピュ
ータ側の電池装着部4 に位置合わせした状態で、電池
パック55と共にユニット本体36をコンピュータの筐
体1 側へ押し込む。それにより、電池パック55は電
池装着部4 に装着され、固定機構61により固定保持
される。そして、図30に示すように、電池パック55
の前面に露出した第3の給電端子59c が電池装着部
4 に露出する受電端子7aに接触し、この電池パック
55と筐体1 内の電子回路とが電気的に接続される。
【0098】また、上記押し込み動作に伴い、ユニット
本体36の第2のコネクタ40は、電池パック55の側
壁と電池装着部4 の側壁41c との係合により大ま
かに位置きめされた状態で、筐体1 の第1のコネクタ
31の近傍へ導かれる。そして、ユニット本体36が更
に押し込まれると、一対のガイドピン9 2 の先端が
第1のコネクタ31側に位置したナットの頭部32のね
じ孔に嵌合し、第2のコネクタ40は第1のコネクタ3
1に位置合わせされる。続いて、第2のコネクタ40と
第1のコネクタ31とが互いに合致して接続される。そ
れにより、筐体1 内のプリント配線基板29とHDD
38とが電気的に接続される。以上の操作により、ユニ
ット本体36は、筐体1 に対して、電気的かつ機械的
に接続される。
【0099】また、本実施例の場合、図29ないし図3
1に示すように、電池装着部4 から取り外したコンピ
ュータ側の電池パック10は、ユニット本体36の電池
装着部41に後方から装着される。すると、電池パック
10の前面に設けられた第2の給電端子13b が、電
池装着部41に露出する第2の受電端子49b に接触
する。また、で第2の給電端子49b に接続された電
源コード94の給電プラグ93はコンピュータの電源ソ
ケット98に接続される。それにより、電池パック10
は筐体1 内の電子回路に電気的に接続され、更に、こ
の電子回路および電池パック55を介してHDD38に
電気的に接続される。
【0100】なお、ハードディスクドライブユニット3
5を使用しない場合、第2のコネクタ40および嵌合凹
所87は、図示しない保護カバーによって覆われる。ま
た、電源コード94は給電プラグ93と共に保護カバー
内に収納される。
【0101】以上のように構成された第2の上記実施例
によれば、電池パック55をユニット本体36の前部に
連結した後、筐体1 の電池装着部4 に装着すれば、
この電池パック55がコンピュータの電子回路およびH
DD38に、受電端子7a,46a,46b  を介し
て電気的に接続される。それにより、第1の実施例と同
様に、単一の電池パック55で電子回路とHDD38の
双方を駆動することができる。 ハードディスクドライブユニットを含めたコンピュータ
全体がコンパクトに纏まり、携帯して使用する場合に好
都合となる。
【0102】また、この実施例によれば、電池パック5
5の連結部84を利用してこの電池パックをユニット本
体36の前部に連結するとともに、電池パック55をコ
ンピュータ側の電池装着部4 に装着することにより、
ユニット本体36がコンピュータの筐体1に機械的に連
結される。そのため、ブラケット、ねじ等の別体の連結
手段を用いる必要がなく、連結および取り外し操作を容
易に行なうことができるとともに、部品点数の減少およ
び構造の簡略化を図ることができる。
【0103】一方、ハードディスクドライブユニット3
5をコンピュータから取り外すには、ユニット側の電池
パック55の上面に手を添えて、その指先でスライド摘
み117 をロック位置からロック解除位置へ向けて押
圧する。 すると、スライダ101 がロック解除位置に移動され
、カム溝110 に挿入されている操作レバー21の係
合軸108が第2のカム面112bによって下向きに押
圧される。この押圧により、操作レバー21は、ねじり
コイルばね192 の付勢力に抗して上向きに回動され
、操作レバーの爪部22が受け止め凸部9 から離脱す
る。
【0104】また、スライダ101 がロック解除位置
へ移動されると、図26に示すように、スライダの突起
125 がラッチ箱131 の開口部132 内に入り
込み、ラッチ装置130のクランプ部材133 がラッ
チ箱内に押し込まれる。 それにより、クランプ部材133 の挟持腕138 が
開口部132 内に引き込まれ、突起1 25を上下か
ら挟み込むように回動する。従って、挟持腕138 の
係止部139 が突起125 の係止爪126 に引っ
掛かり、スライダ101 とクランプ部材133 とが
互いに連結される。
【0105】クランプ部材133 がラッチ箱131 
内に最大に押し込まれると、ラッチ片140 がガイド
凸部143 のカム面144に案内されて反時計方向へ
一定角度回動される。この状態でスライド摘み117 
に加えられていた押圧力が解除されると、クランプ部材
133 は圧縮コイルばね136 によって開口部13
2 側に押戻されるとともに、スライダ101 も圧縮
コイルばね123 によりロック位置へ押戻される。そ
のため、図27に示すように、ラッチ片140 の一方
の切欠141 が位置決め突起142 の角部に引っ掛
かり、クランプ部材133 がロックされる。
【0106】上記ロックにより、クランプ部材133 
はラッチ箱131の内部に押し込まれた状態に保持され
、挟持腕138 を介してクランプ部材に連結されたス
ライダ101 はロック解除位置に保持される。
【0107】したがって、スライド摘み117 から手
を離しても、操作レバー21はその爪部22が抜け止め
凸部9 から離脱したままの回動姿勢、つまり、第2の
位置に保持される。その結果、スライド摘み117 を
ロック解除位置へ押圧しながらハードディスクドライブ
ユニット35を電池装着部4 から引き出すといた面倒
な作業が不要となる。その結果、ハードディスクドライ
ブユニット35をコンピュータから片手で容易に取り外
すことができ、操作性が大幅に向上する。なお、この発
明は上述した実施例に限定されることなく、この発明の
範囲内で種々変形可能である。例えば、上記実施例では
、拡張手段としてHDDを使用したが、このHDDに代
って例えばプリンタ、メモリ等を用いても良い。
【0108】また、本発明に係る小型電子機器は、ラッ
プトップ形のパーソナルコンピュータに特定されるもの
ではなく、例えばワードプロセッサであっても同様に実
施可能である。
【0109】
【発明の効果】請求項1に記載した構成によれば、単一
の装置側電池パックで小型電子機器の電子回路と拡張手
段の双方を駆動することができるので、小型電子機器と
その機能拡張用の増設装置との駆動用電源を共通化する
ことができる。このため、増設装置専用の駆動用電源が
不要となるので、従来に比べて付属品を含めた小型電子
機器全体がコンパクトに纏まり、携帯して使用する場合
に好都合となる。
【0110】請求項2に記載した構成によれば、拡張手
段には装置側電池パックに加えて、機器側電池パックか
らも電力が供給されるので、拡張手段の接続によって消
費電力が増えたにも拘らず、電池パックの消耗を少なく
抑えることができ、小型電子機器の使用可能時間を長く
することができる。
【0111】請求項4に記載した構成によれば、装置側
電池パックの連結部を装置本体の嵌合部に嵌合した状態
で、装置側電池パックが小型電子機器の装着部に装着さ
れる。それにより、装置本体は、連結部と嵌合部との嵌
合および第1および第2のコネクタ同志の接続により、
電子機器の筐体へ機械的に連結される。そのため、特別
な連結部材を電子機器の筐体に取り付ける必要がなく、
増設装置の取付けおよび取り外しを容易に行なうことが
できる。
【0112】請求項6に記載した構成によれば、操作部
材から手を離しても、係止部材は装着部の係合部から離
脱したままの位置に保持される。そのため、操作部材を
ロック解除位置へ押圧しながら増設蔵置を小型電子機器
の装着部から引き出すといった面倒な作業が不要となる
。従って、増設装置を小型電子機器から片手で取り外す
ことができ、操作性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の第1実施例に係る増設装置の分解
斜視図。
【図2】  上記増設装置をコンピュータに接続した状
態の断面図。
【図3】  上記増設装置をコンピュータに接続した状
態の斜視図。
【図4】  上記増設蔵置を前方から見た斜視図。
【図5】  上記増設装置とコンピュータとの連結部分
の断面図。
【図6】  上記増設装置の斜視図。
【図7】  コンピュータの上記増設装置の取り付け部
分を示す斜視図。
【図8】  上記増設装置が接続されるコンピュータの
全体を示す斜視図。
【図9】  ディスプレユニットを閉じた状態における
上記コンピュータを後方から見た斜視図。
【図10】  上記コンピュータの筐体と機器側電池パ
ックとを分離した状態を示す斜視図。
【図11】  上記機器側電池パックの底面図。
【図12】  図11の線VーVに沿った断面図。
【図13】  上記機器側電池パックの固定機構の断面
図。
【図14】  上記機器側電池パックを電池収納部に取
り付ける状態を示す断面図。
【図15】  第1の実施例の変形例を示す、図2に対
応の断面図。
【図16】  本発明の第2の実施例に係る増設装置の
装置本体と電池パックとを示す分解斜視図。
【図17】  装置側の電池パックの底面図。
【図18】  上記装置側電池パックの斜視図。
【図19】  上記装置側電池パックの固定機構および
ロック機構の分解斜視図。
【図20】  図17の線XX−XXに沿った断面図。
【図21】  図20の線XXI−XXIに沿った断面
図。
【図22】  上記装置側電池パックの蓋板を取り除い
て示す上記固定機構およびロック機構の平面図。
【図23】  操作レバーがロック解除位置に保持され
た状態を示す、図21に対応の断面図。
【図24】  図23の線XXIV−XXIVに沿った
断面図。
【図25】  上記ロック機構のラッチ装置の断面図。
【図26】  上記ラッチ装置のクランプ部材が押し込
まれた状態を示す断面図。
【図27】  上記ラッチ装置のクランプ部材によりス
ライダがロック解除位置にロックされた状態を示す断面
図。
【図28】  上記増設装置の底面図。
【図29】  連結前の状態におけるコンピュータおよ
び上記増設装置を示す分解斜視図。
【図30】  上記増設装置をコンピュータに接続した
状態を示すの斜視図。
【図31】  上記増設装置を前方から見た斜視図。
【符号の説明】
1 …筐体、4 …電池装着部、10…機器側の電池パ
ック、31…第1のコネクタ、36…ユニット本体、4
0…第2のコネクタ、41…電池装着部、46a,46
b …端子金具、55…装置側の電池パック、61…固
定機構、84…連結部、87…嵌合凹所、100 …ロ
ック機構。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内部に電子部品を収納した筐体と、上
    記筐体に形成されているとともに、上記電子部品に接続
    された受電端子を有する電池装着部と、上記電池装着部
    に脱可能に装着され上記受電端子を介して上記電子部品
    に電力を供給する電池パックと、上記電池装着部の近傍
    で上記筐体に設けられ、上記筐体の外面に露出している
    とともに上記電子部品に接続された第1のコネクタと、
    を備えた小型電子機器の増設装置において、上記小型電
    子機器の機能を拡張する拡張手段を内蔵した装置本体と
    、上記装置本体の外面に露出して設けられているととも
    に上記拡張手段に接続されているとともに装置本体の外
    面に露出した第2のコネクタと、上記装置本体に設けら
    れているとともに上記拡張手段に接続された受電端子と
    、上記第2のコネクタが上記第1のコネクタに脱可能に
    接続された状態に、上記装置本体を上記小型電子機器の
    筐体へ連結する連結手段と、上記電池パックに換えて上
    記電池装着部に脱可能に装着される装置側電池パックと
    、を備え、上記装置側電池パックは、上記電池装着部に
    装着された際に、上記小型電子機器の上記受電端子に接
    触する第1の給電端子と、上記筐体の外部に露出すると
    ともに、上記筐体に連結された上記装置本体の受電端子
    に接触する第2の給電端子と、を有していることを特徴
    とする小型電子機器の増設装置。
  2. 【請求項2】  上記装置本体は、上記小型電子機器の
    電池パックおよび上記装置側電池パックを選択的に装着
    可能に形成された第2の電池装着部と、上記拡張手段に
    接続されているとともに上記第2の電池装着部に露出し
    て設けられ、第2の電池装着部に装着された上記電池パ
    ックおよび装置側電池パックの給電端子に接触する第2
    の受電端子と、を備えていることを特徴とする請求項1
    に記載の小型電子機器の増設装置。
  3. 【請求項3】  上記連結手段は、上記筐体の外面に取
    り付けられ上記第1のコネクタに隣接して位置している
    とともに、筐体から外方へ突出した一対の係止部を有す
    る連結部材と、上記装置本体に設けられ、装置本体が上
    記筐体に連結された際に上記係止部と係合するラッチ部
    材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    小型電子機器の増設装置。
  4. 【請求項4】  上記連結手段は、上記第2のコネクタ
    の近傍で上記装置本体に形成された嵌合部と、上記嵌合
    部へ嵌合可能に上記装置側電池パックに設けられ、上記
    嵌合部に嵌合した状態で装置側電池パックが上記電池装
    着部に装着された際に上記第2のコネクタが上記第1の
    コネクタに接続された状態に上記装置本体を保持する連
    結部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の小型電子機器の増設装置。
  5. 【請求項5】  上記装置本体の受電端子は上記嵌合部
    に露出して設けられ、上記第2の給電端子は上記連結部
    に設けられていることを特徴とする請求項に4に記載の
    小型電子機器の増設装置。
  6. 【請求項6】  内部に電子部品を収納した筐体と、上
    記筐体に形成され筐体の外面に開放した装着部と、上記
    装着部の底面に設けられた係合部と、を有する小型電子
    機器の増設装置において、上記小型電子機器の機能を拡
    張する拡張手段を内蔵しているとともに、上記装着部に
    脱可能に装着される接続部を有する装置本体と、上記係
    合部と係合して上記接続部を上記装着部に保持する第1
    の位置と上記係合部から離間する第2の位置との間を移
    動可能に上記接続部内に設けられた係止部材と、上記係
    止部材を上記第1の位置に付勢した付勢部材と、を有す
    る固定機構と、上記係止部材と係合して上記接続部内に
    設けられているとともに、上記係止部材を上記第1の位
    置へ移動させるロック位置と上記係止部材を上記第2の
    位置へ移動させるロック解除位置との間を移動可能なス
    ライダと、上記スライダと連動して移動可能に上記接続
    部の外面に露出して設けられた操作部材と、を有し上記
    固定機構を操作する操作機構と、上記接続部内に設けら
    れ、上記スライダを上記ロック解除位置へ解除可能にロ
    ックするロック機構と、を備えたことを特徴とする小型
    電子機器の増設装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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