JPH04209603A - 1,2−ポリブタジエンの製造用の触媒及びその製法 - Google Patents

1,2−ポリブタジエンの製造用の触媒及びその製法

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JPH04209603A
JPH04209603A JP41357390A JP41357390A JPH04209603A JP H04209603 A JPH04209603 A JP H04209603A JP 41357390 A JP41357390 A JP 41357390A JP 41357390 A JP41357390 A JP 41357390A JP H04209603 A JPH04209603 A JP H04209603A
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JP
Japan
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polybutadiene
catalyst
polymerization
carbon disulfide
cobalt
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Pending
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JP41357390A
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English (en)
Inventor
Masanori Tamura
雅範 田村
Yoshiyuki Kai
甲斐 義幸
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、シンジオ−1,2構造
が100%の1,2−ポリブタジエンを得るための触媒
、及びその製法に関する。 [0002] 【本発明の背景】近年、高度にシンジオタクチックな1
.2−ポリブタジエンが、その高い結晶性と融点の故に
、各種ジエンゴムの補強材として注目されている。 [0003]例えば、タイヤ用のジエンゴムの補強材と
して、カーボンブラックの代わりに高度にシンジオタク
チックな1.2−ポリブタジエンを用いると、タイヤの
耐久性等は代わらず、且つ軽量になるといわれている。 [0004]
【従来の技術】高度にシンジオタクチックな1,2−ポ
リブタジエンの製造方法としては、従来、コバルト化合
物−トリアルキルアルミニウムー二硫化炭素系の触媒で
1.3−ブタジエンを重合する方法(特公昭47−19
892)が提案されてきた。更に、二硫化炭素の代わり
に各種の硫黄化合物を用いる方法も提案されている(特
開昭53−94386号)。 [0005] じかし、これらの方法の何れを用いても
、100%シンジオタクチックな1,2−ポリブタジエ
ンを高い生産性で得ることはできなかった。例えば、コ
バルト化合物→トリエチルアルミニウム→水→二硫化炭
素の順に触媒成分を逐次添加する方法で1,3−ブタジ
エンを重合した場合、シンジオタクチック1,2−ポリ
ブタジエン95〜96%の他にシス1,4−結合と1,
2−結合とが1:1のポリマーが4%生成し、触媒自体
の活性も低かった。 [0006]又、最近提案された方法としては、コバル
ト化合物、有機フォスフイン化合物、トリアルキルアル
ミニウム、及びトリアルキルアルミニウム1mo1当た
り0.25〜1.5molの水の反応性生物と、ハロゲ
ン原子数1〜6のハロゲン化エチレン化合物を組み合わ
せた触媒系で1,3−ブタジエンを重合する方法等があ
る。しかし、この方法で得られる1、2−ポリブタジエ
ンは結晶化度が30%前後であり、結晶性のものではな
かった。 [0007]
【本発明の解決すべき課題】本発明は、100%シンジ
オタクチックで且つ高結晶性の1,2−ポリブタジエン
を高い生産性で得ることができる触媒、及び重合方法を
提供することを目的とする。 [0008]
【本発明の構成】本発明は、 (a)コバルト化合物、 (b)二硫化炭素、 (c)ポリアルキルアルミノキサン、 からなる1、2−ポリブタジエン製造用の触媒、及びこ
の触媒を用いて1,3−ブタジエンを1,2−重合する
、1,2−ポリブタジエンの製造方法に関する。 [00091以下、本発明の触媒について説明する。本
発明の触媒は、 (a)コバルト化合物、 (b)二硫
化炭素、及び(c)ポリアルキルアルミノキサンからな
るものである。本発明の触媒においては、各成分の割合
は、以下の範囲が好ましい。即ち、成分(a)に対する
成分(b)のmol比は、0.5〜5の範囲が好ましく
、特に好ましい範囲は、1〜3の範囲である。成分(a
)に対する成分(c)のm○1比は10〜500の範囲
が好ましく、特に好ましい範囲は、50〜300の範囲
である。 [00101以下、本発明の触媒の各成分について説明
する。 [00111次分(a)のコバルト化合物としては、見
掛は原子価が0(illli〜3(iItiの化合物が
好ましく用いられる。このようなものの例としては、コ
バルトの有機酸塩や錯化合物、或いは塩化物がある。具
体的には、コバルトオクトエート、コバルトナフテート
、コバルトトリアセチルアセトネート、塩化コバルトピ
リジン錯体、塩化コバルトトリフェニルホスフィン錯体
、等の化合物が特に好ましい。 [00121次に成分(b)について説明する。成分(
b)としては、二硫化炭素以外の化合物例えばチオイソ
シアン酸フェニル等を用いることは好ましくない。この
ような場合は、高融点のシンジオタクチック−1,2ポ
リブタジエンが得られないからである。 [0013]成分(c)としては、ポリアルキルアルミ
ノキサン、特に好ましくはポリメチルアルミノキサンが
用いられる。ここで、ポリアルキルアルミノキサンとは
、式1で示される構造を有する化合物をいう。 [001−41
【式1] [0015]ポリアルキルアルミノキサンは、式2に示
すように、トリアルキルアルミニウムを水と接触させて
重合する方法により合成することができる。 [0016] 【式2】 [0017]このような方法としては、例えば、ベンゼ
ンやトルエン、或いはキシレン等の溶媒を水で飽和させ
、これらの含水溶媒をトリアルキルアルミニウムと混合
する方法等が可能である。又、トリアルキルアルミニウ
ムあるいはその炭化水素溶媒溶液を、結晶水を有する塩
とともに攪拌する等の方法によっても合成できる。これ
らの方法の内、反応の制御が容易な点で、後者の方法が
特に好ましい。後者の方法に用いられる塩としては、例
えば硫酸銅、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫
酸アルミニウム、硫酸ナトリウム、硫酸第1鉄、或いは
硫酸第2鉄、等であって結晶水を含んでいるものがある
。 [0018]以下、本発明の1,2−ポリブタジエンの
製法について説明する。本発明の製法においては、溶液
重合法、或いは乳化重合法等が可能である。重合温度は
0〜100℃の範囲が好ましい。 [0019]溶液重合法の場合は、例えば以下のような
手順で実施できる。先ず、溶媒に1.3−ブタジエンを
溶解し、これを窒素等の不活性ガスで置換した攪拌機付
重合器に供給する。次いで、触媒成分であるコバルト化
合物、ポリアルキルアルミノキサン、及び二硫化炭素を
、重合溶媒溶液として投入する。これらの触媒成分は順
次投入してもよく、−度に投入してもよい。触媒成分を
順次投入する場合は、1,3−ブタジエン−コバルト化
合物→ポリアルキルアルミノキサン→二硫化炭素の順で
投入するのが最も好ましい。又、撹拌を行いながら触媒
成分の投入を行ってもよい。触媒成分を投入後、重合溶
液を所定の重合温度に保持して重合を行う。溶液重合に
おいて、重合溶媒としては、1,3−ブタジエンや触媒
成分と反応しないものならば、どのようなものでも用い
ることができる。このような溶媒としては、例えばn−
ヘキサンや、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂環系炭
化水素やシクロペンタンやシクロヘキサン等の脂環系炭
化水素、1−ブテン、2−ブテン等のオレフィン系炭化
水素、或いはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
系炭化水素等がある。更に、1.3−ブタジエンそのも
のを重合溶媒としてもよい。 [00201乳化重合の場合は、例えば以下のような手
順で実施できる。先ず、炭化水素等の溶媒に、1,3−
ブタジエン、及び触媒成分のコバルト化合物とポリアル
キルアルミノキサンを混合し、これに界面活性剤及び水
を添加し、0/Wエマルジヨンを調製する。次いで、こ
のエマルジョンに、残りの触媒成分である二硫化炭素と
、追加の1,3−ブタジエンを加える。更に、パラフィ
ンオイル等を加えてもよい。二硫化炭素等を添加したの
ち、所定の重合温度で攪拌を継続し、重合を行う。炭化
水素系溶媒としては、n−ヘキサンやブタン、ヘプタン
、ペンタン、等の脂肪族系炭化水素やシクロペンタンや
シクロヘキサン等の脂環系炭化水素、1−ブテン、2ブ
テン等のオレフィン系炭化水素、或いはベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系炭化水素等が用いられる。 界面活性剤としては、陰イオン系、陽イオン系、或いは
ノニオン系のものが好ましく用いられる。 [00211以下、実施例を示して、本発明について具
体的に説明する。尚、得られた1、2−ポリブタジエン
の固有粘度ηSp/cはテトラリン中での136℃の値
を測定した。又、融点についてはDSCで測定した。更
にシンジオタクチック1,2−ポリブタジエンの含有量
については、n−ヘキサンで6時間抽出を行ない、抽出
残量を測定した。 [0022]  [実施例1] 内容量2リツトルのオートクレーブの内部を充分窒素ガ
スで置換し、トルエンを85m1を投入し、付いて1゜
3−ブタジエン193gを投入した。次にオクテン酸コ
バルトのベンゼン溶液(オクテン酸コバルト0.02m
mol/ベンゼン1m1)2.25m1、ポリメチルア
ルミノキサンの1〜ルエン溶液(ポリメチルアルミノキ
サン1 mmo l / トルエン1ml)9ml、及
び二硫化炭素のベンゼン溶液(二硫化炭素0.1mmo
 l/ベンゼン1m1)1゜3mlを、順次注入した。 ポリメチルアルミノキサンには、東ソー・アクゾ社製の
ものを用いた。1,3−ブタジエン及び各触媒成分を注
入後 重合温度40℃で30分間重合を行った。重合後
、メタノールを10m1注入し、重合を停止した。次い
で未反応の1.3−ブタジエンをオートクレーブから放
出し、メタノール300m1を加えてポリマーを析出さ
せた。更に、このポリマーを700m1のメタノール中
に投入し、洗浄した。洗浄後のポリマーを抗酸化剤入り
のメタノールで2回洗浄した。抗酸化剤入りのメタノー
ルで2回洗浄したポリマーを真空乾燥した。得られたポ
リマーは38.7gであった。ポリマーの分析結果を表
1に示す。 [0023]  [実施例2.3.4〕ポリメチルアル
ミノキサンのトルエン溶液の量を、実施例2では3ml
、実施例3では6ml、実施例4では12m1とした以
外は、実施例1と同様にして1,3−ブタジエンの重合
を行った。得られたポリマーの分析結果を表1に示す。 [0024]  [実施例5〕 ポリメチルアルミノキサンとして、東ソー・アクゾ社製
ポリメチルアルミノキサンの代わりに、発明者等が合成
したものを用いた以外は、実施例1と同様にして1,3
ブタジエンの重合を行った。ポリメチルアルミノキサン
の合成は、次の示すようにして行った。先ず、トリメチ
ルアルミニウムのトルエン溶液と、粉末状の硫酸銅5水
塩とを。アルミニウム/水のmol比が1.0となるよ
うに混合し、室温下で24時間反応させた。重合には、
得られた反応生成物のトルエン溶液を11m1使用した
。結果を表1に示す。 [0025]  (実施例6]重合系に、水素ガスを分
圧が0.3kg/cmになるように導入した以外は、実
施例1に記載の条件に従って、重合を行った。得られた
ポリマーの分析結果を表1に示す。 [0026]  (比較例1〕 内容量2リツトルのオートクレーブの内部を充分窒素ガ
スで置換し、トルエン685m1を投入し、付いて1゜
3−ブタジエン193gを投入した。次にオクテン酸コ
バルトのベンゼン溶液(オクテン酸コバルト0.02m
mol/ベンゼン1m1)2.25m1、トリエチルア
ルミニウムのベンゼン溶液(トリメチルアルミ1ウ11
*び二硫化炭素のベンゼン溶液(二硫化炭素0.1mm
。 l/ベンゼン1m1)1.3mlを、順次注入した。 1、3−ブタジエン及び各触媒成分を注入後、重合温度
40℃で30分間重合を行った。重合後、メタノールを
10m1注入し、重合を停止した。次いで未反応の1。 3−ブタジエンをオートクレーブから放出し、メタノー
ル300m1を加えてポリマーを析出させた。更に、こ
のポリマーを700m1のメタノール中に投入し、洗浄
した。洗浄後のポリマーを抗酸化剤入りのメタノールで
2回洗浄した。抗酸化剤入りのメタノールで2回洗浄し
たポリマーを真空乾燥した。得られたポリマーは25g
であった。ポリマーの分析結果を表1に示す。 [0 0 2 7]
【表1】 [0028]  C本発明の効果〕 本発明の触媒を用いて1.3−ブタジエンを重合すると
、100%シンジオタクチックで且つ高結晶性で、融点
が200℃以上の高融点の1,2−ポリブタジエンを高
い生産性で得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)コバルト化合物、 (b)二硫化炭素、及び、 (c)ポリアルキルアルミノキサン、 からなる、1,2−ポリブタジエン製造用の触媒。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の触媒を用いて1,3−ブ
    タジエンを1,2−重合させる、1,2−ポリブタジエ
    ンの製法。
JP41357390A 1990-12-07 1990-12-07 1,2−ポリブタジエンの製造用の触媒及びその製法 Pending JPH04209603A (ja)

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JP41357390A JPH04209603A (ja) 1990-12-07 1990-12-07 1,2−ポリブタジエンの製造用の触媒及びその製法

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JP (1) JPH04209603A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090142515A1 (en) * 2005-12-21 2009-06-04 Kazuaki Nakamura Cellulose Ester Film, Process for Producing Cellulose Ester Film, Optical Film, Polarization Plate and Liquid Crystal Display Unit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090142515A1 (en) * 2005-12-21 2009-06-04 Kazuaki Nakamura Cellulose Ester Film, Process for Producing Cellulose Ester Film, Optical Film, Polarization Plate and Liquid Crystal Display Unit

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