JPH04194095A - 清掃用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は台所、トイレ、浴室等の硬質表面の洗浄等に繰
り返し使用のできる清掃に適する清掃用シートに関する
。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来家
庭で台所、トイレ、浴室等の硬質表面の洗浄をする場合
、専用の洗浄剤をそのまま原液で或いは希釈し、洗浄用
具として雑巾を使用して洗浄の目的に供している場合が
多い。雑巾の場合、使用後十分に水ススギをしておかな
いと異臭がしてきたりして、次回に使用する場合問題が
生じたりする。

従って、最近ではパルプを使用した使い捨ての洗浄シー
トが市販されるようになってきた。

しかしながら、昨今、資源問題、廃棄物問題がクローズ
アップされてきている。

本発明はこの様な問題を解決するためになされたもので
あり、バルブシートで構成されていながら、繰り返し使
用することができるシートを提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意研究の結
果、本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、下記（ａ）群及び（ｂ）群から選ば
れたそれぞれ１種又は２種以上のパルプを、（ａ）／（
ｂ）＝８５／１５〜Ｏ／１００　　（重量比）の割合で
混合、湿式抄紙してなるシート又は該シートを二層以上
積層したシートに、水不溶性の結合物質をシート表面に
網目状に塗布したことを特徴とする清掃用シートを提供
するものである。

（ａ）針葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプ針葉樹
さらし又は未さらし亜硫酸パルプ広葉樹さらし又は未さ
らしクラフトパルプ広葉樹さらし又は未さらし亜硫酸パ
ルプ（ｂ）針葉樹さらし又は未さらしケミサーモメカニ
カルパルプ 広葉樹さらし又は未さらしケミサーモメカニカルパルプ 針葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプをマーセル化
処理したパルプ 広葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプをマーセル化
処理したパルプ 針葉樹さらし又は未さらしメカニカルケミカル処理パル
プ 広葉樹さらし又は未さらしメカニカルケミカル処理パル
プ 即ち、（ａ）群と（ｂ）群から選ばれた１種又は２種以
上のパルプを混合、湿式抄紙することにより嵩高で吸水
性、吸油性が良いシートが構成され、更に表面に結合物
質をシート表面に網目状に塗布することにより、耐水性
が向上し繰り返し使用が可能になってくる。

（ａ）群のパルプ単独では吸水性、吸油性が劣り、また
（ｂ）群のパルプは単独でもよいが、（ａ）群と（ｂ）
群のパルプを混合して使用することがより好ましい。

（ａ）群と（ハ）群のパルプは（ａ）／（ｂ）　＝　８
５／１５〜Ｏ／１００、更に好ましくは７０／３０〜１
０／９０　（重量比）の割合で用いられるのが良い。パ
ルプを混合、湿式抄紙することにより得られるシートの
坪量は１０〜１００ｇ／ｍ２、好ましくは１０〜４０ｇ
／ボである。

該シート表面に結合物質を塗布する際の網目状とは、シ
ート表面の結合物質を塗布されていない任意の点が表面
に対して水平方面に対して実質的に結合物質の塗布部分
で囲まれていることを意味する。実施に際してはパター
ン塗工が最も良い。即ち、塗エバターンは特に限定され
るものではないが、例えば１〜４１１Ｉ１１巾の格子状
（四角）、菱形状、或いは六角形の亀甲パターンに塗工
するのが好ましい。

該シート表面に塗布する結合物質は高分子化合物で実質
的に水不溶性高分子であり、例えばアクリル酸低級（Ｃ
８〜ｌｌ）アルキルエステル、メタクリル酸低級（Ｃ５
〜Ｓ）アルキルエステル、無水マレイン酸低級（Ｃ，〜
８）アルキルエステル、これらから選ばれる１種、好ま
しくは２種以上からなる共重合体、或いはそれらと、エ
チレン、酢酸ビニル等との共重合体、更に必要によりア
クリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸との共重合体
、更に好ましくはＮ−メチロールアクリルアミド、エポ
キサイド等のモノマーを更に共重合させた自己架橋型高
分子化合物がよい。自己架橋型は共重合体が架橋し三次
元化するために耐水性が向上する。また、シートは繰り
返し使用しても柔らかい風合いを保つ必要があり、この
ため結合物質はガラス転移点が１０″Ｃ以下のものを使
用することが望ましい。

該シートに塗布する結合物質の量は一表面当り１〜１０
ｇ／ボが良い。

本発明に用いられるシートとしては上記（ａ）／働）混
合バルブに更に熱融着性合成繊維を混合、湿式抄紙して
得られるものが好ましい。熱融着性合成繊維を混合する
ことにより吸水時でも弾力性があり、繰り返し使用でも
へなりが少ないエンボスの保持性が良好なシートを得る
ことができる。混合パルプに熱融着性合成繊維を混合す
る比率は、混合バルブ／熱融着性合成繊維＝９７／３〜
７０／３０　（重量比）の比率で混合することが良い。

熱融着性合成繊維とは高温度（例えば１００℃以上）の
熱処理で繊維の表面が少なくとも一部が溶融し、繊維が
接着構造化に働く繊維であり、実質的には殆どの合成繊
維が該当する。特にポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）、ポリエチレンが良い。

該シートは更に好ましくは二層に積層する。

この際、積層するシートの間は結合物質で接着されるが
、結合面を通して自由に液体、特に水が通過できるよう
にすることが好ましい。通常は表面型エバターンと同一
パターン、同一結合物質を用いることが便利である。三
層以上に積層する場合も基本的には二層の積層シートを
積層する要領で積層する。

該シート或いは積層されたシートはそのままで或いは予
め洗浄液を含浸した洗浄シートとして、机、流し、浴槽
等の硬表面の洗浄に使用することができる。広い表面を
洗浄する場合は、洗浄液或いは水ですすいで、更にしぼ
って使用しても洗浄のしやすさ、洗浄効果を低下するこ
となく使用することができる。特に熱融着性合成繊維を
混合した場合には繰り返し使用によるへたりが少ない。

〔実施例〕

以下実施例にて本発明を説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。

実施例１ 針葉樹さらしクラフトバルブ（ＮＢＫＰ）及び針葉樹さ
らしクラフトバルブをマーセル化処理したパルプと１．
１ｄｅＸ　５ｍ　ＰＥＴ　（融点１１０’Ｃ）を表１に
示す割合で混合してなる各種パルプ原料を長網／ヤンキ
ーの抄紙機を用いて坪量２５ｇ／ｎｆのシートとした。

湿潤紙力を得るために湿潤紙力増強剤「カイメン５５７
ＨＪ　　（デイック・バーキュレス社製）を対パルプ１
．２重量％の割合で混合バルブ原料に添加した。

抄紙条件は原料パルプは未叩解とし、クレープ率は１７
％に設定した。かくして得られたシートを、結合物質（
塗工剤）として自己架橋型アクリルバインダー〔アクリ
ル酸エチル／アクリル酸ブチル／メタクリル酸エチル／
Ｎ−メチロールアクリルアミド＝７５／２２．５／　２
１０．５　　（重量比）の５０％エマルション、ガラス
転移点−１８”Ｃ）を使用し、亀甲パターンのグラビア
塗工ロールで片方の面を塗工し２枚張り合わせ、乾燥さ
せた。更にこの張り合わせたシートの片方の面に同じ亀
甲パターンを持づグラビア塗工ロールで塗工剤を塗工し
、乾燥して別の表面にも同様にして塗工剤を塗工し乾燥
した。

二層に積層されたシートに塗工された塗工剤は６ｇ／ｒ
ｒｆ（シート間塗工剤、両表面塗工塗工剤乾燥重量合計
）であった。

塗工剤未塗工の積層シー　だけ（表１［（Ａ）未塗工２
ｐｌｙ］）の場合には吸水性（吸油性）は良好であるが
、シート強度（引張強度及び湿潤表面強度）が弱く、実
際に使用してみると表面より紙粉がでるため好ましくな
い。

塗工剤塗工の積層シート（表１　［（Ｂ）塗工２ｐｌｙ
）　）の場合には風合い、吸水性も良く、またシート強
度が向上し、実用に供することができる。

ここで、２ｐｌｙとは２枚の積層シートを意味する（以
下同様。）。

実施例２ 実施例１で製造した積層シートを更にエンボス加工し、
マイペット（花王■製、住居用洗剤）の０．４％希釈水
溶液を作り、机、床等の清浄を行なった。その結果を表
−１に示す。

（Ａ）［未塗工２ｐｌｙ］　の場合にはＮα１〜８全て
が１回の清掃→洗浄→すすぎで弱くなり、２回目の清掃
には耐えられなかった。

一方、（Ｂ）［塗工２ｐｌｙｌでは５回まで清掃→洗浄
→すすぎを繰り返したが、なお使用に耐えた。

しかし、Ｎｏ、　８の合成繊維を４０％まで配合したシ
ートでは吸水性、風合いが良好ではなかった。

尚、表１中のシートの各物性の測定方法は下記の通りで
ある。

■乾燥強度 Ｔｅｎ５ｉｌｏｎ（Ｏｒｉｅｎｔｅｃ　Ｃｏｒｐｏｒａ
ｔｉｏｎ　ＲＴＭ−２５型）を用い、サンプル２．５ｃ
ｍ巾×１０ＣＩ＋をチャック間距離５ｃ１１として測定
器に取付け、３００＋＋ｏ＋　／＋ｎｉｎの引張速度で
測定し、引張応力の最高値を乾燥強度（ｇ　／　２．５
ｃ＋＋＋　）とした。

■湿潤強度 サンプル２．５ａ＋＋巾×１０ＣＩ１１の中央にｌｃｃ
のイオン交換水を滴下して、■に準じた方法で測定し、
このときの引張応力の最高値を湿潤強度（ｇ／２．５ｃ
ｍ）とした。

■湿潤強度／乾燥強度 乾燥強度に対する湿潤強度の比（計算値）。

■風合い １０人のパネラ−（男：　１８，２０，２５，２９．４
５才、女：　１８，１９，２３，２７．２９才）による
掃除シートとしての感触を官能評価した。

○；掃除シートとして適当と答えた人が１０人中８Å以
上 ◎；掃除シートとして適当と答えた人が１０人中７人 △；掃除シートとして適当と答えた人が１０人中５〜６
人 ×；掃除シートとして適当と答えた人が１０人中４Å以
下 ■浸潤表面強度 ウェアーテスタ（東洋精機製）を用い、シートサンプル
（サイズ７ＣＩＸ５，５ＣＩ１１）を可動部に取付け、
１ｋｇの荷重下にタイル面（２〔×２１のタイルを目地
で接着）を３００回往復させ、表面の状態を肉眼観察し
た。

ｄ；初期サンプルと殆ど変わらない ０２表面が若干ピリング状態になっている△；表面のピ
リング状態が明らか ×；表面に破れた部分が見られた ■吸水量 ７ｃｍＸ７ｃｍのサイズに切断したシート（予−め重量
を測定しておく）を２０秒間イオン交換水中に浸漬する
。その後シートを取り出し、シートの端を軽くビンセッ
トで挟み、３０秒間静止して過剰の水分を除去し、重量
を測定しシート重量を引いた値を吸水量（ｇ　／４９ｃ
１ｉｌ）とする。

■浸潤厚み Ｕｐｒｉｇｈｔ　Ｄｉａｌ　Ｇａｕｇｅ　（Ｐｅａｃｏ
ｃｋ）を改造（スプリングを外し荷重がかからないよう
にした）したものを用いて測定した。十分にシートを濡
らしシート１枚の厚み（＝）を測定した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、下記（ａ）群及び（ｂ）群から選ばれたそれぞれ１
   種又は２種以上のパルプを、（ａ）／（ｂ）＝８５／１
   ５〜０／１００（重量比）の割合で混合、湿式抄紙して
   なるシート又は該シートを二層以上積層したシートに、
   水不溶性の結合物質をシート表面に網目状に塗布したこ
   とを特徴とする清掃用シート。 （ａ）針葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプ針葉樹
   さらし又は未さらし亜硫酸パルプ 広葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプ 広葉樹さらし又は未さらし亜硫酸パルプ （ｂ）針葉樹さらし又は未さらしケミサーモメカニカル
   パルプ 広葉樹さらし又は未さらしケミサーモメカ ニカルパルプ 針葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプ をマーセル化処理したパルプ 広葉樹さらし又は未さらしクラフトパルプ をマーセル化処理したパルプ 針葉樹さらし又は未さらしメカニカルケミ カル処理パルプ 広葉樹さらし又は未さらしメカニカルケミ カル処理パルプ ２、請求項１記載の混合パルプに更に熱融着性合成繊維
   を、混合パルプ／熱融着性合成繊維＝９７／３〜７０／
   ３０（重量比）の割合で混合、湿式抄紙してなるシート
   又は該シートを二層以上積層したシートに、水不溶性の
   結合物質をシート表面に網目状に塗布したことを特徴と
   する清掃用シート。 ３、シートの坪量が１０〜１００ｇ／ｍ＾２、該シート
   表面に塗布する結合物質の量が一表面当り１〜１０ｇ／
   ｍ＾２である請求項１又は２記載の清掃用シート。 ４、シート表面に塗布する結合物質のガラス転移点が１
   ０℃以下である自己架橋性接着剤であることを特徴とす
   る請求項１〜３のいずれか１項記載の清掃用シート。 ５、シート又は該シートを積層したシートの表面にエン
   ボス加工したことを特徴とする請求項１〜４のいずれか
   １項記載の清掃用シート。