JPH04210154A - 直進運動機構 - Google Patents
直進運動機構Info
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- JPH04210154A JPH04210154A JP2401985A JP40198590A JPH04210154A JP H04210154 A JPH04210154 A JP H04210154A JP 2401985 A JP2401985 A JP 2401985A JP 40198590 A JP40198590 A JP 40198590A JP H04210154 A JPH04210154 A JP H04210154A
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- Japan
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- rack
- racks
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- 238000005255 carburizing Methods 0.000 description 2
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 206010010904 Convulsion Diseases 0.000 description 1
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Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、回転運動を直線運動に
変換して直進する直進運動機構に関し、詳しくは揺動型
ラックによりその変換を行うようにした直進運動機構に
関する。 [0002] 【従来の技術】従来、工作機械の送り機構等には、回転
運動を直線運動に変換する直進運動機構が設けられてお
り、この直進運動機構には、機械全体の小型化の要求に
応えるべく構成の簡素なものが用いられている。この種
の直進運動機構としては、例えば図6に示すラックピニ
オン機構が知られている。この機構では、ピニオン1の
回転によりこのピニオン1に噛み合うラック2を軸方向
に移動させる。また、図7に示すビンラック機構も知ら
れており、この機構では、ラック3とこのラック3に噛
み合うピン歯車4との間で運動方向の変換がなされるよ
うになっている。 [0003]
変換して直進する直進運動機構に関し、詳しくは揺動型
ラックによりその変換を行うようにした直進運動機構に
関する。 [0002] 【従来の技術】従来、工作機械の送り機構等には、回転
運動を直線運動に変換する直進運動機構が設けられてお
り、この直進運動機構には、機械全体の小型化の要求に
応えるべく構成の簡素なものが用いられている。この種
の直進運動機構としては、例えば図6に示すラックピニ
オン機構が知られている。この機構では、ピニオン1の
回転によりこのピニオン1に噛み合うラック2を軸方向
に移動させる。また、図7に示すビンラック機構も知ら
れており、この機構では、ラック3とこのラック3に噛
み合うピン歯車4との間で運動方向の変換がなされるよ
うになっている。 [0003]
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の直進運動機構にあっては、入力側部材、例え
ばピニオン1やピン歯車4の回転を別設の減速機によっ
て減速する構成となっていたため、直進運動機構が大型
化してしまうという問題があった。また、ピニオン1と
ラック2の噛み合い歯数、又は、ラック3とピン歯車4
の噛み合い歯数が1又は2程度と少ないため、所定のラ
ック推力を発揮させるためには、それぞれの歯幅を大き
くして一定の歯面圧に耐え得るようにしなければならず
、やはり、直進運動機構の大型化を招くとともに、その
ように歯幅を大きくした場合にでも摩擦による摩耗が大
きく、十分な耐久性を得ることはできなかった。 [0004]これに対し、例えばラック2を浸炭焼入れ
又は高周波焼入れしてラック2の歯面強度を高めること
が考えられるが、細長いラック2にこのような処理を行
なった場合、大きな歪みが発生して一定の歯形精度を確
保するのが困難になり、耐久性向上の有効な対策になら
ないか、或は非常に困難な精密加工が必要となる。そこ
で、本発明は、小型で推力が大きく、しかも部品加工が
容易で耐久性に優れた直進運動機構を提供することを目
的とする。 [0005]
うな従来の直進運動機構にあっては、入力側部材、例え
ばピニオン1やピン歯車4の回転を別設の減速機によっ
て減速する構成となっていたため、直進運動機構が大型
化してしまうという問題があった。また、ピニオン1と
ラック2の噛み合い歯数、又は、ラック3とピン歯車4
の噛み合い歯数が1又は2程度と少ないため、所定のラ
ック推力を発揮させるためには、それぞれの歯幅を大き
くして一定の歯面圧に耐え得るようにしなければならず
、やはり、直進運動機構の大型化を招くとともに、その
ように歯幅を大きくした場合にでも摩擦による摩耗が大
きく、十分な耐久性を得ることはできなかった。 [0004]これに対し、例えばラック2を浸炭焼入れ
又は高周波焼入れしてラック2の歯面強度を高めること
が考えられるが、細長いラック2にこのような処理を行
なった場合、大きな歪みが発生して一定の歯形精度を確
保するのが困難になり、耐久性向上の有効な対策になら
ないか、或は非常に困難な精密加工が必要となる。そこ
で、本発明は、小型で推力が大きく、しかも部品加工が
容易で耐久性に優れた直進運動機構を提供することを目
的とする。 [0005]
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的達成
のため、複数の歯を有する受動ラックと、受動ラックの
歯とほぼ同一ピッチの複数の歯が形成され、該歯を受動
ラックに対向させて配置された複数の能動ラックと、複
数の能動ラックを所定の位相差を保って支持するととも
に、該位相差で複数の能動ラックを揺動クランク運動さ
せるクランク軸と、等間隔に保持した複数のローラの一
部を受動ラックの歯と能動ラックの歯との間に係合させ
、能動ラックを取り囲む無端のローラチェーンと、を備
えたことを特徴とする。 [0006]
のため、複数の歯を有する受動ラックと、受動ラックの
歯とほぼ同一ピッチの複数の歯が形成され、該歯を受動
ラックに対向させて配置された複数の能動ラックと、複
数の能動ラックを所定の位相差を保って支持するととも
に、該位相差で複数の能動ラックを揺動クランク運動さ
せるクランク軸と、等間隔に保持した複数のローラの一
部を受動ラックの歯と能動ラックの歯との間に係合させ
、能動ラックを取り囲む無端のローラチェーンと、を備
えたことを特徴とする。 [0006]
【作用】本発明では、受動ラックの歯と同一ピッチの歯
を有する複数の能動ラックが、その歯をローラチェーン
のローラを介し受動ラックの歯に当接させた状態でクラ
ンク軸に支持され、該クランク軸の回転により複数の能
動ラックが所定の位相差を保って揺動クランク運動する
。したがって、クランク軸が回転すると、少なくとも何
れか1つの能動ラックによりローラを介して受動ラック
が常に推進方向に押動され、受動ラックの直進運動が得
られる。 [0007]また、受動ラックと能動ラックが共に多数
の歯をローラに係合させるから、両ラックを小型にして
も歯面圧が高くならず、小型化が可能になる。さらに、
少数のローラによって両ラックの多数の歯の摩耗が低減
でき、部品加工が容易化されるとともに耐久性が向上す
る。 [0008]
を有する複数の能動ラックが、その歯をローラチェーン
のローラを介し受動ラックの歯に当接させた状態でクラ
ンク軸に支持され、該クランク軸の回転により複数の能
動ラックが所定の位相差を保って揺動クランク運動する
。したがって、クランク軸が回転すると、少なくとも何
れか1つの能動ラックによりローラを介して受動ラック
が常に推進方向に押動され、受動ラックの直進運動が得
られる。 [0007]また、受動ラックと能動ラックが共に多数
の歯をローラに係合させるから、両ラックを小型にして
も歯面圧が高くならず、小型化が可能になる。さらに、
少数のローラによって両ラックの多数の歯の摩耗が低減
でき、部品加工が容易化されるとともに耐久性が向上す
る。 [0008]
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図5は本発明に係る直進運動機構の一実施例を示す
図である。まず、構成を説明する。図1〜図3において
、11は複数の歯T1を有する受動ラック、12A、1
2B、12Cはそれぞれ複数の歯T2が形成された複数
の(本実施例では3つの)能動ラックである。受動ラッ
ク11の歯TIは所定半径R1の円弧溝11aを所定ピ
ッチPで等間隔に形成した歯形になっており、能動ラッ
ク12A〜12Cの歯T2は歯T1と同一ピッチで図4
に示すようなトロコイド曲線又はサイクロイド曲線状(
波形)の歯形に形成されている。また、受動ラック11
は図3に示すように複数の循環式のボール13を介して
ケース14に軸方向移動自在に結合しており、受動ラッ
ク11の両側面にはボール13に係合するボール溝11
bが形成され、ケース14の底部14a内にはボール循
環通路14bが形成されている。なお、図1に示すよう
に、複数のボール13に代え(又は加えて)、受動ラッ
ク11の背面側に複数のローラ13を配置することもで
きる。 [0009]能動ラツク12A〜12Cはそれぞれ歯T
2側を受動ラック11に対向させるよう一対のクランク
軸15A、15Bのそれぞれの偏心カム部15a、15
b、15cに支持されており、クランク軸15A、15
Bが各一対の軸受19A、19Bを介してケース14に
支持されることによって、各能動ラック12A〜12C
の歯T2は複数のローラ21を介して受動ラック11の
歯T1に噛み合っている。クランク軸15A、15Bは
、その偏心カム部15a〜15cが例えば等角度間隔に
形成されており、クランク軸15A、15Bの一端側に
連結された歯車16A、16Bが回転するとき、複数の
能動ラック12A〜12Cを所定の位相差(本実施例で
は能動ラック数に対応する等しい位相差120°)を保
って揺動クランク運動させることができる。また、歯車
16A、16Bには入力歯車17が噛み合っており、入
力歯車17は図示しない軸受によりケース14に軸支さ
れた入力シャフト18に連結されている。この入力シャ
フト18の一端部はケース14から外方に突出し、この
一端部から回転入力するようになっている。 [00101一方、受動ラック11と能動ラック12A
〜12Cの間に介在する複数のローラ21は、所定半径
R1とほぼ等しいかこれより僅かに小さい半径R2に形
成されており、ローラ21が歯T1、T2に係合した状
態で回転できるようになっている。また、ローラ21は
複数対のリンクプレート22を無端に連結する複数のビ
ン23にそれぞ軸支されており、これらによって無端の
ローラチェーン20が構成されている。すなわち、ロー
ラチェーン20は能動ラック12A〜12Cを取り囲ん
で複数のローラ21を周方向に等間隔に保持するととも
に、複数のローラ21の一部を受動ラック11の歯T1
と能動ラック12A〜12Cの歯T2とに係合させて受
動ラック11と能動ラック12A〜12Cを噛み合せて
いる。 [0011]なお、図1〜図3において、25.26.
27はクランク軸15A、15Bの偏心カム部15a、
15b、15cと能動ラック12A〜12Cとの間に介
装されたニードル軸受であり、28は歯車16A、16
Bをクランク軸15A、15Bに固定するキーであり、
29はケース14の底部14aを固定するボルト、31
.32は軸受19A、19Bを介してケース14とクラ
ンク軸15A、15Bの軸方向のずれを規制するそれぞ
れ複数の止め輪、33は受動ラック11の移動端を決定
するストッパである。 [00121次に、作用を説明する。外部からの動力に
より入力シャフト18が駆動されると、入力歯車17が
回転し、この入力歯車17と噛み合う歯車16A、16
Bが同一回転方向に回転することによって、クランク軸
15A、15Bが駆動され、複数の能動ラック12A〜
12Cが所定の位相差を保って揺動クランク運動する。 [0013]このとき、クランク軸15A、15Bの回
転に伴って、例えば能動ラック12Aが図5(a)〜(
C)に示すように偏心揺動じ、その歯T2によりローラ
21を介して歯T1の一面側を押された受動ラック11
が図5の矢印X方向へ移動する。また、能動ラック12
A〜12Cは前記所定の位相差を保って揺動クランク運
動するから、クランク軸15A、15Bの一回中常に複
数の能動ラック12A〜12Cのうち少なくとも何れか
1つが歯TIの前記−面側でローラ21を介して受動ラ
ック11を押動することになり、クランク軸15A、1
5Bが一回転すると、受動ラック11は歯Tl、T2の
1歯分(ピッチ分)移動する。このような受動ラック1
1の移動によりローラ21も移動させられ、ローラチェ
ーン20が能動ラック12A〜12Cの周囲を回転する
こととなる。すなわち、ローラ20が循環することにな
る。一方、入力シャフト18への回転入力を逆向きにす
ると、クランク軸15A、15Bが逆転し、受動ラック
11は矢印X方向と反対の方向へ移動する。 [0014]ここで、受動ラック11の移動中における
受動ラック11と能動ラック12A〜12Cの歯Tl、
T2の噛み合いについて考察すると、受動ラック11に
推力を与える能動ラック12A〜12Cは、受動ラック
11に沿って適宜数配列された複数の歯T2によって受
動ラック11の複数の歯T1を押圧するため、各歯T2
に加わる圧力は小さくて済む。また、受動ラック11は
所定硬度のローラ21を介し広い面積で能動ラック12
A〜12Cからの押圧力を受けるため、すなわち受動ラ
ック11の面圧を小さくできるため、受動ラック11に
浸炭焼入れや高周波焼入れ等を施さなくとも、所要の耐
久性が得られる。したがって、部品加工が容易化される
。さらに、ローラ21が回転可能であるから、能動ラッ
ク12A〜12Cとローラ21の摩擦が大きくなった場
合にはローラ21が回転し、摩耗による焼付き等が回避
されて耐久性が向上する。したがって、耐久性に優れた
直進運動機構を実現できる。 [0015]また、能動ラック12A 〜12Cのク
ランク運動により、クランク軸15A、15Bの一回転
に対して受動ラック11の歯T1の1ピッチ分の減速出
力が得られるから、減速機を別設する必要がなく、前記
歯面圧が小さいことと相俟って非常に小型で推力の大き
い直進運動機構が実現可能となる。さらに、ラック同士
を組合せた構成から角形にでき、受動ラック11を案内
する構造としてボール13等を利用した簡素で信頼性の
高いものにできる。 [0016]なお、本実施例のようにローラチェーン2
0を用い、歯T1、T2を間接的に係合させるのに対し
、受動ラック11に複数のローラ21を固着させたよう
な形の歯を形成してローラチェーンを無くすこともでき
るが、このようにすると、受動ラック11が長い場合に
その全長にわたって硬度の高い複数の円弧状の歯を形成
しなければならない。したがって、本実施例では、受動
ラック11の加工が容易であるばかりでなく、特に受動
ラック11が長い場合に受動ラック11の部品コストを
安くできる。 [0017]
1〜図5は本発明に係る直進運動機構の一実施例を示す
図である。まず、構成を説明する。図1〜図3において
、11は複数の歯T1を有する受動ラック、12A、1
2B、12Cはそれぞれ複数の歯T2が形成された複数
の(本実施例では3つの)能動ラックである。受動ラッ
ク11の歯TIは所定半径R1の円弧溝11aを所定ピ
ッチPで等間隔に形成した歯形になっており、能動ラッ
ク12A〜12Cの歯T2は歯T1と同一ピッチで図4
に示すようなトロコイド曲線又はサイクロイド曲線状(
波形)の歯形に形成されている。また、受動ラック11
は図3に示すように複数の循環式のボール13を介して
ケース14に軸方向移動自在に結合しており、受動ラッ
ク11の両側面にはボール13に係合するボール溝11
bが形成され、ケース14の底部14a内にはボール循
環通路14bが形成されている。なお、図1に示すよう
に、複数のボール13に代え(又は加えて)、受動ラッ
ク11の背面側に複数のローラ13を配置することもで
きる。 [0009]能動ラツク12A〜12Cはそれぞれ歯T
2側を受動ラック11に対向させるよう一対のクランク
軸15A、15Bのそれぞれの偏心カム部15a、15
b、15cに支持されており、クランク軸15A、15
Bが各一対の軸受19A、19Bを介してケース14に
支持されることによって、各能動ラック12A〜12C
の歯T2は複数のローラ21を介して受動ラック11の
歯T1に噛み合っている。クランク軸15A、15Bは
、その偏心カム部15a〜15cが例えば等角度間隔に
形成されており、クランク軸15A、15Bの一端側に
連結された歯車16A、16Bが回転するとき、複数の
能動ラック12A〜12Cを所定の位相差(本実施例で
は能動ラック数に対応する等しい位相差120°)を保
って揺動クランク運動させることができる。また、歯車
16A、16Bには入力歯車17が噛み合っており、入
力歯車17は図示しない軸受によりケース14に軸支さ
れた入力シャフト18に連結されている。この入力シャ
フト18の一端部はケース14から外方に突出し、この
一端部から回転入力するようになっている。 [00101一方、受動ラック11と能動ラック12A
〜12Cの間に介在する複数のローラ21は、所定半径
R1とほぼ等しいかこれより僅かに小さい半径R2に形
成されており、ローラ21が歯T1、T2に係合した状
態で回転できるようになっている。また、ローラ21は
複数対のリンクプレート22を無端に連結する複数のビ
ン23にそれぞ軸支されており、これらによって無端の
ローラチェーン20が構成されている。すなわち、ロー
ラチェーン20は能動ラック12A〜12Cを取り囲ん
で複数のローラ21を周方向に等間隔に保持するととも
に、複数のローラ21の一部を受動ラック11の歯T1
と能動ラック12A〜12Cの歯T2とに係合させて受
動ラック11と能動ラック12A〜12Cを噛み合せて
いる。 [0011]なお、図1〜図3において、25.26.
27はクランク軸15A、15Bの偏心カム部15a、
15b、15cと能動ラック12A〜12Cとの間に介
装されたニードル軸受であり、28は歯車16A、16
Bをクランク軸15A、15Bに固定するキーであり、
29はケース14の底部14aを固定するボルト、31
.32は軸受19A、19Bを介してケース14とクラ
ンク軸15A、15Bの軸方向のずれを規制するそれぞ
れ複数の止め輪、33は受動ラック11の移動端を決定
するストッパである。 [00121次に、作用を説明する。外部からの動力に
より入力シャフト18が駆動されると、入力歯車17が
回転し、この入力歯車17と噛み合う歯車16A、16
Bが同一回転方向に回転することによって、クランク軸
15A、15Bが駆動され、複数の能動ラック12A〜
12Cが所定の位相差を保って揺動クランク運動する。 [0013]このとき、クランク軸15A、15Bの回
転に伴って、例えば能動ラック12Aが図5(a)〜(
C)に示すように偏心揺動じ、その歯T2によりローラ
21を介して歯T1の一面側を押された受動ラック11
が図5の矢印X方向へ移動する。また、能動ラック12
A〜12Cは前記所定の位相差を保って揺動クランク運
動するから、クランク軸15A、15Bの一回中常に複
数の能動ラック12A〜12Cのうち少なくとも何れか
1つが歯TIの前記−面側でローラ21を介して受動ラ
ック11を押動することになり、クランク軸15A、1
5Bが一回転すると、受動ラック11は歯Tl、T2の
1歯分(ピッチ分)移動する。このような受動ラック1
1の移動によりローラ21も移動させられ、ローラチェ
ーン20が能動ラック12A〜12Cの周囲を回転する
こととなる。すなわち、ローラ20が循環することにな
る。一方、入力シャフト18への回転入力を逆向きにす
ると、クランク軸15A、15Bが逆転し、受動ラック
11は矢印X方向と反対の方向へ移動する。 [0014]ここで、受動ラック11の移動中における
受動ラック11と能動ラック12A〜12Cの歯Tl、
T2の噛み合いについて考察すると、受動ラック11に
推力を与える能動ラック12A〜12Cは、受動ラック
11に沿って適宜数配列された複数の歯T2によって受
動ラック11の複数の歯T1を押圧するため、各歯T2
に加わる圧力は小さくて済む。また、受動ラック11は
所定硬度のローラ21を介し広い面積で能動ラック12
A〜12Cからの押圧力を受けるため、すなわち受動ラ
ック11の面圧を小さくできるため、受動ラック11に
浸炭焼入れや高周波焼入れ等を施さなくとも、所要の耐
久性が得られる。したがって、部品加工が容易化される
。さらに、ローラ21が回転可能であるから、能動ラッ
ク12A〜12Cとローラ21の摩擦が大きくなった場
合にはローラ21が回転し、摩耗による焼付き等が回避
されて耐久性が向上する。したがって、耐久性に優れた
直進運動機構を実現できる。 [0015]また、能動ラック12A 〜12Cのク
ランク運動により、クランク軸15A、15Bの一回転
に対して受動ラック11の歯T1の1ピッチ分の減速出
力が得られるから、減速機を別設する必要がなく、前記
歯面圧が小さいことと相俟って非常に小型で推力の大き
い直進運動機構が実現可能となる。さらに、ラック同士
を組合せた構成から角形にでき、受動ラック11を案内
する構造としてボール13等を利用した簡素で信頼性の
高いものにできる。 [0016]なお、本実施例のようにローラチェーン2
0を用い、歯T1、T2を間接的に係合させるのに対し
、受動ラック11に複数のローラ21を固着させたよう
な形の歯を形成してローラチェーンを無くすこともでき
るが、このようにすると、受動ラック11が長い場合に
その全長にわたって硬度の高い複数の円弧状の歯を形成
しなければならない。したがって、本実施例では、受動
ラック11の加工が容易であるばかりでなく、特に受動
ラック11が長い場合に受動ラック11の部品コストを
安くできる。 [0017]
【発明の効果】本発明によれば、受動ラックの歯とほぼ
同一ピッチの歯を有する複数の能動ラックを、クランク
軸の回転により所定の位相差を保って揺動クランク運動
させ、クランク軸の回転中、常に少なくとも何れか1つ
の能動ラックにより複数のローラを介して受動ラックを
推進方向に押動するようにしているので、両ラックの歯
面圧を小さくしながら直接的に減速出力を得ることがで
き、減速機を別設する必要のない小型で推力の大きい直
進運動機構を実現することができる。さらに、ローラを
用いることにより、両ラックの歯の摩耗を更に低減させ
て耐久性を向上させることができ、しかも、部品加工を
容易化することができる。
同一ピッチの歯を有する複数の能動ラックを、クランク
軸の回転により所定の位相差を保って揺動クランク運動
させ、クランク軸の回転中、常に少なくとも何れか1つ
の能動ラックにより複数のローラを介して受動ラックを
推進方向に押動するようにしているので、両ラックの歯
面圧を小さくしながら直接的に減速出力を得ることがで
き、減速機を別設する必要のない小型で推力の大きい直
進運動機構を実現することができる。さらに、ローラを
用いることにより、両ラックの歯の摩耗を更に低減させ
て耐久性を向上させることができ、しかも、部品加工を
容易化することができる。
【図1】本発明に係る直進運動機構の一実施例の概略構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
【図2】一実施例の外観正面図である。
【図3】第2図のA−A矢視断面図である。
【図4】一実施例の能動ラックの歯形の説明図である。
【図5】一実施例の作用説明図である。
【図6】従来のラックピニオン機構の構成図である。
【図7】従来のピンラック機構の構成図である。
11 受動ラック
12A、12B、12C能動ラック
15A、15B クランク軸
16A、16B 歯車
17 人力歯車
20 ローラチェーン
21 ローラ
T1 受動ラックの歯
T2 能動ラックの歯
【図2】
Claims (1)
- 【請求項1】複数の歯を有する受動ラックと、受動ラッ
クの歯とほぼ同一ピッチの複数の歯が形成され、該歯を
受動ラックに対向させて配置された複数の能動ラックと
、複数の能動ラックを所定の位相差を保って支持すると
ともに、該位相差で複数の能動ラックを揺動クランク運
動させるクランク軸と、等間隔に保持した複数のローラ
の一部を受動ラックの歯と能動ラックの歯との間に係合
させ、能動ラックを取り囲む無端のローラチェーンと、
を備えたことを特徴とする直進運動機構。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2401985A JPH04210154A (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 直進運動機構 |
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1990
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