JPH0420873Y2 - - Google Patents
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- JPH0420873Y2 JPH0420873Y2 JP1987007893U JP789387U JPH0420873Y2 JP H0420873 Y2 JPH0420873 Y2 JP H0420873Y2 JP 1987007893 U JP1987007893 U JP 1987007893U JP 789387 U JP789387 U JP 789387U JP H0420873 Y2 JPH0420873 Y2 JP H0420873Y2
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- Japan
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- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 5
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 6
- QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N (r)-(6-ethoxyquinolin-4-yl)-[(2s,4s,5r)-5-ethyl-1-azabicyclo[2.2.2]octan-2-yl]methanol;hydrochloride Chemical group Cl.C([C@H]([C@H](C1)CC)C2)CN1[C@@H]2[C@H](O)C1=CC=NC2=CC=C(OCC)C=C21 QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N 0.000 description 5
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- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 4
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Landscapes
- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
- Buckles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
技術分野
本考案はパンタグラフ式ジヤツキに係り、特に
イコライザとリンクとの結合構造に関するもので
ある。
イコライザとリンクとの結合構造に関するもので
ある。
従来技術
自動車等の重量物を持ち上げるジヤツキの一種
に、(a)少なくとも一対のリンクと、(b)互いに平行
な2本の連結ピンを有して前記一対のリンクの一
端部をそれぞれその連結ピンまわりの回動可能に
連結する連結部材と、(c)前記2本の連結ピンをそ
れぞれ中心とする円弧に沿つて噛合い歯を有し、
前記一対のリンクの前記一端部にそれぞれ設けら
れて互いに噛み合わされることにより、それ等一
対のリンクの前記連結部材に対する傾斜角度を互
いに等しくする一対のイコライザとを備え、前記
一対のリンクの他端部を接近離間させることによ
り高さを変えて重量物を昇降させるパンタグラフ
式ジヤツキがある。
に、(a)少なくとも一対のリンクと、(b)互いに平行
な2本の連結ピンを有して前記一対のリンクの一
端部をそれぞれその連結ピンまわりの回動可能に
連結する連結部材と、(c)前記2本の連結ピンをそ
れぞれ中心とする円弧に沿つて噛合い歯を有し、
前記一対のリンクの前記一端部にそれぞれ設けら
れて互いに噛み合わされることにより、それ等一
対のリンクの前記連結部材に対する傾斜角度を互
いに等しくする一対のイコライザとを備え、前記
一対のリンクの他端部を接近離間させることによ
り高さを変えて重量物を昇降させるパンタグラフ
式ジヤツキがある。
ところで、かかるパンタグラフ式ジヤツキの上
記イコライザには大きな荷重モーメントが作用さ
せられ、高い機械的強度が要求される。このた
め、そのイコライザは一般にリンクとは別体に構
成され、溶接によりリンクの一端部に固設されて
いるのが普通である。
記イコライザには大きな荷重モーメントが作用さ
せられ、高い機械的強度が要求される。このた
め、そのイコライザは一般にリンクとは別体に構
成され、溶接によりリンクの一端部に固設されて
いるのが普通である。
しかしながら、このようにイコライザとリンク
とを溶接固定すると、熱の影響や溶接トーチを挿
入するために設けられる切欠等のため、イコライ
ザやリンクの機械的強度が損なわれるとともに、
溶接費用によつてジヤツキの製造コストが高くな
るという不都合があつた。また、リンク等にスパ
ナが付着するため、これを取り除くための煩わし
い作業が必要であつた。
とを溶接固定すると、熱の影響や溶接トーチを挿
入するために設けられる切欠等のため、イコライ
ザやリンクの機械的強度が損なわれるとともに、
溶接費用によつてジヤツキの製造コストが高くな
るという不都合があつた。また、リンク等にスパ
ナが付着するため、これを取り除くための煩わし
い作業が必要であつた。
これに対し、上記噛合い歯が形成された平板状
のイコライザの背部をリンクの背部に接触させた
状態で連結ピンによりリンクと共に貫通支持する
とともに、そのピン貫通部からリンクの長手方向
に離隔した位置においてイコライザに設けられた
穴とリンクの側部に設けられた突起とを嵌合さ
せ、スペーサによりイコライザをそのリンク側部
に挟圧することにより、イコライザを溶接するこ
となくリンクに一体的に結合することが、例えば
実開昭58−158091号公報に開示されている。
のイコライザの背部をリンクの背部に接触させた
状態で連結ピンによりリンクと共に貫通支持する
とともに、そのピン貫通部からリンクの長手方向
に離隔した位置においてイコライザに設けられた
穴とリンクの側部に設けられた突起とを嵌合さ
せ、スペーサによりイコライザをそのリンク側部
に挟圧することにより、イコライザを溶接するこ
となくリンクに一体的に結合することが、例えば
実開昭58−158091号公報に開示されている。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら、かかる従来のリンクとイコライ
ザとの結合構造においては、スペーサによつてイ
コライザをリンク側部に挟圧しなければならない
ため、部品点数が多くて構造が複雑になるという
問題があつた。また、イコライザの穴とリンクの
突起とを嵌合させた状態で、そのイコライザとリ
ンクの他方の側部との間にスペーサを介挿し、そ
れ等のスペーサ、イコライザおよびリンクに形成
されたピン挿通孔を互いに一致させて連結ピンを
挿し通す必要があるため、組付作業が面倒で時間
がかかるのである。
ザとの結合構造においては、スペーサによつてイ
コライザをリンク側部に挟圧しなければならない
ため、部品点数が多くて構造が複雑になるという
問題があつた。また、イコライザの穴とリンクの
突起とを嵌合させた状態で、そのイコライザとリ
ンクの他方の側部との間にスペーサを介挿し、そ
れ等のスペーサ、イコライザおよびリンクに形成
されたピン挿通孔を互いに一致させて連結ピンを
挿し通す必要があるため、組付作業が面倒で時間
がかかるのである。
なお、前記公報に記載のようにリンクの一方の
側部にのみイコライザを配設すると、リンクに捩
りモーメントが作用して好ましくなく、これを回
避するためにリンクの両側部に一対のイコライザ
を配設しようとすると、上記問題が一層顕著とな
る。前記穴と突起との嵌合構造を省略すれば、断
面コの字形状の1個のイコライザを採用できると
ともにスペーサが不要になるが、リンクとイコラ
イザとの位置決めがなくなるため、それ等を連結
ピンにより一体的に結合する際の作業が面倒であ
ることに変わりはない。
側部にのみイコライザを配設すると、リンクに捩
りモーメントが作用して好ましくなく、これを回
避するためにリンクの両側部に一対のイコライザ
を配設しようとすると、上記問題が一層顕著とな
る。前記穴と突起との嵌合構造を省略すれば、断
面コの字形状の1個のイコライザを採用できると
ともにスペーサが不要になるが、リンクとイコラ
イザとの位置決めがなくなるため、それ等を連結
ピンにより一体的に結合する際の作業が面倒であ
ることに変わりはない。
問題点を解決するための手段
本考案は上記問題点を解決するために為された
ものであり、その要旨とするところは、前記(a)少
なくとも一対のリンクと、(b)2本の連結ピンを有
する連結部材と、(c)噛合い歯を有して前記一対の
リンクの一端部に設けられる一対のイコライザと
を備え、前記一対のリンクの他端部を接近離間さ
せることにより高さを変えて重量物を昇降させる
パンタグラフ式ジヤツキであつて、(d)前記リンク
の少なくとも前記一端部は、両側部が略直角に折
り曲げられた断面コの字形状を成しているととも
に、その両側部には前記連結ピンを挿通させるた
めに内側にフランジが突き出すバーリング穴が設
けられている一方、(e)前記イコライザは、略直角
に折り曲げられた両側部に前記噛合い歯を有する
断面コの字形状を成し、そのコの字形状の背部が
前記リンクの長手方向においてそのリンクのコの
字形状の背部と互いに接する状態でそのリンクの
内側に配設されるとともに、その両側部には背部
と平行で且つ該リンクの他端側に対応する側に開
口を有するU字形状の切欠が設けられ、背部が互
いに平行となる姿勢でリンクの一端部側から他端
部側へ向かつて挿入されることにより、その切欠
内に前記フランジが係合させられて、前記背部が
互いに接していることと相俟つてそのリンクに対
して相対回動不能に結合されていることにある。
ものであり、その要旨とするところは、前記(a)少
なくとも一対のリンクと、(b)2本の連結ピンを有
する連結部材と、(c)噛合い歯を有して前記一対の
リンクの一端部に設けられる一対のイコライザと
を備え、前記一対のリンクの他端部を接近離間さ
せることにより高さを変えて重量物を昇降させる
パンタグラフ式ジヤツキであつて、(d)前記リンク
の少なくとも前記一端部は、両側部が略直角に折
り曲げられた断面コの字形状を成しているととも
に、その両側部には前記連結ピンを挿通させるた
めに内側にフランジが突き出すバーリング穴が設
けられている一方、(e)前記イコライザは、略直角
に折り曲げられた両側部に前記噛合い歯を有する
断面コの字形状を成し、そのコの字形状の背部が
前記リンクの長手方向においてそのリンクのコの
字形状の背部と互いに接する状態でそのリンクの
内側に配設されるとともに、その両側部には背部
と平行で且つ該リンクの他端側に対応する側に開
口を有するU字形状の切欠が設けられ、背部が互
いに平行となる姿勢でリンクの一端部側から他端
部側へ向かつて挿入されることにより、その切欠
内に前記フランジが係合させられて、前記背部が
互いに接していることと相俟つてそのリンクに対
して相対回動不能に結合されていることにある。
作 用
このようなパンタグラフ式ジヤツキにおいて
は、リンクおよびイコライザが共に断面コの字形
状とされ、それ等のコの字形状の背部が互いに平
行となる姿勢でイコライザがリンクの一端部側か
ら他端部側へ向かつて挿入されることにより、イ
コライザの両側部に設けられた切欠内にリンクの
両側部に設けられたバーリング穴のフランジが係
合させられ、背部が互いに接することと相俟つて
それ等イコライザとリンクとが相対回動不能に結
合される。
は、リンクおよびイコライザが共に断面コの字形
状とされ、それ等のコの字形状の背部が互いに平
行となる姿勢でイコライザがリンクの一端部側か
ら他端部側へ向かつて挿入されることにより、イ
コライザの両側部に設けられた切欠内にリンクの
両側部に設けられたバーリング穴のフランジが係
合させられ、背部が互いに接することと相俟つて
それ等イコライザとリンクとが相対回動不能に結
合される。
また、そのリンクの一端部を連結部材に連結す
る際には、リンクのバーリング穴と連結部材に設
けられたピン挿通孔とを一致させて連結ピンを挿
し通せば良い。この組付状態において、イコライ
ザはリンクの一端部側から抜け出す方向への相対
移動が可能であるが、一対のリンクに配設された
イコライザの噛合い歯が互いに噛み合わされるこ
とにより、イコライザの切欠はリンクのフランジ
に押し付けられるため、そのイコライザがリンク
から離脱することはない。
る際には、リンクのバーリング穴と連結部材に設
けられたピン挿通孔とを一致させて連結ピンを挿
し通せば良い。この組付状態において、イコライ
ザはリンクの一端部側から抜け出す方向への相対
移動が可能であるが、一対のリンクに配設された
イコライザの噛合い歯が互いに噛み合わされるこ
とにより、イコライザの切欠はリンクのフランジ
に押し付けられるため、そのイコライザがリンク
から離脱することはない。
考案の効果
このように本考案のパンタグラフ式ジヤツキに
よれば、リンクの一端部側からイコライザを挿入
するだけで相対回動不能に結合できるため、部品
点数が少なくて構造が簡単であるとともに、両者
の組付作業が極めて容易となり、製造コストが大
幅に低減されるのである。リンクを連結部材に連
結する作業においても、リンクのバーリング穴と
連結部材のピン挿通孔とを一致させるだけで良い
ため、容易且つ迅速に行うことができる。
よれば、リンクの一端部側からイコライザを挿入
するだけで相対回動不能に結合できるため、部品
点数が少なくて構造が簡単であるとともに、両者
の組付作業が極めて容易となり、製造コストが大
幅に低減されるのである。リンクを連結部材に連
結する作業においても、リンクのバーリング穴と
連結部材のピン挿通孔とを一致させるだけで良い
ため、容易且つ迅速に行うことができる。
また、上記イコライザはコの字形状を成してい
て、その両側部に噛合い歯が設けられているた
め、大きな荷重モーメントに耐えられるとともに
リンクの両側部に均等に荷重が作用し、リンクに
捩りモーメントが加わることがないのである。
て、その両側部に噛合い歯が設けられているた
め、大きな荷重モーメントに耐えられるとともに
リンクの両側部に均等に荷重が作用し、リンクに
捩りモーメントが加わることがないのである。
実施例
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
第1図において、基台10上には互いに回動可
能に連結された等しい長さの4本の下リンク1
2,14および上リンク16,18が菱形連鎖状
に設けられている。その菱形連鎖の左側の連結部
には、回転操作軸20と相対回転可能かつ軸方向
の移動不能に嵌合するブロツク22がピン24に
よつて回動可能に支持されている一方、右側の連
結部には、回転操作軸20に設けられた雄ねじが
螺合されるナツト26がピン28によつて回動可
能に支持されており、これ等のピン24,28に
よつて下リンク12,14と上リンク16,18
とが相対回動可能に連結されている。
能に連結された等しい長さの4本の下リンク1
2,14および上リンク16,18が菱形連鎖状
に設けられている。その菱形連鎖の左側の連結部
には、回転操作軸20と相対回転可能かつ軸方向
の移動不能に嵌合するブロツク22がピン24に
よつて回動可能に支持されている一方、右側の連
結部には、回転操作軸20に設けられた雄ねじが
螺合されるナツト26がピン28によつて回動可
能に支持されており、これ等のピン24,28に
よつて下リンク12,14と上リンク16,18
とが相対回動可能に連結されている。
上記菱形連鎖の上の連結部には断面コの字形状
を成す上部連結部材30が設けられ、互いに平行
な2本の連結ピン32および34によつて上リン
ク16および18の一端部、すなわち上端部がそ
れぞれ回動可能に連結されている。上部連結部材
30には略垂直な軸線まわりの回転可能に受け部
材36が取り付けられ、自動車等の重量物と係合
させられるようになつている。また、菱形連鎖の
下の連結部では、下部連結部材として機能する前
記基台10により、互いに平行な2本の連結ピン
38および40によつて下リンク12,14の一
端部、すなわち下端部がそれぞれ回動可能に連結
されている。本実施例では、下リンク12および
14、上リンク16および18がそれぞれ一対の
リンクを構成している。
を成す上部連結部材30が設けられ、互いに平行
な2本の連結ピン32および34によつて上リン
ク16および18の一端部、すなわち上端部がそ
れぞれ回動可能に連結されている。上部連結部材
30には略垂直な軸線まわりの回転可能に受け部
材36が取り付けられ、自動車等の重量物と係合
させられるようになつている。また、菱形連鎖の
下の連結部では、下部連結部材として機能する前
記基台10により、互いに平行な2本の連結ピン
38および40によつて下リンク12,14の一
端部、すなわち下端部がそれぞれ回動可能に連結
されている。本実施例では、下リンク12および
14、上リンク16および18がそれぞれ一対の
リンクを構成している。
上記下リンク12,14の下端部および上リン
ク16,18の上端部には、それぞれ下イコライ
ザ42,44および上イコライザ46,48が配
設されている。これ等のイコライザ42,44,
46,48は、それぞれ前記連結ピン38,4
0,32,34を中心とする円弧に沿つて噛合い
歯50,52,54,56を備えており、下イコ
ライザ42および44の噛合い歯50および5
2、上イコライザ46および48の噛合い歯54
および56はそれぞれ互いに噛み合わされてい
る。
ク16,18の上端部には、それぞれ下イコライ
ザ42,44および上イコライザ46,48が配
設されている。これ等のイコライザ42,44,
46,48は、それぞれ前記連結ピン38,4
0,32,34を中心とする円弧に沿つて噛合い
歯50,52,54,56を備えており、下イコ
ライザ42および44の噛合い歯50および5
2、上イコライザ46および48の噛合い歯54
および56はそれぞれ互いに噛み合わされてい
る。
上記下リンク14は、第2図に詳しく示されて
いるように、両側部58,60がプレス加工等に
より略直角に折り曲げられた断面コの字形状を成
しており、その両側部58,60にはコの字形状
の内側にフランジ62が突き出すバーリング穴6
4がそれぞれ設けられ、そのバーリング穴64内
を前記連結ピン40が挿し通されることによつて
前記基台10に連結されるようになつている。一
方、前記下イコライザ44は、両側部66,68
がプレス加工等により略直角に折り曲げられた断
面コの字形状を成しており、その背部70が上記
下リンク14の長手方向においてその下リンク1
4の背部72と互いに接する状態で下リンク14
の内側に配設されている。
いるように、両側部58,60がプレス加工等に
より略直角に折り曲げられた断面コの字形状を成
しており、その両側部58,60にはコの字形状
の内側にフランジ62が突き出すバーリング穴6
4がそれぞれ設けられ、そのバーリング穴64内
を前記連結ピン40が挿し通されることによつて
前記基台10に連結されるようになつている。一
方、前記下イコライザ44は、両側部66,68
がプレス加工等により略直角に折り曲げられた断
面コの字形状を成しており、その背部70が上記
下リンク14の長手方向においてその下リンク1
4の背部72と互いに接する状態で下リンク14
の内側に配設されている。
また、上記下イコライザ44の両側部66,6
8には、前記噛合い歯52が形成されているとと
もに切欠74が設けられている。切欠74は、背
部70と平行に形成され且つ下リンク14の他端
部、すなわち前記菱形連鎖の右側の連結部に対応
する側に開口を有するU字形状を成しており、こ
の切欠74内に前記バーリング穴64のフランジ
62が係合させられることにより、下イコライザ
44は下リンク14と一体的に連結ピン40まわ
りに回動させられる。すなわち、この下イコライ
ザ44と前記下イコライザ42とを噛み合わせ、
例えば第3図に示されているように下イコライザ
42をその中心O1まわりに回動させた場合に、
噛合い歯50,52を介して従動側の下イコライ
ザ44に力Pが加えられると、その下イコライザ
44は分力力Poで回動させられるとともに分力
Paで中心O2に向かつて押圧される。このため、
下イコライザ44が下リンク14から離脱するこ
とはなく、また、その背部70は下リンク14の
背部72と接触させられているため、連結ピン4
0まわりにおいて下イコライザ44と下リンク1
4とが相対回動することもないのである。
8には、前記噛合い歯52が形成されているとと
もに切欠74が設けられている。切欠74は、背
部70と平行に形成され且つ下リンク14の他端
部、すなわち前記菱形連鎖の右側の連結部に対応
する側に開口を有するU字形状を成しており、こ
の切欠74内に前記バーリング穴64のフランジ
62が係合させられることにより、下イコライザ
44は下リンク14と一体的に連結ピン40まわ
りに回動させられる。すなわち、この下イコライ
ザ44と前記下イコライザ42とを噛み合わせ、
例えば第3図に示されているように下イコライザ
42をその中心O1まわりに回動させた場合に、
噛合い歯50,52を介して従動側の下イコライ
ザ44に力Pが加えられると、その下イコライザ
44は分力力Poで回動させられるとともに分力
Paで中心O2に向かつて押圧される。このため、
下イコライザ44が下リンク14から離脱するこ
とはなく、また、その背部70は下リンク14の
背部72と接触させられているため、連結ピン4
0まわりにおいて下イコライザ44と下リンク1
4とが相対回動することもないのである。
上記下イコライザ44および下リンク14は、
第2図に白抜き矢印「」で示されているよう
に、下イコライザ44の背部70が下リンク14
の背部72と平行となる姿勢で、下イコライザ4
4を下リンク14の一端部側から他端部側へ向か
つて挿入することにより、切欠74内にバーリン
グ穴64をフランジ62が係合させられ、上記の
ように相対回動不能に結合される。また、下リン
ク14を基台10に連結する際には、下リンク1
4のバーリング穴64と基台10に設けられたピ
ン挿通孔とを一致させて連結ピン40を挿し通せ
ば良い。
第2図に白抜き矢印「」で示されているよう
に、下イコライザ44の背部70が下リンク14
の背部72と平行となる姿勢で、下イコライザ4
4を下リンク14の一端部側から他端部側へ向か
つて挿入することにより、切欠74内にバーリン
グ穴64をフランジ62が係合させられ、上記の
ように相対回動不能に結合される。また、下リン
ク14を基台10に連結する際には、下リンク1
4のバーリング穴64と基台10に設けられたピ
ン挿通孔とを一致させて連結ピン40を挿し通せ
ば良い。
なお、かかる下イコライザ44は、板厚を大き
くしたり或いは高強度の材料製としたりして、下
リンク14よりもその機械的強度が高められてお
り、大きな荷重モーメントに耐えられるようにな
つている。また、他のイコライザ42,46,4
8とリンク12,16,18との結合構造は、何
れも上述した下イコライザ44と下リンク14と
の結合構造と同様である。
くしたり或いは高強度の材料製としたりして、下
リンク14よりもその機械的強度が高められてお
り、大きな荷重モーメントに耐えられるようにな
つている。また、他のイコライザ42,46,4
8とリンク12,16,18との結合構造は、何
れも上述した下イコライザ44と下リンク14と
の結合構造と同様である。
そして、かかるパンタグラフ式ジヤツキにおい
て、前記回転操作軸20が回転操作されて菱形連
鎖の左右の連結部が互いに接近離間させられる
と、下リンク12および14は、下イコライザ4
2と44との噛合いにより基台10に対する傾斜
角度、すなわち連結ピン38の軸心と連結ピン4
0の軸心とを結ぶ直線に対するそれぞれの傾斜角
度が互いに等しい状態でそれ等の連結ピン38お
よび40まわりに回動させられる。また、上リン
ク16および18は、上イコライザ46と48と
の噛合いにより上部連結部材30に対する傾斜角
度、すなわち連結ピン32の軸心と連結ピン34
の軸心とを結ぶ直線に対するそれぞれの傾斜角度
が互いに等しい状態でそれ等の連結ピン32およ
び34まわりに回動させられる。これにより、上
部連結部材30に取り付けられた前記受け部材3
6は、基台10に対して垂直な方向へ一定の姿勢
で昇降させられる。
て、前記回転操作軸20が回転操作されて菱形連
鎖の左右の連結部が互いに接近離間させられる
と、下リンク12および14は、下イコライザ4
2と44との噛合いにより基台10に対する傾斜
角度、すなわち連結ピン38の軸心と連結ピン4
0の軸心とを結ぶ直線に対するそれぞれの傾斜角
度が互いに等しい状態でそれ等の連結ピン38お
よび40まわりに回動させられる。また、上リン
ク16および18は、上イコライザ46と48と
の噛合いにより上部連結部材30に対する傾斜角
度、すなわち連結ピン32の軸心と連結ピン34
の軸心とを結ぶ直線に対するそれぞれの傾斜角度
が互いに等しい状態でそれ等の連結ピン32およ
び34まわりに回動させられる。これにより、上
部連結部材30に取り付けられた前記受け部材3
6は、基台10に対して垂直な方向へ一定の姿勢
で昇降させられる。
ここで、本実施例のパンタグラフ式ジヤツキ
は、イコライザ42,44,46,48とリンク
12,14,16,18とが別体に構成されてい
るとともに、下イコライザ44および下リンク1
4について説明したように、背部70と72とが
互いに接触させられ且つ切欠74内にフランジ6
2が係合させられることにより、それ等のイコラ
イザ42,44,46,48とリンク12,1
4,16,18とがそれぞれ一体的に連結ピン3
8,40,32,34まわりに回動させられるよ
うになつている。このため、従来のようにそれ等
を溶接固定する必要がなく、熱の影響や溶接トー
チを挿入するために設けられる切欠等のためにイ
コライザ42等やリンク12等の機械的強度が損
なわれることがなくなるとともに、ジヤツキの製
造コストが低減される。また、それ等のリンク1
2等にスパツタが付着することもないため、これ
を取り除くための煩わしい作業も解消する。
は、イコライザ42,44,46,48とリンク
12,14,16,18とが別体に構成されてい
るとともに、下イコライザ44および下リンク1
4について説明したように、背部70と72とが
互いに接触させられ且つ切欠74内にフランジ6
2が係合させられることにより、それ等のイコラ
イザ42,44,46,48とリンク12,1
4,16,18とがそれぞれ一体的に連結ピン3
8,40,32,34まわりに回動させられるよ
うになつている。このため、従来のようにそれ等
を溶接固定する必要がなく、熱の影響や溶接トー
チを挿入するために設けられる切欠等のためにイ
コライザ42等やリンク12等の機械的強度が損
なわれることがなくなるとともに、ジヤツキの製
造コストが低減される。また、それ等のリンク1
2等にスパツタが付着することもないため、これ
を取り除くための煩わしい作業も解消する。
また、上記各イコライザ42,44,46,4
8は、それぞれリンク12,14,16,18の
一端部側から他端部側へ向かつて挿入されるだけ
で相対回動不能に結合されるため、部品点数が少
なくて構造が簡単であるとともに、両者の組付作
業が極めて容易となり、製造コストが大幅に低減
される。リンク12,14,16,18を基台1
0や上部連結部材30に連結する作業において
も、リンク12,14,16,18のバーリング
穴64と基台10や上部連結部材30に設けられ
たピン挿通孔とを一致させるだけで良いため、容
易且つ迅速に行うことができる。
8は、それぞれリンク12,14,16,18の
一端部側から他端部側へ向かつて挿入されるだけ
で相対回動不能に結合されるため、部品点数が少
なくて構造が簡単であるとともに、両者の組付作
業が極めて容易となり、製造コストが大幅に低減
される。リンク12,14,16,18を基台1
0や上部連結部材30に連結する作業において
も、リンク12,14,16,18のバーリング
穴64と基台10や上部連結部材30に設けられ
たピン挿通孔とを一致させるだけで良いため、容
易且つ迅速に行うことができる。
更に、上記各イコライザ42,44,46,4
8は何れもコの字形状を成していて、その両側部
66,68に噛合い歯50,52,54,56が
設けられているため、大きな荷重モーメントに耐
えられるとともにリンク12,14,16,18
の両側部58,60に均等に荷重が作用し、捩り
モーメントが加わることがないのである。
8は何れもコの字形状を成していて、その両側部
66,68に噛合い歯50,52,54,56が
設けられているため、大きな荷重モーメントに耐
えられるとともにリンク12,14,16,18
の両側部58,60に均等に荷重が作用し、捩り
モーメントが加わることがないのである。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明したが、本考案は他の態様で実施すること
もできる。
に説明したが、本考案は他の態様で実施すること
もできる。
例えば、前記実施例のパンタグラフ式ジヤツキ
は4本のリンク12,14,16,18を備えて
構成されているが、2本或いは6本以上のリンク
にて構成することもでき、その中の少なくとも一
対のリンクの一端部にイコライザが配設されて互
いに噛み合わされるようになつておればよい。
は4本のリンク12,14,16,18を備えて
構成されているが、2本或いは6本以上のリンク
にて構成することもでき、その中の少なくとも一
対のリンクの一端部にイコライザが配設されて互
いに噛み合わされるようになつておればよい。
その他一々例示はしないが、本考案はその精神
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良を加えた態様で実施することができ
る。
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良を加えた態様で実施することができ
る。
第1図は本考案の一実施例であるパンタグラフ
式ジヤツキの一部を切り欠いた正面図である。第
2図は第1図のジヤツキのリンクとイコライザと
の結合構造を説明する分解図である。第3図は第
1図のジヤツキにおいて一対のイコライザ間に作
用する力を説明する図である。 10……基台(下部連結部材)、12,14,
16,18……リンク、30……上部連結部材、
32,34,38,40……連結ピン、42,4
4,46,48……イコライザ、50,52,5
4,56……噛合い歯、58,60,66,68
……側部、70,72……背部、62……フラン
ジ、64……バーリング穴、74……切欠。
式ジヤツキの一部を切り欠いた正面図である。第
2図は第1図のジヤツキのリンクとイコライザと
の結合構造を説明する分解図である。第3図は第
1図のジヤツキにおいて一対のイコライザ間に作
用する力を説明する図である。 10……基台(下部連結部材)、12,14,
16,18……リンク、30……上部連結部材、
32,34,38,40……連結ピン、42,4
4,46,48……イコライザ、50,52,5
4,56……噛合い歯、58,60,66,68
……側部、70,72……背部、62……フラン
ジ、64……バーリング穴、74……切欠。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 少なくとも一対のリンクと、互いに平行な2本
の連結ピンを有して前記一対のリンクの一端部を
それぞれ該連結ピンまわりの回動可能に連結する
連結部材と、前記2本の連結ピンをそれぞれ中心
とする円弧に沿つて噛合い歯を有し、前記一対の
リンクの前記一端部にそれぞれ設けられて互いに
噛み合わされることにより、該一対のリンクの前
記連結部材に対する傾斜角度を互いに等しくする
一対のイコライザとを備え、前記一対のリンクの
他端部を接近離間させることにより高さを変えて
重量物を昇降させるパンタグラフ式ジヤツキであ
つて、 前記リンクの少なくとも前記一端部は、両側部
が略直角に折り曲げられた断面コの字形状を成し
ているとともに、該両側部には前記連結ピンを挿
通させるために内側にフランジが突き出すバーリ
ング穴が設けられている一方、 前記イコライザは、略直角に折り曲げられた両
側部に前記噛合い歯を有する断面コの字形状を成
し、該コの字形状の背部が前記リンクの長手方向
において該リンクのコの字形状の背部と互いに接
する状態で該リンクの内側に配設されるととも
に、該両側部には該背部と平行で且つ該リンクの
他端側に対応する側に開口を有するU字形状の切
欠が設けられ、背部が互いに平行となる姿勢で該
リンクの一端部側から他端部側へ向かつて挿入さ
れることにより、該切欠内に前記フランジが係合
させられて、前記背部が互いに接していることと
相俟つて該リンクに対して相対回動不能に結合さ
れている ことを特徴とするパンタグラフ式ジヤツキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987007893U JPH0420873Y2 (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987007893U JPH0420873Y2 (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63116496U JPS63116496U (ja) | 1988-07-27 |
JPH0420873Y2 true JPH0420873Y2 (ja) | 1992-05-13 |
Family
ID=30791770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987007893U Expired JPH0420873Y2 (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0420873Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5923255B2 (ja) * | 2011-08-23 | 2016-05-24 | 川▲崎▼工業株式会社 | パンタグラフ式ジャッキのアーム、パンタグラフ式ジャッキ、パンタグラフ式ジャッキのアームの製造方法およびパンタグラフ式ジャッキの製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58158091U (ja) * | 1982-04-15 | 1983-10-21 | 那須 隼人 | パンタグラフ形ジヤツキ |
-
1987
- 1987-01-22 JP JP1987007893U patent/JPH0420873Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63116496U (ja) | 1988-07-27 |
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