JPH04187438A - オフセット印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オフセット印刷機のインキ供給装置に関する
。

従来の技術 一般に、オフセット印刷用の紙版（マスク）は、非印刷
部か水に馴染んでインキを捲き印刷部が水を撥いてイン
キに馴染むように形成され、マスターシリンダに巻回さ
れる。従来、運転に際しては、缶からへらによって取り
出したインキをインキ壺に移し、このインキ壺のインキ
を湿し水と共にインキローラによってマスターシリンダ
上の紙版に供給し、紙版の印刷部に転写されたインキを
ブランケットシリンダを介して用紙に転写するようにし
たオフセット印刷機がある７ 発明が解決しようとする課題 従来のオフセット印刷機は、へらにより缶からインキを
取り出して平に延ばしながらインキ壺に供給し、使用後
には、インキ壺と湿し水の瓶とを外し、洗浄液を浸した
布でインキローラを洗浄する必要があり、使用前後の作
業が極めて煩わしい問題がある。

課題を解決するための手段 請求項１の発明は、紙版が巻回される回転自在のマスタ
ーシリンダと、外周の一部が前記マスターシリンダと搬
送される用紙とに接触される回転自在のブランケットシ
リンダと、前記マスターシリンダと平行に設けられたイ
ンキ受け板とこのインキ受け板の表面に対向された少な
くとも一つの練りローラとを有するインキ溜め部と、前
記マスターシリンダの外周と前記練りローラとに接離自
在に保持された回転自在の着肉ローラと、インキ供給部
に接続されて先端が前記インキ受け板に向けられたイン
キノズルと、給水部に接続されて先端が前記インキ受け
板に向けられたウォーターノズルと、前記インキノズル
と前記ウォーターノズルとを前記インキ受け板に沿って
往復駆動させる駆動手段と、前記インキ受け板の下方に
配設された排液部とにより構成した。

請求項２の発明は、請求項１において、ウォーターノズ
ルをマスターシリンダの軸方向と直交する方向に往復動
自在に設けた。

請求項３の発明は、請求項１又は２において、インキ受
けを練りローラの軸方向と直交する方向に往復動自在に
設けた。

作用 請求項１の発明は、インキノズルから供給されたインキ
とウォーターノズルから供給された水とは、インキ溜め
部から着肉ローラを介してマスターシリンダ上の紙版に
供給されるが、インキノズルはインキ供給部に接続され
てインキ受け板に沿って往復駆動されるため、インキを
インキ溜め部の各部に均一にかつ容易に供給することが
可能であり、また、使用後には、ウォーターノズルから
放出された水により、練りローラとインキ受け板とに付
着したインキを排液部に流し込むことが可能となり、し
かも、ウォーターノズルは給水部に接続されてインキ受
け板に沿って往復駆動されるため、インキの洗浄作業を
極めて容易に行うことが可能となる。

請求項２の発明は、ウォーターノズルをマスターシリン
ダの軸方向と直交する方向に往復動させることにより、
水の放射範囲を広げることができ、これにより、インキ
の洗浄作業をより一層促進させることが可能となる。

請求項３の発明は、インキ受け板を移動させて練りロー
ラとの間隔を広げることができ、これにより、インキの
洗浄に際して、練りローラ及びインキ受け板からのイン
キの流出作用を促進させることが可能となる。

実施例 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は全体図の構造を示す斜視図で、図中、１は本体
で、この本体１の上部には紙版２を案内するためのガイ
ド３が設けられ、後部には給紙カセット４が着脱自在に
装着され、前部には排紙台５とその上部に位置する操作
ｇ８６とが設けられている。

次いで、第１図に示すように、前記本体１の内部には、
前記紙版２が巻回されるマスターシリンダ７とブランケ
ットシリンダ８とがモータに連結されて回転自在に設け
られている。このブランケットシリンダ８はゴム状のブ
ランケット９を外周部に有する。また、前記マスターシ
リンダ７の近傍にはインキ溜め部１０が設けられている
。このインキ溜め部１０は、平行に配列された複数の練
りローラ１１，１２，１３．１４と、練りローラ１１に
対して所定の隙間を開けて対向するインキ受け板１５と
よりなる。さらに、支軸１６を中心に回動するアーム１
７に保持されて前記マスターシリンダ７と前記練りロー
ラ１４とに接離される着肉ローラ１８が設けられている
。このインキ溜め部１０の上部にはインキノズル１９と
ウォーターノズル２０とが設けられ、下方には排液部２
１が設けられている。この排液部２１は、インキや水に
対する吸収性が良好な吸収体２２をケース２３に収納す
ることにより形成されている。二の排液部２１の下部に
配置された前記給紙カセット４は、押圧体２４に押圧さ
れて用紙２５を支える載置板２６を有し、最上層の用紙
２５はピックアップローラ２７と搬送ローラ２８とによ
り前記ブランケットシリンダ８の下部外周に搬送される
。また、ソレノイド２９に駆動されるレバー３０に連結
されて前記用紙２５の先端を揃えるバックルプレート３
１が前記ピックアップローラ２７と前記搬送ローラ２８
との間に配置されている。さらに、前記ブランケットシ
リンダ８の下部外周に対向する押圧ローラ３２を保持す
るレバー３３がソレノイド３４に連結されている。さら
に、前記マスターシリンダ７の近傍には剥離ローラ３５
が回転自在に設けられ、この剥離ローラ３５の近傍に位
置するフィードローラ３６を入口に有するボイドケース
３７が設けられている。このボイドケース３７の下方に
は、クリーナータンク３８から滴下されるクリーニング
液３９を受けるクリーナー皿４０が設けられ、このクリ
ーナー皿４ｏには吸湿性のクリーナーバット４１が設け
られている。そして、上端がソレノイド４２に連結され
た回動自在のレバー４３の下端には、前記クリーナーパ
ット４１と前記ブランケットシリンダ８とに接触される
グリーニングローラ４４が回転自在に保持されている。

４４ａはファンである。

第３図に示すように、前記インキノズル１９はキャリア
シャフト４５に摺動自在に保持されたキャリア４６に固
定され、前記ウォーターノズル２０はインキノズル１９
の一部に支軸４７と共に前記マスターシリンダ７の軸心
と直交する方向に回動自在に保持されている。これらの
インキノズル１９とウォーターノズル２０とを前記イン
キ受け板１５に沿って往復駆動させる駆動手段４８は、
モータ４９の回転力を順次受ける複数のギヤ５０゜５１
．５２と、最終のギヤ５２と一体的に回転するスパイラ
ルカム５３と、このスパイラルカム５３の外周に形成さ
れた螺旋溝５４に係合されたカムフォロワ５５とよりな
る。第３図及び第６図に示すように、このカムフォロワ
５５は前記キャリア４６に設けられている。

次に、第３図に基づいて前記ウォーターノズル２０を前
記マスターシリンダ７の軸方向と直交する方向に往復駆
動する駆動手段５６について説明する。この駆動手段５
６は、ロータリーソレノイド５７の回転力を順次受ける
複数のギヤ５８，５９．６０．６１により形成され、最
終のギヤ６１は前記支軸４７に固定されている。また、
前記インキノズル１９と前記ウォーターノズル２０とは
チューブ６２．６３により後述するインキポンプとウォ
ーターポンプに接続され、水を通すチューブ６３はその
外周に巻回されたスプリング６４により張力が付与され
ている。

さらに、第４図に基づいて、前記インキ受け板１５を前
記練りローラ１１の軸方向と直交する方向に往復駆動す
る駆動手段６５について説明する。

この駆動手段６５は、ソレノイド６６に駆動されるリン
ク６７と、このリンク６７の端部にビン６８を介して回
動自在に連結されたリリースレバー６９と、このリリー
スレバー６９と前記インキ受け板１５とに固定されて回
動自在に保持された軸７ｏとよりなる。前記リンク６７
と前記リリースレバー６９とはスプリング７１により一
方向に付勢されているがストッパ７２により過剰な動作
が阻止されている。

第５図は前記キャリア４６の平面図で、前記インキノズ
ル１９は前記インキ受け板１５の長手方向に沿って複数
個キャリア４６に搭載されている。

この第５図においてはウォーターノズル２０が省略され
ているが、ウォーターノズル２０もインキノズル１９の
それぞれに保持されているためその数は複数である。こ
れらのインキノズル１９は前記チューブ６２を介してイ
ンキデイストリビュータフ３に接続され、このインキデ
イストリビュータフ３は後述するインキポンプに接続さ
れている。

第７図は前記キャリア４６の一部を示す平面図、第８図
はその背面図であるが、前記ウォーターノズル２０のそ
れぞれに接続された前記チューブ６３はウォーターデイ
ストリビュータフ４に接続されている。そして、前記イ
ンキデイストリビュータフ３及び前記ウォーターデイス
トリビュータフ４は、チューブ７５．７６を介してイン
キポンプ７７又はウォーターポンプ７８の吐畠側に接続
されている。インキポンプ７７はその吸入側が接続され
たインキタンク（図示せず）とともにインキ供給部７９
を形成し、ウォーターポンプ７８はその吸入側が接続さ
れた水源（図示せず）とともに給水部８０を形成する。

また、前記インキポンプ７７を駆動する駆動手段８１と
前記ウォーターポンプ７８を駆動する駆動手段８２が設
けられている。これらの駆動手段８１．８２は全く同様
の構造で、モータ８３の回転力を順次受ける複数のギヤ
８４，８５．８６を有している。

次いで、第９図に前記インキポンプ７７及びウォーター
ポンプ７８の構造を示す。両ポンプ７７゜７８の構造は
全く同様である。すなわち、ポンプケース８７の一端の
軸受８８から突出するポンプシャフト８９の上端は軸受
９０に摺動自在に保持され、このポンプシャフト８９の
中間部には前−記ギャ８６の回転中心から離れて立設さ
れたビン９１に係合する長孔９２が形成され、ポンプシ
ャフト８９の下端には、通孔９３を有し外周部にバッキ
ング９４が嵌合されたシリンダ９５と、通孔９３を覆う
屈撓可能なバルブ９６と、バルブストッパ９７とが順次
嵌合されてナツト９８により固定されている。さらに、
前記ポンプケース８７の吸入口９９には内部の負圧によ
ってのみ開弁する弁１００が設けられ、吐出口１０１に
は内部で高まる圧力によってのみ開弁する弁１０２が設
けられている。

このような構成において、第９図に示す状態において、
ギヤ８６が駆動されるとポンプシャフト８９は第１０図
に示すように上昇し、続いて第１１図に示すように下降
する。第１０図に示す上昇工程では、ポンプケース８７
の下部は負圧になるため吸入口９９の弁１００が開弁し
、ポンプケース８７の上部は圧力が高まるため吐出口１
０１の弁１０２が開弁する。また、第１１図に示すポン
プシャフト８９の下降工程では、シリンダ９５のバルブ
９６が開くためポンプケース８７の下部の圧力は通孔９
３を通して上部に逃げる。すなわち、インキ又は水がイ
ンキノズル１９又はウォーターノズル２０に供給される
。この時に、モータ４９でスパイラルカム５３を駆動す
ることにより、キャリア４６がインキ受け板１５に沿っ
て往復駆動される。したがって、第３図に示すように、
インキ１０３がインキ受け板１５の長平方向に沿って均
一に供給される。この時、練りローラ１１とインキ受け
板１５との間には所定の隙間が形成されているため、均
一な厚さのインキ層が形成される。

そして、第１図において、ウォーターノズル２０から供
給された水１０４はマスターシリンダ７に保持された紙
版２を浸す。この水１０４は紙版２の非印刷部には馴２
染むが印刷部では撥かれる。

インキ溜め部１０のインキ１０３は練りローラ１１．１
２，１３，１４により練られて着肉ローラ１８からマス
ターシリンダ７上の紙版２に供給される。このインキ１
０３は紙版２の浸水された非印刷部には撥かれるが印刷
部には付着する。この印刷部に付着するインキはブラン
ケットシリンダ８のブランケット９に転写され、続いて
、給紙カセット４から給紙された用紙２５がブランケッ
トシリンダ８と押圧ローラ３２とに挾持されるため、ブ
ランケットシリンダ８上の画像か用紙２５に転写される
。この用紙２５はファン４４ａからの風を受けてブラン
ケットシリンダ８から離反されるとともに転写画像が乾
燥される。ブランケットシリンダ８の外周に残存するイ
ンキはグリーニングローラ４４により払拭される。また
、操作部６を操作して印刷枚数を指定しておくことによ
り、印刷枚数が所定の枚数に達した時にマスターシリン
ダ７上の紙版２は、剥離ローラ３５によりマスターシリ
ンダ７から剥離され、フィードローラ３６によりボイド
ケース３７に格納される。

印刷が終了した時は、インキノズル１９からのインキ１
０３の供給を停止し、ウォーターノズル２０から水１０
４を連続的に供給してインキ１０３を洗い流す。この時
、第４図に示すように、モータ５７の回転をギヤ６１に
伝達してウォーターノズル２０をマスターシリンダ７の
軸方向と直交する゛方向に往復動させることにより、水
の放射範囲を広げることができ、これにより、インキ１
０３の洗浄作業をより一層促進させることが可能となる
。また、ソレノイド６６を駆動しリリースレバー６９と
軸７０とインキ受け板１５とを回動させることにより、
インキ受け板１５と練すローラ１１との間隔を広げるこ
とができ、これにより、インキ１０３の洗浄に際して、
練りローラ１１及びインキ受け板１５からのインキ１０
３の流出作用を促進させることが可能となる。流出する
インキ１０３と水１０４とは排液部２１の吸収体２２に
吸収される。ここで、第４図に示すように、吸収体２２
を高分子吸収材により形成された吸収膜１０５で包むこ
とにより、吸収した排液の流出を防止することができる
。

発明の効果 請求項１の発明は上述のように、紙版が巻回される回転
自在のマスターシリンダと、外周の一部が前記マスター
シリンダと搬送される用紙とに接触される回転自在のブ
ランケットシリンダと、前記マスターシリンダと平行に
設けられたインキ受け板とこのインキ受け板の表面に対
向された少なくとも一つの練すローラとを有するインキ
溜め部と、前記マスターシリンダの外周と前記練りロー
ラとに接離自在に保持された回転自在の着肉ローラと、
インキ供給部に接続されて先端が前記インキ受け板に向
けられたインキノズルと、給水部に接続されて先端が前
記インキ受け板に向けられたウォーターノズルと、前記
インキノズルと前記ウォーターノズルとを前記インキ受
け板に沿って往復駆動させる駆動手段と、前記インキ受
け板の下方に配設された排液部とにより構成したので、
インキノズルから供給されたインキとウォーターノズル
から供給された水とは、インキ溜め部から着肉ローラを
介してマスターシリンダ上の紙版に供給されるが、イン
キノズルはインキ供給部に接続されてインキ受け板に沿
って往復駆動されるため、インキをインキ溜め部の各部
に均一にかつ容易に供給することが可能であり、また、
使用後には、ウォーターノズルから放出された水により
、練りローラとインキ受け板とに付着したインキを排液
部に流し込むことが可能となり、しかも、ウォーターノ
ズルは給水部に接続されてインキ受け板に沿って往復駆
動されるため、インキの洗浄作業を極めて容易に行うこ
とが可能となる等の効果を有する。

請求項２の発明は上述のように、請求項１において、ウ
ォーターノズルをマスターシリンダの軸方向と直交する
方向に往復動自在に設けたので、ウォーターノズルを往
復動させることにより、水の放射範囲を広げることがで
き、これにより、インキの洗浄作業をより一層促進させ
ることが可能となる効果を有する。

請求項３の発明は、請求項１又は２において、インキ受
けを練りローラの軸方向と直交する方向に往復動自在に
設けたので、インキ受け板を移動させて練りローラとの
間隔を広げることができ、これにより、インキの洗浄に
際して、練りローラ及びインキ受け板からのインキの流
出作用を促進させることが可能となる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は印刷部
の構造を示す縦断側面図、第２図は外観を示す斜視図、
第３図及び第４図はインキ溜め部の周辺を示す側面図、
第５図はキャリアの平面図、第６図はその背面図、第７
図はキャリアの一部を示す平面図、第８図はその背面図
、第９図ないし第１１図はインキポンプ及びウォーター
ポンプの動作を示す縦断側面図である。 ２・・・紙版、７・・・マスターシリンダ、８・・・ブ
ランケットシリンダ、１０・・・インキ溜め部、１１〜
１４・・・練りローラ、１５・・・インキ受け板、１８
・・・着肉ローラ、Ｉ９・・・インキノズ゛ル、２ｏ・
・・ウォーターノズル、２５・・・用紙、４８・・・駆
動手段、７９・・・インキ供給部、８０・・・給水部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、紙版が巻回される回転自在のマスターシリンダと、
   外周の一部が前記マスターシリンダと搬送される用紙と
   に接触される回転自在のブランケットシリンダと、前記
   マスターシリンダと平行に設けられたインキ受け板とこ
   のインキ受け板の表面に対向された少なくとも一つの練
   りローラとを有するインキ溜め部と、前記マスターシリ
   ンダの外周と前記練りローラとに接離自在に保持された
   回転自在の着肉ローラと、インキ供給部に接続されて先
   端が前記インキ受け板に向けられたインキノズルと、給
   水部に接続されて先端が前記インキ受け板に向けられた
   ウォーターノズルと、前記インキノズルと前記ウォータ
   ーノズルとを前記インキ受け板に沿って往復駆動させる
   駆動手段と、前記インキ受け板の下方に配設された排液
   部とよりなることを特徴とするオフセット印刷機のイン
   キ供給装置。 ２、ウォーターノズルをマスターシリンダの軸方向と直
   交する方向に往復動自在に設けたことを特徴とする請求
   項１記載のオフセット印刷機のインキ供給装置。 ３、インキ受け板を練りローラの軸方向と直交する方向
   に往復動自在に設けたことを特徴とする請求項１又は２
   記載のオフセット印刷機のインキ供給装置。