JPH04210201A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JPH04210201A
JPH04210201A JP40724290A JP40724290A JPH04210201A JP H04210201 A JPH04210201 A JP H04210201A JP 40724290 A JP40724290 A JP 40724290A JP 40724290 A JP40724290 A JP 40724290A JP H04210201 A JPH04210201 A JP H04210201A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]この発明は油水分離装置に関する
ものであり、特に油やオイルポール粒および油分含有汚
泥等を含む汚水等の被処理水を複数段に直列配置された
水槽に通してこれら油やオイルポール粒および油分含有
汚泥等を気泡と接着させて浮上分離する油水分離装置に
関するものである。 [0002] 【従来の技術】自動車修理または解体工場や、機械工作
工場あるいはガソリン給油所など、日常的に油を床に流
す恐れのある作業所においては、未洗浄水や雨水などの
排水は油やオイルポール粒および油分含有汚泥等を含む
汚水であり、この汚水は側溝に集められてから油水分離
装置に送られ、油分が除去されたのちに下水または河川
に放流される。 [0003]従来の油水分離装置には、米国石油協会の
設計基準に準拠した所謂APIオイルセパレータ、槽内
に複数列の傾斜板を配置したPPIオイルセパレータ、
或いは波状の傾斜板を用いたCPIオイルセパレータな
どがあり、原理的には普通の横流式沈殿池又はそれに傾
斜板を組合せた重力式分離方式のものが主である。 [0004]従来のAPIオイルセパレータでは、槽内
の被処理水の平均流速を制限値以下にするためには除去
すべき油滴の大きさが小さくなるほど槽の長さを長くし
なければならず、従って被処理水中の懸濁油滴をほぼ完
全に除去するには長大な設備面積が必要であり、さらに
は追加のフィルター式油除去装置を設けなければならな
い欠点があった。 [0005]またPPIオイルセパレータやCPIオイ
ルセパレータでは、槽内構造が複雑で規模が大きく、取
扱いや保守に特別な技術を要するほか、被処理水の流量
変動に対して処理能力の追従に限界があり、従って野外
の工場などの油分を含む排水の処理に対しては、雨天時
に油分が排水中に混入することが避けられない。 [0006]さらに水中の懸濁物質を浮上分離する方式
の−Qに、密度が水よりも大きい懸濁物質に対して空気
の泡を接着させて見掛比重を小さくし、速やかに浮上さ
せて分離を行う加圧浮上方式も知られているが、この場
合は微細な気泡を発生させてやる必要があり、被処理水
を加圧して空気を溶解してから大気圧に開放するための
大がかりな設備が必要であるという欠点がある。 [00,07]
【発明が解決しようとする課題】この発明は、特に雨水
が混入する恐れのある施設における油やオイルポール及
び油分含有汚泥等を含む汚水の排水処理装置として好適
で、プレハブ組立て方式やユニット化などにより比較的
少ない設備面積で構成することのできる簡易構造の油水
分離装置を提供しようとするものである。 [0008]
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る油水分離装置(よ、油の混合した汚水等の被処理水
を、複数段に直列配置された水槽に通して油を浮上分離
する装置であって、特に前述の課題を達成するために、
前記被処理水を上部開口から受入れる受入槽と、該受入
槽中の被処理水を順次受入れて鎮静させるために上流か
ら下流へ直列状に配列された複数段の鎮静槽と、少なく
とも下流端の前記鎮静槽にて被処理水の表層部に浮上し
た油およびスラッジなどの浮渣をeL流として取り込む
集油槽と、前記鎮静槽の被処理水中で空気の泡を発生す
る気泡発生装置と、前記集油槽内に取り込まれた溢流を
前記受入槽に還流させる循環ポンプ手段と、下流端の前
記鎮静槽の底部から油分離処理済みの水を外部へ排出す
る排水手段とを備えてなるものである。 [0009]また請求項2に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記循環ポンプ手段が、前記集油槽内に取り
込まれた浮渣から固形物を除去する手段を備え、前記固
形物が除去された後の油水を前記受入槽に還流するよう
に構成されている [00101また請求項3に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記気泡発生装置が前記鎮静槽の底部に配置
された多孔ノズルと、該ノズルへ空気を送りこむ給気装
置とを含んでいる。 [00111また請求項4に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記鎮静槽が底部で互いに連通した隣接鎮静
槽の対を含むものであり、更に請求項5に記載の油水分
離装置では、それに加えて前記隣接鎮静槽のうちの下流
側の鎮静槽に表層部で連通した別の鎮静槽を更に含むも
のである。 [0012]また請求項6に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記受入槽がその底部の汚泥溜りの直上で立
上り流路によって上流端の前記鎮静槽に連通されている
。 [0013]また請求項7に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記受入槽が循環ポンプ手段による油水の還
流を受けて最終的な油の収集除去がこの受入槽からバキ
ュームカーなどによって行われることから、前記受入槽
を前記鎮静槽の個々の槽より大容量にしたものである。 [0014]また請求項8に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記集油槽内に溢流してくる前記下流端の鎮
静槽の表層油水の集油槽内でのレベルを検出して前記循
環ポンプ手段を前記溢流が維持されるように駆動制御す
る制御手段を更に備えたものである。 [0015]また請求項9に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記集油槽が、下流端の前記鎮静槽内にて被
処理水表面下に上縁が僅かに沈むように位置された独立
容器を備えている。 [0016]請求項10に記載の発明に係る油水分離装
置は、前記独立容器を浮子原理により被処理水中に浮遊
支持させたものであり、請求項11に記載の油水分離装
置では、前記独立容器を支柱により前記上縁の高さ位置
を調整可能に支持したものである。 [0017]さらに請求項12に記載の発明に係る油水
分離装置では、請求項9に記載の油水分離装置において
、前記循環ポンプ手段が、前記独立容器内に配置された
水中ポンプを含むものである。 [0018]
【fll:  用】請求項1に記載の発明に系る油水分
離装置においては、油やオイルポール及び油分含有汚泥
等の混合した汚水等の被処理水を、複数段に直列配置さ
れた水槽に通して油を浮上分離するに際して、側溝等か
らの被処理水は前記受入槽へその上部開口から流入する
。 [0019]受入槽内では表層寄りの部分で乱流が発生
して混合が生じるが、比較的水深の深い底層部では乱流
による混合は僅かであり、従って受入槽内でも油の浮上
による分離が起きている。この受入槽内の下層部の被処
理水は複数段の鎮静槽の上流端に導かれ、下流へ向うに
従って流れの乱れが鎮静されて浮上油の生成が促進され
る。 [00201これら鎮静槽内の被処理水には、前記気泡
発生装置によって空気の泡が送り込まれており、水中の
オイルボールや油分含有汚泥の粒子はそれらの表面が水
よりも空気と接着を起こし易い油性界面であるので、こ
の気泡がこれらオイルボール粒や油分含有汚泥粒の表面
に付着し、これによってこれら粒子が速やかに浮上して
表層の浮渣となる。 [00211これら鎮静槽の少なくとも下流端には集油
槽があり、被処理水の表層部が溢流として集油槽内に流
入すると、表層部に浮上していた浮渣は早い流速で勢い
よく集油槽内に取り込まれる。この集油槽内に取り込ま
れた溢流は浮渣を高い比率でに含み、この溢流は循環ポ
ンプ手段により前記受入槽にその上部開口から還流され
る。一方、前記鎮静槽の下流端側底部には油分を殆ど含
まない水が滞留しており、従ってこの油分離済みの水は
前記鎮静槽の下流側から外部の放流系統などへ流出され
て排出される。 [00221本発明の油水分離装置では、下流側の鎮静
槽から上流の受入槽へ、集油槽と循環ポンプ手段による
油分濃度の高い油水の環流が行われるため、この還流に
よる油水の循環が継続されると、受入槽の上層に浮上油
と浮渣が次第に厚く溜ってくることになる。この受入槽
上層の浮上油と浮渣は、受入槽を上部開口から観察した
ときに容易に目視確認できるが、勿論、その溜り具合を
適当な水深に設置した油分検出器で自動検出してもよい
。 [0023]受大槽の上層に浮上油と浮渣が成る程度ま
で溜ったら、この浮上油と浮渣をバキュームで吸引して
油処理業者に処理してもらえばよい。またこの際に、受
入槽の底に溜った沈殿汚泥もバキュームで吸引してやれ
ば好都合である。 [0024]このようにして定期的に、または不定期的
に受入槽から浮上油と浮渣および汚泥を吸引除去するこ
とにより、分離油分や汚泥を効率よく収集する二とかで
き、また前述の還流方式の油水分離システムによって効
率的な油分除去が行われるので、下流端の鎮静槽の底部
から取り出されて外部へ放流される処理済排水には胎ど
油分が認められないほどになる。 [0025]この発明の油水分離装置は、各種の構成が
従来のものに比べて極めて単純であり、また気泡発生装
置も加圧方式でなくてもよいので、槽構成は通常の鉄板
などによる溶接組立てでプレハブ化でき、或いは繊維強
化プラスチックによる成形品として提供することもでき
る。これにより、従来のコンクリート現場打ち構造のも
ので必要であった養生期間が不要となるため、例えばガ
ソリン給油所などの設置現場における他の業務利用を妨
げずに、例えば−夜で油水分離装置の設置を実現できる
ようにもなる。 [0026]本願発明では上記のようなプレハブ構成や
成形体として構成するのが実際上は望ましいが、勿論、
本発明はコンクリート構造のものにも適用できる。また
本発明において前記気泡発生装置は鎮静槽の全てに気泡
を供給するものに限定されるわけではなく、或いはこの
気泡発生装置から前記受入槽にも気泡を供給するように
してもよい。さらに本発明の装置では、適宜の鎮静槽内
に流れに平行な邪魔板を若干傾斜させて縦配置すること
により、粒子の浮上を助長させるようにすることは妨げ
るものではない。 [0027]また請求項2に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記循環ポンプ手段が、前記集油槽内に取り
込まれた浮渣から固形物を除去する手段を備えているの
で、前記固形物が除去された後の油水のみが前記受入槽
に還流され、この油水は油分を高い濃度で含んでいる。 これにより受入槽では表層に浮上油が主に溜ることにな
り、浮渣の殆どは前記循環ポンプ手段中で別に除去・回
収され、浮渣が受入槽に流入するときの濡れ現象により
再び被処理水中に沈降してしまう恐れがなくなる。 [0028]また請求項3に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記気泡発生装置が前記鎮静槽の底部に配置
された多孔ノズルと、該ノズルへ空気を送りこむ給気装
置とを含んでおり、これにより通常のエアーポンプ(コ
ンプレッサ)と配管およびポーラスストーンや多数の細
い孔を有するパイプ状または手箱マット状ノズル体など
による多孔ノズルで気泡発生装置を簡単に構成できるも
のである。 [0029]また請求項4に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記鎮静槽が底部で互いに連通した隣接鎮静
槽の対を含むものであり、これによってこの対の上流側
鎮静槽で浮上油を分離した被処理水が下流側鎮静槽に底
部から流入し、残っている油分粒子の重力分離効率を最
大限にして効率よく浮上させ、かくして隣接鎮静槽の各
々で油分の効率的な浮上分離が達成されるものである。 この場合、好ましくは隣接鎮静種間の底部連通口は流れ
を出来るだけ乱れのない層流とするために幅広の開口と
するのがよい。 [00301請求項5に記載の油水分離装置では、前記
隣接鎮静槽のうちの下流側の鎮静槽に表層部で連通した
別の鎮静槽を更に連設したものであり、二の別の鎮静槽
に前記集油槽を設置できるようにしたものである。この
ようにすると、この5311の鎮静槽には上流側の鎮静
槽の表層部に浮上した;7上油か層流となってシフトし
てくることになり、直曲の上流中11鎮静槽における油
分の浮上分離に乱れを与えることなく浮上油を集油槽に
取り込むことができるようになる。この場けち、前記表
層での連通は広幅または全幅の通路で達成されるように
するのがよいことは述べるまでもない。 [0031]また請求項6に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記受入槽がその底部の汚泥溜りの直上で立
上り流路によって前記鎮静槽の上流端に連通されており
、これは例えば立上り管等によって受入槽底部近傍の被
処理水を上向き流れにして鎮静槽上流端に導入するよう
にし、これにより受入槽底部の汚泥が鎮静検測へ流入す
るのを、油粒子の過剰な混入を避けるのと同時に且つ確
実に防止するものである。 [0032]また請求項7に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記受入槽が循環ポンプ手段による油水の還
流を受けて最終的な油の収集除去がこの受入槽からバキ
ュームなどによる吸引によって行われることから、前記
受入槽を前記鎮静槽の個々の槽より大容量にして浮上油
の蓄積容量を増し、吸引作業のインターバルに余裕を持
たせたものである。 [0033]また請求項8に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記集油槽内に溢流してくる前記下流端の鎮
静槽の表層油水の集油槽内でのレベルを検出して前記循
環ポンプ手段を前記溢流が維持されるように駆動制御す
る制御手段を備えており、これによって集油槽の上縁の
水深が一定でも流入汚水の流量の応じて油水の循環処理
が安定して行われ、放水中に油分が混入するのを防止す
ることができるようになる。 [0034]尚、本願発明においてはこのような集油槽
と循環ポンプ手段とによる浮上油の循環系を複数多重に
備えていてもよく、この場合は好ましくは下流側の複数
の鎮静槽に各々集油槽が配置され、各集油槽からの還流
が全て受入槽へ循環されるようにするのがよい。またこ
の場合、前記制御手段は外部からの汚水の流入流量に応
じて幾つかの循環系を選択的に作動させる機能を含んで
いてもよい。 [0035]また請求項9に記載の発明に係る油水分離
装置では、前記集油槽が、下流端の前記鎮静槽内にて被
処理水表面下に上縁が僅かに沈むように位置された独立
容器を備えている。これは集油槽を鎮静槽の水面域内に
配置して集油槽の全周縁から溢流を取り込み、下流端の
鎮静槽において表面槽の流れを全周縁から中央へ向う流
れとすることにより浮上油を素早く収集できるようにす
ると共に、下流端の鎮静槽の表層に何れかの辺縁に向う
偏った流れが士じないようにして、表層での浮上油の偏
在によるか、1ト良をなくすためのものである。 [0036]請求項10に記載の発明に係る油水分離装
置においては、前記独立容器を浮子の原理により被処理
水中に浮遊支持させることにより、浮力バランスによっ
て独立集油槽の沈漬深度を自然に達成するようにしたも
のであり、この場合、独立容器に別の浮子を取付けても
、或いは容器自体を浮子として機能するように構成して
もよい。 [0037]請求項11に記載の油水分離装置では、前
記独立容器を支柱により前記上縁の高さ位置を調整可能
に支持し、それによって独立集油槽の沈漬深度を被処理
水の水位に応じて調整できるようにしたものである。 [0038]さらに請求項12に記載の発明に係る油水
分離装置では、請求項9に記載の油水分離装置において
、前記循環ポンプ手段のポンプを前記独立容器内に配置
された水中ポンプとし、ポンプの保守点検を容易にした
ものである。この場合、このポンプ付き集油独立容器を
鎮静槽に対して着脱可能に構成しておけば、これを用い
て受入槽から回収油を別容器に回収することもできる。 [0039]この発明の種々の特徴は以下の図面による
実施例の説明から更に明確に理解されよう。 [00401
【実施例]図1には、この発明の好適な実施例に係る油
水分離装置が模式縦断面図で示されている。また図2は
その平面図に相当する。 [00411図1および図2において、この装置は主要
槽構造が金属板の溶接や繊維強化プラスチックの成形等
によって一体化されたユニット1を構成している。ユニ
ット1は、全体としては複数の竪型槽が一列に側方へ向
って配列された多段槽構造となっており、上流端と下流
端には各々側溝との接続部1a、lbが形成されている
。 [0042]入側接続部1aは受入槽10に開口し、受
入槽10の下流には、第1〜第3鎮静槽11〜13と検
査槽14が順に配列されている。最下流の検査槽は下流
端で排出用の側溝1bに通じている。 [0043]第2鎮静槽12には、底部にポーラススト
ーン製の複数本のノズル4が横置され、二のノズル4に
(ま、槽外からエアーコシブレッサ6による空気が配管
(ホース)8を介して供給されている。これによりノズ
ル4から細かい気泡が発生し、これが槽内の被処理水中
のオイルポール粒や油分含有汚泥粒などに付着してその
浮上を行わせるようになっている。 [0044]受入槽10からは、その比較的下層部の被
処理水が立上り管15を介して第1鎮静槽11の表面に
放水されるようになされ、立上り管15の下端には粗大
な汚泥粒の流下を防ぐための簡単なフィルターが装着さ
れている。 [0045]第1鎮静槽11は、第2鎮静槽12との隔
壁に穿たれた幅広穴16によりその比較的下層部で第2
鎮静槽12と直接連通している。 [0046]第2鎮静槽12は、第3鎮静槽13との隔
壁のに、@に形成された幅広凹部17によりその表層部
で第3鎮静槽13と直接連通されている。 [0047]このような連通構造によって、入側接続部
1aから受入槽10に流入した被処理水が第2鎮静槽1
2まで上下に蛇行する経路をたどって流れるようになっ
ている。 [0048]第2鎮静槽12から第3鎮静槽13への流
れは表層部のみの単純な水平方向へのシフト流れである
。 [0049]第3鎮静槽13内には浮子式の浮遊する集
油槽20が配置されており、この集油槽20は内部に水
中汲み上げポンプ21を備えている。ポンプ21は集油
槽20に固定された図示しないレベルスイッチによって
集油槽20内の被処理水レベルが所定レベル以上になっ
ていることが検出されている間だけ作動するように制御
盤30によって制御されており、ポンプ21によって汲
み組み上げられた被処理水は、好ましくはフレキシブル
部分を含む配管22によって浮渣除去フィルタ26を介
して受入槽10に戻されるようになっている。 [00501この場合、集油槽20内のポンプ21が空
気を吸込まないように、スイッチが検出出力を生じてい
ないときも集油槽20内にはポンプ吸引口以上のレベル
で被処理水が入っているようにされており、この状態で
集油槽20の浮子バランスが平衡して集油槽20がその
上縁を第3鎮静槽13の水面レベルより所定深さで沈ま
せた状態になるようにしである。従って集油槽20には
継続的に表層の被処理水が流入するが、この流入する被
処理水の集油槽内レベルが第3鎮静槽水面レベルに追い
付かないようにポンプ21が駆動される。 [00511第3鎮静槽13とその下流の検査槽14と
の間は、第3鎮静槽13の下層部に一端が開口する立上
り管18によって接続されており、この立上り管1,8
の上端部は検査槽14の水面レベル近傍に開口している
。 [0052]検査槽14は流れの途中に油よけ板19を
有しており、流れはこの油よけ板19の下端をくぐって
出側接続部1bから排水側溝へ流出するようになってい
る。尚、この油よけ板19は、ユニット1の壁構造の一
部であってもよい。 [0053]この実施例の油水分離装置では、入側接続
部1aから受入槽10に流入する側溝からの油水混合の
被処理水は、受入槽10の表層の油層中に流入して油を
巻込みながら下降するが、受入槽10はその表層からバ
キュームで油を別のタシク等に回収するのにも利用する
ため、図1に鎖線で示したよ−)に仕切り板または壁2
3を設けてもよい。 [0054]さて、受入槽]Oに流入した被処理水は層
内の油やオイルポール粒及び油分含有汚泥粒等の懸濁粒
子を巻込みながら流下して多少の鎮静効果により油粒子
を浮上させながら多少の懸濁粒子を混合した状態で幅方
向二本の立上り管15を汗して第1鎮静槽11にその表
面部から流入する。この場合、立上り管15の入口で水
中の粗大な粒子の流下が阻止され、したがってこれら粗
大粒子は受入槽10の底に汚泥となって溜ることになる
。 [0055]第1鎮静槽11では、二本の立上り管15
から表面近くで流れを受けるので撹乱は少なく、従って
被処理水は鎮静された油粒子の浮上が有効に行われる。 下層の油粒子の少ない被処理水は次いて幅広穴16を介
して第2鎮静槽12へ■から流入し、ここでも六16が
幅広であるので撹乱は受けない。 [0056]第2鎮静槽12に下から流入した被処理水
は油粒子に充分な浮力の効果を発揮させて浮上させ、ま
たノズル4からの細かい気泡が浮上中に懸濁粒子に付着
してその見掛比重を小さくすることによりこれら懸濁粒
子をも速やかに浮上させ、したがって被処理水中の油粒
子やオイルボール粒及び油分含有汚泥粒を浮渣として殆
ど浮上させた状態となる。 [0057]この第2鎮静槽12の表層部の被処理水は
浮渣および浮上油と共に幅広凹部17を介して水平にシ
フトして第3鎮静槽13に流入するが、第3鎮静槽13
では先に述べたように集油槽20が表層の被処理水を吸
込んでおり、したがって表層の浮渣と浮上油は殆どが集
油槽20内に流入する。集油槽20への流入を逃れたの
は油粒子を殆ど全く含まない水であり、これは第3鎮静
槽13の下層から立上り管18を介して検査槽14の表
面レベルに流入し、さらに油よけ板19の下をくぐって
出側接続部1bから排水側溝へ流出する。検査槽14の
板18の上流側は最終排水の表面目視検査のために利用
され、その表面に油分が認められれば表層水を再循環へ
回すようにする。 [0058]一方、集油槽20内に集められた被処理水
は第3鎖静槽13の表層の浮渣と浮上油を殆ど回収して
いるので油分を多く含む浮渣含有油水混合液である。こ
の混合液はポンプ21により配管22を介して浮渣除去
フィルタ24に導かれ、フィルタ24で浮渣と分離され
た油水が受入槽10へ循環される。この場合、フィルタ
24の油水出口は図1に鎖線で示した仕切り板23の上
流側にしてもよく、それによって仕切り板23の下流側
における受入槽10の表面部分をバキューム等による油
回収作業傾城に専用の部分とすることができ、またその
部分での流入油水による回収油の水分含有量の増加を防
ぐこともできる。尚、フィルタ24で分離された浮渣は
油分含有固形物としてスコップなどで別に掻き出される
。 [0059]前述の実施例では集油槽20を浮子式の浮
遊槽にした場合を説明したが、これは単なる例示のため
であって、本願発明はこれに限定されるものではない。 [0060]第3図の変形例では、鎮静槽の側壁に開口
31を介して槽室33を設け、槽室内で開口31に下か
ら昇降可能なゲート32設置して開口レベルを可変とし
、槽室33内にポンプ21配置して集油槽としている。 [00611また第4図の変形例では、集油槽40を浮
子式とせずに、鎮静槽の壁に沿わせて縦に設置した支柱
41に集油槽40を高さ位置調整可能に支持させている
。 [0062]この他にも変形は可能であり、例えば集油
槽を複数の鎮静槽に配置したり、また集油槽の外形も円
形に限らず種々の矩形形状を採用してもよい。 [0063] 【発明の効果】以上に述べたように、本発明の油水分離
装置は独特の循環方式と気泡混合方式を採用しているの
で油やオイルポール粒子及び油分含有汚泥粒子を短時間
で効率よく分離することができ、循環ポンプの制御によ
って被処理水の流入量が変化しても有効に対処すること
ができ、また気泡発生装置は通常の部品で簡略に構成で
きて保守も殆ど不要であり、更に槽ユニットの構造が比
較的簡単で設置に時間がかからないから、例えば給油所
などの雨水が混入する恐れのある業務施設における経済
的な油分含有汚水の油水分離装置として好適であり、プ
レハブ組立て方式やユニット化などにより比較的少ない
設備面積で短期間に構築することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例に係る油水分離装置を
示す模式縦断面図である。
【図2】前記実施例に係る油水分離装置の概略の平面図
である。
【図3】前記実施例の変形例を示す部分模式断面図であ
る。
【図41前記実施例の別の変形例を示す部分模式断面図
である。 【符号の説明】 1 ユニット 4 ノズル 6 エアーコンプレッサ 8 配管(ホース) 10 受人槽 11 第1鎮静槽 12 第2鎮静槽 13 第3鎮静槽 14 検査槽 20 集油槽 21 ポンプ 22 1!!iE!管 24 フィルタ 30 制御盤

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油の混合した汚水等の被処理水を複数段に
    直列配置された水槽に通して油を浮上分離する油水分離
    装置において、前記被処理水を上部開口から受入れる受
    入槽、該受入槽中の下層部からの被処理水を受入れて順
    次鎮静させるために上流から下流へ直列状に配列された
    複数段の鎮静槽、少なくとも下流端の前記鎮静槽にて被
    処理水の表層部に浮上した油およびスラッジなどの浮渣
    を溢流として取り込む集油槽、前記鎮静槽の被処理水中
    で空気の泡を発生する気泡発生装置、前記集油槽内に取
    り込まれた溢流を前記受入槽に還流させる循環ポンプ手
    段、及び前記下流端の鎮静槽の底部から油分離処理済み
    の水を外部へ排出する排水手段、を備えてなることを特
    徴とする油水分離装置。
  2. 【請求項2】前記循環ポンプ手段が、前記集油槽内に取
    り込まれた浮渣から固形物を除去する手段を備え、前記
    固形物が除去された後の油水を前記受入槽に還流するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    油水分離装置。
  3. 【請求項3】前記気泡発生装置が前記鎮静槽の底部に配
    置された多孔ノズルと、該ノズルへ空気を送りこむ給気
    装置とを含む請求項1に記載の油水分離装置。
  4. 【請求項4】前記鎮静槽が底部で互いに連通した隣接鎮
    静槽の対を含む請求項1に記載の油水分離装置。
  5. 【請求項5】前記鎮静槽が底部で互いに連通した隣接鎮
    静槽の対を含むと共に、前記隣接鎮静槽のうちの下流側
    の鎮静槽に表層部で連通した別の鎮静槽を更に含む請求
    項1に記載の油水分離装置。
  6. 【請求項6】前記受入槽が底部の汚泥溜りの直上で立上
    り流路によって上流端の前記鎮静槽に連通されている請
    求項1に記載の油水分離装置。
  7. 【請求項7】前記受入槽が前記鎮静槽の個々の槽より大
    容量であることを特徴とする請求項1に記載の油水分離
    装置。
  8. 【請求項8】前記集油槽内に溢流してくる前記下流端の
    鎮静槽の表層油水の集油槽内でのレベルを検出して前記
    循環ポンプ手段を前記溢流が維持されるように駆動制御
    する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の油水分離装置。
  9. 【請求項9】前記集油槽が、下流端の前記鎮静槽内にて
    被処理水表面下に上縁が僅かに沈むように配置された独
    立容器を備えている請求項1に記載の油水分離装置。
  10. 【請求項10】前記独立容器が浮子原理により被処理水
    中に浮遊支持されている請求項9に記載の油水分離装置
  11. 【請求項11】前記独立容器が支柱によりその前記上縁
    の高さ位置を調整可能に支持されている請求項9に記載
    の油水分離装置。
  12. 【請求項12】前記循環ポンプ手段が、前記独立容器内
    に配置された水中ポンプを含む請求項9に記載の油水分
    離装置。
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