JPH04190615A - 架空送電線のパイプジャンパー装置の製造方法 - Google Patents

架空送電線のパイプジャンパー装置の製造方法

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JPH04190615A
JPH04190615A JP2316196A JP31619690A JPH04190615A JP H04190615 A JPH04190615 A JP H04190615A JP 2316196 A JP2316196 A JP 2316196A JP 31619690 A JP31619690 A JP 31619690A JP H04190615 A JPH04190615 A JP H04190615A
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JP
Japan
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pipe
sulfur
powder
transmission line
power transmission
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Pending
Application number
JP2316196A
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English (en)
Inventor
Koichi Saruwatari
猿渡 光一
Seiju Maejima
正受 前嶋
Tadashi Inoue
井上 忠史
Kazuo Yokoyama
一雄 横山
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、架空送電線のパイプジャンパー装置において
、周囲の環境に調和された色調を有するジャンパー装置
の製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉〈発明が解決しようとする課題〉近年電
力需要の増大に伴い、送電線が大サイズ化、多導体化及
び多回線化の傾向があり、それにともなってパイプジャ
ンパー装置も大型化してきている。
また大容量の発電所から都市部に送電する場合の送電ル
ートについても、用地の事情により国立、国定公園等環
境保護地域内を通って送電線を架設しなければならない
ケースも増加している。 そして、このような風致地区
に架設される送電線や鉄塔などの送電設備については周
囲の環境に調和した外観が要求されている。しかしなが
ら従来においては架線されるアルミニウム送電線例えば
AC3Rについては、周囲の環境に溶は合うように処理
する技術が適用され、明度、反射率について配慮がなさ
れてきたが、ジャンパー装置については全く顧みること
が無く、そのままの状態で使用されているのが現状であ
る。すなわち従来は製造されたままのジャンパー装置が
用いられ、アルミニウムの表面が白く反射する等して目
立ち、周囲の環境を著しく損なうという問題が生じてい
る。
特に100万ポル)UHV送電線に使用されるパイプジ
ャンパー装置等ではアルミニウムパイプの大きさが直径
20cm、長さ20m程度の大きいものであるので、非
常に目立ち安く、これを何の処理をすることもなくこの
まま使用することは周囲の美観を著しく損なうこととな
り、問題となっている。
このような問題を解決するための方法としては一般にサ
ンドブラストする方法が考えらるが、この方法では反射
率は低減するものの、明度の点では不満足でむしろ白く
浮かび上がり逆効果を招く。
又鉄塔自体は黒色塗料を塗布して明度を下げる方法が考
えられているが、この方法をジャンパー装置が鉄塔の近
くに取り付けられるものであるからと言って、ジャンパ
ー装置のアルミニウムパイプに適用するには、塗膜が電
気絶縁性であるために、アルミニウムパイプとパイプス
ペーサーの接続や、パイプ接続端子などの部品を取り付
けるときに塗膜を剥離して電線と部品とを同電位にしな
ければならず、部品の取り付は作業が面倒となる問題が
ある。
又塗膜に導電性を与えて、塗膜の剥離作業を不要なもの
とすることも考えられるが、このような塗料による場合
は色むらを生じ易くなるだけでなく、導電性を付与する
ために加えるカーボンブラックによって局部電池が形成
され易(なり、アルミニウムパイプの腐食が促進される
ので実用化することはできない。
本発明は、上記のような従来技術で解決が困難な、低反
射率で低明度な表面と色ムラのない表面状態を有するパ
イプジャンパー装置の提供を目的とするものである。
く課題を解決するための手段〉 本発明は上記の実情に鑑みて種々検討の結果なされたも
ので、その概要は以下のとおりである。
1)架空送電線のパイプジャンパー装置において、主要
部品であるアルミニウムパイプの表面を粗面化処理した
後、硫黄粉末又は硫黄を単体として含有する粉末を分散
した水中に浸漬することを特徴とする架空送電線のパイ
プジャンパー装置の製造方法。
2)硫黄粉末又は硫黄を単体として含有する粉末ととも
にトリエタノールアミン等の弱アルカリ性化合物を添加
してpHを9〜12とした水中に浸漬することを特徴と
する請求項l記載の架空送電線のパイプジャンパー装置
の製造方法。
3)処理されたアルミニウムパイプの明度が4゜5±1
、反射率30%以下である請求項1および2記載の架空
送電線のパイプジャンパー装置の製造方法である。
〈作用〉 本発明のパイプジャンパー装置はアルミニウムパイプの
表面を第1段階で例えばブラスト処理もしくは研摩輪に
よる研磨処理をして粗面化し、第2段階で硫黄粉末又は
硫黄を単体として含有する粉末を分散した水中に浸漬す
ることにより処理されるので、その相乗効果により不純
物元素の含有が少ない高純度アルミニウムの様なものに
対しても、いかなる日照条件でも周囲環境に調和した色
調と、低反射率の外観状態が得られる。
すなわち、本発明の表面処理層は所定の範囲の粗さに粗
面化した表面に、アルミ合金中の含有元素あるいはアル
ミニウム中に微量に存在する遷移元素などの不純物と硫
黄粉末との反応による着色物質が生成されてなるもので
、研削材による粗面化により、反射率の低い表面状態と
なすとともに粗面化された活性な表面と硫黄等との迅速
な反応により、アルミニウム中に微量に存在する不純物
元素を着色物質として生成せしめ、色ムラのない低明度
化した表面状態を得るものである。
硫黄粉末等による処理は、通常40℃〜100℃で行う
ことにより極めて簡単に処理することができ、またその
際、請求項2に記載したように、トリエタノールアミン
等の弱アルカリ性物質ヲ添加してpH9〜12とするこ
とにより、硫黄粉末等による処理の反応を促進すること
ができる。
この場合浴の温度を40℃未満とするときは、硫黄粉末
処理の反応が不活発で不十分となるので4.0℃以上が
好ましい。
粗面化に当たっては表面全体が均一な表面状態となるよ
うにする必要があり、これによって表面の色調と反射率
とがいかなる方向から見ても方向性のない、目的とする
周囲環境に調和した外観特性を有するアルミニウムパイ
プが得られる。
このためブラスト処理においては、特に限定するもので
ないが中心線粗さが0.45〜5.0μm、最大粗さが
5〜50μmとすることが好ましい。
ブラスト処理の研磨剤としてはコランダムや炭化珪素、
珪砂等種々のものが用いられる。又粒径については#6
0〜400のものがよく用いられている。更にこれらの
研磨剤を用いてブラスト処理するにあたって、所望の表
面状態が得られるように吹きつけの空気圧や、ノズルの
向き、吹きつけの時間を適切に設定して行うことが必要
である。
この場合、ブラスト処理には乾式と湿式(液体ホーニン
グ処理)があるが何れでもよい。
又更にブラスト処理を2段階処理とし、例えば第1段階
を粒度の粗い研磨剤で、第2段階を粒度の細かい研磨剤
で処理して、より複雑な粗面状態にすれば低明度化は促
進される。
上記のブラスト処理以外に研摩輪や、0.1mm〜1.
0mmピアノ線等の金属線を植えた研摩輪を用いて高速
回転により、粗面化することもできる。研摩輪の方向を
変えたり、数個の研摩輪を組み合わせて、できるだけ方
向性のないランダムな粗面を得ることができる。
なお、研摩輪による研磨に際して、研磨剤粉末を投入し
ながら行えば、粗面化の効率を挙げることができる。
第2段階では粗面化した表面が硫黄処理されるのである
が、この硫黄処理は工業地帯や温泉の近くで長年月架線
された送電線やアルミパイプが黒く着色されており、こ
れを観察すると、アルミ合金中に不可避的に含有してい
る不純物である鉄そり他の遷移金属が大気中の亜硫酸ガ
スや硫化水素と反応して黒色硫化物を生成することが推
定された。本発明はこの事実に着目して成されたもので
ある。
本発明において低明度化が達成出来るのもこの事実と同
様な反応がアルミニウムパイプの表面に起こり低明度化
するものと考えられる。
この低明度化を達成するために必要な硫黄粉末は水中に
分散して用いられるが、アノードパックのようなきめの
締力中袋の中にいれておいて、浸漬してもよいし、エタ
ノールなどで湿潤させておいてから分散または浸漬する
と水によく濡れるの。
で効率的である。
処理温度は40〜100tで硫黄の水中への溶解や硫黄
化合物の生成反応の促進、あるいはアルミニウムパイプ
表面でのパイヤライトやヘーマイト生成などでアルミニ
ウムと水の反応の活発化と関連しているものと思われる
又トリエタノールアミンやアンモニア水を添加してpH
9〜12の弱アルカリ性にすると、低明度化が促進され
る。浴温を40〜l 00 ”Cに加温するのと同様な
効果があると思われる。
又本発明の方法では、僅かに水中に溶けただけで硫黄が
反応すると考えられるが、浴温やpHを一定にすること
が容易なので、常に一定の色調のものが得られ浴管理が
容易である。
硫黄粉末の添加量は0.1〜1 g/lでよ(,1g/
lより高い濃度としても効果は変わらない。
アルミニウムの材質は特に問わない。純アルミニウムの
ように不純物含有量の少ないものでもよく、勿論鉄や、
銅、ニッケル、コバルトなどを含有元素として含有して
いてもよい。
本発明の方法は、アルミニウムパイプに限らずアルミ送
電線およびジャンパースペーサー、パイプ接続端子、パ
イプスペーサー、 ジャンパーソケットなどのジャンパ
ー装置のアルミニウム部品ヤ7 /1/ ミニラム送電
線、アーマーロッドなトノ低明度化、低反射処理につい
ても適用することができる。
又本発明では40〜100’Cの水中で処理するので、
パイヤライトやベーマイトなど水濡れ性の良い皮膜が生
成される。又粗面化の効果もあって降雨時のコロナ放電
を抑制し、可聴騒音を低下させる効果もある。
〈実施例〉 以下実施例について説明する。
実施例1 6061材の板(銅0.25重量%配合、鉄不純物とし
て0.10重量%含有)の50■×100 m X 2
 xmを試料として、#1807ランダムを研磨側とし
て、乾式プラストおよび液体ホーニング処理を施した。
(液体ホーニング処理は株式会社不二製作所製LH−5
型液体ホーニング装置を用い、4 kg / ctA圧
力にて30秒間ホーニング処理をした。) その後試薬の沈陣性硫黄をIg/!!分散させ、トリエ
タノールアミンlOm!!添加してpH11゜3にした
水中に浸漬したときの反射率および明度を測定した。
実施例2 電気用アルミニウム(不純物として鉄を0.05%含有
)を用い実施例1と同じサイズの試料を作成したほか、
実施例1と同様にしてプラスト処理および硫黄分散液に
浸漬し、反射率および明度を測定した。
実施例3 1050アルミニウム(不純物として鉄を0゜15%含
有)を用い実施例1と同じサイズの試料を作成したほか
、実施例1と同様にしてプラスト処理および硫黄分散液
に浸漬し、反射率および明度を測定した。
処理条件と処理後の反射率と明度は第1表に示とおりで
ある。
第  1  表 注:比は比較例である。
実施例1において、硫黄の濃度を変化させて明度および
反射率を調べた。その結果は第2表に示すとおりである
第  2  表 注:浴温はいずれも80℃である。
つぎに実施例1において、エタノールアミンを加えない
硫黄処理液に浸漬処理した場合の結果は第4表に示すと
おりである。
第4表 又さらに実施例1において処理液のpHを変えて処理し
た場合の結果は第5表に示すとおりである。
第5表 注:浴温はいずれも80℃とした。
以上の結果を総合すると、硫黄処理液のpHを9〜12
とし、浴の温度を40℃以上とすることにより、硫黄が
溶は易い状態で処理するために低明度のものが得られる
。但しAN問題の解決に有効なベーマイト皮膜を形成さ
せる場合には、浴の温度を80℃以上とするのが好まし
い。
〈発明の効果〉 本発明によるときは、パイプの表面を粗面化する工程と
、硫黄浸漬処理という簡単な処理方法で、明度も反射率
も優れたパイプジャンパー装置を提供するものであり、
従来全く顧みられなかったパイプジャンパー装置を環境
に適応したものとして提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)架空送電線のパイプジャンパー装置において、主要
    部品であるアルミニウムパイプの表面を粗面化処理した
    後、硫黄粉末又は硫黄を単体として含有する粉末を分散
    した水中に浸漬することを特徴とする架空送電線のパイ
    プジャンパー装置の製造方法。 2)硫黄粉末又は硫黄を単体として含有する粉末ととも
    にトリエタノールアミン等の弱アルカリ性化合物を添加
    してpHを9〜12とした水中に浸漬することを特徴と
    する請求項1記載の架空送電線のパイプジャンパー装置
    の製造方法。 3)処理されたアルミニウムパイプの明度が4.5±1
    、反射率30%以下である請求項1および2記載の架空
    送電線のパイプジャンパー装置の製造方法
JP2316196A 1990-11-22 1990-11-22 架空送電線のパイプジャンパー装置の製造方法 Pending JPH04190615A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007141217A1 (de) * 2006-06-07 2007-12-13 Hydro Aluminium Deutschland Gmbh Verfahren zur herstellung eines behälters aus aluminiumblechen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007141217A1 (de) * 2006-06-07 2007-12-13 Hydro Aluminium Deutschland Gmbh Verfahren zur herstellung eines behälters aus aluminiumblechen

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