JPH0419583Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は表示装置、監視装置、訓練用シユミレ
ータ装置等の照光表示装置に関する。

従来技術 従来、表示装置や監視装置及び訓練用シユミレ
ータ装置における表示盤はその系統表示が一望で
きるように画面を短葉のシートやフイルムで形成
し、該シートやフイルム表面に夫々の系統表示を
施し、これを透光表示して各種の情報を集中的に
監視するように構成している。

考案が解決しようとする問題点 上記の如く従来の短葉のシートやフイルムで形
成した表示盤は、全画面を一様に透光表示する場
合に適しているが、系統表示中のシンボル単位で
点滅したり、ラインを点滅する等の表示には不適
であり、系統表示中のシンボルやライン等の一部
変更が困難で、系統変更の場合には画面形成シー
トやフイルムを廃棄したり全体を交換したりせね
ばならず不経済である。又画面の増設、改設が困
難なる欠点があり、近年の系統表示盤に求められ
る多様性に追随できない問題を有している。

問題点を解決するための手段 而して本考案は上記の如き問題を解決する手段
として、透光性を有する多数の方形樹脂ブロツク
を縦列と横列に碁盤目状に枢結して、該方形樹脂
ブロツクの集合によつて広面積の表示盤を構成
し、該表示盤を巻取り巻戻し可に設けるようにし
たものである。

作 用 本考案は透光性を有する多数の方形樹脂ブロツ
クを枢結することによつて照光表示盤が形成さ
れ、表示画面が透光性を有する多数の方形樹脂ブ
ロツクの集合からなるので該方形樹脂ブロツク群
の増減にて表示盤の増設或は改設が容易且つ自在
に行え、系統表示の多様性に追随できる利点があ
る。

又本考案によれば各ブロツク単位でラインやシ
ンボルの照光表示が行え、照光源群の配置が各ブ
ロツク群との一対一の対応で容易に配設でき、且
つ各ブロツク単位で集中照光が行える利点があ
り、シンボルやラインの極部点燈表示（極部透光
表示）が適正且つ鮮明に行え、系統中における動
作表示が適切に行える。

又画面が方形樹脂ブロツクの集合にて形成され
るので、各方形樹脂ブロツクの独立する形態を利
用して、象形表示用シンボルやラインを形成する
ための透光部と遮光部の形成を各ブロツク単位で
行える利点がある。

又上記の如く多数の方形樹脂ブロツクの集合に
て表示盤を形成しつつ、各ブロツクを互いに枢結
することによつて該表示盤の巻取り巻戻しが適正
に行なえる。

実施例 以下本考案の実施例を第１図乃至第７図に基い
て説明する。

第１図において１は全面照光盤、８は多数の透
光性方形樹脂ブロツク３の集合により形成される
照光表示盤である。

該全面照光盤１は縦フレ−ム１ａと横フレーム
１ｂとを縦横に組付けて多数の桝目１ｃを形成し
た格子枠を基板とし、該各縦横フレーム１ａ，１
ｂによつて画成された桝目１ｃ内にLED表示器
２等の照光源を嵌合取付けして碁盤目状に配列す
る。

該LED表示器２は第４図に示す如く方形のケ
ース部分２ａと該ケース部分２ａの前方の突出し
た表示部分２ｂとから成り、該ケース部分２ａ前
部を桝目１ｃ内に嵌合しつつ該ケース部分２ａの
45°対角線に設けた取付片２ｃを第３図に示すよ
うに各桝目１ｃ内の対角線上のフレーム交差部に
充いビス止めする。同様にして各LED表示器２
を各桝目１ｃ内に夫々嵌合取付けして碁盤目状に
密集配置する。

又表示部分２ｂは数個のLED素子を一組とし
て、赤、緑、黄等の選択的発光を可能とするもの
を用いる。

他方、照光表示盤８は多数の方形樹脂ブロツク
３の集合から成り、該方形樹脂ブロツク３を乳白
ポリエステル等の透光性を有する合成樹脂にて形
成し、該各方形樹脂ブロツク３を帯状に枢結して
各ブロツクが縦列と横列とに碁盤目状に配置され
た照光表示盤８を形成する。各照光表示盤８は各
ブロツク単位で可撓性を有し、キヤタピラ状を呈
する。

上記枢結手段として、第５図に示す如く透光性
方形樹脂ブロツク３の一辺に筒継手４ａを形成す
ると共に、これに対向する他辺に筒継手４ｂを形
成し、一方の継手４ａに隣接する方形樹脂ブロツ
ク３の他方の継手４ｂを介挿して軸５を挿通し、
同様にして多数の方形樹脂ブロツク３を枢結して
帯状となし、これを画面の面積に応じ複数連並設
し碁盤目状の集合ブロツク画面を持つた照光表示
盤８を形成する。

上記各方形樹脂ブロツク３の裏面に同ブロツク
背面側に開口する額縁状の受光窓６を設け、該窓
６を画成する画成壁６ａに上記筒継手４ａ，４ｂ
を一体成形する。該受光窓６を画成する画成壁６
ａによつて方形樹脂ブロツク３の可及的薄肉化を
図り透光性を富有させる。また該受光窓６は第６
図に示すように、こま送り用の巻取り、巻戻しド
ラム７の外周面に形成した送り駒７ａが嵌合し送
り力を付与する送り歯形嵌合窓として兼用され
る。ドラム７の上記送り駒７ａは受光窓６と同一
形状を呈し且つ方形樹脂ブロツク３の配列と同一
パターンで配列されている。

上記の如く枢結される方形樹脂ブロツク３に第
７図に示す如く母材の透光性を利用した透光表示
部３ａと遮光部３ｂとを施してラインやシンボル
等を形成し、該方形樹脂ブロツク３の集合により
上記ラインやシンボル等を連係させ象形表示パタ
ーン３′を形成し、これを単位象形表示パターン
として複数単位の異種の象形表示パターンを、上
記方形樹脂ブロツクの集合から形成した表示盤の
長手方向に複数画面形成する。

該象形表示パターン３′中、ライン等の照光を
要しない部分３ｃはブロツク表面に直接明色塗料
を以つて画工し形成する。

又象形表示パターン３′中、シンボル等の照光
を要する部分は、樹脂ブロツクの母材の透光性を
利用して非着色としこれを透光表示部３ａとす
る。

上記の如く象形表示パターン３′は、該方形樹
脂ブロツク毎にラインやシンボル等を形成し、こ
れらの集合によつて広面積のパターンとすること
ができ、ブロツク形態を利用して所望面積のパタ
ーン形成が好適に行え、画面即ち表示部８の増減
が自在ある。

而してLED表示器２群から成る全面照光盤１
の前面に上記の如く方形樹脂ブロツク３群を碁盤
目状に枢結して形成した照光表示盤８を、第１図
に示すように近接して巻取り、巻戻し可に配置
し、方形樹脂ブロツク３の集合から成る表示盤８
に画工された象形表示パターン３′を任意に選択
し、該選択された画面の背後から全面照光盤１に
密集配置したLED表示器２群中の前記透光表示
部３ａに対応するLED表示器２を選択的に発光
させ、所定の照光表示を行う。

考案の効果 本考案は以上説明した通り、透光性を有する多
数の方形樹脂ブロツク縦列と横列に碁盤目状に枢
結することによつて照光表示盤が形成され、表示
画面を形成する照光表示盤が多数の透光性方形樹
脂ブロツクの集合からなるので、該方形樹脂ブロ
ツク群ん増減にて表示盤の増設或は改設が容易且
つ自在に行え、系統表示の多様性に効果的に追随
できる利点がある。

又本考案によれば各ブロツク単位でラインやシ
ンボルの照光表示を各ブロツク毎に集中して行う
ことができ、シンボル等の照光表示が鮮明に行え
ることに加え、照光源群の配置が各ブロツク群と
の一対一の対応で容易に配設できる利点がある。

又画面が方形樹脂ブロツクの集合にて形成され
るので、象形表示パターン等の画面設計が極めて
容易であり、各方形樹脂ブロツクの独立する形態
を利用して、象形表示用シンボルやラインを形成
するための透光部と遮光部の形成を各ブロツク単
位で行える利点がある。

又照光表示盤として集合ブロツク構成を採用し
ながら、各ブロツクを互いに枢結することによつ
て該表示盤の巻取り、巻戻しを適正に行なうとが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は透光性
方形樹脂ブロツク群を枢結して形成した照光表示
盤及び全面照光盤の構造の要部を切欠して示す斜
視図、第２図は同断面図、第３図は同正面図、第
４図は単位LED表示器斜視図、第５図はＡは方
形樹脂ブロツク枢結構造と該枢結にて帯状に形成
される同表示盤拡大平面図、同図Ｂは同背面図、
同図Ｃは同断面図、同図Ｄは同側面図、第６図は
こま送り用ドラムに懸装した同表示画面拡大側面
図、第７図は上記透光性方形樹脂ブロツク群の枢
結から形成した照光表示盤の象形表示パターンを
示す拡大平面図である。 １……全面照光盤、２……単位LED表示器、
３……透光性方形樹脂ブロツク、３′……象形表
示パターン、３ａ……透光表示部、３ｂ……遮光
部、４ａ，４ｂ……筒継手、５……軸、６……受
光窓、６ａ……受光窓画成壁、８……照光表示
盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透光性を有する多数の方形樹脂ブロツクを縦列
   と横列に碁盤目状に枢結して照光表示盤を形成
   し、該照光表示盤を巻取り巻戻し可に設けたこと
   を特徴とする照光表示装置。