JPH04209517A - 薄膜除去方法 - Google Patents

薄膜除去方法

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JPH04209517A
JPH04209517A JP2404633A JP40463390A JPH04209517A JP H04209517 A JPH04209517 A JP H04209517A JP 2404633 A JP2404633 A JP 2404633A JP 40463390 A JP40463390 A JP 40463390A JP H04209517 A JPH04209517 A JP H04209517A
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JP
Japan
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film
resist
prevention film
contamination
thin film
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JP2404633A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Mogi
清 茂木
Yukako Komaru
小丸 由佳子
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to US08/563,349 priority patent/US5597590A/en
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、例えば半導体基板(ウ
ェハ)等の支持基板上に被着された薄膜(フォトレジス
ト層)に選択的にエネルギービームを照射することによ
り、薄膜の所望の部分を除去する方法に関する。 [0002] 【従来の技術】半導体素子製造の光りソゲラフイエ程で
は、ウェハの露光領域に付随して設けられたアライメン
トマーク(位置合わせマーク)からの光情報を光電検出
することによって、重ね合わせ露光すべきレチクルやマ
スクとウェハとを相対的に位置合わせしている。通常、
ウェハのアライメントは、アライメントマークに光を照
射し、そのマークからの反射光、散乱光、又は回折光等
を光電検出することによって行われる。 [0003]Lかしながら、露光前のウェハには必然的
にレジストが被着されているため、アライメントマーク
の検出はレジスト層(1〜2μmの厚さ)を介して行わ
れことになる。アライメントを露光装置の投影光学系を
介して行なう場合(TTL方式: Through T
he Lens)、投影光学系は強い色収差をもってい
るので、アライメントの際にも露光光を用いる必要があ
るがg当然ながら露光光はレジストに吸収されるため、
アライメントマークから発生する光情報がレジスト層の
影響で弱められてしまうという不都合が生じる。 [0004]また、アライメントマークが微少な段差構
造をとることから、マーク周辺でレジストの膜厚が不均
一になることは避けられない。このため、薄膜固有の干
渉効果がマーク近傍で顕著になったり、あるいはマーク
両側でレジスト膜厚のムラが非対称になったりすること
等によってアライメント精度が低下してしまう。 Co OO5]更に、パターンの微細化を図るために多
層レジストを使う場合等は、アライメントマークそのも
のが照明波長のもとて光学的に見えなくなるといった現
象が起こり得るため、アライメント精度の確保はなかな
か難しい問題となっている。 [0006]そこで、アライメント動作に先だって、エ
キシマレーザ等の紫外域の高エネルギービームをマーク
上部のレジスト層に照射することでレジストを部分的に
除去することが考えられている。このレジスト除去のメ
カニズムは、有機高分子材料からなるレジストにエキシ
マレーザ−のような高強度の短パルス紫外光を照射する
と、レーザを吸収した照射部分のレジストの分子結合が
切断されて、分解・飛散するアブレーション過程に基づ
くものと考えられる。このアブレーションによる除去に
おいては、除去される部分の断面がシャープであり、照
射部分の周囲に熱的な損傷・歪がない等の利点がある反
面、飛散したレジストが除去領域周辺に堆積し、後の製
造工程で障害となってしまうという欠点がある。 [0007]そこで、本出願人による特願平2−519
01号に記載されているように、飛散したレジスト物質
によってレジスト表面が汚染されるのを防止するために
、レジスト除去工程に先立ってレジスト表面に汚染防止
膜を被着し、しかる後、汚染防止膜の上からエネルギー
ビームを照射してレジストと汚染防止膜を同時に部分除
去する方法が提案された。この方法では、飛散したレジ
ストは、エネルギービームの照射後に残存している汚染
防止膜を取り除くことによってレジスト表面から一掃す
ることができる。 [0008]
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のレジスト(薄膜)除去方法においては、以下に説
明するような問題点があった。 [0009]従来、汚染防止膜としては、例えばレジス
トがポジ型である場合にはネガ型レジストを用いること
が提案され、他に定在波の発生を低減する目的で使用さ
れているARC(商品名: BREWER5CIENC
E社製)またはコントラスト増強層(CEL)用の層間
分離膜として用いられているポリビニルアルコール(以
下PVAと略称する)を使用することが提案されている
。 (OOIOILかしながら、汚染防止膜としてネガ型レ
ジストを用いる場合、汚染防止膜の除去に際して現像液
を用いる必要があり、この現像液がポジ型レジストに悪
影響を与えることがある。また、ARCについては、含
有される溶剤がレジストを溶解することがあり、レジス
トの種類によっては汚染防止膜としてレジスト表面に形
成できないことがある。 [0011]一方、PVAは水溶性であり、レジスト表
面への塗布、及び除去に際して純水を用いることができ
るので、レジスト層に悪影響を与える二とがない。しか
し、PVAは紫外光に対して透明であるため(CE L
用の層間分離膜としては当然の特性である)、照射され
たエネルギービームを吸収せず、レジスト層のようなア
ブレーション過程は起こらない。PVAからなる汚染防
止膜の除去は、汚染防止膜を透過したレーザ光によって
レジストが飛散するときの衝撃力によるか、あるいはレ
ジストのアブレーション過程に附随して汚染防止膜とレ
ジスト層との界面において生じた熱膨張による応力によ
るものと考えられる。このような過程で汚染防止膜が除
去される場合、高いエネルギー密度のエネルギービーム
を照射すると、照射領域の周囲のPVAが広範囲にわた
って剥がれてしまうという現象が発生する。 [0012]この様子を図7を用いて説明する。まず、
図7(a)に示されるように、支持基板104上のレジ
スト層1O2上面に一様に塗布された汚染防止膜(PV
A)101の上方から高エネルギー密度のレーザビーム
103を所望の除去領域に照射する。レーザビーム10
3は汚染防止膜101を透過してレジスト層102の上
層部121で吸収される(図7(b))。レーザービー
ム103を吸収した上層部121ではアブレーション過
程に基づいて分解されたレジストが飛散する(図7(C
))。 [0013]この時のレジストの飛散エネルギーにより
、レーザ照射領域111の汚染防止膜101、更には照
射領域の周囲領域112の汚染防止膜101も同時に飛
散あるいは剥離してしまう。この周囲の汚染防止膜10
1が除去される範囲は照射するレーザビーム103のエ
ネルギー密度が高い程広い範囲に及ぶ。汚染防止膜10
1が除去された周囲領域112には、図7(d)に示す
ようにレジスト層1O2の除去が完了するまでの間にレ
ーザビーム103の照射によって発生するレジスト飛散
物質122が堆積することになり、周囲領域112につ
いては汚染防止膜101が役割りを果たさないという不
都合が生じる。 [0014]このような、飛散物質122が存在すると
、後のリソグラフィー工程においてレジスト層1O2の
露光が行なわれる際、周囲領域112への露光光が遮ぎ
られたり、あるいは飛散物質122の熱によって周囲領
域112のレジスト表面が変質したりすることによって
、現像後も周囲領域112にレジストが残ってしまうこ
とになる。このような不要な残存レジストはエツチング
の際にパターン形成部分にまで及んだりすることによっ
て歩留を低下させる原因となる。 [0015]この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
のであり、エネルギービームの照射によって薄膜の所望
領域を除去するにあたって、除去領域の周囲についても
薄膜表面の汚染を回避できる薄膜除去方法を提供するこ
とを目的とするものである。 (0016]
【課題を解決するための手段】本発明では、支持基板上
に被着された薄膜にエネルギービームを選択的に照射す
ることにより、前記薄膜の所望の部分を除去する薄膜除
去方法において、前記薄膜の表面に汚染防止膜を被着し
、該汚染防止膜の前記エネルギービームに対する吸収特
性に応じて、前記エネルギービームのエネルギー密度も
しくは前記エネルギービームの照射範囲を調整して、前
記汚染防止膜の上からエネルギービームを照射し、該エ
ネルギービームの照射によって前記所望の部分の汚染防
止膜と薄膜を除去した後に、除去しなかった薄膜上の汚
染防止膜を取り除くことによって、上記の課題を達成し
ている。 [0017]
【作用】本発明におけるエネルギービームの調整につい
て図4及び図5を参照して説明する。 [0018]図4において、レジスト層(薄膜)2上に
は汚染防止膜1が被着されており、汚染防止膜1の上か
らビーム3が照射される。ここでは、まず、汚染防止膜
1のビーム3に対する吸収がレジスト層2に比べて小さ
い場合を考える。 [0019]照射されるビーム3のエネルギー密度をP
o、汚染防止膜1のビーム3に対する透過率(吸収特性
に相当)をT(t)  (tは汚染防止膜の膜厚)とす
ると、レジスト層2の汚染防止膜1と接する上部領域2
1bにおけるビーム3のエネルギー密度Pは、(1)式
となる。 [00201P=Po  −T(t)  −(1)[0
021]また、上部領域21bにおけるエネルギー密度
Pとレジスト層2がアブレーション過程によって除去さ
れる深さとの関係は図5に示すようになる。即ち、ビー
ム3の単位パルス当りのエネルギー密度P O/cm2
・pulse)が閾値Pubを超えるまでは、ビーム3
が照射されてもレジスト層2は除去されないが、エネル
ギー密度Pが閾値Pubを超えると、レジスト層2の除
去深さはエネルギー密度Pに比例して増大する。 [0022]従って、上部領域21bにおけるエネルギ
ー密度Pが(2)式となるように、ビーム3のエネルギ
ー密度Po を調整すれば、レジスト層2は最小限のエ
ネルギーでごく僅かに分解・飛散することになり、これ
によって汚染防止膜1が除去される。 [0023] P=Po  −T(t) =P1h  
−(2)[0024]このとき、レジスト層2の飛散エ
ネルギーは非常に小さいので、ビーム3の照射領域の汚
染防止膜1だけが除去されることになる。しかる後(照
射領域の汚染防止膜1が除去された後)、ビーム3のエ
ネルギー密度を上げても照射領域周囲の汚染防止膜1が
剥離することはない。このようにして、照射するビーム
3のエネルギー密度を調整することで、レジスト層2の
除去領域を超えて過剰に汚染防止膜1が除去されるのを
防止することができる。 (0025]この際、ビーム3のエネルギー密度を初め
から閾値P+bより大きく設定すると、汚染防止膜1が
除去される際のレジスト層2の飛散エネルギーが大きく
なりすぎ、照射領域周囲の汚染防止膜lまで除去される
こととなるが、ビーム3の照射範囲を調整すれば、ビー
ム3のエネルギー密度を初めから大きく設定しても汚染
防止膜1の過剰な除去を回避できる。つまり、照射領域
を超えて汚染防止膜1が除去されてしまう範囲を見込ん
で予めビーム3の照射範囲を小さく設定しておき、汚染
防止膜1を除去した後に、ビーム3の照射範囲を除去領
域に見合う大きさに拡大してレジスト層2を除去すれば
、汚染防止膜1の過剰な除去が防止される。 [0026]ところで、上記においては、汚染防止膜1
のビーム3に対する吸収が小さい場合について説明した
が、汚染防止膜lのビーム3に対する吸収特性が次に説
明する条件を満たす場合は、ビーム3の照射範囲を初め
からレジスト層2の除去領域に見合う大きさとし、かつ
ビーム3のエネルギー密度を初めから閾値Pub以上と
することが可能となる。つまり、汚染防止膜1について
もアブレーション過程によって除去されるためのエネル
ギー密度の閾値E+h(図5P+hに相当)が定まるは
ずであるが、汚染防止膜1の吸収が大きければ、図4に
おける汚染防止膜1のレジスト層2と接する下部領域2
1aにおけるエネルギー密度EがE L b以上となる
ことが考えられる。 [0027]E≧E+b  ・・・(3)[0028]
 (3)式が成り立てば、汚染防止膜1自体がアブレー
ション過程で除去されることとなり、ビーム3のエネル
ギー密度をPlh以上としても照射領域を超えて汚染防
止膜1が除去されることはない。(3)式の条件を満た
し得る吸収特性を有する水溶性の汚染防止膜材料として
は1例えばポリビニルピロリドン(以下PVPという)
がある。 [0029]
【実施例】以下、図面を参照して本発明の詳細な説明す
る。 [00301まず、本発明実施例で汚染防止膜の材料と
して用いた水溶性高分子PVA及びPVPについて説明
する。これらの高分子の透過スペクトル特性を図3 (
横軸:波長nm、縦軸:透過率%)に示す。図かられか
るように、エキシマレーザ光の波長、例えばKrFレー
ザ光(248nm)に対しては画商分子とも90%以上
の透過率を有し、はとんどレーザビームを吸収しない。 また、ArFレーザ光(193nm)に対してはPVA
は90%以上の透過率をもち、一方PVPはこの波長の
ビームをほとんど透過せず強い吸収を示す。 [00313従って、エネルギービームとしてArFレ
ーザ光を用い、汚染防止膜としてP V Pをレジスト
表面に被着することとすれば、前述した(3)式の条件
を満たすことができ、汚染防止膜自体がアブレージヨシ
過程で除去されることになる。この場合、レーザビーム
の照射範囲はレジスト層の除去領域に見合う大きさとし
、ビームのエネルギー密度はレジストの実効的な除去速
度を得るに足る値に設定すれば良い。 [0032]Lかし、汚染防止膜をPVPだけて構成し
た場合、レーザビームの照射に伴って発生する熱によっ
てPVPが変質し、水に対する溶解性が低下するという
不都合を生じることがある。このような不都合は、水に
対する溶解性に優れるPVAを併用することによって解
消される。つまり、PVAとPVPを混合してこれを汚
染防止膜として用いることで、水に対する溶解性とレー
ザビームに対する吸収性の2つの特性を合わせ持たせる
ことができる。PVAとPVPは混合して用いるだけで
なく、PVAを下層としてその上にPVPを積層しても
良い。 [0033]ここで、PVAとPVPの比率は1対lを
目安として調整すれば良いが、PVAの比率を増やすと
、水に対する溶解性が高まる代わりにレーザビームに対
する吸収性が低下することになる。レーザビームに対す
る吸収性が低下すると、前述の(3)式の条件を満たさ
ず(即ち、E < E Ih )汚染防止膜がアブレー
ション過程で除去されなくなることが想定される。また
、照射ビームとしてKrFレーザ光を用いる場合は、P
VA、PVPの何れの高分子を用いても汚染防止膜はア
ブレーション過程では除去されない。このような場合は
、汚染防止膜がレジストの飛散エネルギーで除去される
こととなるので、汚染防止膜の過剰な除去を防止するた
めに、レーザビームのエネルギー密度を下げるかあるい
は照射範囲を小さくすることが必要となる。 [0034]本発明第1実施例によるレジスト除去工程
を図1(a)〜(d)を参照して説明する。 [0035]まず、図1(a)に示されるように、レー
ザビーム3の照射に先立ち、支持基板4(ウェハ)上の
レジスト層2の表面に汚染防止膜1を被着する。この時
、汚染防止膜1はレジスト層2の表面全体にわたって一
様に被着しても良いし、場合によっては汚染が予想され
る除去領域を中心とする一定の範囲のみに被着してもよ
い。 [0036]次いで、図1(b)のように、レーザビー
ム3を汚染防止膜1の上からレジスト層2の除去領域に
照射するわけであるが、この際、汚染防止膜1のビーム
3に対する吸収が小さく、前述の(3)式を満たさない
場合は、ビームのエネルギー密度をレジスト層のアブレ
ーション過程による除去が実現されるに足る最小限の値
(図5の閾値P、h)とする。 [0037]閾値Plhのエネルギー密度のビーム3を
照射すると、図1 (c)のように、照射を受けたレジ
スト層2の表面部21の分子結合が光子エネルギーによ
り切断されて微粒子状となり飛散しく飛散物質22)、
このときの飛散エネルギーによって上層の汚染防止膜も
飛散除去される(図He))。 [0038]このときのレジストの飛散エネルギーはご
く小さいものであるので、ビームの照射領域を超えて汚
染防止膜1が除去されることはない。飛散物質22の一
部は大気中に放出され、一部は汚染防止膜1上に堆積す
る。照射領域の汚染防止膜1が除去された後は、高エネ
ルギーのビームを照射しても周囲の汚染防止膜1が除去
されることはないので、図1(d)のようにエネルギー
密度を上げたビーム6を照射してレジスト層2を完全に
除去する。このとき発生する飛散物質22は汚染防止膜
上に堆積しレジスト層2表面が汚染されることはない。 [0039] レジスト層2の除去が終了した後、汚染
防止膜1を溶解除去し、全工程を終了する。本実施例で
は汚染防止膜1は水溶性となっているので、短時間の純
水洗浄(いわゆるスピンウォッシュ)を行なうことで容
易に実現でき、その後はいわゆるスピンドライで乾燥す
れば良く、レジスト層の特性が劣化することはない。 [0040]次に、図2は本発明の第2実施例によるレ
ジスト除去工程を示した概念図である。 [00411支持基板4(ウェハ)上には第1実施例と
同様にレジスト層2が塗布され、レジスト層2の表面に
は汚染防止膜1が被着されている。この汚染防止膜1は
レジスト層2の除去に用いるビームに対する吸収性が小
さいものとする(図2(a))。 [0042]本実施例では、レーザビーム6aのエネル
ギー密度は初めから高く設定する代わりに、汚染防止膜
1がビーム6aの照射領域を超えて過剰に除去される分
を見込んで予めビーム6aの照射範囲を除去領域21a
より小さく設定しておく(図2(b))。 [0043] ビーム径を絞ったレーザビーム6aを照
射すると、除去領域21aより狭い範囲のレジスト層2
の表面部21bの分子結合が光子エネルギーにより切断
されて微粒子状となって飛散しく飛散物質22)、この
ときの飛散エネルギーによって上層の汚染防止膜1も飛
散除去される。本実施例ではレジストの飛散エネルギー
は大きいので、ビーム6aの照射領域を超えて汚染防止
膜1が剥離され、飛散物質22の一部は露出したレジス
ト層2上にも付着する(図2(c))。 [0044]Lかし、ビーム6aの照射範囲は予め小さ
く設定されているので、レジスト層2の露出部分は除去
領域21a内に含まれることとなり飛散物質22が付着
しても何等差し障りはない。 [0045]除去領域21aの汚染防止膜1が除去され
た後は、図2(d)のように照射範囲を除去領域21a
に見合う大きさに拡大しくビーム6)、除去領域21a
のレジスト層2を完全に除去する。このときレジスト層
2は汚染防止膜1に保護されているので1発生する飛散
物質22は汚染防止膜1上に堆積し、レジスト層2が汚
染されることはない。レジスト層2の除去が終了した後
は、第1実施例と同様にして汚染防止膜1を溶解除去す
る。 [0046]次に、本発明を実施するのに好適なレジス
ト除去装置の一例を図6を用いて説明する。 [0047] このレジスト除去装置には、レジスト除
去用のエキシマレーザ光源31とアライメント用の照明
系41とが設けられており、エキシマレーザ光のエネル
ギー密度はフィルター31aを挿脱することにより調整
可能となっている。または、エキシマレーザ31に与え
る印加電圧を調整することによって、エネルギー密度を
制御しても良い。 [0048]エキシマレーザ光はレンズ系32、必要に
応じてフィルター31a、ビームスプリッタ−33及び
レンズ系34を介して、可変開口絞り (可変アパーチ
ャ)35を均一に照射する。可変アパーチャ35の開口
像は加工用対物レンズ37によりウェハWの表面に縮小
結像される。図2で説明したようにエキシマレーザ光の
照射範囲を予めレジスト除去領域より狭くしておく場合
にはこの可変アパーチャ35の開口の大きさを調節する
。対物レンズ37とウェハWの間には加工時の対物レン
ズ37の汚れを防止するための透明な保護板39が取り
外し可能に配置されている。 [0049]ウエハWの表面には、レジスト層及び汚染
防止膜が塗布されており、このウェハWは干渉計等で位
置計測されて2次元移動するステージ40に載置される
。また、照明系41からのアライメント照明光はビーム
スプリッタ−42で反射されて、アライメント用対物レ
ンズ43に入射し、ウェハWの表面を均一に照明する。 ウェハW上のマークWM (アライメントマーク)から
の反射光は対物レンズ43、ビームスプリッタ−42を
介してリレー系44を通って観察系に導かれる。この対
物レンズ43、ビームスプリッタ−42及びリレー系4
4によって、オフ・アクシス方式のウェハ・アライメン
ト系が構成される。 [00501また、加工用対物レンズ37を介して加工
点(レジスト除去領域)を直接観察するため、対物レン
ズ37と可変アパーチャ35との間の光路中に進退可能
なビームスプリッタ−36が配置される。このビームス
プリッタ−36が光路中にある時、照明系41からの照
明光は対物レンズ37に導かれ、ウェハW上の加工部を
均一に照射する。 [00511ウエハWの表面からの反射光は対物レンズ
37、ビームスプリッタ−36及び可変アパーチャ35
を通り、さらにレンズ系34及びビームスプリッタ−3
3を介してリレー系38に入射し、観察系に導かれる。 ここで、ウェハWと可変アパーチャ35とは共役なので
、リレー系38を介して可変アパーチャ35の開口像と
、ウェハW上の加工部とが同時観察される。即ち、可変
アパーチャ35の開口内にウェハマークWMが位置する
ようにステージ40を位置決めした後、ビームスプリッ
タ−36を退避させて、エキシマレーザ光源31からエ
キシマレーザ光(パルス光)を発振させる。 [0052] この際、フィルター31aを挿入してエ
キシマレーザ光のエネルギー密度を低くしておいた場合
は、汚染防止膜が除去された段階で、フィルター31a
を退避させてビームのエネルギー密度を上げ、ウェハマ
ークが露出するまでレジスト層の除去を行なう。 [0053]また、可変アパーチャー35の開口を除去
領域より小さく設定しておいた場合には、汚染防止膜が
除去された段階で、除去領域に見合う大きさに開口を拡
大して、ウェハマークWMが露出するまでエキシマレー
ザ光の照射を続ける。 [0054]もちろん、フィルター31aによるエネル
ギー密度の調整と可変アパーチャー35による照射範囲
の調整を組み合わせて行なっても良い。この場合も、汚
染防止膜が除去された後は照射範囲を除去領域に見合う
大きさとし、エネルギー密度はレジストの実効的な除去
速度が得られる大きさとする。 [0055]上記構成において、ビームスプリッタ−3
3はダイクロイックミラーのような波長選択性のものに
し、照明系41からの照明光の波長は可視域にすること
が望ましい。 [0056]また、図示されていないが、除去領域の光
学的又は物理的な特性変化を検出する検出素子を除去領
域付近に設け、この検出素子からの出力信号によって汚
染防止膜の有無を判断してフィルター31a及び可変ア
パーチャー35を動作させるとともに、レジスト除去の
終点を判断してエキシマレーザ光の照射を停止するよう
にすれば、過剰なレーザ光の照射によつウェハのアライ
メントマークが損傷することがない。 [0057]また、図1及び図2で説明したような工程
でレジストの部分除去を効率良く行なうには、レジスト
の塗布部と現像部を一体にもついわゆるコータデベロッ
パーに図6に説明したレジスト除去装置を組み込んだシ
ステムをつくり、コータデベロッパーの塗布部でレジス
トと汚染防止膜を塗布した後、ウェハをレジスト除去装
置へ搬送して所定部分のレジストを除去し、続いてコー
タデベロッパーの現像部で汚染防止膜を溶解除去した後
、ウェハを現像部から露光装置に搬送するようにすると
良い。 [0058]なお、上記の説明においては、汚染防止膜
として水溶性高分子膜を用いた場合について説明したが
、使用するレジスト層に悪影響がなければ、汚染防止膜
としてARCやネガ型レジスト等を用いても良いことは
言うまでもない。また、最終工程で汚染防止膜を取り除
く方法は、溶解除去に限るものではなく、物理的方法に
よっても良い。また、上記においてはウェハのアライメ
ントマーク上のレジストを除去する場合を例にとって説
明したが、本発明は光エッチング等にも適用できるもの
である。 [0059]
【発明の効果】以上のように本発明においては、汚染防
止膜を被着した薄膜にエネルギービームを照射すること
によって薄膜の所望の領域を部分的に除去するに際して
、汚染防止膜のエネルギービームに対する吸収特性に応
じて、エネルギービームのエネルギー密度又は照射範囲
を調整するようにしているので、薄膜の所望の除去領域
を超えて汚染防止膜が剥離することがない。従って、除
去領域の周囲も含めて、薄膜表面の飛散物質による汚染
を完全に防止することができる。 [00601かかる薄膜除去方法を半導体素子の製造に
適用すれば、レジスト表面の汚染によってリソグラフィ
工程に支障をきたすことなく、レジストの所望の部分だ
けを除去することが可能であり、例えばウェハのアライ
メントマーク上のレジストを除去することにより、アラ
イメント精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図11(a)〜(d)は本発明第1実施例によるレジ
スト除去工程を示す概念図である。 【図21(a)〜(d)は本発明第2実施例によるレジ
スト除去工程を示す概念図である。 【図3] PVA及びPVPの透過スペクトル特性を示
すグラフである。 【図4】本発明におけるエネルギー密度の調整について
説明するための概念図である。
【図5】ビームのエネルギー密度とレジストの除去深さ
の関係を示したグラフである。
【図6】本発明に用いられるレジスト除去装置の一例を
示す構成図である。
【図71(a)〜(d)は従来のレジスト除去工程を示
す概念図である。 【符号の説明】 1 汚染防止膜 2 レジスト層 3.6a、6  レーザビーム 4 支持基板 22 飛散物質 31 エキシマレーザ光源 31a  フィルター 35 可変アパーチャー 37 加工用対物レンズ
【図1】
【図7】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持基板上に被着された薄膜にエネルギー
    ビームを選択的に照射することにより、前記薄膜の所望
    の部分を除去する薄膜除去方法において、前記薄膜の表
    面に汚染防止膜を被着し、該汚染防止膜の前記エネルギ
    ービームに対する吸収特性に応じて、前記エネルギービ
    ームのエネルギー密度もしくは前記エネルギービームの
    照射範囲を調整して、前記汚染防止膜の上からエネルギ
    ービームを照射し、該エネルギービームの照射によって
    前記所望の部分の汚染防止膜と薄膜を除去した後に、除
    去しなかった薄膜上の汚染防止膜を取り除くことを特徴
    とする薄膜除去方法。
  2. 【請求項2】前記汚染防止膜として、前記エネルギービ
    ームに対する吸収性をもつ水溶性高分子膜を用いること
    を特徴とする請求項1記載の薄膜除去方法。
  3. 【請求項3】前記汚染防止膜の上から前記エネルギービ
    ームを照射するに際して、必要最小限のエネルギー密度
    のエネルギービームで前記汚染防止膜を除去し、しかる
    後、前記エネルギービームのエネルギー密度を上げて前
    記薄膜を除去することを特徴とする請求項1記載の薄膜
    除去方法。
  4. 【請求項4】前記汚染防止膜の上から前記エネルギービ
    ームを照射するに際して、前記エネルギービームの照射
    範囲を前記所望の領域より小さく設定して前記汚染防止
    膜を除去し、しかる後、前記エネルギービームの照射範
    囲を前記所望の領域に見合う大きさとして前記薄膜を除
    去することを特徴とする請求項1記載の薄膜除去方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009110046A1 (ja) * 2008-03-05 2009-09-11 富士フイルム株式会社 フォトレジスト層を有するワークの加工方法

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