JPH04201949A - タレット型巻取機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は巻取速度を給糸速度に同調させて巻取る調速式
タレット型巻取機に係わり、更に詳しくは、給糸速度が
タレットのボビン転換速度より小さい場合における給糸
切れ防止対策に関する。

（従来の技術） 満巻ボビンと空ボビンを位置転換させつつ給糸の連続巻
取りを行なうタレット型巻糸機のうちでも、特に巻取速
度を給糸速度に同調させるものにおいては、給糸経路途
上に糸の張力変化に応じて傾動するダンサ−アームを設
け、該ダンサ−アームの傾動を検出してタレット型巻糸
機のボビンホルダーを自転駆動するモータの回転を増減
する制御装置が付設される。

（発明が解決しようとする課題） 上記タレット型巻取機においては、空ボビンと満巻ボビ
ンを転換させるに際して、両ボビンを保持したボビンホ
ルダーを自転させつつタレット盤を公転方向に移動させ
るため、系切換時の実質巻取速度は満巻ボビンの周速が
零になってもホルダーの公転速度より前記給糸速度が遅
い場合、例えば炭素繊維やセラミック繊維等の製造工程
における巻取りでは、給糸側の遅れにより、糸に過大な
張力が作用して、糸切れを生する問題かあった。

なお、給糸の速度に応じてボビンホルダーの公転速度を
小さく設定することも不可能ではないが、ホルダーの公
転速度（タレット盤の回転）を余り遅くし過ぎると、糸
の切換時間が長くなり作業効率の低下を招く問題かある
。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記従来のタレット型巻取機において、給糸速
度かボビンホルダーの公転速度に比して遥かに小さい場
合における糸のテンンコン切れの問題に着目してなされ
たもので給糸経路に設けたダンサ−アームの傾動により
ボビンホルダーの回転数を制御し、巻取速度を給糸速度
に同調させて巻取りを行なう調速式タレット型巻取機に
おいて、ダンサ−アームのボビンホルダー自転停止対応
位置から最下限位置より稍々手前の位置までの角度範囲
に、ダンサ−アームの偏傾を検知し、タレット盤による
ボビンホルダーの転換動作を一時的に中断するスイッチ
を設けたことを特徴とする。

（作　用） 本発明による巻取機は、ボビンホルダーの公転による満
巻ホビンから空ボビンへの糸切替時において、ボビンの
自転と公転か同時に行なわれ、これによる糸の引取り速
度か給糸の速度を越えるとダンサ−アームが減速側に傾
動し、最下限の位置となるまでに、ダンサ−アームに設
けた速度設定抵抗器とスイッチか作動してボビンホルダ
ーの自転駆動用モータおよびタレット駆動用モータが一
時的に停止する。

両モータが停止すると、糸の連続供給によってダンサ−
アームが増速側に移動し、自転用駆動モータおよびタレ
ット駆動用モータが再起動してダンサ−アームは再び減
速方向に移動して両モータを停止させるから上記モータ
の発停動作の繰返しによりボビンホルダーか給糸速度に
見合った速度で公転し、ボビンの転換動作か完了した時
点て再び給糸速度に同調した速さで糸を巻取り、糸に適
度の張力を付与するため円滑な糸の切替作動か達成され
る。

（実施例） 本発明の実施例゛を添付図面について説明する。

第１図および第２図において、２個のボビンホルダー（
ｌａ）　（ｌｂ）をタレット盤（２）に対し同心円上の
対称位置に回転自在に配置して設け、その一方のボビン
ホルダー（１ａ）を定位置に固設した公知の綾振装置（
４）に対向する巻取開始位置Ａに位置させて、第１図で
示すように供給系（Ｙ）を綾振ガイド（５）でトラバー
スさせつつ該ボビンホルダー（１ａ）上のボビン（３ａ
）に巻取る。

タレント盤（２）は固定機枠（６）に設けた透孔（６ａ
）内で周縁を小転子（７）で支承させて回転自在に設け
、その後部に一体に連設した軸受部材（２ａ）と支持部
材（２ｂ）の後部に固着した大歯車（８）に、ステッピ
ングモータ（９）に連動する原動歯車（１０）を噛合せ
て第１図て矢示方向に駆動回転させるようにし、又両ボ
ビンホルダー（ｌａ）　（ｌｂ）の各スピンドル（１１
ａ）　（Ｌ　ｌ　ｂ’）はタレット盤（２）の背面から
軸受部材（２ａ）を挿通支持させて夫々その端末にプー
リ（１２）を設け、大歯車（８）の中心を貫通させて支
持部材（２ａ）に支持した伝動軸（１４）に固着したプ
ーリ（１５）と前記スピンドル軸端の各プーリ（１２）
　（１２）とをテンションプーリ（１６）を介在させて
タイミングベルト（１３）て連Ｍさせるようにし、伝動
軸（１４）の他端に固着したプーリ（１７〉と中間軸（
１８）のプーリ（１９ａ）とをテンションプーリ（図示
せず）を介在させてタイミングベルト（２１）で駆動し
、更に中間プーリ（１９ｂ）と綾振装置（４）の綾振カ
ム（４ａ）端部のプーリ（２２）とをテンションプーリ
（図示せず）を介在させて駆動モータ（２３）によりタ
イミングベルト（２５）で連動させ、該モータ（２３）
によってボビンホルダー（ｌａ）　（ｔｂ）の各スピン
ドル（ｌｌａ）　（ｌｌｂ）と綾振カム（４ａ）の回転
を所定の関係速度で駆動させる。

上記の駆動モータ（２３）は給糸経路に設けたテンショ
ン装置（３０）よりの速度指令信号によって自動的に回
転か変化し、ボビンホルダー（ｌａ）（１ｂ）従ってボ
ビン（３ａ）　（３ｂ）の回転速度を変更する。

また、前記ステッピングモータ（９）は、ボビン（３ａ
）　（３ｂ）上の巻糸層の増大を、接圧ローラ（２７）
を軸受する揺動部材（２６）の麦類として近接スイッチ
（２８）で検出して起動、停止を行なう。かくて、ステ
ッピングモータ（９）によるタレット盤（２）の回動に
よりスピンドル（ｌｌａ）（ｌｌｂ）は同時に同方向に
公転すると共に駆動モータ（２３）による連動機構を介
して同方向に自転する。

前記テンション装置（３０）は、定位置に回転自在に軸
着した方向転換用ローラ（３１）から導いた糸Ｙを巻掛
けたダンシングローラ（３２）を、定位置に固定したケ
ーシング（３３）を水平に貫通して回動自在に支承した
支軸（３４）の一端に固着したダンサ−アーム（３５）
の先端により回転自在に軸受して形成したもので、該支
軸（３４）の他端に連結したアーム（３６）の後端に取
付けたウエート（３７）により全体のバランスが保たれ
、前記ダンサアーム（３５）は、その中間部に固着した
バネ掛は金具（３８）と、前記ケーシング（３７）の後
方位置において角度変更可能に取付けた初期張力設定レ
バー（３９）の先端のバネ掛は部（３９ａ）との間に張
設したテンションスプリング（４０）により第３図矢印
Ｖ方向に付勢させた。

また、前記支軸（３４）の中央には、ケーシング（３３
）の内部に固定した速度設定抵抗器り４１）の操作軸（
４２）に取付けた小歯車（４３）と噛合う大歯車（４４
）を固着し、ダンサ−アーム（３５）の麦類を増幅して
前記速度設定抵抗器（４１）に伝えるようにした。

（４５）は上記速度設定抵抗器（４１）の下部に配置さ
れ、合成樹脂等の非磁性材料から成るブラケット（４６
）で支持されたリードスイッチで、該リードスイッチ（
４５）は、前記支軸（３４）に対し大歯車（４４）と隣
接して固着したアーム（４７）の先端に取付けた磁石（
４８）と対向し、ダンサ−アーム（３５）の麦類に伴う
磁石（４Ｂ）の近接を感知して作動し、前記ステッピン
グモータ（９）の回転を阻止する構成とした。

なお、上記リードスイッチ（４５）によるステッピング
モータ（９）の回転阻止対応位置は第３図に示すように
、ダンサ−アーム（３５）の減速方向即ち同図て矢示Ｕ
て示すように駆動モータ（２３）の回転数を低下させる
方向において、少なくとも最下限位置に至る前の位置に
配置した。

また、前記速度設定抵抗器（４１）による駆動モータ（
２３）のボビンホルダー自転停止位置との関係は、所定
角度θのずれを有するように設定し、これによりモータ
の発停に時間的ずれを設けた。

図中（４９）は不測の糸切れや糸の大きな弛み等による
ダンサ−アーム（３５）の跳ね上がりをアーム（４７）
との当接によって検知し、駆動モータ（２３）を停止さ
せて巻取りを中断するリミットスイッチを示す。

次に上記の構成によるタレット型巻取機の作動を説明す
る。

第１図で示すように、巻取開始位置Ａにおいて駆動モー
タ（２３）によりボビンホルダー（１ａ）に保持される
ボビン（３ａ）が巻取り方向に自転駆動して糸Ｙの巻取
りを開始すると、ボビン（３ａ）上の巻糸層の増加に伴
って、これを感知する近接スイッチ（２８）の作動によ
りステッピングモータ（９）が、発停を繰返し、タレッ
ト盤（２）を公転方向に歩進させつつ巻取りか進行する
。

通常の巻取り作用か行なわれている途中においては、巻
径の増加に伴う巻玉外周の周側度即ち巻取り速度の増加
によって給糸速度とのバランス点が移行し、テンション
装置（３０）のダンサ−アーム（３５）が徐々に下降す
る。この間ダンサーアーム（３５）に作用するテンショ
ンスプリング（４０）の付勢力は、ダンサ−アーム（３
５）か下降する程、徐々に小さくなるように作用点が定
められているため巻玉に巻かれる糸Ｙの張力は漸減し、
巻き締めによるバルジ等の発生か防止される。

通常の巻取動作が続けられ、満巻状態となったときは、
ステッピングモータ（９）に対し連続パルスが与えられ
、タレット盤（２）か連続回転しようとするが、ボビン
ホルダー（１ａ）およびタレット盤（２）の回転によっ
て実質の巻取速度が給糸の速度を越えたときは、ダンサ
−アーム（３５）か大きく減速方向Ｕ方向に傾動し、先
ず速度設定抵抗器（４Ｉ）の出力電圧が絞られて遂には
駆動モータ（２３）が停止してボビンホルダー（ｌａ）
　（１ｂ）の回転が中断されると共にダンサ−アーム（
３５）か減速方向へ更にθたけ傾動したとき磁石（４８
）の接近によりリードスイッチ（４５）か作用し、ステ
ッピングモータ（９）の連続回転を中断する。

かくして、ボビンホルダー（１ａ）およびタレット盤（
２）の回転が共に中断すると速度差により給糸に弛みが
生じ、ダンサ−アーム（３５）が増速方向に変位して、
磁石（４８）かリードスイッチ（４５）から離反し、ス
テッピングモータ（９）が連続回転を開始してボビンホ
ルダー（ｌａ）　（ｌｂ）を再び公転させる。これによ
りダンサ−アーム（３５）が再び下降してステッピング
モータ（９）を停止させるため、これらの繰返しにより
タレット盤（２）が給糸速度に見合った速さで回転し、
ボビンホルダー（１ａ）が第１図で示す糸切替対称位置
Ｃて停止して空ボビン（３ｂ）への糸切替を行なうとき
は給糸速度に余裕を生ずるためダンサ−アーム（３５）
か増速方向に回動し、駆動モータ（２３）が再起動して
給糸の弛みを取り除き糸の切替えを容易にする。

なお、上記実施例ではボビンホルダーの自転用モータ（
２３）および公転用モータ（９）の停止タイミングにず
れを生じさせたか、これが同時に停止するようスイッチ
（４５）によるダンサ−アーム（３５）の角度検出位置
を設定することも可能であり、この場合はホルダーの公
転速度かや＼遅くなる。

以上の実施例は前記したように、巻糸作動として巻径の
増大に伴って綾振装置に対して巻玉を移動させる様式の
タレット型巻糸機について説明したが、これを例えば特
公昭６０−３９６２５号、実公昭８１−３８９５号、実
公平１−１７５６４号公報に示されるような巻径の増大
に伴いその場で自転する巻玉に対し綾振装置が離反して
巻糸を行う様式のタレット型巻糸機にも容易に適用させ
得る。

（発明の効果） 本発明によるときは、給糸経路に設けたダンサ−アーム
の傾動に基いて巻取速度を制御する方式の調速式タレッ
ト型巻取機において、該ダンサ−アームの最下限位置の
手前にタレットの回転を一時的に中断するスイッチを設
け、ボビンホルダーの転換作動時に、実質の巻取り速度
か給糸速度を越えるときは、ボビンホルダーの自転およ
び公転を一時的に中断し、給糸に余裕長さを生じさせて
タレット盤を回動させ、ボビンホルダーの転換を行なう
ようにしたので、タレット盤の回転に伴う満巻ボビンと
空ボビンとの位置転換動作時には、ボビンホルダーの急
速な公転による無理な張力が給糸に作用することなく、
給糸速度に見合った速さの公転動作が行なわれて糸切れ
を未然に防止し得る勝れた効果を有し、またタレット盤
の回転が給糸に見合った速さとなって切換時間の短縮に
よる作業効率を向上させ得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したタレット型巻取機の正面図、
第２図は同平面図、第３図はテンション装置の一例を示
す側面図、第４図はテンション装置の一部截断側面図で
ある。 （ｌａ）　（ｌｂ）・・・ボビンホルダー（２）・・・
タレット盤 （９）・・・公転用タレット盤駆動モータ（２３）・・
・自転用ボビンホルダー駆動モータ（３５）・・・ダン
サ−アーム （４５）・・スイッチ （４８）・・・磁石 特　許　出　願　人　　株式会社神津製作所代　　　　
　理　　　　　人　　　北　　　村　　　欣　　　−外
３名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 給糸経路に設けたダンサーアームの傾動によりボビンホ
   ルダーの回転数を制御し、巻取速度を給糸速度に同調さ
   せて巻取りを行なう調速式タレット型巻取機において、
   ダンサーアームのボビンホルダー自転停止対応位置から
   最下限位置より稍々手前の位置までの角度範囲に、ダン
   サーアームの偏傾を検知し、タレット盤によるボビンホ
   ルダーの転換動作を一時的に中断するスイッチを設けた
   ことを特徴とするタレット型巻取機。