JPH04198696A - 成形炸薬弾頭のライナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は成形炸薬の威力を向上させた成形炸薬弾頭の
ライナーに関する。

（従来の技術） 従来成形炸薬弾頭は弾殻ａ内に第４図に示すように成形
炸薬すとテーバ状のライナーＣが収容されている。

上記のような成形炸薬弾頭の成形炸薬を爆轟させると、
ライナーＣが崩壊されてジェットが形成され、このジェ
ットは次第に成長すると共に、ジェットの後にライナー
Ｃの一部が塊状となって放出され、成形炸薬の威力が増
大される。

これをモンロー効果（またはノイマン効果）と称してい
るが、一般にモンロー効果は成形炸薬すの爆轟波面ｄと
ライナーＣのなす角αが小さいほど有効に働くことが知
られている。

しかし従来の成形炸薬弾頭では爆轟波面ｄが起爆点ｅよ
り第５図に示すように球面状に進行するため、爆轟波面
ｄとライナーＣのなす角αが大きくなって威力が低下す
る欠点がある。

なお爆轟とは、音速以上の速度で爆薬が急速燃焼し、か
つ衝撃波を伴う爆発反応のことをいう。

上記欠点を改善するものとして、第６図に示すように起
爆点ｅとライナーＣの間にウェーブシェーパｆを入れて
、このウェーブシェーパｆにより爆轟波面ｄが平面状に
なるようにしたものも提案されている。

（発明が解決しようとする課Ｓ） しかしモンロー効果を発揮させるためには。

ウェーブシェーパｆを精度良く成形炸薬す内に設けなけ
ればならないため、高度の填薬技術を必要とするなど、
成形炸薬弾頭を製作するのに多くの工数と熟練を必要と
する。

またウェーブシェーパｆを組込むことにより成形炸薬弾
頭の全長が長くなるため、飛翔体として不利になるなど
の不具合があった。

この発明は上記不具合を改善するためになされてもので
、ウェーブシェーパを設けずに爆轟波面を平面波に近ず
けることのできる成形炸薬４内のライナーを提供するこ
とを目的とするものである。

（課題を解決するための手段及び作用）この発明は上記
目的を達成するために１弾殻内に成形炸薬及び円錐状の
ライナーが収容された成形炸薬弾頭において、上記ライ
ナーの円錐部の後端のアペックス部（直筒部）を炸薬室
の後部に設けられた起爆点近傍へ突設したものである。

これによって起爆点より成形炸薬に点火すると、アペッ
クス部の端面により爆轟波面が平面状に近い状態に調整
されるため、爆轟波面と円錐部のテーパ部との角度が球
面状爆轟波面に比べて小さくなり、モンロー効果が有効
に働くことから、成形炸薬の威力を増大させることがで
きる。

（実施例） この発明の一実施例を第１図ないし第３図に示す図面を
参照して詳述する。

第１図は薬きょうに装着された状態の翼安定弾の断面図
を示すもので、この図においてｌは翼安定弾、２は薬き
ょう、３はオブチェレータを示す。

上記翼安定弾１は内部に成形炸薬４を収容しており、薬
きょう２の先端側開口より薬きょう２内に挿入されてい
る。

また薬きょう２内には発射装薬７がほぼ一杯に充填され
ていると共に、薬きょう２の後端部には、上記発射装薬
７に点火する火管８が取付けられている。

一方上記翼安定弾１内には炸薬室５ａが形成されていて
、この炸薬室５ａ内に成形炸薬４及びライナー１０が収
容されている。

上記ライナー１０は鯛や銅などの金属により中空な円錐
状に形成されていて、後端部に長いアペックス部１０ｄ
が突設されている。

上記ライナー１０は、２段絞りにより成形されたそれぞ
れ角度の異なるテーパ部１０ｂ、ｌｏｃと。

テーパ部１０ｃの端部に連設された直筒部１０ｄより形
成されていて、直筒部１０ｄの端面は端板１０Ｃにより
閉塞されていると共に、端板１０ｅは成形炸薬に点火す
る起爆部１１近傍に達している。

次に作用を説明すると、砲より発射された翼安定弾１は
先端が物体と衝突することにより。

先端部に設けられた信管１２からの信号により起爆部１
１が発火して成形炸薬４に点火する。

これによって成形炸薬４が爆轟して、爆轟波面１３が第
３図に示すように起爆点１１ａより成形炸薬４内を音速
以上の速度で退行する。

しかし起爆点１１ａにはライナー１０のアペックス部１
０ｄの端面１０ｅが近接して設けられているため、アペ
ックス部１０ｄの端面がウェーブシェーパと同様な効果
で爆轟波面１３を平面波に近い状態に調整する。

これによって爆轟波面１３は平面波に近い状態でテーパ
部１０ｂ、１０ｃに達するため、爆轟波面１３とテーパ
部１０ｂ、１０ｃの角度αが球面状爆轟波面に比べて小
さくなり、モンロー効果が有効に働くため、成形炸薬７
の威力を増加させることができる。

（発明の効果） この発明は以上詳述したように１弾殻内に設けられたラ
イナーのアペックス部端部を起爆点の近傍に達するよう
にしたことから、アペックス部が爆轟波面を球面状より
平面波に近い状態に調整するため、爆轟波面と円錐部の
テーパ面との角度を小さくできる。

これによってモンロー効果が有効に働くため。

成形炸薬の威力を大幅に増すことができる。

また弾殻にライナーを装着することによりアペックス部
と起爆点が正確に位置決めされるため、ウェーブシェー
バを設けたものに比べて弾殻内への填薬が容品になると
共に、成形炸薬弾頭の全長を短くすることができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示し、第１図は翼安定弾及び
薬きょうの断面図、第２図はライナ一部分の拡大断面図
、第３図は作用説明図、第４図ないし第６図は従来の説
明図である。 ４・・・成形炸薬、　　　　５・・・弾殻。 ５ａ・・・炸薬室、１０・・・ライナー。 １０ｄ・・・アペックス部。 １１ａ・・・起爆点。 特詐出願人　　　　防衛庁技術研究本部（ほか１名） 代　　理　　人　　　　　　　弁理士　　松　　澤　　
　　統０ｑ ／ 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 弾殻５内に成形炸薬４及び円錐状のライナー１０及び起
   爆部を有する成形炸薬弾頭において、ライナー１０の円
   錐部１０ａの後端のアペックス部（直筒部）１０ｄを、
   炸薬室５ａの後部に設けられた起爆点１１ａ近傍へ突設
   してなるライナー。