JPH04190908A - 円柱又は円筒状複合部材とその製造法 - Google Patents

円柱又は円筒状複合部材とその製造法

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JPH04190908A
JPH04190908A JP31791490A JP31791490A JPH04190908A JP H04190908 A JPH04190908 A JP H04190908A JP 31791490 A JP31791490 A JP 31791490A JP 31791490 A JP31791490 A JP 31791490A JP H04190908 A JPH04190908 A JP H04190908A
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cylindrical
rolling
sleeve
rolling roll
metal member
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JP31791490A
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Moroo Nakagawa
中川 師夫
Mitsuo Taguchi
田口 三夫
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/03Sleeved rolls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、円柱状又は円筒状複合部材及びその製造法に
係り、特に、中実又は厚肉円筒金属軸(アーバーと略称
)にセラミックスや超硬合金などの硬脆材料製円筒体(
スリーブと略称)を嵌合してなる圧延ロール及びその製
造法に関する。
〔従来の技術〕
圧延ロールの耐摩耗性を向上させるために、これまで多
くの開発がなされ、材質的には軸受鋼から合金工具鋼や
高速度工具鋼、更には特殊なものには超硬合金も使われ
ている。また、近年、セラミックスも圧延ロー贋として
使われるようになって来た。しかし、セラミックスや超
硬合金は硬くて耐摩耗性に冨み、圧縮応力に対しては強
いが、その反面、衝撃や引張応力に対しては弱いという
欠点を持っている。更に、セラミックスや超硬合金は鋼
に比較して高価であるため、圧延時に直接に被圧延材と
接触し、耐摩耗性の要求される部分のみに、これらの材
料を使うことが考えられる。また、これらの材料では、
大径・長尺化が難しいので、スリーブを作り、それを金
属製アーバーに嵌合することが望ましい。
しかし、前述の如く、これらの材料は引張り強度が低い
ので、従来の金属製スリーブに対して行われていた燻液
め、冷液め、圧入などの嵌合技術をそのまま採用するこ
とは出来ない。すなわち、従来の方法で嵌合すると前記
スリーブは弾性係数が大きく、変形能に乏しいため、真
円度や円筒度あるいは加工寸法などに、僅かに誤差があ
ったり、接触部に僅かな凹凸があっても、嵌合により局
部的に過大応力が発生し、セラミックスや超硬合金製ス
リーブの破壊強度を超えてスリーブが割れる危険性があ
る。
そこで、セラミックスや超硬合金製のスリーブを金属製
アーハーに嵌合する方法として種々の方法が提案されて
いる。すなわち、スリーブ端部とスリーブを固定する支
持部材の間に圧力室を設け、側圧により、スリーブを固
定する方法(特開昭5’l−165107号、同59−
1009号各公報)、硬質スリーブとセパレートリング
の平均熱膨張係数をロール本体の熱膨張係数より小とし
、組立て時に温度を上げてスリーブとセパレートリンク
゛よりもロール本体を伸ばした状態で組立て、ロールが
冷えた際にスリーブに側面から圧縮応力が作用するよう
に固定する方法(特開昭59−35816号公報)、及
びスリーブと固定金具の間に熱膨張時の実効厚さが収縮
時の実効厚さより薄いスペーサを用い、このスペーサを
熱膨張させた状態でスリーブ、ディスクスプリング等と
共にロール本体に組込み、締め付けた後に、前記スペー
サの収縮によりディスクスプリングの変形を増加せしめ
、スリーブ側面に圧縮力を与える方法(特開昭60−8
3708号公報)などが提案されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の従来技術はセラミックスや超硬合金の引張強度が
弱いという欠点を補うために、スリーブとアーバー間の
締め代を少なくし、スリーブとアーム−間のすべりを防
止するためにスリーブの胴端に軸力を加え拘束する方法
に関してなされた発明である。しかし、これらの方法で
は、圧延ロールの如く、半径方向から荷重を受ける構造
体ではスリーブがアーハーの軸心からずれ易いという欠
点があった。
特開昭63−16302号公報には、前記スリーブに相
当する外部部材と前記アーバーに相当する内部部材の間
に線状、片状あるいは巻きづる状の弾性体を介在させ、
該弾性体の復元力によって、内部部材と外8部材の相対
移動を抑止する技術が開示されている。しかし、この技
術においては、内部部材と外部部材の間に介在する中間
材が単なる弾性体であるため、圧縮代の不同による部分
的に高い引張応力が外部部材に発生する恐れがあった。
本発明の目的は、スリーブの割れやアーハーの軸心から
のずれが発生しないスリーブ式圧延ロール及びその製造
法、それを組込んだ圧延機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、組成の異なる複数の部材を
破壊させず、かつ、確実に嵌合させた複合部材とその製
造法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、軸部と胴部を
有する中実円柱又は厚肉円筒金属部材の胴部外周に、前
記金属部材と異なる材料組成の円筒状部材が嵌合されて
なる圧延ロールにおいて、前記金属部材の胴部外周に凹
凸加工が施されており、該凹凸加工は、前記円筒状部材
との間に生じている半径方向の平均接触面圧が、少なく
とも前記金属部材と前記円筒状部材との間の周方向相対
移動を抑止する大きさであり、かつ、前記円筒状部材の
周方向に作用する応力が該円筒状部材の破壊強度以下に
なるような平均接触面圧で塑性変形するような形状であ
ることを特徴とする圧延ロールとしたものである。
上記の圧延ロールにおいて、円筒状部材はセラミックス
又は超硬合金がよく、また、中実円柱または厚肉円筒金
属部材は、該金属部材の縦弾性係数をE、嵌合部の非接
触面積率をVとして表わしたときの実効縦弾性係数E、
、rr−E(,1−V)が、30〜170GPaである
ものがよい。
上記の中実円柱又は厚内円筒金属部材は、胴部外周に螺
旋状の溝加工あるいは梨地加工が施されているのがよく
、また、螺旋状の溝加工又は梨地加工を行ったのち、前
記金属部材の少なくとも胴部表面を加熱し、軟化処理を
するのがよい。
上記の圧延ロールはまた、円筒状部材の内周面と中実円
柱又は厚肉円筒金属部材の胴部外周面で囲まれた空間に
有機材料を主成分とする材料、例えば、シリコンゴム、
エポキシ樹脂等の高分子材料が充填されているのがよい
また、上記性の目的を達成するために、本発明では、軸
部と胴部を有する中実円柱又は厚肉円筒金属部材の胴部
外周に、前記金属部材と異なる材料組成の円筒状部材を
嵌合して形成する圧延ロールの製造法において、前記金
属部材の胴部外周に、前記円筒状部材との間に生じてい
る半径方向の平均接触面圧が少なくとも前記金属部材と
前記円筒状部材との間の周方向相対移動を抑止する大き
さであり、前記円筒状部材の周方向に作用する応力が該
円筒状部材の破壊強度以下になるような平均接触面圧で
塑性変形するような形状の凹凸加工を施し、両者を嵌合
することを特徴とする圧延ロールの製造法としたもので
ある。
上記の製造法において、中実円柱又は厚肉円筒金属部材
の凹凸加工は、7<イト又はローレ・ソトにより螺旋状
に溝加工をし、シヨ・ントブラスト、放電またはレーザ
ー加工により梨地状に加工することができる。
更に、本発明においては、少なくとも一対の圧延ロール
と、該一対の圧延ロールを圧下する圧下装置と前記圧延
ロールを支持する/’%ウジンクを含んでなる圧延機に
おいて、前記した本発明の圧延ロールを好適に用いるこ
とができる。
また、少なくとも金属を溶解する溶解炉と、該溶解炉で
溶解された金属を溶融状態に保持する保持炉と、溶融さ
れた金属を鋳造する鋳造機と、該鋳造機で鋳造された饋
片を圧延する圧延機と、該圧延機で圧延された材料を捲
きとる巻取機とを含んでなる連続鋳造圧延設備において
、前記圧延機に使用される少なくとも一対のロールとし
て、前記した本発明の圧延ロールを用いることかできる
また、上記のもう一つの目的を達成するために、本発明
では、組成の異なる少なくとも二つの部材の一方を他方
の部材の外周部に嵌合させてなる円柱状又は円筒状複合
部材において、前記複合部材の少なくとも一方の部材の
嵌合面に、他方の部材の破壊強度以下の応力で塑性変形
するように凹凸加工が施されていることを特徴とする円
柱状又は円筒状複合部材及び該複合部材の製造法とした
ものである。
〔作用〕
アーバーの胴部外周に凹凸を付けた状態で、スリーブを
嵌合するのでアーバーの胴部外周の凸凹面とスリーブ内
面が接触し、接触面圧を生ずる。
今、スリーブに内圧Pが作用する場合を考えると、スリ
ーブに発生する応力の最大値σイ、Xは、 ・ ・ ・   (1) で表わせる。但し、T1はスリーブの内半径、T2はス
リーブの外半径である。(1)式でσmaxがスリーブ
の破壊強度以上であれば割れが発生することになる。し
かし、(1)式は均一な内圧Pが作用する場合である。
一般の嵌め合い構造ではスリーブで内面とアーハー外面
が直接接触しているので、僅かな寸法差により、必らず
しも(1)式は成り立たない。特にスリーブがセラミッ
クスや超硬合金の如く変形能に乏しい材料の場合は、ス
リーブが割れる場合がある。
本発明では、アーハーの胴部外周に凹凸を付けることに
より、アーハー表面の塑性変形を容易にし、スリーブに
発生する局部的な過大応力を低減させている。
スリーブとアーバーの寸法差(締約式、直径表示)をδ
とすれば、スリーブに発生する応力の最大値σmaxは
、次式で表わせる。
ESはスリーブの縦弾性係数、EAはアーバーの縦弾性
係数、ν5はスリーブのポアソン比、νえはアーバーの
ポアソン比である。
σ0.8がスリーブの破壊強度以下であり、かつ、スリ
ーブに加える稼働トルクに対してスリーブとアーバー間
にすべり(周方向相対移動)が生じない締結力が得られ
る接触面圧が嵌合後に得られれば良い。
アーバーの胴部外周につけた凹凸はアーバーの実効縦弾
性係数を低くし変形を容易にするため、接触面圧が大き
いと締め代δを小さくする方向に塑性変形するので、ス
リーブに生ずる応力が、スリーブの破壊強度にまで上昇
するのが抑止される。
また、アーハーの胴部外周につけた凹凸は塑性変形後に
おいても、弾塑性接触をしているために、スリーブとア
ーム−間の接触面圧を両者間に周方向のすべりが生じな
い範囲に保持することが可能である。
アーバーの材質としては、特に限定されるものではなく
必要な剛性、強度、靭性、耐摩耗性などを備えていれば
良いので、鉄鋼材料以外のものであっても良いが、一般
には、鉄鋼材料で、特に強靭性に冨んだ鍛鋼製アーバー
が用いられている。
アーパーの材質が決まれば縦弾性係数が決まり、銅系材
料では、その組成により若干の変動はあるが、210 
GPaの程度である。しかし、アーバーの胴部表面に凹
凸を付けることにより、2106Pa以下であればかな
り広範囲に接触面圧に対する実効縦弾性係数を変えるこ
とが可能である。
適切な凹凸形状を選択するに当っての第1条件は、スリ
ーブの破壊強度以下にスリーブに発生する最大応力を保
てるようにすることである。
第2の条件としては、縦弾性係数がスリーブの軸心から
の変形を防止する範囲で適切な形状であること、第3の
条件としては、圧延トルクに対してスリーブと了−バー
間にすべりが生じないすべり抵抗を持つように締め代を
選択することである。
セラミックス製スリーブと鋼製アーバーの嵌合に際して
、了−ハーの胴部表面に種々の形状の凹凸加工を行い、
実効縦弾性係数を広範囲に変えて実験をした結果、スリ
ーブの割れを防止するためには縦弾性係数がl 7 Q
 GPa以下、望ましくは150 GPa以下であり、
圧延時の半径方向圧延荷重を模擬した実験で軸心の許容
変位の限界から縦弾性体係数は、30 GPa以上、望
ましくは60GPa以上が必要であることがわかった。
すなわち、縦弾性体係数が’、 70 GPaよりも大
きくなると、組立後のスリーブに作用するフープテンシ
ョンが大きくなり、スリーブの割れの原因となる。また
、割れを防止し、しかもすべりを防止するのに適切な作
業範囲が狭くなるため、高精度の加工が必要となり、コ
ストアップの原因となる。
また、縦弾性係数が30 GPaより小さくなると、ス
リーブに作用する面圧が小さくなり、スリーブクランプ
トルクが小さく、圧延トルクに抗しきれずスリーブが圧
延中に円筒方向に廻ったり、スラスト力に抗しきれずス
リーブが軸方向にずれたりする。また、縦弾性係数が小
さいと、スリーブが圧延中に半径方向に変位し、圧延製
品の板厚精度が低下する。
縦弾性係数の大きい材料の表面に凹凸をつけて、縦弾性
係数を変えるために、見掛は上の縦弾性係数、すなわち
、実効縦弾性係数(E@r=)をEerr−E (I 
 V)  (Eは材料の縦弾性係数、■は非接触面積率
)で定義した。前述の実験結果よりE□、が30〜17
0 GPaの範囲で本発明の目的が達成された。アーバ
ーの胴部表面に凹凸をつけるための方法や凹凸の形状は
種々考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されない。
実施例1 アーハーの設計に必要な接触面圧(P)と変形量(δ/
2)の関係を実験により調べた。
実験に用いた了−バーの材料は機械構造用炭素鋼(JI
S : 545C)で試験片の形状、寸法は20X20
mmの正方形、厚さを2mmとし、一方の表面に第2−
A図から第2−D図に示す如く、4mm間隔で深さl 
mmまで4種類の形状に加工した。
即ち、第2−A図は三角形の頂点の角度(θ)を60°
、第2−B図は三角形の頂点の角度(θ)を90°、第
2−C図は三角形の頂点の角度(θ)を120°とした
。また、第2−D図は四角形の幅を1mmとした。また
、第2−F図は、第2−B図に示したと同じ三角形状を
2mm間隔としたものであり、第1−F図は、凹凸加工
は行わす020X  t2mmのものである。第2−A
図から第2−F図に示した試験片を810℃の温度に保
持したのち徐冷して、硬さをブリネルBスケールで15
0〜160に調整した。
上記の試験片を50kNのアムスラー式万能試験機を用
いて圧縮し、XYレコーダにより荷重と変位の関係を求
め記録した。その結果を平均接触面圧(P)と変形量(
δ/2)の関係に変換し、第3図に示した。平均接触面
圧(P)はスリーブの内周全面にかかる半径方向の力を
スリーブの内周面積で割ったものである。第3図におい
て、最も変形しやすい形状は第2−A図に示したもので
あり、三角形の頂点の角度が大きくなるほど同一面圧に
対する変形量が少なくなっている。また、第2−A図に
比較して接触部を2倍として第2−E図の変形量は2分
の1となっている。更に接触面を平面とし、接触面積量
を3分の1とした第2−D図の変形量は平均接触面圧が
70Mφa以上で現われるが、第2−F図のものに変形
は見られない。すなわち、塑性変形がないものと思われ
る。第3図で、線(イ)は、スリーブがアーバーに対し
てすべりを生じない下限の接触面圧、線(ロ)は、スリ
ーブが割れない上限の接触面圧を示している。
つまり、線(イ)と線(ロ)の間の領域が、接触面圧の
安全域である。
第3図を用いて、夫々の接触部形状について、設計面圧
に対する締め代(δ)が得られる。第3図では、545
Cを用いた場合であるが、そのほかの材料についても同
様な試験を行い、第3図と同様の線図を作成しておくこ
とにより、広範な設計仕様に対応できる。また、接触部
の形状や分布を変えることにより解は無限に存在する。
実施例2 第1図は、本発明に係る圧延ロールの構造の概略図であ
る。アーハー1にスリーブ2を嵌合するに際してスリー
ブ2の接触するアーバー1の胴部表面に本発明による凹
凸加工を行った。
すなわち、アーバー1としては345C材を用い、胴部
に第2−A図に示した形状を螺旋状に連続的に加工した
のち、焼なましを行い、次いで軸部のみ焼入、焼もどし
をして所定の硬さを得た。
スリーブ2としては、サイアロンセラミックスを用いた
。サイアロンセラミックスは516−zAl、O□N8
−2なる化学式で表わされ、ZはOから4.2の間で任
意のものが得られ、8勺イアロンと呼ばれている。本実
施例ではZ=0.5の組成になるサイアロン粉を用い、
少量のバインダーを添加したのち、メタノール中で湿式
混練し、スプレードライ法により造粒した。次いで、冷
間静水圧プレスを用いて外径230mm、内径120m
m、長さ260mmに成形した。
成形体を仮焼成した後に、本焼成による寸法変化と仕上
げ加工代を勘案し、旋盤加工を行った。本焼成は175
0℃とし、窒素雰囲気中で行った。更に焼結体は、仕上
げ加工により、外径175mm、内径130mm、長さ
195mmのスリーブとした。
また、本実施例では、設計上、平均接触面圧(P)の適
正値が26〜42MPaであったので、第3図からδ/
2の許容範囲は、100〜150μmとなり、本実施例
では締約代δを250μmとした。従って、アーハーの
直径を130.25mmとした。組立てに際しては、ア
ーハーを液体窒素中で冷却した後にスリーブを嵌合した
。スリーブ、アーハー共に室温に達したのち、止め金3
を用いて固定し、スリーブで端からスリーブとアーハー
の空隙に、ロールの使用中に液体が浸入するのを防止し
た。
本圧延ロールを2重圧延機に組込み、フープ状のステン
レス鋼SO8304の冷間圧延に用いた結果、ソリッド
ロールと変らない寸法精度の圧延が出来た。また、高速
度鋼ロールに比較して、ロール組替までの連続圧延使用
期間は3倍以上に長くなり、また、スリーブの割れやず
れもなく、良好な結果が得られた。
実施例3 実施例1ではアーハーの胴部表面に第2−A図に示した
凹凸をつけたが、本実施例では、第2−E図に示した形
状の凹凸を螺旋状に連続的に加工したのち、焼なましを
行い、次いで軸部のみを焼入れ、焼もどしをして所定の
硬さを得た。スリーブ2としては、実施例2と同じプロ
セスで製造したサイアロンを用いた。スリーブ2の寸法
は外径175mm、内径130mm、長さ195mmで
ある。また、第3図を利用して適切な嵌合力を得るため
のアーハー1の変形量δ/2は52〜80μmであり、
本実施例では70μmとした。従って、アーバーの直径
を130.14mmとした。
組立て法、使用条件ともに実施例1と同じである。また
、使用結果としても実施例2と全く同様であった。
実施例4 本発明に係る方法で第4図に示す圧延ロールを製造し、
これを連続鋳造圧延設備に適用した。
スリーブ2には実施例2と同じプロセスで製造したサイ
アロンを用いた。スリーブ2の寸法は外径240mm、
内径180 mm、幅90mmであり、外表面には直径
10mmの半円状溝6を円周方向に2本加工した。厚肉
円筒4には、345C材を用い、スリーブと接する部分
にはローレットにより交叉する螺旋状の溝をつけた。溝
加工後に焼なまし処理を行い、更に内面のみを熱処理に
よりピンカース硬さ3. OGPaとした。次いでスリ
ーブ2を本発明の方法で嵌合した。更に、スリーブ2と
厚肉円筒4の隙間にエポキシ樹脂に約10%の炭化ケイ
素粉末を混ぜ合せ注入し、固化した。最後に圧延ロール
の回転に対して逆ねじ5を切った止め金3により固定し
た。
本圧延ロールを連続鋳造圧延設備の仕上げ圧延機に組込
み、銅線の圧延を行った結果、従来の高速度鋼ロールが
、約6時間の使用で組替が必要であったのに対し、本発
明のロールは36時間の連続圧延が可能であり、組替頻
度が大幅に減り、生産性が向上した。また、スリーブの
割れやずれもなく、良好な結果が得られた。
実施例5 実施例4ではスリーブ2としてサイアロンセラミックス
を用いたが、本実施例ではスリーブ2としてW(、−8
%Coの超硬合金を用い、実施例4と全く同様に製作し
た厚肉両筒4に本発明の方法によりスリーブ2を嵌合し
た。但し、超硬合金はセラミックスの2倍以上の強度を
有するため、締約代(δ)を実施例3では300μmと
したものを本実施例では600μmとした。その結果、
スリーブの割れは発生せず、また、2.5MNのプレス
を用いてスリーブ2の軸方向のすべり抵抗を測定した結
果は1.8.MNであり、圧延トルクに対して2桁以上
の安全率を有することを確認した。
本発明は、上述の実施例に限らず各種のパイプ、シリン
ダ、回転部品などに対しても適用可能である。
前記各実施例によれば、耐摩耗性に優れたセラミックス
や超硬合金製のスリーブを鋼製のアーバーに割れやずれ
の危険性を伴わず高信頼性装着が可能である。また、セ
ラミックスや超硬合金は銅に比較して高価であるが、前
記実施例の如く、被圧延材に直接接触する圧延ロールの
胴部表面のみにセラミックスや超硬合金を用いれば良い
ので経済性に優れている。更に、前記実施例の圧延ロー
ルを使用すれば、連続運転による生産性の向上や製品品
質の向上に効果がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、中実円柱又は厚肉円筒金属部材の表面
に凹凸加工を施し、実質的に縦弾性係数を小さくし、し
かも塑性変形を容易にしているので、セラミックスや超
硬合金製の円筒を嵌合しても割れやすべりが発生しない
。従って、セラミックスや超硬合金スリーブ製圧延ロー
ルの信頼性が向上した。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の実施例を示す断面図、第2−A図〜
第2−F図は中実又は厚肉円筒体の外表面形状を模擬し
た断面図、第3図は、中実又は厚肉円筒体の平均接触面
圧と変形量を示すグラフ、第4図は、本発明の実施例で
ある線材圧延ロールの部分破砕断面図である。 1・・・アーバー、2・・・スリーブ、3・・・止め金
、4・・・厚肉円筒、5・・・ねじ、6・・・半円状溝
特許出願人  株式会社 日立製作新 式  理  人     中  本      安置 
       井  上      昭第 11辺 箋2−A図    第2−B図 箋2−(1,図   第2−D図 〆〉く) dトチh 籏2−F:図   第2−Fm の◇全角 Mり 平均博@面疋・)’(HP洗)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、軸部と胴部を有する中実円柱又は厚肉円筒金属部材
    の胴部外周に、前記金属部材と異なる材料組成の円筒状
    部材が嵌合されてなる圧延ロールにおいて、前記金属部
    材の胴部外周に凹凸加工が施されており、該凹凸加工は
    、前記円筒状部材との間に生じている半径方向の平均接
    触面圧が、少なくとも前記金属部材と前記円筒状部材と
    の間の周方向相対移動を抑止する大きさであり、かつ、
    前記円筒状部材の周方向に作用する応力が、該円筒状部
    材の破壊強度以下になるような平均接触面圧で塑性変形
    するような形状であることを特徴とする圧延ロール。 2、円筒状部材が、セラミックス又は超硬合金であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧延ロール 3、中実円柱又は厚肉円筒金属部材は、該金属部材胴部
    の縦弾性係数をE、非接触面積率をVとして表わしたと
    きの実効縦弾性係数E_e_f_f=E(1−V)が、
    30〜170GPaであることを特徴とする請求項1記
    載の圧延ロール。 4、中実円柱又は厚肉円筒金属部材の胴部外周の凹凸加
    工が、螺旋状の溝であることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の圧延ロール。 5、中実円柱又は厚肉円筒金属部材の胴部外周の凹凸加
    工が、梨地加工であることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の圧延ロール。 6、中実円柱又は厚肉円筒金属部材の胴部外周の凹凸加
    工は、少なくとも胴部表面を加熱し、軟化処理がなされ
    ていることを特徴とする請求項4又は5記載の圧延ロー
    ル。 7、円筒状部材の内周面と、中実円柱又は厚肉円筒状金
    属部材の胴部外周面で囲まれた空間に、有機材料を主成
    分とする材料が充填されていることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項記載の圧延ロール。 8、軸部と胴部を有する中実円柱又は厚肉円筒金属部材
    の胴部外周に、前記金属部材と異なる材料組成の円筒状
    部材を嵌合して形成する圧延ロールの製造法において、
    前記金属部材の胴部外周に、前記円筒状部材との間に生
    じている半径方向の平均接触面圧が少なくとも前記金属
    部材と前記円筒状部材との間の周方向相対移動を抑止す
    る大きさであり、前記円筒状部材の周方向に作用する応
    力が該円筒状部材の破壊強度以下になるような平均接触
    面圧で塑性変形するような形状の凹凸加工を施し、両者
    を嵌合することを特徴とする圧延ロールの製造法。 9、中実円柱又は厚肉円筒金属部材の凹凸加工は、バイ
    ト又はローレットにより螺旋状に溝加工することを特徴
    とする請求項8記載の圧延ロールの製造法。 10、中実円柱又は厚肉円筒金属部材の凹凸加工は、シ
    ョットブラスト、放電又はレーザー加工により梨地状に
    加工することを特徴とする請求項8記載の圧延ロールの
    製造法。 11、少なくとも一対の圧延ロールと、該一対の圧延ロ
    ールを圧下する圧下装置と、前記圧延ロールを支持する
    ハウジングとを含んでなる圧延機において、前記圧延ロ
    ールが請求項1〜7のいずれか1項記載の圧延ロールで
    あることを特徴とする圧延機。 12、少なくとも金属を溶解する溶解炉と、該溶解炉で
    溶解された金属を溶融状態に保持する保持炉と、溶融さ
    れた金属を鋳造する鋳造機と、該鋳造機で鋳造された鋳
    片を圧延する圧延機と、該圧延機で圧延された材料を捲
    きとる巻取機とを含んでなる連続鋳造圧延設備において
    、前記圧延機に使用される少なくとも一対のロールが請
    求項1〜7のいずれか1項記載の圧延ロールであること
    を特徴とする連続鋳造圧延設備。 13、組成の異なる少なくとも二つの部材の一方を、他
    方の部材の外周部に嵌合させてなる円柱状又は円筒状複
    合部材において、前記複合部材の少なくとも一方の部材
    の嵌合面に、他方の部材の破壊強度以下の応力で塑性変
    形するように凹凸加工が施されていることを特徴とする
    円柱状又は円筒状複合部材。 14、組成の異なる少なくとも二つの部材の一方を、他
    方の部材の外周部に嵌合させて形成する円柱状又は円筒
    状複合部材の製造法において、前記複合部材の少なくと
    も一方の部材の嵌合面に、他方の部材の破壊強度以下の
    応力で塑性変形するように凹凸加工を施し、次いで、両
    者を嵌合することを特徴する円柱状又は円筒状複合部材
    の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1166906A1 (en) * 2000-06-23 2002-01-02 Alcan International Limited A work roll for and a method of producing metal foil
KR101585796B1 (ko) * 2014-10-16 2016-01-25 주식회사 포스코 가이드롤

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EP1166906A1 (en) * 2000-06-23 2002-01-02 Alcan International Limited A work roll for and a method of producing metal foil
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